JP3839262B2 - ポジ型感光性樹脂組成物及び半導体装置 - Google Patents

ポジ型感光性樹脂組成物及び半導体装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高感度かつ高解像度であり、樹脂組成物を硬化した後のパターン側壁の角度が高いポジ型感光性樹脂組成物及び半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体素子の表面保護膜、層間絶縁膜には、耐熱性に優れ又卓越した電気特性、機械特性等を有するポリイミド樹脂が用いられているが、近年半導体素子の高集積化、大型化、半導体装置の薄型化、小型化、半田リフローによる表面実装への移行等により耐熱サイクル性、耐熱ショック性等の著しい向上の要求があり、更に高性能の樹脂が必要とされるようになってきた。
【0003】
一方、ポリイミド樹脂自身に感光性を付与する技術が注目を集めてきており、例えば下記式(6)に示される感光性ポリイミド樹脂が挙げられる。
【化6】
Figure 0003839262
【0004】
これを用いるとパターン作成工程の一部が簡略化でき、工程短縮及び歩留まり向上の効果はあるが、現像の際にN−メチル−2−ピロリドン等の溶剤が必要となるため、安全性、取扱い性に問題がある。
そこで最近、アルカリ水溶液で現像ができるポジ型感光性樹脂組成物が開発されている。例えば特公平1−46862号公報にはベース樹脂であるポリベンゾオキサゾール前駆体と感光材であるジアゾキノン化合物より構成されるポジ型感光性樹脂組成物が開示されている。これは高い耐熱性、優れた電気特性、微細加工性を有し、ウェハーコート用のみならず層間絶縁用樹脂組成物としての可能性も有している。このポジ型感光性樹脂組成物の現像メカニズムは、未露光部のジアゾキノン化合物はアルカリ水溶液に不溶であるが、露光することによりジアゾキノン化合物が化学変化を起こし、アルカリ水溶液に可溶となる。この露光部と未露光部との溶解性の差を利用し、露光部を溶解除去することにより未露光部のみの塗膜パターンの作成が可能となるものである。
【0005】
これらの感光性樹脂組成物を実際に使用する場合、特に重要となるのは感光性樹脂組成物の感度である。低感度であると、露光時間が長くなりスループットが低下する。そこで感光性樹脂組成物の感度を向上させようとして、例えばベース樹脂の分子量を小さくすると、現像時に未露光部の膜減りが大きくなるために、必要とされる膜厚が得られなかったり、パターン形状が崩れるといった問題が生じる。
【0006】
又これらの感光性樹脂組成物は、最終的には耐熱性樹脂として利用するために、熱により硬化を行う。その際、感光性樹脂組成物中の添加剤は、熱により分解するために硬化収縮を起こす。現像後に未露光部のパターン側壁の角度が垂直である形状が得られたとしても、硬化収縮が大きい場合には硬化物の内部に張力が働くため、パターン側壁の角度は低くなる。パターン側壁の角度が低すぎると、隣のパターンとの間隔が短い場合は、結果としてそのパターン間にある硬化物の膜厚が薄くなったり、半田ボールを搭載する場合には、動きやすいために所定の位置に固定できないといった問題が起こる。上記現象を図面を用いて説明すると、図1は、感光性樹脂組成物の硬化後のパターンの断面図を示しパターン側壁の角度が垂直の形状であり、最も理想的な形状である。図2は、硬化収縮の大きい感光性樹脂組成物を用いて、パターン間の間隔が短い場合の硬化後の断面図を示しパターン間の硬化物の膜厚が薄くなり、好ましくない形状である。
そのため、パターン側壁の角度を高くするために耐熱性に優れた化合物の添加等が考えられるが、一般に耐熱性に優れた化合物は溶解性に劣り、又感光性樹脂組成物に添加した場合、感度の低下を引き起こすおそれがある。この様なことから、上記特性を満足するポジ型感光性樹脂組成物の開発が強く望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、高感度かつ高解像度であり、ポリアミド樹脂を硬化した後のパターン側壁の角度が高いポジ型感光性樹脂組成物及び半導体装置を提供するものである。
【0008】
本発明は、一般式(1)で示されるポリアミド樹脂(A)100重量部、感光性ジアゾキノン化合物(B)1〜50重量部及び式(2)の群より少なくとも1種類選ばれてなるフェノール化合物(C)1〜30重量部からなるポジ型感光性樹脂組成物及びこれを用いた半導体装置である。
【化2】
Figure 0003839262
【0009】
【化7】
Figure 0003839262
【0010】
【化8】
Figure 0003839262
【0011】
一般式(1)のポリアミド樹脂は、Xの構造を有するビス(アミノフェノール)、必要により配合されるZの構造を有するシリコーンジアミンとYの構造を有するジカルボン酸或いはジカルボン酸ジクロリドと、更にEの構造の元の化合物である酸無水物とを反応して得られるものである。なお、反応収率等を高めるためジカルボン酸と1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール等を予め反応させた活性エステルの型のジカルボン酸誘導体を用いてもよい。このポリアミド樹脂を約300〜400℃で加熱すると脱水閉環し、ポリベンゾオキサゾールという耐熱性樹脂に変化する。
【0012】
本発明の一般式(1)のポリアミド樹脂のXは、例えば、
【化9】
Figure 0003839262
等であるがこれらに限定されるものではない。
【0013】
これら中で特に好ましいものとしては、
【化10】
Figure 0003839262
より選ばれるものである。
【0014】
又一般式(1)のポリアミド樹脂のYは、例えば、
【化11】
Figure 0003839262
等であるがこれらに限定されるものではない。
【0015】
これらの中で特に好ましいものとしては、
【化12】
Figure 0003839262
より選ばれるものである。
【0016】
又一般式(1)のポリアミド樹脂のEは、例えば、
【化13】
Figure 0003839262
等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0017】
これらの中で特に好ましいものとしては、
【化14】
Figure 0003839262
より選ばれるものである。
【0018】
本発明は、Yの構造を有するジカルボン酸或いはジカルボン酸ジクロリド又はジカルボン酸誘導体とXの構造を有するビス(アミノフェノール)を反応させてポリアミド樹脂を合成した後、一般式(1)のEに示すアルケニル基又はアルキニル基を少なくとも1個有する酸無水物を用いて末端のアミノ基をキャップするものである。
【0019】
更に、必要によって用いる一般式(1)のポリアミド樹脂のZは、例えば
【化15】
Figure 0003839262
【0020】
等であるがこれらに限定されるものではない。
【0021】
一般式(1)のZは、例えば、シリコンウェハーのような基板に対して、特に優れた密着性が必要な場合に用いるが、その使用割合bは最大40モル%までである。40モル%を越えると樹脂の溶解性が極めて低下し、現像残り(スカム)が発生し、パターン加工ができなくなるので好ましくない。なお、これらX、Y、E、Zの使用にあたっては、それぞれ1種類であっても2種類以上の混合物であっても構わない。
一般式(1)のnは、2〜300であるが、300を越えると現像後にスカムが発生する恐れがあるので好ましくない。
【0022】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物においては、更に一般式(2)で示されるフェノール化合物を含有させることが重要である。
【0023】
【化16】
Figure 0003839262
【0024】
フェノール化合物をポジ型レジスト組成物に添加する技術としては、例えば特開平3−200251号公報、特開平3−200252号公報、特開平3−200253号公報、特開平3−200254号公報、特開平4−1650号公報、特開平4−11260号公報、特開平4−12356号公報、特開平4−12357号公報等に開示されている。しかし、これらに示されているようなフェノール化合物は、耐熱性に劣るものが多く、又本発明におけるポリアミド樹脂をベース樹脂としたポジ型感光性樹脂組成物に用いた場合、感度向上の効果は小さい。しかし本発明における一般式(2)で表されるフェノール化合物を用いた場合、硬化収縮が小さくなりパターン側壁の角度が高くなるだけでなく、露光部における溶解速度が速くなり感度が向上する。又分子量を小さくして感度を向上した場合に見られるような未露光部の膜減りも非常に小さい。
【0025】
一般式(2)に示されるフェノール化合物としては下記のものを挙げることができるがこれらに限定されない。
【化17】
Figure 0003839262
【0026】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、感度向上を目的として必要によりパターン側壁の角度に影響が出ない程度に他のフェノール化合物を添加することができる。例えば下記のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【化18】
Figure 0003839262
【0027】
【化19】
Figure 0003839262
【0028】
【化20】
Figure 0003839262
【0029】
【化21】
Figure 0003839262
【0030】
一般式(2)で示されるフェノール化合物(C)の添加量は、一般式(1)で示されるポリアミド樹脂100重量部に対して1〜30重量部が好ましい。1重量部未満だと現像時における感度が低下し、30重量部を越えると硬化収縮の影響が大きくなり、パターン側壁の角度が低くなるだけでなく、現像時に著しい残膜率の低下が生じたり、冷凍保存中において析出が起こり実用性に欠けるおそれがあるので好ましくない。
【0031】
本発明で用いる感光性ジアゾキノン化合物(B)は、1, 2−ベンゾキノンジアジド或いは1,2−ナフトキノンジアジド構造を有する化合物であり、米国特許明細書第2,772,975号、第2,797,213号、第3,669,658号により公知の物質である。例えば下記のものが挙げられる。
【化22】
Figure 0003839262
【0032】
【化23】
Figure 0003839262
【0033】
これらの内で、特に好ましいのはフェノール化合物Aと1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホン酸又は1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸とのエステル化合物である。フェノール化合物Aとしては、例えば下記のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。又これらは単独で用いても混合して用いてもよい。
【化24】
Figure 0003839262
【0034】
【化25】
Figure 0003839262
【0035】
【化26】
Figure 0003839262
【0036】
本発明で用いる感光性ジアゾキノン化合物(B)の添加量は、一般式(1)で示されるポリアミド樹脂100重量部に対して1〜50重量部が好ましい。1重量部未満だとポリアミド樹脂のパターニング性が不良となり、50重量部を越えると感度が大幅に低下するために好ましくない。
【0037】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物には、必要により感光特性を高めるためにジヒドロピリジン誘導体を添加してもよい。ジヒドロピリジン誘導体としては、例えば2,6−ジメチル−3,5−ジアセチル−4−(2′−ニトロフェニル)−1,4−ジヒドロピリジン、4−(2′−ニトロフェニル)−2,6−ジメチル−3,5−ジカルボエトキシ−1,4−ジヒドロピリジン、4−(2′,4′−ジニトロフェニル)−2,6−ジメチル−3,5−ジカルボメトキシ−1,4−ジヒドロピリジン等を挙げることができる。
【0038】
本発明におけるポジ型感光性樹脂組成物には、必要によりレベリング剤、シランカップリング剤等の添加剤を配合することができる。
本発明においては、これらの成分を溶剤に溶解し、ワニス状にして使用する。溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、メチル−1,3−ブチレングリコールアセテート、1,3−ブチレングリコール−3−モノメチルエーテル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、メチル−3−メトキシプロピオネート等が挙げられ、単独でも混合して用いてもよい。
【0039】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物の使用方法は、まず該樹脂組成物を適当な支持体、例えばシリコンウェハー、セラミック基板、アルミ基板等に塗布する。塗布量は、半導体装置の場合、硬化後の最終膜厚が0.1〜30μmになるように塗布する。膜厚が0.1μm未満だと半導体素子の保護表面膜としての機能を十分に発揮することが困難となり、30μmを越えると、微細な加工パターンを得ることが困難となる。塗布方法としては、スピンナーを用いた回転塗布、スプレーコーターを用いた噴霧塗布、浸漬、印刷、ロールコーティング等がある。
次に、60〜130℃でプリベークして塗膜を乾燥後、所望のパターン形状に化学線を照射する。化学線としては、X線、電子線、紫外線、可視光線等が使用できるが、200〜500nmの波長のものが好ましい。
【0040】
次に照射部を現像液で溶解除去することによりレリーフパターンを得る。現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルアミン等の第1アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン等の第2アミン類、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン等の第3アミン類、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド等の第4級アンモニウム塩等のアルカリ類の水溶液、及びこれにメタノール、エタノールのごときアルコール類等の水溶性有機溶媒や界面活性剤を適当量添加した水溶液を好適に使用することができる。現像方法としては、スプレー、パドル、浸漬、超音波等の方式が可能である。
【0041】
次に、現像によって形成したレリーフパターンをリンスする。リンス液としては、蒸留水を使用する。次に加熱処理を行い、オキサゾール環を形成し、耐熱性に富む最終パターンを得る。
本発明によるポジ型感光性樹脂組成物は、半導体用途のみならず、多層回路の層間絶縁やフレキシブル銅張板のカバーコート、ソルダーレジスト膜や液晶配向膜等としても有用である。
【0042】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
<実施例1>
ポリアミド樹脂の合成
テレフタル酸0.9モルとイソフタル酸0.1モルと1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール2モルとを反応させて得られたジカルボン酸誘導体(活性エステル)360.4g(0.9モル)とヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン366.3g(1モル)とを温度計、攪拌機、原料投入口、乾燥窒素ガス導入管を備えた4つ口のセパラブルフラスコに入れ、N−メチル−2−ピロリドン3000gを加えて溶解させた。その後オイルバスを用いて75℃にて12時間反応させた。
【0043】
次にN−メチル−2−ピロリドン500gに溶解させた5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物32.8g(0.2モル)を加え、更に12時間攪拌して反応を終了した。反応混合物を濾過した後、反応混合物を水/メタノール=3/1(体積比)の溶液に投入、沈殿物を濾集し水で充分洗浄した後、真空下で乾燥し、一般式(1)で示され、Xが下記式X−1、Yが下記式Y−1及びY−2の混合物で、a=100、b=0, n=45.6からなる目的のポリアミド樹脂(A−1)を得た。
【0044】
ポジ型感光性樹脂組成物の作製
合成したポリアミド樹脂(A−1)100g、下記式(Q−1)の構造を有する感光性ジアゾキノン化合物18g、下記式(C−1)の構造を有するフェノール化合物6gをN−メチル−2−ピロリドン200gに溶解した後、0.2μmのテフロンフィルターで濾過しポジ型感光性樹脂組成物を得た。
【0045】
特性評価
このポジ型感光性樹脂組成物をシリコンウェハー上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて115℃で4分プリベークし、膜厚約8μmの塗膜を得た。この塗膜に凸版印刷(株)製・マスク(テストチャートNo.1:幅0.88〜50μmの残しパターン及び抜きパターンが描かれている)を通して、i線ステッパー((株)ニコン製・4425i)を用いて、露光量を変化させて照射した。
次に1.40%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に120秒浸漬することによって露光部を溶解除去した後、純水で10秒間リンスした。その結果、露光量210mJ/cm2で照射した部分よりパターンが成形されていることが確認できた。(感度は210mJ/cm2)。解像度は4μmと非常に高い値を示した。
又ポジ型感光性樹脂組成物を同様にシリコンウエハー上に塗布し、プリベーク、露光、現像を行い、その後、窒素雰囲気下でオーブン中30分/150℃、30分/350℃の順で加熱することによりポリベンゾオキサゾールの硬化膜を作成した。このときのパターンの断面部分を走査型電子顕微鏡で観察し、未露光部のパターン側壁の角度を測ったところ、60度という高い値が得られた。
【0046】
<実施例2>
実施例1におけるポリアミド樹脂の合成において、テレフタル酸0.9モルとイソフタル酸0.1モルの替わりに、ジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボン酸1モルを用いて、実施例1と同様にして反応し、一般式(1)で示され、Xが下記式X−1、Yが下記式Y−3で、a=100、b=0、n=27.0からなるポリアミド樹脂(A−2)を合成した。更にフェノール化合物(C−1)を(C−2)に替え、その添加量を表1の様に変えて、同様にポジ型感光性樹脂を得た。次にこのポジ型感光性樹脂組成物をシリコンウェハー上にスピンコーターを用いて塗布し、ホットプレートにて120℃で3分プリベークした以外は実施例1と同様の評価を行った。
<実施例3>
実施例2における感光性ジアゾキノン化合物(Q−1)を(Q−2)に替え、フェノール化合物(C−2)の添加量を表1に示す量に変えた以外は実施例1と同様の評価を行った。
【0047】
<実施例4>
実施例1におけるポリアミド樹脂の合成において、ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンを348.0g(0.95モル)に減らし、替わりに1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン12.4g(0.05モル)を加え、一般式(1)で示され、Xが下記式X−1、Yが下記式Y−1及びY−2の混合物、Zが下記式Z−1で、a=95、b=5、n=31.5からなるポリアミド樹脂(A−3)を合成した。更に感光性ジアゾキノン化合物(Q−1)を(Q−2)に替え、フェノール化合物(C−1)の添加量を表1に示す量に変えた以外は実施例1と同様の評価を行った。
【0048】
<実施例5>
実施例1におけるポリアミド樹脂の合成において、テレフタル酸0.9モルとイソフタル酸0.1モルの替わりに、ジフェニルエーテル−4,4’−ジカルボン酸1モルを用い、更にヘキサフルオロ−2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン0.95モルの替わりに、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン0.85モルを用いて、一般式(1)で示され、Xが下記式X−2、Yが下記式Y−3で、a=100、b=0、n=23.2からなるポリアミド樹脂(A−4)を合成した。更に感光性ジアゾキノン化合物(Q−1)を(Q−2)に、フェノール化合物(C−1)を(C−3)に替えて、それぞれの添加量を表1に示す量に変え、同様にポジ型感光性樹脂組成物を得た。次にこのポジ型感光性樹脂組成物をシリコンウェハー上にスピンコーターを用いて塗布し、ホットプレートにて120℃で4分プリベークした以外は実施例1と同様の評価を行った。
【0049】
比較例1〜5
表1の配合割合で、実施例1と同様にしてポジ型感光性樹脂組成物を作製し、実施例1と同様にして評価した。なお比較例1、比較例3に用いたポリアミド樹脂は実施例3、比較例2、比較例5は実施例1、比較例4は実施例5のものと同一である。
以下に、実施例及び比較例のX−1、X−2、Y−1〜Y−3、Z−1、Q−1、Q−2、C−1〜C−5の構造を示す。
【0050】
【化27】
Figure 0003839262
【0051】
【化28】
Figure 0003839262
【0052】
【化29】
Figure 0003839262
【0053】
【表1】
Figure 0003839262
【0054】
【発明の効果】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、高感度で、かつ高解像度の特性を有しており、硬化した樹脂組成物のパターン側壁の角度が高くなるという優れた特徴を有している。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】 感光性樹脂組成物の硬化後の理想的なパターン形状を示す断面図。
【図2】 硬化収縮の大きい感光性樹脂組成物を用いてパターン間の間隔が短い場合の硬化後のパターン形状を示す断面図。
【符号の説明】
1 硬化した感光性樹脂組成物
2 支持体

Claims (5)

  1. 一般式(1)で示されるポリアミド樹脂(A)100重量部、感光性ジアゾキノン化合物(B)1〜50重量部及び式(2)の群より少なくとも1種類選ばれてなるフェノール化合物(C)1〜30重量部からなることを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物。
    Figure 0003839262
    Figure 0003839262
  2. 一般式(1)で示されるポリアミド樹脂中のXが、式(3)の群より選ばれてなる請求項1記載のポジ型感光性樹脂組成物。
    Figure 0003839262
  3. 一般式(1)で示されるポリアミド樹脂中のYが、式(4)の群より選ばれてなる請求項1又は2記載のポジ型感光性樹脂組成物。
    Figure 0003839262
  4. 一般式(1)で示されるポリアミド樹脂中のEが、式(5)の群より選ばれてなる請求項1〜3記載のポジ型感光性樹脂組成物。
    Figure 0003839262
  5. 感光性ジアゾキノン化合物(B)が、フェノール化合物と1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−スルホン酸又は1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−4−スルホン酸とのエステル化合物である請求項1〜4記載のポジ型感光性樹脂組成物
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