JP3451019B2 - 偽造防止用紙及び偽造防止印刷物及び偽造防止手段の検出方法 - Google Patents

偽造防止用紙及び偽造防止印刷物及び偽造防止手段の検出方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止用紙及び
偽造防止印刷物及び偽造防止手段の検出方法に関するも
のである。さらに詳しくは、用紙表面の流れ方向に間欠
的に設けられた窓開き部にスレッドを露出させた偽造防
止用紙において、窓開き部とトンネル部の長さを変化さ
せた偽造防止用紙、及びこの偽造防止用紙に所定の印刷
を施した偽造防止印刷物、及びこの偽造防止用紙若しく
は偽造防止印刷物の表面の窓開き部に露出したスレッド
とトンネル部の長さを光学的方法で自動検出することで
この偽造防止用紙若しくは偽造防止印刷物に採用されて
いる偽造防止手段を検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紙幣、商品券等は、不正に変造、偽造で
きないように、各種の偽造防止対策が施されている。偽
造防止対策の考えの一つは、容易に製造できないように
高度な製造技術を用いて用紙を製造することである。そ
の一例として、「窓開きスレッド入り紙」と呼ばれる偽
造防止用紙があり、各国の紙幣や商品券等で多く使用さ
れている。その一例を図1で示す。図1は用紙の流れ方
向に窓開き部Wとトンネル部1が間欠的に設けられ、こ
れら窓開き部にスレッドTが露出している従来公知の窓
開きスレッド入り紙の一例を示す概念図である。
【0003】前記窓開きスレッド入り紙の製造方法は種
々提案されている。例えば、特公平05−085680
号には、長網抄紙機のワイヤー上の紙料懸濁液に、凹凸
を有するガイドの凸部先端にスレッドを通した溝を有す
るベルト機構を埋没し、窓開きスレッド入り紙を製造す
る方法が提案されている。
【0004】また特開平06−272200号には、長
網抄紙機ワイヤー上の回転ドラム内に圧縮空気ノズルを
内蔵させ、予め湿紙に挿入したスレッド上のスラリーを
圧縮空気で間欠的に吹き飛ばしてスレッドを露出させる
方法が提案されている。
【0005】また米国特許第4462866号には、凹
凸状に加工した網を円網抄紙機の上網に使用し、スレッ
ドを網表面の凹凸部に接触させながら挿入して窓開き部
分にスレッドを露出させる方法が提案されている。
【0006】また、本出願人は、特願平8−13524
4号において、多槽式円網抄紙機を使用して、窓開き部
を形成した最外層の紙層と形成しないプレーンな紙層と
を抄き合わせる際に、窓開き部分にスレッドを供給する
方法を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の「窓開き
スレッド入り紙」は、いずれも用紙表面に等間隔に間欠
的に露出したスレッドを目視により観察することで用紙
の真贋を判定していた。仮に観察が不十分で偽造された
商品券や小切手が使用されてしまった場合でも、最終的
に金額などを集計する集計機等で偽造防止手段を検出で
きるとこの時点で偽造の発見が自動的に行えることとな
り、偽造防止効果がより高まることとなる。本発明はこ
のような観点でなされたもので、新規な偽造防止用紙、
及び偽造防止印刷物、及び偽造防止手段の検出方法を得
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、用紙の表面の
流れ方向に、窓開き部W及びトンネル部1が連続的に形
成された偽造防止用紙において、用紙の流れ方向に対す
る該窓開き部の長さ及び/またはトンネル部の長さが異
なっており、かつ該窓開き部に、トンネル部の光学的特
性とは異なる光学的特性を有するスレッドTが露出して
いることを特徴とする偽造防止用紙である。
【0009】また本発明は、前記偽造防止用紙の表面に
所定の印刷を施したことを特徴とする偽造防止印刷物で
ある。
【0010】また本発明は、前記偽造防止用紙若しくは
偽造防止印刷物の窓開き部に露出したスレッドの長さ及
びトンネル部の長さを光学的方法で自動検出することで
用紙を特定することを特徴とする偽造防止手段の検出方
法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。図
2は、本発明の偽造防止用紙の一例を示す概念図であ
り、用紙の表面の流れ方向に、窓開き部W及びトンネル
部1が連続的に形成されている。この例では、用紙の流
れ方向に対する窓開き部の長さはいずれも同じで、トン
ネル部の長さが異なっており、かつ該窓開き部に、トン
ネル部の光学的特性とは異なる光学的特性を有するスレ
ッドTが露出している。
【0012】図3は、本発明の偽造防止用紙の別の一例
を示す概念図であり、用紙の表面の流れ方向に、窓開き
部W及びトンネル部1が連続的に形成されている。この
例では、用紙の流れ方向に対する窓開き部の長さが異な
り、トンネル部の長さが同じで、かつ該窓開き部に、ト
ンネル部の光学的特性とは異なる光学的特性を有するス
レッドTが露出している。
【0013】図4は、本発明の偽造防止用紙の別の一例
を示す概念図であり、用紙の表面の流れ方向に、窓開き
部W及びトンネル部1が連続的に形成されている。この
例では、用紙の流れ方向に対する窓開き部の長さとトン
ネル部の長さが異なり、かつ該窓開き部に、トンネル部
の光学的特性とは異なる光学的特性を有するスレッドT
が露出している。
【0014】本発明の偽造防止用紙を製造するには、先
ず、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒ク
ラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒サルファイトパル
プ(LBSP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBS
P)等の化学パルプや、砕木パルプ(GP)、サーモメ
カニカルパルプ(TMP)等の機械パルプといった木材
パルプや、さらには、コットンパルプ、麻、バガス、ケ
ナフ、エスパルト、楮、三椏、雁皮等の非木材パルプを
単独、或いは2種類以上を併用し、これに乾燥紙力増強
剤、湿潤紙力増強剤、サイズ剤、定着剤、歩留り向上
剤、濾水性向上剤、消泡剤、染料、着色顔料などを適宜
併用し、通常フリーネス250〜550mlC.S.
F.の紙料を調製する。
【0015】本発明においては、用紙のトンネル部の光
学的特性とは異なる光学的特性を有するスレッドを使用
することが必要である。これを実現させるには、例え
ば、スレッドの光反射率をトンネル部分と異ならせると
よい。
【0016】以下、具体的な例を何点か図面をもとに説
明する。銀色のスレッドの製造例 (図5参照) 厚み12μmのポリエステルフィルムaの一方の面に金
属アルミニウムを400〜500オングストローム真空
蒸着してアルミニウム蒸着層bを形成した後、さらにこ
の上に2液硬化型のアクリル系樹脂を2μm程度グラビ
アコーターを使用して塗工し、アクリル系樹脂塗工層c
を形成する。ポリエステルフィルムaの他方の面には感
熱接着剤を5μm程度塗工して感熱接着剤塗工層dを形
成する。。次いでマイクロスリッターを使用して細い巾
に連続的にスリットしてスレッドを製造し、ボビンに巻
き取る。この構成のスレッドは、用紙に抄き込む場合に
アクリル系樹脂塗工面側が窓開き部に露出するようにし
て用紙に抄き込む。感熱接着剤塗工層dはスレッド裏面
となり、用紙の乾燥時に溶融して用紙を構成するセルロ
ース繊維と強固に接着する。スレッド表面側から見ると
アクリル系樹脂塗工層cを通してアルミニウム蒸着層b
が銀色に見え、この部分は用紙のトンネル部と比較して
光の反射率が著しく大きくなっている。
【0017】金色のスレッドの製造例(図6参照) 上記した図5において、2液硬化型のアクリル系樹脂塗
工層cに黄色の染料を添加する。この構成では、スレッ
ド表面側から見ると黄色に着色されたアクリル系樹脂塗
工層cを通してアルミニウム蒸着層bが金色に見え、こ
の部分はやはり用紙のトンネル部と比較して光の反射率
が著しく大きくなっている。なお、アクリル系樹脂塗工
層cに青色あるいは赤色染料を添加すると、アクリル系
樹脂塗工層cを通してアルミニウム蒸着層bがそれぞれ
青銀色あるいは赤銀色に見えるようになる。
【0018】ホログラムスレッドの製造例(図7参照) 厚み12μmのポリエステルフィルムaの一方の面に透
明な熱可塑性樹脂を2μm程度塗工して熱可塑性樹脂塗
工層eを形成した後、この上にホログラムパターンfを
熱エンボスする。次いで、このホログラムパターンfの
上にさらに金属アルミニウムを400〜500オングス
トローム蒸着してアルミニウム蒸着層bを形成し、アル
ミニウム蒸着層bの上に感熱接着剤を塗工して感熱接着
剤塗工層dを形成する。この構成では、ポリエステルフ
ィルムa面側が窓開き部に露出し、ポリエステルフィル
ムaを通してホログラムパターンfが視認でき、この部
分は用紙のトンネル部と比較して光の反射率が著しく大
きくなっている。この構造において、熱可塑性樹脂塗工
層eに黄色、青色あるいは赤色染料を添加した場合に
は、スレッド表面側から見るとポリエステルフィルムa
を通してそれぞれ金色、青銀色あるいは赤銀色のホログ
ラムパターンfを見ることができる。
【0019】微小文字入りスレッドの製造例(図8参
照) 厚み12μmのポリエステルフィルムaの一方の面に黒
インキを使用して微小文字を裏文字として印刷hした
後、この印刷hの上に金属アルミニウムを真空蒸着して
アルミニウム蒸着層bを形成する。次いでアルミニウム
蒸着層bの上にさらに感熱接着剤を塗工して感熱接着剤
塗工層dを形成する。この構成のスレッドは、ポリエス
テルフィルムa面側を窓開き部に露出させる。スレッド
表面側からルーペ等で拡大して観察すると、ポリエステ
ルフィルムaを通してアルミニウム蒸着層bの銀色の背
景の中に黒色の正文字の微小文字の印刷hが見える。な
お微小文字は印刷加工によらずに、抜き加工(いわゆる
パスター加工)で施してもよい。この構成のスレッドを
抄き込んだ偽造防止用氏は窓開き部に露出するスレッド
の部分が用紙のトンネル部と比較して光の反射率が著し
く大きくなっている。
【0020】磁気スレッドの製造例(図9参照) 厚み12μmのポリエステルフィルムaの一方の面に2
液硬化型のポリエステル樹脂と酸化鉄粉末を主成分とす
る磁気塗料を10μm程度グラビアコーターを使用して
塗工し、磁気塗料塗工面gを形成する。ポリエステルフ
ィルムaの他方の面には感熱接着剤を5μm程度塗工し
て感熱接着剤塗工層dを形成する。この構成のスレッド
は、スレッド表面側から見ると磁気塗料塗工層gが酸化
鉄粉末の色(褐色や黒色)に見え、この部分は用紙のト
ンネル部と比較して今までとは反対に光の反射率が小さ
くなっている。
【0021】本発明の偽造防止用紙を前記した特公平0
5−085680号の方法で製造する場合には、長網抄
紙機のワイヤー上に前記スラリーを供給して、凹凸を有
するガイドの凹凸部の長さを変化させ、凸部先端にスレ
ッドを通した溝を有するベルト機構を埋没し用紙の窓開
き部にスレッドを露出させればよい。
【0022】また前記した特開平06−272200号
の方法で製造する場合は、長網抄紙機ワイヤー上の回転
ドラム内に圧縮空気ノズルを内蔵させ、予め湿紙に挿入
したスレッド上のスラリーを圧縮空気で間欠的に吹き飛
ばす際に、吹き飛ばす時間を変化させることで用紙の窓
開き部にスレッドを露出させればよい。
【0023】また米国特許第4462866号の方法で
製造する場合には、凹凸状に加工した長さを変化させた
網を円網抄紙機の上網に使用し、スレッドを網表面の凹
凸部に接触させながら挿入して窓開き部分にスレッドを
露出させればよい。
【0024】また、本出願人が先に提案した特願平8−
135244号の方法で製造する場合には、多槽式円網
抄紙機を使用して、最外層の紙層に長さを変化させた窓
開き部分にスレッド露出させればよい。
【0025】この際、本出願人が特願平8−13524
4号で提案したように、窓開き部に文字や画像からなる
すき入れを配することも適宜行うことができる。
【0026】本発明では、窓開きスレッド入り紙を製造
する場合に前記した方法に限らず、従来窓開きスレッド
入り紙の製造で提案されたあらゆる方法を採用できるこ
とは言うまでもない。
【0027】
【実施例】以下本発明の偽造防止用紙の実際の製造例を
実施例で説明する。実施例1 スレッドの製造 厚み12μmのポリエステルフィルムの一方の面に金属
アルミニウムを400オングストローム蒸着してアルミ
ニウム蒸着層を形成した後、さらにこの上にポリエステ
ル系感熱接着剤(商品名「バイロン」、東洋紡(株)製
造)を5g/m 2 (乾燥換算)塗工して感熱接着剤塗工
層を形成した。次いでマイクロスリッターを使用して巾
1.5mmにスリットしスレッドを製造した。
【0028】紙料の調製 NBKP20重量部、LBKP80重量部をフリーネス
350mlC.S.F.に叩解し、これに白土10重量
部、紙力増強剤(商品名「ポリストロン191」、荒川
化学工業(株)製)0.3重量部、サイズ剤(商品名
「サイズパインE」、荒川化学工業(株)製)1.0重
量部、硫酸バンドを適量加え紙料を調製した。
【0029】抄紙網の製造 2槽式円網抄紙機の円網シリンダーの上網(幅1300
mm)に、短辺10mm、長辺15mm、厚み0.3m
mの樹脂板からなる多数の型を接着剤を使用して紙層の
流れ方向に5mm間隔と15mm間隔が繰り返すように
連続的に貼りつけた。この列を上網の幅方向に等間隔に
6列取り付けた。
【0030】用紙の抄造 2槽式円網抄紙機の1槽目の円網シリンダーには何等細
工を施さない上網を装着し、2槽目の円網シリンダーに
は上記型を取り付けた上網を装着した。1槽目で形成し
た第1層目の紙層の上に2槽目形成した第2層目(最外
層)の紙層が重なるようにして、前記紙料を用い抄紙速
度50m/分で2層抄合わせ紙を製造した。この際、第
1層目(乾燥重量に換算して60g/m2 )と第2層目
(同40g/m2 )の間に上記で製造したスレッドを本
出願人が特公平5−40080号で提案した方法を用い
て型の中央に相当する位置に、フィルム面側が窓開き部
に露出するように挿入した。次いで常法に従い湿紙を脱
水後、シリンダードライヤーで乾燥し、2層抄合わせ紙
からなる本発明の偽造防止用紙を製造した。
【0031】得られた偽造防止用紙は、用紙の流れ方向
における窓開き部の長さが用紙の流れ方向に10mm、
トンネル部の長さが5mm間隔と15mm間隔が繰り返
すように連続的に形成されていた。
【0032】本発明で得られる偽造防止用紙の表面に所
定の印刷を施すことで偽造防止印刷物を得ることができ
る。図10にその一例である小切手の例を示す。この小
切手の表面には所定の印刷が施されており、図示したよ
うに、窓開き部Wに露出するスレッドTとトンネル部1
の長さがそれぞれ異なっている。
【0033】次に本発明で得られる偽造防止用紙や偽造
防止印刷物の偽造防止手段の検出方法について述べる。
図11はその検出方法の一例を説明するための概念図で
ある。投光部と受光部よりなる読み取り部2から、移送
中の偽造防止用紙(この例では2層抄き合わせ紙を製造
する際に層間にスレッドTが抄き込まれ、1層目に設け
られた窓開き部Wにスレッドが露出している)や偽造防
止印刷物の表面に照射されたレーザ光が、用紙の表面
に設けられた窓開き部Wに露出するスレッドTと用紙の
トンネル部1で乱反射され、その乱反射光の強弱を受
光部で検出する。例えば図2〜図4の例では、それぞれ
の図で図示したような信号を検出器で検出することがで
きる。検出した信号はコンピュータ処理されて自動的に
予め記憶してある信号パターンと比較することで用紙を
特定する。
【0034】
【発明の効果】上述したような本発明によれば、下記に
述べるような顕著な効果が得られる。 1)従来知られていた窓開きスレッド入り紙は、用紙表
面に間欠的に設けられた窓開き部とトンネル部の長さは
それぞれ等間隔としていた。本発明はこれらの長さを積
極的に変化させ、これを偽造防止の新たな手段として意
識したものであり、従来に無い新規な偽造防止手段を備
えた偽造防止用紙が得られる。 2)窓開き部に露出するスレッドの長さとトンネル部の
長さを光学的な手段で自動検出することで、この偽造防
止用紙に採用された新規な偽造防止手段を自動的に検出
できることとなる。 3)以上のような特性を生かして本発明で得られる偽造
防止用紙は、紙幣、手形、小切手、株券、債券、商品
券、入場券、カード、機密文書、パスポート、身分証明
書等の偽造防止能を要求される用途に好適に使用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来公知の窓開きスレッド入り紙の一例を示
す概念図である。
【図2】 本発明の偽造防止用紙の一例を示す概念図で
ある。
【図3】 本発明の偽造防止用紙の別の一例を示す概念
図である。
【図4】 本発明の偽造防止用紙の別の一例を示す概念
図である。
【図5】 銀色のスレッドの積層構造の例を示す断面図
である。
【図6】 金色のスレッドの積層構造の例を示す断面図
である。
【図7】 ホログラムスレッドの積層構造の例を示す断
面図である。
【図8】 微少文字文字入りスレッドの積層構造の例を
示す断面図である。
【図9】 磁気スレッドの積層構造の例を示す断面図で
ある。
【図10】 本発明で得られる偽造防止用紙の表面に所
定の印刷を施した偽造防止印刷物の例を示す概念図であ
る。
【図11】 本発明で得られる偽造防止用紙や偽造防止
印刷物の偽造防止手段の検出方法の概念を説明するため
の説明図である。
【符号の説明】
1 トンネル部 T スレッド W 窓開き部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の表面の流れ方向に、窓開き部
    (W)及びトンネル部(1)が連続的に形成された偽造
    防止用紙において、用紙の流れ方向に対する該窓開き部
    の長さ及び/またはトンネル部の長さが異なっており、
    かつ該窓開き部に、トンネル部の光学的特性とは異なる
    光学的特性を有するスレッド(T)が露出していること
    を特徴とする偽造防止用紙。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の偽造防止用紙の表面に
    所定の印刷を施したことを特徴とする偽造防止印刷物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の偽造防止用紙、若しく
    は請求項2に記載の偽造防止印刷物の窓開き部に露出し
    たスレッドの長さ、及びトンネル部の長さを、光学的方
    法で自動検出することで用紙を特定することを特徴とす
    る偽造防止手段の検出方法。
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