JP3450133B2 - 紙幣入出金機 - Google Patents

紙幣入出金機

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JP3450133B2
JP3450133B2 JP24375896A JP24375896A JP3450133B2 JP 3450133 B2 JP3450133 B2 JP 3450133B2 JP 24375896 A JP24375896 A JP 24375896A JP 24375896 A JP24375896 A JP 24375896A JP 3450133 B2 JP3450133 B2 JP 3450133B2
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康弘 今治
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長期間、紙幣を機
内に残して運用できる紙幣入出金機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】紙幣入出金機には、機体に対し着脱自在
とされた運用カセットに紙幣を回収する際に、該運用カ
セットにリジェクト紙幣が混入することを防止すること
により、その有高を正確に把握できるよう構成されたも
のがある(特開平6−223255号公報)。この紙幣
入出金機は、外部から紙幣が投入される入金口と、鑑別
及び各金種別の計数を行いつつ紙幣の搬送を行う搬送鑑
別制御部と、入金口を通じて外部から入金された入金紙
幣の中で搬送鑑別制御部により正常紙幣と鑑別され各金
種別に計数されて送られる紙幣を収納するとともに収納
した紙幣を繰り出し可能な一括カセットと、入金紙幣の
中で搬送鑑別制御部により正常紙幣以外のリジェクト紙
幣と鑑別された紙幣がすべて送られこれを外部に払い戻
すリジェクト口と、各金種別にそれぞれ設けられ、紙幣
を各金種別に収納するとともに、該紙幣を出金紙幣とし
て繰り出す金種別カセットと、各金種別カセットから繰
り出された出金紙幣の中で搬送鑑別制御部により正常紙
幣と鑑別され各金種別に計数されて送られる紙幣を外部
に払い出す出金口と、出金紙幣の中で搬送鑑別制御部に
より正常紙幣以外のリジェクト紙幣と鑑別され送られる
紙幣を収納するためのリジェクトカセットとを有し、さ
らに、機体に対し着脱自在とされた運用カセットを有す
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記紙
幣入出金機では、運用カセット内の紙幣の有高を正確に
把握することはできるが、それ以外のカセットについて
は、個々の有高を正確に把握することはできないという
問題があった。特に、近年、銀行等の金融機関において
は、このような紙幣入出金機内の紙幣を一日の業務終了
時にすべて回収して精算することをせず、例えば、一週
間毎のように、長期間、紙幣を機内に残して運用できる
ようにすることが望まれている。このような運用を実現
する上で、紙幣入出金機内のカセットの有高を可能な限
り多く把握し確定することが必要であり、特に各金種別
カセットの有高を把握し確定することが重要となってく
る。したがって、本発明の目的は、金種別カセットの有
高を確定し、翌日の運用のために機内に有高の確定した
紙幣を残すことにより、長期間、紙幣を機内に残して運
用できる紙幣入出金機を提供することである。
【0004】
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
紙幣入出金機は、外部から紙幣が投入される入金口と、
鑑別及び各金種別の計数を行いつつ紙幣の搬送を行う搬
送鑑別制御部と、入金口を通じて外部から入金された入
金紙幣の中で搬送鑑別制御部により正常紙幣と鑑別され
各金種別に計数されて送られる紙幣を収納するとともに
収納した紙幣を繰り出し可能な一括カセットと、前記入
金紙幣の中で搬送鑑別制御部により正常紙幣以外のリジ
ェクト紙幣と鑑別された紙幣が送られこれを外部に払い
戻すリジェクト口と、各金種別にそれぞれ設けられ、紙
幣を各金種別に収納するとともに、該紙幣を出金紙幣と
して繰り出す金種別カセットと、各金種別カセットから
繰り出された出金紙幣の中で搬送鑑別制御部により正常
紙幣と鑑別され各金種別に計数されて送られる紙幣を外
部に払い出す出金口と、を有し、前記搬送鑑別制御部
は、前記一括カセット内のすべての紙幣を鑑別しつつ送
り出し正常紙幣と鑑別した紙幣を各金種別カセットに金
種別に収納させる空化処理を行った後、一の金種別カセ
ット内のすべての紙幣を送り出して前記一括カセットに
収納させ、その後、該一括カセット内のすべての紙幣を
鑑別しつつ送り出して正常紙幣と鑑別し計数した紙幣を
前記一の金種別カセットに収納させることにより該一の
金種別カセット内の紙幣の有高を割り出す割出処理を、
すべての金種別カセットについて順次行うことになり、
前記一括カセットは着脱自在とされており、正常紙幣以
外のリジェクト紙幣と鑑別され送られる紙幣を収納させ
るリジェクトカセットと、前記一括カセットと交換可能
であって紙幣が収納されるとともに収納された紙幣を繰
り出し可能な着脱自在の運用カセットと、外部表示を行
う表示部とを有するとともに、前記搬送鑑別制御部は、
リジェクト口に払い戻される以外の、リジェクト紙幣と
鑑別された紙幣をすべてリジェクトカセットに収納さ
せ、前記空化処理の前に、前記リジェクトカセットへ収
納された紙幣の各金種別の有高を推定値とすることによ
り各金種別カセットの概算有高を割り出し、前記一括カ
セットの各金種別の有高と各金種別カセットの前記概算
有高とから、一括カセットと金種別カセットとを合わせ
た概算総有高があらかじめ定められた所定枚数を越える
金種を割り出すとともに該所定枚数を越える分を排除さ
せる排除枚数を設定して、前記所定枚数を越えかつその
排除枚数がその金種別カセットの概算有高より大きい金
種がある場合は、該金種について、排除枚数から概算有
高を減算した不足枚数を算出するとともに該不足枚数を
補う追加枚数を設定し、一括カセットから紙幣を鑑別し
つつ、正常紙幣と鑑別し計数した紙幣を前記追加枚数
分、前記金種の金種別カセットに収納させるよう送る第
一の排除処理を行う一方、前記所定枚数を越える金種が
あり、該金種については、その排除枚数がその金種別カ
セットの概算有高以下である金種のみの場合、または前
記第一の排除処理を行った場合は、表示部に一括カセッ
トと運用カセットとを交換させる旨の表示を行わせると
ともに、運用カセットが装填された状態で、前記金種の
金種別カセットから紙幣を鑑別しつつ、正常紙幣と鑑別
し計数した紙幣を排除枚数分、運用カセットに収納させ
るよう送る第二の排除処理を行った後、表示部に運用カ
セットと一括カセットとを交換させる旨の表示を行わ
せ、その後、一括カセットが装填された状態で前記空化
処理を行い、さらに、前記割出処理をすべての金種別カ
セットについて順次行うことを特徴としている。これに
より、一括カセットと金種別カセットとを合わせた概算
総有高があらかじめ定められた所定枚数を越える金種が
あって、前記所定枚数を越える分を排除させる排除枚数
がその金種別カセットの概算有高より大きい金種がある
場合は、該金種について、排除枚数から概算有高を減算
した不足枚数を補う追加枚数を、一括カセットから前記
金種の金種別カセットに収納させるよう送る第一の排除
処理を行う一方、当初からその排除枚数がその金種別カ
セットの概算有高以下である金種のみの場合、または第
一の排除処理を行ってその排除枚数がその金種別カセッ
トの概算有高以下である金種のみとした場合は、正常紙
幣と鑑別され計数された紙幣を、排除枚数分、一括カセ
ットと交換された運用カセットに収納させる。
【0007】本発明の請求項2記載の紙幣入出金機は、
請求項1記載のものに関して、前記搬送鑑別制御部は、
前記第一の排除処理中に、いずれか一つの金種別カセッ
トが満杯となった場合に、表示部に一括カセットと運用
カセットとを交換させる旨の表示を行わせるとともに、
運用カセットが装填された状態で、前記所定枚数を越え
る金種の金種別カセットの紙幣を鑑別しつつ、正常紙幣
と鑑別し計数した紙幣を排除枚数分、運用カセットに収
納させるよう送り、表示部に運用カセットと一括カセッ
トとを交換させる旨の表示を行わせ、一括カセットが装
填された状態で、運用カセットに排除枚数に満たない暫
定枚数が収納された金種について排除枚数から暫定枚数
を減算した枚数を新たな排除枚数として、前記金種の金
種別カセットについて前記第一の排除処理を再度行った
後、表示部に一括カセットと運用カセットとを交換させ
る旨の表示を行わせるとともに、運用カセットが装填さ
れた状態で、前記金種の金種別カセットから紙幣を鑑別
しつつ、正常紙幣と鑑別し計数した紙幣を排除枚数分、
運用カセットに収納させるよう送る第二の排除処理を行
った後、表示部に運用カセットと一括カセットとを交換
させる旨の表示を行わせ、その後、一括カセットが装填
された状態で前記空化処理を行い、さらに、前記割出処
理をすべての金種別カセットについて順次行うことを特
徴としている。これにより、第一の排除処理中に、いず
れか一つの金種別カセットが満杯となった場合には、そ
れ以上の分配ができないため、一旦、一括カセットと交
換された運用カセットに、正常紙幣と鑑別し計数した紙
幣を排除枚数分、運用カセットに収納させるよう送っ
て、排除枚数に満たないものについても暫定的に排除さ
せた後、再度、運用カセットと交換された一括カセット
から、排除枚数から暫定的に排除した暫定枚数を減算し
た不足分を新たな排除枚数として、金種別カセットに収
納させるよう送る第一の排除処理を再度行う。
【0008】本発明の請求項3記載の紙幣入出金機は、
外部から紙幣が投入される入金口と、鑑別及び各金種別
の計数を行いつつ紙幣の搬送を行う搬送鑑別制御部と、
入金口を通じて外部から入金された入金紙幣の中で搬送
鑑別制御部により正常紙幣と鑑別され各金種別に計数さ
れて送られる紙幣を収納するとともに収納した紙幣を繰
り出し可能な一括カセットと、前記入金紙幣の中で搬送
鑑別制御部により正常紙幣以外のリジェクト紙幣と鑑別
された紙幣が送られこれを外部に払い戻すリジェクト口
と、各金種別にそれぞれ設けられ、紙幣を各金種別に収
納するとともに、該紙幣を出金紙幣として繰り出す金種
別カセットと、各金種別カセットから繰り出された出金
紙幣の中で搬送鑑別制御部により正常紙幣と鑑別され各
金種別に計数されて送られる紙幣を外部に払い出す出金
口と、を有し、前記搬送鑑別制御部は、前記一括カセッ
ト内のすべての紙幣を鑑別しつつ送り出し正常紙幣と鑑
別した紙幣を各金種別カセットに金種別に収納させる空
化処理を行った後、一の金種別カセット内のすべての紙
幣を送り出して前記一括カセットに収納させ、その後、
該一括カセット内のすべての紙幣を鑑別しつつ送り出し
て正常紙幣と鑑別し計数した紙幣を前記一の金種別カセ
ットに収納させることにより該一の金種別カセット内の
紙幣の有高を割り出す割出処理を、すべての金種別カセ
ットについて順次行うことになり、前記一括カセットは
着脱自在とされており、正常紙幣以外のリジェクト紙幣
と鑑別され送られる紙幣を収納させるリジェクトカセッ
トと、前記一括カセットと交換可能であって紙幣が収納
されるとともに収納された紙幣を繰り出し可能な着脱自
在の運用カセットと、外部表示を行う表示部とを有する
とともに、前記搬送鑑別制御部は、リジェクト口に払い
戻される以外の、リジェクト紙幣と鑑別された紙幣をす
べてリジェクトカセットに収納させ、前記空化処理の最
中に、いずれかの金種別カセットが満杯となった場合
に、前記リジェクトカセットへ収納された紙幣の各金種
別の有高を推定値とすることにより各金種別カセットの
概算有高を割り出し、前記一括カセットの各金種別の有
高と各金種別カセットの前記概算有高とから、一括カセ
ットと金種別カセットとを合わせた概算総有高があらか
じめ定められた所定枚数を越える金種を割り出すととも
に該所定枚数を越える分を排除させる排除枚数を設定し
て、表示部に一括カセットと運用カセットとを交換させ
る旨の表示を行わせるとともに、運用カセットが装填さ
れた状態で、前記所定枚数を越える金種の金種別カセッ
トの紙幣を鑑別しつつ、正常紙幣と鑑別し計数した紙幣
を排除枚数分、運用カセットに収納させるよう送る排除
処理を行った後、表示部に運用カセットと一括カセット
とを交換させる旨の表示を行わせ、その後、一括カセッ
トが装填された状態で、前記空化処理を行い、さらに、
前記割出処理をすべての金種別カセットについて順次行
うことを特徴としている。これにより、空化処理の最
中、いずれかの金種別カセットが満杯となった場合に、
一括カセットと金種別カセットとを合わせた概算総有高
があらかじめ定められた所定枚数を越える金種が割り出
され、該金種の金種別カセットから正常紙幣と鑑別され
計数された紙幣が、該所定枚数を越える分を排除させる
排除枚数分、一括カセットと交換された運用カセットに
収納される。
【0009】本発明の請求項4記載の紙幣入出金機は、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のものに関して、
前記搬送鑑別制御部は、前記割出処理をすべての金種別
カセットについて行った後、該割出処理により割り出さ
れた各金種別カセットの各金種別の有高と、前記運用カ
セットに排除された各金種別の排除枚数とを、全体の金
種別の有高から減算することにより、リジェクトカセッ
ト内の金種別の有高を割り出すことを特徴としている。
これにより、割出処理をすべての金種別カセットについ
て行った後、該割出処理により割り出された各金種別カ
セットの金種別の有高と運用カセットに排除された各金
種別の排除枚数とを、全体の金種別の有高から減算する
ことにより、リジェクトカセット内の金種別の有高を割
り出すことになる。
【0010】本発明の請求項5記載の紙幣入出金機は、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のものに関し、前
記搬送鑑別制御部は、前記割出処理において、一の金種
別カセット内のすべての紙幣を一括カセットに収納させ
る際に、紙幣を鑑別しつつ、正常紙幣と鑑別し計数した
紙幣を一括カセットに収納させることを特徴としてい
る。これにより、金種別カセット内のすべての紙幣を一
括カセットに収納させる際にも鑑別を行うことになるた
め、次に、一括カセットから金種別カセットに送る際の
リジェクト紙幣による悪影響を防止することができる。
【0011】本発明の請求項6記載の紙幣入出金機は、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のものに関し、前
記搬送鑑別制御部は、前記所定枚数として、各金種別カ
セットを満杯とする枚数を採用していることを特徴とし
ている。これにより、前記所定枚数として、各金種別カ
セットを満杯とする枚数を採用しているので、空化処理
を行う際に、金種別カセットで生じるオーバーフローを
防止できる。
【0012】本発明の請求項7記載の紙幣入出金機は、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のものに関し、前
記搬送鑑別制御部は、前記所定枚数として、各金種別カ
セットの業務開始時の装填枚数を採用していることを特
徴としている。これにより、前記所定枚数として、各金
種別カセットの業務開始時の装填枚数を採用しているの
で、割出処理後、業務開始時の装填枚数を各金種別カセ
ットに存在させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図7に基づいて説明する。まず、図1を参照し
て紙幣入出金機の概略構成について説明する。なお、図
1は、機体1に対し着脱自在の一括カセット100が該
機体1に装填された状態で運用される入金処理、出金処
理時の運用形態を示すものである。この図において図中
左側(矢印(イ)側)が機体1の前面側となっている。
この機体1の前面側には入金口2、入金リジェクト口
3、出金口4が設けられており、入金口2には、外部か
ら入金処理しようとする紙幣が集積状態で使用者により
投入され、繰出手段5により該紙幣が1枚ずつ繰り出さ
れて第1搬送路6に送られるようになっている。
【0014】第1搬送路6の途中には紙幣の金種、真
偽、斜め送り、多重送りなどを鑑別する入金鑑別部7が
設けられ、更に、この第1搬送路6の末端は、入金口2
から入金された入金紙幣の中で、入金鑑別部7により正
常紙幣以外の、偽券、斜め送りおよび多重送り等のリジ
ェクト紙幣と鑑別された紙幣を外部に払い戻すための入
金リジェクト口3に接続されている。また、この第1搬
送路6の途中には、入金鑑別部7により正常紙幣と鑑別
され各金種別に計数された紙幣を一括カセット100に
収納させる、または一括カセット100から収納してい
る紙幣が繰り出されるとこれを送り出させる入出ルート
8が設けられている。この入出ルート8としては、搬送
路9、搬送路10及び反転路11が設けられているが、
一括カセット100とともに詳細は後述する。
【0015】一方、機体1の後方下部には、それぞれ機
体1に対し着脱自在とされるとともに、各金種別にそれ
ぞれ設けられて、紙幣をそれぞれが同一金種のみ収納す
る一方、収納した紙幣を必要に応じて繰り出し可能な金
種別カセット13〜15と、機体1に対し着脱自在とさ
れ、リジェクト紙幣を収納するためのリジェクトカセッ
ト16とが設けられ、更に、金種別カセット13〜15
と出金口4との間には、金種別カセット13〜15内の
紙幣を出金口4に搬送するための第2搬送路17が設け
られている。金種別カセット13〜15は、その内部に
エレベータ手段38〜40(後述する)が設けられてお
り、これらエレベータ手段38〜40上に紙幣が水平状
態で集積収納されるようになっている。
【0016】リジェクトカセット16は、一括カセット
100、各金種別カセット13〜15から繰り出された
紙幣の中でリジェクト紙幣があった場合に、そのリジェ
クト紙幣を収納するものである。また、このリジェクト
カセット16は単なる箱状体であって、第3搬送路28
及び接続搬送路29(後述する)により搬送されたリジ
ェクト紙幣がそのまま投げ込まれて収納される。
【0017】また、金種別カセット13〜15と、第2
搬送路17との間には、金種別カセット13〜15に対
して紙幣を収納させるための搬送路18〜20と、金種
別カセット13〜15から紙幣を送り出させるための搬
送路21〜23とが設けられ、これら搬送路18〜20
と、搬送路21〜23とは、金種別カセット13〜15
が機体1内の所定位置に装填されている場合には、該金
種別カセット13〜15の入出機構24〜26に接続さ
れるようになっている。なお、入出機構24〜26とし
ては、紙幣を蹴り出す蹴出ローラ、送りローラなどが具
備されている。
【0018】一方、第2搬送路17には、金種別カセッ
ト13〜15から送り出された紙幣の金種、真偽、斜め
送り、多重送り等を鑑別する出金鑑別部27が設けら
れ、更に、この出金鑑別部27の下流側に位置する第2
搬送路17には、該第2搬送路17から分岐して、第2
搬送路17の起端部に至る第3搬送路28が設けられて
いる。なお、第2搬送路17の末端には、出金口4が設
けられており、該出金口4には、出金鑑別部27で正常
紙幣と鑑別された紙幣が払い出される。また、第3搬送
路28には、出金鑑別部27で、正常紙幣以外の、偽
券、斜め送りおよび多重送り等のリジェクト紙幣と鑑別
された紙幣をリジェクトカセット16に案内するための
接続搬送路29、第1搬送路6により搬送された紙幣を
第3搬送路28に送るための接続搬送路30、第3搬送
路28により搬送された紙幣を第1搬送路6に送るため
の接続搬送路31がそれぞれ設けられている。
【0019】次に、一括カセット100、運用カセット
101および各金種別カセット13〜15について説明
する。ここで、運用カセット101は、一括カセット1
00と略同じ構造とされており、機体1に対し着脱自在
とされている。また、これら運用カセット101および
一括カセット100は、同じ機体1に、同時には装填不
可とされ、いずれか一方のみが装填可能とされている
(すなわち交換のみが可能)。一括カセット100,運
用カセット101および各金種別カセット13〜15
は、スタッカユニット(図示略)に支持されており、そ
のスタッカユニット自体は筐体(図示略)に機体1の前
後方向にスライド自在に支持されている。また、このス
タッカユニットは2分割されており、前方(矢印(イ)
側)のスタッカユニットには、一括カセット100が単
独で、または一括カセット100に代えて運用カセット
101が単独で搭載され、後方側のスタッカユニットに
は金種別カセット13〜15が搭載されるようになって
いる。また、機体1に、一括カセット100または運用
カセット101を装填させる場合、および金種別カセッ
ト13〜15を装填させる場合には、金種別カセット1
3〜15を搭載した後方側のスタッカユニットを先に機
体1に装填し、次いで、一括カセット100または運用
カセット101を搭載した前方側のスタッカユニットを
後から機体1内に装填し、この状態で、後方側のスタッ
カユニットを、前方側のスタッカユニットにより押圧し
て、支持させるようにする。
【0020】次に、一括カセット100および運用カセ
ット101について説明する。なお、上記したように、
一括カセット100および運用カセット101は略同一
構造とされているため、以下では一括カセット100を
例にとり説明する。一括カセット100の上部には紙幣
を出入りさせるための入出機構32が設けられており、
図1に示すように、通常運用時である入金処理、出金処
理を行う場合には、この入出機構32が、紙幣を第1搬
送路6に対して入出させるための入出ルート8に接続さ
れ、この入出ルート8の搬送路9と搬送路10とを通じ
て、一括カセット100の図中右側から紙幣の入出を行
い、また、反転路11を通じて、入金鑑別部7で裏面と
鑑別された紙幣を反転させた後、一括カセット100の
図中左側から紙幣の収納を行うようにしている。なお、
この一括カセット100の入出機構32、及び入出ルー
ト8の構成は、特願平4−248267号に記載されて
いる搬送振分機構部と同様なものである。
【0021】また、一括カセット100内の入出機構3
2の下方には水平状態を保った状態で上下方向に移動自
在な2枚のエレベータ手段33・34が設けられてお
り、これらエレベータ手段33・34上には紙幣が水平
状態で集積載置される。また、上段のエレベータ手段3
3は、図に示した位置(中間位置)から入出機構32の
一部に当接する位置までの間で昇降駆動されるととも
に、図に示す位置から機体1前方側へ向けてスライド駆
動され、これによって、上面に載置された集積紙幣が図
示しない掻き落とし部材により掻き落とされて、下段の
エレベータ手段34に上に落下されるようになってい
る。
【0022】また、下段のエレベータ手段34は、図に
示した位置(下端位置)から入出機構32の一部に当接
する位置までの間で昇降駆動され、また、これら上下の
エレベータ手段33・34は、図示略の駆動機構により
それぞれ駆動されるようになっている。そして、以上の
ように構成された一括カセット100では、上段のエレ
ベータ手段33が、搬送路9または反転路11を経由し
て搬送された入金紙幣を一時貯留紙幣として載置し、下
段のエレベータ手段34が、この入金紙幣の金額をオペ
レータが承認した入金確定操作後、上段のエレベータ手
段33から落下収納される入金紙幣を受けて載置するよ
うにしている。
【0023】なお、一括カセット100に対する紙幣の
入出に際しては、図示しないセンサに基づき、上下のエ
レベータ手段33・34上の紙幣最上面を入出機構32
の近傍に位置させるようにする。また、この一括カセッ
ト100からの紙幣の繰り出しに際しては、入出機構3
2の下部に設けた蹴出ローラにより、収納紙幣を蹴り出
して一枚ずつ搬送路10に送り出し、更にこの搬送路1
0と、第1搬送路6をループ状に接続する接続搬送路3
5とにより、該紙幣を、入金鑑別部7の上流側に位置す
る第1搬送路6に案内する。
【0024】ここで、機体1には認識手段として、一括
カセット100が機体1に正しく装填された場合にのみ
ONされる一括カセットスイッチ50と、運用カセット
101が機体1に正しく装填された場合にのみONされ
る運用カセットスイッチ51とが設けられており、これ
らスイッチ50,51は後述する制御部54に接続され
ている。なお、一括カセット100と運用カセット10
1とは、それぞれに対応するスイッチ50,51をON
させる部分の構造が異なっており、それ以外は同一の構
造とされている。なお、一括カセット100および運用
カセット101には、データを記憶するメモリ及びその
データを表示する表示部が設けられており、制御部54
により、装填された機体1のシリアル番号や、装填して
紙幣の入出が行われた際の日時および金種別の枚数等が
記憶され、また、機体1から取り外された状態における
図示せぬ扉の開閉情報等が記憶されることになり、これ
らの情報は、制御部54において機体1側に適宜呼び出
して使用することができるとともに、一括カセット10
0または運用カセット101単体において表示部に表示
させることもできる。さらには、上記の説明において
は、一括カセット100と運用カセット101の認識手
段として、異なるスイッチ50,51を設けるものとし
ているが、これに代え、一括カセット100と運用カセ
ット101とがメモリを有していることから、このメモ
リに各カセット特有の固有番号を記憶させ、各カセット
を機体1に装填することで、機体1が、自動的に、各カ
セット特有の固有番号をメモリより読み出すことによ
り、カセットの交換を認識することもできる。
【0025】次に、各金種別カセット13〜15の構成
について説明する。各金種別カセット13〜15の入出
機構24〜26は、一括カセット100の入出機構32
から表裏反転搬送路関連の部材と、上段のエレベータ手
段33とを取り除いた構成と同様なものであり、紙幣の
入出のみを行うようになっている。すなわち、各金種別
カセット13〜15の入出機構24〜26の下方にそれ
ぞれ設けられたエレベータ手段38〜40は、一括カセ
ット100の下段のエレベータ手段34と同様な構成と
なっている。なお、金種別カセット13〜15のうちの
一つに収納可能な紙幣の枚数は、一括カセット100の
一つに収納可能な紙幣の枚数より少なく設定されてい
る。また、金種別カセット13〜15には、収納可能限
度の紙幣が収納されたことを、例えば各エレベータ手段
38〜40上の収納紙幣の集積高さ等から検知する光学
センサ等の満杯センサ13a〜13cがそれぞれ設けら
れている。
【0026】ここで、繰出手段5、第1搬送路6、搬送
路9,10、反転路11、第2搬送路17、搬送路18
〜23、入出機構24〜26、第3搬送路28、接続搬
送路29〜31,35および入出機構32の全体が紙幣
搬送部53とされ、該紙幣搬送部53と、入金鑑別部7
および出金鑑別部27と、これらの作動等を制御する制
御部54とで搬送鑑別制御部55が構成されている。な
お、制御部54は、機体1とは別のテラーズマシンに設
けられた表示部56および操作部57に接続されてお
り、表示部56に対し金種別の計数値あるいは操作指示
を促す表示等を表示させるとともに、操作部57を介し
て操作者による操作指示入力を受け入れる。これらの表
示部56および操作部57は勿論、機体1側に設けても
よい。
【0027】次に、紙幣入出金機にて制御部54により
制御され行われる各種処理について説明する。 (一) 通常運用である入金処理、出金処理および補充
処理について(図3および図4参照)。図3を参照して
判るように、通常運用時には、機体1に一括カセット1
00が装填されている。また、この通常運用時には、搬
送ルートA(図3において太線で示される)で行われる
入金処理と、搬送ルートB(図3において太線で示され
る)で行われる出金処理とを並行して行うことが可能と
なっている。入金処理について説明すると、入金口2に
投入された入金紙幣が、繰出手段5により1枚ずつ繰り
出されると、制御部54は、該入金紙幣を第1搬送路6
によって搬送させ、入金鑑別部7により真偽、金種、表
裏及び斜め、多重送り等を鑑別して、「真」かつ「表」
と鑑別された紙幣をすべて、第1搬送路6及び搬送路9
を順次経由して、一括カセット100内の上段のエレベ
ータ手段33に一時貯留させ、「真」かつ「裏」と鑑別
された紙幣をすべて、第1搬送路6及び反転路11を順
次経由して、一括カセット100の上段のエレベータ手
段33に一時貯留させる。他方、上記「真」と鑑別され
た以外の、「偽」、斜めおよび多重送り等と鑑別された
リジェクト紙幣をすべて、入金リジェクト口3に送り込
む。そして、一括カセット100には、リジェクト紙幣
以外の正常紙幣のみがすべて、表裏取り揃えられた状態
で一時貯留されるようになっている。ここで、一括カセ
ット100およびリジェクトカセット16は、業務開始
時等の基準時点において、空の状態とされており、これ
らの業務開始時等の基準時点の有高が0であることを操
作部57を介しての入力等により制御部54は記憶して
いる。
【0028】ここで、制御部54は、入金処理中に、入
金紙幣のうち、入金鑑別部7により「真」と鑑別されて
一括カセット100に一時貯留される正常紙幣のみをす
べて鑑別時に金種別に計数しており、入金口2に投入さ
れた紙幣の機体1内への取込が全て終了すると、制御部
54は金種別計数値に基づいて、その合計金額をテラー
ズマシン側に設けられた表示部56に表示させる。その
金額を確認後、操作者により操作部57の入金確定キー
が押下されると、それまで一括カセット100の上段の
エレベータ手段33上に一時貯留されていた入金紙幣
を、上段のエレベータ手段33の側方への退避によって
落下させ、下段のエレベータ手段34上に集積させるこ
とになる。上記入金確定キーの押下時点で、前記金種別
計数値は、制御部54に記憶されるとともに、一括カセ
ット100のメモリにも記憶される。なお、上段のエレ
ベータ手段33から下段のエレベータ手段34への紙幣
の受け渡しに際しては、下段のエレベータ34上に既に
載置されている紙幣の最上面位置が、上段のエレベータ
手段33の直下に位置するまで、下段のエレベータ手段
34を上昇させた後、上段のエレベータ手段33を側方
に退避させ、その後、下段のエレベータ手段34を下降
させることで、紙幣の受け渡しを完了させるものであ
る。
【0029】また、テラーズマシンの操作部57から、
出金指令が出されると、出金処理を開始させ、各金種別
カセット13〜15より、出金額に相当する紙幣が1枚
ずつ繰り出させる。ここで、業務開始時等の基準時点に
おいて、各金種別カセット13〜15には、それぞれの
金種別の枚数が確定した状態で紙幣が自動あるいは手動
により装填されており、これらの金種別の枚数を、操作
部57を介しての入力等により制御部54は記憶してい
る。金種別カセット13〜15から繰り出された出金紙
幣を、搬送路21〜23から第2搬送路17に搬送させ
るとともに、第2搬送路17の途中の出金鑑別部27に
おいて、金種及び斜め、多重送り等を鑑別させ、その鑑
別の結果、何等異常がない正常紙幣であればそのまま出
金口4まで搬送させる。鑑別の結果、斜めあるいは多重
送り等、異常ありと鑑別されたリジェクト紙幣は、出金
口4へは搬送させず、第3搬送路28及び接続搬送路2
9を順次経由して、リジェクトカセット16内へ搬送さ
せて収納させる。
【0030】ここで、出金処理中に出金鑑別部27によ
り正常紙幣と鑑別されて出金口4に搬送される紙幣のみ
をすべて鑑別時に制御部54は金種別に計数し記憶す
る。一方で、制御部54は、出金処理中にリジェクトカ
セット16に搬送されて収納されるリジェクト紙幣につ
いては、計数可能なものは計数を行い、計数の困難な多
重送りのものは最も多重送りの中で発生率が高い二重送
りとして計数を行う等、それぞれの異常のパターンに応
じて実測値または推定値をもって計数を行い、リジェク
トカセット16に収納されるリジェクト紙幣の金種別の
概算枚数を計数し記憶する。また、金種鑑別が不可なも
のは計数を行わず無視するか、あるいは、そのものを繰
り出した金種別カセット13〜15の金種の紙幣と推定
して、概算枚数を計数し記憶する。
【0031】図4に太線の搬送ルートCで示すように、
通常運用時において、各金種別カセット13〜15の紙
幣収納量が、所定量以下になったことが検出されたなら
ば、取引(入金処理、出金処理)中でないことを条件と
して、制御部54は、一括カセット100から各金種別
カセット13〜15への紙幣の補充処理を開始させるよ
うになっている。すなわち、一括カセット100内の下
段のエレベータ手段34を上昇させて、該エレベータ手
段34上の集積紙幣を入出機構32の繰出ローラに接触
させた状態(このとき上段のエレベータ手段33は退避
している)で、該一括カセット100内から繰り出させ
る。そして、この一括カセット100から繰り出された
紙幣を、搬送路10、接続搬送路35、第1搬送路6を
通じて入金鑑別部7へ送り、更に入金鑑別部7により鑑
別した後に、その鑑別結果に基づいて、異常のない正常
紙幣のみを、接続搬送路30、第3搬送路28、搬送路
18〜20を順次経由して、金種別カセット13〜15
へ金種別に振り分け、補充させる。この際、入金鑑別部
7により、斜めあるいは多重送り等、異常ありと鑑別さ
れた紙幣は、接続搬送路29を通じてリジェクトカセッ
ト16に振り分けられて収納されることになる。
【0032】ここで、補充処理中において、入金鑑別部
7により正常紙幣と鑑別されて金種別カセット13〜1
5へ金種別に振り分けられる紙幣のみを、制御部54は
すべて鑑別時に金種別に計数し記憶する。一方で、制御
部54は、補充処理中にリジェクトカセット16に搬送
されて収納されるリジェクト紙幣については、斜め送り
等の計数可能なものは計数を行い、多重送りのものは最
も多重送りの中で発生率が高い二重送りとして計数を行
う等、それぞれの異常のパターンに応じて実測値または
推定値をもって計数を行い、リジェクトカセット16に
収納されるリジェクト紙幣の金種別の概算枚数を計数し
記憶する。また、金種鑑別が不可なものは計数を行わず
無視する。これにより、一括カセット100のメモリの
金種別計数値は、補充処理前にメモリに記憶されている
値から、金種別カセット13〜15へ振り分けた金種別
枚数及びリジェクト紙幣の金種別の概算枚数を減算した
値に記憶し直されることになる。
【0033】この補充処理は、入金あるいは出金の指令
があった場合には、直ちに中断される。なお、各金種別
カセット13〜15の紙幣収納量が所定量以下となった
か否かの判断は、金種別カセット13〜15への紙幣の
入出枚数の計数値に基づき行っても良く、また、金種別
カセット13〜15内に設けた光学センサにより紙幣の
集積量を、各エレベータ手段38〜40上の収納紙幣の
集積高さ等から直接検出することにより行っても良い。
【0034】(二)各金種別カセット13〜15の有高
割出処理について(図4〜図7参照)。まず、業務開始
時等の基準時点で、一括カセット100、リジェクトカ
セット16および各金種別カセット13〜15の有高、
すなわち機体1内全体の有高は確定されており、また、
入金紙幣の中で入金鑑別部7により正常紙幣以外のリジ
ェクト紙幣と鑑別された紙幣が入金リジェクト口3から
すべて外部に払い戻され、入金紙幣の中で正常紙幣と鑑
別された紙幣のみがすべて制御部54により各金種別に
計数されることになり、さらに、各金種別カセット13
〜15から出金される出金紙幣の中で正常紙幣と鑑別さ
れ各金種別に計数された紙幣のみがすべて出金口4から
外部に払い出されることになるため、その後の機体1内
全体の各金種別の有高も確定している。そして、一日の
業務が完了し、有高割出処理を行う旨の指示がテラーか
ら操作部57に入力されると、制御部54は、各金種別
カセット13〜15の概算有高および一括カセット10
0の各金種別の概算有高とを割り出す。すなわち、各金
種別カセット13〜15は、業務開始時等の基準時点で
有高が確定されており、該有高が確定された状態から、
出金された出金枚数が金種別に制御部54に確定状態で
記憶されていて、補充処理時の収納枚数も確定した状態
で制御部54に記憶されている。加えて、各金種別カセ
ット13〜15からの出金時においてリジェクトされた
金種別のリジェクト枚数も推定値を含むという不確定な
状態ながら上記のようにして推定されて制御部54に記
憶されている。これらにより、金種別に、初期の確定有
高に補充処理の確定枚数を加算し、確定出金枚数と推定
リジェクト枚数とを減算することにより、各金種別カセ
ット13〜15のそれぞれの概算有高を求める。
【0035】また、一括カセット100は、業務開始時
等の基準時点で有高が0で確定されており、入金された
入金紙幣のうち収納される正常紙幣のみがすべて金種別
に計数されて制御部54及び一括カセット100のメモ
リに確定状態で記憶されている。加えて、補充処理時の
一括カセット100からの送り出し時において、各金種
別カセット13〜15に収納された枚数も確定状態で制
御部54に記憶されており、またリジェクトカセット1
6に収納された金種別のリジェクト枚数も推定値を含む
という不確定な状態ながら上記のようにして推定されて
制御部54に記憶されている。これらにより、金種別
に、入金紙幣の確定枚数から、各金種別カセット13〜
15に送り出され各金種別カセット13〜15に収納さ
れた補充紙幣の確定枚数と該補充処理の推定リジェクト
枚数と加算した値を減算することにより、一括カセット
100の概算有高を求め、この概算有高は、制御部54
及び一括カセット100のメモリに記憶される。なお、
補充処理を行わなければ、一括カセット100の有高は
確定している。そして、一括カセット100の各金種別
の概算有高と各金種別カセット13〜15の概算有高と
から、一括カセット100と金種別カセット13〜15
とを合わせた概算総有高aを金種別に演算し、このよう
な概算総有高aがあらかじめ定められた所定枚数b(但
し、各金種別カセット13〜15の満杯枚数以下に設定
される)を越える金種を割り出すとともに、該所定枚数
bを越えた金種それぞれについて該所定枚数bを越える
分c(c=a−b)の紙幣を排除するための排除枚数d
(例えばd=c)を設定し、有高割出処理の開始時点の
状態に応じて、以下の〜の処理を行う。
【0036】有高割出処理開始時において概算総有高
aが所定枚数bを越えかつその排除枚数dが金種別カセ
ット13〜15のうちの対応するものの概算有高eより
大きい金種がある場合。制御部54では、該当する金種
について、排除枚数dから概算有高eを減算した不足枚
数f(f=d−e)を算出するとともに、該不足枚数f
を補う追加枚数g(g=f+α)を設定し、一括カセッ
ト100から、図4に示す搬送ルートCによって、紙幣
を入金鑑別部7により鑑別しつつ、正常紙幣と鑑別し計
数した紙幣を前記追加枚数gの分、金種別カセット13
〜15のうち前記該当する金種のものに収納させるよう
送るとともにその間にリジェクト紙幣と鑑別した紙幣を
リジェクトカセット16に収納させる第一の排除処理を
行う。そして、正常紙幣と鑑別し計数した紙幣を前記追
加枚数gの分金種別カセット13〜15のうち前記該当
する金種のものそれぞれに収納させ終わると第一の排除
処理を完了する。ここで、該当する金種が複数ある場
合、これら金種のすべてについて、追加枚数gが金種別
カセット13〜15のうち前記該当する金種のものに収
納させ終わるまで一括カセット100から紙幣を繰り出
すことになる。仮に、第一の排除処理中に一括カセット
100の紙幣が無くなる状態が生じた場合には、制御部
34は第一の排除処理を強制的に終了させる。ここで、
一括カセット100の空状態の検知は、例えば入金鑑別
部7での紙幣の通過検知が所定時間行われない状態の発
生により行う。
【0037】有高割出処理開始時において概算総有高
aが所定枚数bを越える金種があり、該当する金種につ
いては、すべてその排除枚数dがその金種別カセットの
概算有高e以下である場合、または上記第一の排除処理
を行った場合。制御部54では、まず、表示部56に一
括カセット100と空の運用カセット101とを交換さ
せる旨の表示を行わせる。すると、操作者は、指示にし
たがって一括カセット100と空の運用カセット101
とを交換する。この交換により運用カセットスイッチ5
1からON信号を受けると、制御部54は、図5に太線
で示す搬送ルートDを用いて、金種別カセット13〜1
5のうち前記該当する金種のものから紙幣を出金鑑別部
27により鑑別しつつ、正常紙幣と鑑別し計数した紙幣
を排除枚数dの分運用カセット101に収納させるよう
送るとともにその間にリジェクト紙幣と鑑別した紙幣を
すべてリジェクトカセット16に収納させる第二の排除
処理を行う。そして、正常紙幣と鑑別し計数した紙幣を
前記排除枚数dの分運用カセット101に収納させ終わ
ると第二の排除処理を完了する。ここで、該当する金種
が複数ある場合、それぞれについて、第二の排除処理を
行うことになるが、紙幣搬送部53において干渉を生じ
ないよう繰り出しのタイミングを調整しながら、同時に
第二の排除処理を行ってもよく、別々に第二の排除処理
を行ってもよい。以上のようにして、第二の排除処理を
行った後、制御部54は、表示部56に運用カセット1
01と一括カセット100とを交換させる旨の表示を行
わせる。すると、操作者は、指示にしたがって運用カセ
ット101と一括カセット100とを交換する。この交
換により一括カセットスイッチ50がONされることに
なる。なお、このとき、運用カセット101のメモリに
は、上記第二の排除処理を行った結果である金種別の排
除枚数dが記憶されることになる。
【0038】上記第二の排除処理が完了した場合、ま
たは有高割出処理開始時において概算総有高aが所定枚
数bを越える金種がない場合。一括カセット100が装
填されていることが一括カセットスイッチ50がONさ
れていることにより確認されると、制御部54は、図4
に示す搬送ルートCを用いて、一括カセット100内の
すべての紙幣を入金鑑別部7で鑑別しつつ、正常紙幣と
鑑別し各金種別に計数した紙幣のみをすべて各金種別カ
セット13〜15に金種別に収納させるとともに、リジ
ェクト紙幣と鑑別した紙幣のみをすべてリジェクトカセ
ット16に収納させる空化処理を行う。そして、このよ
うにして一括カセット100を一旦空にした状態で、図
6に示すように、金種別カセット13〜15のうちの一
つの中のすべての紙幣を、基本的には鑑別を行わずに一
括カセット100に収納させ(図6においては金種別カ
セット13の紙幣のみを一括カセット100に収納させ
る搬送ルートEを太線で示す)、その後、図7に示すよ
うに、該一括カセット100内のすべての紙幣を入金鑑
別部7で鑑別しつつ送り出し、正常紙幣と鑑別し計数し
た紙幣のみをすべて金種別カセット13〜15のうちの
前記一つに収納させるとともにリジェクト紙幣と鑑別し
た紙幣のみをリジェクトカセット16にすべて収納させ
ることにより金種別カセット13〜15のうちの前記一
つの中の紙幣の有高を割り出す割出処理を行う(図7に
おいては一括カセット100の紙幣を金種別カセット1
3に収納させる搬送ルートFを太線で示す)。このよう
な割出処理を、すべての金種別カセット13〜15につ
いて順次行うことにより、すべての金種別カセット13
〜15内の紙幣の有高を割り出し確定することになる。
ここで、このときのそれぞれの金種別カセット13〜1
5内の紙幣の枚数は、上記所定枚数bに略近い枚数とな
る。
【0039】以上により、有高割出処理開始時において
概算総有高aが所定枚数bを越える金種がない場合、一
括カセット100内のすべての紙幣を入金鑑別部7で鑑
別しつつ、正常紙幣と鑑別し各金種別に計数した紙幣の
みをすべて各金種別カセット13〜15に金種別に収納
させる空化処理を行って一括カセット100を空にした
状態で、金種別カセット13〜15のうちの一つの中の
すべての紙幣を一括カセット100に収納させ、その
後、該一括カセット100内のすべての紙幣を入金鑑別
部7で鑑別しつつ、正常紙幣と鑑別し計数した紙幣のみ
をすべて金種別カセット13〜15のうちの前記一つの
中に収納させる割出処理を行うことにより金種別カセッ
ト13〜15のうちの前記一つの中の紙幣の有高を割り
出すことになる。そして、このような割出処理を金種別
カセット13〜15について順次行って、すべての金種
別カセット13〜15の有高を確定させる。また、有高
割出処理開始時において概算総有高aが所定枚数bを越
えかつその排除枚数dが金種別カセット13〜15のう
ちの対応するものの概算有高eより大きい金種がある場
合は、該当する金種について、排除枚数dから概算有高
eを減算した不足枚数fを補う追加枚数gを、一括カセ
ット100から金種別カセット13〜15のうちの該当
する金種のものに収納させるよう送る第一の排除処理を
行うことにより、不足枚数fを金種別カセット13〜1
5のうちの該当する金種のものに収納させて、排除枚数
dが概算有高e以下の状態、すなわち第二の排除処理が
可能な状態として、該処理を行うことになる。一方、有
高割出処理開始時から、概算総有高aが所定枚数bを越
えるものが、その排除枚数dが金種別カセット13〜1
5のうちの該当する金種のものの概算有高e以下である
金種のみの場合は、第二の排除処理が可能な状態である
ので、そのまま該処理を行うことになる。そして、第二
の排除処理を実行することで、概算総有高aが所定枚数
bを越える金種がない状態とし、その後には、上記した
空化処理を行った後、すべての金種について割出処理を
実行する。
【0040】以上により、金種別カセット13〜15の
有高を確定して制御部54に記憶し、かつ翌日の運用の
ために機内にこれらの有高の確定した紙幣を残すことが
できるため、長期間、紙幣を機内に残して運用すること
ができる。また、所定枚数bとして、各金種別カセット
13〜15を満杯とする枚数を採用すれば、空化処理を
行う際に、金種別カセット13〜15のいずれかでオー
バーフローを生じてしまうことを防止することができ
る。加えて、所定枚数bとして、各金種別カセット13
〜15の業務開始時の装填枚数(各金種別カセット13
〜15を満杯とする枚数より少ない枚数)を採用すれ
ば、有高割出処理後、業務開始の略必要装填枚数を各金
種別カセット13〜15に確定状態で存在させることが
できる。
【0041】なお、業務開始時等の基準時点において、
一括カセット100、リジェクトカセット16、各金種
別カセット13〜15の紙幣の収納量は既定とされてお
り、上記のように入金処理および出金処理で確定した金
種および枚数を入出金させているため、機体1内全体の
各金種別の有高は確定しており、これに加えて、入金処
理を除く、出金処理、補充処理および有高割出処理の全
ての処理において、入金鑑別部7および出金鑑別部27
で鑑別を行った際にリジェクト紙幣と鑑別された紙幣
(すなわち入金リジェクト口3に払い戻される以外の、
リジェクト紙幣と鑑別された紙幣)は、すべて機体1内
の同一のリジェクトカセット16に収納されることにな
るため、制御部54では、割出処理をすべての金種別カ
セット13〜15について行った後、運用カセット10
1に排除した紙幣がない場合には、割出処理により割り
出された各金種別カセット13〜15の金種別の有高
を、全体の金種別の有高から減算することにより、ま
た、運用カセット101に排除した紙幣がある場合に
は、割出処理により割り出された各金種別カセット13
〜15の金種別の有高と運用カセット101に排除され
た各金種別の排除枚数とを、全体の金種別の有高から減
算することにより、リジェクトカセット16内の金種別
の有高を割り出して確定することができる。このよう
に、リジェクトカセット16内の金種別の有高も割り出
して確定させることができる。そして、運用カセット1
01を用いた場合、該運用カセット101が有高が確定
した状態で回収され、また、リジェクトカセット16も
有高が確定した状態で機体1から外されて回収されて翌
日の業務のために空のものが代わりに装着されることに
なる。
【0042】ここで、上記した第一の排除処理中に、金
種別カセット13〜15のいずれか一つが満杯となって
該処理が強制的に停止状態とされる可能性がある。この
ため、制御部54では、第一の排除処理中に、金種別カ
セット13〜15のいずれか一つが満杯となったことが
満杯センサ13a〜15aのいずれか一つにより検知さ
れて検知信号が出力されると、その排除枚数dがその金
種別カセット13〜15の概算有高e以下にはまだなっ
ていない金種があるものの、その時点で第一の排除処理
を一旦停止させて、以下の’の処理を行うことにな
る。 ’まず、表示部56に一括カセット100と空の運用
カセット101とを交換させる旨の表示を行わせる。す
ると、操作者は、指示にしたがって一括カセット100
と運用カセット101とを交換する。この交換により運
用カセットスイッチ51からON信号を受けると、制御
部54は、図5に太線で示す搬送ルートDを用いて、金
種別カセット13〜15のうち概算総有高aがあらかじ
め定められた所定枚数bを越える金種のものの紙幣を、
出金鑑別部27により鑑別しつつ、正常紙幣と鑑別し計
数した紙幣のみを排除枚数dの分、運用カセット101
に収納させるよう送るとともにその間にリジェクト紙幣
と鑑別した紙幣をリジェクトカセット16に収納させ
る。但し、上記した排除枚数dが対応する金種別カセッ
ト13〜15の概算有高e以下にはまだなっていない金
種については、排除枚数dの分、運用カセット101に
収納させる前に金種別カセット13〜15のうちの前記
金種のものが空となってしまう状態が生じる。この金種
については、運用カセット101に収納させた分を暫定
枚数hとする。なお、金種別カセット13〜15のそれ
ぞれの空状態の検知は、例えば、出金鑑別部27での該
当する金種の紙幣の通過検知が所定時間行われない状態
の発生等により行うことになる。制御部54では、すべ
ての金種別カセット13〜15について、排除枚数dの
分、運用カセット101に収納させ終わったこと、およ
び空となったことのいずれか一方が検知されると、以上
の処理を終了させる。
【0043】次に、表示部56に運用カセット101と
一括カセット100とを交換させる旨の表示を行わせ
る。すると、操作者は、指示にしたがって運用カセット
101と一括カセット100とを交換する。この交換に
より一括カセットスイッチ50からON信号を受ける
と、制御部54は、運用カセット101に排除枚数に満
たない暫定枚数hが収納された金種について排除枚数d
から暫定枚数hを減算した枚数を新たな排除枚数dと
し、この排除枚数dに基づいて金種別カセット13〜1
5のうち前記金種のものについて、図4に示す搬送ルー
トCを用いた前記第一の排除処理を再度行う。ここで
も、該当する金種が複数ある場合、それぞれについて、
第一の排除処理を行う。以上は、金種別カセット13〜
15のうちいずれか一つが満杯になってそれ以上の一括
カセット100から金種別カセット13〜15への紙幣
の送り出しが不可能な状態においては、その時点で金種
別カセット13〜15に収納されている範囲において取
り敢えず排除を行い、排除枚数dが排除しきれない金種
についてのみ、再度第一の排除処理を行って、一括カセ
ット100から排除枚数の不足分を金種別カセット13
〜15のうち該当する金種のものに送り出して収納させ
るのである。
【0044】その後、表示部56に一括カセット100
と運用カセット101とを交換させる旨の表示を行わせ
る。すると、操作者は、指示にしたがって一括カセット
100と運用カセット101とを交換する。この交換に
より運用カセットスイッチ51からON信号を受ける
と、制御部54は、図5に示す搬送ルートDを用いて、
金種別カセット13〜15のうち前記金種のものから紙
幣を出金鑑別部27で鑑別しつつ、正常紙幣と鑑別し計
数した紙幣を新たに設定された排除枚数分、運用カセッ
ト101に収納させるよう送る第二の排除処理を行う。
ここでも、該当する金種が複数ある場合、それぞれにつ
いて、第二の排除処理を行う。その後、表示部56に運
用カセット101と一括カセット100とを交換させる
旨の表示を行わせる。すると、操作者は、指示にしたが
って運用カセット101と一括カセット100とを交換
する。この交換により一括カセットスイッチ50からO
N信号を受けると、制御部54は、図4に示す搬送ルー
トCを用いて上記した空化処理を行い、その後、上記し
た割出処理(図6,図7参照)をすべての金種別カセッ
ト13〜15について順次行うことになる。
【0045】以上のように、第一の排除処理中に、金種
別カセット13〜15のうちいずれか一つが満杯となっ
た場合には、それ以上の分配ができないため、一旦、一
括カセット100と交換された運用カセット101に、
正常紙幣と出金鑑別部27で鑑別し計数した紙幣を排除
枚数dの分、運用カセットに収納させるよう送って、排
除枚数dに満たないものについても暫定的に排除させ、
再度、一括カセット100から、排除枚数dから暫定的
に排除した暫定枚数hを減算した不足分を新たな排除枚
数dとして、金種別カセット13〜15のうちの該当す
る金種のものに収納させるよう送ることになる。したが
って、第一の排除処理中に、金種別カセット13〜15
のうちのいずれか一つが満杯となることがあっても対応
することができる。
【0046】また、上記した割出処理において、金種別
カセット13〜15のうちの一つの中のすべての紙幣を
一括カセット100に収納させる際に、紙幣を出金鑑別
部27で鑑別しつつ送り出し、正常紙幣と鑑別し計数し
た紙幣を一括カセット100に収納させ、リジェクト紙
幣と鑑別した紙幣を、リジェクトカセット16に収納さ
せてもよい。このように制御すれば、割出処理時に、金
種別カセット13〜15のうちの一つの中のすべての紙
幣を一括カセット100に収納させる際にも鑑別を行う
ことになるため、次に、一括カセット100から金種別
カセット13〜15のうちの前記一つに送る際のリジェ
クト紙幣による悪影響を防止することができる。
【0047】次に、本発明の第2の実施の形態を図4〜
図7に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態は、
第1の実施の形態に対し、制御部54の有高割出処理の
制御内容が一部異なる点が相違しており、それ以外は第
1の実施の形態と同じである。第2の実施の形態におい
ては、一日の業務が完了し、有高割出処理を行う旨の指
示がテラーから操作部57に入力されると、制御部54
は、各金種別カセット13〜15の有高割出処理を、ま
ず、図4に示す搬送ルートCを用いて上記した空化処理
を行うことから開始させる。そして、この空化処理がい
ずれの金種別カセット13〜15もオーバーフローする
ことなく行われると、そのまま、上記した割出処理をす
べての金種別カセット13〜15について順次行う。
【0048】一方、空化処理の最中に、金種別カセット
13〜15のいずれか一つが満杯となったことが満杯セ
ンサ13a〜13cのいずれか一つで検知されると、制
御部54は、空化処理を一旦中断して、第1の実施の形
態と同様にして、リジェクトカセット16へ収納された
紙幣の各金種別の推定値を含む概算有高を割り出すこと
により、各金種別カセット13〜15の概算有高を割り
出し、一括カセット100の各金種別の有高と各金種別
カセット13〜15の概算有高とから、一括カセット1
00と金種別カセット13〜15とを合わせた概算総有
高aを金種別に割り出す。そして、このような概算総有
高aが、あらかじめ定められた所定枚数bを越える金種
を割り出すとともに該所定枚数bを越える分を排除させ
る排除枚数dを設定する。次に、表示部56に一括カセ
ット100と運用カセット101とを交換させる旨の表
示を行わせる。すると、操作者は、指示にしたがって一
括カセット100と運用カセット101とを交換する。
この交換により運用カセットスイッチ51からON信号
を受けると、制御部54は、図5に示す搬送ルートDを
用いて、金種別カセット13〜15のうち概算総有高a
が所定枚数bを越える金種のものの紙幣を出金鑑別部2
7で鑑別しつつ、正常紙幣と鑑別し計数した紙幣を排除
枚数dの分運用カセット101に収納させるよう送ると
ともにその間にリジェクト紙幣と鑑別した紙幣をリジェ
クトカセット16に収納させる排除処理を行う。ここ
で、金種別カセット13〜15のうちのいずれか一つが
満杯となった時点で、排除枚数dが対応する金種別カセ
ット13〜15の概算有高e以下にはまだなっていない
金種がある場合には、該金種については、排除枚数dの
分、運用カセット101に収納させる前に金種別カセッ
ト13〜15のうちの前記金種のものが空となってしま
う状態が生じる。このため、制御部54では、すべての
金種別カセット13〜15について、排除枚数dの分、
運用カセット101に収納させ終わったこと、および空
となったことのいずれか一方が検知されると、上記の排
除処理を終了させる。その後、表示部56に運用カセッ
ト101と一括カセット100とを交換させる旨の表示
を行わせる。すると、操作者は、指示にしたがって運用
カセット101と一括カセット100とを交換する。こ
の交換により一括カセットスイッチ50からON信号を
受けると、制御部54は、図4に示す搬送ルートCを用
いて上記した空化処理を再度開始させる。そして、この
ようにして空化処理が完了するまで、すなわち一括カセ
ット100が空となったことが入金鑑別部7で検知され
るまで、制御部54は、空化処理の開始・中断と排除処
理とを繰り返し行うことになる。なお、排除処理を繰り
返す場合には、一つの排除処理を開始する毎に、制御部
54では、概算総有高aを、前回の排除処理で運用カセ
ット101に収納された分およびリジェクトカセット1
6にリジェクトされた分を除くように演算しなおすとと
もに、これに基づいて排除枚数dを設定しなおすことに
なる。そして、空化処理の完了の後、上記した割出処理
(図6および図7参照)をすべての金種別カセット13
〜15について順次行うことになる。
【0049】以上の第2の実施の形態によれば、空化処
理の最中、金種別カセット13〜15のうちのいずれか
一つが満杯となった場合に、一括カセット100と金種
別カセット13〜15の対応する一つとを合わせた概算
総有高aがあらかじめ定められた所定枚数bを越える金
種が割り出され、金種別カセット13〜15のうち前記
金種のものから正常紙幣と鑑別され計数された紙幣が、
最終的に、該所定枚数bを越える分を排除させる排除枚
数d分、一括カセット100と交換された運用カセット
101に収納されることになる。したがって、第1の実
施の形態とほぼ同様の効果を発揮することができる。
【0050】
【0051】
【0052】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の紙幣入出金機に
よれば、一括カセットと金種別カセットとを合わせた概
算総有高があらかじめ定められた所定枚数を越える金種
があって、前記所定枚数を越える分を排除させる排除枚
数がその金種別カセットの概算有高より大きい金種があ
る場合は、該金種について、排除枚数から概算有高を減
算した不足枚数を補う追加枚数を、一括カセットから前
記金種の金種別カセットに収納させるよう送る第一の排
除処理を行う一方、当初からその排除枚数がその金種別
カセットの概算有高以下である金種のみの場合、または
第一の排除処理を行ってその排除枚数がその金種別カセ
ットの概算有高以下である金種のみとした場合は、正常
紙幣と鑑別され計数された紙幣を、排除枚数分、一括カ
セットと交換された運用カセットに収納させる。したが
って、前記所定枚数として、各金種別カセットを満杯と
する枚数を採用すれば、空化処理を行う際に、金種別カ
セットでオーバーフローを生じることがない。また、前
記所定枚数として、各金種別カセットの業務開始時の装
填枚数を採用すれば、割出処理後、業務開始時の装填枚
数が各金種別カセットに存在することになる。
【0053】本発明の請求項2記載の紙幣入出金機によ
れば、第一の排除処理中に、いずれか一つの金種別カセ
ットが満杯となった場合には、それ以上の分配ができな
いため、一旦、一括カセットと交換された運用カセット
に、正常紙幣と鑑別し計数した紙幣を排除枚数分、運用
カセットに収納させるよう送って、排除枚数に満たない
ものについても暫定的に排除させた後、再度、運用カセ
ットと交換された一括カセットから、排除枚数から暫定
的に排除した暫定枚数を減算した不足分を新たな排除枚
数として、金種別カセットに収納させるよう送る第一の
排除処理を再度行う。したがって、第一の排除処理中
に、いずれか一つの金種別カセットが満杯となることが
あっても、対応することができる。
【0054】本発明の請求項3記載の紙幣入出金機によ
れば、空化処理の最中、いずれかの金種別カセットが満
杯となった場合に、一括カセットと金種別カセットとを
合わせた概算総有高があらかじめ定められた所定枚数を
越える金種が割り出され、該金種の金種別カセットから
正常紙幣と鑑別され計数された紙幣が、該所定枚数を越
える分を排除させる排除枚数分、一括カセットと交換さ
れた運用カセットに収納される。したがって、前記所定
枚数として、各金種別カセットを満杯とする枚数を採用
すれば、空化処理を行う際に、金種別カセットでオーバ
ーフローを生じることがない。また、前記所定枚数とし
て、各金種別カセットの業務開始時の装填枚数を採用す
れば、割出処理後、業務開始時の装填枚数が各金種別カ
セットに存在することになる。
【0055】本発明の請求項4記載の紙幣入出金機によ
れば、割出処理をすべての金種別カセットについて行っ
た後、該割出処理により割り出された各金種別カセット
の金種別の有高と運用カセットに排除された各金種別の
排除枚数とを、全体の金種別の有高から減算することに
より、リジェクトカセット内の金種別の有高を割り出す
ことになる。このように、リジェクトカセット内の金種
別の有高も割り出すことができる。
【0056】本発明の請求項5記載の紙幣入出金機によ
れば、金種別カセット内のすべての紙幣を一括カセット
に収納させる際にも鑑別を行うことになるため、次に、
一括カセットから金種別カセットに送る際のリジェクト
紙幣による悪影響を防止することができる。
【0057】本発明の請求項6記載の紙幣入出金機によ
れば、前記所定枚数として、各金種別カセットを満杯と
する枚数を採用しているので、空化処理を行う際に、金
種別カセットで生じるオーバーフローを防止できる。
【0058】本発明の請求項7記載の紙幣入出金機によ
れば、前記所定枚数として、各金種別カセットの業務開
始時の装填枚数を採用しているので、割出処理後、業務
開始時の装填枚数を各金種別カセットに存在させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の紙幣入出金機の概略構成図である。
【図2】 本発明の紙幣入出金機の制御系のブロック図
である。
【図3】 本発明の紙幣入出金機の概略構成図であって
入金/出金処理時の紙幣の搬送ルートA,Bを太線で示
す図である。
【図4】 本発明の紙幣入出金機の概略構成図であって
一括カセット100から各金種別カセット13〜15へ
の補充処理時、第一の排除処理時および空化処理時の紙
幣の搬送ルートCを太線で示す図である。
【図5】 本発明の紙幣入出金機の概略構成図であって
各金種別カセット13〜15から運用カセット101へ
の第二の排除処理時の紙幣の搬送ルートDを示す図であ
る。
【図6】 本発明の紙幣入出金機の概略構成図であっ
て、割出処理時における金種別カセット13から一括カ
セット100への紙幣の搬送ルートEを示す図である。
【図7】 本発明の紙幣入出金機の概略構成図であっ
て、割出処理時における一括カセット100から金種別
カセット13への紙幣の搬送ルートFを示す図である。
【符号の説明】
1 機体 2 入金口 3 入金リジェクト口 4 出金口 7 入金鑑別部(搬送鑑別制御部) 13 金種別カセット 14 金種別カセット 15 金種別カセット 16 リジェクトカセット 27 出金鑑別部(搬送鑑別制御部) 54 制御部(搬送鑑別制御部) 55 搬送鑑別制御部 56 表示部 100 一括カセット 101 運用カセット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−223255(JP,A) 特開 平4−51392(JP,A) 特開 平4−195282(JP,A) 特開 平4−37987(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00,3/00,9/00 G07D 9/04,11/00,13/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から紙幣が投入される入金口と、 鑑別及び各金種別の計数を行いつつ紙幣の搬送を行う搬
    送鑑別制御部と、 入金口を通じて外部から入金された入金紙幣の中で搬送
    鑑別制御部により正常紙幣と鑑別され各金種別に計数さ
    れて送られる紙幣を収納するとともに収納した紙幣を繰
    り出し可能な一括カセットと、 前記入金紙幣の中で搬送鑑別制御部により正常紙幣以外
    のリジェクト紙幣と鑑別された紙幣が送られこれを外部
    に払い戻すリジェクト口と、 各金種別にそれぞれ設けられ、紙幣を各金種別に収納す
    るとともに、該紙幣を出金紙幣として繰り出す金種別カ
    セットと、 各金種別カセットから繰り出された出金紙幣の中で搬送
    鑑別制御部により正常紙幣と鑑別され各金種別に計数さ
    れて送られる紙幣を外部に払い出す出金口と、を有し、 前記搬送鑑別制御部は、 前記一括カセット内のすべての紙幣を鑑別しつつ送り出
    し正常紙幣と鑑別した紙幣を各金種別カセットに金種別
    に収納させる空化処理を行った後、 一の金種別カセット内のすべての紙幣を送り出して前記
    一括カセットに収納させ、その後、該一括カセット内の
    すべての紙幣を鑑別しつつ送り出して正常紙幣と鑑別し
    計数した紙幣を前記一の金種別カセットに収納させるこ
    とにより該一の金種別カセット内の紙幣の有高を割り出
    す割出処理を、すべての金種別カセットについて順次行
    ことになり、 前記一括カセットは着脱自在とされており、正常紙幣以
    外のリジェクト紙幣と鑑別され送られる紙幣を収納させ
    るリジェクトカセットと、前記一括カセットと交換可能
    であって紙幣が収納されるとともに収納された紙幣を繰
    り出し可能な着脱自在の運用カセットと、外部表示を行
    う表示部とを有するとともに、 前記搬送鑑別制御部は、 リジェクト口に払い戻される以外の、リジェクト紙幣と
    鑑別された紙幣をすべてリジェクトカセットに収納さ
    せ、 前記空化処理の前に、 前記リジェクトカセットへ収納された紙幣の各金種別の
    有高を推定値とすることにより各金種別カセットの概算
    有高を割り出し、前記一括カセットの各金種別の有高と
    各金種別カセットの前記概算有高とから、一括カセット
    と金種別カセットとを合わせた概算総有高があらかじめ
    定められた所定枚数を越える金種を割り出すとともに該
    所定枚数を越える分を排除させる排除枚数を設定して、 前記所定枚数を越えかつその排除枚数がその金種別カセ
    ットの概算有高より大きい金種がある場合は、該金種に
    ついて、排除枚数から概算有高を減算した不足枚数を算
    出するとともに該不足枚数を補う追加枚数を設定し、一
    括カセットから紙幣を鑑別しつつ、正常紙幣と鑑別し計
    数した紙幣を前記追加枚数分、前記金種の金種別カセッ
    トに収納させるよう送る第一の排除処理を行う一方、 前記所定枚数を越える金種があり、該金種については、
    その排除枚数がその金種別カセットの概算有高以下であ
    る金種のみの場合、または前記第一の排除処理を行った
    場合は、 表示部に一括カセットと運用カセットとを交換させる旨
    の表示を行わせるとともに、 運用カセットが装填された状態で、前記金種の金種別カ
    セットから紙幣を鑑別しつつ、正常紙幣と鑑別し計数し
    た紙幣を排除枚数分、運用カセットに収納させるよう送
    る第二の排除処理を行った後、 表示部に運用カセットと一括カセットとを交換させる旨
    の表示を行わせ、 その後、一括カセットが装填された状態で前記空化処理
    を行い、 さらに、前記割出処理をすべての金種別カセットについ
    て順次行うことを特徴とする 紙幣入出金機。
  2. 【請求項2】 前記搬送鑑別制御部は、前記第一の排除
    処理中に、いずれか一つの金種別カセットが満杯となっ
    た場合に、表示部に一括カセットと運用カセットとを交
    換させる旨の表示を行わせるとともに、 運用カセットが装填された状態で、前記所定枚数を越え
    る金種の金種別カセットの紙幣を鑑別しつつ、正常紙幣
    と鑑別し計数した紙幣を排除枚数分、運用カセットに収
    納させるよう送り、 表示部に運用カセットと一括カセットとを交換させる旨
    の表示を行わせ、 一括カセットが装填された状態で、運用カセットに排除
    枚数に満たない暫定枚数が収納された金種について排除
    枚数から暫定枚数を減算した枚数を新たな排除枚数とし
    て、前記金種の金種別カセットについて前記第一の排除
    処理を再度行った後、 表示部に一括カセットと運用カセットとを交換させる旨
    の表示を行わせるとともに、 運用カセットが装填された状態で、前記金種の金種別カ
    セットから紙幣を鑑別しつつ、正常紙幣と鑑別し計数し
    た紙幣を排除枚数分、運用カセットに収納させるよう送
    る第二の排除処理を行った後、 表示部に運用カセットと一括カセットとを交換させる旨
    の表示を行わせ、 その後、一括カセットが装填された状態で前記空化処理
    を行い、 さらに、前記割出処理をすべての金種別カセットについ
    て順次行うことを特徴とする請求項1記載の 紙幣入出金
    機。
  3. 【請求項3】 外部から紙幣が投入される入金口と、 鑑別及び各金種別の計数を行いつつ紙幣の搬送を行う搬
    送鑑別制御部と、 入金口を通じて外部から入金された入金紙幣の中で搬送
    鑑別制御部により正常紙幣と鑑別され各金種別に計数さ
    れて送られる紙幣を収納するとともに収納した紙幣を繰
    り出し可能な一括カセットと、 前記入金紙幣の中で搬送鑑別制御部により正常紙幣以外
    のリジェクト紙幣と鑑別された紙幣が送られこれを外部
    に払い戻すリジェクト口と、 各金種別にそれぞれ設けられ、紙幣を各金種別に収納す
    るとともに、該紙幣を出金紙幣として繰り出す金種別カ
    セットと、 各金種別カセットから繰り出された出金紙幣の中で搬送
    鑑別制御部により正常紙幣と鑑別され各金種別に計数さ
    れて送られる紙幣を外部に払い出す出金口と、を有し、 前記搬送鑑別制御部は、 前記一括カセット内のすべての紙幣を鑑別しつつ送り出
    し正常紙幣と鑑別した紙幣を各金種別カセットに金種別
    に収納させる空化処理を行った後、 一の金種別カセット内のすべての紙幣を送り出して前記
    一括カセットに収納さ せ、その後、該一括カセット内の
    すべての紙幣を鑑別しつつ送り出して正常紙幣と鑑別し
    計数した紙幣を前記一の金種別カセットに収納させるこ
    とにより該一の金種別カセット内の紙幣の有高を割り出
    す割出処理を、すべての金種別カセットについて順次行
    うことになり、 前記一括カセットは着脱自在とされており、正常紙幣以
    外のリジェクト紙幣と鑑別され送られる紙幣を収納させ
    るリジェクトカセットと、前記一括カセットと交換可能
    であって紙幣が収納されるとともに収納された紙幣を繰
    り出し可能な着脱自在の運用カセットと、外部表示を行
    う表示部とを有するとともに、 前記搬送鑑別制御部は、 リジェクト口に払い戻される以外の、リジェクト紙幣と
    鑑別された紙幣をすべてリジェクトカセットに収納さ
    せ、 前記空化処理の最中に、いずれかの金種別カセットが満
    杯となった場合に、 前記リジェクトカセットへ収納された紙幣の各金種別の
    有高を推定値とすることにより各金種別カセットの概算
    有高を割り出し、前記一括カセットの各金種別の有高と
    各金種別カセットの前記概算有高とから、一括カセット
    と金種別カセットとを合わせた概算総有高があらかじめ
    定められた所定枚数を越える金種を割り出すとともに該
    所定枚数を越える分を排除させる排除枚数を設定して、 表示部に一括カセットと運用カセットとを交換させる旨
    の表示を行わせるとともに、 運用カセットが装填された状態で、前記所定枚数を越え
    る金種の金種別カセットの紙幣を鑑別しつつ、正常紙幣
    と鑑別し計数した紙幣を排除枚数分、運用カセットに収
    納させるよう送る排除処理を行った後、 表示部に運用カセットと一括カセットとを交換させる旨
    の表示を行わせ、 その後、一括カセットが装填された状態で、前記空化処
    理を行い、 さらに、前記割出処理をすべての金種別カセットについ
    て順次行うことを特徴とする 紙幣入出金機。
  4. 【請求項4】 前記搬送鑑別制御部は、 前記割出処理をすべての金種別カセットについて行った
    後、 該割出処理により割り出された各金種別カセットの各金
    種別の有高と、前記運 用カセットに排除された各金種別
    の排除枚数とを、全体の金種別の有高から減算すること
    により、リジェクトカセット内の金種別の有高を割り出
    すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記
    載の 紙幣入出金機。
  5. 【請求項5】 前記搬送鑑別制御部は、前記割出処理に
    おいて、一の金種別カセット内のすべての紙幣を一括カ
    セットに収納させる際に、紙幣を鑑別しつつ、正常紙幣
    と鑑別し計数した紙幣を一括カセットに収納させること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    幣入出金機。
  6. 【請求項6】 前記搬送鑑別制御部は、前記所定枚数と
    して、各金種別カセットを満杯とする枚数を採用してい
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記
    載の紙幣入出金機。
  7. 【請求項7】 前記搬送鑑別制御部は、前記所定枚数と
    して、各金種別カセットの業務開始時の装填枚数を採用
    していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一
    項に記載の紙幣入出金機。
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