JP3449615B2 - 移動体用カメラ取付装置 - Google Patents

移動体用カメラ取付装置

Info

Publication number
JP3449615B2
JP3449615B2 JP2000250169A JP2000250169A JP3449615B2 JP 3449615 B2 JP3449615 B2 JP 3449615B2 JP 2000250169 A JP2000250169 A JP 2000250169A JP 2000250169 A JP2000250169 A JP 2000250169A JP 3449615 B2 JP3449615 B2 JP 3449615B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
attached
camera
camera mounting
moving body
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000250169A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002062579A (ja
Inventor
修市 片山
明倫 林
Original Assignee
株式会社リオスコーポレーション
株式会社アイウィングリオス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社リオスコーポレーション, 株式会社アイウィングリオス filed Critical 株式会社リオスコーポレーション
Priority to JP2000250169A priority Critical patent/JP3449615B2/ja
Publication of JP2002062579A publication Critical patent/JP2002062579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3449615B2 publication Critical patent/JP3449615B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessories Of Cameras (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体用カメラ取
付装置に関し、より詳細には、移動体上部にカメラを配
置し移動体周囲の映像を邪魔されずに撮影することがで
きる移動体用カメラ取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車、スクーター、バイク、電
動カート、清掃用又は監視用ロボット、自動車、船舶、
ボート(ラジコン(登録商標)ボートを含む。)、飛行
機(ラジコン飛行機を含む。)、ヘリコプター(ラジコ
ンヘリコプターを含む。)、人等の移動体の周囲の映像
を撮影するには、これら移動体に撮影用のカメラを搭載
して行ってきた。例えば、人が搭乗できる移動体であれ
ば移動体に搭乗した人がカメラを把持して撮影したり、
移動体にカメラを固定して撮影することによって行って
きた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では、移動体にカメラを把持するための人が搭乗す
る場合ではカメラ把持のための人が必要になるという問
題があった。また、移動体にカメラを固定する場合で
は、通常、カメラが移動体に近接することで該カメラに
よって撮影される映像に移動体が大きく映り込むことで
必要な映像が十分得られないという問題や、移動体より
も高い位置から見下ろすような映像を撮影することがで
きないという問題があった。
【0004】そこで本発明では、カメラを把持する人を
要さず、カメラによって撮影される映像に移動体が大き
く映り込まず、さらに移動体よりも高い位置から見下ろ
すような映像を撮影することができる移動体用カメラ取
付装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の移動体用カメラ
取付装置(以下、「本装置」という。)は、下端が移動
体に取り付けられ、該下端よりも上端のほうが高い位置
になるように立設される柱部材と、該上端近傍に取り付
けられ、カメラを取り付けるカメラ取付手段と、を備え
てなる、移動体用カメラ取付装置である。なお、ここに
いう「移動体」とは、自転車、スクーター、バイク、電
動カート、清掃用又は監視用ロボット、自動車、人等の
地上を移動するもの、船舶、ボート(ラジコンボートを
含む。)、潜水艦等の海中又は海上を移動するもの、飛
行機(ラジコン飛行機を含む。)、ヘリコプター(ラジ
コンヘリコプターを含む。)、気球(ラジコン気球を含
む。)、飛行船(ラジコン飛行船を含む。)等の空中を
移動するもの等の全てを含む。また、「下端よりも上端
のほうが高い位置になるように立設される柱部材」と
は、移動体が通常移動している状態において、下端より
も上端が高くなっていれば足りる。そしてここにいう
「カメラ」とは、映像を撮影するものをいい、静止画像
を撮影するものか連続画像を撮影するものかの別を問わ
ず、さらにカメラ全体がカメラ取付手段に取り付けられ
るものであることを必ずしも要さず、カメラのうち少な
くとも画像を取り込む部分(通常はレンズ)がカメラ取
付手段に取り付けられるものであれば足りる。こうする
ことで柱部材の下端が移動体に取り付けられ、該下端よ
りも高い位置に該柱部材の上端が存し、該上端近傍にカ
メラ取付手段が取り付けられる。従って、カメラ取付手
段にカメラを取り付ければ、柱部材の長さ分だけカメラ
と移動体とが離れるのでカメラによって撮影される映像
に移動体が大きく映り込むことを回避でき、さらに移動
体よりもカメラが高い位置に存するので該カメラによっ
て移動体よりも高い位置から見下ろすような映像を撮影
することができる。そして本装置を用いることで、カメ
ラを把持する人を要さない。
【0006】前記カメラ取付手段の高さを調節する高さ
調節手段を、さらに備えるものであってもよい。こうす
ることで高さ調節手段によって、カメラ取付手段の高さ
を調節することができるので、所望高さの映像を自由に
撮影することができる。なお、高さ調節手段としては、
カメラ取付手段の高さを調節することができるものであ
ればいかなるものであってもよく、特に制限されるもの
ではないが、例えば、前記柱部材の長さを調節すること
ができるようにしたもの(例えば、スライド自在な二重
管を用い、該二重管の長手方向に複数設けられた嵌入孔
に嵌入ピンを嵌入するもの等)や、2本の部材を関節に
よって連結し該関節の角度を変化させるもの等を例示す
ることができる。
【0007】前記移動体の位置を特定する位置情報を発
生させる位置情報発生手段と、前記カメラによって撮像
された映像データと該位置情報発生手段が発生した該位
置情報とを受け付け、該受け付けた映像データと該受け
付けた位置情報とを関連付けて出力する位置映像関連付
け手段と、をさらに備えるものであってもよい。こうす
ることでカメラによって撮像された映像データと位置情
報発生手段が発生した位置情報とが関連付けられて出力
されるので、得られた映像がどこの位置において撮像さ
れたものかが明らかになる。位置情報発生手段として
は、移動体の位置を特定する位置情報を発生させるもの
であればいかなるものであってもよく、特に制限される
ものではないが、例えば、GPS(全地球測位システ
ム、グローバルポジショニングシステム)レシーバー
や、携帯電話の電波からの位置情報特定方法(携帯電話
がアクセスしている中継局の位置からその中継局の位置
の近くであることを知る方法や、携帯電話が複数の中継
局へアクセスしている場合の該複数の中継局それぞれが
受信する該携帯電話からの電波強度の比率からどこに位
置しているか知る方法等を例示できる。)等を例示する
ことができる。なお、現在の時刻を示す時刻情報を発生
させる時刻情報発生手段と、前記カメラによって撮像さ
れた映像データと該時刻情報発生手段が発生した該時刻
情報とを受け付け、該受け付けた映像データと該受け付
けた時刻情報とを関連付けて出力する時刻映像関連付け
手段と、をさらに備えるものであってもよい。こうする
ことでカメラによって撮像された映像データと時刻情報
発生手段が発生した時刻情報とが関連付けられて出力さ
れるので、得られた映像がいつ撮像されたものかが明ら
かになる。時刻情報発生手段としては、現在の時刻を示
す時刻情報を発生させるものであればいかなるものであ
ってもよく、特に制限されるものではないが、例えば、
GPSレシーバーや時計等を例示することができる。
【0008】前記柱部材が傾いた際に前記カメラ取付手
段を略水平に保つ水平保持手段を、さらに備えるもので
あってもよい。移動体は移動に伴い前後及び/又は左右
に傾くことがあり、このため前記柱部材が傾くことがあ
る。かかる柱部材の傾きは、カメラによって撮像された
映像を傾け、必要な映像が撮影できなくなる場合があ
る。このため柱部材が傾いた際に水平保持手段がカメラ
取付手段を略水平に保つようにすればかかる問題を回避
又は減少することができる。
【0009】前記水平保持手段は、前記柱部材が傾いた
際に前記カメラ取付手段を略水平に保つものであればい
かなるものであってもよく、特に制限されるものではな
いが、例えば、移動体又は柱部材の傾きを検知してそれ
をうち消すようにカメラ取付手段を傾けるように電気的
又は機械的に行う装置であってもよい。しかしながら、
前記水平保持手段が、前記カメラ取付手段の向きが水平
面に対する角度が所定範囲内で変化可能になるように前
記カメラ取付手段を前記柱部材に対して支持する支持手
段と、前記カメラ取付手段から下方にのびるように前記
カメラ取付手段にその上端が取り付けられた連結部材
と、該連結部材に取り付けられ、又は該連結部材と一体
に形成された重りと、を有してなるものであってもよ
い。そうすることで非常に簡単な構造を用いて、重りに
はたらく重力によって、柱部材が傾いてもカメラ取付手
段を略水平に保つことができるので好ましい。
【0010】前記支持手段は、カメラ取付手段の向きが
水平面に対する角度が所定範囲内で変化可能になるよう
にカメラ取付手段を柱部材に対して支持するものであれ
ばいかなるものであってもよく、特に制限されるもので
はないが、例えば、その下面が前記柱部材に取り付けら
れると共にその上面に前記カメラ取付手段が載置される
変形可能な部材であってもよい。なお、ここにいう「下
面が前記柱部材に取り付けられる」とは、下面の動きが
前記柱部材に対して所定の位置範囲内に制限されること
をいい、必ずしも下面が前記柱部材に対して全く動かな
いことを要するものではない。こうすることで関節や軸
受け等の複雑な機械的要素を用いることなく、カメラ取
付手段の向きが水平面に対する角度が所定範囲内で変化
可能になるようにカメラ取付手段を柱部材に対して支持
することができると共に、移動体の移動等に伴って発生
する振動を変形可能な部材が吸収しカメラ取付手段に伝
えないので撮影する映像が振動せず鮮明なものとなる。
変形可能な部材としては、カメラ取付手段の向きが水平
面に対する角度が所定範囲内で円滑に変化できるように
十分な柔軟性を有するものであることが好ましく、例え
ば、スポンジ、ゴム、液体や気体やゲルを充填した柔軟
なバッグ等を例示することができる。
【0011】前記支持手段が前記変形可能な部材である
ときに、前記柱部材が中空パイプによって形成され、前
記変形可能な部材が該中空パイプの上端近傍に取り付け
られ、前記連結部材が前記変形可能な部材を貫通すると
共に、前記重りが該中空パイプ内部に位置するものであ
ってもよい。なお、ここにいう「変形可能な部材が該中
空パイプの上端近傍に取り付けられ」とは、変形可能な
部材の動きが該中空パイプに対して所定の位置範囲内に
制限されることをいい、必ずしも変形可能な部材が該中
空パイプに対して全く動かないことを要するものではな
い。こうすることで連結部材の下端部分と重りが中空パ
イプ内部に位置するので、風や他のものとの接触によっ
て連結部材や重りが揺動しカメラ取付手段を揺らすこと
がなく、さらに連結部材や重りの揺動範囲を中空パイプ
の内壁が制限するので必要以上に連結部材や重りが揺動
することを防止することができる。
【0012】前記連結部材の下端に取り付けられた屈曲
自在の屈曲連結手段と、該屈曲連結手段によって前記連
結部材の下端とその上端が屈曲自在に連結された下部部
材と、該下部部材の該上端よりも下端側に取り付けら
れ、又は該下部部材の該上端よりも下端側に該下部部材
と一体に形成された下部重りと、を、さらに有してなる
ものであってもよい。こうすることで柱部材の傾きが変
化した際や、移動体が加減速したり左右に旋回した際
に、発生する連結部材や重りの揺動を早く収束させるこ
とができ、カメラ取付手段が必要以上に揺れることを防
止することができる。なお、屈曲連結手段としては、連
結部材の下端と下部部材の上端を十分な強度で屈曲自在
に連結するものであればいかなるものであってもよく、
特に制限されるものではないが、例えば、ゴム、スポン
ジ、繊維等の柔軟材料で形成された部材や自在継手等を
例示することができる。
【0013】前記下部部材の水平方向への動きを所定範
囲内に規制する下部部材規制手段を、さらに有してなる
ものであってもよい。こうすることで柱部材の傾きが変
化した際や、移動体が加減速したり左右に旋回した際
に、発生する連結部材、重り、下部部材及び下部重りの
揺動を一層早く収束させることができ、カメラ取付手段
が必要以上に揺れることを一層有効に防止することがで
きる。下部部材規制手段としては、下部部材の水平方向
への動きを所定範囲内に規制するものであればいかなる
ものであってもよく、特に制限されるものではないが、
例えば、下部部材の水平方向への動きを所定範囲内に規
制するように下部部材を水平方向から取り囲むようなも
のを例示することができる。
【0014】本装置は、完成された移動体に後から取り
付けられても、また移動体を製造する工程で移動体に取
り付けるようにしてもよい。
【0015】また、前記水平保持手段は、カメラ取付手
段のみならず他の取付物を移動体に取り付け、該取付物
を該移動体が傾いた際に略水平に保持することに使用す
ることもできる。即ち、本発明は移動体に取り付けられ
る取付物を該移動体が傾いた際に略水平に保つ水平保持
装置をも提供するものである。本発明の水平保持装置
は、移動体に取り付けられる取付物を該移動体が傾いた
際に略水平に保つ水平保持装置であって、該取付物の向
きが水平面に対する角度が所定範囲内で変化可能になる
ように該取付物を該移動体に対して支持する支持手段
と、該取付物から下方にのびるように該取付物にその上
端が取り付けられた連結部材と、該連結部材に取り付け
られ、又は該連結部材と一体に形成された重りと、を有
してなるものである、水平保持装置である。そうするこ
とで非常に簡単な構造を用いて、重りにはたらく重力に
よって、移動体が傾いても取付物を略水平に保つことが
できるので好ましい。
【0016】前記支持手段は、取付物の向きが水平面に
対する角度が所定範囲内で変化可能になるように取付物
を移動体に対して支持するものであればいかなるもので
あってもよく、特に制限されるものではないが、例え
ば、その下面が前記移動体に取り付けられると共にその
上面に前記取付物が載置される変形可能な部材であって
もよい。なお、ここにいう「下面が前記移動体に取り付
けられる」とは、下面の動きが前記移動体に対して所定
の位置範囲内に制限されることをいい、必ずしも下面が
前記移動体に対して全く動かないことを要するものでは
ない。こうすることで関節や軸受け等の複雑な機械的要
素を用いることなく、取付物の向きが水平面に対する角
度が所定範囲内で変化可能になるように取付物を移動体
に対して支持することができると共に、移動体の移動等
に伴って発生する振動を変形可能な部材が吸収し取付物
に伝えないので好ましい。変形可能な部材としては、取
付物の向きが水平面に対する角度が所定範囲内で円滑に
変化できるように十分な柔軟性を有するものであること
が好ましく、例えば、スポンジ、ゴム、液体や気体やゲ
ルを充填した柔軟なバッグ等を例示することができる。
【0017】前記支持手段が前記変形可能な部材である
ときに、前記移動体が、上下に長手方向を向けて立設さ
れた中空パイプを有し、前記変形可能な部材が該中空パ
イプの上端近傍に取り付けられ、前記連結部材が前記変
形可能な部材を貫通すると共に、前記重りが該中空パイ
プ内部に位置するものであってもよい。なお、ここにい
う「変形可能な部材が該中空パイプの上端近傍に取り付
けられ」とは、変形可能な部材の動きが該中空パイプに
対して所定の位置範囲内に制限されることをいい、必ず
しも変形可能な部材が該中空パイプに対して全く動かな
いことを要するものではない。こうすることで連結部材
の下端部分と重りが中空パイプ内部に位置するので、風
や他のものとの接触によって連結部材や重りが揺動し取
付物を揺らすことがなく、さらに連結部材や重りの揺動
範囲を中空パイプの内壁が制限するので必要以上に連結
部材や重りが揺動することを防止することができる。
【0018】前記連結部材の下端に取り付けられた屈曲
自在の屈曲連結手段と、該屈曲連結手段によって前記連
結部材の下端とその上端が屈曲自在に連結された下部部
材と、該下部部材の該上端よりも下端側に取り付けら
れ、又は該下部部材の該上端よりも下端側に該下部部材
と一体に形成された下部重りと、を、さらに有してなる
ものであってもよい。こうすることで移動体の傾きが変
化した際や、移動体が加減速したり左右に旋回した際
に、発生する連結部材や重りの揺動を早く収束させるこ
とができ、取付物が必要以上に揺れることを防止するこ
とができる。なお、屈曲連結手段としては、連結部材の
下端と下部部材の上端を十分な強度で屈曲自在に連結す
るものであればいかなるものであってもよく、特に制限
されるものではないが、例えば、ゴム、スポンジ、繊維
等の柔軟材料で形成された部材、自在継手、鎖等を例示
することができる。
【0019】前記下部部材の水平方向への動きを所定範
囲内に規制する下部部材規制手段を、さらに有してなる
ものであってもよい。こうすることで移動体の傾きが変
化した際や、移動体が加減速したり左右に旋回した際
に、発生する連結部材、重り、下部部材及び下部重りの
揺動を一層早く収束させることができ、取付物が必要以
上に揺れることを一層有効に防止することができる。下
部部材規制手段としては、下部部材の水平方向への動き
を所定範囲内に規制するものであればいかなるものであ
ってもよく、特に制限されるものではないが、例えば、
下部部材の水平方向への動きを所定範囲内に規制するよ
うに下部部材を水平方向から取り囲むようなものを例示
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。しかしながら、これらによって本
発明は何ら制限されるものではない。
【0021】図1は、一実施形態の本装置が取り付けら
れた移動体たる電動カート11の右側面図であり、図2
は、図1のX−X断面図であり、図3は、図1に示され
た本装置が取り付けられた電動カート11の背面図であ
る。図1乃至図3を参照して、一実施形態の本装置が取
り付けられた電動カート11について説明する。ここで
の移動体たる電動カート11は、特に高齢者等が多用す
るもの(一般道路を通行する際に運転免許証が必要ない
もの)であり、例えば、スズキ株式会社製のセニアカー
(登録商標)等を例示することができる。図1乃至図3
に示した電動カート11は、本発明の移動体用カメラ取
付装置(本装置)が取り付けられていることを除いて
は、通常市販されている電動カートと同様のものである
ので、電動カート11自身についての説明は省略する。
【0022】アルミニウム板によって形成された取付板
23が、電動カート11の座席13と車体本体15とに
よってその前方部分23aが挟持され(具体的には、座
席13を車体本体15へ取り付ける取付ボルト(図示せ
ず)が前方部分23aを貫通しており、該取付ボルトを
締め付けることで座席13と車体本体15とによって前
方部分23aが挟持されている。)固定されている。取
付板23の後方部分23bは、前方部分23aと一体に
なって取付板23を構成すると共に、電動カート11の
後方(図1中、矢印A方向)に向かってのびている。
【0023】取付板23の後方部分23bの上面には、
アルミニウム製の箱体25が載置された状態で固定され
ている。箱体25は中空の略直方体形状を有しており、
箱体25の底面部分と後方部分23bの上面とが互いに
溶接されることによって箱体25が後方部分23bに固
定されている。箱体25の内部には、後述のように、映
像データと位置情報及び時刻情報とを受け付け、該受け
付けた映像データと該受け付けた位置情報及び時刻情報
とを関連付けて出力する位置映像関連付け手段及び時刻
映像関連付け手段たる図示しないコンピュータが収容さ
れている。なお、箱体25には、電動カート11の後方
(図1中、矢印A方向)に面する面に開閉自在な蓋(図
示せず)が形成されており、該蓋を開いた状態において
は箱体25内部にコンピュータを搬入し又は箱体25内
部からコンピュータを搬出することを自由に行うことが
できるようになっている。
【0024】そして電動カート11の後端に位置する箱
体25の上面には、柱部材21が立設されている。柱部
材21は、直線に沿ってのびる真っ直ぐな柱形状をした
中空パイプを所定長さに切断した上部パイプ41と下部
パイプ43との2本のパイプによって形成されている。
上部パイプ41は、その長手方向(即ち、該直線に沿っ
た方向)に対して垂直な断面全てにおいて同一の八角形
の断面形状を有すると共に、下部パイプ43もまたその
長手方向(即ち、該直線に沿った方向)に対して垂直な
断面全てにおいて同一の八角形の断面形状を有する。そ
してこの断面形状は、互いの長手方向が同一直線に略含
まれ上部パイプ41の外側が下部パイプ43の内側に摺
動可能に(即ち、上部パイプ41の一部が下部パイプ4
3に入れ子のように収容される。)上部パイプ41の一
部が下部パイプ43の内部に収容されるようになってい
る。このため上部パイプ41が下部パイプ43の内部に
収容される長さを変化させることで柱部材21の長さを
変化させることができ、柱部材21の上端近傍に配設さ
れたデジタルカメラ27の高さを自由に変化させること
ができる。なお、上部パイプ41と下部パイプ43とを
長手方向に関して互いに固定するため、後で詳述するよ
うに、上部パイプ41にはその長手方向に沿って複数の
嵌入孔が形成されると共に下部パイプ43にはその中心
軸が含まれる平面上であって該中心軸に対して互いに線
対称となる所定位置に一対の嵌入孔が形成されている。
そして該複数の嵌入孔と該一対の嵌入孔とのいずれの内
壁にも、後述する雄ねじたる嵌入ねじと螺合する雌ねじ
が螺刻されている。この嵌入ねじを該一対の嵌入孔に螺
合させ、該複数の嵌入孔のうち所望する柱部材21の長
さになる嵌入孔に螺合させることで、柱部材21を所望
長さにした状態で上部パイプ41と下部パイプ43とを
長手方向に関して固定することができる。
【0025】柱部材21の下端21aには、柱部材21
の長手方向に対して垂直な面に接合されるようにフラン
ジ部48が形成されており、フランジ部48と箱体25
の上面とを接合した状態で両者を4対のボルト49及び
ナットによって固定している。また、柱部材21は、電
動カート11(移動体)が一定速度で水平面を直進して
いる状態において、柱部材21の長手方向が略鉛直方向
に向くように取り付けられている。従って、柱部材21
の下端21aが電動カート11(移動体)に取り付けら
れ、柱部材21は、下端21aよりも上端21bのほう
が高い位置になるように立設されている。なお、ここで
は柱部材21の下端21aは、取付板23と箱体25と
を介して電動カート11(移動体)に取り付けられてい
るが、このように柱部材21の下端21aは移動体に必
ずしも直接取り付けられる必要はなく、一又は二以上の
部材を介して取り付けられるものであってもよい。ま
た、箱体25の取付強度を上昇させるため、電動カート
11のシートバック17の背面から箱体25の表面とを
連結するようにアルミニウム製の連結棒29a、29b
が配設されている(連結棒29a、29bの一端はシー
トバック17の背面にねじ止めされ、他端は箱体25に
溶接されている。)。
【0026】一方、電動カート11に付属する荷物かご
19の内部には、位置情報発生手段及び時刻情報発生手
段として機能するGPSレシーバー(図示せず)が収容
されている。また、該GPSレシーバーに付属するアン
テナは、図示していないが荷物かご19の上端部に取り
付けられている。そして、図示しないが、荷物かご19
の内部側面には、映像データ等を送信するための携帯電
話が取り付けられている。
【0027】さらに、電動カート11の後端下部には、
バッテリー31(鉛蓄電池)が配設されている。バッテ
リー31は、電動カート11の車体にその一部が取り付
けられたバッテリートレイ33の上面に載置されると共
に、バッテリートレイ33に付属する固定部材35によ
ってバッテリートレイ33の上面の所定位置において保
持されている。バッテリー31は、箱体25の内部に収
容された前記コンピュータと荷物かご19の内部に収容
された前記GPSレシーバーとに電気を供給するように
なっている。そして、ここでは電動カート11の駆動用
バッテリー(座席13の下方に収容されている。)を充
電する際、バッテリー31も充電されるようになってい
るが、バッテリー31を別個に充電するようにしても、
さらに駆動用バッテリーから前記コンピュータと前記G
PSレシーバーとに配電するようにしてよいことは言う
までもない。
【0028】図4は、図3のB−B断面のうち柱部材2
1の断面のみを示す断面図(デジタルカメラ27は断面
になっていない。)である。図4を参照して、柱部材2
1の内部構造について詳しく説明する。柱部材21は、
上部パイプ41と下部パイプ43との2本のパイプによ
って形成されている。上部パイプ41の下端部が下部パ
イプ43の上端部内部に入れ子のように収容されてお
り、上部パイプ41が下部パイプ43の内部に収容され
る長さを変化させることで柱部材21の長さを変化させ
ることができ、これによって柱部材21の上端近傍に配
設されたデジタルカメラ27の高さを自由に変化させる
ことができる。なお、ここでは上部パイプ41の長さ
(図4中、Fの寸法)は約72cmのものを、そして下
部パイプ43の長さ(図4中、Gの寸法)は約31cm
のものを使用し、上部パイプ41が下部パイプ43の内
部に収容される長さ(図4中、Hの寸法)は約4〜31
cmの間で9cm間隔で変化可能にした。また、上部パ
イプ41と下部パイプ43とのいずれも長手方向(図4
中、矢印E方向)に対する垂直断面において2の部分が
ねじ止めによって接合されることで形成されている。図
5は、図4の円C中を拡大した拡大図である。図5を参
照して、上部パイプ41と下部パイプ43との固定方法
について説明する。下部パイプ43には一の嵌入穴44
が形成されており、上部パイプ41にはその長手方向に
沿って複数の嵌入孔42a、42b、42cが形成され
ている。嵌入穴44と嵌入孔42aとには、嵌入ねじ4
6(雄ねじ部材たるボルト)が螺合している。嵌入穴4
4、嵌入孔42a、42b、42cの内壁には、嵌入ね
じ46に形成された雄ねじと螺合する雌ねじが螺刻され
ている。このため嵌入ねじ46を嵌入穴44、嵌入孔4
2a、42b、42cから抜き取った状態では、上部パ
イプ41を下部パイプ43に対して長手方向に自由に移
動させることができると共に、所望する柱部材21の長
さになるように嵌入孔42a、42b、42cから選ん
だ適当なものと嵌入穴44とに嵌入ねじ46を螺合させ
ることにより、柱部材21を所望長さにした状態で上部
パイプ41と下部パイプ43とを長手方向に関して固定
することができる。なお、ここでは上部パイプ41に3
の嵌入孔42a、42b、42cを形成しているがこれ
に限定されるものではなく、2又は4以上の嵌入孔を設
けてもよく、そしてこれら嵌入孔42a、42b、42
cの間の距離(柱部材21の長さの調節幅になる)も適
宜定められればよい。なお、図4の円D中も、以上説明
した図5と同様の構造となっているので、ここでは説明
を省略する。そして、ここでは上部パイプ41の方が下
部パイプ43よりも細く、このため上部パイプ41の下
端部が下部パイプ43の上端部内部に収容されるように
なっているが、これに限定されるものではなく、上部パ
イプ41の方が下部パイプ43よりも太くして上部パイ
プ41の下端部が下部パイプ43の上端部に外嵌される
ようにしてよいことは言うまでもない。このようにここ
では、上部パイプ41、下部パイプ43、下部パイプ4
3に形成された嵌入穴44(図4の円Dに形成された同
様のものも含む。)、上部パイプ41に形成された嵌入
孔42a、42b、42c(図4の円Dに形成された同
様のものも含む。)及び嵌入ねじ46(図4の円Dに備
えられる同様のものも含む。)によって、後述のカメラ
取付手段たるカメラ取付台67の高さを調節する高さ調
節手段が構成されている。
【0029】再び、図4を参照して、柱部材21の下端
21aに形成されたフランジ部48について説明する。
柱部材21の下端21aたる下部パイプ43の下端に
は、柱部材21の長手方向(図4中、矢印E方向)に対
してその主表面が略垂直になるように平板状のフランジ
形成部材47が溶接によって取り付けられている。フラ
ンジ形成部材47は、下部パイプ43の下端形状(八角
形)と略相似形状(相似比約1.5でフランジ形成部材
47の方が大きい)の主表面を有しており、下部パイプ
43の下端から柱部材21の長手方向(図4中、矢印E
方向)に対して垂直方向に突出するフランジ部48を形
成している。なおフランジ部48は下部パイプ43の下
端から側方へ突出するように形成されており(図2参
照)、フランジ部48には略等間隔になるように4個の
ボルト嵌入孔が形成されており、該ボルト嵌入孔に嵌入
されたボルト(図2中、ボルト49)とナットとによっ
て箱体25の上面とフランジ部48とが互いに固定され
ている(図2参照)。なお、車体本体15から柱部材2
1への振動等の伝達を減少又は防止するために、箱体2
5の上面とフランジ部48との間にゴムシート等の弾性
材料を挟み込んだり、フランジ部48を箱体25の上面
に防振ゴムを介して取り付けるようにしてもよい。
【0030】上部パイプ41の上端から所定距離(ここ
では約70mm)下がった位置に、柱部材21の長手方
向(図4中、矢印E方向)に対してその主表面が略垂直
になるように平板状の変形可能部材載置板51が配設さ
れている。変形可能部材載置板51は、柱部材21をそ
の長手方向(図4中、矢印E方向)に対して垂直に切断
した切断面における柱部材21の内部形状たる八角形と
略同一形状の主表面を有する厚さ約2mmのアルミニウ
ム平板によって形成されている。そして変形可能部材載
置板51の主表面の中央部分には円形(約30mm直
径)の開口52が形成されている。変形可能部材載置板
51は、その縁部の数点において上部パイプ41の内壁
にねじ止めによって取り付けられている。
【0031】柱部材21(中空パイプ)の上端近傍であ
る変形可能部材載置板51の上面には、変形可能な部材
たるスポンジ53が載置されている。即ち、スポンジ5
3は、その下面が柱部材21に取り付けられると共に、
後述のようにその上面にカメラ取付手段たるカメラ取付
台67が載置される変形可能な部材であり、カメラ取付
台67の向きが水平面に対する角度が所定範囲内で変化
可能になるようにカメラ取付台67を柱部材21に対し
て支持する支持手段として機能する。スポンジ53は
(直)八角柱形状をしており、該八角柱の底面は柱部材
21をその長手方向(図4中、矢印E方向)に対して垂
直に切断した切断面における柱部材21の内部形状たる
八角形と略同一形状であり、該八角柱の高さは約60m
mであり、スポンジ53は該底面を変形可能部材載置板
51の上面に密接させるように配設されている。なお、
ここではスポンジ53として、東洋ゴム工業株式会社製
の高密度低弾性ウレタンフォームを使用したが、その他
の変形可能な部材が用いられてよく、例えば、株式会社
ジェルテック(GELTEC)の「αGEL」(登録商
標)を用いてもよい。
【0032】柱部材21の上端21b近傍であるスポン
ジ53の上面には、カメラ取付手段たるカメラ取付台6
7が載置されている。図6は、カメラ取付台67を示す
斜視図である。図4及び図6を参照して、カメラ取付台
67について説明する。カメラ取付台67は、スポンジ
53の上面が形成する八角形よりもやや小さく該八角形
と略相似形の主表面を有する平板状の底板61と、底板
61の主表面に対してその主表面が略平行になるように
底板61の上方に配設された平板状の取付板65と、底
板61の主表面と取付板65の主表面とにその長手方向
が略垂直になるように底板61と取付板65とを連結す
るため配設された丸棒材63と、底板61及び取付板6
5と丸棒材63とを結合する結合ねじ66(図6中、底
板61側は見えない)と、取付板65の両主表面を連絡
するように貫通する「L字形」の貫通孔68に下方から
遊嵌された雄ねじ部材たる取付ボルト69と、を有して
構成されている。取付ボルト69の先端部分69a(こ
こでは上端)は、デジタルカメラ27の下面部分に形成
され内周に雌ねじが螺刻された取付嵌入孔(図示せず)
の該雌ねじと螺合する雄ねじが螺刻されている。そして
取付ボルト69の後端部分(ここでは下端)には円柱状
の把持部分69bが形成されており、把持部分69bを
手で把持して取付ボルト69を軸の周りに回転すること
ができるようになっている。これによって、デジタルカ
メラ27を取付板65上面に載置し、デジタルカメラ2
7の前記取付嵌入孔に取付ボルト69を螺合させること
でデジタルカメラ27をカメラ取付台67に取り付ける
ことができると共に、前記取付嵌入孔から取付ボルト6
9を抜き取ることでデジタルカメラ27をカメラ取付台
67から取り外すことができる。なお、貫通孔68が
「L字形」に形成されているので、デジタルカメラ27
を取り付ける取付板65上面の位置をある程度の範囲で
移動させることができる。なお、ここでは「L字形」の
貫通孔によりデジタルカメラ27の移動を可能とした
が、複数の孔や「十字形」の孔など「L字形」以外のも
のでデジタルカメラ27の移動を可能ならしめるように
してよいことは言うまでもない。また、ここではカメラ
取付台67は重量約220gであり、デジタルカメラ2
7は約700gであり、そしてカメラ取付台67の底板
61の下面(後述の第一ステンレス棒71の上端が固定
されている面)と取付板65上面(デジタルカメラ27
が載置される面)との距離は約3cmであった。
【0033】そして再び図4を参照して、カメラ取付手
段たるカメラ取付台67から下方にのびるようにカメラ
取付台67にその上端が取り付けられた連結部材たる第
一ステンレス棒71について説明する。第一ステンレス
棒71は、その長手方向に対する垂直断面形状が直径3
mmの円形をした長さ約33cmの重量約9gのステン
レス棒(長手方向が直線に沿ってのびる真っ直ぐなステ
ンレス棒である。)である。第一ステンレス棒71は、
その上端がカメラ取付台67の底板61の下面中央に溶
接固定されており、第一ステンレス棒71の長手方向と
底板61の下面とは略垂直になっている。第一ステンレ
ス棒71は、底板61の下面に取り付けられた上端から
略鉛直方向にその長手方向が沿って下端へと連なってい
る。第一ステンレス棒71の上部(上端からスポンジ5
3の厚み(ここでは約60mm)分下方に向かった部分
まで)はスポンジ53を串刺しするように貫通しており
(従って、第一ステンレス棒71の表面はスポンジ53
と密接している。)、さらにスポンジ53の下側に存す
る変形可能部材載置板51の主表面の中央部分に形成さ
れた円形(約30mm直径)の開口52に第一ステンレ
ス棒71は挿通されている(開口52が形成する円形の
中心近傍を第一ステンレス棒71は通過している。)。
即ち、連結部材たる第一ステンレス棒71が、変形可能
な部材たるスポンジ53を貫通している。なお、ここで
は連結部材たる第一ステンレス棒71の表面が、変形可
能な部材たるスポンジ53と密接した状態になっている
が、これに限定されるものではなく、後述のスポンジ7
7と第二ステンレス棒75とのように両者間に隙間が存
し、両者が密接しないものであってもよい。
【0034】さらに、連結部材たる第一ステンレス棒7
1の下端近傍(下端から約10mm程度)には、330
g(82.5g×4個)の重り72が取り付けられてい
る。この重り72は鉛によって形成されており、第一ス
テンレス棒71が重りを刺通すると共に重り72をかし
めて両者を固定している。重り72は、柱部材21(中
空パイプ)内部に位置している。そして、ここでは水平
保持手段が、支持手段(変形可能な部材)たるスポンジ
53と、連結部材たる第一ステンレス棒71と、重りた
る重り72と、を有して構成されている。柱部材21が
傾くと、重り72にはたらく重力によって第一ステンレ
ス棒71の長手方向が略鉛直方向を向くように回動(柱
部材21から見た相対位置では回動するが、絶対位置と
しては同じ位置にほぼとどまることになる。)するの
で、水平保持手段は、柱部材21が傾いた際にカメラ取
付手段たるカメラ取付台67を絶対位置では常に一定方
向(ここでは略水平)に保つよう機能する。
【0035】図7は、図4の円Z内部を拡大した拡大図
である。図7及び図4を参照して、第一ステンレス棒7
1の下端付近から該下端にゴム管73を介して連結され
た第二ステンレス棒75上部の構造について説明する。
連結部材たる第一ステンレス棒71と下部部材たる第二
ステンレス棒75とは、屈曲連結手段たるゴム管73を
介して連結されている。ゴム管73は、十分な可撓性を
有する内径約1.5mm、長さ約3cm、肉厚1.0m
mの中空円筒形状(マカロニに類似した形状)を有する
ゴム製のチューブ(自転車用タイヤの内部に配設される
インナーチューブの空気注入口に逆止弁を構成するため
のゴム管を用いた。)によって構成されている。ゴム管
73の一端からゴム管73の長さの約4割程度の部分は
第一ステンレス棒71の下端部分に外嵌されると共に、
ゴム管73の他端からゴム管73の長さの約4割程度の
部分は第二ステンレス棒75の上端部分に外嵌されてい
る。そしてゴム管73の内壁と、第一ステンレス棒71
及び第二ステンレス棒75の外面と、の間には両者を接
着する接着剤(図示せず)が塗布されており、ゴム管7
3が第一ステンレス棒71及び第二ステンレス棒75を
締め付ける締付力と該接着剤による接着力とが相俟って
ゴム管73が第一ステンレス棒71と第二ステンレス棒
75とを確実に連結している。なお、ここでは屈曲連結
手段としてゴム管73を用いたが、これに限定されるも
のではなく、連結部材たる第一ステンレス棒71と下部
部材たる第二ステンレス棒75とを十分な強度で屈曲自
在に連結するものであればいかなるものであってもよ
く、例えば、ゴム、スポンジ、繊維等の柔軟材料で形成
された部材、自在継手、鎖等を用いてもよい。また、第
二ステンレス棒75は、その長手方向に対する垂直断面
形状が直径3mmの円形をした略長さ約15.5cmの
重量約4gのステンレス棒(長手方向が直線に沿っての
びる真っ直ぐなステンレス棒である。)である。
【0036】第二ステンレス棒75は、ゴム管73に嵌
入された上端から略鉛直方向にその長手方向が略沿って
下端へと連なっている。そして第二ステンレス棒75の
上部(上端から略40〜90mmの範囲)は、中空円筒
形状のスポンジ77の中空部分に遊嵌されている(スポ
ンジ77と第二ステンレス棒75との間には隙間が存し
ており、両者は接触していない。)。スポンジ77は、
内周(図7中、d)が略直径10mmであり外周(図7
中、D)が略50mmである(直)円筒形状を有してお
り、材質はスポンジ53と同じものを使用している。ス
ポンジ77は、下部部材たる第二ステンレス棒75を水
平方向から取り囲んでおり(スポンジ77が形成する円
筒の中心軸にほぼ沿って第二ステンレス棒75は通過し
ている。)、下部部材たる第二ステンレス棒75の水平
方向への動きを所定範囲内に規制する下部部材規制手段
として機能する。スポンジ77は、その外周を巡るよう
に周回溝77aが形成されている。一方、この周回溝7
7aに丁度嵌入される内周79aによって規定される開
口を備えるスポンジ嵌入板81が、柱部材21(ここで
は上部パイプ41)の内壁にねじ止めにより固定されて
いる。なお、内周79aによって規定される開口は、直
径約30mmの円形状をしている。スポンジ嵌入板81
は、その主表面が柱部材21の長手方向(図4中、矢印
E方向)に対して略垂直になるよう、かつ該内周79a
によって規定される開口が略中央部分に位置するように
柱部材21(ここでは上部パイプ41)に取り付けられ
ている。前記開口の内周79aに周回溝77aを嵌入す
ることによって、スポンジ77が固定されている。
【0037】そして第二ステンレス棒75の下端には、
120gの下部重りたる重り83が取り付けられてい
る。この重り83は鉛によって形成されており、第二ス
テンレス棒75が重り83を刺通すると共に重り83を
かしめて両者を固定している。図13は、図1のX−X
端面のうち柱部材21(上部パイプ41)の部分を拡大
した拡大端面図である。図13を参照して、柱部材21
(上部パイプ41)をその長手方向(図4中、矢印E方
向)に対して垂直に切断した断面形状について説明す
る。なお、ここではX−X端面を示しているが、上部パ
イプ41は長手方向(図4中、矢印E方向)に対する全
ての垂直端面において同じ形状を有する。上部パイプ4
1は、その長手方向(図4中、矢印E方向)に対する垂
直端面において八角形状をしており、電動カート11の
前後方向(図13中、矢印N方向)の寸法が左右方向
(図13中、矢印P方向)の寸法よりも大きくなってい
る。具体的な寸法としては、図13中、J=49mm、
K=50mm、L=60mm、M=30mmであり、図
13中同じ記号で示されているところは同じ寸法である
ことを示しており、肉厚Qは全て0.8mmである。な
お、図13においては、上部パイプ41を形成する2の
部分の接合箇所については図示を省略している。
【0038】図8は、本装置の作用について説明する断
面図(図4と同じ断面を示している。)である。図8を
参照して、本装置の作用について説明する。図8は、電
動カート11が前のめりに傾いた際の状態(即ち、電動
カート11の前輪が後輪よりも低い位置に存する状態)
を示している。電動カート11が前のめりに傾いたこと
によって、柱部材21も傾いている(柱部材21の上部
が図8中矢印G方向に傾いている)。重り72にはたら
く重力により、重り72が、柱部材21に対して相対的
に矢印G方向へ移動している(厳密には、第一ステンレ
ス棒71にも力が加わり、第一ステンレス棒71と重り
72とを柱部材21に対して相対的に矢印G方向へ移動
させる。)。これによって第一ステンレス棒71は、そ
の上端(カメラ取付台67の底板61に取り付けられて
いる部分)をほぼ中心として柱部材21に対して相対的
に時計回り方向へ回動している。第一ステンレス棒71
の時計回り方向への回動によって、第一ステンレス棒7
1の上端がその底板61に取り付けられたカメラ取付台
67も、第一ステンレス棒71の上端をほぼ中心として
時計回り方向へ回動している。これは、電動カート11
が前のめりに傾く方向とは反対方向にデジタルカメラ2
7を起こすことになり、柱部材21が傾いてもカメラ取
付手段たるカメラ取付台67を略水平に保つこととな
る。
【0039】重り72は、第一ステンレス棒71の上端
から鉛直下方向に位置するよう第一ステンレス棒71を
回動させるようにはたらき、第一ステンレス棒71があ
る程度以上回動しようとすると(第二ステンレス棒75
がスポンジ77と接する状態以上に回動しようとする
と)、重り83が第一ステンレス棒71がある程度以上
回動する抵抗としてはたらく。即ち、第二ステンレス棒
75は、スポンジ77と接する部分を支点とし、第一ス
テンレス棒71の下端にゴム管73によって連結された
第二ステンレス棒75の上端を力点とするてこを形成す
る。このため第二ステンレス棒75がスポンジ77と接
する状態以上に第一ステンレス棒71が回動しようとす
ると、該てこの回動によって重り83が上方へと上昇さ
せられるので、重り83は第一ステンレス棒71がある
程度以上回動する際の抵抗となる。従って、重り83を
有することで、重り83を有さず重り72のみの場合に
比して、第一ステンレス棒71の回動が緩やかになり
(特に、ある程度以上回動しようとすると重り83が抵
抗になるので)デジタルカメラ27によって撮影される
像の撮影方向が必要以上に急激に変化することが少なく
なると共に、重り72の揺動を早期に収束させることが
できる。
【0040】なお、ここでは電動カート11が前のめり
に傾斜した場合について説明したが、他の方向へ傾斜し
た場合、例えば、電動カート11の前輪が後輪よりも高
い位置に存する場合、電動カート11が右方向に傾いた
場合(電動カート11の右輪が左輪よりも低い位置に存
する場合)、電動カート11が左方向に傾いた場合(電
動カート11の左輪が右輪よりも低い位置に存する場
合)、そしてこれらの場合が組み合わされた場合(例え
ば、前のめりに傾斜すると共に、左方向に傾いた場合
等)においても同様に作用し、いずれもカメラ取付台6
7を略水平に保ち、デジタルカメラ27によって撮影す
る撮影方向を一定方向に保つように機能する。
【0041】なお、電動カート11が傾いた場合のみな
らず、電動カート11に加速度(水平方向への成分を有
する加速度)が加わった際にデジタルカメラ27が傾か
ないよう略水平に保つよう機能する。即ち、電動カート
11が制動し負の加速度が加わった場合、電動カート1
1が加速(速度増加)し正の加速度が加わった場合、電
動カート11が左方向や右方向に旋回等した際に右方向
や左方向への加速度が加わった場合、そしてこれらの場
合が組み合わされた場合(例えば、負の加速度と右方向
の加速度とが同時に加わる場合等)においても同様に作
用し、いずれもカメラ取付台67を略水平に保つよう機
能する。例えば、電動カート11が制動し負の加速度が
加わった際には、重り72にはたらく加速度により重り
72に加わる力によって、重り72が、柱部材21に対
して相対的に前方方向(図8中、矢印G方向)へ移動す
る(厳密には、第一ステンレス棒71にも力が加わり、
第一ステンレス棒71と重り72とを柱部材21に対し
て相対的に前方方向へ移動させる。)。これによって第
一ステンレス棒71は、その上端(カメラ取付台67の
底板61に取り付けられている部分)をほぼ中心として
柱部材21に対して相対的に時計回り方向へ回動する。
第一ステンレス棒71の時計回り方向への回動によっ
て、第一ステンレス棒71の上端がその底板61に取り
付けられたカメラ取付台67も、第一ステンレス棒71
の上端をほぼ中心として時計回り方向へ回動する。これ
は、電動カート11が制動し負の加速度が加わった場合
に、下方に向こうとするデジタルカメラ27を起こすこ
とになる。
【0042】一方、重り83にはたらく加速度により、
重り83にも、柱部材21に対して相対的に前方方向
(図8中、矢印G方向)へ移動するような力が加わる。
このとき、第二ステンレス棒75は、第二ステンレス棒
75がスポンジ77と接した状態では該接した部分を支
点とし重り83が取り付けられた部分を力点とするてこ
を形成し、重り83に加わる前方方向(矢印G方向)へ
の力は第二ステンレス棒75によって形成される該てこ
とゴム管73とを通じて第一ステンレス棒71の下端に
前方方向(矢印G方向)とは逆方向の力として伝達され
る。即ち、電動カート11が制動することによってはた
らく重り72への力は第一ステンレス棒71を時計回り
に回動させる方向の力であり、第一ステンレス棒71が
ある程度以上回動しようとすると(第二ステンレス棒7
5がスポンジ77と接する状態以上に回動しようとする
と)、電動カート11が制動することによってはたらく
重り83への力は第一ステンレス棒71を反時計回りに
回動させる方向の力として第一ステンレス棒71に伝え
られ、両方の力は互いに打ち消しあうものとなる。従っ
て、重り83を有することで、重り83を有さず重り7
2のみの場合に比して、第一ステンレス棒71の回動が
緩やかになりデジタルカメラ27によって撮影される像
の撮影方向が必要以上に急激に変化することが少なくな
ると共に、重り72の揺動を早期に収束させることがで
きる。
【0043】なお、ここでは電動カート11が制動し負
の加速度が加わった場合について説明したが、他の方向
の加速度、電動カート11が加速(速度増加)し正の加
速度が加わった場合、電動カート11が左方向や右方向
に旋回等した際に右方向や左方向への加速度が加わった
場合、そしてこれらの場合が組み合わされた場合(例え
ば、負の加速度と右方向の加速度とが同時に加わる場合
等)においても同様に作用し、いずれもカメラ取付台6
7を略水平に保ち、デジタルカメラ27によって撮影す
る撮影方向を一定方向に保つように機能する。
【0044】なお、カメラ取付台67を略水平に保ち、
デジタルカメラ27によって撮影する撮影方向を一定方
向に保つ上記の作用及び機能は、デジタルカメラ27、
カメラ取付台67、スポンジ53、第一ステンレス棒7
1、重り72、ゴム管73、スポンジ77、第二ステン
レス棒75、重り83等の仕様によって変化するので、
所望の該作用及び機能が得られるようにこれらの仕様を
決定すればよい。また、カメラ取付台67を略水平に保
つ上記の構成は、カメラ取付台67に限定して適用する
必要は必ずしもなく、カメラ取付台のみならず他の取付
物を移動体に取り付け、該取付物を該移動体が傾いた際
に略水平に保持することに使用することもできる。
【0045】最後に、デジタルカメラ27によって撮影
された映像データの処理について説明する。図9は、本
発明の移動体用カメラ取付装置(本装置)のうち、映像
データの処理を行うデータ処理部分のハードウエア構成
を示す概略ブロック図である。図9を参照して、データ
処理部分のハードウエア構成について説明する。データ
処理部分は、コンピュータにこれを制御するプログラム
を内蔵したものである。データ処理部分は、演算処理を
行うCPU151a、CPU151aの作業領域等とな
るRAM151b、制御プログラム等を記録するROM
151c、本装置の他の構成機器等との情報のやり取り
を行うためのインターフェイス151dを有する。ここ
ではインターフェイス151dには、位置情報発生手段
及び時刻情報発生手段として機能するGPSレシーバー
91と、映像を撮影するデジタルカメラ27と、データ
送信を断続するための送信スイッチ95と、データを送
信する携帯電話93(接続に必要なターミナルアダプタ
ーやDSU等を含む)と、が接続されている。
【0046】図10に、図9のハードウエアとROM1
51cに主として記録されるプログラムとにより実現さ
れるデータ処理部分の機能ブロック図を示す。データ処
理部分151は、機能的には、位置受付部201、時刻
受付部203、画像取込部205、関連付け部207、
送信部209とを有してなる。位置受付部201は、位
置情報発生手段としてのGPSレシーバー91からの緯
度および経度よりなる位置情報の入力を受け付けて、関
連付け部207へ常時出力する。時刻受付部203は、
時刻情報発生手段としてのGPSレシーバー91からの
西暦年月日及び時刻よりなる時刻情報の入力を受け付け
て、関連付け部207へ常時出力する。画像取込部20
5は、デジタルカメラ27によって撮影された画像デー
タの入力を受け付け、受け付けた画像データを関連付け
部207へ常時出力する。そして関連付け部207は、
送信スイッチ95のスイッチが入っているか否か判断
し、送信スイッチ95のスイッチが入っている場合に
は、画像取込部205から画像データを受け付け、該画
像データが入力された直後に受け付けた前記位置情報及
び前記時刻情報を該画像データと関連付けた関連付けデ
ータを形成し、該関連付けデータを送信部209へ出力
する。なお、関連付け部207は、送信スイッチ95の
スイッチが入っていない場合には、画像データ、位置情
報及び時刻情報のいずれも受け付けない。そして送信部
209は、関連付け部207から受け付けた前記関連付
けデータを携帯電話93へ出力し携帯電話93に前記関
連付けデータを所定送信先へ送信させる。なお、ここで
はGPSレシーバー91が、移動体たる電動カート11
の位置を特定する位置情報を発生させる位置情報発生手
段と、現在の時刻を示す時刻情報を発生させる時刻情報
発生手段と、の両手段として機能する。そして、画像取
込部205と位置受付部201と関連付け部207とに
よって位置映像関連付け手段が構成されている。また、
画像取込部205と時刻受付部203と関連付け部20
7とによって時刻映像関連付け手段が構成されている。
【0047】図11は、関連付け部207によって形成
された関連付けデータのデータ内容を模式的に表した図
である。図11を参照して、関連付けデータのデータ内
容について簡単に説明しておく。関連付けデータにおい
ては、関連付け部207が画像取込部205から受け取
った画像データそれぞれ(画像データ1、2、3・・
・)について、緯度および経度よりなる位置情報と西暦
年月日及び時刻よりなる時刻情報とが対応付けられてい
る。このため各画像データそれぞれがいずれの位置にお
いていつ撮像されたかを正確に知ることができる。
【0048】なお、ここでは送信部209と携帯電話9
3とによって、関連付けデータは所定送信先に送信さ
れ、該所定送信先が該関連付けデータを受信し関連付け
データを使用したり記憶保存するようになっているが、
これに限定されるものではなく、例えば、関連付けデー
タを書き込み記憶する記憶手段を電動カート11に設
け、該記憶手段に記憶された関連付けデータを後に読み
出して用いることもできる。そして、関連付けデータを
所定送信先に送信しつつ、該記憶手段によって記憶する
ようにしてもよい。
【0049】図12は、データ処理部分151の動作を
示すフローチャートである。図12を参照して、データ
処理部分151の動作について説明する。まず、GPS
レシーバー91は、次々と緯度および経度よりなる位置
データと時刻データとを受信する。位置受付部201
は、GPSレシーバー91からの緯度および経度よりな
る位置情報の入力を受け付け、関連付け部207へ常時
出力する。そして時刻受付部203は、GPSレシーバ
ー91からの西暦年月日及び時刻よりなる時刻情報の入
力を受け付け、関連付け部207へ常時出力する。そし
て画像取込部205は、デジタルカメラ27によって撮
影された画像データの入力を常時受け付け、受け付けた
画像データを関連付け部207へ常時出力する。これら
位置受付部201、時刻受付部203及び画像取込部2
05の動作は常時行われているので、図12には示され
ていない。関連付け部207は、送信スイッチ95のス
イッチが入っているか否か判断し(s301)、スイッ
チが入っている場合(YES)には、画像取込部205
から画像データを受け付け(s302)、さらに該画像
データを受け付けた直後に前記位置情報及び前記時刻情
報を受け付ける(s303)。その後、関連付け部20
7は、該受け付けた画像データと該受け付けた位置情報
及び時刻情報とを関連付けた関連付けデータを生成し、
該関連付けデータを送信部209へ出力する(s30
4)。また、s301において関連付け部207が、送
信スイッチ95のスイッチが入っていないと判断した場
合(NO)には、後述のs306へ行く。そして送信部
209は、関連付け部207から受け付けた前記関連付
けデータを携帯電話93へ出力し携帯電話93に前記関
連付けデータを所定送信先へ送信させる(s305)。
最後に、作業終了か否か判断し(s306)、作業終了
であれば(YES)終わり(END)、作業終了でなけ
れば(NO)再びs301へ行く。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の本装置が取り付けられた電動カー
トの右側面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】図1に示された本装置が取り付けられた電動カ
ートの背面図である。
【図4】図3のB−B断面のうち柱部材の断面のみを示
す断面図である。
【図5】図4の円C中を拡大した拡大図である。
【図6】カメラ取付台を示す斜視図である。
【図7】図4の円Z内部を拡大した拡大図である。
【図8】本装置の作用を説明する断面図である。
【図9】本装置のうち、映像データの処理を行うデータ
処理部分のハードウエア構成を示す概略ブロック図であ
る。
【図10】データ処理部分の機能ブロック図である。
【図11】関連付け部によって形成された関連付けデー
タのデータ内容を模式的に表した図である。
【図12】データ処理部分の動作を示すフローチャート
である。
【図13】図1のX−X端面のうち柱部材の部分を拡大
した拡大端面図である。
【符号の説明】
11 電動カート 13 座席 15 車体本体 17 シートバック 19 荷物かご 21 柱部材 21a 下端 21b 上端 23 取付板 23a 前方部分 23b 後方部分 25 箱体 27 デジタルカメラ 29a、29b 連結棒 31 バッテリー(鉛蓄電池) 33 バッテリートレイ 35 固定部材 41 上部パイプ 42a、42b、42c 嵌入孔 43 下部パイプ 44 嵌入穴 46 嵌入ねじ 47 フランジ形成部材 48 フランジ部 49 ボルト 51 変形可能部材載置板 52 開口 53 スポンジ 61 底板 63 丸棒材 65 取付板 66 結合ねじ 67 カメラ取付台 68 貫通孔 69 取付ボルト 69a 先端部分 69b 把持部分 71 第一ステンレス棒 72 重り(重り) 73 ゴム管 75 第二ステンレス棒 77 スポンジ 77a 周回溝 79a 内周 81 スポンジ嵌入板 83 重り(下部重り) 91 GPSレシーバー 93 携帯電話 95 送信スイッチ 151 データ処理部分 151a CPU 151b RAM 151c ROM 151d インターフェイス 201 位置受付部 203 時刻受付部 205 画像取込部 207 関連付け部 209 送信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/225 H04N 5/225 C 7/18 7/18 E (56)参考文献 特開 平8−50317(JP,A) 特開 平4−70724(JP,A) 特開 平9−133964(JP,A) 特開 平2−309098(JP,A) 特開 平5−118850(JP,A) 特開 平9−330606(JP,A) 特開 昭63−308612(JP,A) 特開 平10−51216(JP,A) 特開2002−196411(JP,A) 特開 平4−78398(JP,A) 実開 昭61−195671(JP,U) 実開 平4−17599(JP,U) 実開 平1−142438(JP,U) 実開 昭64−41742(JP,U) 実開 昭53−12616(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/56 G03B 15/00 H04N 5/222 H04N 5/225 H04N 7/18 F16F 15/02

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端が移動体に取り付けられ、該下端より
    も上端のほうが高い位置になるように立設される柱部材
    と、 該上端近傍に取り付けられ、カメラを取り付けるカメラ
    取付手段と、 該柱部材が傾いた際に該カメラ取付手段を略水平に保つ
    水平保持手段と、を備えてなる、移動体用カメラ取付装
    置であって、 該水平保持手段が、該カメラ取付手段の向きが水平面に
    対する角度が所定範囲内で変化可能になるように該カメ
    ラ取付手段を該柱部材に対して支持する支持手段と、該
    カメラ取付手段から下方にのびるように該カメラ取付手
    段にその上端が取り付けられた連結部材と、該連結部材
    に取り付けられ、又は該連結部材と一体に形成された重
    りと、を有してなるものであり、 該連結部材の下端に取り付けられた屈曲自在の屈曲連結
    手段と、該屈曲連結手段によって該連結部材の下端とそ
    の上端が屈曲自在に連結された下部部材と、該下部部材
    の該上端よりも下端側に取り付けられ、又は該下部部材
    の該上端よりも下端側に該下部部材と一体に形成された
    下部重りと、を有してなるものである、移動体用カメラ
    取付装置。
  2. 【請求項2】前記下部部材の水平方向への動きを所定範
    囲内に規制する下部部材規制手段を、さらに有してなる
    ものである、請求項1に記載の移動体用カメラ取付装
    置。
  3. 【請求項3】前記カメラ取付手段の高さを調節する高さ
    調節手段を、さらに備えるものである、請求項1又は2
    に記載の移動体用カメラ取付装置。
  4. 【請求項4】前記移動体の位置を特定する位置情報を発
    生させる位置情報発生手段と、 前記カメラによって撮像された映像データと該位置情報
    発生手段が発生した該位置情報とを受け付け、該受け付
    けた映像データと該受け付けた位置情報とを関連付けて
    出力する位置映像関連付け手段と、をさらに備えるもの
    である、請求項1乃至3のいずれかに記載の移動体用カ
    メラ取付装置。
  5. 【請求項5】前記支持手段が、その下面が前記柱部材に
    取り付けられると共にその上面に前記カメラ取付手段が
    載置される変形可能な部材である、請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の移動体用カメラ取付装置。
  6. 【請求項6】前記柱部材が中空パイプによって形成さ
    れ、 前記変形可能な部材が該中空パイプの上端近傍に取り付
    けられ、 前記連結部材が前記変形可能な部材を貫通すると共に、
    前記重りが該中空パイプ内部に位置するものである、請
    求項5に記載の移動体用カメラ取付装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の移動体
    用カメラ取付装置が取り付けられた、前記移動体。
  8. 【請求項8】移動体に取り付けられる取付物を該移動体
    が傾いた際に略水平に保つ水平保持装置であって、 該取付物の向きが水平面に対する角度が所定範囲内で変
    化可能になるように該取付物を該移動体に対して支持す
    る支持手段と、 該取付物から下方にのびるように該取付物にその上端が
    取り付けられた連結部材と、 該連結部材に取り付けられ、又は該連結部材と一体に形
    成された重りと、を有してなるものである、水平保持装
    置であって、 該連結部材の下端に取り付けられた屈曲自在の屈曲連結
    手段と、 該屈曲連結手段によって該連結部材の下端とその上端が
    屈曲自在に連結された下部部材と、 該下部部材の該上端よりも下端側に取り付けられ、又は
    該下部部材の該上端よりも下端側に該下部部材と一体に
    形成された下部重りと、を、さらに有してなるものであ
    る、水平保持装置。
  9. 【請求項9】前記下部部材の水平方向への動きを所定範
    囲内に規制する下部部材規制手段を、さらに有してなる
    ものである、請求項8に記載の水平保持装置。
  10. 【請求項10】前記支持手段が、その下面が前記移動体
    に取り付けられると共にその上面に前記取付物が載置さ
    れる変形可能な部材である、請求項8又は9に記載の水
    平保持装置。
  11. 【請求項11】前記移動体が、上下に長手方向を向けて
    立設された中空パイプを有し、 前記変形可能な部材が該中空パイプの上端近傍に取り付
    けられ、 前記連結部材が前記変形可能な部材を貫通すると共に、
    前記重りが該中空パイプ内部に位置するものである、請
    求項10に記載の水平保持装置。
JP2000250169A 2000-08-21 2000-08-21 移動体用カメラ取付装置 Expired - Fee Related JP3449615B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000250169A JP3449615B2 (ja) 2000-08-21 2000-08-21 移動体用カメラ取付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000250169A JP3449615B2 (ja) 2000-08-21 2000-08-21 移動体用カメラ取付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002062579A JP2002062579A (ja) 2002-02-28
JP3449615B2 true JP3449615B2 (ja) 2003-09-22

Family

ID=18739790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000250169A Expired - Fee Related JP3449615B2 (ja) 2000-08-21 2000-08-21 移動体用カメラ取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3449615B2 (ja)

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5312616U (ja) * 1976-07-15 1978-02-02
JPH039419Y2 (ja) * 1985-05-27 1991-03-08
JP2587638B2 (ja) * 1987-06-10 1997-03-05 国際通信施設株式会社 動揺制止水平保持装置
JPH0645714Y2 (ja) * 1987-09-08 1994-11-24 関東自動車工業株式会社 ダイナミックダンパの質量及びばね定数設定装置
JPH01142438U (ja) * 1988-03-23 1989-09-29
JPH02309098A (ja) * 1989-05-24 1990-12-25 M S K:Kk カメラ等の支持用具
JPH0826959B2 (ja) * 1990-07-20 1996-03-21 元田電子工業株式会社 機構,装置等の水平維持ベース
JPH0470724A (ja) * 1990-07-11 1992-03-05 Minolta Camera Co Ltd 位置情報記録可能なカメラ
JPH0417599U (ja) * 1990-06-01 1992-02-13
JP3148900B2 (ja) * 1991-10-25 2001-03-26 清水建設株式会社 模型ヘリコプターを用いる3次元測量システム
JPH0850317A (ja) * 1994-08-05 1996-02-20 Toyo Consultant Kk 遠隔撮影装置
JPH09133964A (ja) * 1995-11-09 1997-05-20 Yoshiro Oguro 光学機器用雲台装置
JPH09330606A (ja) * 1996-06-10 1997-12-22 Mitsui Home Co Ltd 制振機能付き照明器具の構造
JPH1051216A (ja) * 1996-07-31 1998-02-20 Hitachi Constr Mach Co Ltd 移動体に取り付けられる水平保持機構
DE10060624B4 (de) * 2000-12-06 2006-08-24 Sachtler Gmbh Balancesystem für handgeführte Kameras

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002062579A (ja) 2002-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9789976B2 (en) Carrier having non-orthogonal axes
JP6988819B2 (ja) 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム
FR2910862A1 (fr) Attache universelle pour tout type d'applications et de systemes dont un ecran ou un appareil de navigation y compris par telephone mobile a un retroviseur interieur.
WO2008149018A2 (fr) Robot a chassis roulant pour l ' assistance d ' une personne a domicile
CN108482694B (zh) 一种两镜旋转式倾斜摄影云台
US20240101208A1 (en) Vehicle seat adjustment and securing systems and methods
JP3449615B2 (ja) 移動体用カメラ取付装置
US10416535B2 (en) Retrofittable float with an underwater camera attachment for unmanned aerial vehicles
JP2006264567A (ja) ヘリコプタ
WO2020070402A1 (fr) Véhicule embarquant un système de projection lumineuse dans l'habitacle du véhicule
WO2019007129A1 (zh) 云台及具有此云台的摄像组件和无人机
US20230009190A1 (en) Flight-capable rail-based system
JP2004120518A (ja) 車載用雲台装置
CN113183884B (zh) 摄像头防振固定装置及包括其的汽车
WO2018162820A1 (fr) Véhicule motorisé comprenant un té de direction connecté
JP2018154325A (ja) 物品取付器具、移動体装置、物品取付方法及び物品取付器具装着方法
CN210284114U (zh) 一种稳像监控智能识别行车记录仪
TWM416949U (en) Adjustable Angle image recording apparatus
JPWO2022149180A5 (ja)
CN213399697U (zh) 多向侦测车载dvr设备
JPWO2020110382A1 (ja) 記録装置、記録方法、およびプログラム
CN210310193U (zh) 角度可调的行车记录仪
CN215932448U (zh) 一种工程用车的远程姿态感应装置
US11865977B2 (en) Media sensing phone mount for a vehicle
JP2008285773A (ja) ヘルメット

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3449615

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees