JP3449363B2 - アクティブマトリクス型表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス型表示装置

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JP3449363B2
JP3449363B2 JP2001135724A JP2001135724A JP3449363B2 JP 3449363 B2 JP3449363 B2 JP 3449363B2 JP 2001135724 A JP2001135724 A JP 2001135724A JP 2001135724 A JP2001135724 A JP 2001135724A JP 3449363 B2 JP3449363 B2 JP 3449363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OA機器等の画
像,文字情報の表示装置として用いられる、アクティブ
マトリクス型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタ(以下TFTと記す)を
用いたアクティブマトリクス型表示装置においては、従
来、TFTのリーク電流や汚染等による液晶抵抗の低下
に起因する液晶駆動電圧低下の補償、または、TFTの
ゲート−ソース間寄生容量によるフィードスルー電圧に
起因する液晶駆動電圧への直流成分重畳を防止するため
に、液晶容量と並列に付加容量を設けることが一般に行
われている。付加容量の構造として、特開平2−137826
号においては、Ta25と窒化シリコン(SiN)の2層
絶縁膜を有する容量が開示されている(第一の従来技
術)。この第一の従来技術の問題点は、SiN膜上のう
ち、TFT部分にのみ選択的に半導体膜を残す必要があ
るので、SiNのホト/エッチング工程と半導体膜のホ
ト/エッチング工程は別個に行う必要が有り、必然的に
製造工程が長くなる点である。
【0003】これに対して、特開平3−15827号において
は、Ta25とSiN膜と半導体膜とからなる付加容量
が開示されている(第二の従来技術)。また、特開昭62
−32651 号においては、半導体膜と絶縁膜を同一の平面
形状とすることにより一回のホト/エッチング工程によ
り加工する技術が開示されている(第三の従来技術)。こ
の第二の従来技術において、付加容量部分の半導体膜と
絶縁膜を同一の平面形状とすることにより、第三の従来
技術のように一回のホト/エッチング工程により加工す
ることができるので、工程数を削減できる可能性があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第二の従来
技術では、n型低抵抗半導体層/真性半導体層/絶縁層
の積層構造を誘電体とするMIS型コンデンサを付加容
量としており、MIS型コンデンサに特有な過渡応答特
性により液晶駆動電圧が減衰し、正常な画像表示ができ
ないという問題がある。
【0005】図22(a)に、n型低抵抗半導体層/真
性半導体層/絶縁層の積層構造を誘電体とするMIS型
コンデンサを付加容量とするアクティブマトリクス型表
示装置における、画素電位の波形を示す。図22におい
て、VEPは画素電極の電位、期間402は画素が接続
された薄膜トランジスタがOFFになって電圧を保持す
る電圧保持期間で約16msある。このとき、期間40
2において、VEPが比較的ゆっくりとした時定数で減
衰する現象がみられる。図22(b)に、絶縁層のみを
誘電体とするコンデンサを付加容量とするアクティブマ
トリクス型表示装置における、画素電位の波形を示す。
この場合、期間402にはMIS型コンデンサで見られ
た電圧減衰はほとんど観測されない。以上のことから、
ゆっくりとした時定数での画素電位VEPの減衰は、真
性半導体層とn型低抵抗半導体層に起因することがわか
る。
【0006】このMIS型コンデンサ特有の電圧減衰
は、次のようにして起こる。真性半導体層と絶縁層との
界面付近にはキャリア捕獲中心(トラップ)が存在す
る。このトラップに蓄積されたキャリアは、1msから
10msの時定数をもって、熱的に放出される。このと
き放出されたキャリアは、真性半導体層を移動し、n型
低抵抗半導体層を通って電極に到達する。このキャリア
の移動距離dは、真性半導体層の膜厚と同程度となる。
このキャリアの移動に伴い、ポアソン方程式から導かれ
る次の式で表される電圧ΔVだけ変化する。
【0007】 ΔV=ρ*d/ε0/εs …(式1) 但し、ρは移動したキャリアの電荷密度、dは移動距
離、εsは真性半導体層の比誘電率、ε0は真空の誘電
率である。
【0008】このMIS型コンデンサ特有の電圧減衰の
ために、液晶にかかる電圧(液晶保持電圧)が保持期間
中にゆっくりと減衰することになる。これは、液晶駆動
電圧の実効値の低下や液晶駆動電圧の直流成分をキャン
セルするためのオフセット電圧のシフトをもたらす。こ
の結果、コントラストの低下,フリッカ,残像など、表
示画像に悪影響を与える。
【0009】本発明の目的は、フリッカや残像等の表示
不良を抑さえた液晶表示装置を提供することを目的とす
る。更に本発明の他の目的は、真性半導体/絶縁層が略
同一パターンである工程短縮可能な構造において、液晶
駆動電圧の減衰がない付加容量を実現することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のアクティブマトリクス型表示装置によれ
ば、付加容量は絶縁層と真性半導体層を含み、それが接
続された走査電極の非選択期間において、付加容量のキ
ャリアを前記絶縁層と前記真性半導体層との界面付近に
蓄積する。
【0011】更に、本発明のアクティブマトリクス型表
示装置によれば、薄膜トランジスタは走査電極上に形成
された絶縁層と、前記絶縁層上に形成された真性半導体
層と、前記真性半導体層上の一部に形成された第一伝導
型半導体層と、前記第一伝導型半導体層上に形成された
ソース電極およびドレイン電極とからなり、付加容量は
第一電極と、前記第一電極上に形成された絶縁層と、前
記絶縁層上に形成された真性半導体層と、前記真性半導
体層上に形成された第二伝導型半導体層と、前記第二伝
導型半導体層上に形成された第二電極とから構成され
る。
【0012】更に、本発明のアクティブマトリクス型表
示装置によれば、薄膜トランジスタは前記走査電極上に
形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成された真性半
導体層と、前記真性半導体層上の一部に形成されたn型
またはp型半導体層と、前記n型またはp型半導体層上
に形成されたドレイン電極およびソース電極とからな
り、付加容量は、前記画素電極に接続された第一電極
と、前記第一電極上に形成された絶縁層と、前記絶縁層
上に形成された真性半導体層と、前記半導体層上に形成
された前記薄膜トランジスタと同じ導電型のn型または
p型半導体層と、前記n型またはp型半導体層上に形成
された第二電極で構成され、前記第二電極が前記走査電
極に接続される。
【0013】更に、本発明のアクティブマトリクス型表
示装置によれば、付加容量は、絶縁層と真性半導体層を
含み、前記真性半導体層に存在するキャリア捕獲中心お
よび、前記絶縁層と前記真性半導体層との界面に存在す
るキャリア捕獲中心からのキャリア放出時定数を短くす
る処理を施す。
【0014】更に、本発明のアクティブマトリクス型表
示装置によれば、付加容量は、絶縁層と真性半導体層を
含み、前記真性半導体層に光を照射する。
【0015】更に、本発明のアクティブマトリクス型表
示装置によれば、付加容量は、第一電極と真性半導体層
と第二電極を含み、前記第一電極と前記真性半導体層の
間の層の一つに第一絶縁層を含み、前記第二電極と前記
真性半導体層の間の層の一つに第二絶縁層を含む。
【0016】本発明では、薄膜トランジスタは走査電極
上に形成された絶縁層と、前記絶縁層上に形成された真
性半導体層と、前記真性半導体層上の一部に形成された
第一伝導型半導体層と、前記第一伝導型半導体層上に形
成されたソース電極およびドレイン電極とからなり、前
記付加容量は第一電極と、前記第一電極上に形成された
絶縁層と、前記絶縁層上に形成された真性半導体層と、
前記真性半導体層上に形成された第二伝導型半導体層
と、前記第二伝導型半導体層上に形成された第二電極と
から構成される。このため、付加容量の真性半導体層/
絶縁層界面のトラップに蓄積されるキャリアは正孔とな
る。付加容量に印加される電界の向きを考慮すると、保
持期間中において、トラップから放出されたキャリアは
界面付近に蓄積される。このときキャリアは界面から他
に移動しないため、キャリアの移動距離dがほとんど0
となる。この結果、(式1)から導かれるように電圧変
動ΔVもほとんど0となるため、トラップからのキャリ
ア放出に伴う電圧減衰はなくなることがわかる。また、
薄膜トランジスタをp型、MIS型保持容量をn型とし
た場合でも、MIS型保持容量にかかる電圧の極性、キ
ャリアの極性が共に入れ替わるため、同様の議論が成り
立つことがわかる。
【0017】更に本発明の別の手段では、薄膜トランジ
スタの導電型とMIS型付加容量の低抵抗半導体層の伝
導型が同じ場合で、付加容量において、低抵抗半導体層
に接続された第二電極を走査電極に接続し、絶縁層に接
続された第一電極を画素電極に接続した付加容量で構成
される。このため、保持期間中のMIS型コンデンサに
かかる電界の向きは従来の場合と反対になる。この場合
もトラップから放出されたキャリアは界面付近に蓄積さ
れる結果、さきほどの議論と同様に電圧減衰を防止する
ことが可能である。
【0018】更に本発明の別の手段では、MIS型コン
デンサを付加容量部としたとき、その真性半導体層に光
を照射する。この場合、トラップされているキャリア
は、光により励起されるために、その放出時定数を非常
に短くすることができる。保持期間の1/10以下など
と短い時間でトラップされているキャリアをすべて放出
するように設計すれば、保持期間中のほとんどは、電圧
が減衰しないようにできる。
【0019】更に本発明の別の手段では、付加容量は、
第一電極と真性半導体層と第二電極を含み、前記第一電
極と前記真性半導体層の間の層の一つに第一絶縁層を含
み、前記第二電極と前記真性半導体層の間の層の一つに
第二絶縁層を含む。この場合、電圧が変動するMIS型
コンデンサと、第二電極と真性半導体層の間に形成した
絶縁層を誘電体とするコンデンサが直列に接続されるの
と等価になり、変動する電圧がコンデンサの容量で分割
されるため、電圧減衰を低減することができる。
【0020】例えば残像を防止するためには、薄膜トラ
ンジスタのゲート−ソース間寄生容量によるフィードス
ルー電圧に起因する液晶駆動電圧への直流成分重畳を防
ぐ必要があるが、そのために付加容量をなるべく大きく
する方法がある。従来のMIS型コンデンサを使用する場
合、付加容量を大きくすればするほど保持電圧減衰が大
きくなるため、残像やフリッカを抑制する設計が非常に
困難であった。ところが、本発明で提供される付加容量
は、容量を大きくしてもそのような電圧減衰の増大は起
こらない。このため、真性半導体/絶縁層が略同一パタ
ーンである工程短縮可能な構造のアクティブマトリクス
型表示装置において、残像を抑制するための設計が可能
となる。
【0021】これら本発明のその他の作用,効果につい
ては、以下に述べる実施例においてさらに詳しく述べら
れるであろう。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下、本発明アクテ
ィブマトリクス駆動型表示装置を実施例として示した図
面を用いて詳細に説明する。図18は、本発明アクティ
ブマトリクス型液晶表示装置の代表的な実施例を示す概
略回路図である。図18において、1はアクティブマト
リクスアレイで、所定間隔で第1の方向(図で横方向)
に延びる複数の走査信号電極Y1,Y2,Y3,…,Y
n、所定間隔で走査信号電極Y0,Y1,Y2,Y3,
…,Ynと交差する第2の方向(図で縦方向)に延びる
複数の映像信号電極X1,X2,X3,…,Xm、走査
信号電極と映像信号電極の各交差点付近に位置し、ゲー
ト電極が走査信号電極に、ドレイン電極が映像信号電極
にそれぞれ接続された薄膜トランジスタTFT、隣接す
る2個の走査信号電極と隣接する2個の映像信号電極に
よって規定される各領域に配置され、各薄膜トランジス
タのソース電極に接続された画素電極EP,各画素電極
と該画素電極が薄膜トランジスタを介して接続される走
査信号電極の前段の走査信号電極との間に接続された付
加容量Caddから構成されている。ECは、液晶層を
介してアクティブマトリクスアレイ1の各画素電極に対
向配置された対向電極、2は走査信号電極Y0,Y1,
Y2,Y3,…,Ynを駆動する垂直走査回路、3及び
4はアクティブマトリクスアレイ1の第2の方向の両側
に配置されて映像信号電極X1,X2,X3,…,Xm
を駆動する映像信号駆動回路、5は対向電極ECに所定
の電位を付与する対向電極電圧制御回路、6はホストか
らの信号から各回路の駆動信号を作る回路である。画素
電極EPに付与された記号R,G,Bは、それぞれ赤,
緑,青の各色用の画素電極を示す。この実施例では、映
像信号駆動回路を、アクティブマトリクスアレイの両側
に配置する例を示したが、片側に配置する場合であって
も本発明の本質には関わりない。
【0023】図19はアクティブマトリクスアレイ1の
単位画素の回路図である。図19において、Y1,Y2
は走査信号電極、X1,X2は映像信号電極、CLCは
画素電極EPと対向電極ECとの間に狭持された液晶や
配向膜などを誘電体とするコンデンサの容量である。
【0024】図24に、本発明アクティブマトリクス型
表示装置における画素の一部分の概略断面図を示す。1
00は透明ガラス板からなる第一の絶縁基板、101及
び102は第一の絶縁基板100の両面に形成された酸
化シリコンである。EPは酸化シリコン膜101上の走
査信号電極Y1,Y2及び映像信号電極X1,X2で包
囲された領域に形成されたネサ膜のような透明導電膜か
らなる画素電極、111はEP上に形成された保護膜、
112は保護膜111上に形成された配向膜、113は
第一の絶縁基板100の他方の酸化シリコン膜102上
に形成された第一の偏向板である。
【0025】200は第一の絶縁基板100上に所定間
隔を隔てて対向配置された透明ガラス板からなる第二の
絶縁基板、201及び202は第二の絶縁基板200の
両面に形成された酸化シリコン膜である。204は一方
の酸化シリコン膜201上に形成されたカラーフィル
タ、205は遮光膜203及びカラーフィルタ204上
に形成された例えばエポキシ樹脂又はアクリル樹脂から
なる保護膜、ECは保護膜205上に形成されたネサ膜
のような透明導電膜からなる対向電極、206は対向電
極EC上に形成された第二の配向膜、207は第二の絶
縁基板200の他方の酸化シリコン膜202上に形成さ
れた第二の偏向板である。
【0026】300は第一の絶縁基板100と第二の絶
縁基板200との間の間隙に充填された液晶層、350
は第二の絶縁基板の他方の酸化シリコン膜202側に配
置されたバックライト、351はバックライト350か
らの光である。
【0027】本実施例においては保護膜111上に配向
膜112を形成したが、液晶に印加される電界強度を大
きくするなどの目的で、111を選択的に除去して画素
電極EP上に配向膜112を形成することも考えられる
が、この違いは本発明の骨子とは関係がない。
【0028】本発明の第一の実施例における単位画素の
平面構造を、図1により説明する。図1は、第一の実施
例におけるアクティブマトリクスアレイ1の単位画素と
その周辺の具体的構成を示す概略平面図である。Y1及
びY2は一方の酸化シリコン膜101上に一方向に延び
一方向と直角方向に所定間隔で並設された、アルミニウ
ム,クロム,タンタル,モリブデン等から選ばれた金属
からなる走査信号電極である。104は酸化シリコン膜
101上に形成された例えば窒化シリコン膜からなる絶
縁層で、一部が走査信号電極Y1,Y2及び画素電極E
P上に延びている。105は絶縁層104上に絶縁層1
04と略同一パターンを有して形成された、積極的に不
純物を添加していない非晶質シリコンからなる真性半導
体層である。106nは真性半導体層105の選択され
た表面上に形成された、例えば燐を添加した非晶質シリ
コン(n+a−Si)からなるn型低抵抗半導体層であ
る。絶縁層104,真性半導体層105及びn型低抵抗
半導体層106nの積層体は、映像信号電極X1,X2
が形成される箇所即ち隣接する画素電極の間を走査信号
電極Y1,Y2と直交する方向に延び、その一部が走査
信号電極Y1,Y2上に延びている部分を有している。
107と108は、n型低抵抗半導体層106nの選択され
た表面上に形成された、例えばアルミニウム,クロム,
タンタル,モリブデン等から選ばれた電極である。10
7は映像信号電極X1,X2、および薄膜トランジスタ
TFTのドレイン電極となる。108は薄膜トランジス
タTFTのソース電極となり、一部が画素電極EPに延び
ている。106pは真性半導体層105の選択された表
面に形成された、例えばホウ素を添加した非晶質シリコ
ン(p+a−Si)からなるp型低抵抗半導体層であ
る。絶縁層104,真性半導体層105及びp型低抵抗
半導体層106pの積層体は、他から離れて島状に走査
信号電極Y1,Y2から画素電極EP上に延びている部
分を有している。109は例えばアルミニウム,クロ
ム,タンタル,モリブデン等から選ばれた金属で形成さ
れた電極で、付加容量Caddの第二電極となり、一部
が画素電極EP上に延びている。111は酸化シリコン
膜101から画素電極EP,電極107,108,10
9までの露出部分を被覆する保護膜で、例えば透明性と
耐湿性に優れた酸化シリコン膜や窒化シリコン膜で形成
される。これらによって液晶表示装置用薄膜トランジス
タアレイ基板が構成される。
【0029】本実施例の薄膜トランジスタの構造を図2
を用いて説明する。図2は図1のII−II線に沿う概略断
面図である。薄膜トランジスタTFTは、前記走査信号
電極Y1をゲート電極とし、このゲート電極上に形成さ
れた絶縁層104をゲート絶縁層とし、この絶縁層10
4上に形成された真性半導体層105をチャネル領域と
し、この真性半導体層105上の一部に形成されたn型
低抵抗半導体層106nをコンタクト層とし、このn型低抵
抗半導体層106n上に形成された電極107をドレイ
ン電極、n型低抵抗半導体層106n上に形成された電
極109をソース電極として構成されている。203は
酸化シリコン膜201上に形成された遮光性の高い例え
ばクロム膜またはアルミニウム膜からなる遮光層で、画
素電極EPに対向する箇所は遮光層203は選択的に除
去されている。これによって画素部と他の箇所とのコン
トラストの向上を図ると共に、薄膜トランジスタを構成
する真性半導体層105への遮光機能を果たしている。
【0030】本実施例の特徴である付加容量Caddの
構造を図3を用いて説明する。図3は図1のIII−III線
に沿う概略断面図である。付加容量Caddは、前記走
査信号電極Y1を第一電極とし、この第一電極上に形成
された絶縁層104と、この絶縁層104上に形成され
た真性半導体層105と、この真性半導体層105上に
形成されたp型低抵抗半導体層106pと、このp型低
抵抗半導体層106p上に形成された電極109からな
る第二電極とから構成され、この第二電極は、前記画素
電極EPに接続されている。
【0031】薄膜トランジスタTFTには、n型低抵抗
半導体層106nを含むため、電子が多数キャリアであ
り、正孔は少数キャリアである。一方、付加容量Cad
dは、p+a−Siからなるp型低抵抗半導体層106
pを含むため、正孔を真性半導体層105に注入するこ
とが可能である。すなわち、薄膜トランジスタTFTに
おける少数キャリアを、前記付加容量Caddの真性半
導体層に注入することが可能になっている。
【0032】本発明の第一の実施例の代表的な駆動方法
を、図20および図21(a)を用いて説明する。図2
0に、VG1,VG2,VDのタイミングチャート、図
21(a)に、本発明の第一の実施例におけるVEPの
タイミングチャートを示す。
【0033】図20および図21において、VG1は付
加容量Caddが接続された走査信号電極Y1の電位、
VG2は前記付加容量Caddが接続されている画素電
極EPに接続されている薄膜トランジスタTFTのゲー
ト電極に接続されている走査信号電極Y1の電位と、V
Dは薄膜トランジスタTFTのドレイン電極に接続され
ている映像信号電極X1の電位、VEPは前記付加容量
Caddが接続されている画素電極EPの電位、期間4
00は、走査信号電極Y1が選択されている期間(前段
書き込み期間400)で約32μ秒、期間401は走査
信号電極Y2が選択されている期間(電圧書き込み期間
401)で約32μ秒、期間402は走査信号電極Y
1,Y2共に非選択期間(電圧保持期間402)で約1
6.6m秒である。
【0034】また、この例では駆動が単純なフレーム反
転方式の場合を示したが、行毎反転駆動法など他の交流
駆動方式においても、付加容量Caddの電極の電位の
大小関係は変わらないので、以下の説明を同様に適用で
きる。
【0035】本発明の第一の実施例の付加容量Cadd
の動作を、図4に示すエネルギーバンド図により説明す
る。図4において、500は絶縁層104に接続された
第一電極の領域、501は絶縁層104の領域、502
は真性半導体層105の領域、503pはp型低抵抗半
導体層106pの領域、504はp型低抵抗半導体層1
06pに接続された第二電極の領域、505aはn型低
抵抗半導体層106nのイオン化したアクセプタ、50
6pは絶縁層/真性半導体層界面および界面付近のキャ
リア捕獲中心(トラップ)およびそれにトラップされた
正孔、507pは絶縁層/真性半導体層界面付近のチャ
ネルに蓄積された正孔、508pはトラップから正孔が
放出される過程、509pはトラップから放出された正
孔である。
【0036】電圧保持期間中402においては図20お
よび図21(a)に示したように、保持容量Caddに
おいて、第一電極に接続されている走査信号電極Y1の
電位VG1よりも、第二電極に接続されている画素電極
EPの電位VEPのほうが高い。このため、多数キャリ
アである正孔が第二電極から絶縁層へ向かって移動する
方向に電界が印加されることになる。そのため、電圧書
き込み期間401および電圧保持期間402中には、絶
縁層と真性半導体層の界面付近に正孔が蓄積され、それ
と同時に前記界面や前記界面付近の真性半導体層に含ま
れるトラップに正孔が捕らえられている。この様子を図
4(a)に示す。
【0037】図4(b)に、正孔がトラップから放出さ
れた場合の様子を示す。トラップから放出された正孔は
価電子帯を移動するが、電界の向きに従い界面方向へ移
動するため、前記界面付近に蓄積される。このキャリア
の移動距離はトラップから界面の距離であり、トラップ
された正孔の分布範囲である約10nmよりも短い距離
である。従来構造の付加容量におけるキャリアの移動距
離は、前述したように界面と第二電極との距離(本実施
例の場合約200nm)よりもかなり短くなる。この効
果により電圧減衰が非常に小さくなることがわかる。と
いうのは、(式1)によれば、電圧減衰はこのキャリア
の移動距離に比例するからである。
【0038】また、以上の説明は、低抵抗半導体層の導
電型についてn型とp型を互いに入れ替えた場合につい
ても、多数キャリアの極性が反転するのに伴い電位の高
低の関係が反転するので、トラップから放出されたキャ
リアの移動方向は変わらないため、前述した理由が同様
に適用され、電圧減衰が非常に小さくなることがわか
る。
【0039】本実施例におけるアクティブマトリクス基
板の製造工程が、第一の従来技術に比べて短縮可能であ
ることを示す。第一の従来技術における付加容量の構造
においては、絶縁層と真性半導体層は異なるパターンを
有するため、ホト工程とエッチング工程がそれぞれ二回
必要であった。本実施例のアクティブマトリクス基板の
構造では、絶縁層104と真性半導体層105が略同一
パターンを持つため、ホト工程とエッチング工程がそれ
ぞれ一回ですむため、工程短縮が可能であることがわか
る。
【0040】また、本実施例におけるアクティブマトリ
クス基板は、n型とp型両方の低抵抗半導体層を有す
る。このため、アクティブマトリクス基板上にn型とp
型両方の薄膜トランジスタを同一工程で形成可能なの
で、例えば画素部分や画素以外の周辺部分に、例えばC
MOS型の回路を作製可能である。このCMOS型の回
路に、図18に示した垂直走査回路2や映像信号駆動回
路3,4などの全部あるいはその一部を機能させること
により、アクティブマトリクス基板への入力端子数を削
減でき、表示装置の製造コストを削減できる。特にCM
OS型回路を採用することにより、低消費電力化や回路
構成の単純化などの利点がある。このことを実施したア
クティブマトリクス型表示装置の概略回路図を図23に
示す。図23において、700は、この実施例のアクテ
ィブマトリクスアレイ基板である。701は、アクティ
ブマトリクスアレイ基板上に形成された付加容量で、第
一の実施例で示した付加容量と同じ構造である。702
はアクティブマトリクスアレイ基板上に形成されたCM
OS型の垂直走査回路である。703および704は、
アクティブマトリクスアレイ基板上に形成されたCMO
S型映像信号駆動回路である。
【0041】(実施例2)本発明の第二の実施例におけ
る単位画素の平面構造を、図5により説明する。図5
は、第二の実施例におけるアクティブマトリクスアレイ
1の単位画素とその周辺の具体的構成を示す概略平面図
である。図1に示した第一の実施例の液晶表示装置用薄
膜トランジスタアレイ基板とは、映像信号電極X1,X
2,…,Xmが、例えばネサ膜のような透明導電膜で形
成された透明電極114で構成されていること、薄膜ト
ランジスタのドレイン電極が透明電極114で構成され
ていること、薄膜トランジスタのソース電極が画素電極
EPで構成されていること、付加容量部の第二電極11
7が、例えばネサ膜のような透明導電膜で形成された透
明電極で形成されていること、付加容量部のp型低抵抗
半導体層106pに替わってn型低抵抗半導体層106
nが形成されていること、付加容量部の第一電極116
が画素電極EPに接続されていること、付加容量部の第
二電極が走査信号電極Y1に接続されていること、にお
いて相違している。
【0042】本実施例の薄膜トランジスタの構造を図6
を用いて説明する。図6は図5のVI−VIに沿う概略断面
図である。図2に示した第一の実施例の薄膜トランジス
タとは、薄膜トランジスタのドレイン電極がネサ膜のよ
うな透明導電膜で形成された透明電極114で構成され
ていること、薄膜トランジスタのソース電極が画素電極
EPで構成されていること、において相違している。
【0043】本実施例の特徴である付加容量Caddの
構造を、図7を用いて説明する。図7は図5のVII−VII
に沿う概略断面図である。付加容量Caddは、酸化シ
リコン101上に形成された、例えばアルミニウム,ク
ロム,タンタル,モリブデン等から選ばれた金属からな
る第一電極116と、第一電極116上から走査信号電
極Y1上に延びて形成された絶縁層104と、絶縁層1
04上に略同一パターンで形成された真性半導体層10
5と、真性半導体層105上の選択された表面上に形成
されたn型低抵抗半導体層106nと、n型低抵抗半導
体層106n上から走査信号電極Y1に延びて形成され
た、例えばネサ膜のような透明導電膜からなる第二電極
117とから構成される。第一電極116は画素電極E
Pに接続されている。
【0044】本発明の第二の実施例の代表的な駆動方法
は、図20に示したとおり、第一の実施例と同様であ
る。また、本発明の第二の実施例におけるVEPのタイ
ミングチャートは、図21(a)に示した通り、第一の
実施例とほぼ同様である。
【0045】本発明の第二の実施例の付加容量Cadd
の動作を、図8に示すエネルギーバンド図により説明す
る。図8においては、図4に示したエネルギーバンド図
とは、503pに替わってn型低抵抗半導体層の領域5
03nがあること、505aに替わってイオン化したド
ナー505dがあること、506pに替わってキャリア
捕獲中心およびそれにトラップに蓄積された電子506
nがあること、507pに替わって絶縁層/真性半導体層界
面付近のチャネルに蓄積された電子507nがあるこ
と、508pに替わってトラップから電子が放出される
過程508nがあること、509pに替わってトラップ
から放出された電子509nがあること、絶縁層の領域
501に印加される電界の向きが反転していること、に
おいて相違している。
【0046】電圧書き込み期間401および電圧保持期
間402中には、図20および図21(a)に示したよ
うに、保持容量Caddにおいて、第一電極に接続され
ている画素電極EPの電位VEPよりも、第二電極に接
続されている走査信号電極Y1の電位VG1のほうが低
いため、多数キャリアである電子が第二電極から絶縁層
へ向かって移動する方向に電界が印加されていることに
なる。そのため、電圧保持期間402中には、絶縁層と
真性半導体層の界面付近に電子が蓄積され、それと同時
に前記界面や前記界面付近の真性半導体層に含まれるキ
ャリア捕獲中心(トラップ)に電子が捕らえられてい
る。この様子を図8(a)に示す。
【0047】図8(b)に、電子がトラップから放出さ
れた場合の様子を示す。トラップから放出された電子は
導電帯を移動するが、電界の向きに応じて界面方向へ移
動するため、前記界面付近に蓄積される。このキャリア
の移動距離はトラップから界面の距離であり、トラップ
された電子の分布範囲である約10nmよりも短い距離
である。第一の実施例において説明した理由と同様に、
キャリア移動に伴う電圧減衰が非常に小さくなる。
【0048】本実施例におけるアクティブマトリクス基
板の製造工程が、第一の実施例に比べて短縮可能である
ことを示す。第一の実施例においては、p型低抵抗半導
体層を形成するため、例えば選択的なドーピングが必要
であり、ホト工程とイオン照射工程が必要であった。本
実施例のアクティブマトリクス基板の構造では、n型低
抵抗半導体層のみ形成すれば良いので、p型低抵抗半導
体層を形成する工程は必要ない。また、映像信号電極X
1,X2,…,Xm、薄膜トランジスタのソース電極及
びドレイン電極、付加容量部の第二電極が画素電極と同
じ透明導電膜を用いて形成するため、これらの電極を同
一工程で形成可能である。このため、電極膜形成工程,
ホト工程およびエッチング工程を短縮可能である。
【0049】(実施例3)本発明の第三の実施例の特徴
を、図9および図10を用いて説明する。図9は、第三
の実施例におけるアクティブマトリクスアレイ1の単位
画素とその周辺の具体的構成を示す概略平面図である。
図10は図9のX−Xに沿う断面図である。図5、およ
び図7に示した付加容量とは、付加容量に対向する部分
の遮光層203を選択的に除去した開口部203bが存
在すること、において相違している。このため、液晶層
300まで到達したバックライト光351は、第一の配
向膜112、透明導電膜からなる第二電極114とn型
低抵抗半導体層106nを透過して、真性半導体層10
5に照射されている。この光照射によって真性半導体層
105の抵抗が低下する。
【0050】この効果を、図11に示した本実施例の単
位画素の等価回路を用いて説明する。図11において、
600は付加容量部の絶縁層104を誘電体層とし、真
性半導体層105と絶縁層104との界面に蓄積された
電子が形成するチャネルと、走査信号電極Y1を電極と
したコンデンサ、601は真性半導体層105の抵抗成
分を表した抵抗、602はn型低抵抗半導体層106n
の抵抗成分を表した抵抗である。電圧書き込み期間40
1において、抵抗601,抵抗602を通してコンデン
サ600に充電する。抵抗602は抵抗601に比べて
かなり低いため、充電の時定数は抵抗601で律速され
る。本実施例の場合、光照射により抵抗601が第二の
実施例に比べて低くなるため、充電の時定数が短縮さ
れ、電圧書き込み特性の改善を図ることができる。
【0051】本実施例では、真性半導体層105にバッ
クライト光351を照射するために第二電極を透明導電
膜で形成した場合について述べたが、第二電極が不透明
な場合でも絶縁層104と真性半導体105の積層体を
選択的に延長し、その部分に光を照射する場合でも同様
な効果が期待出来る。
【0052】また、本実施例では、第二の実施例の付加
容量に含まれる真性半導体層105にバックライト光を
照射する場合を述べたが、第一の実施例の付加容量につ
いて、その真性半導体層105にバックライト光を照射
する場合でも同じ効果が期待出来る。
【0053】また、本実施例では、第一の絶縁基板10
0を通してバックライト光を照射する場合について述べ
たが、第二の絶縁基板200を通してバックライト光を
照射する場合には、付加容量部の遮光層の一部を選択的
に除去する替わりに、付加容量部の第一電極の一部を選
択的に除去する。これにより、第一の絶縁基板100ま
で到達したバックライト光は、酸化シリコン101,絶
縁層104を透過して、真性半導体層105に照射でき
るので、同様な効果が期待できる。
【0054】また、表示装置において、使用者の好みに
よってバックライト光351の強度を変更する調光機能
を備える場合、バックライト光351の強度によって画
素の書き込み特性が微妙に変化する可能性がある。フリ
ッカや残像を抑えるためには、その書き込み特性に応じ
て対向電極ECの電位を調整する必要がある。そのた
め、バックライト光351の光強度に応じて対向電極E
Cの電位を調整する回路を追加すれば、より表示品質の
高い表示装置を実現できる。
【0055】また、本実施例では、バックライト光を照
射することによって真性半導体層105の抵抗を減少さ
せたが、他にも、選択的にイオン照射することで不純物
を添加し、付加容量部分の真性半導体層105の抵抗を
減少させる場合でも、同様の効果が期待できる。
【0056】(実施例4)本発明の第四の実施例の特徴
である付加容量Caddの構造を、図12および図13
により説明する。図12は、第四の実施例におけるアク
ティブマトリックスアレイ1の単位画素とその周辺の具
体的構成を示す概略平面図、図13は図12のXIII−XI
IIに沿う断面図である。図1、および図3に示した第一
の実施例におけるアクティブマトリクスアレイ基板と
は、映像信号電極X1,X2,…,Xmが例えばネサ膜
のような透明導電膜で形成された透明電極114で構成
されていること、薄膜トランジスタのドレイン電極が透
明電極114で構成されていること、薄膜トランジスタ
のソース電極が画素電極EPで構成されていること、付
加容量部の第二電極が、画素電極EPで構成されている
こと、付加容量部のp型低抵抗半導体層106pに替わ
ってn型低抵抗半導体層106nが形成されているこ
と、付加容量に対向する部分に遮光層203を選択的に
除去した開口部203bが存在すること、において相違
している。
【0057】本発明の第四の実施例の代表的な駆動方法
は、図20に示したとおり、第一の実施例と同様であ
る。このとき、図21(b)に、本発明の第四の実施例
におけるVEPのタイミングチャートを示す。
【0058】本発明の第四の実施例の付加容量Cadd
の動作を、図14に示すエネルギーバンド図により説明
する。図14において、510は電圧変動の大きさであ
る。
【0059】この図14に示したエネルギーバンド図
は、図8に示したエネルギーバンド図とは、印加される
電界の向きおよび放出されたキャリアの移動距離におい
て相違している。
【0060】前段書き込み期間400中には、図20お
よび図21(b)に示したように、保持容量Caddに
おいて、第一電極に接続されている画素電極EPの電位
VEPよりも、第二電極に接続されている走査信号電極Y
1の電位VG1のほうが低いため、多数キャリアである
電子が第二電極から絶縁層へ向かって移動する方向に電
界が印加されていることになる。そのため、前段書き込
み期間400中には、絶縁層と真性半導体層の界面付近
に電子が蓄積され、それと同時に前記界面や前記界面付
近の真性半導体層に含まれるキャリア捕獲中心(トラッ
プ)に電子が捕らえられている。この様子を図14
(a)に示す。
【0061】次に、電圧書き込み期間401および電圧
保持期間402中には、保持容量Caddに印加される
電圧の極性が反転する。その様子を図14(b)に示
す。
【0062】この期間中にはトラップから放出された電
子が第二電極へ移動するのに伴い、前述したように電圧
が減衰する。やがて、すべてのトラップされた電子50
6nが放出されれば、それ以上電圧が減衰することはな
い。その様子を図14(c)に示す。この間に減衰した
電圧は図中の記号510で示した大きさである。
【0063】本実施例においては、バックライト光が第
二電極を構成する画素電極EPとn型低抵抗半導体層を
通して真性半導体層に照射されているため、電子がトラ
ップから放出される時定数が光を照射しない場合に比べ
て非常に短くなっており、期間402よりも短い時間で
すべてのトラップされた電子506nが放出される。
【0064】この結果、図21(b)に示すような画素
電位VEPの時間推移となる。図21(b)において、
410はトラップから電子が放出されるまでの期間であ
る。この期間410の間は画素電位が減衰するが、それ
以降はすべての電子がトラップから放出されており、そ
れ以上は減衰しない。
【0065】本実施例の付加容量部においては、電極を
接続する部分が少ないため、第二,第三の実施例よりも
平面構造が単純であり、薄膜トランジスタ基板の製造歩
留まりの向上が期待できる。また、走査信号電極に他の
電極が接続する部分が単位画素中にはないため、例えば
アルミニウムやチタン,タンタルなどの金属およびそれ
らの合金を使用して自己酸化膜を形成可能である。これ
により、絶縁耐圧上昇による信頼性向上が期待できる。
また、p型半導体層を含まないため、それを形成やパタ
ーンニングする工程が必要ないため、第一の実施例に比
べて工程を短縮可能である。
【0066】本実施例では、真性半導体層105にバッ
クライト光351を照射するために第二電極を透明導電
膜で形成した場合について述べたが、第二電極が不透明
な場合でも絶縁層104と真性半導体105の積層体を
選択的に延長し、その部分に光を照射する場合でも同様
な効果が期待出来る。
【0067】また、本実施例では、第一の絶縁基板10
0を通してバックライト光を照射する場合について述べ
たが、第二の絶縁基板200を通してバックライト光を
照射する場合には、付加容量部の遮光層の一部を選択的
に除去する替わりに、付加容量部の第一電極の一部を選
択的に除去することにより真性半導体層105にバック
ライト光を照射できるので、同様な効果が期待できる。
【0068】また、表示装置において、使用者の好みに
よってバックライト光351の強度を変更する調光機能
を備える場合、バックライト光351の強度によってト
ラップからのキャリア放出時定数が微妙に変化する可能
性がある。フリッカや残像を抑えるためには、それに応
じて対向電極ECの電位を調整する必要がある。そのた
め、バックライト光351の光強度に応じて対向電極E
Cの電位を調整する回路を追加すれば、より表示品質の
高い表示装置を実現できる。
【0069】(実施例5)本発明の第五の実施例の特徴
である付加容量Caddの構造を、図15および図16
により説明する。図15は、第五の実施例におけるアク
ティブマトリックスアレイ1の単位画素とその周辺の具
体的構成を示す概略平面図、図16は図12のXVI−XVI
に沿う断面図である。図1、および図3に示した第一の
実施例におけるアクティブマトリクスアレイ基板とは、
付加容量部のp型低抵抗半導体層106pに替わってn
型低抵抗半導体層106nが形成されていること、真性
半導体層105とn型低抵抗半導体層106nとに狭持
された第二絶縁層115を有すること、において相違し
ている。
【0070】本発明の第五の実施例における単位画素の
動作を、図17の等価回路を用いて説明する。図17に
おいて、610は第一絶縁層104と真性半導体層10
5を誘電体とするMIS型コンデンサ、611は第二絶
縁層115を誘電体とするコンデンサ、612はn型低
抵抗半導体層を導電体とする抵抗、である。前述したよ
うに、保持期間中には電圧減衰するが、それはコンデン
サ610の両端の電圧が変動することに相当する。この
電圧の変化は、コンデンサ610,611によって分割
された電圧が画素電極EPに影響する。そのため、第二
絶縁層115を形成しない場合に比べて電圧減衰が小さ
くなることがわかる。
【0071】他にも、第二絶縁層115を形成しない場
合に比べて、誘電体の膜厚が増加しているため、付加容
量の絶縁耐圧が上昇し、信頼性向上が期待できる。
【0072】本実施例では、第二絶縁層115を真性半
導体層105とn型低抵抗半導体層106nとの間に形
成したが、n型低抵抗半導体層106nと第二の電極1
09と間に形成する場合について説明する。図17に示
した等価回路において、コンデンサ611と抵抗612
の位置が入れ替わるだけであり、電気的な動作は変らな
いため、同様な効果が期待できる。
【0073】以上は、本発明を代表的な実施例により説
明したが、本発明はこれに限定されず種々の変形が可能
である。
【0074】
【発明の効果】本発明により、工程数の削減が可能な保
持容量の構造を有すると共に、電圧保持期間における電
圧減衰を防止できるので、フリッカや残像などの表示不
良を低減出来るため、表示品質の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第一
の実施例で用いる単位画素の概略平面図である。
【図2】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第一
の実施例で用いる薄膜トランジスタの概略断面図で、図
1のII−II線に沿う概略断面図である。
【図3】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第一
の実施例で用いる付加容量の概略断面図で、図1のIII
−III線に沿った概略断面図である。
【図4】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第一
の実施例で用いる付加容量のエネルギーバンド図であ
る。
【図5】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第二
の実施例で用いる単位画素の概略平面図である。
【図6】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第二
の実施例で用いる薄膜トランジスタの概略断面図で、図
5のVI−VI線に沿う概略断面図である。
【図7】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第二
の実施例で用いる付加容量の概略断面図で、図5のVII
−VII線に沿う概略断面図である。
【図8】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第二
の実施例で用いる付加容量のエネルギーバンド図であ
る。
【図9】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第三
の実施例で用いる単位画素の概略平面図である。
【図10】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第
三の実施例で用いる付加容量の概略断面図で、図9のX
−X線に沿う概略断面図である。
【図11】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第
三の実施例で用いる単位画素の等価回路図である。
【図12】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第
四の実施例で用いる単位画素の概略平面図である。
【図13】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第
四の実施例で用いる付加容量の概略断面図で、図12の
XIII−XIII線に沿う概略断面図である。
【図14】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第
四の実施例で用いる付加容量のエネルギーバンド図であ
る。
【図15】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第
五の実施例で用いる単位画素の概略平面図である。
【図16】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第
五の実施例で用いる付加容量の概略断面図で、図15の
XVI−XVI線に沿う概略断面図である。
【図17】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第
五の実施例で用いる単位画素の等価回路図である。
【図18】本発明アクティブマトリクス型表示装置の代
表的な実施例を示す概略回路図である。
【図19】本発明アクティブマトリクス型表示装置に用
いるアクティブマトリクスの単位画素の等価回路図であ
る。
【図20】本発明アクティブマトリクス型表示装置の代
表的な駆動波形である。
【図21】本発明アクティブマトリクス型表示装置に図
20に示す駆動波形を与えたときの、画素電位の波形で
ある。
【図22】従来型MIS型コンデンサ、および絶縁層の
みを誘電体としたコンデンサを用いたアクティブマトリ
クス型表示装置における、それぞれの画素電位の波形で
ある。
【図23】本発明アクティブマトリクス型表示装置の第
一の実施例の応用例の代表的な概略断面図である。
【図24】本発明アクティブマトリクス型表示装置の画
素の一部の代表的な概略断面図である。
【符号の説明】
Y1,…,Yn…走査信号電極、X1,…,Xm…映像
信号電極、EP…画素電極、EC…対向電極、Cadd
…付加容量、TFT…薄膜トランジスタ、1…アクティ
ブマトリクスアレイ、100…第一の絶縁基板、104
…絶縁層、105…真性半導体層、106n…n型低抵抗
半導体層、106p…p型低抵抗半導体層、107,1
09…電極、112…第一の配向膜、113…第一の偏
光板、200…第二の絶縁基板、203…遮光層、20
4…カラーフィルタ、206…第二の配向膜、207…
第二の偏光板、300…液晶層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北島 雅明 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平6−67201(JP,A) 特開 平6−196697(JP,A) 特開 平7−94756(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368 G02F 1/1345 G02F 1/1343 H01L 29/78

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CMOS型駆動回路を有する液晶表示装置
    において、 前記CMOS駆動回路に接続された表示領域における
    各画素には薄膜トランジスタ及び付加容量が形成されて
    おり、前記薄膜トランジスタはn型薄膜トランジスタであり、 前記付加容量はp型MIS型コンデンサである液晶表示
    装置。
  2. 【請求項2】 CMOS型駆動回路を有する液晶表示装置
    において、 前記CMOS型駆動回路に接続された表示領域における
    各画素には薄膜トランジスタ及び付加容量が形成されて
    おり、 前記薄膜トランジスタはp薄膜トランジスタであり、 前記付加容量はn型MIS型コンデンサである液晶表示
    装置。
  3. 【請求項3】MOS型駆動回路を有する液晶表示装置に
    おいて、 前記MOS駆動回路に接続された表示領域における各
    画素には薄膜トランジスタ及び付加容量が形成されてお
    り、 前記薄膜トランジスタはn型薄膜トランジスタであり、 前記付加容量は、p型MIS型コンデンサである液晶表
    示装置。
  4. 【請求項4】MOS型駆動回路を有する液晶表示装置で
    あって、 前記MOS駆動回路に接続された表示領域における各
    画素には薄膜トランジスタ及び付加容量が形成されてお
    り、 前記薄膜トランジスタはp型薄膜トランジスタであり、 前記付加容量はn型MIS型コンデンサである液晶表示
    装置。
  5. 【請求項5】前記付加容量を、前記表示領域に配置され
    ているソース電極,走査電極、及び前記ソース電極と走
    査電極との間に配置された絶縁膜により形成ることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液晶表
    示装置。
  6. 【請求項6】 CMOS型駆動回路を有するアクティブマ
    トリクス型表示装置であって、 前記CMOS型駆動回路に接続された表示領域における
    各画素には薄膜トランジスタ及び付加容量が形成されて
    おり、 前記薄膜トランジスタはn型薄膜トランジスタであり、 前記付加容量はp型MIS型コンデンサであるアクティ
    ブマトリクス型表示装置。
  7. 【請求項7】 CMOS型駆動回路を有するアクティブマ
    トリクス型表示装置であって、 前記CMOS型駆動回路に接続された表示領域における
    各画素には薄膜トランジスタ及び付加容量が形成されて
    おり、 前記薄膜トランジスタはp型薄膜トランジスタであり、 前記付加容量はn型MIS型コンデンサであるアクティ
    ブマトリクス型表示装置。
  8. 【請求項8】 MOS型駆動回路を有するアクティブマト
    リクス型表示装置において、 前記MOS型駆動回路に接続された表示領域における各
    画素には薄膜トランジスタ及び付加容量が形成されてお
    り、 前記薄膜トランジスタはn型薄膜トランジスタであり、 前記付加容量は、p型MIS型コンデンサであるアクテ
    ィブマトリクス型表示装置。
  9. 【請求項9】 MOS型駆動回路を有するアクティブマト
    リクス型表示装置において、 前記MOS型駆動回路に接続された表示領域における各
    画素には薄膜トランジスタ及び付加容量が形成されてお
    り、 前記薄膜トランジスタはp型薄膜トランジスタであり、 前記付加容量はn型MIS型コンデンサであるアクティ
    ブマトリクス型表示装置。
  10. 【請求項10】 前記付加容量を、前記表示領域に配置さ
    れているソース電極,走査電極、及び前記ソース電極と
    走査電極との間に配置された絶縁膜により形成すること
    を特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載のアク
    ティブマトリクス型表示装置。
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