JP2010122046A - 慣性センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】計測精度が高く、計測可能な周波数帯域が広く、小型化が可能な慣性センサを提供する。
【解決手段】モータ20と、モータに軸支されて回転する回転体21と、モータ及び回転体を収容する内部空間を有し、モータを支持して回転体の内部空間での回転を許容する回転体保持体10と、回転体保持体の非接触支持または運動制御のために磁力を発生する複数の磁力発生手段41〜47、51、52と、磁力発生手段が固定されたステータ70とを備える。この慣性センサでは、回転体21をモータ20で軸支して回転しているため、高速回転が可能である。回転体保持体10は、非接触支持されているため、摩擦による計測誤差が発生しない。回転体の軸支による摩擦力は、角速度の算出に用いる制御入力には直接影響しない。計測精度が高く、計測可能な周波数帯域が広く、小型化が可能な慣性センサが得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、角速度や、角速度と共に加速度を計測する慣性センサに関し、小型で高精度な装置の実現を可能にするものである。
角速度を計測するジャイロセンサには、サニヤック効果を利用する光学式ジャイロや、圧電振動子を用いた振動ジャイロ、ジンバル機構を備えた回転型ジャイロなどが知られている。
光学式ジャイロは、高い計測精度を有しているが高価であり、サイズが大きい。振動ジャイロは、安価で小サイズであるが計測精度が比較的低い。
本発明者等は、安価でかつ小型・高精度なジャイロを実現するため、回転型ジャイロの回転体を磁気軸受で支承し、磁気浮上させた状態で回転する方式を先に提案した(非特許文献1)。
この磁気浮上式ジャイロは、図9に模式的に示すように、棒状の回転体100と、回転体100を回転する誘導モータ200と、回転体100の変位を検出するセンサ301〜305と、センサ301〜305の検出結果に基づいて回転体100の姿勢を制御する電磁石401〜410とを備えている。誘導モータ200、センサ301〜305及び電磁石401〜410は、図9の配置位置を取るようにステータ(不図示)に固定されており、回転体100は、どこにも接触していない。
この磁気浮上式ジャイロの誘導モータ200は、電磁石401〜410で非接触支持された回転体100を回転する。そのため、回転体100は、ジャイロ効果により、回転軸の向きを変える力が作用しなければ、その向きを一定に保ち続け、軸の向きを変える力が加われば、その力と直角の方向に動く。
誘導モータ200、センサ301〜305及び電磁石401〜410を支持するステータ(不図示)が移動/回転すると、元の状態を維持しようとする回転体100とセンサ301〜305との相対位置が変化し、その変化をセンサ301〜305が検出する。センサ305は、回転体100のz軸方向の並進を検出し、センサ303及び304は、回転体100のx軸方向の並進とy軸周りの回転とを検出し、センサ301及び302は、回転体100のy軸方向の並進とx軸周りの回転とを検出する。
電磁石401〜410には、センサ301〜305で検出された変位を相殺する磁力が生じるように、制御された励磁電流が供給される。電磁石409及び410は、回転体100のz軸方向の並進を制御し、電磁石401、402、405及び406は、回転体100のx軸方向の並進とy軸周りの回転とを制御し、電磁石403、404、407及び408は、回転体100のy軸方向の並進とx軸周りの回転とを制御する。これらの制御は、それぞれ独立して行われる。
例えば、ステータがy−z平面上でx軸の周りを反時計方向に回転すると、それによって生じる相対変位を相殺するため、回転体100をy−z平面上でx軸の周りに反時計方向に回転する力が電磁石403、404、407及び408により与えられる。この力が回転体100に作用すると、回転体100は、ジャイロ効果によりx−z平面上でy軸の周りに反時計方向に回転しようとし、この回転を抑えるために、回転体100をx−z平面上でy軸の周りに時計方向に回転する力が電磁石401、402、405及び406により与えられる。
その結果、回転体100とステータ(不図示)との相対位置は元の状態に保たれ、その際に電磁石401〜410に供給された励磁電流の変動分から、ステータの角速度及び加速度が算出される。
この磁気浮上式ジャイロは、回転体が非接触支持されているため、摩擦による計測誤差が発生せず、高い計測精度が得られる。また、回転体とステータとの相対変位を打ち消すように制御し、その制御量から計測値を求めているため、回転体とステータとの相対的な位置関係は常に同じ状態に保たれる。それ故、両者間の相対的な位置関係の変化に起因する計測誤差が発生しない。また、ジンバル機構のような機械的支持部品を必要としないため、小型化が期待できる。
Maruyama, Y., Takasaki, M., Ishino, Y., Mizuno, Ishigami, T. and Kameno, H., Basic Study on Gyroscopic Sensor Using Active Magnetic Bearing, Proc. 9th International Symposium on Magnetic Bearings, New Fields in Magnetic Bearings and Industrial Applications, pp.57-60 (2006.08).
しかし、この磁気浮上式ジャイロは、棒状回転体を回転させているが、高速回転時には回転体に弾性モードでの変形が現れるため、回転体をステータに対して制御することが困難になる。このため、高速回転させることが難しい。これは、周期的に変化する角速度を計測する場合に、周波数帯域が高い高周波領域の計測を困難にしており、計測可能な周波数帯域を狭めている。
また、棒状の回転体は、その長さが長くなる程、力が加わったときのジャイロ効果による回転軸の動きが遅くなる。これも計測可能な周波数帯域を狭める一因となっている。
さらに、この磁気浮上式ジャイロは、回転体に非接触で回転を与える必要があり、使用できるモータの種類及び形状が制限される。
また、回転体を非接触浮上させるためには電磁石及びセンサのターゲットを回転体に取り付ける必要があるが、これらのターゲットには遠心力が作用するため、この遠心力によってターゲットが離脱しないように固定する必要があり、その固定方法が難しい。加えて、回転時にはターゲットが電磁石に対して動き続けるため、積層構造のターゲットを用いなければならない。このため、回転体の製造コストが高くなる。
本発明は、こうした事情を考慮して創案したものであり、計測精度が高く、計測可能な周波数帯域が広く、小型で安価な慣性センサを提供することを目的としている。
本発明では、慣性センサに、モータと、前記モータに軸支されて回転する回転体と、前記モータ及び回転体を収容する内部空間を有し、前記モータを支持して前記回転体の前記内部空間での回転を許容する回転体保持体と、前記回転体保持体の非接触支持または運動制御のために磁力を発生する複数の磁力発生手段と、前記磁力発生手段が固定されたステータとを設ける。
また、前記回転体保持体と前記ステータとの相対変位を検出するセンサを前記ステータまたは回転体保持体に固定する。
また、前記磁力発生手段の少なくとも一部を前記回転体保持体の運動制御を行う電磁石とする。
前記磁力発生手段は、前記回転体保持体の3軸周りの回転運動及び3軸方向の並進運動を合わせた計6自由度の運動が能動的または受動的に制御できるように前記ステータに固定し、この6自由度の内の少なくとも1自由度は、電磁石によって能動的に制御する。
前記ステータに加速度あるいは角速度が生じると、前記回転体保持体と前記ステータとの間に相対変位または相対角変位が生じるが、この相対変位または相対角変位を前記変位センサによって検出し、これを打ち消すように、前記電磁石の励磁電流を可変する。
この電磁石の励磁電流の変動分に相当する制御入力が、角速度等の算出に用いられる。
この慣性センサでは、軸長の短い回転体が用いられているため、より高い回転数まで、回転体の弾性モードが生じない。
また、電磁石やセンサのターゲットが取り付けられる前記回転体保持体は、回転しないため、ターゲットの固定方法及び構造を簡素にすることができる。
さらに、前記回転体保持体は、非接触支持されているため、摩擦による計測誤差が発生しない。回転体の回転はモータで軸支されているため、摩擦を生じるが、この摩擦力は、角速度等の算出に用いる制御入力には直接影響しないので、計測精度は損なわれない。
また、本発明の慣性センサでは、前記回転体保持体に、扁平な外形形状を形成する平行な二つの面を設け、前記回転体を、回転軸方向が前記二つの面に対して垂直となるように前記回転体保持体の前記内部空間に配置し、前記回転体保持体の回転運動を制御する電磁石を、前記二つの面の各々に対向するように前記ステータに固定することが望ましい。
このように構成することで、回転体の軸長を短くすることができ、また、回転体保持体の回転中心と電磁石の作用点との距離を大きく取ることができるため、計測可能な周波数帯域の一層の広帯域化や、高感度化が可能になる。
また、本発明の慣性センサでは、前記回転体保持体を、扁平な6面体や扁平な5面体、円筒形とすることができる。
回転体保持体を扁平な5面体に形成すると、扁平な6面体形状とする場合に比べて、回転体保持体の非接触支持や運動制御を行う磁力発生手段の数を減らすことができる。
また、本発明の慣性センサでは、前記回転体保持体の回転運動を制御する電磁石を、前記回転体の回転軸方向と平行する前記回転体保持体の面に対向させて前記ステータに固定するようにしても良い。
この場合は、回転体保持体の回転運動の制御を、従来の磁気浮上式ジャイロと同様に行うことができる。
また、本発明の慣性センサでは、前記モータを流体軸受けモータとし、前記回転体の回転軸を前記モータの流体軸受けで軸支するように構成することができる。
回転体の回転軸を流体軸受けモータで軸支することにより、装置の小型化や回転速度の高速化、摩擦力の低減等を図ることができる。
本発明の慣性センサでは、前記ステータが固定された物体の角速度を計測することができる。
例えば、回転体保持体のz軸方向の並進運動を永久磁石の反発力で制御し、x軸周り及びy軸周りの回転運動を電磁石で制御することにより、この電磁石の励磁電流の変動分から角速度を求めることができる。
また、本発明の慣性センサでは、前記ステータが固定された物体の角速度及び加速度を計測することができる。
例えば、回転体保持体のx軸方向、y軸方向及びz軸方向の並進運動、並びに、x軸周り及びy軸周りの回転運動を、それぞれ電磁石で制御することにより、この電磁石の励磁電流の変動分から回転体の回転軸と直交する2軸周りの角速度と3軸方向の加速度とを求めることができる。
本発明により、計測精度が高く、計測可能な周波数帯域が広く、安価で小型化が可能な慣性センサを得ることができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る慣性センサの断面図であり、図2は、この慣性センサの回転体保持体と電磁石との配置を示す斜視図である。
この慣性センサは、図1に示すように、回転体21と、回転体21を回転する流体軸受けモータ20と、回転体21及び流体軸受けモータ20を収容するフレーム(回転体保持体)10と、フレーム10を囲むステータ70と、ステータ70に固定された電磁石41、44、45、47と、ステータ70に固定された永久磁石51、52と、ステータ70に固定されたセンサ31〜34と、フレーム10に固定されたセンサ31〜34のターゲット61〜64と、永久磁石51、52に対向してフレーム10に固定された永久磁石53、54とを備えている。
フレーム10は、鉄などの強磁性材料から成る。あるいは、強磁性材料から成る電磁石ターゲットを有する非磁性材料で構成しても良い。このフレーム10は、平行する正方形の二つの面11、12を有しており、この正方形の辺の長さに比べて二つの面11、12の間の距離が短く設定されている。そのため、フレーム10は、扁平な6面体を構成している。
流体軸受けモータ20は、フレーム10の一方の面12の中心位置に固定されており、回転体21は、この流体軸受けモータ20に回転自在に軸支されている。回転体21の回転軸方向は二つの面11、12に垂直であり、回転軸の延長線は二つの面11、12の中心位置を貫いている。
流体軸受けモータ20は、小型の磁気ディスク装置(HDD)などで広く用いられており、数万rpm程度の高速回転が可能である。これらの装置で使用されている流体軸受けモータを、この慣性センサでも用いることができる。この流体軸受けモータ20は、回転体21の回転軸を軸支する流体軸受けを有しており、小型であって、回転体21の高速回転が可能である。また、摩擦力が少ないため、高速回転しても音が静かである。
なお、流体軸受けモータ20を駆動する駆動回路及び電池が、流体軸受けモータ20内、あるいは、フレーム10の内部空間に配置されているが、ここでは、その図示を省略している。フレーム10は、その内部空間に配置された全てのものを含む重心が、回転体21の回転軸上に在るように設定されており、回転体21は、フレーム10の内部空間において偏心せずに高速回転することができる。
電磁石41、44、45、47は、フレーム10の面11、12と対向するようにステータ70に固定されている。図2に示すように、電磁石41〜48は合計で8個存在し、フレーム10の一方の面11に対向して4個の電磁石41〜43が配置され、他方の面12に対向して4個の電磁石45〜48が配置されている。また、扁平な6面体を構成するフレーム10の面11、12を除く4面には、永久磁石53、54が固定されており、これらは、ステータ70に固定された永久磁石51、52と対向し、相互の間で反発力が発生する。
また、ステータ70には、フレーム10の面11に対向して4個のセンサ(図1では、その内の2個31、32を示している。)が固定され、面12に対向して4個のセンサ(図1では、その内の2個33、34を示している。)が固定されている。フレーム10の面11、12には、各センサと向き合ってターゲット61〜64が配置されている。センサ31〜34は、光学的手段、あるいは、磁気的手段等でターゲット61〜64の位置を識別し、ステータ70とフレーム10との相対変位を検出する。
この慣性センサを用いて測定対象の角速度を計測する場合、ステータ70が測定対象に固定される。
角速度の計測は、次のように行われる。
流体軸受けモータ20によって高速回転する回転体21は、ジャイロ効果により、外力が加わらなければ、一定の向きを保ち続け、フレーム10を介して外力が加われば、その力と直角の方向に回転する。そのため、回転体21を内蔵するフレーム10も、外力が加わらなければ、一定の向きを保ち続け、外力が加われば、回転体21の動きに応じた動きを示す。
フレーム10は、ステータ70に固定された電磁石41〜48や永久磁石51、52により非接触支持されている。
測定対象が回転し、それに伴ってステータ70が回転すると、一定の向きを保ち続けるフレーム10とステータ70との相対位置が変位し、その変位をセンサ31〜34が検出する。電磁石41〜48には、センサ31〜34で検出された変位を相殺する磁力が生じるように、制御された励磁電流が供給され、それによって、フレーム10とステータ70との相対位置は元の状態に保たれる。ステータの角速度は、その際に電磁石41〜48に供給された励磁電流の変動分から算出される。
次に、この慣性センサにより計測される角速度を、数式を用いて定量的に説明する。
図2に示すように、フレーム10の前後に配置された8個の電磁石41〜48で、フレーム10のz軸方向の並進運動、x軸周り及びy軸周りの回転運動が能動的に制御されるものとする。x軸及びy軸方向の並進運動、並びにz軸周りの回転運動は、フレーム10の面11、12以外の4面に対向する永久磁石51、52の反発力によって受動的に制御されるものとする。
フレーム10のz軸方向の絶対変位、x軸周り及びy軸周りの絶対角変位を(zf,Ψx,Ψy)とし、ステータ70のz軸方向の絶対変位、x軸周り及びy軸周りの絶対角変位を(zs,ψx,ψy)とする。また、ステータ70に対するフレーム10の相対変位、相対角変位を(z,θx,θy)とする。そうすると、z軸方向の並進運動、x軸周り及びy軸周りの回転運動に関する運動方程式は、それぞれの運動を制御するための制御力Fz、制御トルクTx及びTyを用いて次のように表される。
ここで、mはフレーム10全体(内部空間に配置された部品を含む全体)の質量、Irはフレーム10のx軸、y軸周りの慣性モーメント、Izは回転体21の主軸周りの慣性モーメント、ωzは回転体21の主軸周りの角速度である。すべての電磁石41〜48の特性は等しく、フレーム10の中心から等しい距離lに配置されているものとし、定常的な空隙及び励磁電流を等しく設定すると、制御力Fz、制御トルクTx及びTyは次のように表すことができる。
ここで、Ki及びKdは電磁石の特性、定常的な空隙及び励磁電流によって決定される値であり、それぞれ各電磁石の推力係数及び負の剛性である。また、uz,uθx,uθyは電磁石41〜48への励磁電流の変動分(i1〜i8)を用いて次式で表される。(電磁石41への励磁電流の変動分をi1、電磁石42への励磁電流の変動分をi2、・・電磁石48への励磁電流の変動分をi8で表す。)
数式4から数式6を、数式1から数式3に代入して整理すると、
となる。ただし、az=8Kd/m,bz=Ki/m,ak=Izωz/Ir,
θ=8Kd2/Ir,bθ=Kil/Ir
である。
次に、数式10から数式12をステータ70に対するフレーム10の相対変位及び相対角変位を用いて表すと次式が得られる。
ここで、フレーム10はステータ70に対して理想的に制御されており、相対変位z及び相対角変位θx,θyに変動が生じないものとすると、数式13〜数式15の左辺は0となる。このとき、数式13より、
となる。また、数式14、15を行列表記すると、
となる。数式17をラプラス変換し、整理すると、
となる。ここで、Ψx(s)、Ψy(s)及びUθx、Uθyは、それぞれ、d(ψx)/dt、d(ψy)/dt及びuθx、uθyのラプラス変換である。数式18は右辺の伝達関数の分母に中立極(s+jak,s−jak)を持つため、Ψx(s)、Ψy(s)は安定でない。そこで、安定化のため、推定される角速度の変動はakに比べて十分遅いものとし、s2の項を無視すると、
となる。数式16、数式19より、それぞれ、ステータ70に生じたz軸方向の加速度及びx軸周り、y軸周りの角速度が制御電流から計測できる。
図3は、周期的に角速度が変化する測定対象に、この慣性センサと参照用の光学式ジャイロとを固定して、測定対象の角速度を測定した結果を表している。図3の曲線Rは、光学式ジャイロで計測した角速度であり、線Aは、この慣性センサで計測した角速度の測定値を示している。この慣性センサの測定値は、曲線Rに重なっており、この慣性センサを用いて、光学式ジャイロに匹敵する精度で角速度が測定できることを示している。
この慣性センサは、扁平なフレーム10の内部空間に収容する回転体21の軸長を短く設定し、また、この回転体21を流体軸受けモータ20で高速回転させているため、周期的に変化する角速度を計測する場合でも、高い周波数帯域まで計測することができ、計測可能な周波数帯域の広帯域化を図ることができる。また、扁平なフレーム10の広い面積を持つ面に対向させて制御用の電磁石を配置しているため、フレーム10の中心から電磁石の作用点までの距離を大きく取ることができ、フレーム10の制御入力に対する感度を高めることができる。
流体軸受けモータ20は、HDD用などに小型かつ扁平なものが開発されており、それを用いることで慣性センサの小型化を図ることができる。
回転体21は、流体軸受けモータ20で軸支されているため、その回転に摩擦を伴う(流体軸受で軸支されているので、その摩擦は少ないが、ゼロではない。)。しかし、この摩擦力は、角速度の算出に用いる制御入力には直接影響しない。何故なら、角速度は、非接触支持されたフレーム10の相対変位を補償する電磁石41〜48の励磁電流の変動分から算出されているためである。従って、回転体21の回転に伴う摩擦は、角速度の計測精度を損なわない。
ここでは、扁平な6面体を構成するフレーム10の面11、12以外の4面に永久磁石51、52を対向させて、永久磁石51、52の反発力でx軸及びy軸方向の並進運動、並びにz軸周りの回転運動を受動的に制御する場合について説明したが、図4に示すように、これらの永久磁石51、52の代わりに4つの電磁石49、50を配置して、x軸及びy軸方向の並進運動、並びにz軸周りの回転運動を能動的に制御するようにしても良い。これらの電磁石49、50に加える励磁電流の変動分を併せて用いることで、測定対象の角速度と、全ての方向の加速度とを計測することが可能になる。
また、ここでは、フレーム10を強磁性体で形成する場合について説明したが、フレーム10を合成樹脂等で成形し、電磁石や永久磁石に対向するフレーム10の面に、それらのターゲットとなる鉄板等を固着するようにしても良い。
また、回転体21を回転するモータは、流体軸受け以外の軸受で回転体21を軸支するものであっても良い。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の慣性センサでは、フレームの姿勢制御に用いる電磁石や永久磁石の数を減らしている。
図5は、扁平な5面体に成形した慣性センサのフレームと、電磁石との配置を示し、図6は、この慣性センサの構成部品を示している。図7(a)は、この慣性センサを下方から見た図、また、図7(b)は、この慣性センサを上方から見た図である。
この慣性センサは、扁平な5面体から成るフレーム10と、各面に対向するようにステータ(不図示)に固定された電磁石141〜147とを有しており、フレーム10には、電磁石141〜147に対向する各位置にターゲット60が配置されている。なお、ここではセンサの図示を省略している。
図6(a)はフレーム10の形状を示し、図6(b)は、フレーム10を除いたときの電磁石141〜147の配置を示し、図6(c)は、さらに、電磁石141を除いたときの電磁石142〜147の配置を示し、図6(d)は、さらに、電磁石142〜144を除いたときの電磁石145〜147の配置を示している。
フレーム10は、図7に示すよう、正三角形の2つの平行する面13、14を有しており、これらの面13、14が接近して扁平な5面体を形成している。フレーム10の内部空間には、回転体と、回転体を回転する流体軸受けモータとが内蔵されており、回転体の回転軸の延長線が二つの面13、14の中心位置を貫くように流体軸受けモータがフレーム10の内部空間に固定されている。
電磁石は、フレーム10の面13の中心位置に対向して1個の電磁石141が配置され、面14に対向して3個の電磁石145、146、147が配置され、扁平な5面体の面13、14を除く3つの各面に対向して、1つずつの電磁石142、143、144が配置されている。
電磁石の合計数は7個であり、この7個の電磁石による能動制御により、回転体の回転軸と直交する2軸周りの角速度と、全ての方向の加速度とを計測することができる。
ここで、電磁石142、143及び144は、それらから発生する磁力の作用線が、互いに平行な組み合せを生じないように、また、少なくとも一つの作用線(ここでは電磁石143及び144からの作用線)の延長線上にフレーム10の重心が無いように設定している。
また、電磁石145、146及び147は、それらから発生する磁力の作用線が、電磁石141から発生する磁力の作用線と直交しないように設定している。
ここでは、フレーム10を扁平な5面体としているが、フレームがその他の形状であっても、電磁石142、143及び144から発生する磁力の作用線には、互いに平行な組み合せが無く、少なくとも一つの作用線の延長線上にフレーム10の重心が無く、かつ、電磁石145、146及び147から発生する磁力の作用線が、電磁石141から発生する磁力の作用線と直交しないようにターゲットを配置できる形状であれば、7個の電磁石141、142、143、144、145、146、147で、回転体の回転軸と直交する2軸周りの角速度、及び、全ての方向の加速度を計測することができる。
また、回転体の回転軸方向の加速度、及び、これと直交する軸周りの角速度のみを計測する場合は、電磁石142、143、144を永久磁石に代えることができる。この場合には、永久磁石に変えた磁石のターゲットを、反発力が働くように着磁された永久磁石とする。
このように、この慣性センサは、フレーム10を扁平な6面体で構成した第1の実施形態の慣性センサと比べて、少ない数の電磁石や永久磁石により角速度や加速度を計測することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の慣性センサは、フレームの回転を打ち消すように制御する電磁石を、回転体の回転軸方向と平行なフレーム面に対向させている。
図8は、この慣性センサの断面図を示している。
この慣性センサは、断面が正方形の直方体または円筒形のフレーム10と、フレーム10の内部空間に収容された回転体21及びモータ20と、フレーム10を囲むステータ70と、ステータ70に固定された電磁石241〜246と、ステータ70に固定されたセンサ31〜33と、フレーム10に固定されたターゲット60とを備えている。
回転体21を回転するモータ20は、第1の実施形態で用いたものと同様の構造を有しており、このモータ20に軸支された回転体21は、フレーム10の内部空間において高速で安定して回転する。
フレーム10の電磁石241〜246に対向する箇所には、磁性体から成るターゲット60が配置されている。このターゲット60は、センサ31〜33に対向する位置まで延びており、センサ31〜33は、ターゲット60を磁気的に識別して、ステータ70とフレーム10との変位を検出する。
回転体21の回転軸方向に平行なフレーム10面に対向する電磁石241、242は、従来の磁気浮上式ジャイロ(図9)の電磁石401、402、403、404と同様に、この図に現れていない2つの電磁石と組になってフレーム10の周囲を取り囲み、また、電磁石243、244も、図9の電磁石405、406、407、408と同様に、この図に現れていない2つの電磁石と組になってフレーム10の周囲を取り囲む。
角速度を計測する際の制御は、従来の磁気浮上式ジャイロ(図9)と同じであり、非接触支持されたフレーム10のx軸方向の並進とy軸周りの回転とを電磁石241、242、243、244で補償し、フレーム10のy軸方向の並進とx軸周りの回転とを、この図に現れていない4つの電磁石で補償する。また、フレーム10のz軸方向の並進は、電磁石245、246を用いて補償する。
そして、各電磁石241〜246に供給された励磁電流の変動分から、角速度及び加速度を求める。
このように、この慣性センサでは、角速度及び加速度の算出が、従来の磁気浮上式ジャイロ(図9)と同様の方式で行われるが、従来の磁気浮上式ジャイロに比べて、回転体21の軸長を短く設定し、ジャイロ効果に敏感に反応するように構成しており、また、回転体21を軸支するモータ20により回転体21を高速回転するように構成しているため、周期的に変化する角速度を計測する場合でも、高い周波数帯域まで計測することができ、計測可能な周波数帯域の広帯域化を図ることができる。
また、小型のモータ20を用いることで、装置の小型化を図ることができる。
本発明の慣性センサは、ロボットの姿勢制御や、自動車のナビゲーション、航空機の飛行制御など、角速度や加速度の計測を必要とする各種分野で利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る慣性センサの断面図 図1の慣性センサの回転体保持体と電磁石との配置を示す図 本発明の第1の実施形態に係る慣性センサによる角速度の測定結果を示す図 図1の慣性センサの変形図 本発明の第2の実施形態に係る慣性センサのフレームと電磁石との配置を示す全体図 図5の慣性センサの構成部品を示す図 図5の慣性センサを下方から見た図(a)と、上方から見た図(b) 本発明の第3の実施形態に係る慣性センサの断面図 従来の磁気浮上式ジャイロを示す図
符号の説明
10 フレーム(回転体保持体)
11 正方形の面
12 正方形の面
13 正三角形の面
14 正三角形の面
20 流体軸受けモータ
21 回転体
31〜34 センサ
41〜50 電磁石
51 永久磁石
52 永久磁石
53 永久磁石
54 永久磁石
60〜64 ターゲット
70 ステータ
141〜147 電磁石
200 誘導モータ
241〜247 電磁石
301〜305 センサ
401〜410 電磁石

Claims (13)

  1. モータと、
    前記モータに軸支されて回転する回転体と、
    前記モータ及び回転体を収容する内部空間を有し、前記モータを支持して前記回転体の前記内部空間での回転を許容する回転体保持体と、
    前記回転体保持体の非接触支持または運動制御のために磁力を発生する複数の磁力発生手段と、
    前記磁力発生手段が固定されたステータと、
    を備えることを特徴とする慣性センサ。
  2. 請求項1に記載の慣性センサであって、前記磁力発生手段の少なくとも一部は前記回転体保持体の運動制御を行う電磁石であり、前記回転体保持体と前記ステータとの相対変位を打ち消すように、前記電磁石の励磁電流が可変されることを特徴とする慣性センサ。
  3. 請求項2に記載の慣性センサであって、前記電磁石以外の前記磁力発生手段が、永久磁石であることを特徴とする慣性センサ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の慣性センサであって、さらに、前記回転体保持体と前記ステータとの相対変位を検出するセンサを有していることを特徴とする慣性センサ。
  5. 請求項4に記載の慣性センサであって、前記センサが前記ステータに固定されていることを特徴とする慣性センサ。
  6. 請求項4に記載の慣性センサであって、前記センサが前記回転体保持体に固定されていることを特徴とする慣性センサ。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の慣性センサであって、前記磁力発生手段は、前記回転体保持体の3軸周りの回転運動及び3軸方向の並進運動を合わせた計6自由度の運動が能動的または受動的に制御できるように前記ステータに固定されており、前記6自由度の内の少なくとも1自由度は、電磁石によって能動的に制御されていることを特徴とする慣性センサ。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の慣性センサであって、前記回転体保持体が、扁平な6面体を構成していることを特徴とする慣性センサ。
  9. 請求項1から7のいずれかに記載の慣性センサであって、前記回転体保持体が、扁平な5面体を構成していることを特徴とする慣性センサ。
  10. 請求項1から7のいずれかに記載の慣性センサであって、前記回転体保持体が、円筒形状であることを特徴とする慣性センサ。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の慣性センサであって、前記モータが流体軸受けモータであり、前記回転体の回転軸が前記モータの流体軸受けで軸支されていることを特徴とする慣性センサ。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の慣性センサであって、前記ステータが固定された物体の角速度を計測する慣性センサ。
  13. 請求項1から11のいずれかに記載の慣性センサであって、前記ステータが固定された物体の角速度及び加速度を計測する慣性センサ。
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