JP3447696B2 - 基板挿抜装置 - Google Patents
基板挿抜装置Info
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- JP3447696B2 JP3447696B2 JP2000399543A JP2000399543A JP3447696B2 JP 3447696 B2 JP3447696 B2 JP 3447696B2 JP 2000399543 A JP2000399543 A JP 2000399543A JP 2000399543 A JP2000399543 A JP 2000399543A JP 3447696 B2 JP3447696 B2 JP 3447696B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板挿抜装置に関
し、特に、コネクタを介して、ドータ基板をマザー基板
に実装するための、ドータ基板をマザー基板に抜き挿し
する基板挿抜装置に関する。
し、特に、コネクタを介して、ドータ基板をマザー基板
に実装するための、ドータ基板をマザー基板に抜き挿し
する基板挿抜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の高機能化や多機能化などにと
もなって、複数の子基板(本明細書においては、ドータ
基板とも称す。)に電子部品を実装し、これらドータ基
板をコネクタなどを介して、親基板(本明細書において
は、マザー基板とも称す。)に実装して使用する場合が
ある。
もなって、複数の子基板(本明細書においては、ドータ
基板とも称す。)に電子部品を実装し、これらドータ基
板をコネクタなどを介して、親基板(本明細書において
は、マザー基板とも称す。)に実装して使用する場合が
ある。
【0003】従来、上記場合に対応するため、コネクタ
を介してドータ基板をマザー基板に実装する技術とし
て、省スペース化,ドータ基板の交換作業性,ドータ基
板やマザー基板の冷却性能などを考慮した様々な技術が
提案され実用化されてきた。次に、これら従来技術につ
いて、図面を参照して説明する。
を介してドータ基板をマザー基板に実装する技術とし
て、省スペース化,ドータ基板の交換作業性,ドータ基
板やマザー基板の冷却性能などを考慮した様々な技術が
提案され実用化されてきた。次に、これら従来技術につ
いて、図面を参照して説明する。
【0004】(第一従来例)第一従来例における技術
は、特開平10−107470号において開示された、
マザーボード及びこれを含む筐体構造に関する技術であ
る。図7は、第一従来例における筐体の要部の概略図を
示しており、(a)は正面方向の断面図を、(b)は側
面方向の断面図を示している。同図において、100は
筐体であり、正面に、開閉式の扉101が設けてあり、
背面に、筐体100内部を強制冷却するためのファン1
02が、縦横二個ずつ配設してある。
は、特開平10−107470号において開示された、
マザーボード及びこれを含む筐体構造に関する技術であ
る。図7は、第一従来例における筐体の要部の概略図を
示しており、(a)は正面方向の断面図を、(b)は側
面方向の断面図を示している。同図において、100は
筐体であり、正面に、開閉式の扉101が設けてあり、
背面に、筐体100内部を強制冷却するためのファン1
02が、縦横二個ずつ配設してある。
【0005】ここで、マザー基板103は、筐体100
内部の背面側に、ファン102と対面するように垂直に
実装されており、さらに、このマザー基板102に、四
つのドータ基板104が、コネクタ105を介して垂直
に実装されている。また、筐体100内部の冷却を効率
良く行うために、マザー基板103に、複数の通風孔1
06を配設してある。
内部の背面側に、ファン102と対面するように垂直に
実装されており、さらに、このマザー基板102に、四
つのドータ基板104が、コネクタ105を介して垂直
に実装されている。また、筐体100内部の冷却を効率
良く行うために、マザー基板103に、複数の通風孔1
06を配設してある。
【0006】この筐体100によれば、ドータ基板10
4を水平方向に容易に抜き挿しすることができるととも
に、筐体100の正面から、外部空気を吸い込み、ドー
タ基板104の間を通過させ、マザー基板103の通風
孔106を通過させて、ファン102から排気すること
ができるので、冷却効率が高く、かつ、その分ドータ基
板104を高密度に実装することができる。
4を水平方向に容易に抜き挿しすることができるととも
に、筐体100の正面から、外部空気を吸い込み、ドー
タ基板104の間を通過させ、マザー基板103の通風
孔106を通過させて、ファン102から排気すること
ができるので、冷却効率が高く、かつ、その分ドータ基
板104を高密度に実装することができる。
【0007】(第二従来例)また、第二従来例における
技術は、マザー基板,ドータ基板及びファンをユニット
化した技術である。図8は、第二従来例における筐体の
側面方向の概略断面図を示している。同図において、1
00aは筐体であり、正面側に引き出し可能なユニット
107を、三段に収納する構造としてある。
技術は、マザー基板,ドータ基板及びファンをユニット
化した技術である。図8は、第二従来例における筐体の
側面方向の概略断面図を示している。同図において、1
00aは筐体であり、正面側に引き出し可能なユニット
107を、三段に収納する構造としてある。
【0008】ここで、ユニット107は、上面に、ドー
タ基板104aを抜き挿しするための天板108が開閉
自在に設けてあり、底面に、コネクタ105aが実装さ
れたマザー基板103aが実装されており、さらに、背
面に、ファン102を設けた構成としてある。なお、ド
ータ基板104aの下方端部に、外部接続電極104b
が形成され、コネクタ105aと電気的に接続する構造
としてある。
タ基板104aを抜き挿しするための天板108が開閉
自在に設けてあり、底面に、コネクタ105aが実装さ
れたマザー基板103aが実装されており、さらに、背
面に、ファン102を設けた構成としてある。なお、ド
ータ基板104aの下方端部に、外部接続電極104b
が形成され、コネクタ105aと電気的に接続する構造
としてある。
【0009】この筐体100aによれば、ユニット10
7を正面方向に引き出して、天板108を開くと、マザ
ー基板103aにドータ基板104aを容易に抜き挿し
でき、さらに、ユニット107の正面側から外部空気を
吸い込み、ドータ基板104aおよびマザー基板103
aを冷却して、ファン102から、排気する構成として
あるので、優れた冷却効率を発揮し、この分ドータ基板
104aを高密度に実装することができる。
7を正面方向に引き出して、天板108を開くと、マザ
ー基板103aにドータ基板104aを容易に抜き挿し
でき、さらに、ユニット107の正面側から外部空気を
吸い込み、ドータ基板104aおよびマザー基板103
aを冷却して、ファン102から、排気する構成として
あるので、優れた冷却効率を発揮し、この分ドータ基板
104aを高密度に実装することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第一従
来例の筐体の技術は、マザー基板に通風孔を設けるた
め、マザー基板の配線領域が減るので、配線設計する際
に、高度な配線設計技術を必要としたり、配線設計時間
が長くなるといった問題があった。また、予定していた
層数で配線できなくなり、マザー基板(プリント基板)
の層数を増加する場合があり、かかる場合には、マザー
基板の基板代が高額となるといった問題があった。
来例の筐体の技術は、マザー基板に通風孔を設けるた
め、マザー基板の配線領域が減るので、配線設計する際
に、高度な配線設計技術を必要としたり、配線設計時間
が長くなるといった問題があった。また、予定していた
層数で配線できなくなり、マザー基板(プリント基板)
の層数を増加する場合があり、かかる場合には、マザー
基板の基板代が高額となるといった問題があった。
【0011】また、第二従来例における筐体の技術は、
ドータ基板を交換する際に、ユニットを筐体から引き出
して、天板を開けて作業するので、上段のユニットのド
ータ基板を交換するとき、天板を開けるスペースを筐体
の正面上方に確保しなければならないといった問題があ
った。
ドータ基板を交換する際に、ユニットを筐体から引き出
して、天板を開けて作業するので、上段のユニットのド
ータ基板を交換するとき、天板を開けるスペースを筐体
の正面上方に確保しなければならないといった問題があ
った。
【0012】さらにまた、上記従来技術において、ドー
タ基板の抜き挿しは、ドータ基板を掴んで、押すあるい
は引くといった直線的な動作であるため、力の入れ具合
をコントロールしにくく、例えば、ドータ基板を強く引
っ張りすぎて、抜けた後の余力で、ドータ基板を筐体な
どにぶつけて破損させたり、あるいは、ドータ基板を挿
す際に、斜めに挿してしまいコネクタが電気的に接続で
きないといった危険性があり、つまり、ドータ基板を簡
単かつ安全確実に抜き挿しできないといった問題があっ
た。
タ基板の抜き挿しは、ドータ基板を掴んで、押すあるい
は引くといった直線的な動作であるため、力の入れ具合
をコントロールしにくく、例えば、ドータ基板を強く引
っ張りすぎて、抜けた後の余力で、ドータ基板を筐体な
どにぶつけて破損させたり、あるいは、ドータ基板を挿
す際に、斜めに挿してしまいコネクタが電気的に接続で
きないといった危険性があり、つまり、ドータ基板を簡
単かつ安全確実に抜き挿しできないといった問題があっ
た。
【0013】このように、ドータ基板をマザー基板に実
装するための従来技術として、例えば、上記筐体の構造
に関する技術が実用化されてはいるものの、これら従来
技術は、改良する余地を含んでいた。そこで、本発明者
は、発想を変え、筐体に組み込まれる基板挿抜装置につ
いて創意工夫した結果、上記問題を解決することができ
る基板挿抜装置を想到するに至ったものである。
装するための従来技術として、例えば、上記筐体の構造
に関する技術が実用化されてはいるものの、これら従来
技術は、改良する余地を含んでいた。そこで、本発明者
は、発想を変え、筐体に組み込まれる基板挿抜装置につ
いて創意工夫した結果、上記問題を解決することができ
る基板挿抜装置を想到するに至ったものである。
【0014】本発明は、上述した従来の技術が有する問
題を解決するために提案されたものであり、マザー基板
に通風孔を設けなくても冷却効率が良く、かつ、ドータ
基板を抜き挿しする際の作業スペースを省スペース化で
き、さらに、ドータ基板を簡単かつ安全確実に抜き挿し
できる基板挿抜装置の提供を目的とする。
題を解決するために提案されたものであり、マザー基板
に通風孔を設けなくても冷却効率が良く、かつ、ドータ
基板を抜き挿しする際の作業スペースを省スペース化で
き、さらに、ドータ基板を簡単かつ安全確実に抜き挿し
できる基板挿抜装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の基板挿抜装置は、マザー基板
に、コネクタを介してドータ基板を実装するための基板
挿抜装置であって、前記ドータ基板に取り付けられ、当
該ドータ基板の抜き挿し方向に移動する保持具と、この
保持具の前記マザー基板側及び反マザー基板側に配設さ
れ、かつ、互いに連動して回転し当該保持具を前記抜き
挿し方向に移動させるカムとを具備した構成としてあ
る。
本発明の請求項1記載の基板挿抜装置は、マザー基板
に、コネクタを介してドータ基板を実装するための基板
挿抜装置であって、前記ドータ基板に取り付けられ、当
該ドータ基板の抜き挿し方向に移動する保持具と、この
保持具の前記マザー基板側及び反マザー基板側に配設さ
れ、かつ、互いに連動して回転し当該保持具を前記抜き
挿し方向に移動させるカムとを具備した構成としてあ
る。
【0016】このようにすると、カムが、保持具をドー
タ基板の抜き挿し方向に移動させるので、ドータ基板を
マザー基板にスムースに実装し、また、ドータ基板をマ
ザー基板からスムースに取り外すことができ、ドータ基
板を簡単に抜き挿しできる。また、カム及びカムが回転
するスペースがあれば、ドータ基板の実装および取り外
しを行うことができ、省スペース化を図ることができ
る。
タ基板の抜き挿し方向に移動させるので、ドータ基板を
マザー基板にスムースに実装し、また、ドータ基板をマ
ザー基板からスムースに取り外すことができ、ドータ基
板を簡単に抜き挿しできる。また、カム及びカムが回転
するスペースがあれば、ドータ基板の実装および取り外
しを行うことができ、省スペース化を図ることができ
る。
【0017】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の基板挿抜装置において、前記ドータ基板の抜き挿し方
向に移動し、かつ、前記保持部を前記マザー基板と平行
方向に着脱可能に収納するガイド手段を設けた構成とし
てある。
の基板挿抜装置において、前記ドータ基板の抜き挿し方
向に移動し、かつ、前記保持部を前記マザー基板と平行
方向に着脱可能に収納するガイド手段を設けた構成とし
てある。
【0018】このようにすると、ドータ基板をマザー基
板と平行に出し入れすることができるので、作業スペー
スを省スペース化することができる。また、マザー基板
に通風孔を設けなくても、ドータ基板やマザー基板を効
率良く冷却することができる。
板と平行に出し入れすることができるので、作業スペー
スを省スペース化することができる。また、マザー基板
に通風孔を設けなくても、ドータ基板やマザー基板を効
率良く冷却することができる。
【0019】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の基板挿抜装置において、前記カムを、前記保持
具の左右側に配設した構成としてある。
2記載の基板挿抜装置において、前記カムを、前記保持
具の左右側に配設した構成としてある。
【0020】このようにすると、左右方向に関して保持
具を平行に移動することができるので、保持具の移動を
スムースに行うことができる。
具を平行に移動することができるので、保持具の移動を
スムースに行うことができる。
【0021】請求項4記載の発明は、上記請求項1〜3
のいずれかに記載の基板挿抜装置において、前記カム
を、前記保持具の前後側に配設した構成としてある。
のいずれかに記載の基板挿抜装置において、前記カム
を、前記保持具の前後側に配設した構成としてある。
【0022】このようにすると、前後方向に関して保持
具を平行に移動することができるので、保持具の移動を
スムースに行うことができる。
具を平行に移動することができるので、保持具の移動を
スムースに行うことができる。
【0023】請求項5記載の発明は、上記請求項1〜4
のいずれかに記載の基板挿抜装置において、前記カムの
軸に、遊星歯車を設けた構成としてある。
のいずれかに記載の基板挿抜装置において、前記カムの
軸に、遊星歯車を設けた構成としてある。
【0024】このようにすると、各遊星歯車とかみ合う
太陽歯車を用いて、複数のカムを容易に連動して回転さ
せることができるので、構造を単純化し、かつ、複数の
カムの回転操作を容易に行うことができる。さらに、太
陽歯車を回転させる動作は、力加減を調整しやすいの
で、ドータ基板の抜き挿しをより簡単に行うことができ
る。
太陽歯車を用いて、複数のカムを容易に連動して回転さ
せることができるので、構造を単純化し、かつ、複数の
カムの回転操作を容易に行うことができる。さらに、太
陽歯車を回転させる動作は、力加減を調整しやすいの
で、ドータ基板の抜き挿しをより簡単に行うことができ
る。
【0025】請求項6記載の発明は、上記請求項1〜5
のいずれかに記載の基板挿抜装置において、前記マザー
基板の平面上における前記ドータ基板の位置を決めるた
めの、平面上の位置決め手段を設けた構成としてある。
のいずれかに記載の基板挿抜装置において、前記マザー
基板の平面上における前記ドータ基板の位置を決めるた
めの、平面上の位置決め手段を設けた構成としてある。
【0026】このようにすると、マザー基板の平面上に
おけるドータ基板の位置決めを容易にかつ精度よく行う
ことができる。また、マザー基板に実装されたコネクタ
と、ドータ基板に実装されたコネクタとのかみ合わせを
精度よく規定することができるので、接続不良やコネク
タの破損といった不具合を効果的に防止することができ
る。
おけるドータ基板の位置決めを容易にかつ精度よく行う
ことができる。また、マザー基板に実装されたコネクタ
と、ドータ基板に実装されたコネクタとのかみ合わせを
精度よく規定することができるので、接続不良やコネク
タの破損といった不具合を効果的に防止することができ
る。
【0027】請求項7記載の発明は、上記請求項1〜6
のいずれかに記載の基板挿抜装置において、前記マザー
基板の高さ方向における前記ドータ基板の位置を決める
ための、高さ方向の位置決め手段を設けた構成としてあ
る。
のいずれかに記載の基板挿抜装置において、前記マザー
基板の高さ方向における前記ドータ基板の位置を決める
ための、高さ方向の位置決め手段を設けた構成としてあ
る。
【0028】このようにすると、マザー基板の高さ方向
におけるドータ基板の位置決めを容易にかつ精度よく行
うことができ、つまり、ドータ基板を深く挿しすぎて、
コネクタにダメージを与えたり、逆に、ドータ基板を浅
く挿しすぎて、電気的な接続が確実に行われないといっ
た不具合を排除することができる。
におけるドータ基板の位置決めを容易にかつ精度よく行
うことができ、つまり、ドータ基板を深く挿しすぎて、
コネクタにダメージを与えたり、逆に、ドータ基板を浅
く挿しすぎて、電気的な接続が確実に行われないといっ
た不具合を排除することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の基板挿抜装置の実
施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本
発明の基板挿抜装置が筐体に組み込まれた状態を説明す
るための、要部の側面方向の概略断面図を示している。
図2は、本発明の基板挿抜装置における、ドータ基板が
マザー基板に実装された状態を説明するための要部の概
略図を示しており、(a)は正面方向の断面図を、
(b)は側面方向の断面図を示している。
施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本
発明の基板挿抜装置が筐体に組み込まれた状態を説明す
るための、要部の側面方向の概略断面図を示している。
図2は、本発明の基板挿抜装置における、ドータ基板が
マザー基板に実装された状態を説明するための要部の概
略図を示しており、(a)は正面方向の断面図を、
(b)は側面方向の断面図を示している。
【0030】図1、図2において、1は基板挿抜装置で
あり、筐体2の上部に設けてあり、また、筐体2の底部
にマザー基板3が実装され、さらに、ドータ基板4がマ
ザー基板3に垂直に実装されている。
あり、筐体2の上部に設けてあり、また、筐体2の底部
にマザー基板3が実装され、さらに、ドータ基板4がマ
ザー基板3に垂直に実装されている。
【0031】なお、図1において、筐体2の正面に、扉
(図示せず)が設けてあるが、理解しやすいように省略
してあり、また、図2においては、同様に理解しやすい
ように、筐体2などを省略してある。また、ドータ基板
4は、マザー基板3に垂直に実装されているが、これ
は、コネクタ5,6が垂直実装タイプのコネクタであ
り、つまり、コネクタの抜き挿し方向が垂直方向となっ
ているからであり、コネクタの実装タイプによっては、
必ずしも、垂直方向に限定するものでないことは勿論で
ある。
(図示せず)が設けてあるが、理解しやすいように省略
してあり、また、図2においては、同様に理解しやすい
ように、筐体2などを省略してある。また、ドータ基板
4は、マザー基板3に垂直に実装されているが、これ
は、コネクタ5,6が垂直実装タイプのコネクタであ
り、つまり、コネクタの抜き挿し方向が垂直方向となっ
ているからであり、コネクタの実装タイプによっては、
必ずしも、垂直方向に限定するものでないことは勿論で
ある。
【0032】ここで、基板挿抜装置1は、マザー基板3
に実装されたコネクタ5と、ドータ基板4に実装された
コネクタ6とを電気的に接続させることにより、ドータ
基板4をマザー基板3に実装する基板挿抜装置である。
なお、コネクタ6を実装する代りに、コネクタ5と接続
できるように、ドータ基板4の下方端部に外部接続電極
を形成してもよいことは勿論である。
に実装されたコネクタ5と、ドータ基板4に実装された
コネクタ6とを電気的に接続させることにより、ドータ
基板4をマザー基板3に実装する基板挿抜装置である。
なお、コネクタ6を実装する代りに、コネクタ5と接続
できるように、ドータ基板4の下方端部に外部接続電極
を形成してもよいことは勿論である。
【0033】基板挿抜装置1は、ドータ基板4に取り付
けられ、ドータ基板4の抜き挿し方向に移動する保持具
11と、この保持具11のマザー基板3側(挿し方向
側)に配設されたカム12と、保持具11の反マザー基
板3側(抜き方向側)に配設されたカム13を有する構
成としてある。なお、図示してないが、保持具11をド
ータ基板4の抜き挿し方向に移動させるためには、例え
ば、保持具11の側面にガイド壁を設けることにより、
保持具11を抜き挿し方向に移動させることができる。
けられ、ドータ基板4の抜き挿し方向に移動する保持具
11と、この保持具11のマザー基板3側(挿し方向
側)に配設されたカム12と、保持具11の反マザー基
板3側(抜き方向側)に配設されたカム13を有する構
成としてある。なお、図示してないが、保持具11をド
ータ基板4の抜き挿し方向に移動させるためには、例え
ば、保持具11の側面にガイド壁を設けることにより、
保持具11を抜き挿し方向に移動させることができる。
【0034】保持具11は、剛体からなる矩形平板状の
形状としてあり、正面側および背面側のほぼ中央に、ね
じ用穴が穿設された保持部11aを、下方に突設した構
成としてある。また、保持具11は、ねじが、上記ねじ
用穴およびドータ基板4に穿設されたねじ用穴に挿入さ
れて、ナットと螺着されており、ドータ基板4を吊り下
げた状態で保持(固定)している。
形状としてあり、正面側および背面側のほぼ中央に、ね
じ用穴が穿設された保持部11aを、下方に突設した構
成としてある。また、保持具11は、ねじが、上記ねじ
用穴およびドータ基板4に穿設されたねじ用穴に挿入さ
れて、ナットと螺着されており、ドータ基板4を吊り下
げた状態で保持(固定)している。
【0035】なお、保持具11の形状は、上記矩形平板
状の形状に限定するものではなく、カム12,13によ
り抜き挿し方向に移動可能な形状であればよく、例え
ば、上面から見てH字状の平板であってもよい。また、
保持部11aの形状も上記形状に限定するものではな
く、例えば、ドータ基板4を挟むように保持部を形成
し、一方の保持部に穿設されたねじ用穴と、もう一方の
保持部に形成されたねじ穴にねじを締め付けて、ドータ
基板4を保持する構成としてもよい。
状の形状に限定するものではなく、カム12,13によ
り抜き挿し方向に移動可能な形状であればよく、例え
ば、上面から見てH字状の平板であってもよい。また、
保持部11aの形状も上記形状に限定するものではな
く、例えば、ドータ基板4を挟むように保持部を形成
し、一方の保持部に穿設されたねじ用穴と、もう一方の
保持部に形成されたねじ穴にねじを締め付けて、ドータ
基板4を保持する構成としてもよい。
【0036】ここで、好ましくは、ねじを締め付けた状
態で、ドータ基板4と保持具11の位置出しが行われる
ようにねじ用穴又はねじ穴を穿設するとよく、このよう
にすると、マザー基板3や、保持具11の位置を規定す
ることにより、コネクタ5,6の位置合わせを自動的に
行うことができる。
態で、ドータ基板4と保持具11の位置出しが行われる
ようにねじ用穴又はねじ穴を穿設するとよく、このよう
にすると、マザー基板3や、保持具11の位置を規定す
ることにより、コネクタ5,6の位置合わせを自動的に
行うことができる。
【0037】また、好ましくは、保持部11をマザー基
板3と平行方向(図2(b)中、前後方向)に着脱可能
に収納し、ドータ基板4の抜き挿し方向に移動する、ガ
イド手段として、ガイドレール14を設けた構成とする
とよい。このガイドレール14は、保持部11aが移動
できるように、底面にスリットが形成され、かつ、ドー
タ基板4を引き出せるように、正面が形成されていない
薄い箱状の形状としてある。また、ガイドレール14
は、保持具11が滑らかにスライドできるような、表面
粗さ,クリアランス,摩擦抵抗を有している。
板3と平行方向(図2(b)中、前後方向)に着脱可能
に収納し、ドータ基板4の抜き挿し方向に移動する、ガ
イド手段として、ガイドレール14を設けた構成とする
とよい。このガイドレール14は、保持部11aが移動
できるように、底面にスリットが形成され、かつ、ドー
タ基板4を引き出せるように、正面が形成されていない
薄い箱状の形状としてある。また、ガイドレール14
は、保持具11が滑らかにスライドできるような、表面
粗さ,クリアランス,摩擦抵抗を有している。
【0038】このように、ガイドレール14を設けるこ
とにより、図3に示すように、ドータ基板4をマザー基
板3と平行に出し入れすることができるので、作業スペ
ースを省スペース化することができる。また、例えば、
ドータ基板4に発熱部品である集積回路41が実装され
ていても、図1に示すように、筐体2の正面側から外気
(冷却風)を吸い込み、この外気が、ドータ基板4やマ
ザー基板3などを効率良く冷却して、筐体2の背面側に
配設されたファン7から排気することができ、優れた冷
却性能を発揮することができる。また、マザー基板3
に、上記第一従来例の通風孔を設ける必要はない。
とにより、図3に示すように、ドータ基板4をマザー基
板3と平行に出し入れすることができるので、作業スペ
ースを省スペース化することができる。また、例えば、
ドータ基板4に発熱部品である集積回路41が実装され
ていても、図1に示すように、筐体2の正面側から外気
(冷却風)を吸い込み、この外気が、ドータ基板4やマ
ザー基板3などを効率良く冷却して、筐体2の背面側に
配設されたファン7から排気することができ、優れた冷
却性能を発揮することができる。また、マザー基板3
に、上記第一従来例の通風孔を設ける必要はない。
【0039】ここで、好ましくは、ガイドレール14の
材料を、摩擦抵抗の小さい絶縁性の樹脂とするとよく、
このようにすると、保持具11を滑らかにスライドさせ
ることができるとともに、一般的に金属からなる保持具
11やカム12,13との摺動により、導電性の削り粉
などがマザー基板3に落下する危険性を排除することが
できる。
材料を、摩擦抵抗の小さい絶縁性の樹脂とするとよく、
このようにすると、保持具11を滑らかにスライドさせ
ることができるとともに、一般的に金属からなる保持具
11やカム12,13との摺動により、導電性の削り粉
などがマザー基板3に落下する危険性を排除することが
できる。
【0040】なお、ガイド手段の構造は、上記ガイドレ
ール14の構造に限定するものではなく、保持具11を
マザー基板3と平行方向(図2(b)中、前後方向)に
着脱可能に収納し、ドータ基板4の抜き挿し方向に移動
させる機能を有する構造であればよい。例えば、本実施
形態では、後述するように、筒状の四つのカム12,1
3を用いているので、この効果により、保持具11は、
自動的に抜き挿し方向と平行に移動する。したがって、
ガイドレール14の代りに、保持具11の左右方向の端
面にガイド部を配設することによって、保持具11をマ
ザー基板3と平行方向(図2(b)中、前後方向)に着
脱させることができる。
ール14の構造に限定するものではなく、保持具11を
マザー基板3と平行方向(図2(b)中、前後方向)に
着脱可能に収納し、ドータ基板4の抜き挿し方向に移動
させる機能を有する構造であればよい。例えば、本実施
形態では、後述するように、筒状の四つのカム12,1
3を用いているので、この効果により、保持具11は、
自動的に抜き挿し方向と平行に移動する。したがって、
ガイドレール14の代りに、保持具11の左右方向の端
面にガイド部を配設することによって、保持具11をマ
ザー基板3と平行方向(図2(b)中、前後方向)に着
脱させることができる。
【0041】カム12とカム13は、互いに連動して回
転し保持具11を抜き挿し方向に移動させる構成として
ある。つまり、原動節としてカム12が回転して、従動
節である保持具11を抜き方向に距離Δだけ移動させる
際、カム12と連動してカム13が回転し、保持具11
の抜き方向への移動を妨げない構成としてある。また、
原動節としてカム13が回転して、従動節である保持具
11を挿し方向に距離Δだけ移動させる際、カム13と
連動してカム12が回転し、保持具11の挿し方向への
移動を妨げない構成としてある。なお、距離Δは、カム
12,13の長辺方向と短辺方向の長さの差分となる。
転し保持具11を抜き挿し方向に移動させる構成として
ある。つまり、原動節としてカム12が回転して、従動
節である保持具11を抜き方向に距離Δだけ移動させる
際、カム12と連動してカム13が回転し、保持具11
の抜き方向への移動を妨げない構成としてある。また、
原動節としてカム13が回転して、従動節である保持具
11を挿し方向に距離Δだけ移動させる際、カム13と
連動してカム12が回転し、保持具11の挿し方向への
移動を妨げない構成としてある。なお、距離Δは、カム
12,13の長辺方向と短辺方向の長さの差分となる。
【0042】このようにすると、カム12,13が、保
持具11をドータ基板4の抜き挿し方向に移動させるの
で、ドータ基板4をマザー基板3にスムースに実装し、
また、ドータ基板4をマザー基板3からスムースに取り
外すことができる。つまり、ドータ基板4は、コネクタ
5,6が嵌合することにより、マザー基板3と電気的に
接続してあり、この嵌合に必要な押力は、一般的に、数
N(ニュートン)から数十Nとなる。このため、ドータ
基板4を掴んで、押すあるいは引くといった直線的な動
作は、力の入れ具合をコントロールしにくい場合がある
が、この直線的な押力を、カム12,13を回転させる
トルクに変換することができるので、力の調節を容易に
行うことができ、ドータ基板を簡単に抜き挿しできる。
持具11をドータ基板4の抜き挿し方向に移動させるの
で、ドータ基板4をマザー基板3にスムースに実装し、
また、ドータ基板4をマザー基板3からスムースに取り
外すことができる。つまり、ドータ基板4は、コネクタ
5,6が嵌合することにより、マザー基板3と電気的に
接続してあり、この嵌合に必要な押力は、一般的に、数
N(ニュートン)から数十Nとなる。このため、ドータ
基板4を掴んで、押すあるいは引くといった直線的な動
作は、力の入れ具合をコントロールしにくい場合がある
が、この直線的な押力を、カム12,13を回転させる
トルクに変換することができるので、力の調節を容易に
行うことができ、ドータ基板を簡単に抜き挿しできる。
【0043】また、カム12,13及びカム12,13
が回転するスペースがあれば、ドータ基板4の抜き挿し
を行うことができ、省スペース化を図ることができる。
さらに、上記ガイドレール14を設けることにより、コ
ネクタ5から抜いたドータ基板4を、前方向にスライド
されて引き出すことができるので、より大きな省スペー
ス化を図ることができる。
が回転するスペースがあれば、ドータ基板4の抜き挿し
を行うことができ、省スペース化を図ることができる。
さらに、上記ガイドレール14を設けることにより、コ
ネクタ5から抜いたドータ基板4を、前方向にスライド
されて引き出すことができるので、より大きな省スペー
ス化を図ることができる。
【0044】また、本実施形態において、カム12とカ
ム13は、剛体からなる同一形状の楕円形としてあり、
カム12の長軸が水平となるときに、カム13の長軸が
垂直となるように90°回転角度をずらして、筐体2に
回転自在に配設してある。ただし、カム12,13の形
状は、上記形状に限定されるものではなく、互いにころ
がり接触をなす曲線を有する形状であればよく、例え
ば、ローブ車形状や、歯形車形状であってもよいことは
勿論である。
ム13は、剛体からなる同一形状の楕円形としてあり、
カム12の長軸が水平となるときに、カム13の長軸が
垂直となるように90°回転角度をずらして、筐体2に
回転自在に配設してある。ただし、カム12,13の形
状は、上記形状に限定されるものではなく、互いにころ
がり接触をなす曲線を有する形状であればよく、例え
ば、ローブ車形状や、歯形車形状であってもよいことは
勿論である。
【0045】また、保持具11の抜き挿し方向の移動距
離は、コネクタ5,6の嵌合距離と、コネクタ5,6が
接触しないようにドータ基板4をスライドさせるクリア
ランスとを合計した距離だけ必要となる。したがって、
カム12,13が、保持具11を移動させる移動距離
は、この合計した距離となる。ここで、この合計した距
離は、通常、数mmから十数mmと短いので、カム1
2,13を大型化しなくても済み、省スペース化を図る
ことができる。
離は、コネクタ5,6の嵌合距離と、コネクタ5,6が
接触しないようにドータ基板4をスライドさせるクリア
ランスとを合計した距離だけ必要となる。したがって、
カム12,13が、保持具11を移動させる移動距離
は、この合計した距離となる。ここで、この合計した距
離は、通常、数mmから十数mmと短いので、カム1
2,13を大型化しなくても済み、省スペース化を図る
ことができる。
【0046】ここで、好ましくは、カム12,13を、
保持具11の左右側に配設した構成とするとよく、この
ようにすると、左右方向に関して保持具11を平行に移
動することができるので、保持具11の移動をスムース
に行うことができる。また、さらに好ましくは、カム1
2,13を、保持具11の前後側に配設した構成とする
とよく、このようにすると、前後方向に関して保持具1
1を平行に移動することができるので、保持具11の移
動をスムースに行うことができる。
保持具11の左右側に配設した構成とするとよく、この
ようにすると、左右方向に関して保持具11を平行に移
動することができるので、保持具11の移動をスムース
に行うことができる。また、さらに好ましくは、カム1
2,13を、保持具11の前後側に配設した構成とする
とよく、このようにすると、前後方向に関して保持具1
1を平行に移動することができるので、保持具11の移
動をスムースに行うことができる。
【0047】なお、本実施形態において、カム12およ
びカム13は、筒状の形状としてあるので、例えば、厚
さの薄いカムを、保持具11の前後側に配設したと同様
の効果を得ることができ、前後方向に関して保持具11
を平行に移動することができる。また、カム12,13
は、例えば、回転数制御されたモータで回転させたり、
作業者が手動で各カム12,13を微小角度ずつ回転さ
せることなどにより、回転させることができる。
びカム13は、筒状の形状としてあるので、例えば、厚
さの薄いカムを、保持具11の前後側に配設したと同様
の効果を得ることができ、前後方向に関して保持具11
を平行に移動することができる。また、カム12,13
は、例えば、回転数制御されたモータで回転させたり、
作業者が手動で各カム12,13を微小角度ずつ回転さ
せることなどにより、回転させることができる。
【0048】また、好ましくは、カム12,13の軸の
正面側端面に、遊星歯車15を設けた構成とするとよ
く、このようにすると、各遊星歯車15とかみ合う、挿
抜工具としての太陽歯車16を用いて、複数のカム1
2,13を容易に連動して回転させることができ、基板
挿抜装置1の構造を単純化し、かつ、複数のカム12,
13の回転操作を容易に行うことができる。さらに、太
陽歯車16を手動で廻す動作は、力(トルク)加減を調
整しやすいので、ドータ基板4の抜き挿しをより簡単に
行うことができる。
正面側端面に、遊星歯車15を設けた構成とするとよ
く、このようにすると、各遊星歯車15とかみ合う、挿
抜工具としての太陽歯車16を用いて、複数のカム1
2,13を容易に連動して回転させることができ、基板
挿抜装置1の構造を単純化し、かつ、複数のカム12,
13の回転操作を容易に行うことができる。さらに、太
陽歯車16を手動で廻す動作は、力(トルク)加減を調
整しやすいので、ドータ基板4の抜き挿しをより簡単に
行うことができる。
【0049】なお、太陽歯車16を手動で廻すときは、
太陽歯車16に取手を設けた構成とすれば、作業性を向
上させることができ、また、太陽歯車16をモータで回
転させる構成とすることもでき、ドータ基板4の抜き挿
しを短時間、かつ、容易に行うことができる。つまり、
モータなどを使用することで、ドータ基板4の挿抜スピ
ードを調整し、時間制限のあるドータ基板4の交換作業
などにも使用可能である。
太陽歯車16に取手を設けた構成とすれば、作業性を向
上させることができ、また、太陽歯車16をモータで回
転させる構成とすることもでき、ドータ基板4の抜き挿
しを短時間、かつ、容易に行うことができる。つまり、
モータなどを使用することで、ドータ基板4の挿抜スピ
ードを調整し、時間制限のあるドータ基板4の交換作業
などにも使用可能である。
【0050】また、好ましくは、マザー基板3の平面上
におけるドータ基板4の位置を決めるための、平面上の
位置決め手段、すなわち、図2に示すように、左右方向
のストッパ17と、後ろ方向のストッパ18を設けた構
成とするとよい。このようにすると、マザー基板3の平
面上におけるドータ基板4の位置決めを容易にかつ精度
よく行うことができる。また、マザー基板3に実装され
たコネクタ5と、ドータ基板4に実装されたコネクタ6
とのかみ合わせを精度よく規定することができるので、
接続不良やコネクタ5,6どうしの破損といった不具合
を効果的に防止することができる。
におけるドータ基板4の位置を決めるための、平面上の
位置決め手段、すなわち、図2に示すように、左右方向
のストッパ17と、後ろ方向のストッパ18を設けた構
成とするとよい。このようにすると、マザー基板3の平
面上におけるドータ基板4の位置決めを容易にかつ精度
よく行うことができる。また、マザー基板3に実装され
たコネクタ5と、ドータ基板4に実装されたコネクタ6
とのかみ合わせを精度よく規定することができるので、
接続不良やコネクタ5,6どうしの破損といった不具合
を効果的に防止することができる。
【0051】また、好ましくは、マザー基板3の高さ方
向におけるドータ基板4の位置を決めるための、高さ方
向の位置決め手段、すなわち、挿し方向のストッパ19
と、抜き方向のストッパ19aを設けた構成とするとよ
く、このようにすると、ドータ基板4のコネクタ6をコ
ネクタ5に深く挿しすぎて、ダメージを与えたり、逆
に、浅く挿したために、電気的な接続が確実に行われな
いといった不具合を排除することができる。
向におけるドータ基板4の位置を決めるための、高さ方
向の位置決め手段、すなわち、挿し方向のストッパ19
と、抜き方向のストッパ19aを設けた構成とするとよ
く、このようにすると、ドータ基板4のコネクタ6をコ
ネクタ5に深く挿しすぎて、ダメージを与えたり、逆
に、浅く挿したために、電気的な接続が確実に行われな
いといった不具合を排除することができる。
【0052】次に、上記構造を有する基板挿抜装置1の
動作および作用について説明する。先ず、ドータ基板4
をマザー基板3に実装する際は、図3に示すように、ド
ータ基板4が保持された保持具11をガイドレール14
にスライドさせながら挿入する。
動作および作用について説明する。先ず、ドータ基板4
をマザー基板3に実装する際は、図3に示すように、ド
ータ基板4が保持された保持具11をガイドレール14
にスライドさせながら挿入する。
【0053】ここで、カム12,13が、図4に示すよ
うに、保持具11を抜き方向に移動した回転角度として
あるので、コネクタ5,6が接触することなく、保持具
11は、ガイドレール14に挿入される。また、カム1
2,13を上記回転角度に設定する際、太陽歯車16を
回転させている作業者は、ガイドレール14がストッパ
19と当接すると、太陽歯車16が回転できなくなり、
保持具11の抜き方向への移動が完了したことを知るこ
とができるので、回転が不十分のため、コネクタ5,6
どうしがぶつかって損傷するといった作業不良を防止す
ることができる。
うに、保持具11を抜き方向に移動した回転角度として
あるので、コネクタ5,6が接触することなく、保持具
11は、ガイドレール14に挿入される。また、カム1
2,13を上記回転角度に設定する際、太陽歯車16を
回転させている作業者は、ガイドレール14がストッパ
19と当接すると、太陽歯車16が回転できなくなり、
保持具11の抜き方向への移動が完了したことを知るこ
とができるので、回転が不十分のため、コネクタ5,6
どうしがぶつかって損傷するといった作業不良を防止す
ることができる。
【0054】また、作業者が、保持具11をガイドレー
ル14に挿入すると、ストッパ17により、コネクタ6
の左右方向の位置は、コネクタ5に嵌合できる位置に位
置決めされ、かつ、保持具11を挿入し続けてストッパ
18と当接させると、コネクタ6の前後方向の位置は、
コネクタ5に嵌合できる位置に位置決めされる。したが
って、マザー基板3上におけるコネクタ6の位置ずれに
起因する、電気的接続不良などの不具合を排除すること
ができる。
ル14に挿入すると、ストッパ17により、コネクタ6
の左右方向の位置は、コネクタ5に嵌合できる位置に位
置決めされ、かつ、保持具11を挿入し続けてストッパ
18と当接させると、コネクタ6の前後方向の位置は、
コネクタ5に嵌合できる位置に位置決めされる。したが
って、マザー基板3上におけるコネクタ6の位置ずれに
起因する、電気的接続不良などの不具合を排除すること
ができる。
【0055】続いて、作業者は、図5に示すように、太
陽歯車16を、カム12,13に設けられた遊星歯車1
5とかみ合わせ、図6に示すように、反時計廻り方向に
回転させる。このようにすると、基板挿抜装置1は、上
述した遊星歯車,カム12,13及びストッパ17の効
果により、保持具11が挿し方向に移動し、コネクタ6
がスムースにコネクタ5に嵌入される。
陽歯車16を、カム12,13に設けられた遊星歯車1
5とかみ合わせ、図6に示すように、反時計廻り方向に
回転させる。このようにすると、基板挿抜装置1は、上
述した遊星歯車,カム12,13及びストッパ17の効
果により、保持具11が挿し方向に移動し、コネクタ6
がスムースにコネクタ5に嵌入される。
【0056】次に、作業者は、太陽歯車16を回転し続
けると、ガイドレール14がストッパ19aと当接し
て、太陽歯車16が回転できなくなり、保持具11の挿
し方向への移動が完了したことを知ることができるの
で、回転させすぎてコネクタ5,6どうしがぶつかって
損傷するといった作業不良を防止することができる。ま
た、ドータ基板4をマザー基板3から取り外すときは、
上記作業を逆に実施することにより、ドータ基板4をス
ムースに取り外すことができる。
けると、ガイドレール14がストッパ19aと当接し
て、太陽歯車16が回転できなくなり、保持具11の挿
し方向への移動が完了したことを知ることができるの
で、回転させすぎてコネクタ5,6どうしがぶつかって
損傷するといった作業不良を防止することができる。ま
た、ドータ基板4をマザー基板3から取り外すときは、
上記作業を逆に実施することにより、ドータ基板4をス
ムースに取り外すことができる。
【0057】このように、本発明における基板挿抜装置
によれば、ドータ基板を簡単かつ安全確実に抜き挿しす
ることができ、さらに、冷却性能に優れ、かつ、省スペ
ース化を図ることが可能な基板挿抜装置を提供すること
ができる。
によれば、ドータ基板を簡単かつ安全確実に抜き挿しす
ることができ、さらに、冷却性能に優れ、かつ、省スペ
ース化を図ることが可能な基板挿抜装置を提供すること
ができる。
【0058】なお、上述したガイド手段,保持具の左右
側に配設したカム,保持具の前後側に配設したカム,遊
星歯車と太陽歯車,平面上の位置決め手段及び高さ方向
の位置決め手段は、それぞれ単独で使用することができ
るとともに、これらの組み合わせとしても使用すること
ができ、それぞれの効果を発揮することができることは
勿論である。
側に配設したカム,保持具の前後側に配設したカム,遊
星歯車と太陽歯車,平面上の位置決め手段及び高さ方向
の位置決め手段は、それぞれ単独で使用することができ
るとともに、これらの組み合わせとしても使用すること
ができ、それぞれの効果を発揮することができることは
勿論である。
【0059】また、本発明における基板挿抜装置は、筐
体に対して、基板挿抜装置,ファン、マザー基板及びド
ータ基板をユニット化した構造とすることもできる。さ
らにまた、マザーカードを筐体内の底面に平行に実装す
る場合に限定するものではなく、側面に平行に実装する
構造としてもよいことは、勿論である。
体に対して、基板挿抜装置,ファン、マザー基板及びド
ータ基板をユニット化した構造とすることもできる。さ
らにまた、マザーカードを筐体内の底面に平行に実装す
る場合に限定するものではなく、側面に平行に実装する
構造としてもよいことは、勿論である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の基板挿抜
装置によれば、マザー基板に通風孔を設けなくても、優
れた冷却性能を発揮でき、作業スペースの省スペース化
を図ることができ、さらに、抜き挿し動作自体をスムー
スかつ精度良く行うことにより、ドータ基板を簡単かつ
安全確実に抜き挿しできる基板挿抜装置を提供すること
ができる。
装置によれば、マザー基板に通風孔を設けなくても、優
れた冷却性能を発揮でき、作業スペースの省スペース化
を図ることができ、さらに、抜き挿し動作自体をスムー
スかつ精度良く行うことにより、ドータ基板を簡単かつ
安全確実に抜き挿しできる基板挿抜装置を提供すること
ができる。
【図1】図1は、本発明の基板挿抜装置が筐体に組み込
まれた状態を説明するための、要部の側面方向の概略断
面図を示している。
まれた状態を説明するための、要部の側面方向の概略断
面図を示している。
【図2】図2は、本発明の基板挿抜装置における、ドー
タ基板がマザー基板に実装された状態を説明するための
要部の概略図を示しており、(a)は正面方向の断面図
を、(b)は側面方向の断面図を示している。
タ基板がマザー基板に実装された状態を説明するための
要部の概略図を示しており、(a)は正面方向の断面図
を、(b)は側面方向の断面図を示している。
【図3】図3は、本発明の基板挿抜装置における、ドー
タ基板がガイドレールに挿入される状態を説明するため
の、要部の側面方向の概略断面図を示している。
タ基板がガイドレールに挿入される状態を説明するため
の、要部の側面方向の概略断面図を示している。
【図4】図4は、本発明の基板挿抜装置における、ドー
タ基板がガイドレールに挿入された状態を説明するため
の、要部の概略図を示しており、(a)は正面方向の断
面図を、(b)は側面方向の断面図を示している。
タ基板がガイドレールに挿入された状態を説明するため
の、要部の概略図を示しており、(a)は正面方向の断
面図を、(b)は側面方向の断面図を示している。
【図5】図5は、本発明の基板挿抜装置における、ドー
タ基板がガイドレールに挿入された状態を説明するため
の、要部の側面方向の概略断面図を示している。
タ基板がガイドレールに挿入された状態を説明するため
の、要部の側面方向の概略断面図を示している。
【図6】図6は、本発明の基板挿抜装置における、ドー
タ基板がガイドレールに挿入されている状態を説明する
ための、要部の概略図を示しており、(a)は正面方向
の断面図を、(b)は側面方向の断面図を示している。
タ基板がガイドレールに挿入されている状態を説明する
ための、要部の概略図を示しており、(a)は正面方向
の断面図を、(b)は側面方向の断面図を示している。
【図7】図7は、第一従来例における筐体の要部の概略
図を示しており、(a)は正面方向の断面図を、(b)
は側面方向の断面図を示している。
図を示しており、(a)は正面方向の断面図を、(b)
は側面方向の断面図を示している。
【図8】図8は、第二従来例における筐体の側面方向の
概略断面図を示している。
概略断面図を示している。
1 基板挿抜装置
2 筐体
3 マザー基板
4 ドータ基板
5,6 コネクタ
7 ファン
11 保持具
11a 保持部
12,13 カム
14 ガイドレール
15 遊星歯車
16 太陽歯車
17,18,19,19a ストッパ
100,100a 筐体
101 扉
102 ファン
103,103a マザー基板
104,104a ドータ基板
104b 外部接続電極
105,105a コネクタ
106 通風孔
107 ユニット
108 天板
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平10−270873(JP,A)
特開 平4−308000(JP,A)
特開2000−91772(JP,A)
特開 平11−177284(JP,A)
特開 平8−236999(JP,A)
特開2000−241476(JP,A)
特開 平10−138062(JP,A)
特開 平11−177219(JP,A)
特開 平7−104887(JP,A)
実開 昭64−50483(JP,U)
実開 昭62−138493(JP,U)
実開 昭58−184889(JP,U)
実開 昭61−39985(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H05K 7/14
Claims (7)
- 【請求項1】 マザー基板に、コネクタを介してドータ
基板を実装するための基板挿抜装置であって、 前記ドータ基板に取り付けられ、当該ドータ基板の抜き
挿し方向に移動する保持具と、 この保持具の前記マザー基板側及び反マザー基板側に配
設され、かつ、互いに連動して回転し当該保持具を前記
抜き挿し方向に移動させるカムとを具備したことを特徴
とする基板挿抜装置。 - 【請求項2】 前記ドータ基板の抜き挿し方向に移動
し、かつ、前記保持部を前記マザー基板と平行方向に着
脱可能に収納するガイド手段を設けた請求項1記載の基
板挿抜装置。 - 【請求項3】 前記カムを、前記保持具の左右側に配設
した請求項1又は2記載の基板挿抜装置。 - 【請求項4】 前記カムを、前記保持具の前後側に配設
した請求項1〜3のいずれかに記載の基板挿抜装置。 - 【請求項5】 前記カムの軸に、遊星歯車を設けた請求
項1〜4のいずれかに記載の基板挿抜装置。 - 【請求項6】 前記マザー基板の平面上における前記ド
ータ基板の位置を決めるための、平面上の位置決め手段
を設けた請求項1〜5のいずれかに記載の基板挿抜装
置。 - 【請求項7】 前記マザー基板の高さ方向における前記
ドータ基板の位置を決めるための、高さ方向の位置決め
手段を設けた請求項1〜6のいずれかに記載の基板挿抜
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000399543A JP3447696B2 (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 基板挿抜装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000399543A JP3447696B2 (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | 基板挿抜装置 |
Publications (2)
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