JPH0590837A - マイクロ波発振回路 - Google Patents

マイクロ波発振回路

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JPH0590837A
JPH0590837A JP25101191A JP25101191A JPH0590837A JP H0590837 A JPH0590837 A JP H0590837A JP 25101191 A JP25101191 A JP 25101191A JP 25101191 A JP25101191 A JP 25101191A JP H0590837 A JPH0590837 A JP H0590837A
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diode
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Katsumi Yabumoto
勝己 籔本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衛星放送BSおよび衛星通信CS等を共用受信す
るために一つの発振素子で複数の発振周波数を得るため
のマイクロ波発振回路に関するものである。 【構成】 発振素子にシングルゲート電界効果トランジ
スタ1を用い、ゲートG回路に共振周波数の異なる枝状
分岐のマイクロストリップライン等による複数の共振回
路4a, 4bを結合させ、衛星放送または衛星通信の受信モ
ードに合わせてスイッチング用ダイオード6a, 6bにより
前記共振回路4a, 4bのいずれかを高周波的に短絡して所
定周波数のマイクロ波13を選択出力することを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】衛星放送および衛星通信共用受信
の低雑音ブロックダウンコンバータ(LNB )等の局部発
振用マイクロ波発振回路に関する。
【0002】
【従来技術】図2に従来の低雑音ブロックダウンコンバ
ータ(LNB )等のマイクロ波発振回路図を示す。電界効
果トランジスタ1をドレインD接地で動作させ、発振周
波数に等しい共振周波数をもつ誘電体共振器10をゲート
G端子から電気長Lの位置でマイクロストリップライン
等の共振回路4に結合しQの高い発振回路としている。
一方、ソースS端子に出力用整合回路3を設け、出力端
子から電界効果トランジスタ1側を見たインピーダンス
が所定の発振周波数で負性抵抗を示す帰還回路2による
マイクロ波発振回路とし、整合回路3端より発振出力13
を得る。従って、衛星放送BSおよび衛星通信CS等を共用
受信するLNB においては、複数の局部発振周波数、即
ち、複数のマイクロ波発振回路を必要とし、また、安定
した発振状態を得るためには誘電体共振器10の位置(共
振回路4からの距離および電界効果トランジスタ1から
の距離L)および発振回路を遮蔽するシールドケースか
らの距離等ある程度の空間を必要とすることからコスト
高およびスペース的に大きくなる等の欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来例に
鑑みてなされたもので、衛星放送BSおよび衛星通信CS等
を共用受信するための複数の発振周波数を有する小型化
とコスト低減を図る局部発振用のマイクロ波発振回路を
提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、発振素子にシ
ングルゲート電界効果トランジスタを用い、同電界効果
トランジスタのゲート回路に共振周波数の異なる枝状分
岐マイクロストリップラインによる複数の共振回路を結
合させ、一方の共振回路の共振周波数で発振させ、他方
の共振回路を高周波的に短絡接地するスイッチ回路動作
とし、一つの発振素子で複数の発振周波数を切り換えて
発振出力することを特徴とする。
【0005】
【作用】図1に示す電界効果トランジスタの発振素子
1、ドレインD側帰還回路2、ソースS側出力整合回路
3、マイクロストリップラインの共振回路4(4a, 4
b)、結合コンデンサ5a, 5b、スイッチング用ダイオー
ド6a, 6b、マイクロ波短絡用コンデンサ7a, 7b、バイア
ス用抵抗8a, 8b、高周波チョークコイル9a, 9b、発振周
波数に等しい共振周波数をもつ誘電体共振器10a , 10b
、共振回路4a,4bの終端抵抗11a , 11b 、発振周波数
選択スイッチ回路12等の構成からなる。スイッチ回路12
をa側に切り換えてスイッチング電源B1 を印加すると
スイッチング用ダイオード6bはオン状態となり、コンデ
ンサ5b、ダイオード6b、マイクロ波短絡用コンデンサ7b
のバイパス回路により共振回路4bを高周波的に短絡し、
他方の共振回路4aの安定した共振周波数の発振出力13を
整合回路3の出力端子より得る。また、スイッチ回路12
をb側に切り換えるとスイッチング用ダイオード6aがオ
ン状態となり、共振回路4aを高周波的に短絡して共振回
路4bの安定した共振周波数の発振出力13を整合回路3の
出力端子より得る。
【0006】
【実施例】衛星放送BSおよび衛星通信CS等を共用受信す
る低雑音ブロックダウンコンバータ(LNB )等の局部発
振用マイクロ波発振回路を図1に示す。図1の1はドレ
インD接地シングルゲートGの電界効果トランジスタに
よる発振素子、4a,4bはそれぞれ50Ω等の終端抵抗11a
, 11b をもつ枝状分岐マイクロストリップラインによ
るゲートGの共振回路、10a , 10b はそれぞれゲートG
端子から電気長L1 +(λ1 波長/2)およびL2 +
(λ2 波長/2)離れた位置の前記共振回路4a,4bと結
合して等価的にQの高いマイクロ波発振回路とする発周
波数に等しい共振周波数をもつ誘電体共振器、また、共
振回路4a,4bそれぞれのゲートGから(λ1 /4)およ
び(λ2 /4)離れた位置に接続した結合用コンデンサ
5a,5b, スイッチング用ダイオード6a,6b, マイクロ波
短絡用コンデンサ7a,7bおよびバイアス抵抗8a,8b回路
はそれぞれ前記共振回路4a,4bをスイッチング電源B1
の印加により高周波的に短絡するバイパス回路、9a,9b
は高周波遮断用のチョークコイル、12はスイッチング電
源B1 による発振周波数選択スイッチ回路、2はマイク
ロストリップライン等によるドレインD接地の直列型帰
還回路、3はソースS端子から電界効果トランジスタ1
を見込んだインピーダンスが所定の発振周波数で負性抵
抗特性を示す条件を満足する発振出力13用マイクロスト
リップライン等の整合回路である。尚、上記電気長のL
1 , L2は電界効果トランジスタ1のSパラメータをド
レインD接地使用時のSパラメータに変換し、計算した
負性抵抗が最大になる距離であり発振素子1と周波数に
依存する。
【0007】マイクロストリップラインによる発振原理
は、発振回路の電源投入による過度現象時に生ずる周波
数成分がゲートG側マイクロストリップライン4a,4bを
伝送する時、同マイクロストリップライン4a,4bと電磁
界で結合している誘電体共振器10a , 10b の共振周波数
と同じ周波数成分を反射して電界効果トランジスタ1に
入力し、増幅した後ソースS側の整合回路3から出力13
するとともに、ドレインD側の帰還回路2からゲートG
側マイクロストリップライン4a,4bに帰還し、更に、誘
電体共振器10a , 10b で反射して電界効果トランジスタ
1に戻り、再度増幅して飽和状態となり発振が安定す
る。
【0008】ドレインD帰還回路2のバイアス電源B2
の印加による発振回路の動作状態において、スイッチ回
路12を端子a側に切り換えてスイッチング電源B1 を印
加すると抵抗8b接地によりスイッチング用ダイオード6b
は順方向(ダイオード6aは逆方向)にバイアスされてオ
ン状態となり、共振回路4bのゲートGから(λ2 /4)
離れた位置をコンデンサ5b,ダイオード6bおよびマイク
ロ波短絡用コンデンサ7bにより高周波的に短絡すること
で同共振回路4bを発振停止状態とし、安定した発振動作
をしている他方の共振回路4a周波数のマイクロ波信号13
を整合回路3より出力する。また、スイッチ回路12を端
子b側に切り換えるとスイッチング用ダイオード6aは抵
抗8a接地により順方向(ダイオード6bは逆方向)にバイ
アスされてオン状態となり、共振回路4aのゲートGから
(λ1 /4)離れた位置をコンデンサ5a,ダイオード6a
およびマイクロ波短絡用コンデンサ7aにより高周波的に
短絡することで同共振回路4aを発振停止状態とし、安定
した発振動作をしている他方の共振回路4b周波数のマイ
クロ波信号13を整合回路3より出力する。
【0009】
【発明の効果】以上のように本発明は、発振素子にシン
グルゲート電界効果トランジスタを用い、同電界効果ト
ランジスタのゲート回路に共振周波数の異なる枝状分岐
のマイクロストリップライン等による複数の共振回路を
結合させ、一方の共振回路の共振周波数で発振させ、他
方の共振回路を高周波的に短絡接地するスイッチ回路動
作とし、一つの発振素子で複数の発振周波数を切り換え
て発振出力することで、衛星放送BSおよび衛星通信CS等
を共用受信するための複数の発振周波数を有する小型化
とコスト低減を図る局部発振用のマイクロ波発振回路を
提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】衛星放送および衛星通信等を共用受信する複数
の発振周波数をもつマイクロ波発振回路の電気回路図で
ある。
【図2】従来の単一発振周波数によるマイクロ波発振回
路の電気回路図である。
【符号の説明】
1 電界効果トランジスタ 2 帰還回路 3 出力用整合回路 4 共振回路 4a 共振回路 4b 共振回路 5a 結合用コンデンサ 5b 結合用コンデンサ 6a スイッチング用ダイオード 6b スイッチング用ダイオード 7a 短絡接地用コンデンサ 7b 短絡接地用コンデンサ 8a バイアス用抵抗 8b バイアス用抵抗 9a 高周波チョークコイル 9b 高周波チョークコイル 10 誘電体共振器 10a 誘電体共振器 10b 誘電体共振器 11 終端抵抗 11a 終端抵抗 11b 終端抵抗 12 発振周波数選択スイッチ回路 B1 スイッチング用供給電源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果トランジスタをドレイン接地で
    動作させ、発振周波数に等しい共振周波数をもつ誘電体
    共振器をゲート端子から電気長Lの位置でマイクロスト
    リップラインの共振回路に結合した発振回路であって、
    前記ゲート端子とマイクロストリップラインとの間に共
    振周波数の1/2波長のマイクロストリップラインを介
    在して結合せしめ、同1/2波長のマイクロストリップ
    ラインの1/4波長位置に高周波接地を行うスイッチ回
    路を設けたことを特徴とするマイクロ波発振回路。
  2. 【請求項2】 電界効果トランジスタをドレイン接地で
    動作させ、発振周波数に等しい共振周波数をもつ複数の
    誘電体共振器をそれぞれゲート端子からそれぞれ電気長
    L1 , L2 の位置でマイクロストリップラインの共振回
    路に結合した発振回路であって、前記ゲート端子とそれ
    ぞれのマイクロストリップラインとの間に共振周波数そ
    れぞれの1/2波長のマイクロストリップラインを介在
    して結合せしめ、同1/2波長のマイクロストリップラ
    インそれぞれの1/4波長位置において高周波接地を交
    互に行うスイッチ回路を設け、複数の発振周波数の選択
    出力を特徴とするマイクロ波発振回路。
  3. 【請求項3】 ドレイン接地電界効果トランジスタのゲ
    ート回路を枝状に分岐しそれぞれの終端を抵抗接地した
    マイクロストリップライン等の第1の共振回路と第2の
    共振回路との分岐位置に接続し、発振周波数に等しい共
    振周波数をもつ誘電体共振器をそれぞれ同第1の共振回
    路および第2の共振回路近傍の所定位置に固着し、同第
    1の共振回路および第2の共振回路のゲート回路からそ
    れぞれ所定波長位置にそれぞれ結合用第1のコンデンサ
    および第2のコンデンサ、同結合用第1および第2のコ
    ンデンサをアノード側とするスイッチング用第1のダイ
    オードおよび第2のダイオード、バイアス用並列抵抗を
    もつマイクロ波短絡接地用第1のコンデンサおよび第2
    のコンデンサを順次接続し、前記第1のダイオードのア
    ノードを第1の高周波チョークコイルを介して前記第2
    のダイオードのカソードとスイッチ回路の一方の端子と
    に接続し、また、同第2のダイオードのアノードを第2
    の高周波チョークコイルを介して前記第1のダイオード
    のカソードと前記スイッチ回路の他方端子とに接続し、
    同スイッチ回路により同第1のダイオードおよび第2の
    ダイオードのいずれかにスイッチング電源を選択的に供
    給してなる直列帰還型のマイクロ波発振回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006314049A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Mitsubishi Electric Corp 高周波発振器および高周波シンセサイザ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006314049A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Mitsubishi Electric Corp 高周波発振器および高周波シンセサイザ
JP4657797B2 (ja) * 2005-05-09 2011-03-23 三菱電機株式会社 高周波発振器および高周波シンセサイザ

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