JP3453326B2 - 周波数変換用ミクサ - Google Patents

周波数変換用ミクサ

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JP3453326B2
JP3453326B2 JP17751699A JP17751699A JP3453326B2 JP 3453326 B2 JP3453326 B2 JP 3453326B2 JP 17751699 A JP17751699 A JP 17751699A JP 17751699 A JP17751699 A JP 17751699A JP 3453326 B2 JP3453326 B2 JP 3453326B2
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丈治 坂本
芳彦 今井
裕 尾崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は周波数変換用ミクサ
に係り、特に送受信周波数を変換するために用いられる
周波数変換用ミクサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マイクロ波帯またはミリ波帯
の送受信周波数と中間周波数との周波数変換を行う送受
信周波数変換装置として、例えば特開平9−19994
6号公報に開示される偶高調波ミクサが知られている。
図10は、上記公報に開示される従来の偶高調波ミクサ
のブロック図を示す。図10に示す従来の偶高調波ミク
サは、送信用ミクサ、および受信用ミクサの何れとして
も使用することができる。以下、偶高調波ミクサが送信
用ミクサとして使用される場合について説明する。
【0003】従来の偶高調波ミクサは、一対のダイオー
ド100a,100bで構成されるアンチパラレルダイ
オードペアを備えている。アンチパラレルダイオードペ
ア100a,100bの一端には局部発振信号(以下、
「LO信号」と称す)の供給を受ける入力端子P1が設
けられている。アンチパラレルダイオードペア100
a,100bと入力端子P1との間には先端短絡スタブ
102に接続される接続点P11が設けられている。先
端短絡スタブ102は、先端部が接地されたスタブであ
り、LO信号の波長λLOの1/4の電気長、すなわ
ち、λLO/4で表される電気長を有している。
【0004】アンチパラレルダイオードペア100a,
100bの他端には接続点P12が設けられている。接
続点P12には先端開放スタブ103が接続されてい
る。先端開放スタブ103は、その先端部が開放状態と
されたスタブであり、上述した先端短絡スタブ102と
同様にλLO/4で表される電気長を有している。
【0005】接続点P12には、更に、帯域阻止フィル
タ104a,104bを介して、中間周波数信号(以
下、「IF信号」と称す)の供給を受ける入力端子P2
が接続されていると共に、帯域通過フィルタ105a,
105bを介して、高周波信号(以下、「RF信号」と
称す)を出力するための出力端子P3が接続されてい
る。帯域阻止フィルタ104a,104bは、IF信号
の通過を許容しつつRF信号の通過を阻止するフィルタ
である。帯域通過フィルタ105a,105bは、RF
信号の通過を許容し、IF信号やLO信号の通過を阻止
するフィルタである。
【0006】次に、従来の偶高調波ミクサの動作につい
て説明する。尚、以下の説明において、LO信号の周波
数はfLO、IF信号の周波数はfIF、RF信号の周
波数はfRFとする。従来の偶高調波フィルタは、LO
信号の2次高調波成分(周波数2fLOの成分)と周波
数fIFの成分とが重畳することで生成される成分をR
F信号とする。従って、RF信号の周波数fRFは、2
fLO+fIFと表すことができる。
【0007】従来の偶高調波ミクサにおいて、LO信号
の周波数fLOは、IF信号の周波数fIFに比して十
分に大きな値に設定されている。このため、RF信号の
周波数fRFはLO信号の周波数fLOのほぼ2倍とな
る。
【0008】上述の如く、先端短絡スタブ102は、λ
LO/4で表される電気長を有している。このため、接
続点P11から観た先端短絡スタブ102のインピーダ
ンスは、LO信号に対して開放となる。従って、入力端
子P1から入力されるLO信号は、理想的には先端短絡
スタブ102にリークせずに全てアンチパラレルダイオ
ードペア100a,100bに入力される。
【0009】RF信号の波長λRFは、LO信号の波長
λLOのほぼ1/2である。従って、先端短絡スタブ1
02の電気長は、ほぼRF信号の波長λRFの1/2で
ある。このため、接続点P11から観た先端短絡スタブ
102のインピーダンスは、RF信号に対して短絡とな
る。従って、アンチパラレルダイオードペア100a,
100bから接続点P11に供給されるRF信号はその
殆どが先端短絡スタブ102によって反射され、入力端
子P1側へはリークしない。
【0010】一方、接続点P12に接続される先端開放
スタブ103は、LO信号の波長λLOの1/4にあた
る電気長、すなわち、RF信号の波長λRFの1/2に
あたる電気長を有している。このため、接続点P12か
ら観た先端開放スタブ103のインピーダンスは、LO
信号に対して短絡となり、RF信号に対して開放とな
る。従って、接続点P12に導かれるLO信号は、理想
的には全て先端開放スタブ103で反射され、出力端子
P3側へはリークしない。一方、接続点P12に導かれ
たRF信号は、先端開放スタブ103に反射されること
なく、帯域通過フィルタ105a,105bを介して出
力端子P3に導かれる。その結果、出力端子P3には、
所望の周波数帯(fRF=2fLO+fIF)で振動す
るRF信号が高いD/U比(Desired to Undesired sig
nal Ratio)で出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の偶高調波ミクサ
において、LO信号を出力端子P3から適切に分離する
ためには、先端短絡スタブ102および先端開放スタブ
103が、それぞれLO信号に対して開放状態、或いは
短絡状態とみなせることが必要である。しかしながら、
従来の偶高調波ミクサにおいて、先端短絡スタブ102
および先端開放スタブ103がそれらの要求を満たす周
波数帯は狭小である。このため、従来の偶高調波ミクサ
は、送受信信号の周波数帯域が広域となった場合等に、
出力端子P3に対するLO信号の分離特性を劣化させる
という問題が生じていた。
【0012】同様に、従来の偶高調波ミクサにおいて、
RF信号の変換損は、先端短絡スタブ102および先端
開放スタブ103が、それぞれRF信号に対して短絡状
態、或いは開放状態とみなせるほど抑制することができ
る。しかしながら、従来の偶高調波ミクサにおいて、先
端短絡スタブ102および先端開放スタブ103がそれ
らの要求を満たす周波数帯は狭小である。このため、従
来の偶高調波ミクサにおいては、送受信信号の周波数帯
域が広域となった場合等に、周波数に依存して変換損に
変動が生ずるという問題が生じていた。
【0013】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、送受信信号の周波数帯域が広域で
ある場合でも、LO信号の分離特性を良好に維持する周
波数変換用ミクサを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、送受信信号の周波数帯域が広域である
場合でも、RF信号の変換損を周波数に依存することな
く小さく抑制する周波数変換用ミクサを提供することを
第2の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ミクサ用ダイオードと、このミクサ用ダイオードの一端
に設けられた先端開放スタブと、このミクサ用ダイオー
ドの他端に設けられた先端短絡スタブと、前記ミクサ用
ダイオードと前記先端開放スタブとの接続点に接続され
る中間周波数信号の入出力端子及び高周波信号の入出力
端子と、前記ミクサ用ダイオードと前記先端短絡スタブ
との接続部に接続される局部発振信号の入力端子と、を
有する周波数変換用ミクサであって、前記先端開放スタ
ブが、概ね局部発振信号の波長の4分の1に相当する電
気長を有し、かつ、当該周波数変換用ミクサの入出力イ
ンピーダンスに比して低い特性インピーダンスを有し、
前記先端短絡スタブが、概ね局部発振信号の波長の4分
の1に相当する電気長を有し、かつ、当該周波数変換用
ミクサの入出力インピーダンスに比して高い特性インピ
ーダンスを有することを特徴とするものである。
【0015】請求項2記載の発明は、ミクサ用ダイオー
ドと、このミクサ用ダイオードの一端に設けられた先端
開放スタブと、このミクサ用ダイオードの他端に設けら
れた先端短絡スタブと、前記ミクサ用ダイオードと前記
先端開放スタブとの接続点に接続される中間周波数信号
の入出力端子及び高周波信号の入出力端子と、前記ミク
サ用ダイオードと前記先端短絡スタブとの接続部に接続
される局部発振信号の入力端子と、を有する周波数変換
用ミクサであって、前記先端開放スタブが、概ね局部発
振信号の波長の4分の1に相当する電気長を有し、か
つ、当該周波数変換用ミクサの入出力インピーダンスに
比して高い特性インピーダンスを有し、前記先端短絡ス
タブが、概ね局部発振信号の波長の4分の1に相当する
電気長を有し、かつ、当該周波数変換用ミクサの入出力
インピーダンスに比して低い特性インピーダンスを有す
ることを特徴とするものである。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の周波数変換用ミクサであって、前記ミクサ用ダイ
オードは、互いのアノードが他方のカソードに接続され
た一対のダイオードで構成されるアンチパラレルダイオ
ードペアであることを特徴とするものである。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
何れか1項記載の周波数変換用ミクサであって、前記ミ
クサ用ダイオードと前記先端開放スタブとの接続点と、
前記中間周波数信号の入出力端子との間に、前記中間周
波数信号の通過を許容し、かつ、前記高周波信号の通過
を阻止するフィルタを備えることを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
何れか1項記載の周波数変換用ミクサであって、前記ミ
クサ用ダイオードと前記先端開放スタブとの接続点と、
前記高周波信号の入出力端子との間に、前記高周波信号
の通過を許容し、かつ、前記中間周波数信号の通過、お
よび前記局部発振信号の通過を阻止するフィルタを備え
ることを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図1乃至図
3を参照して、本発明の実施の形態1について説明す
る。図1は本発明の実施の形態1である基本波ミクサの
ブロック図を示す。本実施形態の基本波ミクサは、中間
周波数信号(IF信号)を高周波信号(RF信号)に変
換して出力する送信ミキサ、或いは、受信したRF信号
を信号処理の可能なIF信号に変換する受信ミキサとし
て機能することができる。
【0020】図1において、10はミクサ用ダイオー
ド、12は高インピーダンス先端短絡スタブ、13は低
インピーダンス先端開放スタブである。また、P1は局
部発振信号(LO信号)の供給を受ける入力端子、P2
はIF信号用の入出力端子、P3はRF信号用の入出力
端子である。
【0021】入力端子P1とミクサ用ダイオード10と
の間には接続点P11が設けられている。先端短絡スタ
ブ12は、その一端が接続点P11に接続されていると
共に、その他端が接地されている。入出力端子P2,P
3とミクサ用ダイオード10との間には接続点P12が
設けられている。先端開放スタブ13は、その一端が接
続点P12に接続されており、その他端は開放状態とさ
れている。上述した先端短絡スタブ12、および先端開
放スタブ13は、共に、LO信号の波長λLOの1/4
にあたる電気長L、すなわち、λLO/4で表される電
気長Lを有している。
【0022】本実施形態の基本波ミクサは、入出力イン
ピーダンス(入出力端子P2、P3におけるインピーダ
ンス)が、例えば50Ω等の所定値となるように構成さ
れている。従来の周波数変換用ミクサにおいて、ミクサ
用ダイオード10に接続される先端短絡スタブや先端開
放スタブには、一般に、その入出力インピーダンスと同
じインピーダンスが与えられていた。これに対して、本
実施形態において、先端短絡スタブ12には、基本波ミ
クサの入出力インピーダンスに比して高いインピーダン
スが、また、先端開放スタブ13にはその入出力インピ
ーダンスに比して低いインピーダンスが与えられてい
る。
【0023】次に、本実施形態の基本波ミクサの動作に
ついて説明する。尚、以下の説明において、LO信号の
周波数はfLO、IF信号の周波数はfIF、RF信号
の周波数はfRFとする。本実施形態の基本波ミクサ
は、LO信号の2次高調波成分(周波数2fLOの成
分)と周波数fIFの成分とが重畳することで生成され
る成分をRF信号とする。従って、RF信号の周波数f
RFは、2fLO+fIFと表すことができる。
【0024】本実施形態において、LO信号の周波数f
LOは、IF信号の周波数fIFに比して十分に大きな
値に設定されている。このため、RF信号の周波数fR
FはLO信号の周波数fLOのほぼ2倍となる。
【0025】上述の如く、先端短絡スタブ12はλLO
/4で表される電気長Lを有している。このため、接続
点P11から観た先端短絡スタブ12のインピーダンス
は、LO信号に対して開放、すなわち無限大となる。従
って、入力端子P1から入力されるLO信号は、理想的
には先端短絡スタブ12にリークせずに全てミクサ用ダ
イオード10に入力される。
【0026】RF信号の波長λRFは、LO信号の波長
λLOのほぼ1/2である。従って、先端短絡スタブ1
2の電気長Lは、ほぼRF信号の波長λRFの1/2で
ある。このため、接続点P11から観た先端短絡スタブ
12のインピーダンスは、RF信号に対して短絡、すな
わちゼロとなる。従って、ミクサ用ダイオード10から
接続点P11に供給されるRF信号はその殆どが先端短
絡スタブ12によって反射され、入力端子P1側へはリ
ークしない。
【0027】接続点P12に接続される先端開放スタブ
13は、LO信号の波長λLOの1/4にあたる電気長
L、すなわち、RF信号の波長λRFの1/2にあたる
電気長Lを有している。このため、接続点P12から観
た先端開放スタブ13のインピーダンスは、LO信号に
対して短絡となり、RF信号に対して開放となる。従っ
て、接続点P12に導かれるLO信号は、理想的には全
て先端開放スタブ13で反射され、出力端子P3側へは
リークしない。一方、接続点P12に導かれたRF信号
は、先端開放スタブ13に反射されることなく、効率良
く出力端子P3に導かれる。その結果、周波数fLOの
LO信号を基礎として、IF信号とRF信号との間の周
波数変換が高いD/U比を保ちつつ実行される。
【0028】本実施形態の基本波ミクサにおいて、LO
信号を効率良くミクサ用ダイオード10に導くために
は、先端短絡スタブ12がLO信号に対して十分に大き
なインピーダンスを示すことが必要である。
【0029】上述の如く、本実施形態の基本波ミクサに
おいて、先端短絡スタブ12は、周波数fLOのLO信
号に対しては無限大のインピーダンスを示す。しかしな
がら、LO信号の周波数が広帯域に掃引される場合は、
振動周波数が所定値fLO(λLO=4Lで表される波
長に対応する周波数)から大きく外れた信号がLO信号
として入力されることがある。先端短絡スタブ12のイ
ンピーダンスは、LO信号の周波数がfLOから外れる
に従って低下する。従って、周波数がfLOから大きく
外れるLO信号については、先端短絡スタブ12が開放
とみなせなくなることがある。
【0030】一般に負荷インピーダンスZbに、特性イ
ンピーダンスZo、電気長Lの伝送線路が接続されてい
るとき、伝送線路を介して上記の負荷を観た場合のイン
ピーダンスZaは下式で与えられる。尚、次式において
βは位相定数である。 Za=Zo×(Zb+jZotanβL)/(Zo+jZbtanβL) …(1)
【0031】図1に示す構成において、先端短絡スタブ
12の特性インピーダンスをZoとし、その先端にZb
=0の負荷インピーダンスが接続されていると考えた場
合、接続点P11から先端短絡スタブ12を観た際のイ
ンピーダンスは、次式の如く表すことができる。尚、次
式においてfは信号の周波数、cは光の速度である。 Za=jZotanβL =jZotan(2πfL/c) …(2)
【0032】図2は、上記(2)式の関係、すなわち、
接続点P11から先端短絡スタブ12を観た場合のイン
ピーダンスZaと周波数fとの関係を、特性インピーダ
ンスZoをパラメータとして表したグラフを示す。具体
的には、図2中に破線で示す曲線は、先端短絡スタブ1
2が基本波ミクサの入出力インピーダンスと等しい特性
インピーダンスZoを有する場合に得られる関係を表
し、また、図2中に実線で示す曲線は、先端短絡スタブ
12が基本波ミクサの入出力インピーダンスに比して大
きな所定の特性インピーダンスZoを有する場合に得ら
れる関係を表す。
【0033】上記(2)式、或いは図2に示す結果によ
れば、先端短絡スタブ12の電気長Lを一定とした場
合、その特性インピーダンスZoが大きいほど、接続点
P11から観たインピーダンスが大きな値となることが
判る。換言すると、接続点P11から観たインピーダン
スZaの値が所定の高インピーダンス値を維持する周波
数帯域の幅Δfは、先端短絡スタブ12の特性インピー
ダンスZoが大きいほど広大となることが判る。
【0034】上述の如く、本実施形態の基本波ミクサに
おいて、先端短絡スタブ12には大きなインピーダンス
Zoが付与されている。このため、本実施形態の基本波
ミクサによれば、先端短絡スタブ12に通常のインピー
ダンス(基本波ミクサの入出力インピーダンスと同じイ
ンピーダンス)が与えられているものに比して、広い周
波数帯域にわたってLO信号を効率的にミクサ用ダイオ
ード10に向けて供給することができる。
【0035】本実施形態の基本波ミクサにおいて、LO
信号を入出力端子P2,P3から適正に分離しておくた
めには、LO信号が先端開放スタブ13によって効率良
く反射されること、すなわち、先端開放スタブ13がL
O信号に対して十分に小さなインピーダンスを示すこと
が必要である。
【0036】上述の如く、本実施形態の基本波ミクサに
おいて、先端開放スタブ13は、周波数fLOのLO信
号に対しては短絡状態とみなすことができる。しかしな
がら、先端開放スタブ13のインピーダンスは、LO信
号の周波数がfLOから外れるに従って上昇する。従っ
て、LO信号の周波数が広帯域に掃引され、その結果、
所定値fLOから大きく外れた周波数を有する信号がL
O信号として入力されると、先端開放スタブ13が短絡
とみなせなくなることがある。この場合、LO信号が先
端短絡スタブ13で全反射されなくなり、入出力端子P
2,P3へのLO信号のリークが生ずるため、LO信号
のアイソレーション特性が劣化する。
【0037】図1に示す構成において、先端開放スタブ
13の特性インピーダンスをZoとし、その先端に無限
大の負荷インピーダンスZbが接続されていると考えた
場合、接続点P12から先端開放スタブ13を観た際の
インピーダンスは、上記(1)式に従って次式の如く表
すことができる。
【0038】図3は、上記(3)式の関係、すなわち、
接続点P12から先端開放スタブ13を観た場合のイン
ピーダンスZaと周波数fとの関係を、特性インピーダ
ンスZoをパラメータとして表したグラフを示す。具体
的には、図3中に破線で示す曲線は、先端短絡スタブ1
3が基本波ミクサの入出力インピーダンスと等しい特性
インピーダンスZoを有する場合に得られる関係を表
し、また、図3中に実線で示す曲線は、先端開放スタブ
13が基本波ミクサの入出力インピーダンスに比して小
さな所定の特性インピーダンスZoを有する場合に得ら
れる関係を表す。
【0039】上記(3)式、或いは図3に示す結果によ
れば、先端開放スタブ13の電気長Lを一定とした場
合、その特性インピーダンスZoが小さいほど、接続点
P12から観たインピーダンスが小さな値となることが
判る。換言すると、接続点P12から観たインピーダン
スZaの値が所定の低インピーダンス値を維持する周波
数帯域の幅Δfは、先端開放スタブ13の特性インピー
ダンスZoが小さいほど広大となることが判る。
【0040】本実施形態の基本波ミクサにおいて、先端
開放スタブ13には、上述の如く小さなインピーダンス
Zoが付与されている。このため、本実施形態の基本波
ミクサによれば、先端開放スタブ13に通常のインピー
ダンス(基本波ミクサの入出力インピーダンスと同じイ
ンピーダンス)が与えられているものに比して、広い周
波数帯域にわたってLO信号のアイソレーション特性を
良好に維持することができる。
【0041】尚、本実施形態の基本波ミクサは、RF信
号の変換損に現れる周波数依存性を抑制することに比べ
て、LO信号のアイソレーションの確保が強く要求され
る場合に好適なミクサである。
【0042】実施の形態2.次に、図4乃至図6を参照
して、本発明の実施の形態2について説明する。図4は
本発明の実施の形態2である基本波ミクサのブロック図
を示す。本実施形態の基本波ミクサは、実施の形態1の
ミクサと同様に送信ミキサおよび受信ミキサの何れとし
ても使用することができる。尚、図4において、上記図
1に示す構成部分と同一の部分については、同一の符号
を付してその説明を省略または簡略する。
【0043】図4において、14は低インピーダンス先
端短絡スタブを、また、15は高インピーダンス先端開
放スタブを示す。本実施形態において、先端短絡スタブ
14には、基本波ミクサの入出力インピーダンスに比し
て低いインピーダンスが、また、先端開放スタブ15に
はその入出力インピーダンスに比して高いインピーダン
スが与えられている。これらのスタブ14,15には、
実施の形態1におけるスタブ12,13の電気長Lと同
じ電気長L、すなわち、λLO/4、或いはλRF/2
で表される電気長Lが与えられている。
【0044】次に、本実施形態の基本波ミクサの動作に
ついて説明する。本実施形態において、先端短絡スタブ
14および先端開放スタブ15は、所定周波数fLOの
LO信号(λLO=4Lで表される波長に対応するLO
信号)に対して、および所定周波数fRFのRF信号
(λRF=2Lで表される波長に対応するRF信号)に
対して、実施の形態1におけるスタブ12,13と同様
に動作する。従って、本実施形態の基本波ミクサによれ
ば、実施の形態1の基本波ミクサと同様に、周波数fL
OのLO信号を基礎として、IF信号とRF信号との間
の周波数変換を高いD/U比を保ちつつ行うことができ
る。
【0045】本実施形態の基本波ミクサにおいて、RF
信号を効率良く先端短絡スタブ14で反射させるために
は、RF信号に対して先端短絡スタブ14がゼロとみな
せる程度に小さなインピーダンスを示すことが必要であ
る。
【0046】本実施形態の基本波ミクサにおいて、先端
短絡スタブ14は、周波数fRFのRF信号に対しては
十分に小さなインピーダンスを示す。しかしながら、送
受信信号の周波数が広帯域に掃引される場合は、周波数
が所定値fRFから大きく外れた信号がRF信号として
先端短絡スタブ14に導かれることがある。先端短絡ス
タブ14のインピーダンスは、RF信号の周波数がfR
Fから外れるに連れて増加する。従って、周波数がfR
Fから大きく外れるRF信号については、先端短絡スタ
ブ14が短絡とみなせなくなることがある。
【0047】図4に示す構成において、先端短絡スタブ
14の特性インピーダンスをZoとし、その先端にZb
=0の負荷インピーダンスが接続されていると考えた場
合、接続点P11から先端短絡スタブ14を観た際のイ
ンピーダンスは、上記(1)式に従って次式の如く表す
ことができる。 Za=jZotanβL =jZotan(2πfL/c) …(4)
【0048】図5は、上記(4)式の関係、すなわち、
接続点P11から先端短絡スタブ14を観た場合のイン
ピーダンスZaと周波数fとの関係を示す。具体的に
は、図5中に破線で示す曲線は、先端短絡スタブ14が
基本波ミクサの入出力インピーダンスと等しい特性イン
ピーダンスZoを有する場合に得られる関係を表し、ま
た、図5中に実線で示す曲線は、先端短絡スタブ14が
基本波ミクサの入出力インピーダンスに比して小さな所
定の特性インピーダンスZoを有する場合に得られる関
係を表す。
【0049】上記(4)式、或いは図5に示す関係によ
れば、先端短絡スタブ14の電気長Lを一定とした場
合、その特性インピーダンスZoが小さいほど、接続点
P11から観たインピーダンスが小さな値となることが
判る。換言すると、接続点P11から観たインピーダン
スZaの値が所定の低インピーダンス値を維持する周波
数帯域の幅Δfは、先端短絡スタブ14の特性インピー
ダンスZoが小さいほど広大となることが判る。
【0050】上述の如く、本実施形態の基本波ミクサに
おいて、先端短絡スタブ14には小さなインピーダンス
Zoが付与されている。このため、本実施形態の基本波
ミクサによれば、先端短絡スタブ14に通常のインピー
ダンス(基本波ミクサの入出力インピーダンスと同じイ
ンピーダンス)が与えられているものに比して、広い周
波数帯域にわたってRF信号を効率的に先端短絡スタブ
14によって反射することができる。
【0051】本実施形態の基本波ミクサにおいて、RF
信号を効率良く入出力端子P3に導くためには、すなわ
ち、先端開放スタブ15で反射されることによるRF信
号の損失を抑制するためには、RF信号に対して、先端
開放スタブ15が大きなインピーダンスを示すことが必
要である。
【0052】本実施形態の基本波ミクサにおいて、先端
開放スタブ15は、周波数fRFのRF信号に対しては
開放状態とみなすことができる。しかしながら、先端開
放スタブ15のインピーダンスは、RF信号の周波数が
fRFから外れるに従って低下する。従って、送受信信
号の周波数が広帯域に掃引され、その結果、所定値fR
Fから大きく外れた周波数を有する信号がRF信号とし
て先端開放スタブ15に導かれると、先端開放スタブ1
5が開放とみなせなくなることがある。この場合、RF
信号の1部が先端開放スタブ15で反射されるため、R
F信号に大きな変換損が発生し易くなる。
【0053】図4に示す構成において、先端開放スタブ
15の特性インピーダンスをZoとし、その先端に無限
大の負荷インピーダンスZbが接続されていると考えた
場合、接続点P12から先端開放スタブ15を観た際の
インピーダンスは、上記(1)式に従って次式の如く表
すことができる。
【0054】図6は、上記(5)式の関係、すなわち、
接続点P12から先端開放スタブ15を観た場合のイン
ピーダンスZaと周波数fとの関係を示す。具体的に
は、図5中に破線で示す曲線は、先端開放スタブ15が
基本波ミクサの入出力インピーダンスと等しい特性イン
ピーダンスZoを有する場合に得られる関係を表し、ま
た、図5中に実線で示す曲線は、先端開放スタブ15が
基本波ミクサの入出力インピーダンスに比して大きな所
定の特性インピーダンスZoを有する場合に得られる関
係を表す。
【0055】上記(5)式、或いは図6に示す結果によ
れば、先端開放スタブ15の電気長Lを一定とした場
合、その特性インピーダンスZoが大きいほど、接続点
P12から観たインピーダンスが大きな値となることが
判る。換言すると、接続点P12から観たインピーダン
スZaの値が所定の高インピーダンス値を維持する周波
数帯域の幅Δfは、先端開放スタブ15の特性インピー
ダンスZoが大きいほど広大となることが判る。
【0056】本実施形態の基本波ミクサにおいて、先端
開放スタブ15には、上述の如く大きなインピーダンス
Zoが付与されている。このため、本実施形態の基本波
ミクサによれば、先端開放スタブ15に通常のインピー
ダンス(基本波ミクサの入出力インピーダンスと同じイ
ンピーダンス)が与えられているものに比して、広い周
波数帯域にわたってRF信号の変換損を十分に小さな値
に抑制し、良好な周波数特性を確保することができる。
【0057】尚、本実施形態の基本波ミクサは、LO信
号のアイソレーションの確保に比べて、RF信号の変換
損を抑制することが強く要求される場合に好適なミクサ
である。
【0058】実施の形態3.次に、図7を参照して、本
発明の実施の形態3について説明する。図7は本発明の
実施の形態3である偶高調波ミクサのブロック図を示
す。本実施形態の偶高調波ミクサは、実施の形態1また
は2の基本波ミクサと同様に送信ミキサおよび受信ミキ
サの何れとしても使用することができる。尚、図7にお
いて、上記図1に示す構成部分と同一の部分について
は、同一の符号を付してその説明を省略または簡略す
る。
【0059】図7において、16,17はアンチパラレ
ルダイオードペアを構成するダイオードを示す。ダイオ
ード16および17は、それぞれのアノードが、他方の
カソードと導通するように接続されている。アンチパラ
レルダイオードペア16,17によれば、接続点P11
とP12との間に生ずるLO信号の偶数倍波、すなわ
ち、周波数2fLO、4fLO、・・の成分を有効に抑
制することができる。
【0060】以下、本実施形態の偶高調波ミクサの動作
について説明する。本実施形態において、先端短絡スタ
ブ14および先端開放スタブ15は、実施の形態1の場
合と同様に動作する。従って、本実施形態の基本波ミク
サによれば、実施の形態1の基本波ミクサと同様に、周
波数fLOのLO信号を基礎として、周波数fIFと周
波数fRF(=2fLO+fIF)との周波数変換を行
うことができる。
【0061】入力端子P1から偶高調波ミクサに対して
LO信号が供給されると、接続点P11とP12との間
に、周波数fLOの成分や、周波数fRFの成分と共
に、LO信号の高周波成分が発生する。LO信号の高調
波成分のうち、2倍波の周波数2fLOは、RF信号の
周波数fRF=2fLO+fIFと近似している。従っ
て、入出力端子P3に2倍波の成分が現れると、その成
分とRF信号とを分離することが困難である。
【0062】本実施形態の偶高調波ミクサによれば、ア
ンチパラレルダイオードペア16,17によって、LO
信号の2倍波の出力電力を抑制することができる。この
ため、本実施形態の偶高調波ミクサによれば、入出力端
子P3にLO信号の2倍波に比して十分に大きな電力を
持つRF信号を導くことができる。従って、本実施形態
の偶高調波ミクサによれば、安価な帯域通過フィルタ等
を用いて、RF信号を精度良く取り出すことができる。
【0063】ところで、上記の実施形態においては、実
施の形態1の基本波ミクサにアンチパラレルダイオード
ペア16,17を組み合わせることとしているが、本発
明の構成はこれに限定されるものではなく、実施の形態
2の基本波ミクサにアンチパラレルダイオードペア1
6,17を組み合わせることとしてもよい。
【0064】実施の形態4.次に、図8を参照して、本
発明の実施の形態4について説明する。図8は本発明の
実施の形態4である偶高調波ミクサのブロック図を示
す。本実施形態の偶高調波ミクサは、実施の形態1、2
または3の基本波ミクサと同様に送信ミキサおよび受信
ミキサの何れとしても使用することができる。尚、図8
において、上記図1または図7に示す構成部分と同一の
部分については、同一の符号を付してその説明を省略ま
たは簡略する。
【0065】図8において、18はRF信号を遮断する
ためのフィルタを示す。フィルタ18によれば、入出力
端子P2へのRF信号のリークを抑制することができ
る。このため、本実施形態の偶高調波ミクサによれば、
LO信号を基礎として生成されたRF信号を効率良く出
力端子P3から出力することができる。従って、本実施
形態のミクサによれば、実施の形態1,2または3のミ
クサと比較して変換損を更に改善することができる。
【0066】ところで、上記の実施形態においては、実
施の形態1の基本波ミクサにアンチパラレルダイオード
ペア16,17と、フィルタ18とを組み合わせること
としているが、本発明の構成はこれに限定されるもので
はなく、実施の形態2の基本波ミクサにフィルタ18等
を組み合わせることとしてもよい。
【0067】実施の形態5.次に、図9を参照して、本
発明の実施の形態5について説明する。図9は本発明の
実施の形態4である偶高調波ミクサのブロック図を示
す。本実施形態の偶高調波ミクサは、実施の形態1、
2、3または4の基本波ミクサと同様に送信ミキサおよ
び受信ミキサの何れとしても使用することができる。
尚、図9において、上記図1または図7に示す構成部分
と同一の部分については、同一の符号を付してその説明
を省略または簡略する。
【0068】図9において、19および20はRF信号
の通過を許容し、IF信号の通過、およびLO信号の通
過を阻止するフィルタを示す。フィルタ19,20によ
れば、入出力端子P3へのLO信号およびIF信号リー
クを抑制しつつ、RF信号を効率良く入出力端子P3に
導くことができる。また、本実施形態の偶高調波ミクサ
によれば、実施の形態3の場合と同様に、アンチパラレ
ルダイオードペア16,17によってLO信号の2倍波
を有効に抑制することができる。このため、本実施形態
の偶高調波ミクサによれば、LO信号を基礎として生成
されたRF信号を、高いD/U比で効率良く出力端子P
3から出力することができる。
【0069】ところで、上記の実施形態においては、実
施の形態1の基本波ミクサにアンチパラレルダイオード
ペア16,17と、フィルタ19,20とを組み合わせ
ることとしているが、本発明の構成はこれに限定される
ものではなく、実施の形態2の基本波ミクサにフィルタ
19,20等を組み合わせることとしてもよい。
【0070】また、上記の実施形態においては、接続点
P12と入出力端子P2との間にフィルタ18を挿入し
ないこととしているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、実施の形態4の場合と同様に、入出力端子P
22の後段にフィルタ18を挿入することとしてもよ
い。
【0071】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、先端短絡スタブおよび前端開放ス
タブが、それぞれ局部発振信号の波長のほぼ1/4の電
気長を有するため、中間周波数信号の入出力端子や高周
波信号の入出力端子から、局部発振信号を良好に分離す
ることができる。また、本発明によれば、先端短絡スタ
ブの特性インピーダンスが周波数変換ミクサの入出力イ
ンピーダンスに比して高く、かつ、先端開放スタブのイ
ンピーダンスがその入出力インピーダンスに比して低い
ため、局部発振信号の分離特性(アイソレーション特
性)を広い周波数範囲にわたって良好に維持することが
できる。従って、本発明によれば、広い周波数帯域にわ
たる局部発振周波数に対して安定に動作する周波数変換
用ミクサを実現することができる。
【0072】請求項2記載の発明によれば、先端短絡ス
タブおよび先端開放スタブが、それぞれ高周波信号の波
長のほぼ1/2の電気長を有するため、局部発振信号を
基礎として生成される高周波信号を効率良く入出力端子
から取り出すことができる。また、本発明によれば、先
端短絡スタブの特性インピーダンスが周波数変換ミクサ
の入出力インピーダンスに比して低く、かつ、先端開放
スタブのインピーダンスがその入出力インピーダンスに
比して高いため、高周波信号の変換損を広い周波数範囲
にわたって小さく抑制することができる。従って、本発
明によれば、広い周波数帯域にわたって効率よく動作す
る周波数変換用ミクサを実現することができる。
【0073】請求項3記載の発明によれば、ミクサ用ダ
イオードをアンチパラレルダイオードペアで構成したの
で、局部発振信号の2倍波を十分に抑制することができ
る。このため、本発明によれば、高周波信号の入出力端
子から、優れたD/U比で高周波信号を取り出すことが
できる。
【0074】請求項4記載の発明によれば、ミクサ用ダ
イオードと先端開放スタブとの接続部と、中間周波数信
号の入出力端子との間に、高周波信号の通過を阻止する
フィルタが配置されているため、高周波信号のリークを
抑制することができる。従って、本発明によれば、変換
損の小さい周波数変換用ミクサを実現することができ
る。
【0075】請求項5記載の発明によれば、ミクサ用ダ
イオードと先端開放スタブとの接続部と、高周波信号の
入出力端子との間に、中間周波数信号および局部発振信
号の通過を阻止するフィルタが配置されている。このた
め、本発明によれば、中間周波数信号や局部発振信号の
リークを抑制して、優れたD/U比で高周波信号を取り
出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の基本波ミクサのブロ
ック図である。
【図2】 図1に示す接続点P11から観た先端短絡ス
タブのインピーダンスと周波数との関係を、先端短絡ス
タブ自身の特性インピーダンスをパラメータとして表し
たグラフである。
【図3】 図1に示す接続点P12から観た先端開放ス
タブのインピーダンスと周波数との関係を、先端開放ス
タブ自身の特性インピーダンスをパラメータとして表し
たグラフである。
【図4】 本発明の実施の形態2の基本波ミクサのブロ
ック図である。
【図5】 図4に示す接続点P11から観た先端短絡ス
タブのインピーダンスと周波数との関係を、先端短絡ス
タブ自身の特性インピーダンスをパラメータとして表し
たグラフである。
【図6】 図4に示す接続点P12から観た先端開放ス
タブのインピーダンスと周波数との関係を、先端開放ス
タブ自身の特性インピーダンスをパラメータとして表し
たグラフである。
【図7】 本発明の実施の形態3の偶高調波ミクサのブ
ロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態4の偶高調波ミクサのブ
ロック図である。
【図9】 本発明の実施の形態5の偶高調波ミクサのブ
ロック図である。
【図10】 従来の偶高調波ミクサのブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 ミクサ用ダイオード、 12;14 先端短絡
スタブ、 13;15 先端開放スタブ、 16,
17 アンチパラレルダイオードペア、 18;1
9,20 フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 明夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−78203(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03D 7/02 H03D 9/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミクサ用ダイオードと、このミクサ用ダ
    イオードの一端に設けられた先端開放スタブと、このミ
    クサ用ダイオードの他端に設けられた先端短絡スタブ
    と、前記ミクサ用ダイオードと前記先端開放スタブとの
    接続点に接続される中間周波数信号の入出力端子及び高
    周波信号の入出力端子と、前記ミクサ用ダイオードと前
    記先端短絡スタブとの接続部に接続される局部発振信号
    の入力端子と、を有する周波数変換用ミクサであって、 前記先端開放スタブが、概ね局部発振信号の波長の4分
    の1に相当する電気長を有し、かつ、当該周波数変換用
    ミクサの入出力インピーダンスに比して低い特性インピ
    ーダンスを有し、 前記先端短絡スタブが、概ね局部発振信号の波長の4分
    の1に相当する電気長を有し、かつ、当該周波数変換用
    ミクサの入出力インピーダンスに比して高い特性インピ
    ーダンスを有することを特徴とする周波数変換用ミク
    サ。
  2. 【請求項2】 ミクサ用ダイオードと、このミクサ用ダ
    イオードの一端に設けられた先端開放スタブと、このミ
    クサ用ダイオードの他端に設けられた先端短絡スタブ
    と、前記ミクサ用ダイオードと前記先端開放スタブとの
    接続点に接続される中間周波数信号の入出力端子及び高
    周波信号の入出力端子と、前記ミクサ用ダイオードと前
    記先端短絡スタブとの接続部に接続される局部発振信号
    の入力端子と、を有する周波数変換用ミクサであって、 前記先端開放スタブが、概ね高周波信号の波長の2分の
    1に相当する電気長を有し、かつ、当該周波数変換用ミ
    クサの入出力インピーダンスに比して高い特性インピー
    ダンスを有し、 前記先端短絡スタブが、概ね高周波信号の波長の2分の
    1に相当する電気長を有し、かつ、当該周波数変換用ミ
    クサの入出力インピーダンスに比して低い特性インピー
    ダンスを有することを特徴とする周波数変換用ミクサ。
  3. 【請求項3】 前記ミクサ用ダイオードは、互いのアノ
    ードが他方のカソードに接続された一対のダイオードで
    構成されるアンチパラレルダイオードペアであることを
    特徴とする請求項1または2記載の周波数変換用ミク
    サ。
  4. 【請求項4】 前記ミクサ用ダイオードと前記先端開放
    スタブとの接続点と、前記中間周波数信号の入出力端子
    との間に、前記中間周波数信号の通過を許容し、かつ、
    前記高周波信号の通過を阻止するフィルタを備えること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の周波数
    変換用ミクサ。
  5. 【請求項5】 前記ミクサ用ダイオードと前記先端開放
    スタブとの接続点と、前記高周波信号の入出力端子との
    間に、前記高周波信号の通過を許容し、かつ、前記中間
    周波数信号の通過、および前記局部発振信号の通過を阻
    止するフィルタを備えることを特徴とする請求項1乃至
    4の何れか1項記載の周波数変換用ミクサ。
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