JP3448004B2 - 新聞折込ちらし - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本願発明は、折り畳まれた新
聞紙の内側に折り込まれる新聞折込ちらしに関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】新聞折
込ちらしは、印刷所等で印刷仕上ったものを、配送セン
ターから各新聞販売店へ配送し、各新聞販売店にて、他
のちらしと共に新聞一冊毎にセッティングし、新聞紙の
折畳内側面に折り込んでいる。

【０００３】従来の新聞折込ちらしは、単にちらし用紙
に文字、イラストあるいは写真等を印刷しただけのもの
が殆どであり、まれに、アンケートあるいは商品申し込
み等のはがきを貼着したものが見られる。このようなは
がき以外のもの、たとえば配布商品等をちらし表面に露
出した状態で貼付すると、配送時及び各販売店でのセッ
ティング時に、配布商品が他のちらしに引っ掛かった
り、あるいはセッティング用のローラで一枚ずつ取り出
す際に傷ついたりする恐れがあるので、現在、配布商品
付新聞折込ちらしは存在していない。

【０００４】

【発明の目的】本願発明の目的は、配布商品を傷めるこ
となく、かつ、折込作業に手間取ることなく、新聞紙内
に配布商品付きのちらし用紙を折り込むことができるよ
うにすることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本願請求項１記載の発明
は、折り畳まれる新聞紙の折畳内側に折り込まれる新聞
折込ちらしにおいて、厚みの薄い状態で包装された配布
商品の端縁部をちらし用紙の表面の端縁部に沿って貼着
することにより、配布商品をちらしの外側へ開くことが
できるようにし、配布商品がちらし用紙の折畳内側面に
挟み込まれるようにちらし用紙を折り畳んであることを
特徴とする新聞折込ちらしである。

【０００６】請求項２記載の発明は、請求項１記載の新
聞折込ちらしにおいて、包装袋の端縁部にミシン目を介
して取付片を形成し、該取付片をちらし用紙に貼着し
て、上記ミシン目でちらし用紙から切り離すことができ
るようにしていることを特徴としている。

【０００７】請求項３記載の発明は、請求項１又は２記
載の新聞折込ちらしにおいて、配布商品として、粒状、
粉状、クリーム状、液状あるいは薄いシート状の商品を
厚みの薄い包装袋に収納し、該包装袋をちらし用紙の表
面に貼着していることを特徴としている。

【０００８】

【０００９】

【００１０】

【発明の実施の形態】図１乃至図７は本願発明を適用し
た新聞折込ちらしの製作行程及び折込工程を順次示して
おり、該工程に従って説明する。商品貼着前の状態を示
す図１において、小形の封筒あるいはぽち袋のような厚
みの薄い薄板状の包装袋２を、ちらし用紙１とは別に、
たとえば紙で製作し、該包装袋２の中に配布商品を収納
し、密封している。配布商品としては、嵩張らない商品
が収納されており、たとえば植物の種等の粒状物、粉石
鹸等の粉末、傷口保護テープあるいは化粧紙等のシート
状商品、化粧水や洗剤等の液状商品、化粧クリーム等の
クリーム状商品、携帯電話ストラップ等の薄い固形状商
品が収納されている。包装袋２の一側縁には、ミシン目
５を介して取付片３が一体に形成されており、該取付片
３の裏面に糊等の接着剤を塗り、ちらし用紙１の表面に
貼着する。ちらし用紙１の表面には、一般的なちらしと
同様に、略全面に亘り商品等に関する広告文、説明文あ
るいはイラスト等が描かれている。また、包装袋２の表
面及び裏面にも、上記ちらし内容に関連する広告文、イ
ラスト、包装袋２内の配布商品に関する説明等が記載さ
れている。

【００１１】貼着後の状態を示す図２において、包装袋
２は、上記取付片３がちらし用紙１の一側端縁に概ね沿
うように、ちらし用紙１の角部に貼着されており、これ
により、取付片３を支点として矢印Ｒのように、包装袋
２をちらし用紙１の外側へ開くことができるようになっ
ている。このように包装袋２を貼着した後、該包装袋２
を表裏両面から挟み込むようにちらし用紙１を折り畳
む。いいかえれば、ちらし用紙１の折畳内側面に包装袋
２を貼着していることになる。

【００１２】図２のように折り畳んだ状態で、配送セン
ター等から必要量、各新聞販売店に配送される。各新聞
販売店では、図３に示すようにローラ７を利用して機械
式にちらし用紙１を１枚ずつ取り出し、図４のように他
のちらし用紙１０，１１と共に新聞一冊用の束にセッテ
ィングし、新聞紙９の折畳内側に折り込む。これによ
り、図５に示すようにちらし用紙１，１０，１１を折り
込んだ状態の新聞が完成する。すなわち、本願発明を適
用した配布商品付きの新聞折込ちらしを折り込んだ新聞
が完成する。

【００１３】前述のように、包装袋２はちらし用紙１の
表面に貼着され、かつ、表裏両面をちらし用紙１で覆わ
れた状態となっているので、配送作業あるいはセッティ
ング作業中に傷がついたり、引っ掛かって破れたり、ま
たは脱落することはなく、各作業が円滑に行なえる。

【００１４】各家庭に配達され、需要者がちらし用紙１
を見る場合には、図６に示すように、包装袋２をちらし
用紙１の外側へ開いた状態とすることにより、包装袋２
を切り離さなくとも、包装袋２で隠されていたちらし用
紙１の広告部分及び包装袋２の裏面に記載された説明文
を読むことができる。

【００１５】包装袋２は図７に示すようにミシン目５を
利用してちらし用紙１から切り離し、配布商品を密封し
た状態で別途保存しておくことができる。

【００１６】

【発明の他の実施の形態】（１）図１乃至図７では、配
布商品を、包装袋２の中に収納してちらし用紙１に貼着
しているが、図８のように配布商品Ｗ自体が既に包装さ
れている場合には、包装材に糊等の接着剤を塗り、直接
ちらし用紙１に貼着することも可能である。

【００１７】

【００１８】

【００１９】（２）配布商品の包装袋又は包装材は紙に
は限定されず、ビニール、セロファン、布、レザーやア
ルミ等の金属箔を使用することもできる。また、貼着手
段としては、糊等の接着剤だけでなく、ビニール材等樹
脂材を、熱圧着により貼着することも可能である。ただ
し、ステープルによる針留めは、本願発明の貼着手段に
は含まれない。ちなみに、ステープルによる針留めで
は、嵩張ると共に大量のちらし用紙を綺麗に積み重ねる
のが困難であり、また、取扱い中に引っ掛かり易く、セ
ッティング用ローラを傷付けるおそれもある。

【００２０】（３）配布商品として、液状あるいはクリ
ーム状の商品を収納する場合には、対水性のある袋に封
入して、ちらし用紙に貼付する。

【００２１】（４）折り畳んだ状態でのちらしの大きさ
は、新聞内に納まる程度のものが適切であるが、多少新
聞からはみ出しても特に差し支えない。また、配布商品
の大きさについても、折り畳んだちらし内に納まる程度
のものが適切であるが、多少ちらしからはみ出しても、
特に差し支えない。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本願請求項１記載の
発明によると、 （１）厚みの薄い状態で包装された配布商品をちらし用
紙の表面に貼着し、配布商品がちらし用紙の折畳内側面
にくるようにちらし用紙を折り畳んであるので、新聞内
にちらしと共に配布商品を簡単に折り込むことができ、
新聞の配達により、ちらしと共に配布商品を確実に各家
庭に配布することができる。

【００２３】（２）厚みの薄い状態で包装された配布商
品をちらし用紙の表面に貼着し、配布商品がちらし用紙
の折畳内側面にくるようにちらし用紙を折り畳んである
ので、配送作業または各新聞販売店でのローラによるち
らしセッティング作業において、配布商品はちらしによ
って保護され、配布商品が傷が付いたり、引っ掛かって
破れたりまたは脱落することはなく、各作業が円滑に行
なえる。

【００２４】（３）包装袋を利用して配布商品を貼着す
ると、粒状、粉状あるいは薄いシート状の各種商品を、
簡単にちらし用紙に貼着し、かつ保護することができ
る。

【００２５】（４）包装された配布商品の端縁部をちら
し用紙の端縁部に沿って貼着し、配布商品をちらしの外
側へ開くことができるようにしていると、ちらし用紙表
面のうち、配布商品で隠れる部分についても文字あるい
はイラスとを記載して利用することができ、ちらしの面
積を有効利用することができる。また、見開き状に包装
袋を開くことにより、包装袋の裏面も文字あるいはイラ
スト記載面として利用することができる。

【００２６】（５）包装袋の端縁部にミシン目を介して
取付片を形成し、該取付片をちらし用紙に貼着して、上
記ミシン目でちらし用紙から切り離すことができるよう
にしていると、需要者がちらし用紙から簡単に包装袋を
切り離すことができ、かつ、包装した状態で別途保存す
ることができる。

【００２７】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本願発明による新聞折込ちらしの製作工程を
示しており、配布商品貼着前の状態を示す斜視図であ
る。

【図２】 図１に続く製作工程を示しており、配布商品
を貼着し、ちらし用紙を折り畳んだ状態を示す斜視図で
ある。

【図３】 製作後のちらし用紙を、セッティング時にお
いてローラで一枚ずつ取り出している状態を示す斜視図
である。

【図４】 セッティング後のちらし用紙を新聞紙に折り
込む直前の状態を示す斜視図である。

【図５】 折込完了状態を示す新聞紙の斜視図である。

【図６】 配達後、配布商品をちらし用紙の外側に開い
た状態を示す斜視図である。

【図７】 配布商品を切り取った状態を示す斜視図であ
る。

【図８】 別の実施の形態を示す図５と同様の新聞紙の
斜視図である。

【符号の説明】

１ 折込ちらし用紙 ２ 包装袋 ３ 取付片 ５ ミシン目 ９ 新聞紙

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平８−301294（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−187967（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−104465（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−6887（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−69277（ＪＰ，Ｕ) 特許3067765（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B42D 11/00 B42D 15/00 - 15/08 B65D 73/00 G09F 1/00 - 1/14

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 折り畳まれる新聞紙の折畳内側に折り込
   まれる新聞折込ちらしにおいて、 厚みの薄い状態で包装された配布商品の端縁部をちらし
   用紙の表面の端縁部に沿って貼着することにより、配布
   商品をちらしの外側へ開くことができるようにし、 配布商品がちらし用紙の折畳内側面に挟み込まれるよう
   にちらし用紙を折り畳んであることを特徴とする新聞折
   込ちらし。
2. 【請求項２】 請求項１記載の新聞折込ちらしにおい
   て、包装袋の端縁部にミシン目を介して取付片を形成
   し、該取付片をちらし用紙に貼着して、上記ミシン目で
   ちらし用紙から切り離すことができるようにしているこ
   とを特徴とする新聞折込ちらし。
3. 【請求項３】 請求項１又は２記載の新聞折込ちらしに
   おいて、配布商品として、粒状、粉状、クリーム状、液
   状あるいは薄いシート状の商品を厚みの薄い包装袋に収
   納し、該包装袋をちらし用紙の表面に貼着していること
   を特徴とする新聞折込ちらし。