JP3447709B2 - 産業用ロボット - Google Patents

産業用ロボット

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JP3447709B2
JP3447709B2 JP2001078710A JP2001078710A JP3447709B2 JP 3447709 B2 JP3447709 B2 JP 3447709B2 JP 2001078710 A JP2001078710 A JP 2001078710A JP 2001078710 A JP2001078710 A JP 2001078710A JP 3447709 B2 JP3447709 B2 JP 3447709B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばシリコン
ウェハやガラス基板を搬送する産業用ロボットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】シリコンウェハやガラス基板などを搬送
する産業用ロボットとして、リンク機構を用いたロボッ
トが従来から存在する。たとえば第1および第2の2つ
のリンクが連結されて構成されるリンク機構を伸縮させ
ることで搬送する。このようなリンク機構を伸縮駆動さ
せるには、第1リンクを回転させるとともに、第2リン
クを回転させる必要がある。そのために、駆動源で第1
リンクを回転させるとともに、第1リンクの回転を第2
リンクに伝達し、第1リンクに同期して第2リンクを従
動回転させる必要がある。
【0003】このように従動回転させる従動回転手段と
して、ベルトとプーリを用いたものがある。このような
ベルトとプーリを用いるロボットの従来技術として、特
開平7−1375、特開平9−234681、特開平9
−317846、特開平11−138472などがあ
る。ベルトとプーリを用いる場合には軽量にすることが
できるが、高い剛性で大きな回転トルクを伝達すること
は困難となる。ベルトを用いて高い剛性で大きな回転ト
ルクを伝達するためには、ベルト幅、張力またはプーリ
径を大きくする必要がある。しかしながら、張力を大き
くするためには、リンクのフレームの強度を上げる必要
があり、これによって重量が過大となってしまう。また
ベルトの幅を大きくする場合には、リンクの厚みが大き
くなってしまう。また、プーリ径を大きくすると、リン
クの幅が大きくなってしまう。
【0004】産業用ロボットは、扁平かつ小幅でコンパ
クトなものが望まれているため、ベルト幅やプーリ径を
大きくすることは避けたい。
【0005】また、ベルトを用いる場合には、伝達系の
剛性が低くなるといった問題も有する。つまり、ベルト
の伸びなどによって直進運動方向に対して横方向に振れ
たり、保持手段が横方向の力に対して移動しやすいとい
う問題があった。
【0006】シリコンウェハやガラス基板を搬送する場
合、直進運動方向に対して保持手段が横方向に振れたり
すると、シリコンウェハやガラス基板を他の部材に接触
させて傷つけることになる。特にリンクが長くなるとベ
ルトも長くなり、リンク機構を駆動させる力も指数関数
的に増加するので、ベルトの伸びはさらに大きくなる。
結果として、横方向の振れ幅も指数関数的に増加するこ
とになり使用可能な搬送距離には限界がある。
【0007】また、ベルトを用いる場合には、摺動面積
が大きくなり、発塵しやすくなるため、シリコンウェハ
の搬送など、クリーンルームで用いる場合に、非常に不
利となる。
【0008】また、ベルトとプーリを用いずに回転力を
伝達する方法として、ギヤトレインを用いる方法があ
る。ギヤトレインを用いる場合、動作範囲を大きくとる
ためにリンクを長くするためには、歯車の数を増やす
か、歯車の径を大きくする必要がある。しかしながら、
歯車の数を増やした場合には、重量、部品点数が増加
し、歯車径を大きくした場合には、リンクの幅が大きく
なるといった問題を有する。また、この場合、摺動部が
増加し、発塵しやすくなる。
【0009】また、ベルトやギヤトレインを用いない従
動回転手段を用いるロボットとして、特開平8−478
78「関節機構」には、シャフトと傘歯車とを用いる機
構が開示されており、図7にこれを示す。この公報に開
示される機構は、シャフト100の両端部に固定される
一対の第1傘歯車101,102と、これらに噛合する
一対の皿形の第2傘歯車103,104とを有し、一方
の第2傘歯車103の軸105をモータで回転駆動さ
せ、他方の第2傘歯車104の軸106に第2リンクを
連結することで、モータの回転力を第2リンクに伝達す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この機構では、一方の
第2傘歯車103に噛合する第1傘歯車101は、皿形
の第2傘歯車103に対して内側から噛合する。つま
り、第2の傘歯車105の軸線L1とシャフト100の
軸線L2との交点が、シャフト100の内部に存在する
構造となるので、これにより、従動回転手段を内蔵する
第1リンクの厚みが大きくなり、構成が大型化するとい
った問題を有する。
【0011】また、近年被搬送物としてのシリコンウェ
ハやガラス基板は大型化し、負荷重量が増加する傾向に
あり、ロボット重量に対する負荷重量の比率の向上が望
まれている。
【0012】本発明の目的は、薄型でかつ小幅のコンパ
クトな構成で、しかも伝達系の剛性を高くすることがで
きる産業用ロボットを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸3の第1軸
線A1まわりに、回転駆動手段14,33,34,3
5,65によって、基端部が回転可能に取り付けられた
第1リンク10の先端部に、第1軸線A1に平行な第2
軸線A2まわりに、第2リンク11の基端部が、回転可
能に支持され、第2リンク11の先端部に、第1および
第2軸線A1,A2に平行な第3軸線A3まわりに、ホ
ルダ13またはアーム81が、回転可能に連結され、第
1および第2軸線A1,A2間の距離と、第2および第
3軸線A2,A3間の距離とは、同一であり、第1リン
ク10の第1軸線A1まわりの回転によって、第2リン
ク11を第2軸線A2まわりに、第1リンク10の第1
軸線A1まわりの回転方向とは逆の回転方向で回転させ
る第1従動回転手段20と、第2リンク11の第2軸線
A2まわりの回転によって、ホルダ13またはアーム8
1を第3軸線A3まわりに、第2リンク11の第2軸線
A2まわりの回転方向とは逆の回転方向で回転させる第
2従動回転手段21とを含む産業用ロボットにおいて、
第1リンク10は、内側の第1空間を有し、第2リンク
11は、内側の第2空間を有し、第1従動回転手段20
は、第1リンク10の第1軸線A1まわりの回転を、第
1傘歯車29から、第1傘歯車29に噛合う第2傘歯車
27と、この第2傘歯車27が一端部に固定される第1
シャフト26と、第1シャフト26の他端部に固定され
る第3傘歯車28と、第3傘歯車28に、第1シャフト
26の軸線に関して第1傘歯車29とは同一の側方で、
噛合う第4傘歯車30とを介して、第2リンク11に伝
達し、この第1従動回転手段20は、回転方向を整合す
るために介在される第1アイドル歯車60を有し、第1
傘歯車29は、第1リンク10に内蔵され、第1シャフ
ト26は、第1リンク10に沿って第1リンク10の第
1空間に内蔵される第1シャフト26であって、この第
1シャフト26の軸線まわりに回転自在に第1リンク1
0に軸支され、第2傘歯車27は、第1リンク10の基
端部で、第1リンク10の第1空間に内蔵され、第2傘
歯車27は、第1傘歯車29に第1シャフト26の外側
から噛合して、第1歯車29の軸線と第1シャフト26
の軸線との交点が、第1シャフト26の軸線の外部への
延長上にあり、第3傘歯車28は、第1リンク10の先
端部で、第1リンク10の第1空間に内蔵され、第4傘
歯車30は、第1リンク10の先端部で、第1リンク1
0の第1空間に内蔵され、第3傘歯車28は、第4傘歯
車30に第1シャフト26の外側から噛合して、第4傘
歯車30の軸線と第1シャフト26の軸線との交点が、
第1シャフト26の軸線の外部への延長上にあり、第2
従動回転手段21は、第2リンク11の第2軸線A2ま
わりの回転を、第5傘歯車48から、第5傘歯車48に
噛合う第6傘歯車46と、この第6傘歯車46が一端部
に固定された第2シャフト45と、第2シャフト45の
他端部に固定される第7傘歯車47と、第7傘歯車47
に、第2シャフト45の軸線に関して第5傘歯車48と
は同一の側方で、噛合う第8傘歯車49とを介して、ホ
ルダ13またはアーム81に伝達し、この第2従動回転
手段21は、回転方向を整合するために介在される第2
アイドル歯車61を有し、第5傘歯車48は、第2リン
ク11の第2空間に内蔵され、第2シャフト45は、第
2リンク11に沿って第2リンク11の第2空間に内蔵
され、第2シャフト45の軸線まわりに回転自在に第2
リンク11に軸支され、第6傘歯車46は、第2リンク
11の基端部で、第2リンク11の第2空間に内蔵さ
れ、第6傘歯車46は、第5傘歯車48に第2シャフト
45の外側から噛合して、第5傘歯車48の軸線と第2
シャフト45の軸線との交点が、第2シャフト45の軸
線の外部への延長上にあり、第7傘歯車47は、第2リ
ンク11の先端部で、第2リンク11の第2空間に内蔵
され、第8傘歯車49は、第2リンク11の先端部で、
第2リンク11の第2空間に内蔵され、第7傘歯車47
は、第8傘歯車49に第2シャフト45の外側から噛合
して、第8傘歯車49の軸線と第2シャフト45の軸線
との交点が、第2シャフト45の軸線の外部への延長上
にあり、第1および第2傘歯車29,27によって増速
し、第3および第4傘歯車28,30によって減速し、
かつ、第2リンク11は、第1リンク10の2倍の速度
で回転されるように第1〜第4傘歯車29,27,2
8,30の歯数が選ばれ、第5および第6傘歯車48,
46によって増速し、第7および第8傘歯車47,49
によって減速し、かつ、ホルダ13またはアーム81
は、第2リンク11の1/2の速度で回転されるように
第5〜第8傘歯車48,46,47,49の歯数が選ば
れることを特徴とする産業用ロボットである。
【0014】本発明に従えば、第1および第2従動回転
手段20,21に第1および第2シャフト26,45を
用いることで、伝達系の剛性を高くすることができ、ま
たベルトとプーリを用いる構造に比べて扁平とすること
ができる。またギヤトレインを用いる構造に比べてより
軽量とすることができる。また発塵も少なくすることが
でき、クリーンルームなどで用いるのにも好適である。
この第1および第2従動回転手段20,21は、第1お
よび第2シャフト26,45に固定される第2、第3お
よび第6、第7の各傘歯車27,28;46,47は、
皿形の第1、第4および第5、第8の傘歯車29,3
0;48,49に対して外側方から噛合し、第2および
第3傘歯車27,28の軸線と第1シャフト26の軸線
との交点が、第1シャフト26の軸線の外部への延長上
にある。同様にして第6および第7傘歯車46,47と
第2シャフト45の軸線との交点が、第2シャフト45
の軸線の外部への延長上にある。このような構成によっ
て、図7に示す従来技術に比べて薄型に構成することが
できる。リンク機構が第1リンク10と第2リンク11
とを有する場合、リンク機構を伸縮させるには、第1リ
ンク10と第2リンク11とを逆方向に回転させる必要
がある。本発明では、第1および第2シャフト26,4
5の両端に噛合する第1、第4および第5、第8の傘歯
車29,30;48,49を第1および第2シャフト2
6,45の軸線に関して同一の側方で、噛合し、第1お
よび第2従動回転手段20,21は、回転方向を整合す
るために第1および第2アイドル歯車60,61がそれ
ぞれ介在されるように構成することによって、第1リン
ク10と第2リンク11とを互いに逆方向に回転させる
ことが可能となる。このため、部品点数が少なくて簡単
な構成で従動回転手段を扁平に構成することができる。
【0015】
【0016】
【0017】すなわち本発明では、第1および第2シャ
フト26,45の両端部に噛合する第1、第4および第
5、第7傘歯車29,30;48,49を、第1および
第2シャフト26,45に関して同じ側から噛合させ、
従動回転方向を反転させて回転方向を整合するために、
第1および第2従動回転手段20,21に、第1および
第2アイドル歯車60,61をそれぞれ1つ設ける。こ
のように第1および第2シャフト26,45に対して同
じ側から各一対の第1および第4および第5、第7傘歯
車29,30;48,49を噛合させることによって、
第1および第2シャフト26,45を内在する第1およ
び第2リンク10,11の内側の第1および第2空間を
有効利用することができ、より扁平に構成することがで
きる。
【0018】
【0019】また本発明は、回転駆動手段14,33,
34,35は、第1軸線A1と平行な回転軸を有し、第
1軸線A1に関して第1シャフト26とは反対側で、第
1リンク10に固定される駆動源14,34と、駆動源
14,34によって回転される第1駆動歯車35と、第
1傘歯車29に同軸に固定され、第1駆動歯車35と噛
合する第2駆動歯車33とを含むことを特徴とする。本
発明に従えば、後述の図2に示されるように、駆動源1
4,34の回転軸は、第1軸線A1と平行に設けられ
る。
【0020】また本発明は、回転駆動手段14,33,
34,35,65は、第1シャフト26に平行な回転軸
を有し、第1軸線A1に関して第1シャフト26とは反
対側で、第1リンク10に固定される駆動源14,34
と、駆動源14,34によって回転され、第1傘歯車2
9に噛合する駆動傘歯車65とを含むことを特徴とす
る。本発明に従えば、後述の図5に示されるように、駆
動源14,34の回転軸が第1シャフト26に平行とな
るように配置、つまり駆動源14,34を横向きに配置
するので、駆動源14,34を含む構成をコンパクトに
構成することができる。
【0021】また本発明は、回転駆動手段14,33,
34,35,65は、前記軸3自体を、第1軸線A1ま
わりに回転させるもう1つの駆動源を含むことを特徴と
する。
【0022】また本発明は、第1および第2シャフト2
6,45は、中空であることを特徴とする。本発明に従
えば、第1および第2シャフト26,45は中空構造で
あり、振れ回りしにくい構造とすることができる。
【0023】また本発明は、第1および第2傘歯車2
9,27の増速比は、8倍であり、第3および第4傘歯
車28,30の減速比は、1/4であり、第5および第
6傘歯車48,46の増速比は、3倍であり、第7およ
び第8傘歯車47,49の減速比は、1/6であること
を特徴とする。
【0024】本発明に従えば、第1従動回転手段20で
は、第1シャフト26の前記一端部で増速比8倍とし、
第2シャフト45の前記一端部で増速比3倍とし、こう
して第1および第2の各シャフト26,45では、各シ
ャフト26,45の回転速度を増し、第1および第2シ
ャフト26,45で伝達する回転トルクを小さく抑える
ことができる。これにより、シャフトの外径を小さくで
き、より小幅で、より軽量とすることができる。また第
1シャフト26の前記他端部で減速比1/4とし、第2
シャフト45の前記他端部で減速比1/6とし、このよ
うな増速・減速機構により、第1および第2リンク1
0,11の両端の第2および第3傘歯車27,28なら
びに第6および第7傘歯車46,47の径を小さくでき
る。これにより、第1および第2リンク10,11の厚
みを小さくすることができる。したがって、リンクロボ
ットをコンパクトにでき、操作性能が向上する。
【0025】本発明の実施の他の形態では、リンク機構
を垂直方向に伸縮させることで、シリコンウェハなどの
被搬送物や、平行伸縮機構などの水平アームなどを昇降
させることができる。
【0026】本発明の実施の他の形態では、第1および
第2リンク10,11を水平方向に伸縮させることで、
シリコンウェハなどの被搬送物を水平に搬送することが
できる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の前提となる産業
用ロボット1を示す斜視図である。本構成では、産業用
ロボット1は、シリコンウェハや、フラットディスプレ
イパネルのガラス基板などの搬送に用いられる。
【0028】産業用ロボット1は、基台2、昇降軸3、
リンク機構12およびホルダ13を有する。基台2が、
床に設置され、この基台2に昇降軸3が、鉛直方向に昇
降可能に設けられる。昇降軸3の上端部に、リンク機構
12の基端部が連結され、リンク機構12の先端部に、
被搬送物Wを乗載または把持するホルダ13が取り付け
られる。リンク機構12は、第1リンク10と第2リン
ク11とを有する。第1リンク10の基端部は、昇降軸
3の上端部に、鉛直な第1軸線A1まわりに回転可能に
取り付けられる。第2リンク11は、基端部が、第1リ
ンク10の先端部上で、前記第1軸線A1に平行な第2
軸線A2まわりに回転可能に連結される。第2リンク1
1の先端部上には、前記第1、第2軸線A1,A2に平
行な第3軸線A3まわりに回転可能にホルダ13が連結
される。
【0029】また、第1リンク10の基端部には、第1
リンク10を、第1軸線A1まわりに回転駆動させる駆
動源であるサーボモータ14が下方に突出して設けられ
る。第1リンク10には、昇降軸3に対する第1リンク
10の回転を第2リンク11に伝達し、第1リンク10
に同期して第2リンク11を従動回転させる第1従動回
転手段20が内蔵される。同様に、第2リンク11に
は、第1リンク10に対する第2リンク11の回転を伝
達し、第2リンク11に同期してホルダ13を回転させ
る第2従動回転手段21が内蔵される。
【0030】第1リンク10のリンク長(第1軸線A
1、第2軸線A2間の距離)と、第2リンク11のリン
ク長(第2軸線A2と第3軸線A3間の距離)とは同じ
長さであり、本構成では、ホルダ13を双方向に直進移
動させて直進搬送を行うものとする。さらに詳細に説明
すると、第1リンク10は、右から左に180°反時計
まわりに回転するとき、この第1リンク10に同期して
第2リンク11は、時計まわりに360°回転する。こ
のように回転させることで、第2リンク11の先端は、
直進搬送経路Lに沿って移動する。また、このときホル
ダ13は、反時計回りに180°回転する。これによっ
て、ホルダ13に乗載する被搬送物Wを非反転、つまり
搬送前と搬送後とで向きを変えずに搬送することができ
る。
【0031】図2は、リンク機構12の内部構造を示す
断面図であり、図3は、第1リンク10と第2リンク1
1との連結部付近を拡大して示す断面図である。これら
の図を参照して、リンク機構12の動力伝達系について
説明する。
【0032】第1リンク10のフレーム25内には、第
1従動回転手段20が内蔵される。第1従動回転手段2
0は、シャフト26、シャフト26の両端部に固定され
る一対の第1傘歯車27,28、および第1傘歯車2
7,28に噛合する一対の皿形の第2傘歯車29,30
を有する。第1リンク10の基端部側の第2傘歯車29
は、第1軸線A1と同軸に配置され、昇降軸3に固定さ
れる。また、この第2傘歯車29には、同軸に平歯車3
3が固定される。
【0033】第2傘歯車29の第1軸線A1に関して一
方側にシャフト26が配置され、他方側にサーボモータ
14が配置される。サーボモータ14は、回転軸が第1
軸線A1と平行となるように、縦型に配置され、フレー
ム25に固定される。サーボモータ25の上は減速器3
4が設けられる。減速器34は、サーボモータ14の回
転軸の回転を減速して平歯車35を回転させ、この平歯
車35が、第2傘歯車29に固定される平歯車33に噛
合する。
【0034】シャフト26は、第1リンク10に沿って
フレーム25内に配置され、両端部に設けられる軸受け
31,32によって、軸線まわりに回転自在にフレーム
25に軸支される。一方の第1傘歯車27が、前記第2
傘歯車29に噛合する。
【0035】第1リンク10の先端部には、第2軸線A
2を中心とする支持軸40が設けられる。支持軸40
は、第1リンク10のフレーム25の先端部の底壁に固
定され、第2軸線A2に沿って上方に突出する。また、
この支持軸40の下部には、軸受を介して筒体41が、
回転自在に支持され、この筒体41の下端部に前記第2
傘歯車30が固定される。このようにして、第2傘歯車
30は、第2軸線A2まわりに回転自在に軸支される。
また、前記筒体41の上端部に、第2リンク11のフレ
ーム42が固定されるとともに、フレーム25の先端部
から突出した支持軸40の上端部に軸受を介して第2リ
ンク11のフレーム42が支持される。つまり、第2リ
ンク11は、前記筒体41および前記傘歯車30と一体
となって、第2軸線A2まわりに回転する。
【0036】第2リンク11のフレーム42内に、第2
従動回転手段21が内蔵される。第2従動回転手段21
は、上述の第1従動回転手段20とほぼ同様の構造を有
し、シャフト45、シャフト45の両端部に固定される
一対の第1傘歯車46,47、および第1傘歯車46,
47に噛合する一対の第2傘歯車48,49を有する。
第2リンク11の基端部には、前記支持軸40の上半分
がフレーム42に挿入される。この支持軸40に第2傘
歯車48が固定され、この第2傘歯車48に、一方の第
1傘歯車46が噛合する。第2リンク11の先端部に
は、第3軸線A3を中心として、他方の第2傘歯車49
が回転自在に軸支され、この第2傘歯車49に、シャフ
ト45の他方の傘歯車47が噛合する。第2傘歯車49
に、ホルダ13が取り付けられ、第2傘歯車49と一体
となってホルダ13が、第3軸線A3まわりに回転す
る。
【0037】このように、本構成ではシャフトと傘歯車
を用いてサーボモータ14の回転を伝達して、第2リン
ク11および保持手段であるホルダ13を回転させるの
で、ベルトなどを用いた伝達系にくらべて、剛性を高く
することができる。
【0038】昇降軸3自体は、第1軸線A1まわりに回
転せず、この昇降軸3に、第2傘歯車29および平歯車
33が固定される。したがって、この平歯車33に噛合
する平歯車35を、サーボモータ14によって回転駆動
することによって、平歯車33のまわりを、平歯車35
が公転することになる。この平歯車35は、フレーム2
5に軸支されているので、この平歯車35の公転にした
がって、第1リンク10は、第1軸線A1を中心に回転
することになる。
【0039】シャフト26およびシャフトに固定される
第1傘歯車27,28は、フレーム25に回転自在に軸
支されている。また、皿形の第2傘歯車29は、昇降軸
3に固定されるので、第1軸線A1まわりに回転しな
い。したがって、この第2傘歯車29に噛合する第1傘
歯車27が、シャフト26とともに第1軸線A1を中心
として公転しながら、シャフト26が、その軸線まわり
に回転する。
【0040】シャフト26の先端部に固定される第1傘
歯車28は、第1リンク10先端に設けられる第2傘歯
車30に噛合する。この第2傘歯車30は、第1リンク
10に対して第2軸線A2まわりに回転自在に支持さ
れ、第2リンク11のフレーム42に固定される。した
がって、シャフト26とともに第1傘歯車28が回転す
ると、第2傘歯車30とともに第2リンク11が、第2
軸線A2まわりに回転する。
【0041】一回の搬送で、第1リンク10が右から左
に180°回転するとき、第2リンク11は、360°
回転する。したがって、第1リンク10の回転と第2リ
ンク11の回転とが、1:2の関係になるように、第1
傘歯車27,28および第2傘歯車29,30の歯数が
選ばれる。
【0042】昇降軸3に対して第1リンク10を回転さ
せるサーボモータ14は、減速器34を介して減速して
から、第1リンク10を回転させる。また、シャフト2
6は、中空構造であり、振れ回りしにくい構造となって
いる。
【0043】また、基端側の皿形の第2傘歯車29の歯
数は、これに噛合する第1傘歯車27の歯数よりも多
い。つまり、第1リンク10の回転を増速してシャフト
26を回転させる。ここでは、第2傘歯車29の歯数は
48であり、第1傘歯車27の歯数は6であるので、8
倍に増速される。また、先端側の第1傘歯車28の歯数
よりも、これに噛合する皿形の第2傘歯車30の歯数の
方が多い。つまり、シャフト26の回転を減速して第2
リンク11を回転させる。ここでは、第1傘歯車28の
歯数は9であり、第2傘歯車30の歯数は36であるの
で、1/4に減速される。
【0044】このように、シャフト26の前段部で増速
し、後段部で減速することで、シャフト26の伝達トル
クを小さく抑えることができ、シャフト26の外径、特
に実質的には断面積を小さくすることができる。これに
よって、扁平で軽量に構成することができる。なお、こ
こではシャフト26の前段で8倍に増速し、後段で1/
4に減速するので、第1リンク10の回転の2倍の速度
で第2リンク11は回転する。またこのように構成する
ことで、シャフト26に固定される第1傘歯車27,2
8の外径を小さくでき、これによって扁平に構成するこ
とができる。
【0045】第2リンク11のフレーム42内には、第
2従動回転手段21が設けられる。第2リンク11の基
端部に設けられる第2傘歯車48が、第1リンク10先
端に固定される支持軸40の上側に固定され、シャフト
45に固定される第1傘歯車46が、前記第2傘歯車4
8に噛合するので、第2リンク11が、第2軸線A2ま
わりに回転することで、シャフト45が、その軸線まわ
りに回転することになる。
【0046】第2従動回転手段21の基端側の第1傘歯
車46の歯数は、これに噛合する第2傘歯車48の歯数
よりも少ない。ここでは、第2傘歯車48の歯数は27
であり、これに噛合する第1傘歯車46の歯数は9であ
る。したがって、第2従動回転手段21のシャフト45
の前段では、3倍に増速される。
【0047】シャフト45の先端部に固定される第1傘
歯車47の歯数は、この第1傘歯車47に噛合する第2
傘歯車49の歯数よりも少ない。ここでは、第1傘歯車
47の歯数は6であり、これに噛合する第2傘歯車49
の歯数は36である。つまり、シャフトの後段で、1/
6に減速されることになる。ここでは、シャフトの前段
で3倍に増速され、後段で1/6に減速されるので、第
2リンク11の回転の1/2の速度でホルダ13が回転
することになる。
【0048】このように、第2従動回転手段21のシャ
フト45の前段で増速し、後段で減速することで、シャ
フト45の伝達トルクを小さくでき、これによって、シ
ャフト45の径を小さくでき、特に実質的には断面積を
小さくでき、これによって扁平、軽量とすることができ
る。
【0049】たとえば、第1リンク10を右から左に反
時計まわりに180°回転させて搬送するとき、第2リ
ンク11は、時計まわりに360°回転する。もしも仮
に、傘歯車を用いた伝達機構では、シャフト26,45
の両端部に固定される一対の第1歯車27,28;4
6,47に噛合する一対の第2傘歯車29,30;4
8,49は、シャフト26,45の軸線に関して同じ側
(すなわち同じ側方)から第1傘歯車に噛合するように
構成した場合、第1リンク10と第2リンク11とがど
ちらも同一の方向に回転してしまう。そこで、本構成で
は、一方の第2傘歯車29,49は、シャフト26,4
5の軸線に対して上側から噛合させ、他方の第2傘歯車
30,48は、シャフト26,45の軸線に対して下側
から噛合させる。このように構成することで、第1リン
ク10の回転方向と、第2リンク11の回転方向とを逆
方向とすることができ、また第2リンク11とホルダ1
3との各回転方向を相互に逆とすることができる。
【0050】前述したように、搬送時に、第1リンク1
0が右から左に反時計回りに180°回転するとき、第
2リンク11は、時計回りに360°回転する。したが
って、ホルダ13を、搬送時に180°時計回りに回転
させることで、ホルダ13の姿勢を搬送時に一定に保
ち、被搬送物Wを非反転で搬送することができる。
【0051】このとき、第2リンク11の回転方向とホ
ルダ13の回転方向とが反対となるので、この第2従動
回転手段21においても、一対の皿形の第2傘歯車4
8,49が、シャフト45の軸線に関して反対側(すな
わち反対の側方)から噛合するように構成される。これ
によって、第2リンク11の回転方向とホルダ13の回
転方向とを逆とすることができる。また、第2リンク1
1が時計回りに360°回転するとき、ホルダ13が時
計回りに180°回転する。
【0052】図7で示した従来技術では、第2傘歯車1
03から第1傘歯車101への面圧方向と、第2傘歯車
104から第1傘歯車102への面圧方向とが、いずれ
も矢符B方向であって同一なので、シャフト100に対
する矢符B方向への応力が、面圧の倍になっており、そ
の応力に対抗するための支持部材が必要で、シャフト1
00とその支持部材との摩擦損失が起こり、回転力伝達
効率が落ちていた。また、この構造上、バックラッシも
発生しやすいといった問題を有していた。
【0053】これに対して本構成では、第2傘歯車29
から第1傘歯車27への面圧方向と、第2傘歯車30か
ら第1傘歯車28への面圧方向は軸線方向内方であって
逆なので、面圧応力は打ち消し合い、前述の様な問題は
生じない。したがって回転力伝達効率は落ちず、またバ
ックラッシも発生しにくい。
【0054】上述した構成では、一対の第2傘歯車を、
シャフトに対して図2の上下に、相互に反対側に配置し
たが、本発明の一実施形態では、図4に示すように、第
2傘歯車を同じ側に配置する。図4に示す実施の形態で
は、第1従動回転手段20において、一対の第2傘歯車
29,30をシャフト26の同じ側方、すなわち上側に
配置し、第2従動回転手段21においても、一対の第2
傘歯車48,49をシャフト45の上側に配置する。た
だし、第2傘歯車29,30;48,49をシャフト2
6,45の軸線に対して同じ側方に配置すると、各第2
傘歯車29,30の回転方向が逆となり、またもう一対
の各第2傘歯車48,49の回転方向も逆となるので、
本発明では回転方向を整合させるために、第1および第
2従動回転手段20,21にそれぞれ1つずつアイドル
歯車60,61を介在させ、回転方向を整合させる。
【0055】このように一対の第2傘歯車29,30;
48,49を、シャフト26,45の軸線に対して同じ
側に配置することで、リンク機構12をより扁平に構成
することが可能となる。
【0056】また上述した実施形態では、サーボモータ
14は、回転軸が第1軸線A1に平行、つまり垂直とな
るように取り付けたが、本発明はこのような形態に限ら
ず、図5に示すように、サーボモータ14の回転軸が、
シャフト26に平行、つまり水平に配置するように構成
してもよい。この場合、減速器34には傘歯車65が設
けられ、この傘歯車65を、第2傘歯車29に噛合させ
る。
【0057】このようにモータ14を横置きとすること
で、平歯車33が不要となり、部品点数を削減すること
ができ、リンク機構全体をコンパクトとすることができ
る。
【0058】また上述した実施形態では、昇降軸3が、
設置面に対して回転しないように制御し、サーボモータ
14で、この回転しない昇降軸3を中心として第1リン
ク10を回転させていたが、本発明はこれに限らず、基
台1にモータを設け、昇降軸3自体を第1軸線A1まわ
りに回転させるように制御してもよい。この場合、昇降
軸3が回転する以外の構成は、上述した実施形態と同一
となる。
【0059】このように構成することで、昇降軸3を回
転させてリンク機構12全体を回転させ、サーボモータ
14で、第1リンク10を回転させることができる。
【0060】図6は、本発明の他の実施形態である産業
用ロボット80を示す図である。本実施形態では、リン
ク機構12の運動方向が垂直方向となっており、それ以
外の構成は、上述した実施形態と同様の構成であるの
で、説明を省略する。
【0061】本実施形態では、リンク機構12の先端に
ホルダに代えて、水平アーム81が取り付けられる。水
平アーム81は、水平方向に伸び、基端部が、リンク機
構12先端部に設けられる第2傘歯車49に固定され
る。したがって、第2従動回転手段21によって、リン
ク機構12の伸縮動作に同期して第2軸線A2まわりに
回転し、水平アーム81は、水平を保って垂直移動す
る。これによって、水平アームに乗載した被搬送物を上
下方向に直進搬送することができる。また、この実施形
態では、リンク機構12は、片方向のみに伸縮する。
【0062】またさらに、基台2自体を垂直軸線まわり
に旋回させる機構を設けても良い。また水平アームは、
それ自体にスライド部を有して伸縮するもの、あるいは
リンク機構12と同様のリンク機構により伸縮するもの
などであってもよい。
【0063】また水平アームにさらに,垂直軸線まわり
に旋回する機構を設けてもよい。
【0064】上述した各実施形態では、第2リンク11
に内蔵される第2従動回転手段でホルダ13または水平
アーム81を回転させてこれらの姿勢を一定に保つ構造
となっており、たとえばアームに平行にリンクを設けて
平行四辺形リンクを構成し、これによって姿勢を一定に
保つ従来の構造よりも、構成をコンパクトとすることが
できる。
【0065】上述した各実施形態では、産業用ロボット
は、半導体ウェハなどの物品の搬送に適用したが、本発
明はこれに限らず、ロボットの先端にツールなどを設
け、ツールを用いた作業を行う産業用ロボットに適用し
てもよい。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1およ
び第2従動回転手段20,21が、第1および第2シャ
フト26,45と、第1〜第8傘歯車26〜28,4
0,46〜49と、さらに第1および第2アイドル歯車
60,61とを含んで構成されるので、ベルトによる伝
達に比べて駆動系を高剛性とすることができる。また、
シャフトと傘歯車との伝達により、ベルトとプーリとに
よる伝達に比べて、扁平でコンパクトな構成とすること
が可能となる。また、ギヤトレインによる伝達に比べて
リンク長を大きくしても、歯車の径を大きくする必要が
ないため、小幅に構成でき、また部品点数も少ないため
軽量にできる。また摺動面積を極小化できるので、発塵
も少なくすることができ、クリーンルームなどで用いる
のにも好適である。また、第2および第7傘歯車27,
47の軸線と第1および第2シャフト26,45の軸線
との交点がシャフト軸線の外部への延長上にあるので、
図7に示す従来の構成に比べて、従動回転手段を薄型に
構成することができ、リンク機構を扁平とすることがで
きる。
【0067】
【0068】特に本発明によれば、第1および第2シャ
フト26,45の両端部に噛合する第1、第4および第
5、第8傘歯車29,30;48,49を第1および第
2シャフト26,45を内在する第1および第2リンク
10,11の内側の空間を有効利用するために、第1お
よび第2シャフト26,45に関して同じ側から噛合さ
せるとともに、第1および第2従動回転方向を第1およ
び第2アイドル歯車60,61によって反転させて回転
方向を整合させるために、第1および第2従動回転手段
20,21毎にそれぞれ第1および第2アイドル歯車6
0,61をそれぞれ1つ設けることで、第1および第2
従動回転手段20,21をさらに扁平に構成することが
できる。
【0069】また本発明によれば、第1従動回転手段2
0では、第1シャフト26の前記一端部で増速比8倍と
し、第2シャフト45の前記一端部で増速比3倍とし、
こうして第1および第2の各シャフト26,45では、
各シャフト26,45の回転速度を増し、第1および第
2シャフト26,45で伝達する回転トルクを小さく抑
えることができる。これにより、シャフトの外径を小さ
くでき、より小幅で、より軽量とすることができる。ま
た第1シャフト26の前記他端部で減速比1/4とし、
第2シャフト45の前記他端部で減速比1/6とし、こ
のような増速・減速機構により、第1および第2リンク
10,11の両端の第2および第3傘歯車27,28な
らびに第6および第7傘歯車46,47の径を小さくで
きる。これにより、第1および第2リンク10,11の
厚みを小さくすることができる。したがって、リンクロ
ボットをコンパクトにでき、操作性能が向上する。
【0070】また本発明によれば、駆動源14,34を
その回転軸が第1軸線A1と平行になるように配置して
もよいが、その回転軸を第1シャフト26に平行になる
ように横向きに配置することにより、搬送装置全体をコ
ンパクトとすることができる。
【0071】たとえばリンク機構を垂直、または水平に
伸縮させることで、垂直または水平に搬送または作業す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる産業用ロボット1を示す斜
視図である。
【図2】リンク機構12の構造を示す断面図である。
【図3】第1リンク10と第2リンク11との連結部付
近を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の実施の一形態である一対の第2傘歯車
がシャフトに関して同じ側に配置されるタイプのリンク
機構の構造を示す断面図である。
【図5】サーボモータ14が横向きに配置されるタイプ
のリンク機構の構造を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態の産業用ロボット80
の斜視図である。
【図7】従来の従動回転手段の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,80 産業用ロボット 3 昇降軸 10 第1リンク 11 第2リンク 12 リンク機構 13 ホルダ 20 第1従動回転手段 21 第2従動回転手段 26,45 シャフト 27,28,46,47 第1傘歯車 29,30,48,49 第2傘歯車
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 17/00 B25J 9/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸3の第1軸線A1まわりに、回転駆動
    手段14,33,34,35,65によって、基端部が
    回転可能に取り付けられた第1リンク10の先端部に、
    第1軸線A1に平行な第2軸線A2まわりに、第2リン
    ク11の基端部が、回転可能に支持され、 第2リンク11の先端部に、第1および第2軸線A1,
    A2に平行な第3軸線A3まわりに、ホルダ13または
    アーム81が、回転可能に連結され、 第1および第2軸線A1,A2間の距離と、第2および
    第3軸線A2,A3間の距離とは、同一であり、 第1リンク10の第1軸線A1まわりの回転によって、
    第2リンク11を第2軸線A2まわりに、第1リンク1
    0の第1軸線A1まわりの回転方向とは逆の回転方向で
    回転させる第1従動回転手段20と、 第2リンク11の第2軸線A2まわりの回転によって、
    ホルダ13またはアーム81を第3軸線A3まわりに、
    第2リンク11の第2軸線A2まわりの回転方向とは逆
    の回転方向で回転させる第2従動回転手段21とを含む
    産業用ロボットにおいて、 第1リンク10は、内側の第1空間を有し、 第2リンク11は、内側の第2空間を有し、 第1従動回転手段20は、 第1リンク10の第1軸線A1まわりの回転を、 第1傘歯車29から、 第1傘歯車29に噛合う第2傘歯車27と、 この第2傘歯車27が一端部に固定される第1シャフト
    26と、 第1シャフト26の他端部に固定される第3傘歯車28
    と、 第3傘歯車28に、第1シャフト26の軸線に関して第
    1傘歯車29とは同一の側方で、噛合う第4傘歯車30
    とを介して、 第2リンク11に伝達し、 この第1従動回転手段20は、回転方向を整合するため
    に介在される第1アイドル歯車60を有し、 第1傘歯車29は、第1リンク10に内蔵され、 第1シャフト26は、第1リンク10に沿って第1リン
    ク10の第1空間に内蔵される第1シャフト26であっ
    て、この第1シャフト26の軸線まわりに回転自在に第
    1リンク10に軸支され、 第2傘歯車27は、第1リンク10の基端部で、第1リ
    ンク10の第1空間に内蔵され、 第2傘歯車27は、第1傘歯車29に第1シャフト26
    の外側から噛合して、第1歯車29の軸線と第1シャフ
    ト26の軸線との交点が、第1シャフト26の軸線の外
    部への延長上にあり、 第3傘歯車28は、第1リンク10の先端部で、第1リ
    ンク10の第1空間に内蔵され、 第4傘歯車30は、第1リンク10の先端部で、第1リ
    ンク10の第1空間に内蔵され、 第3傘歯車28は、第4傘歯車30に第1シャフト26
    の外側から噛合して、第4傘歯車30の軸線と第1シャ
    フト26の軸線との交点が、第1シャフト26の軸線の
    外部への延長上にあり、 第2従動回転手段21は、 第2リンク11の第2軸線A2まわりの回転を、 第5傘歯車48から、 第5傘歯車48に噛合う第6傘歯車46と、 この第6傘歯車46が一端部に固定された第2シャフト
    45と、 第2シャフト45の他端部に固定される第7傘歯車47
    と、 第7傘歯車47に、第2シャフト45の軸線に関して第
    5傘歯車48とは同一の側方で、噛合う第8傘歯車49
    とを介して、 ホルダ13またはアーム81に伝達し、 この第2従動回転手段21は、回転方向を整合するため
    に介在される第2アイドル歯車61を有し、 第5傘歯車48は、第2リンク11の第2空間に内蔵さ
    れ、 第2シャフト45は、第2リンク11に沿って第2リン
    ク11の第2空間に内蔵され、第2シャフト45の軸線
    まわりに回転自在に第2リンク11に軸支され、 第6傘歯車46は、第2リンク11の基端部で、第2リ
    ンク11の第2空間に内蔵され、 第6傘歯車46は、第5傘歯車48に第2シャフト45
    の外側から噛合して、第5傘歯車48の軸線と第2シャ
    フト45の軸線との交点が、第2シャフト45の軸線の
    外部への延長上にあり、 第7傘歯車47は、第2リンク11の先端部で、第2リ
    ンク11の第2空間に内蔵され、 第8傘歯車49は、第2リンク11の先端部で、第2リ
    ンク11の第2空間に内蔵され、 第7傘歯車47は、第8傘歯車49に第2シャフト45
    の外側から噛合して、第8傘歯車49の軸線と第2シャ
    フト45の軸線との交点が、第2シャフト45の軸線の
    外部への延長上にあり、 第1および第2傘歯車29,27によって増速し、第3
    および第4傘歯車28,30によって減速し、かつ、 第2リンク11は、第1リンク10の2倍の速度で回転
    されるように第1〜第4傘歯車29,27,28,30
    の歯数が選ばれ、 第5および第6傘歯車48,46によって増速し、第7
    および第8傘歯車47,49によって減速し、かつ、 ホルダ13またはアーム81は、第2リンク11の1/
    2の速度で回転されるように第5〜第8傘歯車48,4
    6,47,49の歯数が選ばれることを特徴とする産業
    用ロボット。
  2. 【請求項2】 回転駆動手段14,33,34,35
    は、 第1軸線A1と平行な回転軸を有し、第1軸線A1に関
    して第1シャフト26とは反対側で、第1リンク10に
    固定される駆動源14,34と、 駆動源14,34によって回転される第1駆動歯車35
    と、 第1傘歯車29に同軸に固定され、第1駆動歯車35と
    噛合する第2駆動歯車33とを含むことを特徴とする請
    求項1記載の産業用ロボット。
  3. 【請求項3】 回転駆動手段14,33,34,35,
    65は、 第1シャフト26に平行な回転軸を有し、第1軸線A1
    に関して第1シャフト26とは反対側で、第1リンク1
    0に固定される駆動源14,34と、 駆動源14,34によって回転され、第1傘歯車29に
    噛合する駆動傘歯車65とを含むことを特徴とする請求
    項1記載の産業用ロボット。
  4. 【請求項4】 回転駆動手段14,33,34,35,
    65は、 前記軸3自体を、第1軸線A1まわりに回転させるもう
    1つの駆動源を含むことを特徴とする請求項1記載の産
    業用ロボット。
  5. 【請求項5】 第1および第2シャフト26,45は、
    中空であることを特徴とする請求項1〜4のうちの1つ
    に記載の産業用ロボット。
  6. 【請求項6】 第1および第2傘歯車29,27の増速
    比は、8倍であり、 第3および第4傘歯車28,30の減速比は、1/4で
    あり、 第5および第6傘歯車48,46の増速比は、3倍であ
    り、 第7および第8傘歯車47,49の減速比は、1/6で
    あることを特徴とする請求項1〜5のうちの1つに記載
    の産業用ロボット。
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