JP3448571B2 - 綴じ具 - Google Patents

綴じ具

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JP3448571B2
JP3448571B2 JP2001048750A JP2001048750A JP3448571B2 JP 3448571 B2 JP3448571 B2 JP 3448571B2 JP 2001048750 A JP2001048750 A JP 2001048750A JP 2001048750 A JP2001048750 A JP 2001048750A JP 3448571 B2 JP3448571 B2 JP 3448571B2
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幹匡 内多
寿雄 繁岡
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セキセイ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙片や台紙、カタ
ログ等の被綴込物を綴じ込むためのファイルや見本帳等
に用いられる綴じ具に関する。特に、前記ファイルや見
本帳の背表紙部に止め付けられる断面U字状の台板と、
被綴込物を挿通保持する綴じ棒と、前記綴じ棒を前記台
板に固定する止め具とからなる綴じ具に関する。
【0002】
【従来の技術】ファイルや見本帳等に用いられる綴じ具
として、図11又は図12に示されるように、前記ファ
イルや見本帳等の背表紙部50の内側に止め付けられる
断面U字状の台板1と、紙片や台紙等の被綴込み物4を
挿通保持すると共に前記台板1に架橋状に配設される綴
じ棒2,2とからなる綴じ具が用いられている。
【0003】このような構成の綴じ具は、大量又は重量
の大きな被綴込物4を綴じ込ませる場合に多く用いられ
るものであり、従来は耐久性と成形の容易さから金属材
料から成形されるものが多く、また、被綴込物の脱落を
防止するために前記台板1に綴じ棒2,2を取外し不能
に固定させる構成も多く採用されていた。
【0004】しかし、近年、綴じ具の再利用や廃棄時に
分解してリサイクルできものが推奨されているため、図
11に示されるように、前記綴じ棒2,2を取外し可能
にしたものが用いられるようになっている。
【0005】この綴じ具は、カーテンや壁紙などのサン
プルが貼着された台紙4,4を綴じ込ませる見本帳に用
いられるもので、図11及び図12に示されるように、
表装紙5の背表紙部50に止め付けられる底板12とそ
の両端縁から直立される側板10,10とからなる台板
1と、前記側板10,10相互間に架橋状に貫通される
綴じ棒2,2と、前記綴じ棒2,2を前記台板1に抜け
止め状態に固定する止めネジ30,30とから構成され
ている。
【0006】このものでは、一方に前記止めネジ30を
配設させた綴じ棒2を一方の側板10の外側から貫通孔
13に差し込み、前記側板10,10相互間において前
記台紙4,4に前記綴じ棒2を挿通保持させた後、前記
綴じ棒2,2が水平になるように他方の側板10に前記
止めネジ30によって固定することにより前記台紙4,
4の綴じ穴40,40にを綴じ込ませている。
【0007】このような構成であるから、使用済みの見
本帳を再利用又は廃棄処分するときは、前記止めネジ3
0,30を取外して前記綴じ棒2を抜き取ることによ
り、綴じ具から前記台紙4,4を取出すことができると
共に、前記台板1と綴じ棒2,2及び止めネジ30,3
0もそれぞれ分離できる。これより、不要になった台紙
4,4を破棄してこの綴じ具に新しい台紙4,4を綴じ
込ませて再利用できる。また、分別廃棄やリサイクルも
容易である。
【0008】しかし、この綴じ具では、前記綴じ棒2,
2に台紙4,4を側板10,10相互間で挿通保持させ
た後、各綴じ棒2,2の端部に前記止め具30,30を
一つずつ取付けて前記側板10に固定する構成であるた
め、前記台紙4,4の綴じ込みに手間がかかる。また、
前記綴じ棒2,2の端部に取付けられた前記止めネジ3
0,30の取外しも煩雑であるため、前記台紙4,4の
取外しにも手間がかかる。さらに、前記止めネジ30は
小さな部品であるため、前記綴じ棒2から取外したとき
や、不用意に外れてしまったとき等に紛失し易い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、『底板の両
端縁から側板が直立する台板と、前記台板の側板相互間
に架橋状に配設される綴じ棒と、前記綴じ棒を前記側板
に固定する止め具とから構成される綴じ具』において、
綴じ具への被綴込物の綴じ込み及び取出しが容易に行え
ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】*1項 上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、『前
記綴じ棒は、前記側板相互間よりも幾分長い棒体であっ
て、一方の側板に押込み阻止状態に保持される端部と他
方の側板を貫通して外側に突出すると共に細くくびれた
首部が形成されている突出端部とからなり、前記止め具
は、前記突出端部の首部に係脱自在に係合される係止孔
が形成される弾性材製の係止板であって、前記首部が突
出する他方の側板の上端縁に屈曲自在に連設されてお
り、前記係止孔は、前記係止板を外側へ折り曲げて前記
他方の側板に重ね合わせる際に、前記首部の先端側の頭
部を挿通可能であると共に前記首部に抜け止め状態に係
合される』ことである。
【0011】上記技術的手段は次のように作用する。上
記手段によれば、前記係止板は側板の上端縁に連設され
ているため、前記係止孔を前記頭部の突出位置に適合さ
せるように前記係止板を位置決めする必要がなく、前記
係止板を前記側板に重ね合わせるように折り曲げるだけ
で前記係止孔に前記綴じ棒の頭部が挿通されて前記首部
に抜け止め状態に弾性的に係合され、前記綴じ棒は側板
に固定される。
【0012】また、前記係止板を側板と重ね合わせた状
態から上方に引き離すだけで前記弾性係合が解除され、
前記綴じ棒の前記側板への固定は解除される。前記係止
板は前記上端縁を軸に回動されるから、前記頭部は前記
係止孔に斜め上方から順に挿通されるため、前記係止孔
の径を上下方向に前記頭部と略一致する又は少し小さな
径に設定するときも前記頭部を無理なく係止孔に挿通さ
せることができる。このように前記係止孔が上下方向に
小さな径に設定される場合、前記係止板が前記側板に重
ね合わされた状態において前記頭部が前記係止板に対し
て抜止め状態に係止される。
【0013】*2項 1項において、『前記綴じ棒の頭部は、前記係止板を外
側へ折り曲げて前記他方の側板に重ね合わせる際の前記
係止孔の軌道軌跡に合わせて成形されている』もので
は、前記側板の上端縁を軸にして回動される前記係止孔
に前記頭部が引っ掛かかることなく挿通されるため、前
記係止孔と首部との係合がスムーズである。
【0014】*3項 1項又は2項において、『前記係止板は、前記側板の前
記綴じ棒の配設域よりも長く設定されており、前記各首
部の突出位置に適合するようにそれぞれの係止孔が形成
されている』ものでは、すべての首部とこれに対応する
係止孔とを一度に係脱させることが可能であり、前記側
板への各綴じ棒の固定が容易であるため、綴じ具への被
綴込物の綴込み及び取外しが迅速且つ簡便に行える。
【0015】*4項 1項、2項又は3項において、『前記他方の側板又は係
止板には、これらを密接に重ね合わせた状態に保持する
係止手段が設けられている』ものでは、前記係止板と首
部との弾性係合に加えて前記係止手段により前記係止板
と他方の側板との密接状態が保持されるため、前記係止
板が外れて不用意に前記他方の側板への綴じ棒の固定が
解除されることがない。前記係止手段としては、前記側
板に突出形成される突起と係止板に形成される前記突起
と係脱自在に弾性係合される係止孔とからなるものや、
前記他方の側板に設けられ前記係止板の端縁と係脱自在
に係合して前記係止板を密接状態に保持する爪部材等が
考えられる。
【0016】*5項 1項、2項、3項又は4項において、『前記他方の側板
が前記底板に対して屈曲自在に連設されている』もので
は、前記底板と他方の側板及びこれに連設される係止板
を直線状に伸ばすことができるため、この綴じ具に被綴
込物を綴込む際に、前記底板から直立する一方の側板に
前記綴じ棒を押込み阻止状態とし、開放された他方の側
板方向から前記綴じ棒に被綴込み物を挿通させてこれに
保持させた後、前記綴じ棒の頭部が貫通するように前記
他方の側板を起立させることで前記綴じ棒を前記側板相
互間に架橋状に配設できる。また、前述の各項と同様に
前記係止板を係着させることにより前記綴じ棒を前記側
板に固定できる。
【0017】これより、従来の綴じ具のように、底板の
両端縁から直立する側板相互間という限られた間隔内に
おいて前記綴じ棒に被綴込物を挿通保持させつつ前記綴
じ棒を側板相互間に架橋状に配設させる必要がないた
め、従来の綴じ具のように被綴込物を挿通保持させるた
めの特別な治具を用いることなく、被綴込物を容易に綴
込むことができる。ここで、この綴じ具に被綴込物が綴
込まれるとき、前記側板相互間の間隔は、前記側板に固
定される前記綴じ棒によって一定に保持されるため前記
台板が変形されることがなく十分な耐性を有する。
【0018】*6項 5項において、『前記一方の側板が前記底板に対して屈
曲自在に連設されている』ものでは、前記底板、両側板
及び係止板を直線状に伸ばして前記台板を平面板とする
ことができるため、流通及び保管する際に嵩張らないと
共に前記台板の成形が容易である。ここで、前項の綴じ
具と同様に、前記側板相互間の間隔は、前記側板に固定
される前記綴じ棒によって一定に保持されるため前記台
板が変形されることがなく十分な耐性を有する。
【0019】*7項 5項又は6項において、『前記綴じ棒が前記一方の側板
と一体的に設けられている』ことにより、前記綴じ棒を
前記一方の側板へ保持させる手間がかからないと共に被
綴込物を挿通させる際に前記綴じ棒が揺れ動くことがな
いため、綴じ具への被綴込物の綴込みが簡便である。ま
た、前記綴じ棒が紛失することがない。
【0020】*8項 1項、2項、3項、4項、5項又は6項において、『前
記一方の側板に保持される綴じ棒の端部には、前記側板
の外面に押込み阻止状態に当接される基部と、前記側板
を挿通可能であると共に前記側板の内面に抜け止め状態
に当接される突起とが形成されている』ことにより、綴
じ棒を一方の側板にその基部が当接されるまで押込ませ
ると、前記突起がその内面に抜け止め状態に当接され前
記綴じ棒は前記一方の側板に対して抜け止め状態とな
る。これにより、前記係止板を前記綴じ棒の突出端部に
係着させる際に、前記突出端部が前記側板相互間に押込
まれることがないため、前記側板への綴じ棒の固定がス
ムーズである。前記突起は、一旦前記側板に対して押込
まれた後は外側へ押出し阻止状態にその内面に当接され
るものでも、前記側板の内面に抜け止め状態に当接され
ているが前記側板相互間から外側へ押出し可能であるも
のでもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。前記係止板を前記側板に重ね合わせる
ように折り曲げるだけで前記綴じ棒を前記側板に固定さ
せることができる。また、前記係止板を元の位置に戻す
だけで前記固定を解除することができるため、綴じ具へ
の被綴込物の綴じ込み及び取出しを容易に行うことがで
きる。
【0022】前記係止孔を上下方向に前記頭部と略一致
する径又は少し小さな径に設定することにより、前記係
止孔と首部との弾性係合に加えて前記頭部を前記係止板
に着脱自在に係止できるから、前記綴じ棒の前記側板へ
の固定が強固なものとなるため綴じ具の強度及び耐久性
が向上する。また、前記係止板は側板の上端縁に連設さ
れているから前記台板と一体的に成形することができる
と共に前記係止板が紛失することがない。
【0023】さらに上記の効果に加えて、2項において
は、側板への綴じ棒の固定がスムーズである。3項にお
いては、綴じ具への被綴込物の綴込み及び取外しが迅速
且つ簡便に行える。4項においては、不用意に前記側板
への綴じ棒の固定が解除されることがない。5項におい
ては、治具を用いずに被綴込み物を容易に綴じ具に綴込
むことができる。6項においては、流通及び保管する際
に嵩張らないと共に前記台板の成形が容易である。7項
においては、綴じ具への被綴込物の綴込みが簡便であ
る。8項においては、側板への綴じ棒の固定がスムーズ
である。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、上記した本発明の実施例を
図面に従って詳述する。本発明実施の形態の綴じ具を見
本帳に用いた例を図1及び図2に示している。この綴じ
具は、図1及び図2に示されるように、見本帳の表装紙
5の背表紙部50の内側に止め付けられる底板12とそ
の両端縁から直立される側板10a,10bとからなる
台板1と、前記側板10a,10b相互間に架橋状に貫
通されると共に被綴込物である台紙4,4を挿通保持す
る綴じ棒2,2と、前記側板10bの上端縁に屈曲自在
に連設され前記綴じ棒2を前記側板10bに固定する前
記側板10bと略同形の係止板3から構成されている。
【0025】前記係止板3には、この係止板3を外側に
折り曲げて前記他方の側板10bと密に重ね合せる際
に、前記他方の側板10bを貫通して突出される綴じ棒
2に係脱自在に係合される係止孔31が所定の間隔で形
成されている。また、この綴じ具を構成する台板1、綴
じ棒2,2及び係止板3はすべて弾性合成樹脂からなっ
ている。
【0026】*台板1 前記台板1は、図5に示されるように、前記背表紙部5
0に一致する大きさの矩形状の底板12と、この底板1
2の一方の端縁から直立する一方の側板10aと、この
側板10aと同形であり前記底板12他方の端縁に屈曲
自在に連設される他方の側板10bとから構成されてい
る。
【0027】前記側板10a,10bには、前記綴じ棒
2,2を水平に貫通させるための貫通孔11,11が所
定の間隔で形成されており、前記他方の側板10bの上
端縁には後述する係止板3が屈曲自在に連設されてい
る。
【0028】前記他方の側板10bは、前記底板12と
水平な状態から直立する状態まで屈曲できるように前記
底板12に連設されており、その外面には、前記係止板
3との密接な重ね合わせ状態を保持させるために、図7
に示されるように、後述する係止板3の係止孔32,3
2と係脱自在に弾性係合される突起13,13が所定の
位置にそれぞれ突出形成されている。
【0029】前記底板12と前記他方の側板10bとが
連設される屈曲部には、図5に示されるように、繰り返
される屈曲によって前記底板12と他方の側板10bと
が切離されることがないように補強のための肉厚部1
4,15が形成されている。
【0030】*綴じ棒2 前記綴じ棒2は、細くくびれた首部24とその先端側の
頭部23とが形成される突出端部21と、前記側板10
aに押込み阻止状態に保持させるための基部25が形成
される保持端部とから構成される縦長の矩形状断面の棒
体であり、この例においては、図4に示されるように、
2本の綴じ棒2,2が矩形状の基部25によって所定の
間隔で連結されている。
【0031】前記首部24は、図1及び図4に示される
ように、前記綴じ棒2と等幅で上下方向に短くなってい
る。また、前記頭部23は、図3に示されるように、前
記係止板3を回動させて前記首部24に係合させると
き、図3の破線で示される前記係止孔31の軌道軌跡内
に収まるようにその先端下部を前記軌道軌跡に合わせた
円弧状に成形させている。
【0032】前記綴じ棒2の保持端部には、図4に示さ
れるように、前記側板10aの貫通孔11に押込み可能
であるが、前記貫通孔11を挿通後は前記側板10aに
抜け止め状態に当接される係合突起26,26が形成さ
れている。前記係合突起26,26は、図1及び図4に
示されるように、前記綴じ棒2の前記基部25側へ向か
って拡大する三角形状であり、前記係合突起26と前記
基部25との距離と前記側板10aの厚みとが一致する
ように前記綴じ棒2の両側にそれぞれ突出形成されてい
る。
【0033】*係止板3 前記係止板3は、図5に示されるように、前記側板10
bと略一致する大きさの矩形状の平板であり、前記他方
の側板10bの上方に直線状に伸びた状態からその外面
に密に重ね合わせた状態までに屈曲できるように前記側
板10bに連設されており、前記側板10bから突出さ
れる前記綴じ棒2の頭部23を挿通しその首部24に係
脱自在且つ抜け止め状態に係合される係止孔31,31
と、前記側板10bに形成された前記突起13,13と
弾性係合される小径の係止孔32,32とが所定の間隔
でそれぞれ形成されている。
【0034】前記係止孔31は前記頭部23と同形の縦
長の楕円状であり、前記係止孔31の短径は前記頭部2
3を自在に挿通できるように前記頭部23の短径よりも
大きく設定されているが、その長径は前記頭部23の長
径と略一致する長さに設定されている。また、小径の前
記係止孔32は、図7に示されるように、前記突起1
3,13とスムーズに係脱できるように断面テーパ状と
なるように成形されている。
【0035】前記係止板3の長辺方向の両端部には、図
5に示されるように、前記係止板3と側板10bとを密
に重ね合わせた際に隙間が生じるように所定の範囲にわ
たって肉薄部33が形成されている。そのため、密接に
重ね合わされた前記側板10bと係止板3との係合を解
除させるときに、前記隙間に指先や爪を差し込ませるこ
とにより容易に前記側板10bから前記係止板3を引き
離すことができる。
【0036】*綴じ具への台紙4,4の綴込み方法 この例の綴じ具への被綴込物である台紙4,4の綴込み
方法について以下に説明する。
【0037】台板1を、図5に示されるように、底板1
2と他方の側板10b、係止板3が水平になるように伸
ばした状態とし、一方の側板10aの外側から綴じ棒
2,2を貫通孔11,11に差込み、前記綴じ棒2の保
持端部の係合突起26,26を強制的に前記貫通孔1
1,11に押込ませる。このとき、2本の綴じ棒2,2
を相互に連結している基部25が前記一方の側板10a
の外面に当接されるため、前記綴じ棒2,2は側板10
aに対して押込み阻止状態となると共に、前記貫通孔1
1を挿通した係合突起26,26により前記綴じ棒2,
2は前記側板10bに対して抜け止め状態に係止され
る。そのため、前記綴じ棒2,2は前記側板10bに移
動阻止状態に保持される。
【0038】次に、図6に示されるように、台紙4,4
を開放された他方の側板方向からその綴じ穴40,40
に前記綴じ棒2,2を挿通させてこれに保持させた後、
前記側板10bの貫通孔11,11に前記綴じ棒2,2
の突出端部21,21が貫通し外側に突出するように前
記側板10bを折り起こして直立させ、図3に示される
ように、前記側板10bに連設されている係止板3を前
記側板10bに重ね合わせるように折り曲げると、前記
係止板3に形成される係止孔31,31が前記突出端部
21の頭部23を挿通し首部24に係合され、前記綴じ
棒2,2が前記側板10bに抜け止め状態に固定され
る。また、前記係止板3に同じく形成された係止孔32
と前記突起13とが係合される。
【0039】このとき、前記係止板3が前記側板10b
の上端縁を軸に回動されるため、前記頭部23は斜め上
方から順に前記係止孔31に挿通されることとなるた
め、前記係止孔31の長径が前記頭部23と略一致する
長さに設定されているにもかかわらず、前記頭部23は
スムーズに前記係止孔31に挿通される。また、前記頭
部23の先端下部が前記係止孔31の軌道軌跡に合せて
成形されているため,前記頭部23が引っ掛かることが
ない。
【0040】前記綴じ棒2,2の固定を解除させるに
は、前記係止板3と前記側板10bとを引き離すように
前記係止板3を上方に持上げて前記係止孔31と首部2
4との係合を解除すればよい。上記のような構成である
ため、この例の綴じ具は、前記係止板3を折り曲げて前
記側板10bに重ね合わせるだけで一度にすべての綴じ
棒2,2を前記側板10bに固定できると共に、前記係
止板3を元に戻すだけで簡単に前記固定を解除できる。
【0041】また、前記他方の側板10bが底板12に
対して屈曲自在であり台紙4,4を治具等を用いること
なく簡単に前記綴じ棒2,2に挿通できるため、綴じ具
への台紙4,4の綴じ込み、綴じ具からの台紙4,4の
取出しが容易である。
【0042】前記係止孔31と前記頭部23との関係に
より、前記係止孔31と首部24との弾性係合に加えて
前記頭部23が前記係止板3に係止されるので、前記綴
じ棒2,2の前記側板10bへの固定が強固である。さ
らに、前記係止板3は前記他方の側板10bに一体的に
成形されているため綴じ具の製造が簡略化されると共に
前記係止板3が紛失しない。
【0043】*その他 前述の例において、前記台板1は、前記係止板3が連設
される他方の側板10bのみが底板12に対して屈曲自
在であるように連設された構成となっているが、図8に
示されるように、同様に一方の側板10aを前記底板1
2に対して屈曲自在に連設させたものであってもよい。
【0044】このものは、前記一方の側板10aが屈曲
自在である以外は前述の綴じ具と同じ構成となってお
り、図8に示されるように、前記側板10aに保持され
た前記綴じ棒2に台紙4,4を挿通保持させた後、前記
側板10aを前記底板12に対して直立するように起立
させ、前記綴じ棒2の突出端部21が各貫通孔11にそ
れぞれ挿通されるように前記他方の側板10bを立ち上
げることにより、図8の破線で示されるように、前述の
綴じ具と同様にU字状の台板1の側板10a,10b相
互間に前記綴じ棒2が架橋状に配設された状態となる。
【0045】上記のような構成であるため、図8に示さ
れるように、前記底板12と両側板10a,10b及び
係止板3とを直線状に伸ばすことにより前記台板1を1
枚の平板にすることができる。これにより、前記台板1
を前記背表紙部50に止め付けが容易であると共に、図
8に示されるように、前記綴じ棒2,2を直立させて台
紙4,4を上方から挿通できるため、前記綴じ棒2への
台紙4,4の挿通が容易である。また、前記台板1を平
板形状に伸ばすことができるため、綴じ具の流通時や保
管時に嵩張ることがないためコンパクトに収納できると
共に、前記台板1の製造が簡単である。
【0046】前記台板1は、底板12の両端部から側板
10a,10bが直立する断面U字状に成形され、前記
他方の側板10bに前記係止板3が屈曲自在に連設され
ている構成のものであってもよい。前述の例において、
前記綴じ棒2は、後端に連設された矩形状の基部25に
よって2本の綴じ棒2,2が連結された構成となってい
るが、1本ずつ独立した綴じ棒2を用いるものであって
もよい。また、2本以上の綴じ棒2,2が前記貫通孔1
1,11の配設位置に一致するように連結された構成の
ものであってもよい。
【0047】また、前記台板1の側板10a,10b一
方又は両方が屈曲自在である場合に限り、図9に示され
るように、前記綴じ棒2を前記一方の側板10aと一体
的に成形させるものであってもよい。このものでは、前
記綴じ棒2,2に台紙4,4を挿通保持させるときや前
記突出端部21に係止板3を係合3させるときに、前記
綴じ棒2,2が揺動されて前記側板10a,10b相互
間から押出されることがないため、綴じ具への台紙4,
4の綴込み及び前記係止板3の係合が安定して行える。
【0048】また、前記綴じ棒2に形成される前記突起
26,26は、前記貫通孔11に対して一度押込まれる
と前記側板10aに抜け止め状態に保持されて取外せな
い構成となっているが、弾性係合等により前記突起2
6,26が前記側板10aに対して係脱自在に抜け止め
状態に係止される構成し、前記突起26,26を側板1
0aの外側に押出すことにより前記側板10aから前記
綴じ棒2,2を容易に取外しできるようにしてもよい。
【0049】前述の例において、前記係止板3は前記側
板10bと略一致する長さの一枚の平板となっている
が、一枚に1つの係止孔31のみを形成させた小さな係
止板3を各綴じ棒2,2の突出位置と一致するように前
記側板10bの上端縁にそれぞれ屈曲自在に連設させる
ものでもよい。また、一枚の係止板3に2つ以上の係止
孔31,31が形成される構成としてもよい。
【0050】また、前述の例では、前記係止板3をスム
ーズに前記綴じ棒2の首部24に係合させるために、前
記係止孔31の軌道軌跡に合わせて前記頭部23を成形
しているが、これとは逆に、前記頭部23を挿通可能で
あるように前記係止孔31を形成させる構成であっても
よい。
【0051】図10に示されるものは、前記係止孔31
を係止板3の厚み方向に断面テーパ状に形成させてお
り、前記係止板3が側板10bの上端縁を軸に回動され
るとき、図10の破線で示されるように、前記係止孔3
1の大径側が前記頭部23に引っ掛かることなくスムー
ズに挿通されると共に、前記係止孔31の小径側が前記
首部24に係脱自在に抜け止め状態に弾性係合される。
また、前記係止板3を回動させて元に戻すことで前記弾
性係合は容易に解除できるため、前述の例と同様に、こ
の例の綴じ具も被綴込物である台紙4,4の綴込みが容
易である。
【0052】前述した本発明の実施の形態として見本帳
に用いられる綴じ具を示しているが、本発明の綴じ具
は、紙片類や小冊子等を綴込ませるためのファイル用品
に用いられるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の綴じ具を用いた見本帳の部
分断面図
【図2】図1の断面図
【図3】綴じ棒と係止板との係合状態を示す断面図
【図4】綴じ具に用いられる綴じ棒の斜視図
【図5】綴じ具に用いられる台板の斜視図
【図6】綴じ具への被綴込物の綴込み方法を示す説明図
【図7】側板と係止板との係合状態を示す断面図
【図8】その他の例の綴じ具への被綴込み物の綴込み方
法を示す説明図
【図9】その他の例の綴じ具の断面図
【図10】その他の綴じ具の綴じ棒と係止板との係合状
態を示す断面図
【図11】従来の綴じ具を用いた見本帳の説明図
【図12】図11の断面図
【符号の説明】
(1)・・・台板 (10)(10a)(10b)・・・側板 (12)・・・底板 (13)・・・係合突起 (2)・・・綴じ棒 (23)・・・頭部 (24)・・・首部 (25)・・・基部 (26)・・・突起 (3)・・・係止板 (31)(32)・・・係止孔 (4)・・・台紙 (5)・・・表装紙 (50)・・・背表紙
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42F 13/12 - 13/14 G09F 1/10 G09F 5/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板の両端縁から側板が直立する台板
    と、前記台板の側板相互間に架橋状に配設される綴じ棒
    と、前記綴じ棒を前記側板に固定する止め具とから構成
    される綴じ具において、前記綴じ棒は、前記側板相互間
    よりも幾分長い棒体であって、一方の側板に押込み阻止
    状態に保持される端部と他方の側板を貫通して外側に突
    出すると共に細くくびれた首部が形成されている突出端
    部とからなり、前記止め具は、前記突出端部の首部に係
    脱自在に係合される係止孔が形成される弾性材製の係止
    板であって、前記首部が突出する他方の側板の上端縁に
    屈曲自在に連設されており、前記係止孔は、前記係止板
    を外側へ折り曲げて前記他方の側板に重ね合わせる際
    に、前記首部の先端側の頭部を挿通可能であると共に前
    記首部に抜け止め状態に係合される、綴じ具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の綴じ具において、前記
    綴じ棒の頭部は、前記係止板を外側へ折り曲げて前記他
    方の側板に重ね合わせる際の前記係止孔の軌道軌跡に合
    わせて成形されている、綴じ具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の綴じ具におい
    て、前記係止板は、前記側板の前記綴じ棒の配設域より
    も長く設定されており、前記各首部の突出位置に適合す
    るようにそれぞれの係止孔が形成されている、綴じ具。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の綴じ具にお
    いて、前記他方の側板又は係止板には、これらを密接に
    重ね合わせた状態に保持する係止手段が設けられてい
    る、綴じ具。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4に記載の綴じ具
    において、前記他方の側板が前記底板に対して屈曲自在
    に連設されている、綴じ具。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の綴じ具において、前記
    一方の側板が前記底板に対して屈曲自在に連設されてい
    る、綴じ具。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の綴じ具におい
    て、前記綴じ棒が前記一方の側板と一体的に設けられて
    いる、綴じ具。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5又は6に記載
    の綴じ具において、前記一方の側板に保持される綴じ棒
    の端部には、前記側板の外面に押込み阻止状態に当接さ
    れる基部と、前記側板を挿通可能であると共に前記側板
    の内面に抜け止め状態に当接される突起とが形成されて
    いる、綴じ具。
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