JPH1051216A - 移動体に取り付けられる水平保持機構 - Google Patents
移動体に取り付けられる水平保持機構Info
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- JPH1051216A JPH1051216A JP20202996A JP20202996A JPH1051216A JP H1051216 A JPH1051216 A JP H1051216A JP 20202996 A JP20202996 A JP 20202996A JP 20202996 A JP20202996 A JP 20202996A JP H1051216 A JPH1051216 A JP H1051216A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flywheel
- base
- axis
- rock
- holding mechanism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Support Of Aerials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 移動体に設置する機器を、移動体の傾き、揺
れ、振動があっても水平に保持することができる移動体
に取り付けられる水平保持機構を提供すること。 【解決手段】 作業機械の車体に固定されたベース10
の突出部11、12は揺動体20の突出部21、22と
協動して揺動体20を回動軸AY まわりに回動自在に支
持する。揺動体20の突出部23、24は揺動体30の
突出部31、32と協動して揺動体30を回動軸AX ま
わりに回動自在に支持する。揺動体30には柱33を介
して水平に保持されるべき台40が支持される。揺動体
30に固定されたモータ50は揺動体20、30間に位
置するフライホイール60を高速回転させる。移動体の
傾き、揺れ、振動があってもフライホイール60の回転
で振動を抑制されながら回動軸AX 、AY により台40
が水平に保持される。
れ、振動があっても水平に保持することができる移動体
に取り付けられる水平保持機構を提供すること。 【解決手段】 作業機械の車体に固定されたベース10
の突出部11、12は揺動体20の突出部21、22と
協動して揺動体20を回動軸AY まわりに回動自在に支
持する。揺動体20の突出部23、24は揺動体30の
突出部31、32と協動して揺動体30を回動軸AX ま
わりに回動自在に支持する。揺動体30には柱33を介
して水平に保持されるべき台40が支持される。揺動体
30に固定されたモータ50は揺動体20、30間に位
置するフライホイール60を高速回転させる。移動体の
傾き、揺れ、振動があってもフライホイール60の回転
で振動を抑制されながら回動軸AX 、AY により台40
が水平に保持される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機械等の移動
体に備えられて電磁波による指向性の鋭い信号伝送を行
なうための移動体に取り付けられる水平保持機構に関す
る。
体に備えられて電磁波による指向性の鋭い信号伝送を行
なうための移動体に取り付けられる水平保持機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル、油圧クレーン、ブルドー
ザ等の作業機械は、通常はオペレータが搭乗して作業を
行なうが、災害地、地下等の危険な個所や、高温な環
境、粉塵が発生する環境等劣悪な環境では、オペレータ
は搭乗せず、作業機械は遠隔地点にいるオペレータによ
り無人操縦(遠隔操縦)される。この場合、オペレータ
が作業現場を目視できるときは格別の支障はないが、充
分に又は全く目視できないときには、オペレータは作業
現場又は作業機械に設置されたカメラの映像を見ながら
遠隔操縦を行なう。この場合、遠隔地点のオペレータは
作業機械を遠隔操縦するための信号を作業機械に送信
し、一方、作業機械からは、上記カメラの映像信号や作
業機械の状態を知らせる信号が送信される。このような
遠隔地点間(例えば2 〜3 km)での信号の授受には、
電波法で定められている無線従事者の免許を要しないこ
とから、50GHz帯の周波数が用いられる。この50GH
z帯の周波数では、信号の送受信に、通常、開口型のア
ンテナ(パラボラアンテナ)が使用される。
ザ等の作業機械は、通常はオペレータが搭乗して作業を
行なうが、災害地、地下等の危険な個所や、高温な環
境、粉塵が発生する環境等劣悪な環境では、オペレータ
は搭乗せず、作業機械は遠隔地点にいるオペレータによ
り無人操縦(遠隔操縦)される。この場合、オペレータ
が作業現場を目視できるときは格別の支障はないが、充
分に又は全く目視できないときには、オペレータは作業
現場又は作業機械に設置されたカメラの映像を見ながら
遠隔操縦を行なう。この場合、遠隔地点のオペレータは
作業機械を遠隔操縦するための信号を作業機械に送信
し、一方、作業機械からは、上記カメラの映像信号や作
業機械の状態を知らせる信号が送信される。このような
遠隔地点間(例えば2 〜3 km)での信号の授受には、
電波法で定められている無線従事者の免許を要しないこ
とから、50GHz帯の周波数が用いられる。この50GH
z帯の周波数では、信号の送受信に、通常、開口型のア
ンテナ(パラボラアンテナ)が使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】作業機械と遠隔地点と
の上記の通信を行なうには、作業機械のパラボラアンテ
ナを遠隔地点の基地局のパラボラアンテナに向ける必要
がある。例えば、作業機械にその位置が特定できるグロ
ーバル・ポジショニング・システム(GPS)等のセン
サを設置し、作業機械と基地局の平面上の座標が判明し
たうえで方位センサの信号と重ね合わせてアンテナを相
手へ向ける追尾手段がある。このような追尾手段は、追
尾装置が常時水平に保持されていることが前提となって
いる。
の上記の通信を行なうには、作業機械のパラボラアンテ
ナを遠隔地点の基地局のパラボラアンテナに向ける必要
がある。例えば、作業機械にその位置が特定できるグロ
ーバル・ポジショニング・システム(GPS)等のセン
サを設置し、作業機械と基地局の平面上の座標が判明し
たうえで方位センサの信号と重ね合わせてアンテナを相
手へ向ける追尾手段がある。このような追尾手段は、追
尾装置が常時水平に保持されていることが前提となって
いる。
【0004】しかし、作業機械はその作業中、絶えず大
きな傾き(最大25度)、揺れ、振動等が発生しており、
水平状態にあることの方が少ない。加えて、上記パラボ
ラアンテナはよく知られているように指向性が鋭く、信
号がミリ波の場合にはその半値指向角度(ゲインが 6d
B低下する角度)が1.5 度と極めて狭い。したがって、
上記GPSを用いた通信は事実上不可能である。
きな傾き(最大25度)、揺れ、振動等が発生しており、
水平状態にあることの方が少ない。加えて、上記パラボ
ラアンテナはよく知られているように指向性が鋭く、信
号がミリ波の場合にはその半値指向角度(ゲインが 6d
B低下する角度)が1.5 度と極めて狭い。したがって、
上記GPSを用いた通信は事実上不可能である。
【0005】この問題を解決するため、高精度の光ファ
イバージャイロを使用する装置も提案されているが、ド
リフト等による誤差が累積し、別のセンサでこれを補正
しなければならず、又、特に油圧ショベルのような作業
機械では傾きが急激に発生するので上記補正も確実には
なし得ない。このような問題は、電波による通信のみな
らず、光通信においても同様に発生する問題である。
イバージャイロを使用する装置も提案されているが、ド
リフト等による誤差が累積し、別のセンサでこれを補正
しなければならず、又、特に油圧ショベルのような作業
機械では傾きが急激に発生するので上記補正も確実には
なし得ない。このような問題は、電波による通信のみな
らず、光通信においても同様に発生する問題である。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、移動体に設置する機器を、移動体の傾き、
揺れ、振動があっても水平に保持することができる移動
体に取り付けられる水平保持機構を提供することにあ
る。
題を解決し、移動体に設置する機器を、移動体の傾き、
揺れ、振動があっても水平に保持することができる移動
体に取り付けられる水平保持機構を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、移動体に取り付けられるベースと、この
ベースに第1の軸まわりに回動自在に装架される揺動体
と、この揺動体に前記第1の軸と直交する第2の軸まわ
りに回動自在に装架されるとともに水平に保持すべき機
器を設置する台構造と、この台構造に固定され前記第1
の軸および前記第2の軸と直交する第3の軸方向に伸び
る回転軸と、この回転軸に取り付けられて回転すること
により当該回転軸を重力の方向に向けるように作用する
フライホイールとで構成されていることを特徴とする。
め、本発明は、移動体に取り付けられるベースと、この
ベースに第1の軸まわりに回動自在に装架される揺動体
と、この揺動体に前記第1の軸と直交する第2の軸まわ
りに回動自在に装架されるとともに水平に保持すべき機
器を設置する台構造と、この台構造に固定され前記第1
の軸および前記第2の軸と直交する第3の軸方向に伸び
る回転軸と、この回転軸に取り付けられて回転すること
により当該回転軸を重力の方向に向けるように作用する
フライホイールとで構成されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
水平保持機構の斜視図である。この図で、X、Y、Zは
座標軸を示す。10は図示しない作業機械の車体に取り
付けられるベース、11、12はY軸方向において互い
に対向してベース10から突出する突出部である。20
はベース10の上方にこれと間隔を置いて配置される揺
動体、21、22はY軸方向において互いに対向して揺
動体20から突出する突出部、23、24はX軸方向に
おいて互いに対向して揺動体20から突出する突出部で
ある。ベース10の突出部11、12はそれぞれ揺動体
20の突出部21、22を、Y軸まわりに回動自在に支
持する。30は揺動体20の上方にこれと間隔を置いて
配置された揺動体、31、32はX軸方向において互い
に対向して揺動体30から突出する突出部、33は揺動
体30に固定された4本の柱である。揺動体20の突出
部23、24はそれぞれ揺動体30の突出部31、32
をX軸まわりに回動自在に支持する。なお、揺動体20
の回動軸がAY で示され、揺動体30の回動軸がAX で
示されている。
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
水平保持機構の斜視図である。この図で、X、Y、Zは
座標軸を示す。10は図示しない作業機械の車体に取り
付けられるベース、11、12はY軸方向において互い
に対向してベース10から突出する突出部である。20
はベース10の上方にこれと間隔を置いて配置される揺
動体、21、22はY軸方向において互いに対向して揺
動体20から突出する突出部、23、24はX軸方向に
おいて互いに対向して揺動体20から突出する突出部で
ある。ベース10の突出部11、12はそれぞれ揺動体
20の突出部21、22を、Y軸まわりに回動自在に支
持する。30は揺動体20の上方にこれと間隔を置いて
配置された揺動体、31、32はX軸方向において互い
に対向して揺動体30から突出する突出部、33は揺動
体30に固定された4本の柱である。揺動体20の突出
部23、24はそれぞれ揺動体30の突出部31、32
をX軸まわりに回動自在に支持する。なお、揺動体20
の回動軸がAY で示され、揺動体30の回動軸がAX で
示されている。
【0009】40は揺動体30の各柱33上に固定され
た台であり、この台40に、水平に保持されるべき機
器、即ちパラボラアンテナ機構が載置、固定される。5
0は揺動体30の中央部分に固定されたモータ、60は
モータ50を介して揺動体30に吊り下げられモータ5
0により高速回転せしめられる慣性の大きなフライホイ
ールである。70はベース10と図示しない車体との間
に介在するゴム等の防振部材である。80はベース10
に揺動可能に支持される水平保持機構を示す。なお、上
記フライホイール60は揺動体20と揺動体30との間
に位置し、これにより、水平保持機構80の重心を揺動
体30の支持点(回動軸AX 、AY )より下方に位置せ
しめる。
た台であり、この台40に、水平に保持されるべき機
器、即ちパラボラアンテナ機構が載置、固定される。5
0は揺動体30の中央部分に固定されたモータ、60は
モータ50を介して揺動体30に吊り下げられモータ5
0により高速回転せしめられる慣性の大きなフライホイ
ールである。70はベース10と図示しない車体との間
に介在するゴム等の防振部材である。80はベース10
に揺動可能に支持される水平保持機構を示す。なお、上
記フライホイール60は揺動体20と揺動体30との間
に位置し、これにより、水平保持機構80の重心を揺動
体30の支持点(回動軸AX 、AY )より下方に位置せ
しめる。
【0010】次に、本実施の形態の動作を説明する。フ
ライホイール60を高速回転させている状態で、作業機
械が駆動されていると、作業機械は地面の状態、そのと
きの作業の状態等により、傾き、揺れ、振動を生じる。
このような作業機械の車体の動きに応じて、水平保持機
構80は回動軸AX 、AY を中心として回動するが、重
心がこれらの下方にあるので、台40はたとえ瞬間的に
揺れを生じても、常に最後には水平に保持される。加え
て、慣性の大きなフライホイール60が高速回転してい
るので、回動軸AX 、AY を中心とした回動が生じてフ
ライホイール60の軸が重力方向を外れると、ジャイロ
効果により回転速度が0になる方向の回転モーメントが
発生し、その結果、上記の傾き、揺れ、振動による水平
保持機構80の揺れ、ひいては台40の揺れを抑制す
る。これにより、台40は常時実質的に水平に保持され
ることになる。
ライホイール60を高速回転させている状態で、作業機
械が駆動されていると、作業機械は地面の状態、そのと
きの作業の状態等により、傾き、揺れ、振動を生じる。
このような作業機械の車体の動きに応じて、水平保持機
構80は回動軸AX 、AY を中心として回動するが、重
心がこれらの下方にあるので、台40はたとえ瞬間的に
揺れを生じても、常に最後には水平に保持される。加え
て、慣性の大きなフライホイール60が高速回転してい
るので、回動軸AX 、AY を中心とした回動が生じてフ
ライホイール60の軸が重力方向を外れると、ジャイロ
効果により回転速度が0になる方向の回転モーメントが
発生し、その結果、上記の傾き、揺れ、振動による水平
保持機構80の揺れ、ひいては台40の揺れを抑制す
る。これにより、台40は常時実質的に水平に保持され
ることになる。
【0011】上記の動作の説明から、フライホイール6
0を超高速で回転させれば、台40を完全に水平に保持
し得ることが判る。しかし、一般に使用されるサーボモ
ータ等では回転数4000rpm程度が限界であり、それ以
上の回転数を得ようとする場合には、特殊なモータが必
要であり、そのようなモータは極めて高価であり、現実
的ではない。しかしながら、通常のモータを使用しても
慣性の大きなフライホイール60を用いれば回転数の低
下をカバーすることができ、かつ、実験によると、揺れ
により信号伝送が瞬間的に中断しても直ちに信号伝送を
継続することができることが判った。これらのことか
ら、モータ50には必ずしも特殊なモータを使用する必
要はない。
0を超高速で回転させれば、台40を完全に水平に保持
し得ることが判る。しかし、一般に使用されるサーボモ
ータ等では回転数4000rpm程度が限界であり、それ以
上の回転数を得ようとする場合には、特殊なモータが必
要であり、そのようなモータは極めて高価であり、現実
的ではない。しかしながら、通常のモータを使用しても
慣性の大きなフライホイール60を用いれば回転数の低
下をカバーすることができ、かつ、実験によると、揺れ
により信号伝送が瞬間的に中断しても直ちに信号伝送を
継続することができることが判った。これらのことか
ら、モータ50には必ずしも特殊なモータを使用する必
要はない。
【0012】図2はフライホイールの回転数の相違によ
る振動吸収の状態を示す図である。この図で、横軸には
時間、縦軸には台の傾きがとってある。実験では、水平
支持機構全体の重量は20kg、フライホイールは4 ×10
-3kg・m2 、重心位置は20cm、アンバランス量は5
kgfのものを用いた。回転数6000rpmでは振動は急
速に吸収されるが、回転数3000rpmでも充分な吸収が
みられる。
る振動吸収の状態を示す図である。この図で、横軸には
時間、縦軸には台の傾きがとってある。実験では、水平
支持機構全体の重量は20kg、フライホイールは4 ×10
-3kg・m2 、重心位置は20cm、アンバランス量は5
kgfのものを用いた。回転数6000rpmでは振動は急
速に吸収されるが、回転数3000rpmでも充分な吸収が
みられる。
【0013】図3はフライホイールの重心位置の相違に
よる振動の状態を示す図である。この図で、横軸には時
間が、縦軸には台の傾きがとってあり、図2に示すもの
と同じフライホイールが使用されている。図から判るよ
うに、重心位置が回動軸AX、AY に近いほど振動が少
ない。このことから、理想的には重心位置を回動軸に一
致させることが望ましいが、そのようにすると万一上下
が逆転したとき復元不可能になるので、重心位置は回転
軸の下方に選定される。図1に示す各柱33に長さの調
整装置を設けることにより、重心位置の調整をすること
ができる。柱33を長くすれば重心位置は上方に、短く
すれば下方に移動する。
よる振動の状態を示す図である。この図で、横軸には時
間が、縦軸には台の傾きがとってあり、図2に示すもの
と同じフライホイールが使用されている。図から判るよ
うに、重心位置が回動軸AX、AY に近いほど振動が少
ない。このことから、理想的には重心位置を回動軸に一
致させることが望ましいが、そのようにすると万一上下
が逆転したとき復元不可能になるので、重心位置は回転
軸の下方に選定される。図1に示す各柱33に長さの調
整装置を設けることにより、重心位置の調整をすること
ができる。柱33を長くすれば重心位置は上方に、短く
すれば下方に移動する。
【0014】このように、本実施の形態では、Y軸まわ
りに回動自在な揺動体20と、X軸まわりに回動自在な
揺動体30と、これに固定された台40と、揺動体30
から下方に伸びる回転軸に取り付けられて高速回転する
フライホイールとで水平保持機構を構成したので、移動
体が傾き、揺れ、又は振動しても、高価なジャイロ等を
使用することなく、台40を実質的に水平に保持するこ
とができる。
りに回動自在な揺動体20と、X軸まわりに回動自在な
揺動体30と、これに固定された台40と、揺動体30
から下方に伸びる回転軸に取り付けられて高速回転する
フライホイールとで水平保持機構を構成したので、移動
体が傾き、揺れ、又は振動しても、高価なジャイロ等を
使用することなく、台40を実質的に水平に保持するこ
とができる。
【0015】図4は本発明の他の実施の形態に係る水平
保持機構の側面図である。この図で、図1に示す部分と
同一又は等価な部分には同一符号を付して説明を省略す
る。90は水平保持機構80の台40に固定された旋回
台、91は旋回台90に上下方向に傾斜自在に設置され
た無線機、92はパラボラアンテナである。作業機械は
当該無線機91およびパラボラアンテナ92により遠隔
地の基地局と通信を行なう。100は水平保持機構80
から下方に伸びる軸を示す。この軸は、図1では、台4
0に固定され揺動体30、20を貫通して下方に伸びる
こととなる。
保持機構の側面図である。この図で、図1に示す部分と
同一又は等価な部分には同一符号を付して説明を省略す
る。90は水平保持機構80の台40に固定された旋回
台、91は旋回台90に上下方向に傾斜自在に設置され
た無線機、92はパラボラアンテナである。作業機械は
当該無線機91およびパラボラアンテナ92により遠隔
地の基地局と通信を行なう。100は水平保持機構80
から下方に伸びる軸を示す。この軸は、図1では、台4
0に固定され揺動体30、20を貫通して下方に伸びる
こととなる。
【0016】101は軸100の先端のモータ固定部、
102は作業機械の図示しない車体に取り付けられた取
付けベースである。103は取付けベース102に構成
され、X軸まわりおよびY軸まわりで揺動可能な自動調
芯軸受であり、軸100が傾いてもこれを支障なく取付
けベース102に支承する。104は重心位置調整金具
であり、この重心位置調整金具104により、吊り下げ
られているフライホイール60の上下方向の位置を容易
に調整することができる。105は水平保持機構80の
旋回(紙面に平行な上下方向軸まわりの旋回)を阻止す
る回転防止具であり、その他の回転は許容する。このよ
うに、本実施の形態では、水平保持機構80から下方に
軸100を伸ばし、その先端にモータ50およびフライ
ホイール60を設けるようにしたので、さきの実施の形
態と同じ効果を奏するとともに、重心位置の広範囲な調
整が可能である。
102は作業機械の図示しない車体に取り付けられた取
付けベースである。103は取付けベース102に構成
され、X軸まわりおよびY軸まわりで揺動可能な自動調
芯軸受であり、軸100が傾いてもこれを支障なく取付
けベース102に支承する。104は重心位置調整金具
であり、この重心位置調整金具104により、吊り下げ
られているフライホイール60の上下方向の位置を容易
に調整することができる。105は水平保持機構80の
旋回(紙面に平行な上下方向軸まわりの旋回)を阻止す
る回転防止具であり、その他の回転は許容する。このよ
うに、本実施の形態では、水平保持機構80から下方に
軸100を伸ばし、その先端にモータ50およびフライ
ホイール60を設けるようにしたので、さきの実施の形
態と同じ効果を奏するとともに、重心位置の広範囲な調
整が可能である。
【0017】なお、上記実施の形態の説明では、移動体
として作業機械を例示して説明したが、作業機械に限る
ことはなく、その他の移動体、例えば通常の走行車両に
も適用することができる。
として作業機械を例示して説明したが、作業機械に限る
ことはなく、その他の移動体、例えば通常の走行車両に
も適用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、第1の
軸まわりに回動自在な揺動体と、第2の軸まわりに回動
自在な揺動体と、これに固定された台と、高速回転する
フライホイールとで水平保持機構を構成したので、移動
体が傾き、揺れ、又は振動しても、高価なジャイロ等を
使用することなく、上記台を実質的に水平に保持するこ
とができ、ひいては、移動体と基地局との間で指向性の
鋭い通信を行なうことができる。
軸まわりに回動自在な揺動体と、第2の軸まわりに回動
自在な揺動体と、これに固定された台と、高速回転する
フライホイールとで水平保持機構を構成したので、移動
体が傾き、揺れ、又は振動しても、高価なジャイロ等を
使用することなく、上記台を実質的に水平に保持するこ
とができ、ひいては、移動体と基地局との間で指向性の
鋭い通信を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る水平保持機構の斜視
図である。
図である。
【図2】フライホイール回転数の相違による振動吸収の
状態を示す図である。
状態を示す図である。
【図3】重心位置の相違による振動の状態を示す図であ
る。
る。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る水平保持機構の
側面図である。
側面図である。
10 ベース 20、30 揺動体 40 台 50 モータ 60 フライホイール
Claims (3)
- 【請求項1】 移動体に取り付けられるベースと、この
ベースに第1の軸まわりに回動自在に装架される揺動体
と、この揺動体に前記第1の軸と直交する第2の軸まわ
りに回動自在に装架されるとともに水平に保持すべき機
器を設置する台構造と、この台構造に固定され前記第1
の軸および前記第2の軸と直交する第3の軸方向に伸び
る回転軸と、この回転軸に取り付けられて回転すること
により当該回転軸を重力の方向に向けるように作用する
フライホイールとで構成されていることを特徴とする移
動体に取り付けられる水平保持機構。 - 【請求項2】 請求項1において、前記フライホイール
の位置は前記第3の軸方向に沿って調整可能であること
を特徴とする移動体に取り付けられる水平保持機構。 - 【請求項3】 請求項1において、前記機器は、パラボ
ラアンテナを備えた通信機であることを特徴とする移動
体に取り付けられる水平保持機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20202996A JPH1051216A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 移動体に取り付けられる水平保持機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20202996A JPH1051216A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 移動体に取り付けられる水平保持機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1051216A true JPH1051216A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16450752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20202996A Pending JPH1051216A (ja) | 1996-07-31 | 1996-07-31 | 移動体に取り付けられる水平保持機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1051216A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002062579A (ja) * | 2000-08-21 | 2002-02-28 | Riosu Corp:Kk | 移動体用カメラ取付装置 |
JP2010122046A (ja) * | 2008-11-19 | 2010-06-03 | Saitama Univ | 慣性センサ |
CN104215241A (zh) * | 2014-09-02 | 2014-12-17 | 常州巴乌克智能科技有限公司 | 惯性传感装置 |
-
1996
- 1996-07-31 JP JP20202996A patent/JPH1051216A/ja active Pending
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