JPH08184852A - アクティブマトリクス型表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス型表示装置

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JPH08184852A
JPH08184852A JP32610394A JP32610394A JPH08184852A JP H08184852 A JPH08184852 A JP H08184852A JP 32610394 A JP32610394 A JP 32610394A JP 32610394 A JP32610394 A JP 32610394A JP H08184852 A JPH08184852 A JP H08184852A
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JP
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electrode
conductive film
film
auxiliary capacitor
display device
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JP32610394A
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Inventor
Yasuyoshi Kaize
泰佳 海瀬
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 TFTのOFF状態でのリーク電流を抑え、
開口率が大きい高性能なアクティブマトリクス型表示装
置を提供する。 【構成】 絶縁性基板21上に、光遮蔽膜22および補
助キャパシタ電極23となる導電性膜が設けられてい
る。この光遮蔽膜22上にはTFT35が設けられ、T
FT35は、活性領域25、ソース領域26およびドレ
イン領域27を有する半導体層上にゲート絶縁膜28を
介してゲート電極29形成されている。補助キャパシタ
電極23はドレイン領域27と電気的に導通されて、表
示画素電極32と同電位となっている。この補助キャパ
シタ電極23の上には、ゲート絶縁膜28を介してゲー
ト電極29のパターン形成時に導電性膜の導電性膜30
が形成され、ゲート絶縁膜28だけを誘電体膜とする電
荷保持用補助キャパシタとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示画素電極を駆動制
御するスイッチング素子として薄膜トランジスタ(以下
TFT[Thin Film Transistor]という)を用い、表示画
素キャパシタを補助する補助キャパシタ部とを有するア
クティブマトリクス型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶やEL(エレクトロクロミッ
ク)などを表示媒体とした表示装置は、テレビジョン装
置やグラフィックディスプレイなどを指向した大容量化
・高密度化が求められており、アクティブマトリクス型
表示装置の開発および実用化が盛んに行われている。こ
のアクティブマトリクス型表示装置においては、クロス
トークが無い高コントラストな表示が行えるように、各
表示画素を駆動制御するスイッチング素子として半導体
スイッチが用いられている。このような半導体スイッチ
としては、透過型の表示が可能であるなどの理由から、
透明基板上にTFTなどが形成されて用いられている。
【0003】図3は、スイッチング素子としてTFTア
レイを備えた従来のアクティブマトリクス型液晶表示装
置の等価回路図である。
【0004】図3において、対向配設される一方の基板
上に形成されるTFT1のドレインは表示画素電極2と
接続され、TFT1のゲートは行毎に共通してゲート母
線Y1、Y2、・・・、Ynに接続され、TFT1のソ
ースは列毎に共通してソース母線X1、X2、・・・、
Xmに接続されている。また、対向基板上に形成される
対向電極3と、表示画素電極2との間には液晶層4が挟
持されている。
【0005】図4は図3のアクティブマトリクス型液晶
表示装置の構成を示す断面図である。
【0006】図4において、第1電極基板5は、ガラス
などの絶縁性基板6上に、表示画素電極2と、これを選
択駆動するTFTアレイ(図示せず)とが集積形成され
ている。また、この第1電極基板5と対向して配設され
る第2電極基板7は、ガラスなどの絶縁性基板8上に、
透明導電膜からなる対向電極3が形成されている。これ
ら第1電極基板5と第2電極基板7は、スペーサ(図示
せず)および封着部9により両端部が所定間隔で貼り合
わせられて、その間に液晶層4が挟持されている。
【0007】図5は図4のアクティブマトリクス型液晶
表示装置における第1電極基板5の詳細を示す1画素部
分の断面図である。
【0008】図5において、この第1電極基板5は、絶
縁性基板6上に光遮蔽膜兼補助キャパシタ電極となる金
属膜10が形成されており、その上にSiO2膜などか
らなる第1絶縁膜11が形成されている。その上の所定
位置に、活性領域12、ソース領域13およびドレイン
領域14となる半導体層が堆積され、この半導体層およ
び第1絶縁膜11上に、SiO2膜などからなるゲート
絶縁膜15が形成されている。このゲート絶縁膜15上
の半導体層中央部に対応する位置に、Al膜などからな
るゲート電極16が形成されている。この半導体層は、
ゲート電極16をマスクとして不純物が注入されてソー
ス領域13およびドレイン領域14が形成され、不純物
が注入されていないゲート電極16の下部分は活性領域
12となっている。さらに、ゲート電極16を含むゲー
ト絶縁膜15上に、SiO2膜などからなる層間絶縁膜
17が形成されており、この層間絶縁膜17上のTFT
素子部分近傍にITO(Indium Tin Oxide)などの透明
導電性膜からなる表示画素電極2が形成されている。ま
た、層間絶縁膜17上の、ゲート電極16の左右に対応
した位置で分離されて、Al膜などからなるソース電極
18およびドレイン電極19が形成されている。これら
ソース電極18とドレイン電極19はそれぞれ、層間絶
縁膜17およびゲート絶縁膜15に設けられたコンタク
トホール部において半導体層のソース領域13とドレイ
ン領域14にそれぞれ接続されている。
【0009】これらソース領域13、活性領域12およ
びドレイン領域14よりなる半導体層と、この活性領域
12上方のゲート絶縁膜15を介した位置に設けられた
ゲート電極16と、ソース領域13に接続されたソース
電極18と、ドレイン領域14に接続されたドレイン電
極19とによりTFT1が構成されている。
【0010】以上により従来のアクティブマトリクス型
液晶表示装置が構成されている。
【0011】上記構成により、以下その動作を説明す
る。
【0012】まず、ゲート母線Y1、Y2、・・・、Y
nは走査信号により順次走査駆動され、TFT1は接続
されるゲート母線毎に、フレーム走査周期をTFとして
TF/nの期間だけ順次導通状態にされる。さらに、上
記走査と同期してソース母線X1、X2、・・・、Xm
に、例えばm並列画像信号電圧を供給すると、この信号
電圧は、ゲート母線毎に順次表示画素電極2に導かれ
る。その信号電圧に応じて、対向電極3との間に挟持さ
れた液晶層4が励起されて画像表示がなされることにな
る。
【0013】TFTを用いた画像表示装置においては、
TFTが光の影響を受け易く、光の照射によりTFTの
OFF状態(非導通状態)でのリーク電流が大幅に増え
るので、表示装置の性能が低下する恐れがある。これを
補償するために、上記液晶表示装置では、TFT1の下
部分に光遮蔽膜となる金属膜10を設けている。
【0014】また、このTFT1を通して表示画素電極
2に導かれた信号電圧は、表示画素電極2、対向電極3
および液晶層4からなる液晶キャパシタに保持される
が、液晶層4にリーク電流が流れる場合が多く、次に液
晶層4が励起されるまでに信号電圧が減衰してしまう。
これを避けるために、上記従来の液晶表示装置では、液
晶キャパシタと並列に補助キャパシタを設けている。具
体的には、図5に示すように、第1絶縁膜11、ゲート
絶縁膜15および層間絶縁膜17を補助キャパシタの誘
電体膜として、金属膜10と表示画素電極2の間に補助
キャパシタを設けている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように補助キャ
パシタを設けると、誘電体膜が第1絶縁膜11、ゲート
絶縁膜15および層間絶縁膜17の3層となって膜厚が
厚くなるので、必要な電荷保持量を得るために補助キャ
パシタ面積を大きくする必要がある。このため、1画素
当りの開口率(1画素当りの開口部面積)が大幅に低下
して表示性能が低下していた。
【0016】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、TFTのOFF状態でのリーク電流を抑え、かつ開
口率の大きい高性能なアクティブマトリクス型表示装置
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のアクティブマト
リクス型表示装置は、一対の電極基板間に表示媒体が挟
持され、該一対の電極基板のうち一方に、マトリクス状
に設けられた表示画素電極と、該表示画素電極の近傍に
該表示画素電極を駆動制御する薄膜トランジスタと、該
表示画素電極に形成される表示画素キャパシタを補助す
る補助キャパシタ部とを有するアクティブマトリクス型
表示装置において、該薄膜トランジスタの光遮蔽膜とな
る第1導電性膜を設け、該補助キャパシタ部における補
助キャパシタ電極の一方電極となる第2導電性膜を設
け、該一方電極上の該薄膜トランジスタのゲート絶縁膜
の一部を介して該補助キャパシタ電極の他方電極となる
第3導電性膜を設け、該第2導電性膜が該表示画素電極
と同電位となるように電気的に接続されているものであ
り、そのことにより上記目的が達成される。
【0018】また、好ましくは、本発明のアクティブマ
トリクス型表示装置における第1導電性膜と第2導電性
膜が電気的に導通され、第3導電性膜が薄膜トランジス
タのゲート電極となる導電性膜と同じ導電性膜である。
また、好ましくは、本発明のアクティブマトリクス型表
示装置における一対の電極基板が、表示画素電極と薄膜
トランジスタが設けられた第1電極基板と、対向電極が
設けられた第2電極基板とからなり、第1導電性膜が該
対向電極と同電位となるように電気的に接続されてい
る。さらに、好ましくは、本発明のアクティブマトリク
ス型表示装置における第1導電性膜および第2導電性膜
のうち少なくともいずれかの一部がアライメントマーカ
ーベースとされている。さらに、好ましくは、本発明の
アクティブマトリクス型表示装置における第1導電性膜
および第2導電性膜のうち少なくともいずれかが600
℃以上の高融点金属からなっている。
【0019】
【作用】本発明においては、一部が光遮蔽膜となり、他
の一部が補助キャパシタ電極となる導電性膜が設けられ
ている。この光遮蔽膜となる部分上にTFTが設けられ
ているので、TFTチャネル部への基板裏面側からの入
射光を遮光することができ、TFTのOFF状態での光
リーク電流が抑制される。また、比較的薄膜に形成され
るゲート絶縁膜だけを補助キャパシタの誘電体膜として
いるので、補助キャパシタ面積を小さくしても必要な補
助キャパシタ容量を得ることができ、表示の開口率を高
くすることが可能となる。さらに、第3導電性膜が薄膜
トランジスタのゲート電極となる導電性膜と同じ導電性
膜であるので、大幅に工程を増加させることなく第3導
電性膜の補助キャパシタ電極の他方電極を形成できて、
大幅にコストアップなく高性能な画像表示装置が得られ
ることになる。
【0020】また、光遮蔽膜となる部分を表示画素電極
と同電位となるように、または対向電極と同電位となる
ように接続すると、光遮蔽膜の電位変動によるTFTへ
の悪影響が防止される。また、導電性膜の一部をアライ
メントマーカーベースとすると、視認性が良いので位置
合わせが容易になる。さらに、導電性膜として高融点金
属を用いると、後の工程で600℃程度の高温を加わえ
る半導体薄膜のアニールなども容易に行うことが可能と
なる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0022】(実施例1)図1は、本発明の実施例1の
アクティブマトリクス型表示装置における第1電極基板
の1画素部分を示す断面図である。
【0023】図1において、ガラスなどの透明な絶縁性
基板21上に光遮蔽膜22および補助キャパシタ電極2
3となる導電性膜が設けられ、補助キャパシタ電極23
上の一部と絶縁性基板21に第1絶縁膜24が設けられ
ている。第1絶縁膜24上の光遮蔽膜22に対応した部
分には、活性層25、ソース領域26およびドレイン領
域27の半導体層が設けられており、このドレイン領域
27の端部は補助キャパシタ電極23の一部上にも設け
られて補助キャパシタ電極23と接続されている。これ
ら半導体層、補助キャパシタ電極23および第1絶縁膜
24上にはゲート絶縁膜28が設けられ、ゲート絶縁膜
28上の、活性層25に対応した位置にはゲート電極2
9が設けられるとともに、補助キャパシタ電極23に対
応した位置にはゲート電極29と同一材料の導電性膜3
0が設けられている。ゲート絶縁膜28を挟んだこれら
補助キャパシタ電極23と導電性膜30との対向部が、
ゲート絶縁膜28を誘電体膜とする電荷保持用補助キャ
パシタとなっている。
【0024】さらに、これらゲート絶縁膜28、ゲート
電極29および導電性膜30上には層間絶縁膜31が設
けられている。この層間絶縁膜31上のTFT領域近傍
には表示画素電極32が設けられ、また、層間絶縁膜3
1上の、ゲート電極29の左右に対応した位置で分離さ
れて、Al膜などからなるソース電極33およびドレイ
ン電極34が設けられている。このドレイン電極34の
一端部は表示画素電極32の一部上に重なるように設け
られている。これらソース電極33とドレイン電極34
はそれぞれ、層間絶縁膜31およびゲート絶縁膜28に
設けられたコンタクトホール部において半導体層のソー
ス領域26とドレイン領域27にそれぞれ接続されてい
る。
【0025】以上の活性層25、ソース領域26および
ドレイン領域27の半導体層と、ゲート電極29、ソー
ス電極33およびドレイン電極34とによりTFT35
が構成されている。このTFT35と、TFT35の透
明な絶縁性基板21側に光リーク電流防止用の光遮蔽膜
22と、表示画素電極32と、その一部下方側に設けら
れた、ゲート絶縁膜28を挟んだ電荷保持用の補助キャ
パシタ電極23および導電性膜30とにより第1電極基
板35が構成されている。この第1電極基板35は、絶
縁性基板上に対向電極が形成された第2の電極基板と貼
り合わせられ、その基板間に液晶層が挟持されて液晶セ
ルとなる。
【0026】このアクティブマトリクス型表示装置の液
晶セルは、以下のようにして作成することができる。
【0027】まず、予め洗浄されたガラスなどの透明な
絶縁性基板21上に、光遮蔽膜22および補助キャパシ
タ電極23となる導電性膜を成膜し、エッチングなどの
方法で所定の形状にパターニングする。この導電性膜
は、後述の半導体層アニール工程などで600℃程度の
高温が加わるため、高融点金属を用いるのが望ましい。
このような高融点金属としては、例えばタングステンチ
タン、タングステン、チタン、タンタルなどを用いるこ
とができる。本実施例1では、タングステンチタンを3
00nmの厚みに成膜し、光遮蔽膜22および補助キャ
パシタ電極23を形成した。
【0028】その上に、第1絶縁膜24を成膜するが、
本実施例1では、プラズマCVD法(プラズマ気相成長
法)により基板温度が約300℃で厚み100nmのS
iO2膜を成膜した。この第1絶縁膜24の所定の部分
を、補助キャパシタ電極23に達するようにエッチング
などの方法により除去する。この第1絶縁膜24の除去
面積は、必要とされている電荷保持用補助キャパシタの
容量および誘電体膜であるゲート絶縁膜28に応じて決
められる。
【0029】次に、第1絶縁膜24上の所定位置に、プ
ラズマCVD法やLP(Low Pressure)C
VD法などによりアモルファス状の非晶質シリコン膜を
10nm〜150nm程度成膜する。本実施例1では、
プラズマCVD法により基板温度が約550℃で厚み1
00nmの非晶質シリコン膜を成膜した。この非晶質シ
リコン膜を水素還元雰囲気下または不活性雰囲気下、5
50℃〜650℃でアニールして結晶化させる。本実施
例1では、600℃で24時間程度アニールして結晶性
シリコン膜とした。その後、この結晶性シリコン膜をエ
ッチングなどの方法によりパターニングして、ソース領
域26、ドレイン領域27および活性領域25となる島
状の半導体層を形成する。この島状の半導体層の形成
は、そのドレイン領域27となる端部を補助キャパシタ
電極23の一部と重なるように形成される。これによ
り、補助キャパシタ電極23と半導体層のドレイン領域
27とを電気的に導通させることができる。
【0030】その後、島状の半導体層上を覆うとともに
補助キャパシタ電極23および第1絶縁膜24上を覆っ
て基板全面に、例えばプラズマCVD法により基板温度
が約300℃で厚み約100nmのSiO2からなるゲ
ート絶縁膜28を形成する。
【0031】次に、基板全面に、例えばスパッタ法によ
りAlなどからなる厚み約300nmの低抵抗金属薄膜
を形成し、これをエッチングなどの方法によりパターニ
ングして、半導体層上方の所定位置にゲート電極29と
し、また、補助キャパシタ電極23上方の所定位置にゲ
ート電極29の一部としての導電性膜30とする。これ
により、補助キャパシタ電極23と導電性膜30との対
向部に、その間のゲート絶縁膜28を誘電体膜とする電
荷保持用補助キャパシタが形成される。
【0032】続いて、イオンドーピング法により、ゲー
ト絶縁膜28を通過し、ゲート電極29をマスクとし
て、半導体層の結晶性シリコン膜に不純物(Nchの場
合はリン、Pchの場合はホウ素)を注入する。ドーピ
ングガスとしてはフォスフィン(PH3)またはジボラ
ン(B26)を用い、前者の場合には加速電圧60〜9
0kV、例えば本実施例1では80kV、後者の場合に
は加速電圧40〜80kV、例えば本実施例1では65
kVとし、ドーズ量は1×1015〜8×1015cm-2
例えば本実施例1ではリンの場合は2×1015cm-2
ボロンの場合は5×1015cm-2とする。ドーピングの
際には、ドーピングが不要な領域をフォトレジストで覆
うことにより各々の元素を選択的にドーピングすること
ができる。これにより、ゲート電極29直下を除く半導
体層(ソース領域26およびドレイン領域27)に不純
物が注入されてN型不純物領域またはP型不純物領域と
なり、ゲート電極29直下の半導体層は不純物が注入さ
れずに活性領域25となって、Pチャネル型TFTおよ
びNチャネル型TFTが形成される。その後、必要に応
じてアニールを行ってイオン注入した不純物の活性化を
行う。
【0033】さらに、ゲート絶縁膜28、ゲート電極2
9および導電性膜30を覆うように、基板全面に層間絶
縁膜31を形成する。本実施例1では、この層間絶縁膜
31としてAPCVD法(常圧CVD法)により基板温
度が約300℃で厚み約400nmのSiO2膜を形成
した。
【0034】この層間絶縁膜31上に積層して基板全面
に、スパッタ法によりITOなどからなる透明導電性膜
を形成し、これをエッチングなどの方法によりTFT3
5の近傍位置に所定の形状にパターニングして表示画素
電極32とする。
【0035】さらに、エッチングなどの方法によりゲー
ト絶縁膜28および層間絶縁膜31の所定の部分を除去
して、ソース領域26、ドレイン領域27およびゲート
電極25に達するようにコンタクトホールを形成する。
【0036】その後、表示画素電極32上に積層して基
板全面に、Alなどの金属膜をスパッタ法により形成
し、これをエッチングなどの方法により所定の形状にパ
ターニングにしてソース電極33、ドレイン電極34お
よびゲートライン(図示せず)を形成する。
【0037】さらに、ソース電極33、ドレイン電極3
4およびゲートライン上を覆うように積層して基板全面
にSiNxからなる保護膜(図示せず)を形成し、これ
を所定の形状にパターニングしてスルーホールとしての
パッド部を形成する。
【0038】以上のようにして得られた第1電極基板3
6上と、絶縁性基板上に透明導電性膜からなる対向電極
が形成された第2電極基板上にそれぞれ、可溶性ポリイ
ミド(日本合成ゴム社製 商品名:AL−2061)を
30〜100nmの厚みに塗布し、120℃で焼成す
る。この表面をラビングにより配向処理して液晶配向膜
(図示せず)を形成する。さらに、片方の基板に2〜2
0ミクロンのビーズを散布し、2〜20ミクロンのファ
イバーを混入した紫外線硬化型樹脂または紫外線熱硬化
併用型樹脂をスクリーン印刷した後、両基板を貼り合わ
せて液晶パネルを作成する。本実施例1では4.5μm
のビーズを散布して5.0μmのファイバーを混入した
紫外線硬化型樹脂(北陸塗料社製 商品名:XV−68
15)を用いて紫外線を照射することにより両基板を貼
り合わせた。このようにして得られる液晶パネルは、さ
らに所定の形状に裁断される。次に、液晶パネルを真空
脱気して液晶を封入し、注入口を封止して液晶セルを完
成する。
【0039】このように、本実施例1のアクティブマト
リクス型画像表示装置は、絶縁性基板21上にマトリク
ス状に表示画素電極32が設けられ、各表示画素電極3
2の近傍に表示画素電極32を駆動制御するためのTF
T35が設けられた第1電極基板36と、絶縁性基板上
に対向電極が形成された第2の電極基板との間に、表示
媒体としての液晶が挟持されたアクティブマトリクス型
表示装置において、この絶縁性基板21上に、一部が光
遮蔽膜22となり、他の一部が補助キャパシタ電極23
となる導電性膜が設けられ、光遮蔽膜22上に、半導体
層上にゲート絶縁膜28を介してゲート電極29を有す
るTFT35が設けられ、補助キャパシタ電極23が表
示画素電極32と同電位となるように配線され、補助キ
ャパシタ電極23上に、ゲート絶縁膜28を介してゲー
ト電極29の形成時に電極部としての導電性膜30が形
成され、補助キャパシタ電極23と導電性膜30との対
向部がゲート絶縁膜28を誘電体膜とする電荷保持用補
助キャパシタとなっている。
【0040】このため、大幅に製造工程を増加させるこ
となくTFT35の光遮蔽膜22と電荷保持用補助キャ
パシタを形成することができる。この光遮蔽膜22によ
り、TFT35への透明な絶縁性基板21の裏面からの
入射光を遮光してTFT35のOFF状態におけるリー
ク電流を抑えることができる。また、補助キャパシタ電
極23は、半導体層のドレイン領域27と電気的に導通
されて、表示画素電極32と同電位となっており、従来
の3層に比べて1層のゲート絶縁膜28だけを補助キャ
パシタの誘電体膜としているので、誘電体膜の厚みが薄
く大容量の補助キャパシタを確保することができる。し
たがって、これによって、わずかな面積で補助キャパシ
タを形成することができ、その分、開口率を向上させる
ことができる。よって、大幅にコストアップすることな
く表示品位が良好で明るい表示が得られる高性能な画像
表示装置とすることができる。
【0041】以下の実施例2〜4では、実施例1のアク
ティブマトリクス型表示装置と重複する部分は省略し、
異なる部分のみについて説明する。
【0042】(実施例2)図2は、本発明の実施例2の
アクティブマトリクス型表示装置における第1導電性基
板の1画素部分を示す断面図である。
【0043】図2において、透明な絶縁性基板21上の
TFT35下部に設けられた光遮弊膜部分41aが補助
キャパシタ電極部分41bと一体に形成されて電気的に
導通された導電性膜41が設けられており、光遮弊膜部
分41aも表示画素電極32と同電位とされている点が
上記実施例1と異なっている。
【0044】このように光遮弊膜部分41aも表示画素
電極32と同電位とされていることにより、光遮弊膜部
分41aの電位が変動してTFT35に悪影響を及ぼす
のを防ぐことができる。
【0045】(実施例3)本実施例3の表示装置は、光
遮弊膜22が第2電極基板に設けられた対向電極と電気
的に接続されており、光遮弊膜22が対向電極と同電位
とされている点が上記実施例1と異なっている。
【0046】このように、光遮弊膜22が対向電極と同
電位とされていることにより、上記実施例2と同様に、
光遮弊膜22の電位が変動してTFT35に悪影響を及
ぼすのを防ぐことができる。
【0047】(実施例4)本実施例4の画像表示装置
は、光遮蔽膜22および補助キャパシタ電極23となる
導電性膜の一部でアライメントマーカーベースを形成し
ている点が上記実施例1と異なっている。。
【0048】従来、結晶性シリコン膜を用いたアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置においては、最下層のシリ
コン膜によりアライメントマーカーベースを設けてい
た。このため、視認性が悪く、シリコン層とその上に形
成される層との位置合わせが困難であった。
【0049】本実施例4では、シリコン層よりも下層に
設けられた導電性膜によりアライメントマーカーベース
を形成しているので、アライメントマーカーベースの視
認性を良くすることができ、以後の工程のアライメント
を容易にすることができる。なお、上記実施例1〜4に
おいては、ゲート絶縁膜28としてSiO2膜を用いた
が、本発明はこれに限らず、他の絶縁膜を用いてもよ
い。また、第1電極基板および第2電極基板に挟持され
る表示媒体としては、ELなど、液晶以外の材料を用い
ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、TFT下
部に光遮蔽膜が設けられているので、TFTチャネル部
への基板裏面からの入射光を遮光してTFTのOFF状
態での光リーク電流を抑えることができる。これによっ
て、表示品位を向上させることができる。
【0051】また、比較的膜厚の薄いゲート絶縁膜だけ
を補助キャパシタの誘電体膜としているので、大容量の
補助キャパシタをわずかな面積で形成することができ
る。したがって、表示の開口率を向上させることができ
て明るい表示を得ることができる。
【0052】さらに、第3導電性膜が薄膜トランジスタ
のゲート電極となる導電性膜と同じ導電性膜であるた
め、大幅に工程を増加させることなくTFTの光遮蔽膜
および電荷保持用補助キャパシタを形成することができ
る。これによって、高性能な表示装置を大幅なコストア
ップ無く得ることができる。
【0053】さらに、光遮弊膜を表示画素電極または対
向電極と同電位となるように配線すると、光遮弊膜の電
位が変動してTFTに悪影響を及ぼすのを防ぐことがで
きる。これによって、安定した表示品位を得ることがで
きる。
【0054】さらに、光遮蔽膜および補助キャパシタ電
極として用いられる導電性膜の一部でアライメントマー
カーベースを構成すると、アライメントマーカーベース
の視認性を良くすることができる。これによって、以後
の工程のアライメントを容易にし、より精度を向上させ
ることができる。したがって、マスク設計段階からアラ
イメントマージン値を小さくすることができ、高精細な
画像表示装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のアクティブマトリクス型表
示装置における第1電極基板の1画素部分を示す断面図
である。
【図2】本発明の実施例2のアクティブマトリクス型表
示装置における第1電極基板の1画素部分を示す断面図
である。
【図3】従来のアクティブマトリクス型表示装置の等価
回路図である。
【図4】図3のアクティブマトリクス型液晶表示装置の
構成を示す断面図である。
【図5】図4のアクティブマトリクス型液晶表示装置に
おける第1電極基板5の詳細を示す1画素部分の断面図
である。
【符号の説明】
22 光遮弊膜 23 補助キャパシタ電極 25 活性領域 26 ソース領域 27 ドレイン領域 28 ゲート絶縁膜 29 ゲート電極 30 導電性膜 32 表示画素電極 34 ドレイン電極 35 TFT 36 第1電極基板 41 導電性膜 41a 光遮弊膜部分 41b キャパシタ電極部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極基板間に表示媒体が挟持さ
    れ、該一対の電極基板のうち一方に、マトリクス状に設
    けられた表示画素電極と、該表示画素電極の近傍に該表
    示画素電極を駆動制御する薄膜トランジスタと、該表示
    画素電極に形成される表示画素キャパシタを補助する補
    助キャパシタ部とを有するアクティブマトリクス型表示
    装置において、 該薄膜トランジスタの光遮蔽膜となる第1導電性膜を設
    け、該補助キャパシタ部における補助キャパシタ電極の
    一方電極となる第2導電性膜を設け、該一方電極上の該
    薄膜トランジスタのゲート絶縁膜の一部を介して該補助
    キャパシタ電極の他方電極となる第3導電性膜を設け、
    該第2導電性膜が該表示画素電極と同電位となるように
    電気的に接続されているアクティブマトリクス型表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1導電性膜と第2導電性膜が電気
    的に導通され、前記第3導電性膜が前記薄膜トランジス
    タのゲート電極となる導電性膜と同じ導電性膜である請
    求項1記載のアクティブマトリクス型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の電極基板が、前記表示画素電
    極と薄膜トランジスタが設けられた第1電極基板と、対
    向電極が設けられた第2電極基板とからなり、前記第1
    導電性膜が該対向電極と同電位となるように電気的に接
    続されている請求項1記載のアクティブマトリクス型表
    示装置。
  4. 【請求項4】 前記第1導電性膜および第2導電性膜の
    うち少なくともいずれかの一部がアライメントマーカー
    ベースとされている請求項1〜3のうちいずれかに記載
    のアクティブマトリクス型表示装置。
  5. 【請求項5】 前記第1導電性膜および第2導電性膜の
    うち少なくともいずれかが高融点金属からなる請求項1
    〜4のうちいずれかに記載のアクティブマトリクス型表
    示装置。
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