JP3452953B2 - 成形用金型及びこの成形用金型を用いた成形方法 - Google Patents
成形用金型及びこの成形用金型を用いた成形方法Info
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- JP3452953B2 JP3452953B2 JP23145593A JP23145593A JP3452953B2 JP 3452953 B2 JP3452953 B2 JP 3452953B2 JP 23145593 A JP23145593 A JP 23145593A JP 23145593 A JP23145593 A JP 23145593A JP 3452953 B2 JP3452953 B2 JP 3452953B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形用金型及びこの金
型を用いた成形方法に係り、特に固定金型及び可動金型
間にウエアリング等の樹脂リングが介在されている形式
の金型を利用する射出成形等に利用できる。
型を用いた成形方法に係り、特に固定金型及び可動金型
間にウエアリング等の樹脂リングが介在されている形式
の金型を利用する射出成形等に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、光磁気記録媒体用の基板等を成
形する射出成形機の金型においては、固定金型と可動金
型との芯出しを正確にかつ容易に行うためや、型締め時
や型開き時に各型が直接摺動して摩耗することを防止す
るために、各型の嵌合面に樹脂リングを介在させてい
る。この樹脂リングは、通常、ポリフッ化エチレン樹脂
(商品名テフロン)等で形成され、固定金型の内側に嵌
合する可動金型の嵌合面に取付けられている。
形する射出成形機の金型においては、固定金型と可動金
型との芯出しを正確にかつ容易に行うためや、型締め時
や型開き時に各型が直接摺動して摩耗することを防止す
るために、各型の嵌合面に樹脂リングを介在させてい
る。この樹脂リングは、通常、ポリフッ化エチレン樹脂
(商品名テフロン)等で形成され、固定金型の内側に嵌
合する可動金型の嵌合面に取付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この樹
脂リングによって、各金型が直接摺動し、摩耗すること
は防止されるが、可動金型に取付けられた樹脂リング
が、固定金型と摺動するため、樹脂リングが摩耗して微
粉が発生し、この微粉がキャビティ内に進入して成形さ
れる製品内に混入し、不純物の混入による不良品が発生
するという問題があった。
脂リングによって、各金型が直接摺動し、摩耗すること
は防止されるが、可動金型に取付けられた樹脂リング
が、固定金型と摺動するため、樹脂リングが摩耗して微
粉が発生し、この微粉がキャビティ内に進入して成形さ
れる製品内に混入し、不純物の混入による不良品が発生
するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、樹脂リングの摩耗による
微粉がキャビティ内に進入することを防止でき、不良品
発生を少なくして製品の歩留りを向上できる成形用金型
及びこの成形用金型を用いた成形方法を提供することに
ある。
微粉がキャビティ内に進入することを防止でき、不良品
発生を少なくして製品の歩留りを向上できる成形用金型
及びこの成形用金型を用いた成形方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の成形用金型は、
固定金型及び可動金型の嵌合面に、固定金型及び可動金
型の一方の金型に取付けられた樹脂リングが介在された
成形用金型であって、前記樹脂リングの摺接面には、外
周面に沿って、当該樹脂リングが磨耗して発生した微粉
を集める円周溝が設けられており、かつ、前記固定金型
及び可動金型の各嵌合面の少なくとも一方に、当該微粉
を金型外部に排出する排出機構が設けられていることを
特徴とするものである。
固定金型及び可動金型の嵌合面に、固定金型及び可動金
型の一方の金型に取付けられた樹脂リングが介在された
成形用金型であって、前記樹脂リングの摺接面には、外
周面に沿って、当該樹脂リングが磨耗して発生した微粉
を集める円周溝が設けられており、かつ、前記固定金型
及び可動金型の各嵌合面の少なくとも一方に、当該微粉
を金型外部に排出する排出機構が設けられていることを
特徴とするものである。
【0006】この際、前記排出機構は、前記固定金型及
び可動金型の一方の金型に取付けられた樹脂リングの他
方の金型との摺接面に開口された吸引口と、この吸引口
に連通する排出路と、吸引口及び排出路を介して前記微
粉を吸引排出するポンプとを備えることが好ましい。ま
た、前記排出機構は、前記固定金型及び可動金型の一方
の金型に取付けられた樹脂リングと摺接する他方の金型
の嵌合面に開口された吸引口と、この吸引口に連通する
排出路と、吸引口及び排出路を介して前記微粉を吸引排
出するポンプとを備えるものでもよい。
び可動金型の一方の金型に取付けられた樹脂リングの他
方の金型との摺接面に開口された吸引口と、この吸引口
に連通する排出路と、吸引口及び排出路を介して前記微
粉を吸引排出するポンプとを備えることが好ましい。ま
た、前記排出機構は、前記固定金型及び可動金型の一方
の金型に取付けられた樹脂リングと摺接する他方の金型
の嵌合面に開口された吸引口と、この吸引口に連通する
排出路と、吸引口及び排出路を介して前記微粉を吸引排
出するポンプとを備えるものでもよい。
【0007】また、本発明の成形方法は、上記成形用金
型を用いて製品を成形する成形方法であって、前記排出
機構を常時作動させて前記微粉を金型外部に排出しなが
ら製品の成形を行うことを特徴とするものである。ま
た、本発明の成形方法としては、前記固定金型及び可動
金型が開閉する時と金型が開いた状態にある時には前記
排出機構を作動させて前記微粉を金型外部に排出し、前
記固定金型及び可動金型が閉じた状態にある時には前記
排出機構を停止して製品の成形を行うものでもよい。
型を用いて製品を成形する成形方法であって、前記排出
機構を常時作動させて前記微粉を金型外部に排出しなが
ら製品の成形を行うことを特徴とするものである。ま
た、本発明の成形方法としては、前記固定金型及び可動
金型が開閉する時と金型が開いた状態にある時には前記
排出機構を作動させて前記微粉を金型外部に排出し、前
記固定金型及び可動金型が閉じた状態にある時には前記
排出機構を停止して製品の成形を行うものでもよい。
【0008】
【作用】このような本発明においては、樹脂リングが介
在された固定金型及び可動金型の各嵌合面の少なくとも
一方に排出機構を設けたので、樹脂リングの摩耗によっ
て発生する微粉等の不純物は、その発生箇所である嵌合
面部分から金型外部に直接排出される。このため、樹脂
リングの摩耗によって微粉が発生しても、キャビティ内
に進入する前に金型から排出され、キャビティ内に充填
される樹脂に不純物が混入することがないため、成形不
良の発生が低減し、製品の歩留りが向上する。
在された固定金型及び可動金型の各嵌合面の少なくとも
一方に排出機構を設けたので、樹脂リングの摩耗によっ
て発生する微粉等の不純物は、その発生箇所である嵌合
面部分から金型外部に直接排出される。このため、樹脂
リングの摩耗によって微粉が発生しても、キャビティ内
に進入する前に金型から排出され、キャビティ内に充填
される樹脂に不純物が混入することがないため、成形不
良の発生が低減し、製品の歩留りが向上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、光磁気記録媒体用の基板を成形する
射出成形機の成形用金型1が示されている。
明する。図1には、光磁気記録媒体用の基板を成形する
射出成形機の成形用金型1が示されている。
【0010】成形用金型1は、固定金型10および可動
金型20を備えて構成され、固定金型10は固定側取付
板11にボルト止めされた固定側ミラープレート12を
備え、これらの取付板11およびミラープレート12の
中心軸部分には、ダイ13が嵌合配置されている。ダイ
13の中心軸部分には、中心軸にスプルー14が形成さ
れたスプルーブシュ15が取付けられている。また、固
定側ミラープレート12の外周側には、固定側取付板1
1にボルト止めされた固定側型板16が配置されてい
る。
金型20を備えて構成され、固定金型10は固定側取付
板11にボルト止めされた固定側ミラープレート12を
備え、これらの取付板11およびミラープレート12の
中心軸部分には、ダイ13が嵌合配置されている。ダイ
13の中心軸部分には、中心軸にスプルー14が形成さ
れたスプルーブシュ15が取付けられている。また、固
定側ミラープレート12の外周側には、固定側取付板1
1にボルト止めされた固定側型板16が配置されてい
る。
【0011】一方、可動金型20は、可動側取付板21
にボルト止めされた可動側ミラープレート22を備え、
これらの取付板21およびミラープレート22の中心軸
部分には、成形用スタンパ2の内周側を可動側ミラープ
レート22に固定する内周ホルダ23が配置されてい
る。また、可動側取付板21には、スタンパ2の外周側
をミラープレート22に固定する外周リング24がボル
ト止めされ、この外周リング24及びミラープレート2
2の外周側には取付板21に固定されたインターロック
リング25が設けられている。
にボルト止めされた可動側ミラープレート22を備え、
これらの取付板21およびミラープレート22の中心軸
部分には、成形用スタンパ2の内周側を可動側ミラープ
レート22に固定する内周ホルダ23が配置されてい
る。また、可動側取付板21には、スタンパ2の外周側
をミラープレート22に固定する外周リング24がボル
ト止めされ、この外周リング24及びミラープレート2
2の外周側には取付板21に固定されたインターロック
リング25が設けられている。
【0012】これらの内周ホルダ23、外周リング24
により、成形用スタンパ2がミラープレート22に固定
され、このスタンパ24の成形基板に転写する凹凸状の
情報が形成された表面が各ミラープレート12,22及
び外周リング24で形成されるキャビティ3内に臨むよ
うにされている。なお、各ミラープレート12,22に
は、温度調整用の流体が流通する温調流路17,26が
形成されている。
により、成形用スタンパ2がミラープレート22に固定
され、このスタンパ24の成形基板に転写する凹凸状の
情報が形成された表面が各ミラープレート12,22及
び外周リング24で形成されるキャビティ3内に臨むよ
うにされている。なお、各ミラープレート12,22に
は、温度調整用の流体が流通する温調流路17,26が
形成されている。
【0013】図2,3にも示すように、金型1の開閉時
に、固定金型10と可動金型20とが嵌合する固定側型
板16の嵌合面16Aとインターロックリング25の嵌
合面25Aとの間には、ポリフッ化エチレン樹脂からな
る樹脂リング27が介在されている。樹脂リング27
は、可動金型20のインターロックリング25の外周面
に取付けられ、固定金型10の固定側型板16に摺接す
る樹脂リング27の摺接面27Aには、外周面方向にそ
れぞれ連続する3本の溝28が形成されている。
に、固定金型10と可動金型20とが嵌合する固定側型
板16の嵌合面16Aとインターロックリング25の嵌
合面25Aとの間には、ポリフッ化エチレン樹脂からな
る樹脂リング27が介在されている。樹脂リング27
は、可動金型20のインターロックリング25の外周面
に取付けられ、固定金型10の固定側型板16に摺接す
る樹脂リング27の摺接面27Aには、外周面方向にそ
れぞれ連続する3本の溝28が形成されている。
【0014】樹脂リング27の溝28には、樹脂リング
27の周方向の一定間隔毎に、吸引口29が形成され、
各吸引口29は、可動金型20に形成された排出路30
を介して図示しないエアーエジェクターに接続され、こ
れら吸引口29、排出路30及び図示しないエアーエジ
ェクターにより本実施例における排出機構31が構成さ
れている。ここで、エアーエジェクターとは、ニューバ
ムの原理によって真空を発生させて吸引を行う装置であ
り、一般に市販されている装置が利用できる。
27の周方向の一定間隔毎に、吸引口29が形成され、
各吸引口29は、可動金型20に形成された排出路30
を介して図示しないエアーエジェクターに接続され、こ
れら吸引口29、排出路30及び図示しないエアーエジ
ェクターにより本実施例における排出機構31が構成さ
れている。ここで、エアーエジェクターとは、ニューバ
ムの原理によって真空を発生させて吸引を行う装置であ
り、一般に市販されている装置が利用できる。
【0015】このような本実施例では、可動金型20の
ミラープレート22に成形用スタンパ2を取付け、固定
金型10及び可動金型20の芯出しを行う。そして、型
締めされた金型1のキャビティ3内に、射出成形機の加
熱筒内の溶融樹脂をスクリューで充填し、その後金型1
を開いてスタンパ2の情報が転写された成形基板を取り
出す。この1ショット毎に金型1を開閉する成形サイク
ルを繰り返して、所定枚数の基板を成形する。
ミラープレート22に成形用スタンパ2を取付け、固定
金型10及び可動金型20の芯出しを行う。そして、型
締めされた金型1のキャビティ3内に、射出成形機の加
熱筒内の溶融樹脂をスクリューで充填し、その後金型1
を開いてスタンパ2の情報が転写された成形基板を取り
出す。この1ショット毎に金型1を開閉する成形サイク
ルを繰り返して、所定枚数の基板を成形する。
【0016】この際、図2,3に示すように、固定金型
10の固定側型板16と、可動金型20に取付けられた
樹脂リング27とが摺動し、樹脂リング27が摩耗して
微粉が発生する。この微粉は、図示しないエアーエジェ
クターを常時作動させておくことによって吸引口29か
ら吸引され、排出路30を介して金側1の外部に排出さ
れる。
10の固定側型板16と、可動金型20に取付けられた
樹脂リング27とが摺動し、樹脂リング27が摩耗して
微粉が発生する。この微粉は、図示しないエアーエジェ
クターを常時作動させておくことによって吸引口29か
ら吸引され、排出路30を介して金側1の外部に排出さ
れる。
【0017】このような本実施例によれば、固定金型1
0及び可動金型20が嵌合する嵌合面25Aに吸引口2
9等からなる排出機構31を設けたので、嵌合面25A
に設けられた樹脂リング27が摩耗して発生する微粉を
吸引口29及び排出路30を介して金側1の外部に排出
することができる。このため、樹脂リング27の微粉が
キャビティ3内に進入することがなく、キャビティ3内
に樹脂を充填することで成形される基板に、微粉等の不
純物が混入することを防止でき、その成形不良を低減で
きて製品の歩留りを向上することができる。
0及び可動金型20が嵌合する嵌合面25Aに吸引口2
9等からなる排出機構31を設けたので、嵌合面25A
に設けられた樹脂リング27が摩耗して発生する微粉を
吸引口29及び排出路30を介して金側1の外部に排出
することができる。このため、樹脂リング27の微粉が
キャビティ3内に進入することがなく、キャビティ3内
に樹脂を充填することで成形される基板に、微粉等の不
純物が混入することを防止でき、その成形不良を低減で
きて製品の歩留りを向上することができる。
【0018】また、樹脂リング27の摺接面27Aに
は、溝28が形成されているため、摩耗によって発生し
た微粉は溝28内に集まりやすく、この溝28に吸引口
29を形成したので、溝28内に集まった微粉を確実に
排出することができる。このため、摩耗によって発生し
た微粉の殆どすべてを、吸引口29から吸引して金型1
外部に排出でき、発生した微粉を確実に排出することが
できる。さらに、排出機構31のエアーエジェクターは
常時作動されているので、一旦吸引された不純物が排出
路30を逆流することもなく、各金型10,20の嵌合
部分に存在する不純物を確実に排出することができる。
は、溝28が形成されているため、摩耗によって発生し
た微粉は溝28内に集まりやすく、この溝28に吸引口
29を形成したので、溝28内に集まった微粉を確実に
排出することができる。このため、摩耗によって発生し
た微粉の殆どすべてを、吸引口29から吸引して金型1
外部に排出でき、発生した微粉を確実に排出することが
できる。さらに、排出機構31のエアーエジェクターは
常時作動されているので、一旦吸引された不純物が排出
路30を逆流することもなく、各金型10,20の嵌合
部分に存在する不純物を確実に排出することができる。
【0019】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記実施例では、樹脂リング27を可動金型20側に取付
け、この可動金型20側に吸引口29等からなる排出機
構31を設けていたが、図4に示すように、樹脂リング
27と摺接する固定金型10側に吸引口29及び排出路
30等からなる排出機構31を設けて微粉を金型1外部
に排出してもよい。また、固定金型10側及び可動金型
20側の両方に、吸引口29等からなる排出機構31を
設けてもよい。さらに、樹脂リング27が固定金型10
側に取付けられている場合でも、排出機構は固定金型側
10及び可動金型側20の何れか一方あるいは両方に設
ければよい。
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記実施例では、樹脂リング27を可動金型20側に取付
け、この可動金型20側に吸引口29等からなる排出機
構31を設けていたが、図4に示すように、樹脂リング
27と摺接する固定金型10側に吸引口29及び排出路
30等からなる排出機構31を設けて微粉を金型1外部
に排出してもよい。また、固定金型10側及び可動金型
20側の両方に、吸引口29等からなる排出機構31を
設けてもよい。さらに、樹脂リング27が固定金型10
側に取付けられている場合でも、排出機構は固定金型側
10及び可動金型側20の何れか一方あるいは両方に設
ければよい。
【0020】また、前記実施例では、排出機構31のエ
アーエジェクターを常時作動させていたが、金型1の開
閉動作に応じてエアーエジェクターの駆動を制御しても
よい。すなわち、金型1の型締め時には、各型10,2
0の嵌合面部分はキャビティ3と遮断されており不純物
がキャビティ3内に進入することがなく、かつ各型1
0,20が停止している状態では摩耗による微粉発生が
起こらないため、型締め時はエアーエジェクターを停止
し、それ以外の状態でエアーエジェクターを作動させて
運転費の低減を図ってもよい。さらに、排出機構31と
してエアーエジェクターを用いていたが、ポンプ等の他
の機構を用いてもよい。
アーエジェクターを常時作動させていたが、金型1の開
閉動作に応じてエアーエジェクターの駆動を制御しても
よい。すなわち、金型1の型締め時には、各型10,2
0の嵌合面部分はキャビティ3と遮断されており不純物
がキャビティ3内に進入することがなく、かつ各型1
0,20が停止している状態では摩耗による微粉発生が
起こらないため、型締め時はエアーエジェクターを停止
し、それ以外の状態でエアーエジェクターを作動させて
運転費の低減を図ってもよい。さらに、排出機構31と
してエアーエジェクターを用いていたが、ポンプ等の他
の機構を用いてもよい。
【0021】また、本発明の排出機構としては、前記実
施例のものに限らず、例えば、固定金型10に吹出口を
形成し、可動金型20に吸入口を形成し、各型10,2
0の嵌合面部分に固定金型10側から可動金型20側に
流れる空気の流路を形成して不純物を排出してもよい。
要するに、本発明は、樹脂リング27が介在された固定
金型10及び可動金型20の嵌合面16A,25Aの少
なくとも一方に、微粉等の不純物を金型1の外部に排出
できる排出機構を設ければよく、その配置や具体的構
成、排出方法、動作制御等は実施にあたって適宜設定す
ればよい。
施例のものに限らず、例えば、固定金型10に吹出口を
形成し、可動金型20に吸入口を形成し、各型10,2
0の嵌合面部分に固定金型10側から可動金型20側に
流れる空気の流路を形成して不純物を排出してもよい。
要するに、本発明は、樹脂リング27が介在された固定
金型10及び可動金型20の嵌合面16A,25Aの少
なくとも一方に、微粉等の不純物を金型1の外部に排出
できる排出機構を設ければよく、その配置や具体的構
成、排出方法、動作制御等は実施にあたって適宜設定す
ればよい。
【0022】また、本発明は、前記実施例のような構成
の金型1のみに限らず、固定金型10及び可動金型20
の嵌合面に樹脂リング27が介在された各種の金型に広
く適用することができる。さらに、樹脂リングの材質や
形状等は、前記実施例のものに限らず、実施にあたって
適宜設定すればよい。
の金型1のみに限らず、固定金型10及び可動金型20
の嵌合面に樹脂リング27が介在された各種の金型に広
く適用することができる。さらに、樹脂リングの材質や
形状等は、前記実施例のものに限らず、実施にあたって
適宜設定すればよい。
【0023】
【発明の効果】このような本発明によれば、樹脂リング
の摩耗による微粉等の不純物がキャビティ内に進入する
ことを防止でき、不良品発生を少なくして製品の歩留り
を向上できるという効果がある。
の摩耗による微粉等の不純物がキャビティ内に進入する
ことを防止でき、不良品発生を少なくして製品の歩留り
を向上できるという効果がある。
【図1】本発明の一実施例の成型用金型の構成を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本実施例の要部を示す断面図である。
【図3】本実施例の要部を示す断面図である。
【図4】本発明の変形例の要部を示す断面図である。
1 成形用金型
2 成形用スタンパ
3 キャビティ
10 固定金型
12 固定側ミラープレート
16 固定側型板
16A 嵌合面
20 可動金型
22 可動側ミラープレート
25 インターロックリング
25A 嵌合面
27 樹脂リング
30 排出路
31 排出機構
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭63−82714(JP,A)
特開 平4−224921(JP,A)
実開 平2−80421(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B29C 33/00
B29C 45/26
B29C 33/72
Claims (5)
- 【請求項1】 固定金型及び可動金型の嵌合面に、固定
金型及び可動金型の一方の金型に取付けられた樹脂リン
グが介在された成形用金型であって、前記樹脂リングの
摺接面には、外周面に沿って、当該樹脂リングが磨耗し
て発生した微粉を集める円周溝が設けられており、か
つ、前記固定金型及び可動金型の各嵌合面の少なくとも
一方に、当該微粉を金型外部に排出する排出機構が設け
られていることを特徴とする成形用金型。 - 【請求項2】 請求項1記載の成形用金型において、前
記排出機構は、前記固定金型及び可動金型の一方の金型
に取付けられた樹脂リングの他方の金型との摺接面に開
口された吸引口と、この吸引口に連通する排出路と、吸
引口及び排出路を介して前記微粉を吸引排出するポンプ
又はエアーエジェクターとを備えることを特徴とする成
形用金型。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の成形用金型におい
て、前記排出機構は、前記固定金型及び可動金型の一方
の金型に取付けられた樹脂リングと摺接する他方の金型
の嵌合面に開口された吸引口と、この吸引口に連通する
排出路と、吸引口及び排出路を介して前記微粉を吸引排
出するポンプ又はエアーエジェクターとを備えることを
特徴とする成形用金型。 - 【請求項4】 請求項1記載の成形用金型を用いて製品
を成形する成形方法であって、前記排出機構を常時作動
させて前記微粉を金型外部に排出しながら製品の成形を
行うことを特徴とする成形方法。 - 【請求項5】 請求項1記載の成形用金型を用いて製品
を成形する成形方法であって、前記固定金型及び可動金
型が開閉する時と金型が開いた状態にある時には前記排
出機構を作動させて前記微粉を金型外部に排出し、前記
固定金型及び可動金型が閉じた状態にある時には前記排
出機構を停止して製品の成形を行うことを特徴とする成
形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23145593A JP3452953B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 成形用金型及びこの成形用金型を用いた成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23145593A JP3452953B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 成形用金型及びこの成形用金型を用いた成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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