JP2004140338A - 光センサ素子、これを用いた平面表示装置、光センサ素子の製造方法、平面表示装置の製造方法 - Google Patents

光センサ素子、これを用いた平面表示装置、光センサ素子の製造方法、平面表示装置の製造方法 Download PDF

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福本 訓子
Masahiro Tada
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Abstract

【課題】バックライトからの直接光によって光センサ素子が余分な電流を発生することを防止する。
【解決手段】光センサ素子41のP型低濃度不純物領域136に対するバックライト4からの直接光が光センサ素子41のゲート電極156で遮光されるようにゲート電極156の形状を形成する。また、N型低濃度不純物領域137に対するバックライト4からの直接光が光センサ素子41のN型電極179によって遮光されるようにN型電極179の形状を形成する。
【選択図】図4

Description

  本発明は、画面入力機能の実現に用いられる光センサ素子、これを用いた平面表示装置、光センサ素子を製造する方法、平面表示装置を製造する方法に関する。
 近年、液晶などを用いた平面表示装置は、薄型軽量、低消費電力という大きな利点があることから、パーソナルコンピュータや携帯電話などの表示画面として広く用いられている。さらに、タッチパネルやペン入力といった画面入力機能を備えることで、その用途の拡大が進んでおり、画面入力機能の実現に用いられる光センサ素子の開発が盛んになってきている(例えば特許文献1参照)。しかしながら、画面入力機能を備えるためには、そのための部品を追加することとなり、コストが上がってしまうこととなる。
 従来、各画素毎に配置されたスイッチング素子を駆動するための駆動回路は、スイッチング素子が集積された透明基板に対して、外付け部品として構成されていたが、この駆動回路を透明基板上に取り込み可能とする技術が開発された。これと同様にして、画面入力機能に必要な部品を透明基板上に取り込むことにより、トータルコストを抑えることができる。
特許第2959682号公報
 しかしながら、画面入力機能に必要な部品に光センサ素子を用いることとし、光センサ素子を透明基板上に取り込んだ場合には、次のような問題がある。
 この場合の平面表示装置では、内部のバックライトが照射し、画面前に配置された検出対象物で反射された光を光センサ素子で効率良く受けることができるようにするため、光センサ素子をバックライトと画面との間に配置することが必要である。
 ところが、このような配置関係にした場合には、光センサ素子に検出対象物で反射した光の他に、バックライトが照射した光が直接入射することとなる。バックライトから光センサ素子に直接入射した光は、検出対象物で反射した光とは関係なく光センサ素子に電流を発生させることとなり、検出対象物で反射した光の強度を検知する感度を低下させる要因となる。
 本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、バックライトからの直接光によって光センサ素子が余分な電流を発生することを防止し得る光センサ素子、およびこれを用いた平面表示装置を提供することにある。
 本発明の別の目的は、この光センサ素子の製造方法、平面液晶装置の製造方法を提供することにある。
 第1の本発明に係る光センサ素子は、透明基板上に形成された半導体層に異なる濃度で不純物が注入された高濃度不純物領域および低濃度不純物領域と、前記低濃度不純物領域を遮光可能な形状に形成された電極と、を有することを特徴とする。
 本発明にあっては、光センサ素子の低濃度不純物領域に対する光が、光センサ素子の電極によって遮光されるように光センサ素子の電極の形状を形成したことで、光センサ素子が余分な電流を発生することを防止している。
 ここで、前記電極は、ゲート電極、P型電極、N型電極のうちの少なくとも1つによって形成されることを特徴とする。
 前記半導体層は、P型高濃度不純物領域、P型低濃度不純物領域、N型低濃度不純物領域、N型高濃度不純物領域をこの順に隣接して備え、前記電極は、前記P型低濃度不純物領域および前記N型低濃度不純物領域を遮光可能な形状であることを特徴とする。
 第2の本発明に係る光センサ素子の製造方法は、透明基板上にスイッチング素子の半導体層および光センサ素子の半導体層を形成する工程と、前記半導体層に不純物の濃度が異なる高濃度不純物領域と低濃度不純物領域を形成する工程と、当該半導体層が形成された透明基板上に絶縁膜を介して合金膜を形成する工程と、前記合金膜を前記スイッチング素子の電極および前記光センサ素子の電極が形作られるようにエッチングし、その際に光センサ素子の電極を光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状にエッチングする工程と、を有することを特徴とする。
 本発明にあっては、合金膜をエッチングしてスイッチング素子の電極および光センサ素子の電極を形作る際に、光センサ素子の電極が光センサ素子の低濃度不純物領域を遮光する形状となるようにしたことで、余分な電流の発生を防止した光センサ素子をスイッチング素子と同一の製造工程で形成できるようにしている。
 ここで、前記合金膜をエッチングする工程は、前記光センサ素子のゲート電極を形成するものであって、当該光センサ素子のゲート電極を光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状とすることを特徴とする。
 前記合金膜をエッチングする工程は、前記光センサ素子のP型電極とN型電極を形成するものであって、前記P型電極又は前記N型電極の少なくとも一方を前記光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状とすることを特徴とする。
 第3の本発明に係る平面表示装置は、画素がマトリクス状に形成された第1透明基板と、第1透明基板に対向して配置された第2透明基板と、第1透明基板と第2透明基板との間隙に配置された表示層と、第2透明基板の第1透明基板との反対側に配置されたバックライトと、前記画素毎に設けられたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の半導体層と同層の半導体層に不純物が異なる濃度で注入された高濃度不純物領域および低濃度不純物領域を備え、前記低濃度不純物領域に対する前記バックライトからの直接光を遮光する形状に形成された電極を備えた光センサ素子と、を有することを特徴とする。
 ここで、前記光センサ素子の電極は、ゲート電極、P型電極、N型電極のうちの少なくとも1つによって形成されることを特徴とする。
 前記光センサ素子の半導体層は、P型高濃度不純物領域、P型低濃度不純物領域、N型低濃度不純物領域、N型高濃度不純物領域をこの順に隣接して備え、前記光センサ素子の電極は、前記P型低濃度不純物領域および前記N型低濃度不純物領域を遮光可能な形状であることを特徴とする。
 第4の本発明に係る平面表示装置の製造方法は、第1透明基板上にスイッチング素子の半導体層および光センサ素子の半導体層を形成する工程と、前記半導体層に不純物の濃度が異なる高濃度不純物領域と低濃度不純物領域を形成する工程と、当該半導体層が形成された透明基板上に絶縁膜を介して合金膜を形成する工程と、前記合金膜を前記スイッチング素子の電極および前記光センサ素子の電極が形作られるようにエッチングし、その際に光センサ素子の電極を光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状にエッチングする工程と、第1透明基板と第2透明基板とを対向して配置し、その間隙に表示層を形成する工程と、第2透明基板の第1透明基板との反対側にバックライトを配置する工程と、を有することを特徴とする。
 ここで、前記合金膜をエッチングする工程は、前記光センサ素子のゲート電極を形成するものであって、当該光センサ素子のゲート電極を光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状とすることを特徴とする。
 前記合金膜をエッチングする工程は、前記光センサ素子のP型電極とN型電極を形成するものであって、前記P型電極又は前記N型電極の少なくとも一方を前記光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状とすることを特徴とする。
 第5の本発明に係る光センサ素子は、透明基板上に形成された半導体層に異なる濃度で不純物が注入された高濃度不純物領域および低濃度不純物領域と、前記高濃度不純物領域に接続するように設けられた電極と、前記電極の上層部分と同層に前記電極と同一の金属材料で形成された前記低濃度不純物領域を遮光するための遮光層と、を有することを特徴とする。
 本発明にあっては、電極の上層部分と同層に低濃度不純物領域を遮光するための遮光層を形成したことで、遮光層によって受光時に主として電流を発生する低濃度不純物領域を遮光して、光センサ素子が余分な電流を発生することを防止するようにしている。
 また、電極の上層部分と同層に電極と同一の金属材料により遮光層を形成することで、電極を形成する際に遮光層を形成するようにして、製造工程を増加させることなく遮光層を形成できるようにしている。
 前記高濃度不純物領域の前記電極への引出線の幅は、当該高濃度不純物領域が前記低濃度不純物領域と接する部分の幅よりも狭いことを特徴とする。
 本発明にあっては、高濃度不純物領域の電極への引出線の幅を、高濃度不純物領域が低濃度不純物領域と接する部分の幅よりも狭くすることで、遮光層の形成に際して高濃度不純物領域の面積の増加を抑制して開口率の低下を防止するようにしている。
 前記半導体層は、P型高濃度不純物領域、P型低濃度不純物領域、N型低濃度不純物領域、N型高濃度不純物領域をこの順に隣接して備え、前記遮光層は、前記P型低濃度不純物領域および前記N型低濃度不純物領域を遮光可能な形状であることを特徴とする。
 第6の本発明に係る光センサ素子の製造方法は、透明基板上にスイッチング素子の半導体層および光センサ素子の半導体層を形成する工程と、前記半導体層に不純物の濃度が異なる高濃度不純物領域と低濃度不純物領域を形成する工程と、当該半導体層が形成された透明基板上に絶縁膜を介して合金膜を形成する工程と、前記合金膜を前記スイッチング素子の電極、前記光センサ素子の電極および遮光層が形作られるようにエッチングし、その際に光センサ素子の遮光層を光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状にエッチングする工程と、を有することを特徴とする。
 本発明にあっては、合金膜をスイッチング素子の電極、光センサ素子の電極および低濃度不純物領域を遮光可能な遮光層が形作られるようにエッチングすることで、光センサ素子の電極と遮光層を同一の工程で形成するようにして、製造工程を増加させることなく遮光層を形成できるようにしている。
 また、スイッチング素子の電極を形成する際に光センサ素子の電極を形成することで、余分な電流の発生を防止した光センサ素子をスイッチング素子と同一の製造工程で形成できるようにしている。
 ここで、前記光センサ素子の半導体層に高濃度不純物領域を形成する際には、当該高濃度不純物領域の前記光センサ素子の電極への引出線の幅が、当該高濃度不純物領域が前記光センサ素子の低濃度不純物領域と接する部分の幅よりも狭くなるようにすることを特徴とする。
 第7の本発明に係る平面表示装置は、画素がマトリクス状に形成された第1透明基板と、第1透明基板に対向して配置された第2透明基板と、第1透明基板と第2透明基板との間隙に配置された表示層と、第2透明基板の第1透明基板との反対側に配置されたバックライトと、前記画素毎に設けられたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の半導体層と同層の半導体層に不純物が異なる濃度で注入された高濃度不純物領域および低濃度不純物領域、前記高濃度不純物領域に接続するように設けられた電極、前記電極の上層部分と同層に前記電極と同一の金属材料で形成された前記低濃度不純物領域を遮光するための遮光層を備えた光センサ素子と、を有することを特徴とする。
 ここで、前記高濃度不純物領域の前記電極への引出線の幅は、当該高濃度不純物領域が前記低濃度不純物領域と接する部分の幅よりも狭いことを特徴とする。
 第8の本発明に係る平面表示装置の製造方法は、第1透明基板上にスイッチング素子の半導体層および光センサ素子の半導体層を形成する工程と、前記半導体層に不純物の濃度が異なる高濃度不純物領域と低濃度不純物領域を形成する工程と、当該半導体層が形成された透明基板上に絶縁膜を介して合金膜を形成する工程と、前記合金膜を前記スイッチング素子の電極、前記光センサ素子の電極および遮光層が形作られるようにエッチングし、その際に光センサ素子の遮光層を光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状にエッチングする工程と、第1透明基板と第2透明基板とを対向して配置し、その間隙に表示層を形成する工程と、第2透明基板の第1透明基板との反対側にバックライトを配置する工程と、を有することを特徴とする。
 ここで、前記光センサ素子の半導体層に高濃度不純物領域を形成する際には、当該高濃度不純物領域の前記電極への引出線の幅を、当該高濃度不純物領域が前記低濃度不純物領域と接する部分の幅よりも狭くなるようにすることを特徴とする。
 第1,第5の本発明に係る光センサ素子、第3,第7の本発明に係る平面表示装置によれば、光センサ素子が余分な電流を発生することを防止することができ、高い精度で画像入力を行うことができる。
 第2,第6の本発明に係る光センサ素子の製造方法、第4,第8の本発明に係る平面表示装置の製造方法によれば、余分な電流の発生を防止した光センサ素子をスイッチング素子と同一の製造工程で形成することができ、トータルコストを抑えることができる。
 以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
 [第1の実施の形態]
 図1は、一実施の形態における平面表示装置の全体的な概略構成を示す平面図である。ここでは、一例として表示層を液晶で形成した平面表示装置について説明する。走査線駆動回路11、信号線駆動回路12、画素部13が、第1透明基板(以下「アレイ基板」という)1上に同一の製造プロセスにより一体的に形成される。走査線駆動回路11からの走査線Y1〜Yn(以下、総称して「Y」という)と信号線駆動回路12からの信号線S1〜Sm(以下、総称して「S」という)は、画素部13上で交差するように配線される。各交差部には画素14が配置され、複数の画素14がアレイ基板1上にマトリクス状に配置される。本平面表示装置は、各画素14毎にスイッチング素子を配置したアクティブマトリクス型である。ここでは、スイッチング素子の一例として薄膜トランジスタ(以下「画素トランジスタ」という)を用いる。
 図2は、画素14の構成を示す平面図である。同図では、信号線S1とS2、および走査線Y1とY2により囲まれた領域に形成された画素を示している。同図に示すように、画素14は、画素トランジスタ10、補助容量20、受光部45、画素電極60を備えた構成である。受光部45は、受光量に応じて電流を発生する光センサ素子41と、光センサ素子41で発生した電流を所定の電気信号に変換する電気信号変換回路42を備えた構成である。ここでは、光センサ素子41としてゲート制御型のダイオードを用いる。
 画素トランジスタ10のゲート電極は走査線Y2に接続され、ドレイン電極は信号線S1に接続され、ソース電極は補助容量20の一方の端子に接続される。補助容量20の他方の端子には走査線Yに平行に配置された補助容量線70が接続される。補助容量20には補助容量線70を通じて電力が供給される。受光部45には、信号線S1,S2、制御線43、電源線44が接続される。
 画素トランジスタ10は、走査線駆動回路11から走査線Yを通じて供給される走査信号によりオン/オフ制御され、信号線駆動回路12から信号線Sを通じて映像信号が供給され、オン時に映像信号を画素電極60に書き込む。
 受光部45では、制御線43を通じて供給される制御信号によって光センサ素子41が制御され、受光により発生した電流信号を信号線Sへ出力する。
 図3は、本平面表示装置の概略的な構成を示す断面図である。アレイ基板1は、ガラス基板100上に画素毎に光センサ素子41が配置され、その全面が透明有機膜190によって覆われる。アレイ基板1の透明有機膜190側にアレイ基板1と対向するように第2透明基板(以下「対向基板」という)2が配置され、アレイ基板1と対向基板2との間隙に表示層として液晶3が配置される。アレイ基板1の液晶3との反対側の面に偏光板440が貼り付けられ、対向基板2の液晶3との反対側の面に偏光板450が貼り付けられる。さらに、対向基板2のアレイ基板1との反対側にはバックライト4が対向して配置される。アレイ基板1の偏光板440は、平面表示装置の画面に相当する部分であり、画面入力に用いられる検出対象物460が偏光板440に対向して配置される。
 このような構成の平面表示装置においては、光センサ素子41に、バックライト4から出力され検出対象物460で反射した光が照射する他に、バックライト4からの直接光が照射することとなる。本実施の形態では、光センサ素子41の電極によって、バックライト4からの直接光を遮光する構成とする。以下、この構成について具体的に説明する。
 図4は、本平面表示装置の断面を詳細に示す断面図である。アレイ基板1上に、画素トランジスタ10、補助容量20、P型トランジスタ80、N型トランジスタ90、光センサ素子41等が形成される。画素トランジスタ10、補助容量20、光センサ素子41は画素毎に形成される。P型トランジスタ80やN型トランジスタ90は走査線駆動回路11や信号線駆動回路12を形成する薄膜トランジスタである。
 ガラス基板100上に形成されたアンダーコート層110の上に、画素トランジスタ10の半導体層50、補助容量20の半導体層126、P型トランジスタ80の半導体層51、N型トランジスタ90の半導体層52、光センサ素子41の半導体層53がそれぞれ形成される。画素トランジスタ10の半導体層50は、ドレイン領域121、低濃度不純物領域122、チャネル領域123、低濃度不純物領域124、ソース領域125がこの順に隣接して形成される。光センサ素子41の半導体層53は、P型高濃度不純物領域135、P型低濃度不純物領域136、N型低濃度不純物領域137、N型高濃度不純物領域138がこの順に隣接して形成される。
 各半導体層が形成されたアンダーコート層110の上全面にゲート絶縁膜140が形成される。ゲート絶縁膜140の上に画素トランジスタ10のゲート電極151、補助容量20の補助容量線用電極152、P型トランジスタ80のゲート電極154、N型トランジスタ90のゲート電極155、光センサ素子41のゲート電極156がそれぞれ形成される。ゲート電極156は、P型低濃度不純物領域136に対するバックライト4からの直接光を遮光する形状に形成される。
 各ゲート電極が形成されたゲート絶縁膜140の上全面に層間絶縁膜160が形成される。層間絶縁膜160とゲート絶縁膜140には各半導体層に至るコンタクトホールが形成され、このコンタクトホールの部分に電極が形成される。画素トランジスタ10についていえば、ドレイン電極171がドレイン領域121に接続され、ソース電極172がソース領域125に接続される。光センサ素子41では、P型電極178がP型高濃度不純物領域135に接続され、N型電極179がN型高濃度不純物領域138に接続される。ここで、N型電極179は、N型低濃度不純物領域137に対するバックライト4からの直接光を遮光する形状に形成される。
 このように、本実施の形態では、光センサ素子41の電極によって、P型低濃度不純物領域136とN型低濃度不純物領域137に対するバックライト4からの直接光を遮光する構成になっている。これは、不純物の濃度が異なる高濃度不純物領域と低濃度不純物領域を備えた光センサ素子では、受光時に主に低濃度不純物領域において電流が発生するという知見を実験によって得たことによるものである。
 次に、本光センサ素子とこれを用いた平面表示装置の製造方法について図4を用いて説明する。アレイ基板1の製造は以下の工程による。まず、ガラス基板100上にプラズマCVD(Chemical Vapor Deposit)法により、酸化シリコンからなるアンダーコート層110を形成する。その上に非晶質シリコン膜を50[nm]程度形成する。イオンドーピング法により、非晶質シリコン膜に、加速電圧10[keV]、ドーズ量4×1011[atoms/cm2]でB/Hを注入することによって、ボロンを低濃度注入する。
 エキシマレーザアニール(ELA)法により、非晶質シリコン膜を多結晶化し、フォトリソグラフィ工程によりエッチングすることによって、画素トランジスタ10の半導体層50、補助容量20の半導体層126、P型トランジスタ80の半導体層51、N型トランジスタ90の半導体層52、光センサ素子41の半導体層53の原型をそれぞれ形成する。プラズマCVD法により、その全面に酸化シリコンからなるゲート絶縁膜140を80[nm]程度形成する。
 次に、所定の形状にパターニングしたレジスト膜をマスクとして用いて、画素トランジスタ10の半導体層50、補助容量20の半導体層126、N型トランジスタ90の半導体層52、光センサ素子41の半導体層53のそれぞれの所定領域に、加速電圧50[keV]、ドーズ量2×1015[atoms/cm2]でPH/Hを注入することにより、リンを高濃度注入する。これにより、画素トランジスタ10のドレイン領域121およびソース領域125、N型トランジスタ90のドレイン領域130およびソース領域134、光センサ素子41のN型高濃度不純物領域138を形成する。
 レジスト膜を除去し、ゲート絶縁膜140の上全面にスパッタ法により合金膜を300[nm]程度形成する。合金膜にはMoWを用いる。フォトリソグラフィ工程により合金膜を所定の形状にパターニングした後、この合金膜をマスクとして用いてP型トランジスタ80の半導体層51、光センサ素子41の半導体層53に、加速電圧44[keV]、ドーズ量1×1015[atoms/cm2]でB/Hを注入することによりボロンを高濃度注入する。これにより、P型トランジスタ80のドレイン領域127およびソース領域129、光センサ素子41のP型高濃度不純物領域135を形成する。
 合金膜を所定の形状にさらにパターニングすることにより、画素トランジスタ10のゲート電極151、補助容量20の補助容量線用電極152、P型トランジスタ80のゲート電極154、N型トランジスタ90のゲート電極155、光センサ素子41のゲート電極156を形成する。ここでは、光センサ素子41のゲート電極156によって、バックライト4から照射された直接光が、光センサ素子41のP型低濃度不純物領域136に対して遮光されるように、ゲート電極156を形成する部分の合金膜のパターンを予め定めておくようにする。
 各ゲート電極をマスクとして用いて画素トランジスタ10の半導体層50、N型トランジスタ90の半導体層52、光センサ素子41の半導体層53に、加速電圧50[keV]、ドーズ量4×1013[atoms/cm2]でPH/Hを注入することによりリンを低濃度注入する。これにより、画素トランジスタ10の低濃度不純物領域122および低濃度不純物領域124、N型トランジスタ90の低濃度不純物領域131および低濃度不純物領域133、光センサ素子41のN型低濃度不純物領域137を形成する。
 この段階で、各半導体層でボロンを低濃度注入しただけの領域は、画素トランジスタ10のチャネル領域123、P型トランジスタ80のチャネル領域128、N型トランジスタ90のチャネル領域132、光センサ素子41のP型低濃度不純物領域136をそれぞれ形成することとなる。この後、約600[℃]で1時間程度のアニール処理を行うことにより、注入した不純物を活性化させる。
 続いて、ゲート絶縁膜140の上全面にプラズマCVD法により酸化シリコンからなる層間絶縁膜160を660[nm]程度形成する。このゲート絶縁膜140に対し、フォトエッチング法により、画素トランジスタ10のドレイン領域121とソース領域125のそれぞれに至るコンタクトホール、補助容量20の半導体層126へ至るコンタクトホール、P型トランジスタ80のドレイン領域127とソース領域のそれぞれに至るコンタクトホール、N型トランジスタ90のドレイン領域130とソース領域134のそれぞれに至るコンタクトホール、光センサ素子41のP型高濃度不純物領域135とN型高濃度不純物領域138にそれぞれ至るコンタクトホールを形成する。
 このゲート絶縁膜140の上全面にスパッタ法によりMo合金、AlNd合金、Mo合金をそれぞれ15[nm]、600[nm]、50[nm]程度被着する。これらの合金をフォトエッチング法により所定の形状にパターニングすることによって、画素トランジスタ10のドレイン電極171およびソース電極172、P型トランジスタ80のドレイン電極174およびソース電極175、N型トランジスタ90のドレイン電極176およびソース電極177、光センサ素子41のP型電極178およびN型電極179を形成する。ここでは、光センサ素子41のN型電極179によって、バックライト4からの直接光が光センサ素子41のN型低濃度不純物領域137に対して遮光されるように、N型電極179を形成する部分の合金のパターンを予め定めておくようにする。
 このようにゲート電極、ドレイン電極、ソース電極を形成することによって、同時に各種配線が行われる。画素トランジスタ10についていえば、ゲート電極151は画素トランジスタ10を走査線Yへ接続する配線を形成し、ドレイン電極171はドレイン領域121と信号線Sとを接続する配線を形成し、ソース電極172はソース領域125と補助容量20の半導体層126とを接続する配線を形成する。P型トランジスタおよびN型トランジスタについては、ドレイン電極174および176、ソース電極175および177は、走査線駆動回路11では走査線Yへの配線を形成し、信号線駆動回路12では信号線Sへの配線を形成する。光センサ素子41については、ゲート電極156は制御線43への配線を形成し、P型電極178はP型高濃度不純物領域135と信号線Sを接続するための配線を形成し、N型電極179はN型高濃度不純物領域138と信号線Sを接続するための配線を形成する。
 各種配線が形成された層間絶縁膜160の上全面にプラズマCVD法により窒化シリコンからなる保護絶縁膜180を形成し、フォトエッチング法により保護絶縁膜180に画素トランジスタ10のソース電極172へ至るコンタクトホールを形成する。保護絶縁膜180の上全面に透明有機膜190を2[μm]程度塗布し、透明有機膜190に画素トランジスタ10のソース電極172に至るコンタクトホールを形成する。透明有機膜190の所定領域にスパッタ法により酸化インジウム薄膜(Indium Tin Oxide:ITO)を100[nm]程度形成し、フォトエッチング法により所定の形状にパターニングすることによって、画素電極60を形成する。
 画素電極60を形成した透明有機膜190の上全面に低温キュア型のポリイミドを塗布し、ラビング処理を行うことによって配向膜210を形成する。以上の工程によりアレイ基板1を製造する。
 対向基板2の製造では、まずガラス基板400の上全面に顔料が分散された赤、緑、青の3色の着色層410をそれぞれストライプ状に形成する。着色層410上全面にスパッタ法によりITOを100[nm]程度形成することによって、対向電極420を形成する。この上全面にポリイミドを塗布し、ラビング処理を行うことによって配向膜430を形成する。以上の工程により対向基板2を製造する。
 続いて、アレイ基板1と対向基板2とをセル化し、アレイ基板1の配向膜210と対向基板2の配向膜430とが向かい合うようにアレイ基板1と対向基板2とを対向配置し、その間隙に液晶3を注入して封止する。アレイ基板1のガラス基板100の外側に偏光板440を貼り付け、対向基板2のガラス基板400の外側に偏光板450を貼り付ける。対向基板2のアレイ基板1との反対側にバックライト4を配置する。以上の工程により平面表示装置を製造する。
 図5は、光センサ素子の電極による遮光が有る場合と無い場合とで比較したときの光検出感度を示すグラフである。光検出感度の指標としては、検出対象物460として白色用紙を用いたときに光センサ素子41で流れる電流と、黒色用紙を用いたときに流れる電流との比、電流(白用紙)/電流(黒用紙)とした。図5に示すように、遮光が無い場合は電流比が2.7〜3.6と低いのに対し、遮光が有る場合は電流比が8.3〜16と高くなっており、受光感度が向上することが確認された。
 したがって、本実施の形態によれば、光センサ素子41のP型低濃度不純物領域136に対するバックライト4からの直接光が光センサ素子41のゲート電極156で遮光されるようにゲート電極156の形状を形成したことで、受光時に主として電流を発生する低濃度不純物領域が遮光されるので、バックライト4からの直接光によって光センサ素子41が余分な電流を発生することを防止することができる。また、N型低濃度不純物領域137に対するバックライト4からの直接光が光センサ素子41のN型電極179によって遮光されるようにN型電極179の形状を形成するようにしたことで、同様に光センサ素子41が余分な電流を発生することを防止することができる。
 また、本実施の形態によれば、合金膜をエッチングして画素トランジスタ10の電極、光センサ素子41の電極等を所定のパターンに従って形成する際に、光センサ素子41の電極が光センサ素子41の低濃度不純物領域を遮光する形状となるように予めパターンを定めておくようにしたことで、低濃度不純物領域に対するバックライト4からの直接光を電極で遮光するようにした光センサ素子41を画素トランジスタ10と同一の製造工程でアレイ基板1上に形成することができ、トータルコストを抑えることができる。
 なお、本実施の形態においては、光センサ素子41の半導体層53を、P型高濃度不純物領域135、P型低濃度不純物領域136、N型低濃度不純物領域137、N型高濃度不純物領域138がこの順に隣接した構成としたが、これに限られるものではない。例えば、P型高濃度不純物領域、P型低濃度不純物領域、N型高濃度不純物領域をこの順に隣接させた構成としてもよい。この場合には、P型低濃度不純物領域が光センサ素子の電極によって遮光される構成とする。
 [第2の実施の形態]
 本実施の形態における平面表示装置の基本的な構成は、図1乃至図3を用いて説明したものと同様であり、図4を用いて説明した光センサ素子の構成が異なっているだけであるので、ここでは重複した説明は省略し、光センサ素子についてだけ説明する。
 本実施の形態の光センサ素子141は、図6の断面図に示すように、P型高濃度不純物領域135に接続するように形成されたP型電極178の上層部分およびN型高濃度不純物領域138に接続するように形成されたN型電極179の上層部分と同層に、これらの電極178、179と同一の金属材料により、P型低濃度不純物領域136およびN型低濃度不純物領域137を遮光するための遮光層181を形成した構成である。図4では、これらP型電極178の上層部分、N型電極179の上層部分、遮光層181が、層間絶縁膜160の上の層に形成された状態を示している。この遮光層181は、P型電極178、N型電極179を形成するときに同時に形成される。
 本光センサ素子141は、遮光層181により、受光時に主として電流を発生する低濃度不純物領域に対するバックライト4からの直接光を遮光するようにしている。なお、その他、図4と同一物には同一の符号を付すものとする。
 比較例1の光センサ素子241は、図7の断面図に示すように、P型電極178、N型電極179とは異なる層に遮光層281を形成した構成である。図7では、P型電極の上層部分およびN型電極の上層部分が層間絶縁膜160の上の層に形成され、遮光層281が保護絶縁膜180の上の層に形成された状態を示している。比較例1の光センサ素子241では、遮光層281を保護絶縁膜180の上に独立して形成する工程が必要である。
 これに対し、本光センサ素子141では、P型電極178の上層部分およびN型電極179の上層部分と同層に、これらのP型電極178、N型電極179と同一の金属材料により遮光層181を形成したことで、P型電極178、N型電極179を形成するときに遮光層181を同時に形成するようにして、製造工程数を削減できるようにしている。
 ところで、P型低濃度不純物領域136およびN型低濃度不純物領域137を遮光可能に遮光層181をP型電極178およびN型電極179と同層に形成するためには、P型電極178とN型電極179の間に遮光層181を形成できるだけの間隔が必要である。このため、この間隔の分だけP型高濃度不純物領域135およびN型高濃度不純物領域138の面積が拡大し、開口率の低下を招くこととなる。これにより、平面表示装置の画像表示機能としては透過光量が減少するため表示特性が劣化し、また、画面入力機能としては光電流量が低下するため光センサ素子の特性が劣化する。
 そこで、本光センサ素子141では、図8の平面図に示すように、P型高濃度不純物領域135のP型電極178への引出線の幅Δ1を、P型高濃度不純物領域135がP型低濃度不純物領域136と接する部分の幅Δ2よりも狭くするとともに、N型高濃度不純物領域138のN型電極179への引出線の幅を、N型高濃度不純物領域138がN型低濃度不純物領域137と接する部分の幅よりも狭くした構成とする。なお、図8では、半導体層、P型電極178、N型電極179だけを示しており、その他の遮光層181、ゲート電極156といったものは省略して示してある。
 本光センサ素子141では、このような構成とすることで、P型高濃度不純物領域135のP型電極178への引出線を、P型高濃度不純物領域135がP型低濃度不純物領域136と接する部分の幅Δ2を維持したまま延出した場合よりも、P型高濃度不純物領域135の面積を小さくして開口率を上げるようにしている。
 また、N型高濃度不純物領域138についても、同様にN型高濃度不純物領域138のN型電極179への引出線の幅を、N型高濃度不純物領域138がN型低濃度不純物領域137と接する部分の幅よりも狭くすることで、N型高濃度不純物領域138の面積を小さくして開口率を上げるようにする。
 本光センサ素子141をこのような構成としたのは、光センサ素子の半導体層においては低濃度不純物領域の抵抗値が高濃度不純物領域の抵抗値の約10万倍であり、高濃度不純物領域の電極への引出線の幅を狭くしても、半導体層としての抵抗値にはほとんど変化はなく、光センサ素子の特性に影響はないという知見を実験により得たことによるものである。
 また、図8に代えて図9の平面図に示すように、光センサ素子におけるP型高濃度不純物領域135のP型電極178への複数の引出線の幅Δ1の和が、P型高濃度不純物領域135がP型低濃度不純物領域136と接する部分の幅Δ2よりも狭くなるようにするとともに、N型高濃度不純物領域138のN型電極179への複数の引出線の幅の和が、N型高濃度不純物領域138がN型低濃度不純物領域137と接する部分の幅よりも狭くなるように構成してもよい。
 図10の平面図に示すように、比較例2の光センサ素子は、P型高濃度不純物領域135のP型電極178への引出線を、P型高濃度不純物領域135がP型低濃度不純物領域136と接する部分の幅Δ2を維持したまま延出するとともに、N型高濃度不純物領域138のN型電極179への引出線を、N型高濃度不純物領域138がN型低濃度不純物領域137と接する部分の幅を維持したまま延出した構成である。
 図9に示す光センサ素子は、図10に示す比較例2の光センサ素子に対して、高濃度不純物領域の面積が小さく開口率が高くなっており、これにより、遮光層181を形成することによる透過光量の減少および光電流量の低下を防ぐようにしている。
 次に、本光センサ素子とこれを用いた平面表示装置の製造方法について、光センサ素子については図6を用い、その他の部分については図4を用いて説明する。
 アレイ基板1の製造は以下の工程による。まず、ガラス基板100上にプラズマCVD法により、酸化シリコンからなるアンダーコート層110を形成する。その上に非晶質シリコン膜を50[nm]程度形成する。イオンドーピング法により、非晶質シリコン膜に、加速電圧10[keV]、ドーズ量4×1011[atoms/cm2]でB/Hを注入することによって、ボロンを低濃度注入する。
 続いてエキシマレーザアニール(ELA)法により、非晶質シリコン膜を多結晶化し、フォトリソグラフィ工程によりエッチングすることによって、画素トランジスタ10の半導体層50、補助容量20の半導体層126、P型トランジスタ80の半導体層51、N型トランジスタ90の半導体層52、光センサ素子141の半導体層153の原型をそれぞれ形成する。プラズマCVD法により、その全面に酸化シリコンからなるゲート絶縁膜140を80[nm]程度形成する。
 次に、所定の形状にパターニングしたレジスト膜をマスクとして用いて、画素トランジスタ10の半導体層50、補助容量20の半導体層126、N型トランジスタ90の半導体層52、光センサ素子141の半導体層153のそれぞれの所定領域に、加速電圧50[keV]、ドーズ量2×1015[atoms/cm2]でPH/Hを注入することにより、リンを高濃度注入する。これにより、画素トランジスタ10のドレイン領域121およびソース領域125、N型トランジスタ90のドレイン領域130およびソース領域134、光センサ素子141のN型高濃度不純物領域138を形成する。この際、N型高濃度不純物領域138のN型電極179への引出線の幅が、N型高濃度不純物領域138がN型低濃度不純物領域137と接する部分の幅よりも狭くなるようにする。
 次に、レジスト膜を除去し、ゲート絶縁膜140の上全面にスパッタ法により合金膜を300[nm]程度形成する。合金膜にはMoWを用いる。フォトリソグラフィ工程により合金膜を所定の形状にパターニングした後、この合金膜をマスクとして用いてP型トランジスタ80の半導体層51、光センサ素子141の半導体層153に、加速電圧44[keV]、ドーズ量1×1015[atoms/cm2]でB/Hを注入することによりボロンを高濃度注入する。これにより、P型トランジスタ80のドレイン領域127およびソース領域129、光センサ素子141のP型高濃度不純物領域135を形成する。この際、P型高濃度不純物領域135のP型電極178への引出線の幅を、P型高濃度不純物領域135がP型低濃度不純物領域136と接する部分の幅よりも狭くなるようにする。
 合金膜を所定の形状にさらにパターニングすることにより、画素トランジスタ10のゲート電極151、補助容量20の補助容量線用電極152、P型トランジスタ80のゲート電極154、N型トランジスタ90のゲート電極155、光センサ素子141のゲート電極156を形成する。ここでは、光センサ素子141のゲート電極156によって、バックライト4から照射された直接光が、光センサ素子141のP型低濃度不純物領域136に対して遮光されるように、ゲート電極156を形成する部分の合金膜のパターンを予め定めておくようにする。
 各ゲート電極をマスクとして用いて画素トランジスタ10の半導体層50、N型トランジスタ90の半導体層52、光センサ素子141の半導体層153に、加速電圧50[keV]、ドーズ量4×1013[atoms/cm2]でPH/Hを注入することによりリンを低濃度注入する。これにより、画素トランジスタ10の低濃度不純物領域122および低濃度不純物領域124、N型トランジスタ90の低濃度不純物領域131および低濃度不純物領域133、光センサ素子141のN型低濃度不純物領域137を形成する。
 この段階で、各半導体層でボロンを低濃度注入しただけの領域は、画素トランジスタ10のチャネル領域123、P型トランジスタ80のチャネル領域128、N型トランジスタ90のチャネル領域132、光センサ素子141のP型低濃度不純物領域136をそれぞれ形成することとなる。この後、約600[℃]で1時間程度のアニール処理を行うことにより、注入した不純物を活性化させる。
 続いて、ゲート絶縁膜140の上全面にプラズマCVD法により酸化シリコンからなる層間絶縁膜160を660[nm]程度形成する。層間絶縁膜160およびゲート絶縁膜140に対し、フォトエッチング法により、画素トランジスタ10のドレイン領域121とソース領域125のそれぞれに至るコンタクトホール、補助容量20の半導体層126へ至るコンタクトホール、P型トランジスタ80のドレイン領域127とソース領域のそれぞれに至るコンタクトホール、N型トランジスタ90のドレイン領域130とソース領域134のそれぞれに至るコンタクトホール、光センサ素子141のP型高濃度不純物領域135とN型高濃度不純物領域138にそれぞれ至るコンタクトホールを形成する。
 層間絶縁膜160の上全面にスパッタ法によりMo合金、AlNd合金、Mo合金をそれぞれ15[nm]、600[nm]、50[nm]程度被着する。この際、層間絶縁膜160およびゲート絶縁膜140のコンタクトホールが空けられた部分にこれら合金が流れ込むようにする。そして、これら合金をフォトエッチング法により所定の形状にパターニングすることによって、画素トランジスタ10のドレイン電極171およびソース電極172、P型トランジスタ80のドレイン電極174およびソース電極175、N型トランジスタ90のドレイン電極176およびソース電極177、光センサ素子141のP型電極178、N型電極179、遮光層181を形成する。遮光層181は、P型低濃度不純物領域136およびN型低濃度不純物領域137を遮光可能な形状とする。
 ゲート電極、ドレイン電極、ソース電極を形成する際に同時に各種配線が行われる。画素トランジスタ10についていえば、ゲート電極151は画素トランジスタ10を走査線Yへ接続する配線を形成し、ドレイン電極171はドレイン領域121と信号線Sとを接続する配線を形成し、ソース電極172はソース領域125と補助容量20の半導体層126とを接続する配線を形成する。P型トランジスタおよびN型トランジスタについては、ドレイン電極174および176、ソース電極175および177は、走査線駆動回路11では走査線Yへの配線を形成し、信号線駆動回路12では信号線Sへの配線を形成する。光センサ素子141については、ゲート電極156は制御線43への配線を形成し、P型電極178はP型高濃度不純物領域135と信号線Sを接続するための配線を形成し、N型電極179はN型高濃度不純物領域138と信号線Sを接続するための配線を形成する。
 続いて、各種配線が形成された層間絶縁膜160の上全面にプラズマCVD法により窒化シリコンからなる保護絶縁膜180を形成し、フォトエッチング法により保護絶縁膜180に画素トランジスタ10のソース電極172へ至るコンタクトホールを形成する。保護絶縁膜180の上全面に透明有機膜190を2[μm]程度塗布し、透明有機膜190に画素トランジスタ10のソース電極172に至るコンタクトホールを形成する。透明有機膜190の所定領域にスパッタ法により酸化インジウム薄膜(Indium Tin Oxide:ITO)を100[nm]程度形成し、フォトエッチング法により所定の形状にパターニングすることによって、画素電極60を形成する。
 画素電極60を形成した透明有機膜190の上全面に低温キュア型のポリイミドを塗布し、ラビング処理を行うことによって配向膜210を形成する。以上の工程によりアレイ基板1を製造する。
 対向基板2の製造では、まずガラス基板400の上全面に顔料が分散された赤、緑、青の3色の着色層410をそれぞれストライプ状に形成する。着色層410上全面にスパッタ法によりITOを100[nm]程度形成することによって、対向電極420を形成する。この上全面にポリイミドを塗布し、ラビング処理を行うことによって配向膜430を形成する。以上の工程により対向基板2を製造する。
 続いて、アレイ基板1と対向基板2とをセル化し、アレイ基板1の配向膜210と対向基板2の配向膜430とが向かい合うようにアレイ基板1と対向基板2とを対向配置し、その間隙に液晶3を注入して封止する。アレイ基板1のガラス基板100の外側に偏光板440を貼り付け、対向基板2のガラス基板400の外側に偏光板450を貼り付ける。対向基板2のアレイ基板1との反対側にバックライト4を配置する。以上の工程により平面表示装置を製造する。
 したがって、本実施の形態によれば、P型電極178の上層部分およびN型電極179の上層部分と同層に、P型低濃度不純物領域136およびN型低濃度不純物領域137を遮光するための遮光層181を形成したことで、遮光層181によって受光時に主として電流を発生する低濃度不純物領域136、137が遮光されるので、バックライト4からの直接光によって光センサ素子141が余分な電流を発生することを防止することができる。
 本実施の形態によれば、P型電極178の上層部分およびN型電極179の上層部分と同層に、これらP型電極178、N型電極179と同一の金属材料により遮光層181を形成することで、P型電極178、N型電極179を形成するときに遮光層181を同時に形成することができ、製造工程を増加させることなく遮光層181を形成することができる。
 本実施の形態によれば、P型高濃度不純物領域135のP型電極178への引出線の幅Δ1を、P型高濃度不純物領域135がP型低濃度不純物領域136と接する部分の幅Δ2よりも狭くするとともに、N型高濃度不純物領域138のN型電極179への引出線の幅を、N型高濃度不純物領域138がN型低濃度不純物領域137と接する部分の幅よりも狭くすることで、遮光層181の形成に際してP型高濃度不純物領域135とN型高濃度不純物領域138の面積増加が抑制されるので開口率の低下を防止することができる。
 これにより、平面表示装置の表示機能としては、透過光量の減少を防止でき、もって良好な表示特性を得ることができる。また、画面入力機能としては、光電流量の低下を防止でき、良好な光センサ特性を得ることができる。
 なお、本実施の形態では、光センサ素子141のゲート電極156について低濃度不純物領域136を遮光可能な形状としたが、P型低濃度不純物領域136は遮光層181により遮光されるようになっているので、ゲート電極156は、必ずしもP型低濃度不純物領域136を遮光可能な形状としなくてもよい。
 また、光センサ素子141のゲート電極156を低濃度不純物領域136の遮光が可能な形状にする一方で、遮光層181をN型低濃度不純物領域137だけの遮光が可能な形状としてもよい。あるいは、遮光層181をP型低濃度不純物領域136だけの遮光が可能な形状にし、N型電極179の上層部分をN型低濃度不純物領域137の遮光が可能な形状にしてもよい。すなわち、第1の実施の形態で説明したように電極を低濃度不純物領域の遮光が可能な形状にすることと、本実施の形態のように各電極と同層に遮光層を形成することの双方を組み合わせた構成とすることができる。
第1の実施の形態における平面表示装置の全体的な概略構成を示す平面図である。 上記平面表示装置に用いられる画素の構成を示す平面図である。 上記平面表示装置の概略的な構成を示す断面図である。 上記平面表示装置の断面を詳細に示す断面図である。 光センサ素子の電極による遮光が有る場合と無い場合とで比較した光検出感度を示すグラフである。 第2の実施の形態における光センサ素子の構成を示す断面図である。 比較例1の光センサ素子の構成を示す断面図である。 第3の実施の形態における光センサ素子の構成を示す平面図である。 第3の実施の形態における光センサ素子の別の構成を示す平面図である。 比較例2の光センサ素子の構成を示す平面図である。
符号の説明
1…アレイ基板
2…対向基板
3…液晶
4…バックライト
10…画素トランジスタ
11…走査線駆動回路
12…信号線駆動回路
13…画素部
14…画素
20…補助容量
41,241…光センサ素子
42…電気信号変換回路
43…制御線
44…電源線
45…受光部
50…画素トランジスタの半導体層
51…N型トランジスタの半導体層
52…P型トランジスタの半導体層
53,153…光センサ素子の半導体層
60…画素電極
70…補助容量線
80…P型トランジスタ
90…N型トランジスタ
100…アレイ基板用のガラス基板
110…アンダーコート
121…画素トランジスタのドレイン領域
122…画素トランジスタの低濃度不純物領域
123…画素トランジスタのチャネル領域
124…画素トランジスタの低濃度不純物領域
125…画素トランジスタのソース領域
126…補助容量の半導体層
127…P型トランジスタのドレイン領域
128…P型トランジスタのチャネル領域
129…P型トランジスタのソース領域
130…N型トランジスタのドレイン領域
131…N型トランジスタの低濃度不純物領域
132…N型トランジスタのチャネル領域
133…N型トランジスタの低濃度不純物領域
134…N型トランジスタのソース領域
135…光センサ素子のP型高濃度不純物領域
136…光センサ素子のP型低濃度不純物領域
137…光センサ素子のN型低濃度不純物領域
138…光センサ素子のN型高濃度不純物領域
140…ゲート絶縁膜
151…画素トランジスタのゲート電極
152…補助容量線用電極
154…P型トランジスタのゲート電極
155…N型トランジスタのゲート電極
156…光センサ素子のゲート電極
160…層間絶縁膜
171…画素トランジスタのドレイン電極
172…画素トランジスタのソース電極
174…P型トランジスタのドレイン電極
175…P型トランジスタのソース電極
176…N型トランジスタのドレイン電極
177…N型トランジスタのソース電極
178…光センサ素子のP型電極
179…光センサ素子のN型電極
180…保護絶縁膜
181,281…遮光層
190…透明有機膜
210…アレイ基板用の配向膜
400…対向基板用のガラス基板
410…着色層
420…対向電極
430…対向基板用の配向膜
440…アレイ基板の偏光板
450…対向基板用の偏光板
460…検出対象物
S1〜Sm…信号線
Y1〜Yn…走査線

Claims (22)

  1.  透明基板上に形成された半導体層に異なる濃度で不純物が注入された高濃度不純物領域および低濃度不純物領域と、
     前記低濃度不純物領域を遮光可能な形状に形成された電極と、
     を有することを特徴とする光センサ素子。
  2.  前記電極は、ゲート電極、P型電極、N型電極のうちの少なくとも1つによって形成されることを特徴とする請求項1記載の光センサ素子。
  3.  前記半導体層は、P型高濃度不純物領域、P型低濃度不純物領域、N型低濃度不純物領域、N型高濃度不純物領域をこの順に隣接して備え、
     前記電極は、前記P型低濃度不純物領域および前記N型低濃度不純物領域を遮光可能な形状であることを特徴とする請求項1又は2記載の光センサ素子。
  4.  透明基板上にスイッチング素子の半導体層および光センサ素子の半導体層を形成する工程と、
     前記半導体層に不純物の濃度が異なる高濃度不純物領域と低濃度不純物領域を形成する工程と、
     当該半導体層が形成された透明基板上に絶縁膜を介して合金膜を形成する工程と、
     前記合金膜を前記スイッチング素子の電極および前記光センサ素子の電極が形作られるようにエッチングし、その際に光センサ素子の電極を光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状にエッチングする工程と、
     を有することを特徴とする光センサ素子の製造方法。
  5.  前記合金膜をエッチングする工程は、前記光センサ素子のゲート電極を形成するものであって、当該光センサ素子のゲート電極を光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状とすることを特徴とする請求項4記載の光センサ素子の製造方法。
  6.  前記合金膜をエッチングする工程は、前記光センサ素子のP型電極とN型電極を形成するものであって、前記P型電極又は前記N型電極の少なくとも一方を前記光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状とすることを特徴とする請求項4記載の光センサ素子の製造方法。
  7.  画素がマトリクス状に形成された第1透明基板と、
     第1透明基板に対向して配置された第2透明基板と、
     第1透明基板と第2透明基板との間隙に配置された表示層と、
     第2透明基板の第1透明基板との反対側に配置されたバックライトと、
     前記画素毎に設けられたスイッチング素子と、
     前記スイッチング素子の半導体層と同層の半導体層に不純物が異なる濃度で注入された高濃度不純物領域および低濃度不純物領域を備え、前記低濃度不純物領域に対する前記バックライトからの直接光を遮光する形状に形成された電極を備えた光センサ素子と、
     を有することを特徴とする平面表示装置。
  8.  前記光センサ素子の電極は、ゲート電極、P型電極、N型電極のうちの少なくとも1つによって形成されることを特徴とする請求項7記載の平面表示装置。
  9.  前記光センサ素子の半導体層は、P型高濃度不純物領域、P型低濃度不純物領域、N型低濃度不純物領域、N型高濃度不純物領域をこの順に隣接して備え、
     前記光センサ素子の電極は、前記P型低濃度不純物領域および前記N型低濃度不純物領域を遮光可能な形状であることを特徴とする請求項7又は8記載の平面表示装置。
  10.  第1透明基板上にスイッチング素子の半導体層および光センサ素子の半導体層を形成する工程と、
     前記半導体層に不純物の濃度が異なる高濃度不純物領域と低濃度不純物領域を形成する工程と、
     当該半導体層が形成された透明基板上に絶縁膜を介して合金膜を形成する工程と、
     前記合金膜を前記スイッチング素子の電極および前記光センサ素子の電極が形作られるようにエッチングし、その際に光センサ素子の電極を光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状にエッチングする工程と、
     第1透明基板と第2透明基板とを対向して配置し、その間隙に表示層を形成する工程と、
     第2透明基板の第1透明基板との反対側にバックライトを配置する工程と、
     を有することを特徴とする平面表示装置の製造方法。
  11.  前記合金膜をエッチングする工程は、前記光センサ素子のゲート電極を形成するものであって、当該光センサ素子のゲート電極を光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状とすることを特徴とする請求項10記載の平面表示装置の製造方法。
  12.  前記合金膜をエッチングする工程は、前記光センサ素子のP型電極とN型電極を形成するものであって、前記P型電極又は前記N型電極の少なくとも一方を前記光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状とすることを特徴とする請求項10記載の平面表示装置の製造方法。
  13.  透明基板上に形成された半導体層に異なる濃度で不純物が注入された高濃度不純物領域および低濃度不純物領域と、
     前記高濃度不純物領域に接続するように設けられた電極と、
     前記電極の上層部分と同層に前記電極と同一の金属材料で形成された前記低濃度不純物領域を遮光するための遮光層と、
     を有することを特徴とする光センサ素子。
  14.  前記高濃度不純物領域の前記電極への引出線の幅が、当該高濃度不純物領域が前記低濃度不純物領域と接する部分の幅よりも狭いことを特徴とする請求項13記載の光センサ素子。
  15.  前記半導体層は、P型高濃度不純物領域、P型低濃度不純物領域、N型低濃度不純物領域、N型高濃度不純物領域をこの順に隣接して備え、
     前記遮光層は、前記P型低濃度不純物領域および前記N型低濃度不純物領域を遮光可能な形状であることを特徴とする請求項13又は14記載の光センサ素子。
  16.  透明基板上にスイッチング素子の半導体層および光センサ素子の半導体層を形成する工程と、
     前記半導体層に不純物の濃度が異なる高濃度不純物領域と低濃度不純物領域を形成する工程と、
     当該半導体層が形成された透明基板上に絶縁膜を介して合金膜を形成する工程と、
     前記合金膜を前記スイッチング素子の電極、前記光センサ素子の電極および遮光層が形作られるようにエッチングし、その際に光センサ素子の遮光層を光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状にエッチングする工程と、
     を有することを特徴とする光センサ素子の製造方法。
  17.  前記光センサ素子の半導体層に高濃度不純物領域を形成する際には、当該高濃度不純物領域の前記光センサ素子の電極への引出線の幅が、当該高濃度不純物領域が前記光センサ素子の低濃度不純物領域と接する部分の幅よりも狭くなるようにすることを特徴とする請求項16記載の光センサ素子の製造方法。
  18.  画素がマトリクス状に形成された第1透明基板と、
     第1透明基板に対向して配置された第2透明基板と、
     第1透明基板と第2透明基板との間隙に配置された表示層と、
     第2透明基板の第1透明基板との反対側に配置されたバックライトと、
     前記画素毎に設けられたスイッチング素子と、
     前記スイッチング素子の半導体層と同層の半導体層に不純物が異なる濃度で注入された高濃度不純物領域および低濃度不純物領域、前記高濃度不純物領域に接続するように設けられた電極、前記電極の上層部分と同層に前記電極と同一の金属材料で形成された前記低濃度不純物領域を遮光するための遮光層を備えた光センサ素子と、
     を有することを特徴とする平面表示装置。
  19.  前記高濃度不純物領域の前記電極への引出線の幅が、当該高濃度不純物領域が前記低濃度不純物領域と接する部分の幅よりも狭いことを特徴とする請求項18記載の平面表示装置。
  20.  前記光センサ素子の半導体層は、P型高濃度不純物領域、P型低濃度不純物領域、N型低濃度不純物領域、N型高濃度不純物領域をこの順に隣接して備え、
     前記遮光層は、前記P型低濃度不純物領域および前記N型低濃度不純物領域を遮光可能な形状であることを特徴とする請求項18又は19記載の平面表示装置。
  21.  第1透明基板上にスイッチング素子の半導体層および光センサ素子の半導体層を形成する工程と、
     前記半導体層に不純物の濃度が異なる高濃度不純物領域と低濃度不純物領域を形成する工程と、
     当該半導体層が形成された透明基板上に絶縁膜を介して合金膜を形成する工程と、
     前記合金膜を前記スイッチング素子の電極、前記光センサ素子の電極および遮光層が形作られるようにエッチングし、その際に光センサ素子の遮光層を光センサ素子の低濃度不純物領域が遮光される形状にエッチングする工程と、
     第1透明基板と第2透明基板とを対向して配置し、その間隙に表示層を形成する工程と、
     第2透明基板の第1透明基板との反対側にバックライトを配置する工程と、
     を有することを特徴とする平面表示装置の製造方法。
  22.  前記光センサ素子の半導体層に高濃度不純物領域を形成する際には、当該高濃度不純物領域の前記光センサ素子の電極への引出線の幅が、当該高濃度不純物領域が前記光センサ素子の低濃度不純物領域と接する部分の幅よりも狭くなるようにすることを特徴とする請求項21記載の平面表示装置の製造方法。
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