JP3448885B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JP3448885B2
JP3448885B2 JP34836292A JP34836292A JP3448885B2 JP 3448885 B2 JP3448885 B2 JP 3448885B2 JP 34836292 A JP34836292 A JP 34836292A JP 34836292 A JP34836292 A JP 34836292A JP 3448885 B2 JP3448885 B2 JP 3448885B2
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  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両においてエンジン
の発生動力を各駆動輪に伝達する動力伝達装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジン(特にFF車や4WD車
における横置きエンジン)のレイアウト上の関係等か
ら、このエンジンと変速機とを並列に配置した動力伝達
装置の開発が進められている(例えば特開昭2−310
128号公報参照)。
【0003】図6は、その一例を示したものである。図
において、エンジン90の出力軸92にはクラッチ94
が連結され、その出力軸96にスプロケット98が取付
けられている。変速機100は、その入力軸102が上
記エンジン出力軸92と平行になるように並列配置され
ており、上記入力軸102にスプロケット108が取付
けられ、このスプロケット108と上記スプロケット9
8とがチェーン110で連結されている。
【0004】上記変速機100には、出力軸104及び
カウンタ軸106が回転可能に支持され、出力軸104
は上記入力軸102と一直線上に並ぶ位置に、カウンタ
軸106は出力軸104と平行な位置にそれぞれ配され
ている。上記出力軸104上には、上記入力軸102に
近い側から順に、ドライブギア111、3速ギア11
2、2速ギア113、1速ギア114、リバースギア1
15、及びオーバードライブギア116が回転可能に支
持され、上記ドライブギア111が上記入力軸102に
固定されている。上記出力軸104には、この出力軸1
04と上記ドライブギア111、3速ギア112の多く
とも一方を相対回転不能に連結するシンクロメッシュ機
構131と、上記出力軸104と上記2速ギア113、
1速ギア114の多くとも一方を相対回転不能に連結す
るシンクロメッシュ機構132と、上記出力軸104と
上記リバースギア115、オーバードライブギア116
の多くとも一方を相対回転不能に連結するシンクロメッ
シュ機構133とが設けられている。
【0005】一方、上記カウンタ軸106には、カウン
タドライブギア121、カウンタ3速ギア122、カウ
ンタ2速ギア123、カウンタ1速ギア124、カウン
タリバースギア125、及びカウンタオーバードライブ
ギア126が相対回転不能に固定され、これらのうち、
カウンタドライブギア121がドライブギア111に噛
合されるとともに、カウンタギア122,123,12
4,126がそれぞれ上記ギア112,113,11
4,116に噛合されている。また、上記カウンタリバ
ースギア125及びリバースギア115は、リバースシ
ャフト128に支持された共通のリバースアイドルギア
130に噛合されている。そして、上記出力軸104が
ギア列134,136を介して駆動輪車軸138の差動
装置140に連結されている。
【0006】このような装置において、エンジン90の
動力がクラッチ94及びチェーン110を介して入力軸
102に伝達され、この入力軸102の回転力がギア1
11,121を介してカウンタ軸106るとともに、出
力軸104上のギア11〜116のうちの任意のギアが
シンクロメッシュ機構131,132,もしくは133
によって出力軸104に一体に連結されることにより、
そのギアに見合った変速比で上記入力軸102の回転力
が出力軸104に伝達されることとなる。例えば、シン
クロメッシュ機構131で3速ギア112が出力軸10
4に相対回転不能に結合された場合には、上記入力軸1
02の動力がドライブギア111、カウンタドライブギ
ア121、カウンタ軸106、カウント3速ギア12
2、及び上記3速ギア112を介して上記出力軸104
に伝達される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記装置において、い
ずれのギア111〜116も出力軸104に連結されて
いないニュートラルの状態では、図6に太線で示す部
材、すなわち入力軸102やカウンタ軸106、及び全
てのギアが回転駆動され、装置全体の回転慣性力は非常
に大きくなっている。従って、この状態からいずれかの
ギアを入れる際に大きな操作力を要し、これが変速操作
性向上の大きな妨げとなる。特に、図6に示すようにエ
ンジン90と変速機100とが並列に配置された装置で
は、スプロケット98,108及びチェーン110から
なる動力伝達機構の慣性力も含まれるので、上記不都合
はより深刻なものとなる。
【0008】また、上記カウンタ軸106が常時回転し
ていることから、入力軸102に回転速度変化が生じた
際にギア111〜116とカウンタギア121〜126
との間に比較的大きな衝撃が生じる。このため、ギア間
のいわゆる歯打ち音が大きく、その削減も大きな課題と
なっている。
【0009】本発明は、このような事情に鑑み、変速機
における変速操作力を軽減し、歯打ち音を低減すること
ができる動力伝達装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの動
力を変速機を介して駆動輪車軸に伝達する動力伝達装置
において、上記変速機に、上記エンジンの出力軸と並列
に配されて当該出力軸に連結される入力軸と、上記エン
ジンの出力軸の回転力を上記入力軸に伝達する動力入力
機構と、上記入力軸に並列に配されるカウンタ軸とを備
え、上記入力軸上に複数のメインギアを設け、上記カウ
ンタ軸上に上記メインギアに各々連結される複数のカウ
ンタギアを設けるとともに、各メインギア及びこれに連
結されるカウンタギアからなるギア対のうち任意のギア
対を介してのみ上記入力軸からカウンタ軸に動力が伝達
される動力伝達状態と上記入力軸からカウンタ軸への動
力伝達を断つ中立状態とに各ギアと入力軸及びカウンタ
軸との結合状態を切換える伝達切換手段と、上記カウン
タ軸の回転力を上記駆動輪車軸に伝達する動力出力機構
とを備え、この動力出力機構として、上記カウンタ軸に
固定されるカウンタドライブギアと、このカウンタドラ
イブギアに噛合され、上記入力軸にこの入力軸に対して
相対回転可能に支持されるドライブギアと、このドライ
ブギアを同ドライブギアが上記入力軸と一体に回転する
連結状態と上記入力軸に対して相対回転する解放状態と
に切換える連結切換手段とを備え、かつ、上記駆動輪車
軸を上記入力軸と平行に配置して当該駆動輪車軸の差動
装置に固定された終減速ギアに上記ドライブギアを直接
噛合することにより、上記カウンタドライブギアと上記
ドライブギアと上記終減速ギアとを上記入力軸の軸方向
について同一の位置に配置したものである(請求項
1)。
【0011】この構造は、上記差動装置にこの差動装置
の動力を推進軸に伝達する動力伝達部材を連結する場合
により有効となる(請求項2)。
【0012】
【作用】請求項1記載の装置において、各ギアと入力軸
及びカウンタ軸との結合状態を中立状態に切換えると、
入力軸からカウンタ軸には動力が伝達されないので、カ
ウンタ軸は回転しない。このため、装置全体の回転慣性
力は小さくなり、その分変速操作に要する操作力は小さ
くなる。また、入力軸の回転速度が変化した際にギア間
で生じる衝撃も少なく、よってこれに起因する歯打ち音
も非常に小さい。
【0013】さらに、ドライブギアを解放状態に切換
え、前記伝達切換手段によりメインギア及びカウンタギ
アを伝達状態に切換えることにより、カウンタ軸の回転
力をカウンタドライブギア及び上記ドライブギアを介し
て駆動輪車軸に伝達することができる。また、特定変速
段では、上記ドライブギアを連結状態に切換え、メイン
ギア及びカウンタギアを中立状態に切換えることによ
り、カウンタ軸を回さずに入力軸の回転力を駆動輪車軸
側に直接伝達することができる。
【0014】さらに、上記入力軸を上記エンジンの出力
軸と並列に配置するとともに、上記エンジンの出力軸の
回転力を上記入力軸に入力する動力入力機構を設けてい
るので、この動力入力機構の分だけ慣性力が増え、上記
中立状態における回転部材の削減はより有効となる。
【0015】さらに、上記入力軸と上記駆動輪車軸とを
平行に配し、この駆動輪車軸の差動装置に固定された終
減速ギアに上記ドライブギアを直接噛合して上記カウン
タドライブギアと上記ドライブギアと上記終減速ギアと
を上記入力軸の軸方向について同一の位置に配置したた
め、その分各部材を配置するための所要スペースが削減
される。特に、請求項2記載の装置のように、上記差動
装置に、この差動装置の動力を推進軸に伝達する動力伝
達部材を連結する場合(すなわち4輪駆動を行う場
合)、その連結個所に制約を受けにくくなり、各部材の
配置が容易となる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜3に基づいて説明
する。
【0017】図1において、10はエンジン、12は変
速機であり、エンジン10の出力軸14にはクラッチ1
3が連結され、その出力軸15の端部にスプロケット1
8が固定されている。
【0018】上記変速機12は入力軸16を備え、この
入力軸16が上記エンジン10の出力軸14と平行にな
るように(すなわちエンジン10と並列に)配置されて
いる。上記入力軸16の端部にはスプロケット20が固
定され、このスプロケット20がチェーン22を介して
上記スプロケット18に連結されている。すなわち、両
スプロケット18,20及びチェーン22により、エン
ジン出力軸14の動力を変速機12の入力軸16に伝達
する動力入力機構が構成されている。
【0019】上記変速機12は、図2に示すようなハウ
ジング17を備え、このハウジング17に軸受19,2
1,23を介して上記入力軸16が回転可能に支持され
ている。同じハウジング17には、軸受26,27,2
8を介してカウンタ軸24が上記入力軸16と平行な状
態で回転可能に支持され、さらに、両軸16,24から
外れた位置には、図3に示すようなリバース軸29が両
軸16,24と平行な状態で回転可能に支持されてい
る。
【0020】図2に示すように、上記入力軸16上に
は、1速ギア(メインギア)31、2速ギア(メインギ
ア)32、3速ギア(メインギア)33、4速ギア(メ
インギア)34、ドライブギア35、及びリバースギア
(メインギア)36が順に配設されている。このうち、
1速ギア31及び2速ギア32は上記入力軸16に一体
に形成されており、他のギア33〜36は入力軸16上
にこれと相対回転可能に支持されている。
【0021】この入力軸16において、3速ギア33と
4速ギア34との間、ドライブギア35とリバースギア
36との間にはそれぞれシンクロメッシュ機構37,3
8が設けられている。シンクロメッシュ機構(伝達切換
手段を構成)37は、上記3速ギア33及び4速ギア3
4の双方を解放する状態、3速ギア33のみを入力軸1
6に相対回転不能に連結する状態、4速ギア34のみを
入力軸16に相対回転不能に連結する状態のいずれか一
つに切換えられるように構成され、シンクロメッシュ機
構(伝達切換手段及び連結切換手段を構成)38は、上
記ドライブギア35及びリバースギア36の双方を解放
する状態、ドライブギア35のみを入力軸16に相対回
転不能に連結する状態、リバースギア36のみを入力軸
16に相対回転不能に連結する状態のいずれか一つに切
換えられるように構成されている。
【0022】これに対し、上記カウンタ軸24上には、
カウンタ1速ギア(カウンタギア)41、カウンタ2速
ギア(カウンタギア)42、カウンタ3速ギア(カウン
タギア)43、カウンタ4速ギア(カウンタギア)4
4、カウンタドライブギア45、及びカウンタリバース
ギア(カウンタギア)36が順に配設されている。この
うち、カウンタ3速ギア43及びカウンタ4速ギア44
は上記カウンタ軸24に一体に形成され、カウンタドラ
イブギア45はカウンタ軸24に相対回転不能に固定さ
れており、他のギア41,42,46はカウンタ軸24
にこれと相対回転可能に装着されている。
【0023】このカウンタ軸24において、カウンタ1
速ギア41とカウンタ2速ギア42との間、カウンタド
ライブギア45とカウンタリバースギア36との間には
それぞれシンクロメッシュ機構47,48が設けられて
いる。シンクロメッシュ機構(伝達切換手段を構成)4
7は、上記1速ギア41及び2速ギア42の双方を解放
する状態、1速ギア41のみをカウンタ軸24に相対回
転不能に連結する状態、2速ギア42のみをカウンタ軸
24に相対回転不能に連結する状態のいずれか一つに切
換えられるように構成され、シンクロメッシュ機構(伝
達切換手段を構成)48は、上記リバースギア46を解
放する状態と、同リバースギア46をカウンタ軸24に
相対回転不能に連結する状態とのいずれかに切換えられ
るように構成されている。
【0024】そして、上記入力軸16側の1速ギア3
1、2速ギア32、3速ギア33、4速ギア34、及び
ドライブギア35が、カウンタ軸24側のカウンタ1速
ギア41、カウンタ2速ギア42、カウンタ3速ギア4
3、カウンタ4速ギア44、及びカウンタドライブギア
45にそれぞれ噛合されている。リバースギア36及び
カウンタリバースギア46は、図3に示すように上記リ
バースシャフト29に回転可能に支持された共通のリバ
ースアイドルギア49に噛合されている。すなわち、上
記リバースギア36及びカウンタリバースギア46は上
記リバースアイドルギア49を介して連結されている。
【0025】上記ハウジング17には、上記入力軸16
と平行に前輪車軸50が回転可能に支持されている。こ
の前輪車軸50には差動装置51が設けられ、この差動
装置51が軸受52,53を介して上記ハウジング17
に支持されている。この差動装置51の外周面には終変
速ギア54が固定され、この終変速ギア54が上記ドラ
イブギア35に噛合されている。
【0026】図1に示すように、上記前輪車軸50の後
方にはこれと平行に伝達軸60が配されている。上記差
動装置51の外周面及び伝達軸60にはそれぞれスプロ
ケット56,61が固定され、両スプロケット56,6
1がチェーン58を介して連結されており、上記伝達軸
60は、ハイポイドギア対62を介して推進軸64に連
結されている。すなわち、上記スプロケット56,6
1、チェーン58、伝達軸60、及びハイポイドギア対
62によって上記差動装置51の回転力を推進軸64に
伝達する駆動伝達部材が構成されており、この駆動伝達
部材が上記差動装置51に連結された状態となってい
る。
【0027】上記推進軸64の途中には、伝達トルク可
変装置66が設けられており、同推進軸64の後端が後
輪車軸70の差動装置72にハイポイドギア対68を介
して連結されている。そして、上記伝達トルク可変装置
66による伝達トルクの調節により、前輪駆動状態と4
輪駆動状態とに切換可能となっている。
【0028】このような装置において、前記図2に示し
たシンクロメッシュ機構37,38,47,48のいず
れかにより、全ギアのうちのいずれかが入力軸16もし
くはカウンタ軸24に相対回転不能に連結されることに
より、そのギアに見合った変速比で入力軸16の回転力
が前輪車軸50に伝達されることとなる。例えば、シン
クロメッシュ機構37の作動により3速ギア33が入力
軸16に回転不能に連結された場合には、入力軸16の
回転力が、上記3速ギア33、カウンタ3速ギア43、
カウンタ軸24、カウンタドライブギア45、ドライブ
ギア35、及び終変速ギア54を介して前輪車軸50の
差動装置51に伝達される。
【0029】これに対し、図2に示すようなニュートラ
ル状態、すなわちシンクロメッシュ機構37,38,4
7,48によってギアと入力軸16及びカウンタ軸24
との連結を全く行わない状態では、入力軸16が空転
し、カウンタ軸24及び前輪車軸50には動力が伝達さ
れない。具体的には、図1に太線で示す部材、すなわち
入力軸16及び一部のギア31,32,41,42しか
回転しないので、前記図6に示すようにニュートラル状
態でカウンタ軸106及び全ての変速ギアが回る従来装
置に比べ、回転部材の慣性力は大幅に削減される。この
ため、変速操作を行う際に要する操作力はわずかで良
く、変速操作性が高められ、また入力軸16が変速した
時の歯打ち音も低減される。
【0030】特に、この実施例に示すようにエンジン1
0と変速機12とが並列に配置される装置の場合、両者
を連結するスプロケット18,20やチェーン22等の
分だけ慣性力は大きくなるので、ニュートラル状態で回
転する部材を削減することは非常に有効である。
【0031】また、ドライブギア36と、このドライブ
ギア36を上記入力軸16に連結する状態と切り離す状
態とに切換えられるシンクロメッシュ機構38とを備
え、ドライブギア36を前輪車軸30側に連結するよう
にしているので、上記ドライブギア36を入力軸16に
連結することにより、この入力軸16の動力をカウンタ
軸24を介さず直接前輪車軸50に伝達することができ
る利点がある。
【0032】なお、本発明はこのような実施例に限定さ
れるものでなく、例として次のような態様をとることも
可能である。
【0033】(1) 本発明では、各ギアの配列順序を問わ
ず、例えば図4に示すように上記ドライブギア35及び
カウンタドライブギア45とリバースギア36及びカウ
ンタリバースギア46の位置を入れ替えてもよい。この
場合も、ドライブギア35を直接終変速ギア54に噛合
すれば、図5に示すように上記ドライブギア35に出力
軸74を連結し、この出力軸74に固定した出力ギア7
6を前記終変速ギア54に噛合する構造に比べて幅方向
の所要スペースを削減することができる。ただし、図2
に示すようにドライブギア35の位置をリバースギア3
6よりも内側に設定することにより、幅方向の所要スペ
ースをさらに削減することができる。このような構成に
すれば、差動装置51の側方のスペースに余裕ができる
ので、特に図1に示すような4WDの駆動方式を採用し
た場合、上記差動装置51にチェーン58を連結する個
所に制約を受けにくくなり、その設定の自由度が高まる
利点が生じる。ただし、本発明における駆動輪車軸は前
側車軸、後側車軸を問わない。
【0034】(2) 上記実施例では、1速ギア31及び2
速ギア32のみが入力軸16と一体に回転し、これに対
応するカウンタ1速ギア41及びカウンタ2速ギア42
のみがカウンタ軸24に対して相対回転可能に装着され
たものを示したが、本発明では、互いに連結されるメイ
ンギア及びカウンタギアにおいて、いずれか一方が入力
軸(もしくはカウンタ軸)に回転不能に固定され、他方
が入力軸(もしくはカウンタ軸)に相対回転可能に支持
されるようにすることにより、その効果を得ることがで
きる。ただし、入力軸16側で相対回転可能に支持され
るメインギアの数を増やすほど、ニュートラル時に回転
するギア数が削減されることになり、その分変速操作性
が向上し、歯打ち音もより低減されることとなる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、メインギアを入
力軸上に配し、各ギアと入力軸及びカウンタ軸との結合
状態を中立状態に切換えた状態でカウンタ軸に動力が伝
達されないようにしたものであるので、装置全体の回転
慣性力の削減により、変速操作に要する操作力を削減
し、変速操作性を向上させることができるとともに、入
力軸の変速に伴う歯打ち音を低減することができる効果
がある。
【0036】また、入力軸にドライブギアを回転可能に
支持し、カウンタ軸の回転力を上記ドライブギアを介し
て駆動輪車軸側に伝達するようにしたものであるので、
上記ドライブギアを入力軸に相対回転不能に連結するこ
とにより、この入力軸の回転力をカウンタ軸を介さず直
接駆動輪車軸側に伝達することができる効果がある。
【0037】さらに、上記入力軸を上記エンジンの出力
軸と並列に配置するとともに、上記エンジンの出力軸の
回転力を上記入力軸に入力する動力入力機構を設けてお
り、この動力入力機構の分だけ慣性力が増えるので、上
記中立状態において回転する部材を削減することはより
効果的となる。
【0038】さらに、上記駆動輪車軸を上記入力軸と平
行に配置し、この入力軸のドライブギアを上記駆動輪車
軸の差動装置に固定された終減速ギアに直接噛合してい
るため、その分各部材を配置するための所要スペースを
削減することができる効果がある。特に、請求項2記載
の装置では、上記差動装置に、この差動装置の動力を推
進軸に伝達する動力伝達部材を連結する個所の選定の自
由度が高められ、より効果的となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における動力伝達装置の全体
構成を示すスケルトンである。
【図2】上記動力伝達装置の要部を示す断面正面図であ
る。
【図3】上記動力伝達装置におけるリバースギア及びカ
ウントリバースギアの連結構造を示す断面側面図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例における動力伝達装置の要
部を示す断面正面図である。
【図5】本発明の他の実施例における動力伝達装置を示
すスケルトンである。
【図6】従来の動力伝達装置の一例を示すスケルトンで
ある。
【符号の説明】
10 エンジン 12 変速機 14 エンジン出力軸 16 入力軸 18,20 スプロケット(動力入力機構を構成) 22 チェーン(動力入力機構を構成) 24 カウンタ軸 31 1速ギア(メインギア) 32 2速ギア(メインギア) 33 3速ギア(メインギア) 34 4速ギア(メインギア) 35 ドライブギア 36 リバースギア(メインギア) 37,47,48 シンクロメッシュ機構(伝達切換手
段を構成) 38 シンクロメッシュ機構(伝達切換手段及び連結切
換手段を構成) 41 カウンタ1速ギア(カウンタギア) 42 カウンタ2速ギア(カウンタギア) 43 カウンタ3速ギア(カウンタギア) 44 カウンタ4速ギア(カウンタギア) 45 カウンタドライブギア 46 カウンタリバースギア(カウンタギア) 50 前輪車軸(駆動輪車軸) 51 差動装置 54 終変速ギア 58 チェーン(駆動伝達部材)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの動力を変速機を介して駆動輪
    車軸に伝達する動力伝達装置において、上記変速機に、
    上記エンジンの出力軸と並列に配されて当該出力軸に連
    結される入力軸と、上記エンジンの出力軸の回転力を上
    記入力軸に伝達する動力入力機構と、上記入力軸に並列
    に配されるカウンタ軸とを備え、上記入力軸上に複数の
    メインギアを設け、上記カウンタ軸上に上記メインギア
    に各々連結される複数のカウンタギアを設けるととも
    に、各メインギア及びこれに連結されるカウンタギアか
    らなるギア対のうち任意のギア対を介してのみ上記入力
    軸からカウンタ軸に動力が伝達される動力伝達状態と上
    記入力軸からカウンタ軸への動力伝達を断つ中立状態と
    に各ギアと入力軸及びカウンタ軸との結合状態を切換え
    る伝達切換手段と、上記カウンタ軸の回転力を上記駆動
    輪車軸に伝達する動力出力機構とを備え、この動力出力
    機構として、上記カウンタ軸に固定されるカウンタドラ
    イブギアと、このカウンタドライブギアに噛合され、上
    記入力軸にこの入力軸に対して相対回転可能に支持され
    るドライブギアと、このドライブギアを同ドライブギア
    が上記入力軸と一体に回転する連結状態と上記入力軸に
    対して相対回転する解放状態とに切換える連結切換手段
    とを備え、かつ、上記駆動輪車軸を上記入力軸と平行に
    配置して当該駆動輪車軸の差動装置に固定された終減速
    ギアに上記ドライブギアを直接噛合することにより、上
    記カウンタドライブギアと上記ドライブギアと上記終減
    速ギアとを上記入力軸の軸方向について同一の位置に配
    したことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 請求項記載の動力伝達装置において、
    上記差動装置に、この差動装置の動力を推進軸に伝達す
    る動力伝達部材を連結したことを特徴とする動力伝達装
    置。
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