JPH0519004A - ガス絶縁開閉装置の部分放電検出装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置の部分放電検出装置

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JPH0519004A
JPH0519004A JP17022391A JP17022391A JPH0519004A JP H0519004 A JPH0519004 A JP H0519004A JP 17022391 A JP17022391 A JP 17022391A JP 17022391 A JP17022391 A JP 17022391A JP H0519004 A JPH0519004 A JP H0519004A
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JP
Japan
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gas
partial discharge
phase
electrode
metal container
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Pending
Application number
JP17022391A
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English (en)
Inventor
Katsumi Konishi
克巳 小西
Takaaki Sakakibara
高明 榊原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス絶縁開閉装置のレイアウトや絶縁特性に
不利益を招くことなく、部分放電の検出感度の向上を可
能とした部分放電検出装置を提供する。 【構成】 接地金属容器50内に各相の高電圧導体53
を取り囲むように各相の変流器25の接地シールド部2
を配置する。各相のシールド部2には浮遊電極3をそれ
ぞれの高電圧導体53を取り囲むように絶縁状態で設け
る。各浮遊電極3に誘起する信号を前記接地金属容器5
0から絶縁されたガス気密端子により導出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力機器を接地金属容
器内にコンパクトに収納した三相一括形ガス絶縁開閉装
置に適用される部分放電検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、用地の高騰や都市部における電力
供給量の増大に伴う変電設備の増強化の必要性から、ガ
ス絶縁開閉装置が普及し稼働している。このガス絶縁開
閉装置は、断路器、遮断器などを密閉容器内に収納し、
その周囲に絶縁性及び消弧性に優れたSF6 ガスなどの
絶縁性ガスを充填して絶縁を確保している。
【0003】このようなガス絶縁開閉装置は、コンパク
ト化が図れ、露出充電部を削減できる等の種々の利点が
ある反面、高性能化・コンパクト化に伴う保守診断の困
難さや、保守修復作業時間の増大等の欠点を有してい
る。
【0004】そのため、ガス絶縁開閉装置においては、
遮断器、断路器及び接地開閉器に投入・引外し指令等を
発するために従来から用いられている変電機器制御装置
に加えて、変電機器の稼働運転状態が正常であることの
信頼度確認と、異常発生時の早期検出監視が可能な予防
保全装置に対するニーズが高まってきている。
【0005】上述した予防保全装置の監視項目として
は、その計測値自体が急激に変化しないコロナ量、ガス
水分量、ガス成分、ガス圧力、ガス温度、ガス密度、油
面、油圧、油温、分解ガス量等の準定常的である項目
と、遮断器及び断路器等の動作時間のように、短い時間
内での処理を必要とする項目とがある。そのため、通常
の監視方法としては、後者の項目について機器動作時に
計測を行い、データを処理、演算して、その結果を出力
表示及び記憶し、また、前者の準定常的な項目について
は、ある一定時間の間隔で計測を行い、データを処理、
演算して、その結果を出力表示及び記憶するようにして
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような監視項
目の中で、機器の異常を予知する観点から、最も重要な
項目の一つに部分放電検出(コロナ検出)がある。この
部分放電検出については、従来より多くの検出方法が提
案されている。例えば、特開昭55−86316号公報
及び特開昭55−85260号公報に記載されているよ
うに、金属容器の接地線に取付けた変流器によって部分
放電を検出する方法、あるいは、特開昭58−7572
号公報に記載されているように、金属容器表面の振動加
速度によって、部分放電発生領域を標定する方法等があ
る。
【0007】接地金属容器内部に検出電極を設け、その
電極に誘起する信号を検出する装置は、前記の各装置に
比べ、検出感度が非常に良い利点がある。この内部電極
装置については、絶縁スペーサ内に埋め込まれている接
地側内部電極を用いる装置が一般的であり、特開昭49
−70183等にその提案例がある。
【0008】図4は絶縁スペーサを用いた部分放電検出
器の構成例を示したものである。図4において、絶縁ス
ペーサ12の埋設電極14に接続された部分放電検出器
13Aは、埋設電極14と接地金属容器8の接地電位と
の間に接続されるフィルタ16、検波増幅回路17、ピ
ークディテクタ・積分回路18、A/D変換器19、E
/O変換器20、バッテリ21及びタイマ22とから構
成されている。そして、フィルタ16、検波増幅回路1
7、ピークディテクタ・積分回路18によって検出され
た部分放電検出信号は、A/D変換器19によってデジ
タル化され、E/O変換器20によって光信号に変換さ
れた後、光ケーブル23によって受信側に伝送される。
【0009】このような構成を有する部分放電検出装置
においては、以下に述べるようにして、ガス絶縁開閉装
置の金属容器内部に発生した部分放電を検出することが
できる。即ち、ガス絶縁機器の内部部分放電は、その立
上がりが数nsというSF6ガスの放電現象に関係して
いるため、それにより発生する信号も数100MHzに
まで及び、極めて周波数の高い電磁波となる。この場
合、ガス絶縁機器の充電部は、接地金属容器8内に収納
されているため、この接地金属容器8内で発生した内部
部分放電に伴う数MHz以上の周波数の電磁波に対して
は、接地金属容器8が導波管として作用する。このた
め、部分放電により発生した信号は、接地金属容器8内
を伝播する。特に、分岐部のない回線部の単相機器部に
おいては、高電圧導体15と接地金属容器8とが同軸位
置に配置されるため、導波管における損失も少なく、ほ
とんど減衰することなく伝播する。
【0010】そして、図4に示したように、高圧導体1
5と接地金属容器8との間で発生した部分放電パルス
は、高圧導体15と絶縁スペーサ12の埋設電極14と
の間の容量負荷C1 と、前記埋設電極14と接地金属容
器8との間の容量負荷C2 によって分圧され、絶縁スペ
ーサ12内の埋設電極14に信号として現れる。一般
に、C2 は数100pcのオーダーであり、C1が大き
い程、部分放電パルスに対する感度が高いことになる。
【0011】この絶縁スペーサを用いた部分放電検出装
置においては、三相一括形絶縁スペーサの場合に下記の
ような問題点がある。即ち、図5は、三相一括形絶縁ス
ペーサの平面図を示すものであり、51は金属フランジ
であり、ボルト穴52を介して接地金属容器フランジに
ボルト、ナット等により結合される。53は高電圧導体
であり、三相分が接地金属容器50内に、図示されてい
ない絶縁ガスと共に収納されている。
【0012】54は絶縁スペーサ内に埋め込まれたシー
ルド電極であり、3本の高電圧導体53を取囲む形で配
設されており、このシールド電極を、絶縁スペーサの絶
縁特性には影響しない程度の電圧(数10mV)だけ浮
遊させることにより、部分放電検出用アンテナとして作
用させる。この電極に誘起する部分放電信号は、これと
電気的に導通した部分放電検出端子55より外部に取出
すことができる。
【0013】シールド電極54に誘起する部分放電信号
は、主に高電圧導体53との間の静電容量C1 に大きく
左右される。三相一括形絶縁スペーサの場合、この静電
容量C1 は単相形絶縁スペーサの場合に比べて小さいた
め、部分放電検出感度が劣るという問題点がある。即
ち、単相絶縁スペーサの場合には、シールド電極は1つ
の導体53で周回するように構成されるため、静電容量
C1 が大きく検出感度の低下がないが、三相一括形絶縁
スペーサの場合は1つのシールド電極54が三相分の高
電圧導体53全体を取り囲むように配置されているの
で、個々の高電圧導体53から見れば静電容量C1 の低
下は避けられない。
【0014】このような点を改善するため絶縁スペーサ
の代わりに、部分放電検出用の電極を、個々の高電圧導
体を取り囲むように接地金属容器内に設けることも考え
られる。しかし、現実には、部分放電検出のための電極
を、各高電圧導体の周囲にそれぞれ設けることは、ガス
絶縁開閉装置のレイアウトに影響を与えることが多く、
ガス絶縁開閉装置の小型化の妨げとなるとか、機器の絶
縁特性の低下を引き起こすなどの問題があり、実用化さ
れていなかった。
【0015】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、ガス絶縁開閉装置
のレイアウトに影響を与えることなく、単相絶縁スペー
サと同様な検出感度を有する三相一括形ガス絶縁開閉装
置用の部分放電検出装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、三相分の高電圧充電部を、絶縁性ガス
と共に接地金属容器内に収納して成る三相一括形ガス絶
縁開閉装置において、前記接地金属容器内に各相の高電
圧導体を取り囲むように各相の変流器の接地シールド部
を配設し、各相のシールド部には浮遊電極をそれぞれの
高電圧導体を取り囲むように絶縁状態で設け、各浮遊電
極に誘起する信号を前記接地金属容器から絶縁されたガ
ス気密端子により導出することを特徴とする。
【0017】
【作用】このような構成を有する本発明においては、各
相の高電圧導体の周囲にそれぞれ浮遊電極が設けられ、
これらの浮遊電極からそれぞれ部分放電検出信号を取り
出すことが可能となるので、三相一括形ガス絶縁開閉装
置でも、単相形と同様な感度の高い部分放電検出が可能
となる。
【0018】また、変流器は、三相一括形ガス絶縁開閉
装置でも各相の高電圧導体ごとに設けられているので、
その部分に浮遊電極を設けることで、各相の高電圧導体
にそれぞれ浮遊電極を設けてもガス絶縁開閉装置のレイ
アウトや絶縁特性に影響を与えることはない。
【0019】
【実施例】
(1)代表的な実施例 以下、本発明の部分放電検出装置の一実施例を図面に基
づいて説明する。
【0020】図1は、三相一括形ガス絶縁開閉装置の構
成例を示すもので、図中、21は遮断器、22,29,
30は断路器、27,28は主母線、23は接地装置、
25は変流器、24はケーブルヘッド(接続部)であ
る。
【0021】図2は、図1のA部分を示す拡大図で、図
中、1は接地金属容器50内に封入されたSF6 ガス、
2は接地されたシールドである。このシールド2は、前
記変流器25を電界的にシールドするために、各高電圧
導体53を周回する形で設置されている。また、このシ
ールド2は、接地金属容器50のフランジ51部分に、
フランジ5を介して固定されている。このシールド2の
外周側には、変流器25のコア部が配置されている。
【0022】3は、同様に各高電圧導体53を周回する
形で設置される各相の浮遊電極であり、これらの浮遊電
極3はフランジ5に対して絶縁板4を介して電気的に絶
縁して取付けられている。各浮遊電極3は、それぞれの
高電圧導体53に取付けられており、各電極からは独立
して図示されていないリード線及びガス気密端子を介し
て接地金属容器50外に導出されている。このリード線
と接地金属容器50間にはインピーダンスが取付けら
れ、浮遊電極3に誘起するAC電圧は数10mV程度に
抑制されている。
【0023】このような構成を有する本実施例によれ
ば、各高電圧導体53とその周囲にそれぞれ配置された
浮遊電極3との間の静電容量C1 は、単相絶縁スペーサ
を用いる場合と同程度になり、三相一括形ガス絶縁開閉
装置における部分放電検出感度を向上させることができ
る。
【0024】また、ガス絶縁開閉装置の変流器部には、
もともと各相の高電圧導体を周回する形で内部シールド
が存在するため、本実施例ではこれに浮遊電極3を追加
する形になっているので、浮遊電極3の取付け構造も簡
単になり、経済性の面からも好ましい。更に、浮遊電極
3のリード線と接地金属容器50間にはインピーダンス
を取付け、浮遊電極3に誘起するAC電圧を数10mV
程度に抑制しているため、ガス絶縁開閉装置の絶縁性能
上も全く問題がない。
【0025】しかも、部分放電信号は高周波であり、ガ
ス絶縁開閉装置の管路内を伝播するため、本実施例のよ
うに変流器部分に検出用の浮遊電極を設置すれば、その
回線全体を監視することが可能である。
【0026】以上のように本発明によれば、三相一括形
ガス絶縁開閉装置における各機器の配置・構成に影響を
与えず、感度の高い内部部分放電検出装置を提供するこ
とができる。
【0027】(2)他の実施例 図2は、本発明の他の実施例を示すものであり、この実
施例では浮遊電極3はシールド2の内部に設置されてい
る。この実施例においても、前記実施例と同様に、各高
電圧導体53の周囲にそれぞれ浮遊電極3を配置するこ
とができ、しかも各浮遊電極3の配置スペースを特別に
確保する必要も無く、また機器の絶縁特性も確保でき
る。その結果、各高電圧導体ごとに浮遊電極を設けるこ
とが可能となるので、部分放電の検出感度を向上させる
ことができる。
【0028】
【発明の効果】以上の通り、本発明は、三相一括形ガス
絶縁開閉装置において、各相の変流器取付け部分に各相
の高電圧導体を取り囲むようにして浮遊電極を設けると
いう簡単な手段にもかかわらず、ガス絶縁開閉装置のレ
イアウトや絶縁特性に不利益を招くことなく、部分放電
の検出感度の向上を可能とした部分放電検出装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部分放電検出装置を適用するガス絶縁
開閉装置の一例を示す断面図。
【図2】図1のA部分の拡大断面図。
【図3】本発明の他の実施例を示す図1のA部分の拡大
断面図。
【図4】従来の部分放電検出装置の一例を示すブロック
図。
【図5】三相一括形絶縁スペーサの正面図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 三相分の高電圧充電部を、絶縁性ガスと
    共に接地金属容器内に収納して成る三相一括形ガス絶縁
    開閉装置において、 前記接地金属容器内に各相の高電圧導体を取り囲むよう
    に各相の変流器の接地シールド部を配置し、各相のシー
    ルド部には浮遊電極をそれぞれの高電圧導体を取り囲む
    ように絶縁状態で設け、各浮遊電極に誘起する信号を前
    記接地金属容器から絶縁されたガス気密端子により導出
    することを特徴とするガス絶縁開閉装置の部分放電検出
    装置。
JP17022391A 1991-07-10 1991-07-10 ガス絶縁開閉装置の部分放電検出装置 Pending JPH0519004A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020035494A1 (en) * 2018-08-15 2020-02-20 Abb Schweiz Ag Power transformer comprising a turret

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