JP3452283B2 - トリガー式噴霧器 - Google Patents

トリガー式噴霧器

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JP3452283B2
JP3452283B2 JP03313695A JP3313695A JP3452283B2 JP 3452283 B2 JP3452283 B2 JP 3452283B2 JP 03313695 A JP03313695 A JP 03313695A JP 3313695 A JP3313695 A JP 3313695A JP 3452283 B2 JP3452283 B2 JP 3452283B2
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pressure
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辰男 椿
隆治 田崎
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/0005Components or details
    • B05B11/0062Outlet valves actuated by the pressure of the fluid to be sprayed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1001Piston pumps
    • B05B11/1009Piston pumps actuated by a lever
    • B05B11/1011Piston pumps actuated by a lever without substantial movement of the nozzle in the direction of the pressure stroke

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリガー式噴霧器に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば実開昭6-34758 号公報が示すよう
に、内蔵する往復ポンプ機構をトリガーの操作で作動さ
せるようにしたトリガー式噴霧器は、言うまでもなく既
に周知である。一般に、この種の噴霧器では、トリガー
のてこ作用によって、そのポンプ機構を機械的に強力に
作動させることができるので、高い液圧による良好な噴
霧が得られる。しかし、トリガーを如何に強く引いて
も、引き終わりの時点では液体噴出圧が急速に低下する
ため、霧化も不完全となって、液垂れを生じ易い。
【0003】かかる不都合を解決するため、本出願人
は、先に、一定の液体噴出圧以上でのみ開弁する蓄圧吐
出弁を吐出弁として装備させたトリガー式噴霧器を開発
した(特願平6-293716号)。このトリガー式噴霧器は、
往復ポンプ機構のポンプシリンダの末端に蓄圧吐出弁を
連ねたものであり、該蓄圧吐出弁は、ポンプシリンダの
末端に該ポンプシリンダよりも大径で短い蓄圧シリンダ
を連ね、該蓄圧シリンダ内に短い筒状の蓄圧ピストンを
摺動自在に嵌合させ、該蓄圧ピストンのポンプシリンダ
側にラッパ状のスカートを突設して、該スカートをポン
プシリンダ端部内に出入摺動自在に嵌合させ、かつ、該
蓄圧ピストンの反ポンプシリンダ側に弁部を突設して、
対面する弁座に着座させ、また、その着座方向に蓄圧ピ
ストンをスプリングで付勢し、該弁座の弁孔を噴霧ノズ
ルへと連通させたものである。したがって、ポンプシリ
ンダ内の液体が加圧されると、これと連通する蓄圧シリ
ンダ内の液体も一様に加圧され、その際、蓄圧ピストン
の反ポンプシリンダ側が両シリンダの径差による広い面
積の分だけ過分に液圧を受けることとなるので、この力
で蓄圧ピストンがスプリングに抗して移動し、弁部が弁
座から離間して、つまり、上記スプリングに対応する所
定の以上の液圧となったところで開弁して、所定の噴出
圧以上の液体を噴霧に供するのである。こうすることに
よって、霧化の不完全、液垂れを皆無にすることはでき
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような蓄
圧吐出弁の付加により、次の問題点をも生じた。 蓄圧吐出弁が一定の液圧以上で開くため、ポンプ機
構の内部には蓄圧吐出弁が閉じた後にも残圧が生じて、
これが次回の液体の吸い込みを阻害し、効率を悪くす
る。 そのような蓄圧吐出弁の存在により、初回の操作に
は、ポンプ機構内部の空気を液体に置換し難い。 蓄圧吐出弁の存在により、余分にスペースをとるこ
ととなり、そのスペースを制限すれば、ポンプ機構の容
量が小さくなる。 両シリンダの径差を大きくし難いため、蓄圧吐出弁
に良好な動きが得られない。 ポンプ機構と蓄圧吐出弁との相互関係からデッドス
ペースが多くなるため、噴霧量が少なくなり、効率が落
ちる。 そこで、本発明は、そのような蓄圧吐出弁の付加ととも
に、これらの問題点を解決して、より優れたトリガー式
噴霧器を提供しようとするものであり、請求項1の発明
は、主として、の問題点の解決を、また、請求項2
及び請求項3の発明は、上述の全ての問題点の解決を目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1の発明は、ポンプシリンダ141 内で水密摺動させ
るポンプピストン142 をトリガー13により機械的に操作
するようにした往復ポンプ機構14を有するトリガー式噴
霧器において、往復ポンプ機構14の吐出弁としてポンプ
シリンダ141 の末端に蓄圧吐出弁143 を連設し、該蓄圧
吐出弁は、前記ポンプシリンダ141 の末端に該ポンプシ
リンダよりも大径で短い蓄圧シリンダ1432を連ね、該蓄
圧シリンダ内に貫通孔1436付きの短い蓄圧ピストン1433
を摺動自在に嵌合させ、該蓄圧ピストンの前記ポンプシ
リンダ側にその貫通孔1436を囲成するラッパ状の小径ス
カート1434を突設して、該小径スカートを前記ポンプシ
リンダ141 端部内に出入摺動自在に嵌合させ、かつ、該
蓄圧ピストンの反ポンプシリンダ側に弁部1435を突設し
て、該弁部を弁孔1437が噴霧ノズル12へと連通した対面
する弁座1438に着座させ、また、その着座方向に蓄圧ピ
ストン1433をスプリング17で付勢し、更に、前記ポンプ
ピストン142 の押し込み終端に対応させた前記ポンプシ
リンダ141 内の適所に前記ポンプピストン142 の水密性
を破る溝145を形成し、そのポンプシリンダ141 の非加
圧域の適所から容器体内へと通じる排圧路146 を形成し
たことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、ポンプシリンダ141 内
で水密摺動させるポンプピストン142 をトリガー13によ
り機械的に操作するようにした往復ポンプ機構14を有す
るトリガー式噴霧器において、往復ポンプ機構14の吐出
弁としてポンプシリンダ141の末端に蓄圧吐出弁143 を
連設し、該蓄圧吐出弁は、前記ポンプシリンダ141 の末
端の内部に折り返し短小シリンダ1431を連設するととも
に、前記ポンプシリンダ141 の末端に隣接させて該ポン
プシリンダよりも大径で短い蓄圧シリンダ1432を連ね、
該蓄圧シリンダ内に貫通孔1436付きの短い蓄圧ピストン
1433を摺動自在に嵌合させ、該蓄圧ピストンの前記ポン
プシリンダ側にその貫通孔1436を囲成するラッパ状の小
径スカート1434を突設して、該小径スカートを前記折り
返し短小シリンダ1431内に出入摺動自在に嵌合させ、か
つ、該蓄圧ピストンの反ポンプシリンダ側に弁部1435を
突設して、該弁部を弁孔1437が噴霧ノズル12へと連通し
た対面する弁座1438に着座させ、また、その着座方向に
蓄圧ピストン1433をスプリング17で付勢し、前記ポンプ
ピストン142 を前記折り返し短小シリンダ1431側に向か
う基端閉塞先端大径スカートのラッパ状部材142aから形
成して、その先端の大径スカート1421を押し込み終端で
前記折り返し短小シリンダ1431の外側に遊嵌させるよう
構成し、更に、該大径スカート1421の押し込み終端に対
応させた前記ポンプシリンダ141 内の適所に前記ポンプ
ピストン142 の水密性を破る溝145 を形成し、そのポン
プシリンダ141 の非加圧域の適所から容器体内へと通じ
る排圧路146 を形成したことを特徴とする。
【0007】請求項3の発明は、ポンプシリンダ141 内
で水密摺動させるポンプピストン142 をトリガー13によ
り機械的に操作するようにした往復ポンプ機構14を有す
るトリガー式噴霧器において、往復ポンプ機構14の吐出
弁としてポンプシリンダ141の末端に蓄圧吐出弁143 を
連設し、該蓄圧吐出弁は、前記ポンプシリンダ141 の末
端の内部に折り返し短小シリンダ1431を連設するととも
に、前記ポンプシリンダ141 の末端に隣接させて該ポン
プシリンダよりも大径で短い蓄圧シリンダ1432を連ね、
該蓄圧シリンダ内に貫通孔1436付きの短い蓄圧ピストン
1433を摺動自在に嵌合させ、該蓄圧ピストンの前記ポン
プシリンダ141 側にその貫通孔1436を囲成するラッパ状
の小径スカート1434を突設して、該小径スカートを前記
折り返し短小シリンダ1431内に出入摺動自在に嵌合さ
せ、かつ、該蓄圧ピストン1433の反ポンプシリンダ側に
弁部1435を突設して、該弁部を弁孔1437が噴霧ノズル12
へと連通した対面する弁座1438に着座させ、また、前記
ポンプピストン142 を出方向に付勢するスプリング17に
よりその蓄圧ピストン1433の着座方向の付勢も兼用し、
前記ポンプピストン142 を前記折り返し短小シリンダ14
31側に向かう基端閉塞先端大径スカートのラッパ状部材
142aから形成して、その先端の大径スカート1421を押し
込み終端で前記折り返し短小シリンダ1431の外側に遊嵌
させるよう構成し、更に、該大径スカート1421の押し込
み終端に対応させた前記ポンプシリンダ141 内の適所に
前記ポンプピストン142 の水密性を破る溝145 を形成
し、そのポンプシリンダ141 の非加圧域の適所から容器
体内へと通じる排圧路146 を形成し、前記ポンプピスト
ン142 に前記ポンプシリンダ141 のデッドスペースを埋
める棒体18を装備させたことを特徴とする。
【0008】
【作用】如上の構成であるから、請求項1乃至請求項3
のいずれの発明にあっても、噴霧器本体1は、適宜液体
を収容した容器体の口頸部に装着筒2を螺合させること
により取り付けし、トリガー13を引けば、横型往復ポン
プ機構14が働き、その容器体内の液体を吸上パイプ3を
介して吸い上げては加圧し、噴射筒11を通じて噴霧ノズ
ル12へ供給して、該噴霧ノズルから噴霧を生じる。而し
て、その加圧行程では、蓄圧吐出弁143 は、蓄圧ピスト
ン1433が小径スカート1434との径差に基づいてその加圧
液体から力を受け、この力が所定値以上になると、スプ
リング17に抗して開弁する。したがって、所定値以上の
液圧でのみ噴霧をもたらし、良好な噴霧を可能にし、液
垂れをなくする。ポンプピストン142 の押し込み(加圧
行程)の終端で蓄圧吐出弁143 の閉弁に伴いポンプシリ
ンダ141 内に生じる残圧は、ポンプシリンダ141 内のポ
ンプピストン142 の水密性を破る溝145 から容器体内に
至る排圧路146 へと流出し、ポンプシリンダ141 の内圧
は速やかに大気圧に下がり、直後の吸込行程の吸い込み
を阻害することはない。また、作動当初の噴霧器本体1
内の空気と液体との置換を円滑かつ確実にし、速やかな
置換を可能にする。
【0009】請求項2及び請求項3の発明にあっては、
ポンプシリンダ141 の末端に設けた折り返し短小シリン
ダ1431は、蓄圧ピストン1433における小径スカート1434
の小径化を可能にして、該小径スカートとの径差の拡大
による蓄圧ピストンの良好な作動をもたらし、その折り
返し短小シリンダ1431へのポンプピストン142 の大径ス
カート1421の遊嵌は、機構をよりコンパクトで高性能な
ものにする。
【0010】また、請求項3の発明にあっては、ポンプ
ピストン142 に設けた棒体18は、ポンプシリンダ141 内
のデッドスペースを少なくし、効率の向上を可能にす
る。
【0011】
【実施例】図において、1は、噴霧器本体、2は、該噴
霧器本体の下端に回転自在に装備させた装着筒で、噴霧
器本体を容器体の口頸部へと着脱自在に螺着させるもの
である。3は、噴霧器本体から垂設した吸上パイプであ
り、下端を容器体内の底にまで伸出させる。なお、使用
する各部材は、主として合成樹脂成形によるものとす
る。噴霧器本体1は、ピストル形状をなし、上段に前方
へ向かう噴射筒11を有し、該噴射筒には、先端に噴霧ノ
ズル12を備え、該噴霧ノズルの直後にトリガー13の上端
を枢着131 して垂下させており、また、下段に横型往復
ポンプ機構14を有し、該往復ポンプ機構を直前に位置す
る前記トリガー13の中間部と機械的に連繋し、その吸込
流路15を前記吸上パイプ3に連通させ、かつ、吐出流路
16を前記射出筒11を介して前記噴霧ノズル12へと連通さ
せている。かかる噴霧器本体1は、適宜液体を収容した
容器体の口頸部に装着筒2を螺合させて取り付けし、ト
リガー13を引くことにより、横型往復ポンプ機構14を働
かせて、容器体内の液体を吸上パイプ3を介して吸い上
げては加圧し、噴射筒11を通じて噴霧ノズル12へと供給
して、該噴霧ノズルから前方へ噴霧させる。
【0012】横型往復ポンプ機構14は、前後方向で前端
開放のポンプシリンダ141 を設け、該ポンプシリンダ内
に前記トリガー13で押し動かされる閉鎖型のポンプピス
トン142 を水密摺動自在に嵌合し、そのポンプシリンダ
内にスプリング17を内装して、該スプリングの一端で前
記ポンプピストン142 を前方(出方向)へと付勢し、か
つ、そのポンプシリンダの直後に前記吐出流路16に属す
る蓄圧吐出弁143 を設け、該蓄圧吐出弁の下方に前記吸
込流路15に属する吸込弁144 を設けて、前記吸上パイプ
3へと連通させている。そのポンプシリンダ141 は、噴
霧器本体1に形成した支持筒141aに別部材のシリンダ14
1bを嵌着して形成している。蓄圧吐出弁143 は、上記ポ
ンプシリンダ141 の末端(上記別部材のシリンダ141bの
末端)の内部に折り返し短小シリンダ1431を連設し、そ
のポンプシリンダ141 の末端に隣接させてポンプシリン
ダよりも大径で短い蓄圧シリンダ1432を連ね(上記支持
筒141aそのものの末端部分)、該蓄圧シリンダ内に短い
蓄圧ピストン1433を摺動自在に嵌合させ、該蓄圧ピスト
ンのポンプシリンダ側にラッパ状の小径スカート1434を
突設して、該小径スカートを前記折り返し短小シリンダ
1431内に出入摺動自在に嵌合させ、また、蓄圧ピストン
の反ポンプシリンダ側の中央にテーパ弁部1435を突設し
て、該テーパ弁部を対面するテーパ弁座1438(蓄圧シリ
ンダ1432の末端面に形成)に着座させるとともに、蓄圧
ピストンを前記ポンプピストンに対し一端で出方向へと
付勢させた前記スプリング17の他端により後方(テーパ
弁部1435のテーパ弁座1438への着座方向)へと付勢させ
て蓄圧力を保有させ、更に、蓄圧ピストン1433には、上
記テーパ弁部1435の周りに液体を通過させる複数の貫通
孔1436を穿設し、而して、上記テーパ弁座1438の弁孔14
37を、流路161 を介して前記噴射筒11へと連通させてい
る。吸込弁144 は、玉弁から成り、上記蓄圧吐出弁143
の下方に、流路151 が上記蓄圧シリンダ1432の後端と連
通した弁室1441を設け、該弁室の底部に弁孔1443が前記
吸上パイプ3に連通した弁座1442を形成し、該弁座に玉
弁体1444を可動に自重で着座させている。ポンプピスト
ン142 は、前記折り返し短小シリンダ1431側に向かう基
端閉塞先端大径スカートのラッパ状部材142aと該ラッパ
状部材の基端部に重ねた嵌合部材142bから形成して、そ
のラッパ状部材142a先端の大径スカート1421を押し込み
終端で前記折り返し短小シリンダ1431の外側に遊嵌させ
るよう構成し、該大径スカート1421の押し込み終端に対
応させた前記ポンプシリンダ141 内の適所に該大径スカ
ート1421の水密性を破る溝145 を形成し(図3参照)、
そのポンプシリンダ141 の非加圧域の適所、すなわち、
前記別部材のシリンダ141bにおける押し込み前の上記大
径スカート1421の直上から容器体内へと通じる排圧路14
6 を形成している。上記ラッパ状部材142aには、前記ポ
ンプシリンダ141 内のデッドスペースを埋める棒体18を
装備させ、上記嵌合部材142bの前端を窪ませて、該窪み
1422に前記トリガー13の中間部内面に突設した押圧棒13
2 を挿入させており、また、上記嵌合部材142bの周面と
前記ポンプシリンダ141 の前部との間に給気弁147 を形
成するとともに、容器体内へと連通させる給気路148 を
形成している。
【0013】上記大径スカート1421の押し込み終端に対
応させてポンプシリンダ141 内に設けた水密性を破るた
めの溝145 は、図3に拡大して示すように、前記別部材
のシリンダ141bの内面適所に周設し、溝内には、シリン
ダ内周面と面一をなす筒方向の案内リブ1451を数箇所に
配している。ポンプシリンダ141 に形成した排圧路146
は、前記別部材のシリンダ141bにおける押し込み前の上
記大径スカート1421の直上に透孔1461を穿設し、該透孔
から前記蓄圧シリンダ1432内前端へとその別部材のシリ
ンダ141bの後部外面に流通溝1462を形成し、更に、その
別部材のシリンダ141bの末端部分の下にて前記支持筒14
1aに蓄圧シリンダ1432内前端と通じる流通孔1463を穿設
し、かつ、該流通孔に容器体内と通じる所要の流路1464
を連通させて、その透孔1461から流通溝1462、蓄圧シリ
ンダ1432内前部、流通孔1463及び流路1464を経て容器体
内に至る流通経路を形成して成る。ポンプシリンダ141
の前部において形成した給気弁147 は、前記嵌合部材14
2bの周面に摺動弁体1471を形成して、前記別部材のシリ
ンダ141b内前部に摺動自在に嵌合させ、その別部材のシ
リンダ141bの前部下側に押し込み前のその摺動弁体1471
で閉塞される弁孔1472を穿設して成り、そして、この給
気弁147 に連なる給気路148 は、その別部材のシリンダ
141bの下面にその弁孔1472から上記排圧路146 の流通孔
1463に連通させて通気溝1481を形成して、上記排圧路14
6 の流通孔1463及び流路1464を兼用することにより、給
気弁147 からこれらの通気溝1481、流通孔1463及び流路
1464を経て容器体内に至る流通経路を形成して成る。
【0014】上述の構成とした横型往復ポンプ機構14
は、まず、トリガー13を引くことによりスプリング17に
抗してポンプピストン142 が押し動かされると、吸込弁
144 が閉じてポンプシリンダ141 内が加圧され、その加
圧液体が所定圧以上になると、蓄圧吐出弁143 が開いて
吐出流路16から送り出される。この時の蓄圧吐出弁143
は、蓄圧ピストン1433が小径スカート1434との径差に基
づいてその加圧液体から力を受けるが、この力が所定値
以上になりスプリング17に勝ると前方へ移動してテーパ
弁部1435がテーパ弁座1438から離間し、開弁するのであ
る。次に、引いたトリガー13を放すことによりスプリン
グ17の弾力でポンプピストン142 が復帰すると、蓄圧吐
出弁143 が閉じてポンプシリンダ141 内が負圧化し、吸
込弁144 が開いて吸上パイプ3内を上昇する容器体内の
液体が吸込流路15を通ってポンプシリンダ141 内に流入
する。こうして、容器体内の液体が次第に減少するが、
ポンプピストン142 の押し込みに伴い給気弁147 の摺動
弁体1471が移動して給気弁147 が開弁するので、外気が
給気路148 を経て容器体内に流入し、容器体内が負圧化
することはない。ところで、蓄圧吐出弁143 は、ポンプ
シリンダ141 内の加圧液体が所定圧以下になると直ちに
閉じる。そのために、ポンプピストン142 の押し込み
(加圧行程)の終端では、蓄圧吐出弁143 の閉弁に伴い
ポンプシリンダ141 内に残圧を生じることとなるが、ポ
ンプシリンダ141 内にポンプピストン142 の水密性を破
る溝145 があるので、その残圧はこの溝145 から容器体
内に至る排圧路146 へと排出されて速やかに大気圧に下
がり、直後の吸込行程において、残圧が吸い込みを阻害
するようなことはない。また、この排圧作用は、作動当
初の空気と液体との置換を円滑化し、速やかな置換を可
能にする。その他は、「作用」の項に記載する通りであ
る。
【0015】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3の発明によれば、
ポンプピストン142 の押し込み終端に対応させたポンプ
シリンダ141 内の適所にポンプピストン142 の水密性を
破る溝145 を形成し、かつ、そのポンプシリンダ141 の
非加圧域の適所から容器体内へと通じる排圧路146 を形
成しているので、ポンプピストン142 の押し込み終端に
おいて生じる蓄圧吐出弁閉弁時のポンプ機構内の残圧
は、その溝145 を通ってポンプシリンダ141 の非加圧域
へ行き、排圧路146 を経て容器体へと流出し、したがっ
て、残圧が直後のポンプシリンダ141 内への液体の吸い
込みを阻害することはなく、効率が悪くなることはな
い。また、操作の初回において、残圧がポンプ機構内部
の空気の排出を阻害するようなことはなく、空気から液
体へと速やかにかつ確実に置換できる。
【0016】請求項2及び請求項3の発明によれば、更
に、蓄圧吐出弁143 において、ポンプシリンダ141 の末
端の内部に形成した折り返し短小シリンダ1431内に蓄圧
ピストン1433の小径スカート1434を出入摺動自在に嵌合
させているので、小径スカート1434のより小径化が可能
となり、蓄圧ピストン1433には径スカートとの径差を拡
大させることができて、蓄圧ピストン1433したがって蓄
圧吐出弁143 の作動を良好なものにすることができ、し
かも、ポンプピストン142 をその折り返し短小シリンダ
1431側に向かう基端閉塞先端大径スカートのラッパ状部
材142aから形成して、その先端の大径スカート1421を押
し込み終端でその折り返し短小シリンダ1431の外側に遊
嵌させるよう構成しているので、機構をコンパクトで高
性能なものにでき、噴霧量を増大でき、効率を上げるこ
とができる。
【0017】また、請求項3の発明によれば、その上
に、ポンプピストン142 にポンプシリンダ141 のデッド
スペースを埋める棒体18を装備させているので、デッド
スペースを少なくできて、効率を一層向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のトリガー式噴霧器に係る実施例を示
す中央縦断側面図である。
【図2】 同例のトリガーを引いた状態を示す中央縦断
側面図である。
【図3】 図2の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…噴霧器本体 11…噴射筒 12…噴霧ノズル 13…トリガー 131 …枢着 132 …押圧棒 14…横型往復ポンプ機構 141 …ポンプシリン
ダ 141a…支持筒 141b…別部材のシリ
ンダ 142 …ポンプピストン 142a…ラッパ状部材 142b…嵌合部材 1421…大径スカート 1422…窪み 143 …蓄圧吐出弁 1431…折り返し短小
シリンダ 1432…蓄圧シリンダ 1433…蓄圧ピストン 1434…小径スカート 1435…テーパ弁部 1436…貫通孔 1437…弁孔 1438…テーパ弁座 144 …吸込弁 1441…弁室 1442…弁座 1443…弁孔 1444…玉弁体 145 …溝 1451…案内リブ 146 …排圧路 1461…透孔 1462…流通溝 1463…流通孔 1464…流路 147 …給気弁 1471…摺動弁体 1472…弁孔 148 …給気路 1481…通気溝 15…吸込流路 151 …流路 16…吐出流路 161 …流路 17…スプリング 18…棒体 2…装着筒 3…吸上パイプ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−131912(JP,A) 実開 平6−31853(JP,U) 実開 平4−22057(JP,U) 実開 平4−17855(JP,U) 実開 平6−34758(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 11/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプシリンダ141 内で水密摺動させる
    ポンプピストン142をトリガー13により機械的に操作す
    るようにした往復ポンプ機構14を有するトリガー式噴霧
    器において、往復ポンプ機構14の吐出弁としてポンプシ
    リンダ141 の末端に蓄圧吐出弁143 を連設し、該蓄圧吐
    出弁は、前記ポンプシリンダ141 の末端に該ポンプシリ
    ンダよりも大径で短い蓄圧シリンダ1432を連ね、該蓄圧
    シリンダ内に貫通孔1436付きの短い蓄圧ピストン1433を
    摺動自在に嵌合させ、該蓄圧ピストンの前記ポンプシリ
    ンダ側にその貫通孔1436を囲成するラッパ状の小径スカ
    ート1434を突設して、該小径スカートを前記ポンプシリ
    ンダ141 端部内に出入摺動自在に嵌合させ、かつ、該蓄
    圧ピストンの反ポンプシリンダ側に弁部1435を突設し
    て、該弁部を弁孔1437が噴霧ノズル12へと連通した対面
    する弁座1438に着座させ、また、その着座方向に蓄圧ピ
    ストン1433をスプリング17で付勢し、更に、前記ポンプ
    ピストン142 の押し込み終端に対応させた前記ポンプシ
    リンダ141 内の適所に前記ポンプピストン142 の水密性
    を破る溝145 を形成し、そのポンプシリンダ141 の非加
    圧域の適所から容器体内へと通じる排圧路146 を形成し
    たことを特徴とするトリガー式噴霧器。
  2. 【請求項2】 ポンプシリンダ141 内で水密摺動させる
    ポンプピストン142をトリガー13により機械的に操作す
    るようにした往復ポンプ機構14を有するトリガー式噴霧
    器において、往復ポンプ機構14の吐出弁としてポンプシ
    リンダ141 の末端に蓄圧吐出弁143 を連設し、該蓄圧吐
    出弁は、前記ポンプシリンダ141 の末端の内部に折り返
    し短小シリンダ1431を連設するとともに、前記ポンプシ
    リンダ141 の末端に隣接させて該ポンプシリンダよりも
    大径で短い蓄圧シリンダ1432を連ね、該蓄圧シリンダ内
    に貫通孔1436付きの短い蓄圧ピストン1433を摺動自在に
    嵌合させ、該蓄圧ピストンの前記ポンプシリンダ側にそ
    の貫通孔1436を囲成するラッパ状の小径スカート1434を
    突設して、該小径スカートを前記折り返し短小シリンダ
    1431内に出入摺動自在に嵌合させ、かつ、該蓄圧ピスト
    ンの反ポンプシリンダ側に弁部1435を突設して、該弁部
    を弁孔1437が噴霧ノズル12へと連通した対面する弁座14
    38に着座させ、また、その着座方向に蓄圧ピストン1433
    をスプリング17で付勢し、前記ポンプピストン142 を前
    記折り返し短小シリンダ1431側に向かう基端閉塞先端大
    径スカートのラッパ状部材142aから形成して、その先端
    の大径スカート1421を押し込み終端で前記折り返し短小
    シリンダ1431の外側に遊嵌させるよう構成し、更に、該
    大径スカート1421の押し込み終端に対応させた前記ポン
    プシリンダ141 内の適所に前記ポンプピストン142 の水
    密性を破る溝145 を形成し、そのポンプシリンダ141 の
    非加圧域の適所から容器体内へと通じる排圧路146 を形
    成したことを特徴とするトリガー式噴霧器。
  3. 【請求項3】 ポンプシリンダ141 内で水密摺動させる
    ポンプピストン142をトリガー13により機械的に操作す
    るようにした往復ポンプ機構14を有するトリガー式噴霧
    器において、往復ポンプ機構14の吐出弁としてポンプシ
    リンダ141 の末端に蓄圧吐出弁143 を連設し、該蓄圧吐
    出弁は、前記ポンプシリンダ141 の末端の内部に折り返
    し短小シリンダ1431を連設するとともに、前記ポンプシ
    リンダ141 の末端に隣接させて該ポンプシリンダよりも
    大径で短い蓄圧シリンダ1432を連ね、該蓄圧シリンダ内
    に貫通孔1436付きの短い蓄圧ピストン1433を摺動自在に
    嵌合させ、該蓄圧ピストンの前記ポンプシリンダ141 側
    にその貫通孔1436を囲成するラッパ状の小径スカート14
    34を突設して、該小径スカートを前記折り返し短小シリ
    ンダ1431内に出入摺動自在に嵌合させ、かつ、該蓄圧ピ
    ストン1433の反ポンプシリンダ側に弁部1435を突設し
    て、該弁部を弁孔1437が噴霧ノズル12へと連通した対面
    する弁座1438に着座させ、また、前記ポンプピストン14
    2 を出方向に付勢するスプリング17によりその蓄圧ピス
    トン1433の着座方向の付勢も兼用し、前記ポンプピスト
    ン142 を前記折り返し短小シリンダ1431側に向かう基端
    閉塞先端大径スカートのラッパ状部材142aから形成し
    て、その先端の大径スカート1421を押し込み終端で前記
    折り返し短小シリンダ1431の外側に遊嵌させるよう構成
    し、更に、該大径スカート1421の押し込み終端に対応さ
    せた前記ポンプシリンダ141 内の適所に前記ポンプピス
    トン142 の水密性を破る溝145 を形成し、そのポンプシ
    リンダ141 の非加圧域の適所から容器体内へと通じる排
    圧路146 を形成し、前記ポンプピストン142 に前記ポン
    プシリンダ141 のデッドスペースを埋める棒体18を装備
    させたことを特徴とするトリガー式噴霧器。
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