JPH07319019A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH07319019A
JPH07319019A JP10957594A JP10957594A JPH07319019A JP H07319019 A JPH07319019 A JP H07319019A JP 10957594 A JP10957594 A JP 10957594A JP 10957594 A JP10957594 A JP 10957594A JP H07319019 A JPH07319019 A JP H07319019A
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film
rewinding
cartridge
motor
camera
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JP10957594A
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English (en)
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Naoyuki Nishino
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータにフイルムの巻戻し操作において、フ
イルムがパトローネまたはカートリッジ内に巻き戻され
た後のフイルムの空回りを抑制する。 【構成】 フイルムの巻戻し操作において、フォトセン
サ51がフイルム11の先端12を検出してからフイル
ム11がカートリッジ本体内に完全に収容されるまでの
フイルム11の巻戻し長さに対応するモータ61の回転
角度を、モータ61と連動するモータエンコーダ81の
回転角度を検出することにより得、このモータ61の回
転角度に応じて、モータドライバ60の駆動を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラに関し、詳細には
フイルムの巻戻し操作を改良したカメラに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】カメラ内の撮影後のフイルムは、通常、
撮影の終了等によりモータなどのフイルム巻戻手段を駆
動することによりパトローネ内に巻き戻される。
【0003】従来このフイルム巻戻手段による巻戻し操
作は、カメラのフイルムカウンタが「0」(または
「S」;以下同様)に戻されてからさらに予め設定され
た所定の時間だけフイルム巻戻手段を駆動した後に終了
するように設定されている。これは、フイルムカウンタ
は通常フイルム巻上げリール(スプール)や巻上げスプ
ロケットに連結されているため、巻戻し操作によりフイ
ルムカウンタが「0」を表示した際にはフイルムがパト
ローネ内に完全に巻き戻されておらず、したがってフイ
ルムをパトローネ内に完全に巻き戻すためには、フイル
ムカウンタが「0」を表示してからさらに所定の時間だ
け巻戻し操作を行う必要があるからである。
【0004】一方、近年、カートリッジ本体に形成され
たスリット状のフイルム引出用開口と、この開口を遮蔽
・開放する遮光ドアとを有してなるフイルムカートリッ
ジが提案されている(例えば米国特許第 5,049,912号、
同 5,049,913号、同 5,047,794号)。一般にこの種のフ
イルムカートリッジは、フイルムが巻装され回動可能に
支持されたスプールをカートリッジ本体内に有し、遮光
ドアが閉じられているときにはフイルム全体をカートリ
ッジ内に収容して遮光状態を保ち、遮光ドアが開けられ
たときにスプールを回動させることによりフイルムをカ
ートリッジから出し入れできるように構成されている。
【0005】また、このフイルムカートリッジにはスプ
ールと連動してフイルムの送出しおよび巻戻しに伴って
回転する、収容されたフイルムの撮影可能枚数やISO
感度等のデータが記されたデータディスクが備えられて
いる。
【0006】そしてこのフイルムカートリッジを使用す
るカメラ(例えば米国特許第 5,02574号など)において
も、従来の 135フイルム(35m/m フイルム)を使用する
カメラと同様に、フイルムカウンタが「0」に戻ってか
らさらに所定の時間だけ巻戻し操作を行ってフイルムを
カートリッジ内に完全に巻き戻す必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フイルムカ
ウンタがゼロに戻ってからさらに巻戻し操作を続けるた
めに設定されている所定の時間は、低温環境下等におけ
るフイルム巻戻手段への供給電力の低下による巻戻し時
間の延長や、フイルム巻戻手段による巻戻し速度の変動
などを考慮して通常必要とされるよりも十分に長く設定
されている。したがって通常の使用環境においてはフイ
ルムがパトローネ内やカートリッジ内にすでに巻き戻さ
れているにも拘らず、その後さらに巻戻し操作(フイル
ムの空回り)が続行されて、使用者はこの巻戻し時間
(空回り時間という)を無用に長く感じることになる。
【0008】特に、撮影途中でフイルムの撮影可能コマ
が不足した場合などは、次のフイルム(またはフイルム
カートリッジ)に素早く交換する必要があり、少しでも
速く巻戻し操作を終了させたいものである。しかし巻戻
し操作が終了するまでカメラのフイルム収容室開閉蓋
(フイルムカートリッジを使用するカメラにおいてはフ
イルムカートリッジ収容室開閉蓋)を開くことができず
操作性に難点がある。
【0009】さらに上記時間はフイルムがパトローネま
たはカートリッジ内に完全に巻き戻されるのに最小限必
要な電力供給時間に対して長く設定されているため、そ
の電力を供給する電池等の電源装置が早期に消耗すると
いう問題もある。
【0010】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、フイルム巻戻手段への供給電力の低下やフイルム
巻戻手段の巻戻し速度の変動などがあった場合にも、そ
の影響を受けずにフイルムを確実に巻き戻し、フイルム
の巻戻し操作における空回り時間を短縮して操作性を向
上したカメラを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラは、フイ
ルムの巻戻し操作の終了を、時間によって制御するので
はなく、フイルムの巻戻し量に基づいて制御することに
よって、フイルムがパトローネまたはカートリッジ内に
巻き戻された後の、フイルム巻戻手段の過剰な巻戻し操
作を不要にすることを特徴とするものである。
【0012】すなわち本発明のカメラは、パトローネま
たはフイルムカートリッジ内にフイルムを巻き戻すフイ
ルム巻戻手段と、フイルム巻戻手段により巻き戻される
フイルムの先端を検出するフイルム先端検出手段とを有
するカメラにおいて、フイルムの巻戻し量に応じたフイ
ルム巻戻手段の駆動量を検出する駆動量検出手段と、駆
動量検出手段により検出された、フイルムの先端がフイ
ルム先端検出手段により検出されてからパトローネまた
はフイルムカートリッジ内に収容されるまでの巻戻し量
に応じたフイルム巻戻手段の駆動量に基づいて、フイル
ム巻戻手段によるフイルムの巻戻し操作を終了せしめる
フイルム巻戻制御手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0013】ここでフイルム巻戻手段の駆動量が、フイ
ルム先端検出手段がフイルムの先端を検出してからこの
先端がパトローネまたはフイルムカートリッジ内に収容
されるまでの巻戻し量に応じた駆動量に達した時点で、
フイルム巻戻制御手段がフイルム巻戻手段によるフイル
ムの巻戻し操作を終了せしめるようにすればよい。
【0014】また上記カメラに装填されるフイルムがパ
トローネ内に収容されるものは従来より使用されている
いわゆる 135フイルムを意味し、フイルムがカートリッ
ジ内に収容されるものは前述したフイルムカートリッジ
をそれぞれ意味するものとする。
【0015】またフイルム巻戻手段とは、少なくともフ
イルムを巻き戻す操作を行うものであればよく、フイル
ムの送出しをも併せて行うフイルム給送手段であっても
よい。
【0016】さらにフイルムの先端の検出は、直接にフ
イルムの先端を検出することに限らず、フイルム上の先
端から特定の位置に形成されたパーフォレーションやそ
の他の特徴的な部分を検出し、その検出された部分から
間接的にフイルムの先端を検出する方式を採ることもで
きる。したがってフイルム先端検出手段としては、例え
ばフイルムの給送制御のために設けられたパーフォレー
ションを検出するパーフォレーション検出手段や、フイ
ルム係合中はフイルムの巻戻しに伴って回転しフイルム
の離脱によって停止するフイルムカウンタ、フイルム巻
上げリール(スプール)、巻上げスプロケットなどを使
用することができる。
【0017】さらにまたこのカメラにおいて、上記駆動
量検出手段が、フイルム巻戻手段と連動して駆動される
エンコーダ等の駆動量を検出することにより、フイルム
巻戻手段の駆動量を検出する構成を採ることもできる。
【0018】また前述したデータディスクを一部に有す
るフイルムカートリッジを使用するカメラにおいては、
フイルム巻戻手段の駆動量を検出する駆動量検出手段が
データディスクの駆動量を検出することにより、フイル
ム巻戻手段の駆動量を検出する構成を採ることもでき
る。この場合、データディスクの駆動量は、フイルムの
巻戻しに伴って回転するデータディスクに記載されたデ
ータのエレメントを、その回転に伴って順次読み取るこ
とによって検出する。
【0019】
【作用および発明の効果】本発明のカメラによれば、フ
イルムの巻戻し操作において、フイルム巻戻手段により
フイルムが順次パトローネまたはフイルムカートリッジ
内に巻戻され、フイルムが所定の位置まで巻き戻される
とカメラのフイルム先端検出手段がフイルムの先端を検
出する。
【0020】このフイルムの先端の検出は、上述した例
えばフイルムの給送制御のためにパーフォレーション検
出手段を有するカメラにおいてはこのパーフォレーショ
ン検出手段により行われ、このようなパーフォレーショ
ン検出手段を有しないものにおいては、フイルムカウン
タと連動する巻上げスプールやスプロケット等により検
出することができる。すなわち巻戻し中に回転していた
これら巻上げリール等は、フイルムが離脱するとその回
転が停止するため、その停止を検出することにより先端
の位置を検出することになる。
【0021】このようにフイルムの先端を検出すること
により、このフイルムの先端が検出されてからパトロー
ネまたはカートリッジ内に完全に収容されるまでに必要
な巻戻し距離を特定することができる。
【0022】フイルム巻戻手段の駆動量は駆動量検出手
段により検出され、検出された駆動量が上記必要な巻戻
し距離に対応する駆動量に達した時に、フイルム巻戻制
御手段によってフイルム巻戻手段のフイルム巻戻し操作
を終了させる。
【0023】以上の作用により、フイルム巻戻手段はフ
イルムの先端がパトローネまたはカートリッジ内に収容
された後にさらに巻戻し操作を行う必要はなく、フイル
ムの空回り時間を短縮して操作性を向上することができ
る。
【0024】またフイルム巻戻手段への供給電力の低下
やフイルム巻戻給送手段の巻戻し速度の変動などがあっ
た場合にも、フイルムの先端がパトローネまたはカート
リッジ内に完全に収容されるのに必要な巻戻し距離だけ
確実に巻き戻される。したがって作動環境による影響を
受けにくく信頼性が高い。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例に係るカメラについて
図面を用いて説明する。
【0026】図1は本実施例のカメラの要部を示すブロ
ック図、図2は図1に示したカメラにおけるフイルムの
巻戻し状態と検出される信号の出力を示すグラフであ
る。図示のカメラに使用されるフイルムカートリッジ1
0は、カートリッジ本体内に支持されたスプール17に
巻装された長尺のフイルム11を有し、さらに詳しく
は、カートリッジ本体内に収容されたフイルム11のI
SO感度や撮影可能枚数等のフイルム11についての固
有の情報がバーコードとしてデータ化されて表面に記載
され、スプール17と一体的に回転するデータディスク
16を有している。
【0027】フイルム11の縁部には、各撮影コマ11
aごとに各撮影コマの図示右下部(図2参照)にパーフ
ォレーション14a,14bが穿孔されて形成されてい
る。なお最終コマ(例えば撮影可能コマ数が36コマの
場合は36コマ目)については最終コマの右下部に形成
されたパーフォレーション14a,14bの他に、左下
部に最終コマであることを示す1つのパーフォレーショ
ン(図示せず)が形成されている。
【0028】本発明のカメラは、カートリッジ収容室に
収容されたフイルムカートリッジ(以下、カートリッジ
という)10のスプール17に係合する動力伝達系70
およびこの動力伝達系70に係合してフイルム11を給
送するモータ61と、スプール17が回転駆動されて給
送されるフイルム11のパーフォレーション14a,1
4b,14a,…,14b,または最終コマであること
を示すパーフォレーションを順次検出するフォトセンサ
51と、データディスク16に記載されたバーコードを
データディスク16の回転にしたがって読み取るデータ
ディスク検出器31と、前記動力伝達系70の一部に設
けられ、モータ61の回転角度を検出するためのモータ
エンコーダ81,光検出器82と、これらの各検出器に
より検出された情報に基づいてフイルムの給送制御、各
種設定機構の自動設定制御などの処理を行うマイクロコ
ンピュータ20を備えている。
【0029】マイクロコンピュータ20は処理に必要な
変数を格納するRAMと、処理に必要なプログラムや定
数が書き込まれたROMを内蔵している。モータ61の
回転角度は、スプール17に巻き付きフイルムの巻径が
大きく変動しない範囲内において、フイルム11の給送
長さに略比例する。
【0030】またフォトセンサ51は反射式のものであ
り、フォトセンサ51にフイルム11が対面するとHi
レベル、パーフォレーション14a,14b,14a,
…,14b,または最終コマであることを示すパーフォ
レーションが対面し、もしくはフイルム11が存在しな
いときはLowレベルのパーフォレーション信号を出力
する(図2参照)。
【0031】なお、モータ61はモータドライバ60
を、フォトセンサ51はパーフォレーション検出回路5
0を、データディスク検出器31はデータディスク検出
回路30を、光検出器82はモータ回転検出回路80を
それぞれ介してマイクロコンピュータ20に接続されて
いる。
【0032】またマイクロコンピュータ20に内蔵され
たROMに書き込まれているプログラムの1つには、フ
イルム11の先端12がフォトセンサ51により検出さ
れてからカートリッジ本体内に収容されるまでの巻戻し
長さL(図2参照)に応じたモータ回転検出回路80に
より検出されたモータ61の回転角度、すなわちその区
間をフイルム11が巻き戻される間にモータエンコーダ
81により発生されるパルス数N2に基づいてモータ6
1の駆動を停止制御させる処理手順が設定されている
(図3〜4参照;後述)。
【0033】次に本実施例のカメラの作用について説明
する。
【0034】まず本実施例のカメラの、フイルム11の
給送のうち送出について説明する。
【0035】フイルム11がカートリッジ本体よりモー
タ61の駆動により送出され、フイルム11の先端12
がフォトセンサ51の前を通過すると、その通過までL
owレベルの出力であったパーフォレーション信号は先
端12の通過によりHiレベルの出力に変化する。さら
にフイルム11の送出が進み、1コマ目11aに対応す
る第1のパーフォレーション14aがフォトセンサ51
の前を通過すると、そのパーフォレーション14aが通
過している期間中だけパーフォレーション信号がLow
レベルの出力を示す。第1のパーフォレーション14a
によりパーフォレーション信号がLowレベルに変化す
ると、マイコン20のROMに記憶されたフイルム送出
制御処理手順により、モータ61が減速制御されフイル
ム11の送出速度が低下する。さらにフイルム11の送
出が進み、1コマ目11aに対応する第2のパーフォレ
ーション14bがフォトセンサ51の前を通過すると、
そのパーフォレーション14bが通過している期間中だ
けパーフォレーション信号がLowレベルの出力を示す
とともに、前述のフイルム送出制御処理手順によりモー
タ61が停止制御され、フイルム11の1コマ目11a
が露出用開口であるアパーチャ90の位置にセットされ
て撮影準備がなされる。
【0036】この撮影準備がなされた状態においては、
フォトセンサ51は第2のパーフォレーション14bに
対面し、パーフォレーション信号はLowレベルを示し
ている。
【0037】順次撮影が進み、撮影可能コマの最終コマ
に対しての撮影が終了すると、さらにモータ61がフイ
ルム11の送出方向にフイルム11を送り、フォトセン
サ51の前を最終コマを示すパーフォレーションが通過
した時点からオートリワインドが開始される。一方、撮
影可能コマが残存した状態でマニュアルリワインドが指
示された場合は、撮影準備がなされた状態において、す
なわちフォトセンサ51が第2のパーフォレーション1
4bに対面した状態からリワインドが開始される。
【0038】以下、モータ61の駆動を停止制御させる
本実施例のカメラの処理手順を図3〜4に示したフロー
チャートにしたがって説明する。
【0039】上述のようにフイルム11のリワインド
(巻戻し操作)が開始されると、マイコン20のROM
に記憶された処理手順にしたがってモータ61の巻戻し
回転が開始される(#1)。次いでこのリワインドがオ
ートリワインドであるかマニュアルリワインドであるか
が判断される(#2)。この判断はカメラ側のマニュア
ルリワインドスイッチ(図示せず)が切り換えられたか
否かによって判断される。オートリワインドである場合
には、フォトセンサ51が最終コマを示すパーフォレー
ションを検出するのを待つ(#3)。オートリワインド
において最終コマを示すパーフォレーションを検出した
後、およびマニュアルリワインドの場合は、フイルム1
1の1コマ分が巻き戻されるのを待つ(#4)。フイル
ム11の1コマ分が巻き戻されたか否かの判断は、フォ
トセンサ51の前を2つのパーフォレーション14b、
14aが通過したか否かによって行われ、パーフォレー
ション検出回路50によるパーフォレーション信号のL
owレベルを2回検出することによって行われる。
【0040】フイルム11の1コマ分が巻き戻される
と、フイルムカウント値(リワインドされるまでに送出
されたコマ数として予めRAMに記憶された値)nを1
ずつ減算し(#5)、フイルムカウント値nが「0」と
なるまで上記処理手順#4〜#5を繰り返す(#6)。
【0041】フイルムカウント値nが「0」に一致する
と、フイルム11の先端12がフォトセンサ51の前を
通過するのを待つ(#7)。これは上記フイルム送出に
おいて先端12を検出した場合と逆に、先端12がフォ
トセンサ51の前を通過すると、その通過までHiレベ
ルの出力であったパーフォレーション信号が先端12の
通過によりLowレベルの出力に変化することによって
判断する。
【0042】フイルム11の先端12がフォトセンサ5
1の前を通過すると、モータ61の回転角度(駆動量)
を示すモータ回転信号カウント値Nが「0」にリセット
される(#8)。このモータ回転信号カウント値Nは、
モータ61に連動して回転駆動されるモータエンコーダ
81の回転角度を示すパルス数である。
【0043】次いでモータ回転信号のカウントが開始さ
れ、カウント値Nがインクリメントされる(#9)。R
OMには、フイルム11の先端12がフォトセンサ51
により検出されてからカートリッジ本体内に収容される
までの巻戻し長さLに応じたモータ回転検出回路80に
より検出されたモータ61の回転角度、すなわちその区
間をフイルム11が巻き戻される間にモータエンコーダ
81により発生される実験により予め設定されたパルス
数N2が記憶されており、カウント値Nが予め設定され
たパルス数N2を超えるのを待つ(#10)。カウント
値Nが予め設定されたパルス数N2に一致するというこ
とは、フイルム11の先端12がカートリッジ本体内に
収容されたことを意味するものであるから、カウント値
Nが設定値N2を超えた時点でモータ61の巻戻し回転
を停止制御する(#11)。
【0044】以上の作用により、モータ61はフイルム
11の全体がカートリッジ本体内に完全に収容された後
にさらに巻戻しを行うことはなく、フイルムの空回り時
間を短縮して操作性を向上することができる。さらにモ
ータドライバ60への供給電力の低下やモータ61の巻
戻し速度の変動などがあった場合にも、フイルム11の
先端12がカートリッジ本体内に完全に収容されるのに
必要な巻戻し距離だけ確実に巻き戻した後に巻戻し操作
を終了する。したがって作動環境による影響を受けにく
く信頼性が高い。
【0045】なお本発明のカメラは上記実施例のよう
に、フイルムの巻戻し長さをモータの回転角度によって
検出するものに限るものではなく、例えば、スプールと
連動するデータディスクのおよその回転角度を検出する
構成によることもできる。図5は、前記実施例における
カメラにおいて、データディスク16に記載されたバー
コードデータをデータディスク検出器31によって検出
して、データディスク16のおよその回転角度に応じて
モータドライバ60を停止制御する処理手順を示すフロ
ーチャートであり、ROMに記憶されたものである。な
お#6以前の処理は、図3に示す手順と同一であるため
省略して記載している。
【0046】前記実施例と同様、モータ61のリワイン
ド作用により、フイルム11が巻き戻されてフイルム1
1の先端12がフォトセンサ51の前を通過するのを待
つ(#7)。先端12がフォトセンサ51の前を通過し
た時点からデータディスク検出回路30によるデータデ
ィスク16のデータ認識を開始する(#21)。
【0047】ここでデータディスク16に記載されたバ
ーコードデータは、高反射率のスペースと低反射率のバ
ーとが円周方向に交互に配列されて構成され、その一部
にはデータの読取始点を示すブラッククワイエットゾー
ンと称される、他のバーより特徴的に幅広のバーを備え
ている。
【0048】データディスク検出回路30は、データデ
ィスク検出器31がバーコードデータに光を照射しその
反射光を検出することにより、照射したバーコードエレ
メントがバーかスペースかを判断するものであり、スペ
ースを検出した場合はHiレベルの出力を、バーを検出
した場合はLowレベルの出力を示す(図2参照)。
【0049】本実施例のカメラにおいては、フォトセン
サ51がフイルム11の先端12を検出してから、フイ
ルム11の先端12がカートリッジ本体内に収容される
までに、データディスク16が略1回転するため、デー
タディスク検出器31の前をバーコードのうち特徴的に
幅広のバーであるブラッククワイエットゾーン(以下、
単にクワイエットゾーンと略す)が2回通過することを
検出して、モータドライバ60を停止制御する。ここで
クワイエットゾーンの通過を2回と設定したのは、デー
タディスク16が1回転するまでにクワイエットゾーン
がデータディスク検出器31の前を1回通過する可能性
があり、この場合フイルム11の先端12が完全にカー
トリッジ本体内に収容されず、このような事態を防止す
るためである。
【0050】データ認識を開始した(#21)後、まず
クワイエットゾーンの検出回数を示す変数mを「0」に
リセットし(#22)、データディスク検出器31の前
をクワイエットゾーンが通過するのを待つ。クワイエッ
トゾーンが通過したら、その時点でクワイエットゾーン
の検出回数を示す変数mをインクリメントし、この値m
が「2」となるまで上記処理#21〜#22を繰り返
す。
【0051】変数mが「2」と一致した場合はモータ6
1の巻戻し回転を停止制御する(#11)。
【0052】以上の作用により、モータ61はフイルム
11の先端12がカートリッジ本体内に完全に収容され
た後に行う巻戻しを最小限にし、フイルムの空回り時間
を短縮して操作性を向上することができる。さらにモー
タドライバ60への供給電力の低下やモータ61の巻戻
し速度の変動などの外的な要因があった場合にも、フイ
ルム11の全体がカートリッジ本体内に完全に収容され
るのに必要な巻戻し距離だけ確実に巻き戻されて操作を
終了する。したがって作動環境による影響を受けにくく
信頼性が高い。
【0053】本発明のカメラにおいては、従来より一般
的に使用されている 135フイルム(35m/m フイルム)1
0′を使用することもできる。すなわち図1に示すカメ
ラのブロック図において、マイコン20のROMに記憶
される処理手順を変更すればよく、以下 135フイルムを
使用するカメラの実施例について説明する。なおこの実
施例のカメラにおいては、図1に示したブロック図にお
いてデータディスク検出器31およびデータディスク検
出回路30は不要であり、マイコン20のROMに記憶
された処理手順が異なる以外第1の実施例のカメラと構
成は同一である。したがって以下の説明において符号に
「′」を付記した構成要素については「′」を付記して
いない上記実施例の同一符号の構成要素と同一の作用を
有するものとする。
【0054】図6は本実施例のカメラにおいて、フイル
ムの巻戻し状態と検出される信号の出力を示すグラフ、
図7および8は本実施例のカメラのROMに記憶された
モータ61の駆動を停止制御させる処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【0055】以下、本実施例のカメラの作用について説
明する。なお、本実施例のカメラにおいてはフイルム1
1′の1コマ11a′当たり8個のパーフォレーション
が形成されているものとする。
【0056】所定の撮影が終了してオートリワインド操
作を行い、または撮影途中にマニュアルリワインド操作
を行うと、モータ61′がモータドライバ60′により
フイルム11′を巻戻し方向に回転駆動される(#3
1)。これによりフイルム11′は巻き戻され、フォト
センサ51′がパーフォレーション14を8個検出する
のを待つ(#32)。パーフォレーション14が8個検
出された後は、フイルムカウント値nをデクリメントし
(#33)、この値nが「0」になるまで上記処理#3
2〜#33を繰り返す(#34)。
【0057】フイルムカウント値nが「0」になると、
モータエンコーダ81′の回転により検出されるモータ
回転信号のカウント値Nを「0」にリセットする(#3
5)。次いでフォトセンサ51′によって検出されるパ
ーフォレーション信号がLowレベルの期間中のモータ
回転信号をカウントし(#36〜#39)、パーフォレ
ーション1個がフォトセンサ51′の前を通過するのに
要するモータ61の回転角度を検出する。これは後に、
フイルム11′の先端12′をパーフォレーション14
と識別するための定数としてN1にストアされる(#4
0)。
【0058】再度、モータ回転信号のカウント値Nを
「0」にリセットし(#41)、パーフォレーション信
号がLowレベルになる(#42)都度、モータ回転信
号のカウント値Nをインクリメントし(#43)、検出
したLowレベルのパーフォレーション信号がパーフォ
レーション14を示す信号であるか、フイルム11′の
先端12′を示す信号であるかをストアしたN1の2倍
値と比較する(#44〜#45)ことによって判断す
る。
【0059】検出したパーフォレーション信号がパーフ
ォレーション14を示す信号であれば、モータ回転信号
のカウントを停止し(#46)、#41〜#45の処理
を繰り返す。一方、検出したパーフォレーション信号が
フイルム11′の先端12′を示す信号であれば、モー
タ回転信号のカウント値Nが、所定の値N2′を超える
のを待つ(#47)。
【0060】ここで所定の値N2′は、フイルム11′
の先端12′がフォトセンサ51′により検出されてか
らパトローネ本体内に収容されるまでの巻戻し長さL′
(図6参照)に応じたモータ回転検出回路80′により
検出されたモータ61′の回転角度、すなわちその区間
をフイルム11′が巻き戻される間にモータエンコーダ
81′により発生される実験により予め設定されたパル
ス数(一定値)であり、ROMに記憶された値である。
【0061】なおフイルム11′のパトローネへの巻戻
し操作によれば、フイルム11′はパトローネ内の図示
しないスプールに巻き付いていくため、その巻き戻され
たフイルム長さが長くなるのにしたがって実質的に巻取
り径が大きくなり、巻戻し開始直後と巻戻し終了直前と
ではモータ1回転あたりの、あるいはスプール1回転あ
たりのフイルムの巻戻し長さが異なる。
【0062】そこで上記所定値N2′は、フイルムの巻
戻し終了直前における巻戻し長さL′に応じた上記パル
ス数であることが必要である。
【0063】カウント値Nが予め設定されたパルス数N
2′に一致するということは、フイルム11′の先端1
2′がパトローネ内に収容されたことを意味するもので
あるから、カウント値Nが設定値N2′を超えた時点で
モータ61′の巻戻し回転を停止制御する(#48)。
【0064】なお、フイルムの巻戻し終了直前における
上記実質的な巻取り径は、フイルムの撮影可能枚数(例
えば36EX(36枚撮り)と12EX(12枚撮り))によっ
て異なる。したがって上記所定値N2′は、巻戻し終了
直前における上記実質的な巻取り径が最も小さい12EX
に対応する巻戻し長さに応じたパルス数に設定しなけれ
ばならない。
【0065】しかし、このようにフイルムの撮影可能枚
数が最も少ないものにも適合するパルス数を一定値とし
てセットすると、撮影可能枚数の多いものが用いられた
ときは、このセットされたパルス数に到達する以前に巻
戻しが完了することになり、かかる状態はフイルムの空
回り状態を生じることになるので、このような無駄な巻
戻し操作を削減するために、値N2′を、フイルムの先
端を検出する直前に検出されたパーフォレーションの長
さ(給送方向)LPFとこのパーフォレーションがフォト
センサ51′を通過するのに要したモータ回転信号のカ
ウント値N1(ストア済み)と巻戻し長さL′とから算
出する変数としてもよい。この場合値N2′は下記式
(1)により算出される。
【0066】 N2′=N1×L′/LPF (1) このように値N2′を算出する処理を#40から#47
の間に設定しておくことにより、フイルムの撮影可能枚
数に拘らず、フイルムの先端がパトローネ内に収容され
るのに必要なパルス数を適切に設定することができ、フ
イルムの無駄な空回りを防止することができる。
【0067】以上の作用により本実施例のカメラも、上
記各実施例のカメラと同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のカメラの要部を示すブロック図
【図2】図1に示したカメラにおけるフイルムの巻戻し
状態と検出される信号の出力を示すグラフ
【図3】第1の実施例のカメラの処理手順を示すフロー
チャート(その1)
【図4】第1の実施例のカメラの処理手順を示すフロー
チャート(その2)
【図5】データディスクの駆動量に基づいてモータドラ
イバを停止制御する第2の実施例のカメラの処理手順を
示すフローチャート
【図6】135フイルムを使用する第3の実施例のカメラ
におけるフイルムの巻戻し状態と検出される信号の出力
を示すグラフ
【図7】第3の実施例のカメラの処理手順を示すフロー
チャート(その1)
【図8】第3の実施例のカメラの処理手順を示すフロー
チャート(その2)
【符号の説明】
10 フイルムカートリッジ 11 フイルム 12 フイルムの先端 14a パーフォレーション 20 マイコン 51 フォトセンサ 70 動力伝達系 81 モータエンコーダ 82 光検出器 90 アパーチャ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パトローネまたはフイルムカートリッジ
    内にフイルムを巻き戻すフイルム巻戻手段と、該フイル
    ム巻戻手段により巻き戻されるフイルムの先端を検出す
    るフイルム先端検出手段とを有するカメラにおいて、 前記フイルムの巻戻し量に応じた前記フイルム巻戻手段
    の駆動量を検出する駆動量検出手段と、 該駆動量検出手段により検出された、前記フイルムの先
    端が前記フイルム先端検出手段により検出されてから前
    記パトローネまたはフイルムカートリッジ内に収容され
    るまでの巻戻し量に応じた前記フイルム巻戻手段の駆動
    量に基づいて、該フイルム巻戻手段による前記フイルム
    の巻戻し操作を終了せしめるフイルム巻戻制御手段とを
    備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記フイルム巻戻手段の駆動量が、前記
    フイルム先端検出手段が前記フイルムの先端を検出して
    から該フイルムの先端が前記パトローネまたはフイルム
    カートリッジ内に収容されるまでの巻戻し量に応じた駆
    動量に達した時点で、前記フイルム巻戻制御手段が前記
    フイルム巻戻手段による前記フイルムの巻戻し操作を終
    了せしめることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記フイルム巻戻手段と連動して駆動さ
    れるエンコーダを備え、前記駆動量検出手段が該エンコ
    ーダの駆動量を検出することを特徴とする請求項1また
    は2のうち1項に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記フイルムカートリッジが前記フイル
    ムの巻戻しに伴って回転するデータディスクを一部に有
    し、 前記駆動量検出手段が前記フイルム巻戻手段と連動して
    駆動される該データディスクの駆動量を検出することを
    特徴とする請求項1または2のうち1項に記載のカメ
    ラ。
JP10957594A 1994-05-16 1994-05-24 カメラ Pending JPH07319019A (ja)

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JP10957594A JPH07319019A (ja) 1994-05-24 1994-05-24 カメラ
US08/808,675 US5812894A (en) 1994-05-16 1997-02-28 Photographic camera and method of and device for distinguishing condition of use of photographic film in film magazine
US09/046,609 US5907728A (en) 1994-05-16 1998-03-24 Photographic camera and method of and device for distinguishing condition of use of photographic film in film magazine

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100524224B1 (ko) * 1998-09-24 2005-12-21 삼성테크윈 주식회사 자동 카메라의 필름 되감기 제어 장치 및 그 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100524224B1 (ko) * 1998-09-24 2005-12-21 삼성테크윈 주식회사 자동 카메라의 필름 되감기 제어 장치 및 그 방법

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