JP3449926B2 - ポジ型感光性樹脂組成物 - Google Patents

ポジ型感光性樹脂組成物

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JP3449926B2
JP3449926B2 JP23671198A JP23671198A JP3449926B2 JP 3449926 B2 JP3449926 B2 JP 3449926B2 JP 23671198 A JP23671198 A JP 23671198A JP 23671198 A JP23671198 A JP 23671198A JP 3449926 B2 JP3449926 B2 JP 3449926B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高解像度で高残膜
率のパターンを得ることができ、かつ封止樹脂との密着
性及び保存安定性に優れた高感度のポジ型感光性樹脂組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子の表面保護膜、層間絶
縁膜には耐熱性が優れ、又卓越した電気特性、機械特性
等を有するポリイミド樹脂が用いられているが、近年半
導体素子の高集積化、大型化、パッケージの薄型化、小
型化、半田リフローによる表面実装への移行等により耐
熱サイクル性、耐熱ショック性等の著しい向上の要求が
あり、更に高性能の樹脂が必要とされるようになってき
た。一方、ポリイミド樹脂自身に感光性を付与する技術
が最近注目を集めてきており、例えば下記式(8)に示
される感光性ポリイミド樹脂が挙げられる。
【0003】
【化11】
【0004】これを用いるとパターン作成工程の一部が
簡略化でき、工程短縮および歩留まり向上の効果はある
が、現像の際にN−メチル−2−ピロリドン等の溶剤が
必要となるため、安全性、取扱い性に問題がある。そこ
で最近、アルカリ水溶液で現像ができるポジ型の感光性
樹脂が開発されている。例えば、特公平1−46862
号公報においてはベース樹脂であるポリベンゾオキサゾ
ール前駆体と感光材であるジアゾキノン化合物より構成
されるポジ型感光性樹脂が開示されている。これは高い
耐熱性、優れた電気特性、微細加工性を有し、ウェハー
コート用のみならず層間絶縁用樹脂としての可能性も有
している。このポジ型の感光性樹脂の現像メカニズム
は、未露光部のジアゾキノン化合物はアルカリ水溶液に
不溶であるが、露光することによりジアゾキノン化合物
が化学変化を起こし、アルカリ水溶液に可溶となる。こ
の露光部と未露光部との溶解性の差を利用し、露光部を
溶解除去することにより未露光部のみの塗膜パターンの
作成が可能となるものである。これら感光性樹脂を実際
に使用する場合、特に重要となるのは感光性樹脂の感度
である。低感度であると、露光時間が長くなりスループ
ットが低下する。そこで感光性樹脂の感度を向上させよ
うとして、例えばベース樹脂の分子量を小さくすると、
現像時に未露光部の膜減りが大きくなるために、必要と
される膜厚が得られなかったり、パターン形状が崩れる
といった問題が生じる。また、感光材として1,2−ナ
フトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化
合物を単独で使用する場合、露光部の溶解性が増すばか
りでなく、未露光部の溶解性も増大するためにパターン
形状が悪くなり、結果として低解像度となる問題が生じ
る。この様なことから、上記特性を満足しながら高感度
である感光性樹脂の開発が強く望まれている。又このよ
うな感光性樹脂を半導体素子の表面保護膜として用いた
場合、特に問題となるのは後工程でその上に成形される
パッケージ用封止樹脂との密着性である。密着性が悪い
とその界面で剥離が発生し、半導体パッケージがクラッ
クしたり、そのクラックに水が進入し半導体の電気的不
良を発生したりする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高解像度で
高残膜率のパターンを得ることができ、かつ封止樹脂と
の密着性に優れており、波長が365nmの紫外線露光
において高感度であるポジ型感光性樹脂を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(1)
で示されるポリアミド(A)100重量部と1,2−ナ
フトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化
合物(B)1〜50重量部と1,2−ナフトキノン−2
−ジアジド−5−スルホン酸エステル化合物(C)1〜
50重量部と一般式(2)で表されるフェノール化合物
(D)1〜30重量部とからなることを特徴とするポジ
型感光性樹脂組成物に関するものである。
【0007】
【化12】
【0008】
【化13】
【0009】式(1)のポリアミドは、Xの構造を有す
るビスアミノフェノールとYの構造を有するジカルボン
酸と、更にEの構造を有する酸無水物からなり、このポ
リアミドを約300〜400℃で加熱すると脱水閉環
し、ポリベンゾオキサゾールという耐熱性樹脂に変化す
る。本発明のポリアミド(1)のXは、例えば、
【0010】
【化14】
【0011】等であるがこれらに限定されるものではな
い。これら中で特に好ましいものとしては、
【0012】
【化15】
【0013】より選ばれるものである。又式(1)のY
は、例えば、
【0014】
【化16】
【0015】等であるがこれらに限定されるものではな
い。これらの中で特に好ましいものとしては、
【0016】
【化17】
【0017】より選ばれるものである。又式(1)のE
は、例えば、
【0018】
【化18】
【0019】等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。この中で特に好ましいものとしては、
【0020】
【化19】
【0021】より選ばれるものである。本発明はYの構
造を有するジカルボン酸誘導体とXの構造を有するビス
アミノフェノールを反応させてポリアミドを合成した
後、式(1)のEに示すアルケニル基又はアルキニル基
を少なくとも1個有する酸無水物を用いて末端のアミノ
基をキャップするものである。更に、式(1)のZは、
例えば
【0022】
【化20】
【0023】等であるがこれらに限定されるものではな
い。式(1)のZは、例えば、シリコンウェハーのよう
な基板に対して、特に優れた密着性が必要な場合に用い
るが、その使用割合bは最大40.0モル%までであ
る。40.0モル%を越えると樹脂の溶解性が極めて低
下し、現像残り(スカム)が発生し、パターン加工がで
きない。なお、これらX、Y、E、Zの使用にあたって
は、それぞれ1種類であっても2種類以上の混合物であ
っても構わない。
【0024】本発明で用いる1,2−ナフトキノン−2
−ジアジド化合物は、米国特許明細書第2,772,9
72号、第2,797,213号、第3,669,65
8号により公知の物質である。例えば、下記のものが挙
げられるがこれらに限定されるものではない。
【0025】
【化21】
【0026】
【化22】
【0027】
【化23】
【0028】これらの中で特に高感度、高残膜率の点か
ら好ましいものとしては下記のものが挙げられる。
【0029】
【化24】
【0030】また、1,2−ナフトキノン−2−ジアジ
ド−4−スルホン酸化合物(B)と1,2−ナフトキノ
ン−2−ジアジド−5−スルホン酸化合物(C)のポリ
アミド(A)への配合量は、ポリアミド100重量部に
対してそれぞれ1〜50重量部である。配合量が両方と
も1重量部未満だと樹脂のパターニング性が不良とな
り、逆に50重量部を越えると感度が大幅に低下するだ
けでなく、封止樹脂との密着性やフィルムの引っ張り伸
び率が著しく低下する。
【0031】1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4
−スルホン酸化合物(B)と1,2−ナフトキノン−2
−ジアジド−5−スルホン酸化合物(C)の配合比率
は、重量比で1≦(C)/(B)≦10の範囲内で使用
する。(C)/(B)が1未満の場合には、未露光部の
溶解性が増大するために良好なパターンが維持できずに
結果として低解像度となり、逆に(C)/(B)が10
を越えると高感度化への寄与は殆ど認められなくなる。
【0032】本発明のポジ型感光性樹脂組成物には、必
要により感光特性を高めるためにジヒドロピリジン誘導
体を加えることができる。ジヒドロピリジン誘導体とし
ては、例えば2,6−ジメチル−3,5−ジアセチル−
4−(2′−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリ
ジン、4−(2′−ニトロフェニル)−2,6−ジメチ
ル−3,5−ジカルボエトキシ−1,4−ジヒドロピリ
ジン、4−(2′,4′−ジニトロフェニル)−2,6
−ジメチル−3,5−ジカルボメトキシ−1,4−ジヒ
ドロピリジン等を挙げることができる。
【0033】本発明のポジ型感光性樹脂組成物において
は更に一般式(2)で示されるフェノール化合物を含有
させることが重要である。
【0034】
【化25】
【0035】フェノール化合物類をポジ型レジスト組成
物に添加する技術としては、例えば、特開平3−200
251号公報、特開平3−200252号公報、特開平
3−200253号公報、特開平3−200254号公
報、特開平4−1650号公報、特開平4−11260
号公報、特開平4−12356号公報、特開平4−12
357号公報に示されている。しかし、これらに示され
ているようなフェノール化合物は、本発明におけるポリ
アミドをベース樹脂としたポジ型感光性樹脂に用いても
感度向上の効果は小さい。しかし、本発明における一般
式(2)で表されるフェノール化合物を用いた場合、露
光部における溶解速度が増して感度が向上する。また分
子量を小さくして感度を上げた場合に見られるような未
露光部の膜減りも非常に小さい。また本発明において、
一般式(2)で表されるフェノール化合物を添加するこ
とによる新たな特性として、封止樹脂との密着性が向上
したポジ型感光性樹脂組成物が得られるということを見
いだした。
【0036】一般式(2)に示されるフェノール化合物
としては下記のものを挙げることが出来るがこれらに限
定されない。
【0037】
【化26】
【0038】
【化27】
【0039】
【化28】
【0040】
【化29】
【0041】これらの中で、特に感度および残膜率の点
で好ましいものとしては、
【0042】
【化30】
【0043】であり、一般式(6)又は(7)で表され
る化合物は単独、または混合物の形で全フェノール化合
物(D)中に50重量%以上含まれるものである。フェ
ノール化合物(D)の添加量は、一般式(1)で示され
るポリアミド100重量部に対して1〜30重量部が好
ましい。フェノール化合物の添加量が30重量部より多
いと、現像時に著しい残膜率の低下が起こったり、冷凍
保存中において析出が起こり実用性に欠ける。添加量が
1重量部未満では、封止樹脂との密着性が低下するばか
りか現像時における感度が低下する。
【0044】本発明におけるポジ型感光性樹脂組成物に
は、必要によりレベリング剤、シランカップリング剤等
の添加剤を添加することができる。本発明においてはこ
れらの成分を溶剤に溶解し、ワニス状にして使用する。
溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチ
ロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチル
スルホキシド、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、メ
チル−1,3−ブチレングリコールアセテート、1,3
−ブチレングリコール−3−モノメチルエーテル、ピル
ビン酸メチル、ピルビン酸エチル、メチル−3−メトキ
シプロピオネート等が挙げられ、単独でも混合して用い
てもよい。
【0045】本発明のポジ型感光性樹脂組成物の使用方
法は、まず該組成物を適当な支持体、例えば、シリコン
ウェハー、セラミック基板、アルミ基板等に塗布する。
塗布量は、半導体装置の場合、硬化後の最終膜厚が0.
1〜20μmになるよう塗布する。膜厚が0.1μm以
下であると、半導体素子の保護表面膜としての機能を十
分に発揮することが困難となり、20μm以上である
と、微細な加工パターンを得ることが困難となるばかり
でなく、加工に時間がかかりスループットが低下する。
塗布方法としては、スピンナーを用いた回転塗布、スプ
レーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印刷、ロールコ
ーティング等がある。次に、60〜130℃でプリベー
クして塗膜を乾燥後、所望のパターン形状に化学線を照
射する。化学線としては、X線、電子線、紫外線、可視
光線等が使用できるが、200〜500nmの波長のも
ので、特に365nmの波長が最も大きい効果を得るこ
とが出来て好ましい。次に照射部を現像液で溶解除去す
ることによりレリーフパターンを得る。現像液として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモ
ニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピ
ルアミン等の第1アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−
プロピルアミン等の第2アミン類、トリエチルアミン、
メチルジエチルアミン等の第3アミン類、ジメチルエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールア
ミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テト
ラエチルアンモニウムヒドロキシド等の第4級アンモニ
ウム塩等のアルカリ類の水溶液、及びこれにメタノー
ル、エタノールのごときアルコール類等の水溶性有機溶
媒や界面活性剤を適当量添加した水溶液を好適に使用す
ることができる。現像方法としては、スプレー、パド
ル、浸漬、超音波等の方式が可能である。次に、現像に
よって形成したレリーフパターンをリンスする。リンス
液としては、蒸留水を使用する。次に加熱処理を行い、
オキサゾール環を形成し、耐熱性に富む最終パターンを
得る。本発明によるポジ型感光性樹脂組成物は、半導体
用途のみならず、多層回路の層間絶縁やフレキシブル銅
張板のカバーコート、ソルダーレジスト膜や液晶配向膜
等としても有用である。
【0046】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 《実施例1》 *ポリアミドの合成 テレフタル酸0.8モルとイソフタル酸0.2モルと1
−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール2モル
とを反応させて得られたジカルボン酸誘導体360.4
g(0.9モル)とヘキサフルオロ−2,2−ビス(3
−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン366.
3g(1.0モル)とを温度計、攪拌機、原料投入口、
乾燥窒素ガス導入管を備えた4つ口のセパラブルフラス
コに入れ、N−メチル−2−ピロリドン3000gを加
えて溶解させた。その後オイルバスを用いて75℃にて
12時間反応させた。次にN−メチル−2−ピロリドン
500gに溶解させた5−ノルボルネン−2,3−ジカ
ルボン酸無水物32.8g(0.2モル)を加え、更に
12時間攪拌して反応を終了した。反応混合物をろ過し
た後、反応混合物を水/メタノール=3/1の溶液に投
入、沈殿物を濾集し水で充分洗浄した後、真空下で乾燥
し、一般式(1)で示され、Xが下記式X−1、Yが下
記式Y−1及びY−2の混合で、a=100、b=0か
らなる目的のポリアミド(A−1)を得た。
【0047】*ポジ型感光性樹脂組成物の作製 合成したポリアミド(A−1)100g、下記式の構造
を有する1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−ス
ルホン酸エステル化合物(Q−1)10g、1,2−ナ
フトキノン−2−ジアジド−5−スルホン酸エステル化
合物(Q−2)15g、下記式の構造を有するフェノー
ル化合物(P−1)15gをN−メチル−2−ピロリド
ン200gに溶解した後、0.2μmのテフロンフィル
ターで濾過し感光性樹脂組成物を得た。
【0048】*特性評価 このポジ型感光性樹脂組成物をシリコンウェハー上にス
ピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて
120℃で4分乾燥し、膜厚約5μmの塗膜を得た。こ
の塗膜に凸版印刷(株)製マスク(テストチャートN
o.1:幅0.88〜50.0μmの残しパターンおよ
び抜きパターンが描かれている)を通して高圧水銀灯を
用いて、フィルターより取り出した365nmの紫外光
線を露光量を変化させて照射した。次に1.40%のテ
トラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に60秒浸
漬することによって露光部を溶解除去した後、純水で3
0秒間リンスした。その結果、露光量170mJ/cm
2で照射した部分よりパターンが成形されていることが
確認できた。(感度は170mJ/cm2)。この時の
残膜率(現像後の膜厚/現像前の膜厚×100)は8
9.7%、解像度は4μmとそれぞれ非常に高い値を示
した。また、別にポジ型感光性樹脂組成物を同様にシリ
コンウエハー上に塗布し、プリベークした後、オーブン
中30分/150℃、30分/250℃、30分/35
0℃の順で加熱、樹脂を硬化させた後、この硬化膜の上
に半導体封止用エポキシ樹脂組成物(住友ベークライト
(株)製、EME−6300H)を2×2×2mm(横×
縦×高さ)の大きさに成形した。テンシロンを用いて、
ポリベンゾオキサゾール樹脂硬化膜上に成形した封止用
エポキシ樹脂組成物の剪断強度を測定した結果、3.5
kg/mm2であった。
【0049】《実施例2》実施例1における1,2−ナ
フトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化
合物(Q−1)の添加量を12.5g、1,2−ナフト
キノン−2−ジアジド−5−スルホン酸エステル化合物
(Q−2)の添加量を12.5gに変えた他は実施例1
と同様の評価を行った。 《実施例3》実施例1における1,2−ナフトキノン−
2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化合物(Q−
1)の添加量を5g、1,2−ナフトキノン−2−ジア
ジド−5−スルホン酸エステル化合物(Q−2)の添加
量を20gに変えた他は実施例1と同様の評価を行っ
た。 《実施例4》実施例1におけるフェノール化合物(P−
1)を(P−2)に替えて、更に該成分の添加量を表1
の様に変えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《実施例5》実施例1におけるフェノール化合物(P−
1)の添加量を5gにして、更に各成分の添加量を表1
の様に変えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《実施例6》実施例1におけるポリアミドの合成におい
て、テレフタル酸0.8モルとイソフタル酸0.2モル
の代わりに、ジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボ
ン酸1モルに替えて、一般式(1)で示され、Xが下記
式X−1、Yが下記式Y−3で、a=100、b=0か
らなるポリアミド(A−2)を合成し、更に各成分の添
加量を表1の様に変えた他は実施例1と同様の評価を行
った。 《実施例7》実施例6におけるポリアミドの合成におい
て、ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン1モルの代わりに、3,
3‘−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン1モルを用いて、一般式(1)で示され、Xが下
記式X−2、Yが下記式Y−3で、a=100、b=0
からなるポリアミド(A−3)を合成した。更に、1,
2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸エス
テル化合物(Q−1)を(Q−3)に、1,2−ナフト
キノン−2−ジアジド−5−スルホン酸エステル化合物
(Q−2)を(Q−4)に替え、更に各成分の添加量を
表1の様に変えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《実施例8》実施例1におけるポリアミドの合成におい
て、ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−
ヒドロキシフェニル)プロパンを348.0g(0.9
5モル)に減らし、代わりに1,3−ビス(3−アミノ
プロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン12.4g(0.05モル)を加え、一般式(1)で
示され、Xが下記式X−1、Yが下記式Y−1およびY
−2の混合、Zが下記式Z−1で、a=95、b=5か
らなるポリアミド(A−4)を合成した。更に各成分の
添加量を表1の様に変えた他は実施例1と同様の評価を
行った。
【0050】《比較例1》実施例1における1,2−ナ
フトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化
合物(Q−1)の添加量を0g、1,2−ナフトキノン
−2−ジアジド−5−スルホン酸エステル化合物(Q−
2)の添加量を25gに変えた他は実施例1と同様の評
価を行った。 《比較例2》実施例1における1,2−ナフトキノン−
2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化合物(Q−
1)の添加量を2g、1,2−ナフトキノン−2−ジア
ジド−5−スルホン酸エステル化合物(Q−2)の添加
量を23gに替え、更に各成分の添加量を表1の様に変
えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《比較例3》実施例1における1,2−ナフトキノン−
2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化合物(Q−
1)の添加量を20g、1,2−ナフトキノン−2−ジ
アジド−5−スルホン酸エステル化合物(Q−2)の添
加量を5gに替え、更に各成分の添加量を表1の様に変
えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《比較例4》実施例6におけるフェノール化合物の添加
量を0.5gに減らし、更に各成分の添加量を表1の様
に変えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《比較例5》実施例6におけるフェノール化合物の添加
量を40gに増やし、更に各成分の添加量を表1の様に
変えた他は実施例1と同様の評価を行った。 《比較例6》実施例1におけるフェノール化合物(P−
1)を(P−3)に変えた他は実施例1と同様の評価を
行った。以上実施例1〜8、比較例1〜6の評価結果を
表1に示す。
【0051】
【化31】
【0052】
【化32】
【0053】
【化33】
【0054】
【化34】
【0055】
【表1】
【0056】* 評価結果 実施例1〜3と比較例1〜3は、共に1,2−ナフトキ
ノン−2−ジアジド−4−スルホン酸エステル化合物
(Q−1)と1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5
−スルホン酸エステル化合物(Q−2)の添加量による
評価である。Q−1の添加量が0である比較例1は、高
感度の効果が認められない。10<(C)/(B)であ
る比較例2の場合も同様に高感度の効果が弱いために認
められない。(C)/(B)<1である比較例3では良
好な感度を示すも、Q−1の溶解性が高いために露光部
と未露光部の溶解度差がつきにくくなるために解像度が
低下している。実施例1、4、5と比較例4〜6は、フ
ェノール化合物の種類と量による評価である。P−1の
添加量が1重量部未満である比較例4の場合はあまり高
感度化していないばかりか、封止樹脂との密着性が低下
している。P−1の添加量が30重量部以上である比較
例5は、溶解性が高すぎるため残膜率が著しく低下して
いる。フェノール化合物の種類をP−3に代えた比較例
6は高残膜率なるも感度が低下している。
【0057】
【発明の効果】本発明によって、高解像度で高残膜率の
パターンを形成することができ、かつ封止樹脂との密着
性に優れており、波長が365nmの紫外線露光におい
て高感度であるポジ型感光性樹脂を得ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−123034(JP,A) 特開 平5−197153(JP,A) 特開 平9−127697(JP,A) 特開 平1−179147(JP,A) 特開 平9−302221(JP,A) 特開 平11−109620(JP,A) 特開 昭60−133446(JP,A) 特表 平7−500932(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で示されるポリアミド
    (A)100重量部と1,2−ナフトキノン−2−ジア
    ジド−4−スルホン酸エステル化合物(B)1〜50重
    量部と1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スル
    ホン酸エステル化合物(C)1〜50重量部と一般式
    (2)で表されるフェノール化合物(D)1〜30重量
    部とからなることを特徴とするポジ型感光性樹脂組成
    物。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 一般式(1)のポリアミドにおけるX
    が、下記より選ばれてなる請求項1記載のポジ型感光性
    樹脂組成物。 【化3】
  3. 【請求項3】 一般式(1)のポリアミドにおけるY
    が、下記より選ばれてなる請求項1又は2記載のポジ型
    感光性樹脂組成物。 【化4】
  4. 【請求項4】 一般式(1)のポリアミドにおけるE
    が、下記より選ばれてなる請求項1、2又は3記載のポ
    ジ型感光性樹脂組成物。 【化5】
  5. 【請求項5】 1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−
    4−スルホン酸エステル化合物(B)と1,2−ナフト
    キノン−2−ジアジド−5−スルホン酸エステル化合物
    (C)の配合比率が重量比で1≦(C)/(B)≦10
    であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の
    ポジ型感光性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−
    4−スルホン酸エステル化合物(B)が、下記より選ば
    れてなる請求項1、2、3、4又は5記載のポジ型感光
    性樹脂組成物。 【化6】
  7. 【請求項7】 1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−
    5−スルホン酸エステル化合物(C)が、下記より選ば
    れてなる請求項1、2、3、4、5又は6記載のポジ型
    感光性樹脂組成物。 【化7】
  8. 【請求項8】 1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−
    4−スルホン酸エステル化合物(B)と1,2−ナフト
    キノン−2−ジアジド−5−スルホン酸エステル化合物
    (C)が、それぞれ一般式(3)、(4)で表される化
    合物である請求項6又は7記載のポジ型感光性樹脂組成
    物。 【化8】
  9. 【請求項9】 フェノール化合物(D)が、一般式
    (5)で表されるフェノール化合物である請求項1記載
    のポジ型感光性樹脂組成物。 【化9】
  10. 【請求項10】 フェノール化合物(D)が、一般式
    (6)又は(7)で表される化合物であり、単独又は混
    合物の形で、フェノール化合物(D)全体の50重量%
    以上を含む請求項1又は9記載のポジ型感光性樹脂組成
    物。 【化10】
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