JP2587638B2 - 動揺制止水平保持装置 - Google Patents

動揺制止水平保持装置

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JP2587638B2
JP2587638B2 JP62143376A JP14337687A JP2587638B2 JP 2587638 B2 JP2587638 B2 JP 2587638B2 JP 62143376 A JP62143376 A JP 62143376A JP 14337687 A JP14337687 A JP 14337687A JP 2587638 B2 JP2587638 B2 JP 2587638B2
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憲一 宮
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、水平保持装置によって保持された保持物体
に対し加速度の影響を受動的に制止できる動揺制止水平
保持装置に関するものである。
(従来技術とその問題点) 移動通信衛星業務,移動放送衛星業務などの如く常に
動揺を伴う移動体の上で使用される地球局アンテナ又は
移動体の上で使用される計測器類には、移動体の前後,
左右への動揺によってその姿勢および方向に変動を生じ
ないような動揺を補償する機能を備えなければならな
い。このような機能を有するものとしては、従来からジ
ャイロスコープ,レートセンサーなどを利用する能動方
式のものが知られている。しかしながら、これらは構造
が複雑であったり、特別な部品を用いたりするために高
価となる欠点があった。これらのほかに受動方式のもの
もあるが、大型であったり、加速度の影響を充分に防止
できない欠点を有していた。
(発明の目的と特徴) 本発明は、上記の如き欠点を伴わない複数の回転結合
器からなる複合振子を利用する受動方式の動揺制止水平
保持装置を提供するものである。
即ち、本発明は受動機構のみによって保持物体を安定
に水平保持するための復元力を増加せしめることを特徴
としている。
(発明の構成と作用) 以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の装置はそれを設置する移動体にピッチング,
ローリングの動揺がある場合に適用されるものである
が、説明を容易にするためにまず動揺が紙面内にある2
次元の動揺の場合について述べる。
図1は本発明の装置の基本的構成を示す図である。A
は動揺体に結合した支持体で、水平保持器P0を支持す
る。Bは水平保持器P0に結合し保持物体Wを水平に保持
するための剛体である。水平保持器P0は保持物体Wをそ
の重心において剛体Bにより支持し、保持物体Wと剛体
Bを水平保持器P0を中心に紙面内に自由回転できるよう
にした構造を有する。以下、図面においては水平保持器
P0を白二重丸で示す。また結合点を黒二重丸で示す。C
は剛体Bに結合し、上部回転結合器P1,P2を水平保持器P
0を通る鉛直線に対称に水平保持器P0よりも上部に設け
るための剛体である。以下、図面においては回転結合器
P1,P2を黒二重丸で示す。Dは上部回転結合器P1,P2に連
結した吊架用剛体であり、その下端に下部回転結合器
Q1,Q2を連結する。下部回転結合器Q1,Q2は底部剛体Eに
上部回転結合器P1,P2よりも狭い間隔をもって固定され
る。回転結合器P1,Q1,Q2,P2は1つの複合振子として作
動し、その中心に水平保持器P0があるように構成されて
いる。また、底部剛体Eには剛体Hにより重錘W0がX点
よりも低い位置に結合されている。X点は▲▼
と▲▼の延長線の交点である。
一方、水平保持器P0にはひとつの例であるが交流で作
動する振動用電磁石Fが結合されており、底部剛体Eに
取付けた磁性振動子Gにより底部剛体Eを左右に強制的
に振動せしめるようにしてある。上部回転結合器P1,P2
間に結合されたW′は底部剛体Eより上部にある水平保
持器P0の保持状態を均衡せしめるための補正用重量物体
である。
以下、本発明の作用を図1および説明用の略図として
示した図2および図3によって述べる。
まず、第1に支持体Aが紙面内で傾斜する場合から説
明する。図1において、水平保持器P0によるすべての保
持物体は、左右に完全に均衡がとられているので、支持
体Aが傾斜をしても重錘W0に鉛直に加わる重力FGにより
水平保持物体Wは水平保持器P0を中心として水平状態を
保ち続けることは説明するまでもなく明らかなところで
ある。後述する如く、重錘W0は水平保持器P0に直結して
いないことが本発明の特徴となっている。
第2に、水平保持物体Wが外部からの回転力を受けて
傾斜をした場合の復元力について述べる。図2は水平保
持物体Wが傾斜状態にある場合の説明用の略図である。
重錘W0は図1に示すX点より低い位置にあるので、図の
如く傾斜によって重錘W0は水平保持物体Wが上昇した方
の側に移動することとなり、水平保持物体Wを水平状態
に引き戻す復元力FRを生ずるようになっている。復元力
FRの大きさは重錘W0の重量と吊下体(下部剛体)Hの長
さによって調節することができる。実際の場合におい
て、充分な復元力を与えることは必要であって、その作
用を電磁石Fによって行わせているが、それは後に詳し
く述べることとする。
第3に、重錘W0が加速度を受けた場合にも保持状態に
は影響がでないことについて説明する。説明用略図の図
3は重錘W0に左下向きに加速度による力FAが働く場合を
示している。力FAはその鉛直分力FVと水平分力FHとに分
解できるが、図1の均衡状態において加速度が加わる場
合には、鉛直分力FVは水平保持状態をくずすような作用
をしないことは明らかである。しかしながら、水平分力
FHは下部剛体Hと重錘W0とを図3の如く左方向に動かす
ように働くことになる。この場合には、上部回転結合器
P1,P2および下部回転結合器Q1,Q2には瞬間的にそれぞれ
FH/4の力が働くが、それらの力は水平保持器P0が複合振
子の中心点におかれているために、水平保持器P0につい
ては互いに打ち消し合うようになっている。即ち、水平
保持器P0の回りに紙面内の回転力を生じ、水平保持物体
Wの水平保持状態をくずすことにはならないのである。
また、重錘W0が図3の如く移動した場合には重力FG
作用により元の位置に引き戻す復元力FRを生じるように
なっている。
複合振子は水平分力FHが充分に強い場合には図3のよ
うに作動するが回転結合器の摩擦力に比し水平分力FH
弱い場合又は水平保持物体Wの慣性力が充分に大きくな
い場合には、複合振子は外力の条件によってはそれ自体
の振動よりもむしろ水平保持器P0の回りの紙面に沿う回
転力として水平保持物体Wの水平状態をくずして水平保
持物体Wを傾斜せしめるおそれがありうる。図1の如
く、これを避ける方策の1つとして電磁石Fを装置の振
動周期より充分短い周期の交流によって作動せしめるこ
とができる。即ち、電磁石Fは交流周期に従い底部剛体
Eに対し磁性振動子Gによって左右に振動力を与える。
その結果、摩擦の影響を受けない高感度の復元力を複合
振子が得るようになっている。前記の如き水平保持物体
Wの保持状態に傾斜が生じた場合においては、特に復元
力の大きいことが望ましいのであって、上記の振動付与
の方法は特に効果的である。
以上の例は電磁石による振動付与の感度上昇方法につ
いて述べているが、水平保持器POの回りの回転運動を制
止する方法として重錘W0の代わりに比較的小型の回転モ
ータを用いることもできる。
以上本発明の基本的な動作を2次元の場合を例に説明
をした。しかし、本発明は3次元の即ち、前後,左右の
動揺のある場合においても全く同様の機能を発揮するも
のである。
図4は3次元の動揺に対する本発明例の構成要領を示
す略図である。図の各記号などは前記の場合とほぼ同様
である。但し、中央の水平保持器P0は直交する鉛直面内
に自在に回転しうる構造を有している。回転自在なる2
対の上部回転結合器P1,P2,P3,P4および下部回転結合器Q
1,Q2,Q3,Q4はそれぞれ1つの平面内に配置されている。
P1,Q1,Q4,P4およびP3,Q3,Q2,P2なる回転結合器を頂点と
する2つの四角形はそれぞれ底部剛体EにW0なる重錘を
共通に結合しており、その中央にある水平保持器P0の中
心を通る鉛直軸を中心として無理なく振動しうる構造と
なっている。
3次元の動揺に対する本発明の装置の作用は、上述の
2次元の場合から容易に理解されるところであるので、
その詳細な説明は省略する。
図5は本発明の動揺制止水平保持装置を2次元の傾斜
検出装置(例えば特開昭61−145408号)に適用した場合
の図である。この傾斜検出装置は水平に保持すべき物体
上に設置して使用されるものである。図5の各記号は前
記の各図のものと大部分が同様である。
但し、Aは動揺する支持体としての筺体であり、また
該傾斜検出器の支持体でもある。水平保持器P0は支持体
(筺体)Aに結合されている。またS1,S2は傾斜方向を
検出するための接点であり、支持体(筺体)Aが水平状
態にあれば開の状態になっている。支持体(筺体)Aに
加速による運動が起これば、底部剛体Eの末端は直ちに
筺体に取付けられた接片J1又はJ2に接触するので、その
影響は防止される。また、支持体(筺体)Aに傾斜が生
じた場合にのみ接点S1またはS2のいずれかが閉じて傾斜
方向が端子T0と端子T1あるいは端子T2の間において情報
として検出できる。即ち、従来の装置に比較すれば、そ
の動作は加速度に影響されないので、一層確実である。
(発明の効果) 以上、詳述した如く、本発明は比較的簡単なる構造の
装置によって保持物体を水平に保持し、加速度の影響に
よる姿勢および位置の変化を伴わぬようにした受動方式
による動揺制止水平保持装置を実現するものである。即
ち、本発明は構造簡単、動作は確実かつ安定にして、経
済的効果も大きい。従って、移動通信用装置,航測用装
置などその応用範囲は広い。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明装置の2次元の動揺に対する基本的構成を
示す図、図2,図3は本発明装置の動作説明のための略
図、図4は本発明装置の3次元の動揺に対する構成要領
を示す略図、図5は本発明を2次元の傾斜検出器に適用
した場合の構成を示す略図である。 A……支持体(動揺体)、B……保持用剛体、C……結
合用剛体、D……吊架用剛体、E……底部剛体、F……
電磁石、FA……加速度による力、FG……重力による力、
FH……FAの水平分力、FR……復元力、FV……FAの垂直分
力、G……磁性振動子、H……下部剛体、J1,J2……接
片、P0……水平保持器、P1,P2,P3,P4……上部回転結合
器、Q1,Q2,Q3,Q4……下部回転結合器、S1,S2……接点、
T0,T1,T2……端子、W……水平保持物体、W0……重錘、
W′……補正重量物体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体に固定された1個の水平保持器によ
    って保持物体がその重心において水平保持され、該1個
    水平保持器には該水平保持器を中心として該水平保持器
    より上部に中心を通る鉛直線に対称に2個又は4個の上
    部回転結合器が結合され、該2個又は4個の上部回転結
    合器には該2個又は4個の上部回転結合器より下部に底
    部剛体に結合された2個の下部回転結合器がそれぞれ吊
    架剛体によって連結され、該底部剛体にはその下部に重
    錘が結合されるが如く構成された複合振子を備えたこと
    を特徴とする動揺制止水平保持装置。
JP62143376A 1987-06-10 1987-06-10 動揺制止水平保持装置 Expired - Lifetime JP2587638B2 (ja)

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