JP3452151B2 - カメラ - Google Patents
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- JP3452151B2 JP3452151B2 JP10113594A JP10113594A JP3452151B2 JP 3452151 B2 JP3452151 B2 JP 3452151B2 JP 10113594 A JP10113594 A JP 10113594A JP 10113594 A JP10113594 A JP 10113594A JP 3452151 B2 JP3452151 B2 JP 3452151B2
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Description
使用するカメラに関し、詳細にはフイルムのパーフォレ
ーションの検出方法を改良したカメラに関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】近年、カートリッジ本体に形成されたス
リット状のフイルム引出用開口と、上記開口を遮蔽・開
放する遮光ドアとを有してなるフイルムカートリッジが
提案されている。一般にこの種のフイルムカートリッジ
は、フイルムが巻装され回動可能に支持されたスプール
をカートリッジ本体内に有し、遮光ドアが閉じられてい
るときにはフイルム全体をカートリッジ内に収容して遮
光状態を保ち、遮光ドアが開けられたときにスプールを
回動させることによりフイルムをカートリッジから出し
入れできるように構成されている。 【0003】またこのフイルムカートリッジ内に収容さ
れたフイルムの縁部には、このカートリッジを使用する
カメラにおけるフイルムの給送制御のための指標となる
パーフォレーションが設けられている。このパーフォレ
ーションは、従来のいわゆる135フイルムに形成されて
いたパーフォレーションと同様、矩形に穿孔された透孔
であるが、その間隔は 135フイルムとは異なり、各フレ
ームに対応する位置に所定の間隔をおいて設けられてい
る。 【0004】さらにこのパーフォレーションを検出して
フイルムの給送を制御するカメラが本願出願人よりすで
に特許出願されている(例えば特願平5−258716
号、同6−57398号)。このカメラは、1コマ当た
り2個のパーフォレーションが縁部に形成されたフイル
ムを使用し、モータにより給送されるフイルムのパーフ
ォレーションをフォトセンサなどのパーフォレーション
検出手段により検出し、検出されたパーフォレーション
の数が規定数に達した時点でモータを減速、制動するも
のである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで上述のフイル
ムカートリッジは、フイルムの撮影可能コマ数のうち一
部未露光のコマを残したままで、フイルムを一旦カート
リッジ本体内に収容し、カメラから取り出した後、必要
なときに再度カメラに装填してカートリッジよりフイル
ムを引き出して撮影に使用することもできるようになっ
ている。 【0006】このためフイルムは、一旦カートリッジ本
体内に巻き戻されて収容されても、容易に送り出される
ように形成される必要がある。そこでフイルムの先端
と、この先端に最も近い位置に形成されたパーフォレー
ションとの間のフイルム縁部に、ノッチと称される切欠
きを形成して巻き取られたフイルムにフイルム先端が密
着するのを防止しフイルムの引出しを容易にしている
(例えば特開平2−272538号(米国特許第 4,88
3,235号)、同6−35122号(米国特許第 5,251,84
0号))。 【0007】このノッチは、上記フイルムの給送制御の
ためにカメラに設けられているパーフォレーション検出
手段により検出されうるフイルムの位置に形成されてい
るため、図2(A)に示すようにフォトセンサ(パーフ
ォレーション検出手段)51がノッチ13をパーフォレ
ーション14aとして誤検出するおそれがある。そのた
めフォトセンサ51が送り出されるフイルムの先端12
を検出した後に、最初に検出されるパーフォレーション
を示すパーフォ信号をノッチ13と判断し、検出される
2番目のパーフォ信号を最初のパーフォレーション14
aであると認識すればよいと考えられる。 【0008】ところでカメラに収容されたフイルムがカ
ートリッジ本体より送り出されてファーストフレームセ
ット(フイルムの初期送り)がなされるまでの初期送出
(スラスト)時は、フイルムが図2(B)に示すように
正規の送出し方向に対して傾いて送り出される場合があ
る。このような場合、上記フォトセンサ51はフイルム
11の先端12およびノッチ13を検出せず、この傾き
がフイルムの送出にしたがって減少する過程でフォトセ
ンサ51の検出しうる位置をフイルム11の縁部が横切
り、これによりフイルム11の先端が検出されたものと
誤認識し、その後に検出される最初のパーフォ信号をノ
ッチ13と認識することになり、フイルムの給送制御に
重大な制御ミスを生じるおそれがある。 【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、フイルム先端と最初のパーフォレーションとの間
に、フイルムの給送制御とは無関係のノッチの形成され
たフイルムを有するフイルムカートリッジを使用する場
合にも、パーフォレーションだけを正確に検出すること
のできるカメラを提供することを目的とするものであ
る。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の一実施例による
カメラは、パーフォレーション検出手段が給送されるフ
イルムの先端を示す信号を検出してから、フイルムの切
欠き(ノッチ)を検出するまでの期間に対応するフイル
ムの給送時間中または給送距離が進む間に検出されるパ
ーフォレーションを示す信号を無効にして、実際にパー
フォレーションの通過によって生じるパーフォレーショ
ン信号だけを検出することを特徴とするものである。 【0011】すなわち本発明のカメラは、フイルム先端
とこの先端に最も近いパーフォレーションとの間の位置
であって、パーフォレーション検出手段を有するカメラ
に収容されたときパーフォレーション検出手段に検出さ
れうる位置に切欠きを有するフイルムを備えてなるフイ
ルムカートリッジを使用するカメラにおいて、パーフォ
レーション検出手段が、カートリッジより送り出された
フイルムの先端を検出すべき時から、切欠きを検出すべ
き時までの時間より長く先端に最も近いパーフォレーシ
ョンを検出すべき時までの時間より短い期間内は、パー
フォレーション検出器が検出したパーフォレーションを
示す信号を無効とするパーフォレーション信号判別手段
を備えてなることを特徴とするものである。 【0012】ここでパーフォレーションを示す信号と
は、切欠きを検出したことによる信号とパーフォレーシ
ョンを検出したことによる信号の両者を含むもので、か
つ、フイルムの先端を検出したことによる信号は含まな
いものである。前者と後者の区別は、光学的検出装置に
より検出した出力信号がパルス状のものか立上がり(反
射式のパーフォレーション検出器の場合)のみまたは立
下がり(透過式のパーフォレーション検出器の場合)の
みのものかで区別することができる。 【0013】また上記パーフォレーションを示す信号を
無効とするとは、パーフォレーション検出手段が検出し
たパーフォレーションを示す信号を検出しなかったもの
とみなす他、パーフォレーション検出手段がパーフォレ
ーションの検出をしないようにすることや、パーフォレ
ーション検出手段が検出したパーフォレーションを示す
信号を、パーフォレーションを示す信号とはみなさずに
後の処理を行うことをも意味するものとする。ただし上
記期間内にフイルムの先端を示す信号として検出される
フイルムの先端またはフイルムの側端縁を検出した信号
については有効に検出する。以下の記載においても同様
である。 【0014】また本発明の他の実施例によるカメラは、
上記カートリッジを使用するカメラにおいて、フイルム
の先端から切欠きまでの距離より長く先端に最も近いパ
ーフォレーションまでの距離より短い距離だけフイルム
先端から離れた位置においてパーフォレーション検出器
が検出したパーフォレーションを示す信号を無効とする
パーフォレーション信号判別手段を備えてなることを特
徴とするものである。 【0015】本発明のさらに異なる実施例によるカメラ
は、上記カートリッジを使用するカメラにおいて、フイ
ルムの先端から切欠きまでの距離より長く先端に最も近
いパーフォレーションまでの距離より短い距離だけ、パ
ーフォレーション検出手段からフイルムの送り方向前方
に離れた位置に第2のパーフォレーション検出手段を備
え、パーフォレーション検出手段がフイルムの先端を検
出すべき時から、第2のパーフォレーション検出手段が
フイルムの先端を検出すべき時までの間は、パーフォレ
ーション検出器が検出したパーフォレーションを示す信
号を無効とするパーフォレーション信号判別手段を備え
てなることを特徴とするものである。 【0016】 【作用および発明の効果】本発明のカメラによれば、パ
ーフォレーション検出手段がカートリッジより送り出さ
れたフイルムの先端を検出すべき時から、切欠きを検出
すべき時までの時間より長く先端に最も近いパーフォレ
ーションを検出すべき時までの時間より短い期間内につ
いては、パーフォレーション信号判別手段がパーフォレ
ーション検出器が検出したパーフォレーション信号を無
効とするため、パーフォレーション検出手段がフイルム
先端と先端に最も近いパーフォレーションとの間の位置
に設けられた切欠きを検出しても、パーフォレーション
を検出したとはみなされず、したがって切欠きをパーフ
ォレーションとして誤って認識することがなく、パーフ
ォレーションを検出して得られるパーフォ信号に基づい
た後のフイルム給送制御等を正確に実施することができ
る。 【0017】また本発明の、パーフォレーション検出手
段がフイルムの先端から切欠きまでの距離より長く先端
に最も近いパーフォレーションまでの距離より短い距離
だけフイルム先端から離れた位置において検出したパー
フォレーション信号を、パーフォレーション信号判別手
段が無効とするカメラによれば、パーフォレーション検
出手段がフイルム先端と先端に最も近いパーフォレーシ
ョンとの間の位置に設けられた切欠きを検出しても、パ
ーフォレーションを検出したとはみなされず、したがっ
て切欠きをパーフォレーションとして誤って認識するこ
とがなく、パーフォレーションを検出して得られるパー
フォ信号に基づいた後のフイルム給送制御等を正確に実
施することができる。 【0018】さらに本発明の、パーフォレーション検出
手段がフイルムの先端を検出すべき時から、第2のパー
フォレーション検出手段がフイルムの先端を検出すべき
時までの間は、パーフォレーション検出器が検出したパ
ーフォレーション信号を、パーフォレーション信号判別
手段が無効とするカメラによれば、パーフォレーション
検出手段がフイルム先端と先端に最も近いパーフォレー
ションとの間の位置に設けられた切欠きを検出しても、
パーフォレーションを検出したとはみなされず、したが
って切欠きをパーフォレーションとして誤って認識する
ことがなく、パーフォレーションを検出して得られるパ
ーフォ信号に基づいた後のフイルム給送制御等を正確に
実施することができる。 【0019】 【実施例】以下、本発明のカメラの実施例について図面
を用いて説明する。 【0020】図1は本発明の第1の実施例に係るカメラ
の構成を示すブロック図である。図示のカメラに使用さ
れるフイルムカートリッジ10は、カートリッジ本体内
に支持されたスプール17に巻装された長尺のフイルム
11を有し、さらに詳しくは、カートリッジ本体内に収
容されたフイルム11のISO感度や撮影可能枚数等の
フイルム11についての固有の情報がバーコードとして
データ化されて表面に記載され、スプール17と一体的
に回転するデータディスク16を有している。 【0021】フイルム11の縁部には、各撮影コマごと
にパーフォレーション14a,14b(図4参照)が穿
孔されているとともに、先端12と先端に最も近いパー
フォレーション14aとの間にはフイルム送出し容易化
のために設けられた切欠きであるノッチ13が形成され
ている。 【0022】本実施例のカメラは、カートリッジ収容室
に収容されたフイルムカートリッジ(以下、カートリッ
ジという)10のスプール17に係合する動力伝達系7
0およびこの動力伝達系70に係合してフイルム11を
給送するモータ61と、スプール17が回転駆動されて
矢印X方向に送り出されるフイルム11のパーフォレー
ション14a,14b,15a,15b,…を順次検出
するフォトセンサ51と、フイルム11の縁部に当接し
フイルム11の送出し長さを検出するための摩擦車4
1,フイルムエンコーダ42,第1の光検出器43と、
データディスク16に記載されたバーコードをデータデ
ィスク16の回転にしたがって読み取るデータディスク
検出器31と、前記動力伝達系70の一部に設けられ、
モータ61の回転角度を検出するためのモータエンコー
ダ81,第2の光検出器82と、これらの各検出器によ
り検出された情報に基づいてフイルムの給送制御、各種
設定機構の自動設定制御などの処理を行うマイクロコン
ピュータ20を備えている。マイクロコンピュータ20
は処理に必要な変数を格納するRAMと、処理に必要な
プログラムや定数が書き込まれたROMと、クロックを
内蔵している。 【0023】なお、モータ61はモータドライバ60
を、フォトセンサ51はパーフォレーション検出回路5
0を、第1の光検出器43はフイルム移動検出回路40
を、データディスク検出器31はデータディスク検出回
路30を、第2の光検出器82はモータ回転検出回路8
0をそれぞれ介してマイクロコンピュータ20に接続さ
れている。 【0024】またマイクロコンピュータ20に内蔵され
たROMに書き込まれているプログラムの1つには、フ
イルム11がカートリッジ本体より送り出され、フォト
センサ51がフイルム11の先端12を示す信号を検出
してから所定の時間T1 内は、パーフォレーション検出
回路50を介してフォトセンサ51により検出されるパ
ーフォレーションを示すパーフォ信号を無効とする処理
手順が設定されている(図3参照;後述)。 【0025】ここでフイルム11の先端12を示す信号
とは、フイルム11がカートリッジ本体より送り出さ
れ、フォトセンサ51が最初にフイルム11を検出した
信号を意味するものであり、必ずしもフイルム11の現
実の先端12を検出した信号に限らず、フイルム11が
初期送出時に正規の送出方向に対して傾いて(図2
(B)に示す場合)、フイルム11の先端12を検出す
る代わりにフイルム11の側端縁を検出した信号をも意
味するものである。 【0026】また所定の時間T1 は、フイルム11が初
期送出時に傾くことなく(図2(A)に示す場合)カー
トリッジ本体より送り出され、フォトセンサ51がフイ
ルム11の先端12を検出した時からノッチ13を検出
する時までの時間より長く先端12に最も近い第1のパ
ーフォレーション14aを検出する時までの時間より短
い時間であって、予め実験により設定されROMに記憶
された時間である。 【0027】次に本実施例のカメラの作用について説明
する。 【0028】カートリッジ収容室(図示せず)に収容さ
れたカートリッジ10は、そのスプール17に動力伝達
系70が係合する。以下、図3に示すマイコン20のR
OMに記憶された処理にしたがってフイルム11のファ
ーストフレームセットの制御モード(FFS;#B−
0)に入る。まずモータドライバ60が駆動されてモー
タ61の回転が開始される(#B−1)。モータ61が
回転されると、モータ61に係合する動力伝達系70に
その回転が伝達され、カートリッジ10のスプール17
が回転駆動されて矢印X方向にフイルム11が送り出さ
れる。フイルム11の送出が進み、カメラのアパーチャ
90を通過した後のフイルム11の縁部を検出する位置
に設置されたフォトセンサ51によりフイルム11が検
出されるのを待つ(#B−2)。この検出待ちは、フォ
トセンサ51が反射式検出器の場合、フォトセンサ51
がフイルム11を検出するまではパーフォレーション検
出回路50により出力される信号がLowレベルであ
り、フイルム11を検出するとHighレベルのフイル
ム先端を示す信号が出力されることにより判断される。 【0029】ここで検出される信号が最初にHighレ
ベルとなるのは、フイルム11が図2(A)に示すよう
に正常に送り出された場合は、フォトセンサ51に対向
してフイルム11の先端12が通過する時であり、一
方、図2(B)に示すように初期送出時に本来送り出さ
れるべき方向に対して傾いて送り出された場合は、フォ
トセンサ51に対向してフイルム11の側端縁が通過す
る時である。 【0030】上述のいずれの場合であっても、検出され
る信号が最初にHighレベルとなると、その後に検出
されるパーフォレーションを示すパーフォ信号を無効と
する処理がなされる(#B−3)。次いでクロックによ
りタイマカウントが開始され(#B−4)、このタイマ
カウント値がROMに記憶された所定値T1 を超えるの
を待つ(#B−5)。ここでパーフォレーションを示す
パーフォ信号は、フイルム11を検出している状態(H
ighレベル)からフイルム11を検出していない状態
(Lowレベル)に変化したことによって検出される信
号である。 【0031】フイルム11が正常に送り出された場合、
タイマカウント値がこの所定値T1を超えるまでの時間
中に、フォトセンサ51はフイルム11のノッチ13を
検出してパーフォ信号がLowレベルとなるが(図4参
照)、ステップ#B−3においてパーフォ信号が無効と
されているため、このLowレベルのパーフォ信号は検
出されなかったものとみなされる。 【0032】一方、フイルム11が初期送出時に本来送
り出されるべき方向に対して傾いて送り出された場合に
も、タイマカウント値がこの所定値T1 を超えるまでの
時間中にこの傾きが低減して、図2(C)に示すように
正常な姿勢に戻る。したがってこの傾きの程度に応じ
て、タイマカウント値がこの所定値T1 を超えるまでの
時間中に、フォトセンサ51がフイルム11のノッチ1
3を検出する場合と検出しない場合がある。しかしいず
れの場合もパーフォ信号が無効とされているため、この
Lowレベルのパーフォ信号は検出されなかったものと
みなされる。 【0033】タイマカウント値が所定値T1 を超える
と、その後に検出されるパーフォ信号を有効とする処理
がなされる(#B−6)。 【0034】フイルム11の送出がさらに進み、フォト
センサ51がフイルム11の先端12に最も近い第1の
パーフォレーション14aの前エッジ(パーフォレーシ
ョン検出回路50による出力の立下り)の検出を待ち
(#B−7)、検出したらこのパーフォレーション14
aの後エッジ(パーフォレーション検出回路50による
出力の立上り)の検出を待つ(#B−8)。ここでこの
出力の立下りと立上りを検出することにより第1のパー
フォレーション14aをパーフォレーションとして認識
し、モータドライバ60の駆動を制御してモータ61の
回転速度を減速してフイルム11の給送速度を減速する
(#B−9)。この減速制御は、カメラのアパーチャ9
0の位置にフイルム11のフレーム11aをオーバーラ
ンしないように正確に停止させるために行われるもので
ある。 【0035】減速したフイルム11の給送がさらに進
み、第2のパーフォレーション14bの前エッジ(パー
フォレーション検出回路50による出力の立下り)の検
出を待ち(#B−10)、モータ61の回転を停止して
フイルム11の給送を停止し(#B−11)、処理を終
了する(#B−12)。 【0036】このように本実施例のカメラによれば、ノ
ッチの検出の有無に拘らずパーフォレーションを正確に
検出して、正確にフイルムの給送制御等を行うことがで
きる。 【0037】なお本発明のカメラは、パーフォ信号を第
1の実施例のように所定の時間T1だけ無効にするもの
に限らない。すなわちパーフォ信号をフイルムが所定の
距離だけ送り出される期間だけ無効にするようにしても
よい。 【0038】例えば図1に示したカメラにおいて、フイ
ルム11が送り出されるのに伴って回転するデータディ
スク16に記載されたバーコードをデータディスク検出
器30を介してデータディスク検出器31により読み取
り、フォトセンサ51がフイルム11の先端12を示す
信号を検出してから、データディスク検出器31がバー
コードのデータ読取り始端を示すバーコードエレメント
であるクワイエットゾーンを検出するまでにフイルム1
1が送り出される間は、検出されるパーフォ信号を無効
にする処理を行えばよい。 【0039】すなわち図3に示したフローチャートにお
いて、パーフォ信号を無効とする処理(#B−3)の後
に、データディスク検出器31による出力を読み取り
(#D−4)、クワイエットゾーンを検出するのを待つ
(#D−5)。クワイエットゾーンを検出した後は検出
されるパーフォ信号を有効とする処理がなされる(#B
−6)。以降の処理は図3に示す処理手順と同一であ
る。データディスク検出器31の出力を図4に示す。 【0040】ここでフォトセンサ51がフイルム11の
先端12を示す信号を検出してからデータディスク検出
器31がクワイエットゾーンを検出するまでにフイルム
11が送り出される距離D1 は、フイルム11の先端1
2からノッチ13までの距離より長い距離d1 であっ
て、フイルム11の先端12から第1のパーフォレーシ
ョン14aまでの距離より短い距離d2 である必要があ
る。したがってフォトセンサ51がフイルム11の先端
12を示す信号を検出してから、データディスク検出器
31がd1 ≦D1 ≦d2 となるような位置において検出
するバーコードエレメントであれば、クワイエットゾー
ンに限らず他のエレメントを検出したか否かによる判断
処理(#D−5)を行うこともできる。 【0041】このように本実施例のカメラによれば、ノ
ッチの検出の有無に拘らずパーフォレーションをノッチ
と区別して正確に検出して、正確にフイルムの給送制御
等を行うことができる。 【0042】さらに図1に示したカメラにおいて、フイ
ルム11が送り出されるのに伴ってフイルム11の表面
に沿って回転する摩擦車41の回転角度をフイルムエン
コーダ42および第1の光検出器43によって検出し、
フイルム11の送り量に比例するこの回転角度に応じ
て、パーフォ信号を無効にする期間を設定することもで
きる。またフイルム11の送り量を、モータエンコーダ
81および第2の光検出器82により検出されるモータ
61の回転角度により検出して、パーフォ信号を無効に
する期間を設定してもよい。 【0043】図6に、モータ61の回転角度に応じてパ
ーフォ信号を無効にする期間を設定する処理手順を示
す。すなわち図3に示したフローチャートにおいて、パ
ーフォ信号を無効とする処理(#B−3)の後に、モー
タ回転検出器(第2の光検出器82)の出力パルス数の
カウントを開始し(#C−4)、このカウントされたパ
ルス数が予め設定された所定値P1 を超えるのを待つ
(#C−5)。以降の処理は図3に示す処理手順と同一
である。モータ回転検出器の出力を図4に示す。 【0044】ここでフォトセンサ51がフイルム11の
先端12を示す信号を検出してからカウントされたパル
ス数が所定値P1 を超えるまでにフイルム11が送り出
される距離は、フイルム11の先端12からノッチ13
までの距離より長い距離d1であって、フイルム11の
先端12から第1のパーフォレーション14aまでの距
離より短い距離d2 に設定されている。ここで所定値P
1 は、フイルム11の先端12からノッチ13までの距
離より長い距離d1 であって、フイルム11の先端12
から第1のパーフォレーション14aまでの距離より短
い距離d2 に対応するパルス数であり、予め実験により
設定されROMに記憶された値である。 【0045】このように本実施例のカメラによれば、ノ
ッチの検出の有無に拘らずパーフォレーションをノッチ
と区別して正確に検出して、正確にフイルムの給送制御
等を行うことができる。 【0046】さらに上記各実施例のカメラは、フイルム
11の先端12を示す信号を検出してから所定の時間内
または所定の距離の間だけ、検出したパーフォ信号を検
出しなかったとみなすものであるが、この時間内または
距離の間に検出された信号を検出はするが、この検出さ
れた信号をパーフォレーションを検出して得られる信号
とはみなさない処理を行うようなカメラであってもよ
い。 【0047】図7は上記第1の実施例のカメラにおい
て、処理#B−2,#B−4と同様にフイルム11の先
端12を示す信号を検出した(#A−2)後、タイマカ
ウントを開始し(#A−3)、フイルム11の先端12
を示す信号を検出してから所定の時間T1 内(#A−
4)にパーフォレーションを示すパーフォ信号の検出を
待ち(#A−5)、パーフォ信号を検出した場合(#A
−7)には単にノッチを検出した(#A−7)とみなし
て、#A−5のタイマカウントルーチンから抜けて以降
の処理に進み、一方、所定の時間T1 内にパーフォ信号
を検出しなかった場合、ノッチを検出しなかった(#A
−6)とみなして以降の処理に進む。 【0048】以降の処理(#A−8〜)については、図
3に示す処理#B−7〜と同様である。 【0049】このように本実施例のカメラによれば、ノ
ッチの検出の有無に拘らずパーフォレーションをノッチ
と区別して正確に検出して、正確にフイルムの給送制御
等を行うことができる。 【0050】図8に示すカメラは、図1に示したカメラ
に対して、フイルム11の先端12からノッチ13まで
の距離Kより長く先端12に最も近い第1のパーフォレ
ーション14aまでの距離より短い距離Lだけ、フォト
センサ51からフイルムの送り方向前方に離れた位置に
第2のフォトセンサ52を備えた構成である。 【0051】このカメラのROMには、フォトセンサ5
1がカートリッジより送り出されたフイルム11の先端
12を示す信号を検出してから、第2のフォトセンサ5
2がフイルム11の先端12を示す信号を検出するま
で、フォトセンサ51が検出したパーフォ信号を無効と
する処理が記憶されている。 【0052】この処理を有するカメラによれば、図8
(A)に示すように、フイルム11が初期送出時に本来
送り出されるべき方向に対して傾いて送り出された場合
は、フォトセンサ51に対向してフイルム11の側端縁
が通過した時点から、フォトセンサ51により検出され
るパーフォ信号が無効とされ、フイルム11の送出が進
んで第2のフォトセンサ52がフイルム11の先端12
または側端縁を検出した時点でフォトセンサ51により
検出されるパーフォ信号を有効にする。 【0053】第2のフォトセンサ52がフイルム11の
先端12または側端縁を検出したときには、すでにフォ
トセンサ51はノッチ13よりもフイルム11の送出方
向後方の部分を検出しているため、ノッチ13の検出の
有無に拘らず、ノッチ13をパーフォレーション14a
として誤って認識することがなく、パーフォレーション
を検出して得られるパーフォ信号に基づいた後のフイル
ム給送制御等を正確に実施することができる。 【0054】フイルム11が図8(B)に示すように、
正常に送り出された場合はフォトセンサ51がノッチ1
3を検出するが、この場合もフォトセンサ51がノッチ
13を検出した時は、検出したパーフォ信号が無効とさ
れているので、パーフォレーションだけを検出して、正
確にフイルムの給送制御等を行うことができる。 【0055】この第1のフォトセンサ(パーフォレーシ
ョン検出器)51による出力の変化および第2のフォト
センサ(パーフォレーション検出器)52による出力の
変化を図9に示す。
すブロック図 【図2】フイルムの給送状態を示す概略図であり、
(A)は正常に初期送りがなされた状態,(B)は初期
送出時に傾いた方向に送られた状態,(C)は所定の時
間T1 経過後の状態を示す 【図3】第1の実施例に係るカメラのROMに記憶され
た処理を示すフローチャート 【図4】第1〜3の実施例に係るカメラにおいて検出さ
れる信号変化を示す図 【図5】第2の実施例に係るカメラのROMに記憶され
た処理を示すフローチャート 【図6】第3の実施例に係るカメラのROMに記憶され
た処理を示すフローチャート 【図7】第4の実施例に係るカメラのROMに記憶され
た処理を示すフローチャート 【図8】2つのパーフォレーション検出器(フォトセン
サ)を有するカメラにおいてフイルムの検出状態を示す
図であり、(A)は初期送出時に傾いた方向に送られた
状態,(B)は正常に初期送りがなされた状態を示す 【図9】第1のパーフォレーション検出器による出力の
変化および第2のパーフォレーション検出器による出力
の変化を示す図 【符号の説明】 10 フイルムカートリッジ 11 フイルム 12 先端 13 ノッチ 14a パーフォレーション 16 データディスク 17 スプール 20 マイクロコンピュータ 30 データディスク検出回路 31 データディスク検出器 50 パーフォレーション検出回路 51 フォトセンサ 60 モータドライバ 61 モータ 70 動力伝達系
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 フイルム先端と該先端に最も近いパーフ
ォレーションとの間の位置であって、パーフォレーショ
ン検出手段を有するカメラに収容されたとき該パーフォ
レーション検出手段に検出されうる位置にフイルム縁か
ら切り欠かれた切欠きを有するフイルムを備えてなるフ
イルムカートリッジを使用するカメラにおいて、 前記フイルムの先端から前記切欠きまでの距離より長く
前記先端に最も近いパーフォレーションまでの距離より
短い距離だけ、前記パーフォレーション検出手段から前
記フイルムの送り方向前方に離れた位置に第2のパーフ
ォレーション検出手段を備え、 前記パーフォレーション検出手段が前記フイルムの先端
を検出した後、前記第2のパーフォレーション検出手段
が該フイルムの先端を検出するまでの間は、前記パーフ
ォレーション検出手段が検出したパーフォレーションを
示す信号を無効とするパーフォレーション信号判別手段
を備えてなることを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10113594A JP3452151B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10113594A JP3452151B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07311416A JPH07311416A (ja) | 1995-11-28 |
JP3452151B2 true JP3452151B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=14292644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10113594A Expired - Fee Related JP3452151B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3452151B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-16 JP JP10113594A patent/JP3452151B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07311416A (ja) | 1995-11-28 |
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