JPH0894700A - ガス絶縁機器の可搬式部分放電検出器 - Google Patents

ガス絶縁機器の可搬式部分放電検出器

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Publication number
JPH0894700A
JPH0894700A JP6225348A JP22534894A JPH0894700A JP H0894700 A JPH0894700 A JP H0894700A JP 6225348 A JP6225348 A JP 6225348A JP 22534894 A JP22534894 A JP 22534894A JP H0894700 A JPH0894700 A JP H0894700A
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JP
Japan
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partial discharge
gas
frequency
band
discharge detector
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Application number
JP6225348A
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English (en)
Inventor
Seiji Wakabayashi
誠二 若林
Hiroyuki Hayata
博之 早田
Takaaki Sakakibara
高明 榊原
Masayuki Akasaki
正幸 赤崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 気中に存在する外部ノイズの影響を被ること
が少ない、検出精度の優れたガス絶縁機器の可搬式部分
放電検出器を提供する。 【構成】 互いに異なる特定周波数の信号のみを通過さ
せるバンドパスフィルタ21a,21bを複数個設け
る。バンドパスフィルタ21aの前後には高周波スイッ
チ22a,22bを、バンドパスフィルタ21bの前後
には高周波スイッチ22c,22dを、それぞれ接続す
る。このうち、高周波スイッチ22aに検電用電極4を
接続し、高周波スイッチ22bに広帯域増幅器23aを
接続する。また広帯域増幅器23aに前記高周波スイッ
チ22cを介してバンドパスフィルタ21bを接続す
る。さらに高周波スイッチ22dには検波回路24、増
幅器23bおよび表示用ドライバ回路25を介して表示
メータ12を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス絶縁機器内部に発
生した部分放電を検出するために用いられる部分放電検
出器に係り、特に、外部ノイズの多い屋外変電所に用い
られる可搬式部分放電検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、用地の高騰や都市部における電力
供給量の増大に伴う変電設備の増強化の必要性から、絶
縁性および消弧性に優れたSF6 ガスを用いて、断路
器、遮断器等の変電機器を密閉容器内に収納配置し、耐
環境性とkV・A当りの据え付け体積をコンパクト化し
た、いわゆるガス絶縁機器が普及し稼働している。この
ようなガス絶縁開閉機器は、コンパクト化、接地センク
の露出充電部の削除等の利点がある反面、高性能化に伴
う保守診断の困難さ、保守修復作業時間の増大等、容器
内部に異常が生じた場合にその信頼性が著しく低下する
という欠点があった。
【0003】そのため従来から、ガス絶縁機器全体の信
頼性の向上を実現するために、装置の適切な設計・製作
に種々の努力がなされてきたが、更に、電力供給能力の
質の向上の一貫として、機器全体の信頼度の確認および
監視が必要となり、その有効な手段について種々の検討
がなされている。
【0004】例えば、信頼性を低下させる原因の1つと
して、不平等電界の形成ということが挙げられている。
ガス絶縁機器に使用されるSF6 ガスは、平等電界のも
とでは非常に優れた絶縁特性を示す反面、不平等電界の
もとでは絶縁特性が極端に低下する。ガス絶縁機器内部
の電界分布を乱す要因としては種々の要因が考えられる
が、主な要因としては、高電圧導体表面の打痕などの欠
陥および組立時あるいは輸送時に内部に混入する金属異
物などが挙げられる。また、組立ミスによる高電圧導体
部の接触不良や絶縁スペーサにおけるボイドなどの欠陥
も要因の一つであると考えられる。そして、これらの欠
陥により、ガス絶縁機器内部に不平等電界が形成される
と、運転状態において部分放電が発生し、ついには全路
破壊という重大事態に至る可能性がある。したがって、
全路破壊に至る前の部分放電を確実に検出し、全路破壊
を未然に防止する必要がある。このような背景から、ガ
ス絶縁機器内部に発生する部分放電を検出するための各
種の部分放電検出器が提案されている。
【0005】ここで図6を参照して、従来から用いられ
ているガス絶縁機器の可搬式部分放電検出器について説
明する。すなわち、一般的な密閉型のガス絶縁機器は金
属容器1内に収納され、この金属容器1は絶縁スペーサ
2によって電気的に分割されて、長手方向に連結されて
いる。また前記金属容器1内には、図示しない送電線路
に電気的に接続された高電圧充電部である中心導体3が
配設され、前記絶縁スペーサ2によって支持されてい
る。なお、前記金属容器1は接地線(図示せず)によっ
て接地されている。
【0006】また、前記絶縁スペーサ2には金属容器1
内に発生する部分放電を検出ための検電用電極4が設け
られており、この検電用電極4と中心導体3との間には
浮遊容量C1 が存在し、検電用電極4と金属容器1との
間には浮遊容量C2 が存在する。このうち浮遊容量C2
はコンデンサ5として示されている。そして、このコン
デンサ5の両端子には、信号引込み線6a,6bを介し
て部分放電検出器7が接続されている。部分放電検出器
7は特定周波数の信号を取り出すためフィルタ8に増幅
回路9が接続され、更に、ピークディテクタおよび積分
回路10が接続されている。また、これらフィルタ8、
増幅回路9およびピークディテクタおよび積分回路10
には電源11が接続されている。さらに、ピークディテ
クタおよび積分回路10には増幅回路9にて増幅された
特定周波数の信号を表示する表示メータ12が接続され
ている。
【0007】以上のように構成された部分放電検出器7
は、以下に述べるように作用する。すなわち、中心導体
3に高電圧が印加されると、中心導体3と検電用電極4
の間に存在する浮遊容量C1 とコンデンサ5(浮遊容量
C2 )とが分圧器を構成し、コンデンサ5の両端に分担
電圧を発生する。そして、ガス絶縁機器内で部分放電パ
ルス(コロナパルス)が発生すると、この分担電圧には
その放電に起因する高周波信号が重なり、検電用電極4
がこの高周波信号を検出して部分放電検出器7に送り込
む。
【0008】部分放電検出器7においては、フィルタ8
が部分放電パルスに相当する特定周波数の信号を取り出
し、増幅回路9がこの信号を増幅した後、ピークディテ
クタおよび積分回路10を介して表示メータ12が前記
信号の出力をメータ表示する。このメータ表示によって
ガス絶縁機器内部で部分放電が発生したことを検出する
ことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の部分放電検出器には、以下のような問題点があ
った。すなわち、図7に示すような屋外変電所に配設さ
れるガス絶縁機器においては、送電線引込部81から放
送波、通信波、気中コロナといったノイズが発生してい
るので、その周囲の気中には種々のノイズが存在する。
このとき、ガス絶縁機器において接地金属容器により内
部が遮蔽されていない図中のA〜E部から侵入すること
がある。一方、前記A〜E部以外の部分は接地金属容器
によって内部が遮蔽されているため、これらの部分から
気中に存在するノイズがガス絶縁機器内部に侵入するこ
とはない。従って、精度の高い部分放電検出器を提供す
るに当たっては、送電線引込部81から所定の箇所(図
中、A〜E部)を通ってガス絶縁機器内部に侵入してく
るノイズによる影響をいかに除去するかが、非常に重要
な課題であった。なお、図7において、82はブッシン
グ、83,89は母線、84は断路器接地装置、85は
PT、86はCT、87は遮断器、88は主母線用断路
器接地装置は主母線である。
【0010】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解消するために提案されたもので、その主たる目的
は、気中に存在する外部ノイズの影響を被ることが少な
い、検出精度の優れたガス絶縁機器の可搬式部分放電検
出器を提供することにある。
【0011】また本発明の第2の目的は、最適な検出周
波数帯を選定することにより、気中に存在するノイズの
除去精度を向上させるガス絶縁機器の可搬式部分放電検
出器を提供することにある。
【0012】さらに本発明の第3の目的は、計測可能な
測定箇所を数多く選択可能とすることによって、気中に
存在するノイズを効率的に除去することが可能なガス絶
縁機器の可搬式部分放電検出器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、絶縁ガスを封入した接地
金属容器内に、高電圧充電部を絶縁スペーサで支持した
状態で収納して成るガス絶縁機器の可搬式部分放電検出
器であって、前記接地金属容器内に部分放電検出用の検
電用電極を設け、その電極に誘起する高周波信号によっ
てガス絶縁機器内部に発生した部分放電を検出する可搬
式部分放電検出器において、互いに異なる特定周波数の
信号のみを通過させるバンドパスフィルタを複数個設
け、前記バンドパスフィルタの前後に高周波スイッチを
接続し、前記高周波スイッチの一方に前記検電用電極を
接続し、前記高周波スイッチの他方に広帯域増幅器を接
続し、前記広帯域増幅器に表示用ドライバ回路を介して
表示メータを接続することを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、互いに異なる特定周波
数の信号のみを通過させる第1および第2のバンドパス
フィルタを複数個設け、前記第1のバンドパスフィルタ
の前後に第1および第2の高周波スイッチを、前記第2
のバンドパスフィルタの前後に第3および第4の高周波
スイッチを、それぞれ接続し、第1の高周波スイッチに
は前記検電用電極を、第2および第3の高周波スイッチ
には広帯域増幅器を、第4の高周波スイッチには検波回
路を、それぞれ接続し、前記検波回路には増幅器および
表示用ドライバ回路を介して表示メータを接続すること
を特徴とするものである。
【0015】請求項3の発明は、バンドパスフィルタの
通過周波数がMHz 帯およびkHz帯の少なくとも一方
であることを特徴とする。
【0016】請求項4の発明は、通過周波数帯をあらか
じめ最適な検出周波数帯に設定したバンドパスフィルタ
を1個設け、このバンドパスフィルタの前後に高周波ス
イッチを接続し、前記高周波スイッチの一方に前記検電
用電極を接続し、前記高周波スイッチの他方に広帯域増
幅器を接続し、前記広帯域増幅器に表示用ドライバ回路
を介して表示メータを接続することを特徴とする。
【0017】請求項5の発明は、CPUに対して特定周
波数の信号を出力可能なA/D変換回路を備えたことを
特徴とする。請求項6の発明は、前記高周波スイッチが
自動的に切換動作を行うように構成すると共に、前記バ
ンドパスフィルタによる計測を自動的に行うように構成
することを特徴とする。請求項7の発明は、前記検電用
電極が、絶縁スペーサ内に埋め込まれる内部電極である
ことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】請求項1の発明においては、ガス絶縁機器内部
に部分放電が発生した場合、この部分放電に起因する高
周波信号がバンドパスフィルタに入る。このとき、高周
波スイッチを適宜切り換えることによって、バンドパス
フィルタが特定周波数帯の信号のみを取り出すことがで
きる。広帯域増幅器がこの信号を増幅した後、この信号
は表示用ドライバ回路を介して表示メータに入り、表示
メータが表示出力を行う。このようにして本発明の可搬
式部分放電検出器においては、複数の周波数帯に発生す
る部分放電を検出することができ、外部ノイズの少ない
周波数帯で部分放電の検出が可能となる。
【0019】特に、請求項2の発明では、高周波信号が
2組のバンドパスフィルタを通過することにより、いっ
そう外部ノイズの少ない周波数帯で部分放電の検出が可
能となる。
【0020】請求項3の発明では、バンドパスフィルタ
がMHz 帯およびkHz 帯の少なくとも一方を通過周波
数帯として持つことにより、より最適な検出周波数帯の
選定範囲を広くすることができる。また請求項4の発明
においては、最適な検出周波数帯に設定したバンドパス
フィルタを1個設けることにより、外部ノイズの除去精
度を高めることができる。さらに、請求項5の発明で
は、CPUに対して特定周波数の信号を出力可能なA/
D変換回路を備えることにより、より最適な検出周波数
帯を選部ことができる。
【0021】請求項6の発明においては、高周波スイッ
チが自動的に切換動作を行い、バンドパスフィルタによ
る計測を自動的に行うことができる。したがって最適な
計測周波数を自動的に選定することもできる。請求項7
の発明では、絶縁スペーサ内に埋め込まれた内部電極に
より部分放電を検出することができるので、計測可能な
測定箇所を数多く選択可能となる。
【0022】
【実施例】
(1)実施例の構成 以下、本発明の一実施例を図1〜図3に基づいて説明す
る。なお、図6に示した従来例と同一の部材に関して
は、同一符号を付し、説明は省略する。
【0023】本実施例の可搬式部分放電検出器13にお
いては、図1に示したように、互いに異なる特定周波数
の信号のみを通過させる第1および第2のバンドパスフ
ィルタ21a,21bが複数個設けられている。第1の
バンドパスフィルタ21aの前後には第1および第2の
高周波スイッチ22a,22bが接続されている。また
第2のバンドパスフィルタ21bの前後には第3および
第4の高周波スイッチ22c,22dが接続されてい
る。またバンドパスフィルタ21aは、入力される信号
を周波数f1〜fnまでに分割し、各々の信号成分を高
周波スイッチ22bに出力するように構成されている。
さらにバンドパスフィルタ21bは、入力される信号を
周波数f1´〜fn´までに分割し、各々の信号成分を
高周波スイッチ22dに出力するように構成されてい
る。なお、前記高周波スイッチ22a〜22dは、手動
または自動で特定の周波数帯の信号のみを通過させるバ
ンドパスフィルタ21a,21bを選定するように構成
されている。
【0024】前記高周波スイッチのうち、第1の高周波
スイッチ22aには検電用電極4が、第2および第3の
高周波スイッチ22b,22cには広帯域増幅器23a
が、第4の高周波スイッチ22dには検波回路24が、
それぞれ接続されている。すなわち、第1および第2の
バンドパスフィルタ21a,21bは、第2および第3
の高周波スイッチ22b,22cおよび広帯域増幅器2
3aを介して連結されている。また検波回路24には増
幅器23bおよび表示用ドライバ回路25が接続されて
いる。さらに表示用ドライバ回路25には表示メータ1
2が接続されている。なお、上記の構成部材のうち、バ
ンドパスフィルタ21a,21b、高周波スイッチ22
a,22b、増幅器23a,23b、検波回路24およ
び表示用ドライバ回路25には電源11が接続されてい
る。
【0025】(2)実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用は次の通りで
ある。すなわちち、ガス絶縁機器の金属容器1内部にお
いて部分放電が発生すると、この部分放電に起因して高
周波信号が重なり、広範囲に分布する周波数成分を含ん
だ高周波信号が、検電用電極4がこの高周波信号を可搬
式部分放電検出器13に送り込む。可搬式部分放電検出
器13に送り込まれた高周波信号は、まず高周波スイッ
チ22aを介して第1のバンドパスフィルタ21aに入
る。
【0026】このとき、バンドパスフィルタ21aに入
力された高周波信号には、図2および図3に示すよう
に、ガス絶縁機器の金属容器1内部に発生した部分放電
による高周波信号の他に、ガス絶縁機器周囲の気中から
機器内部に侵入した外部ノイズも含まれている。また前
記高周波信号は全周波数帯にわたって発生しているわけ
ではなく、特定の周波数帯にて発生しており、特に外部
ノイズについては通常、測定する場所等によって、その
信号レベルや周波数が異なっている。そこで、第1の高
周波スイッチ22aを切り換えることにより、バンドパ
スフィルタ21aでは特定の周波数信号のみを通過させ
る。
【0027】第1のバンドパスフィルタ21aを通過し
た特定の周波数信号は、第2の高周波スイッチ22bを
通って広帯域増幅器23aに入り、ここで増幅された
後、第3の高周波スイッチ22cを通って第2のバンド
パスフィルタ21bに入る。そして第3の高周波スイッ
チ22cにおいても前記第1の高周波スイッチ22aと
同様、切換動作を行い、第2のバンドパスフィルタ21
bは特定の周波数信号のみを通過させる。
【0028】続いて、特定の周波数は検波回路24を通
過し、増幅器23bにて増幅されて表示用ドライバ回路
25を介して表示用ドライバ回路25に入る。そして表
示メータ12が信号表示メータ12が前記信号の出力を
メータ表示し、このメータ表示によってガス絶縁機器内
部で部分放電が発生したことを検出することができる。
【0029】(3)実施例の効果 以上のような本実施例によれば、高周波スイッチ22
a,22cを切り換えることにより、バンドパスフィル
タ21a,21bが互いに異なる特定周波数信号のみを
通過させることができる。そのため、可搬式部分放電検
出器13に入力される高周波信号に外部ノイズが含まれ
ていても、バンドパスフィルタ21a,21bにより、
特定周波数信号を取り出すことができる。したがって、
外部ノイズの影響の少ない周波数帯で、部分放電の検出
が可能となる。その結果、高い精度で部分放電検出を行
うことができる。
【0030】さらに、第1および第3の高周波スイッチ
22a,22cを順次切り換えて、複数の周波数帯の成
分を第1および第2のバンドパスフィルタ21a,21
bに入力することができる。これにより、広範囲な周波
数帯の部分放電を自動的に検出することが可能となり、
いっそう精度の高い部分放電検出を行うことができる。
【0031】(4)他の実施例 なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、バンドパスフィルタの通過周波数をMHz 帯やkH
z 帯としたり、最適な検出周波数帯を選定したバンドパ
スフィルタ1個のみで構成した実施例や、図4に示すよ
うに、CPUに対して特定周波数の信号を出力可能なA
/D変換回路26を備えた可搬式部分放電検出器14も
包含する。後者の実施例によれば、検波回路24に入力
される信号をCPUに出力することにより、ノイズ除去
精度を向上させることが可能である。
【0032】また、高周波スイッチの切り換えを自動と
し、複数のバンドパスフィルタでの計測を全自動にて行
うことにより、最適な計測周波数を選定可能とすること
もできる。
【0033】さらに検電用電極としては、図1では絶縁
スペーサ2内に埋め込まれた内部電極により構成した
が、図5に示した可搬式部分放電検出器15では、金属
容器1内部に設けた電極を備えている。さらに、検電用
電極をガス絶縁機器の接地線に設けるなどして、計測可
能な測定箇所を数多く選択可能とすれば、よりノイズ除
去効率の高い部分放電検出器を提供することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の可搬式部分放電検出器によれ
ば、互いに異なる特定周波数帯の信号のみを通過させる
バンドパスフィルタを高周波スイッチにより適宜切り換
えることによって、複数の周波数帯に発生する部分放電
を適確に検出することができ、外部ノイズの少ない周波
数帯での検出が可能となるため、ガス絶縁機器内に発生
した部分放電を、外部ノイズの影響を低減させて、高精
度で検出することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可搬式部分放電検出器の一例を示す構
成図
【図2】ガス絶縁機器内部における正常時の周波数分布
の一例を示したグラフ
【図3】ガス絶縁機器内部に部分放電が発生した場合の
周波数分布の一例を示したグラフ
【図4】本発明の他の可搬式部分放電検出器の一例を示
す構成図
【図5】本発明の他の可搬式部分放電検出器の一例を示
す構成図
【図6】従来の可搬式部分放電検出器の一例を示す構成
【図7】一般的なガス絶縁機器の構成および可搬式部分
放電検出器での測定箇所を示す側面図
【符号の説明】
1…金属容器 2…絶縁スペーサ 3…中心導体 4…検電用電極 5…コンデンサ 6…信号引込み線 7…部分放電検出器 8…フィルタ 9…増幅回路 10…ピークディテクタおよび積分回路 11…電源 12…表示メータ 13,13,15…可搬式部分放電検出器 21a…第1のバンドパスフィルタ 21b…第2のバンドパスフィルタ 22a…第1の高周波スイッチ 22b…第2の高周波スイッチ 22c…第3の高周波スイッチ 22c…第4の高周波スイッチ 23a…広帯域増幅器 23b…増幅器 24…検波回路 25…表示用ドライバ回路 26…A/D変換回路 81…送電線引込部 82…ブッシング 83,89…母線 84…断路器接地装置 85…PT 86…CT 87…遮断器 88…主母線用断路器接地装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤崎 正幸 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスを封入した接地金属容器内に、
    高電圧充電部を絶縁スペーサで支持した状態で収納して
    成るガス絶縁機器の可搬式部分放電検出器であって、前
    記接地金属容器内に部分放電検出用の検電用電極を設
    け、その電極に誘起する高周波信号によってガス絶縁機
    器内部に発生した部分放電を検出する可搬式部分放電検
    出器において、 互いに異なる特定周波数の信号のみを通過させるバンド
    パスフィルタを複数個設け、 前記バンドパスフィルタの前後に高周波スイッチを接続
    し、 前記高周波スイッチの一方に前記検電用電極を接続し、
    前記高周波スイッチの他方に広帯域増幅器を接続し、 前記広帯域増幅器に表示用ドライバ回路を介して表示メ
    ータを接続することを特徴とするガス絶縁機器の可搬式
    部分放電検出器。
  2. 【請求項2】 絶縁ガスを封入した接地金属容器内に、
    高電圧充電部を絶縁スペーサで支持した状態で収納して
    成るガス絶縁機器の可搬式部分放電検出器であって、前
    記接地金属容器内に部分放電検出用の検電用電極を設
    け、その電極に誘起する高周波信号によってガス絶縁機
    器内部に発生した部分放電を検出する可搬式部分放電検
    出器において、 互いに異なる特定周波数の信号のみを通過させる第1お
    よび第2のバンドパスフィルタを複数個設け、 前記第1のバンドパスフィルタの前後に第1および第2
    の高周波スイッチを、前記第2のバンドパスフィルタの
    前後に第3および第4の高周波スイッチを、それぞれ接
    続し、 第1の高周波スイッチには前記検電用電極を、第2およ
    び第3の高周波スイッチには広帯域増幅器を、第4の高
    周波スイッチには検波回路を、それぞれ接続し、 前記検波回路には増幅器および表示用ドライバ回路を介
    して表示メータを接続することを特徴とするガス絶縁機
    器の可搬式部分放電検出器。
  3. 【請求項3】 前記バンドパスフィルタの通過周波数帯
    がMHz 帯およびkHz 帯の少なくとも一方であること
    を特徴とする請求項1または2記載のガス絶縁機器の可
    搬式部分放電検出器。
  4. 【請求項4】 絶縁ガスを封入した接地金属容器内に、
    高電圧充電部を絶縁スペーサで支持した状態で収納して
    成るガス絶縁機器の可搬式部分放電検出器であって、前
    記接地金属容器内に部分放電検出用の検電用電極を設
    け、その電極に誘起する高周波信号によってガス絶縁機
    器内部に発生した部分放電を検出する可搬式部分放電検
    出器において、 通過周波数帯をあらかじめ最適な検出周波数帯に設定し
    たバンドパスフィルタを1個設け、 前記バンドパスフィルタの前後に高周波スイッチを接続
    し、 前記高周波スイッチの一方に前記検電用電極を接続し、
    前記高周波スイッチの他方に広帯域増幅器を接続し、 前記広帯域増幅器に表示用ドライバ回路を介して表示メ
    ータを接続することを特徴とするガス絶縁機器の可搬式
    部分放電検出器。
  5. 【請求項5】 CPUに対して特定周波数の信号を出力
    可能なA/D変換回路を備えたことを特徴とする請求項
    1,2,3または4記載のガス絶縁機器の可搬式部分放
    電検出器。
  6. 【請求項6】 前記高周波スイッチが自動的に切換動作
    を行うように構成すると共に、前記バンドパスフィルタ
    による計測を自動的に行うように構成することを特徴と
    する請求項1,2,3,4または5記載のガス絶縁機器
    の可搬式部分放電検出器。
  7. 【請求項7】 前記検電用電極が、前記絶縁スペーサ内
    に埋め込まれる内部電極であることを特徴とする請求項
    1,2,3,4,5または6記載のガス絶縁機器の可搬
    式部分放電検出器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256550A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Mitsubishi Electric Corp ガス絶縁開閉装置の部分放電検出装置
JP2016130650A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 三菱電機株式会社 部分放電監視装置
JP2017537324A (ja) * 2014-12-09 2017-12-14 ローズマウント インコーポレイテッド 部分放電検出システム

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