JP3447581B2 - 加入者線給電回路および極性切換方法 - Google Patents

加入者線給電回路および極性切換方法

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JP3447581B2
JP3447581B2 JP29210398A JP29210398A JP3447581B2 JP 3447581 B2 JP3447581 B2 JP 3447581B2 JP 29210398 A JP29210398 A JP 29210398A JP 29210398 A JP29210398 A JP 29210398A JP 3447581 B2 JP3447581 B2 JP 3447581B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加入者給電回路、
特に公衆電話の課金信号送出のために単一の給電回路に
よりティップ(Tip)線電位/リング(Ring)線
電位の極性切換を行う極性切換回路を内蔵した加入者線
給電回路において、極性切換時の雑音発生がない加入者
線給電回路に関し、さらにはこのような加入者線給電回
路における極性切換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、本発明の対象となる半定電流給
電方式の加入者線給電回路を示す。この加入者線給電回
路は、極性切換回路を内蔵しており、このような加入者
線給電回路は、特開平10−65838号公報「加入者
回路」に開示されている。
【0003】図7の加入者線給電回路は、交換機側に設
置され、基本的に、入出力差動形の平衡増幅器2と、直
流帰還回路4と、オフセットキャンセル回路6とから構
成されている。平衡増幅器2の入力端子は、ティップ線
8aとリング線8bよりなる2線式線路により加入者
(図示せず)に接続されている。平衡増幅器2の出力端
子には、直流帰還回路4が接続される。直流帰還回路4
は、2個のスイッチSW1,SW2と、バッファ増幅器
10と、加算器12と、電圧弁別回路14と、2個のス
イッチSW3,SW5と、抵抗16およびコンデンサ1
8よりなるローパスフィルタと、増幅器20と、電圧電
流変換回路22と、トランジスタ24とから構成され、
トランジスタ24のコレクタ端子は、平衡増幅器2の反
転入力端子に接続されている。
【0004】一方、オフセットキャンセル回路6は、増
幅器26と、抵抗28およびコンデンサ30よりなるロ
ーパスフィルタと、2個のスイッチSW4,SW6と、
増幅器32と、電圧電流変換回路34と、トランジスタ
36とから構成され、トランジスタ36のコレクタ端子
は、平衡増幅器2の非反転入力端子に接続されている。
【0005】直流帰還回路4のスイッチSW3,SW5
と、オフセットキャンセル回路6のスイッチSW4,S
W6とは、図示のように接続されている。
【0006】平衡増幅器2は、2つの入力端子間の電圧
を増幅して、互いに同振幅で逆極性の電圧を2つの出力
端子に発生する増幅器である。電圧弁別回路14は、2
つの入力のうち高い電圧の方を有効とする回路である。
直流帰還回路4およびオフセットキャンセル回路6の各
ローパスフィルタは、交流成分を除去し、直流成分のみ
通過させるフィルタである。直流帰還回路の加算器12
において加算される基準電圧VREF1、および電圧電
流変換回路22の反転入力端子に加えられる基準電圧V
REF4は、オフセット電圧である。このようなオフセ
ット電圧は、CMOSトランジスタで回路を構成できる
ようにするためである。このようなオフセット電圧によ
り、オフセット電流が直流帰還電流に重畳される。オフ
セットキャンセル回路6は、このようなオフセット電流
を平衡増幅器2においてキャンセルするためのオフセッ
トキャンセル電流を形成する。したがって、オフセット
キャンセル回路6の抵抗28,コンデンサ30,増幅器
32,トランジスタ36は、直流帰還回路4と同一回路
を構成する。
【0007】以上のような構成の加入者線給電回路にお
いて、加入者が公衆電話の場合、公衆電話への課金信号
は、ティップ線8aとリング線8bの電位の極性を切換
えることにより形成される。ティップ線電位がリング線
電位より高い場合は、ノーマル給電状態であり、ティッ
プ線電位がリング線電位より低い場合は、リバース給電
状態であり、ティップ線電位/リング線電位の極性切換
は、ノーマル給電状態とリバース給電状態との切換を意
味している。
【0008】ノーマル給電時には、スイッチSW1,
3,4をON、スイッチSW2,5,6をOFFする。
平衡増幅器2の出力電圧は、バッファ増幅器10で増幅
され、加算器12でオフセット電圧VREF1が加算さ
れる。加算された電圧は、電圧弁別回路14で基準電圧
VREF2と比較される。基準電圧VREF2の設定に
より、定抵抗給電あるいは定電流給電を実現できる。す
なわち、加算された電圧がVREF2より大きい場合に
は定抵抗給電になり、加算された電圧がVREF2によ
り小さい場合には定電流給電が実現される。いま、加算
電圧がVREF2より大きいとすると、弁別増幅器14
には加算電圧が出力され、ローパスフィルタ(16,1
8)に入力され、交流成分が除去され、直流成分が出力
される。直流成分は増幅器20で増幅され、オフセット
電圧VREF4と加算され、電圧電流変換回路22に入
力され、オフセット電流が重畳した電流に変換され、平
衡増幅器2の反転入力端子に帰還される。
【0009】一方、オフセットキャンセル回路6では、
オフセット電圧VREF1をキャンセルするための基準
電圧VREF3が増幅器26で増幅され、ローパスフィ
ルタ(28,30)に入力され、直流成分が増幅器32
で増幅され、オフセット電圧VREF4が加算され、電
圧電流変換回路34でオフセットキャンセル電流に変換
され、平衡増幅器2の非反転入力端子に入力される。
増幅器では、直流帰還電流に重畳されたオフセット電
流は、オフセットキャンセル電流によってキャンセルさ
れる。
【0010】リバース給電時には、ノーマル給電時の直
流帰還電流とオフセットキャンセル電流の平衡増幅器2
への流入点を入れ替えることで実現できる。すなわち、
スイッチSW1,3,4をOFF、スイッチSW2,
5,6をONとする。
【0011】以上のように、ノーマル給電時とリバース
給電時とで、直流帰還電流とオフセットキャンセル電流
の平衡増幅器への流入点が入れ替わるため、ティップ線
電位/リング線電位の極性が反転する。これにより課金
信号を形成できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の加入者
線給電回路では、スイッチSW1〜6のON/OFFが
切換わることにより、直流帰還電流とオフセットキャン
セル電流の平衡増幅器への流入点が瞬時に入れ替わる。
従って、ティップ線電位/リング線電位が急峻に変化す
るため、ティップ線電位/リング線電位の極性切換わり
時に、利用者に雑音が聞こえる。すなわち、課金信号が
交換機側から送られてくると、公衆電話の利用者には雑
音が聞こえ、耳ざわりである。
【0013】本発明の目的は、課金信号の発生時に、雑
音を生じさせない加入者線給電回路を提供することにあ
る。
【0014】本発明の他の目的は、このような加入者線
給電回路において、ティップ線電位/リング線電位の極
性切換方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様によれ
ば、入力端子にティップ線およびリング線が接続された
平衡増幅器と、この平衡増幅器の出力電圧が入力され、
この電圧を用いて得られる第1の電圧から直流成分を出
力する第1のローパスフィルタを有し、この第1のロー
パスフィルタの出力を電圧電流変換して直流帰還電流を
生成する直流帰還回路と、この直流帰還回路へのオフセ
ット電圧により前記直流帰還電流に重畳されるオフセッ
ト電流を前記平衡増幅器においてキャンセルするための
第2の電圧が入力される第2のローパスフィルタを有
し、この第2のローパスフィルタの出力を電圧電流変換
し、オフセットキャンセル電流を生成するオフセットキ
ャンセル回路とを備え、ティップ線電位/リング線電位
の極性切換を行う極性切換回路を内蔵した加入者線給電
回路において、前記直流帰還回路に含まれる第1のロー
パスフィルタを構成する第1のコンデンサまたは前記オ
フセットキャンセル回路に含まれる第2のローパスフィ
ルタを構成する第2のコンデンサの電位と、第1の基準
電位または第2の基準電位とを比較する電圧比較器と、
前記電圧比較器の出力に基づいて、前記第1または第2
のコンデンサの一方を、前記第1の基準電位まで充電さ
せる第1の定電流回路と、前記電圧比較器の出力に基づ
いて、前記第1または第2のコンデンサの他方を、前
第2の基準電位まで放電させる第2の定電流回路とを備
え、極性切換を行う際に前記第1または第2のコンデン
サの一方を前記第1の定電流回路により充電した後に、
前記第1または第2のコンデンサの他方を前記第2の定
電流回路により放電する一方、前記第1および第2のコ
ンデンサの電位にそれぞれ応じた電流を前記平衡増幅器
にそれぞれ入力することにより、前記平衡増幅器の前記
入力端子に接続されたティップ線およびリング線の各電
位をゆるやかに変化させて極性切換を行う。
【0016】また本発明の他の態様によれば、入力端子
にティップ線およびリング線が接続された平衡増幅器
と、この平衡増幅器の出力電圧が入力され、この電圧を
用いて得られる第1の電圧から直流成分を出力する第1
のローパスフィルタを有し、この第1のローパスフィル
タの出力を電圧電流変換して直流帰還電流を生成する直
流帰還回路と、この直流帰還回路へのオフセット電圧に
より前記直流帰還電流に重畳されるオフセット電流を前
記平衡増幅器においてキャンセルするための第2の電圧
が入力される第2のローパスフィルタを有し、この第2
のローパスフィルタの出力を電圧電流変換し、オフセッ
トキャンセル電流を生成するオフセットキャンセル回路
とを備え、ティップ線電位/リング線電位の極性切換を
行う極性切換回路を内蔵した加入者線給電回路の極性切
換方法において、極性切換を行う際に、前記直流帰還回
路に含まれる第1のローパスフィルタを構成する第1の
コンデンサまたは前記オフセットキャンセル回路に含ま
れる第2のローパスフィルタを構成する第2のコンデン
サのいずれか片方を充電した後に他方を放電する一方、
前記第1および第2のコンデンサの電位にそれぞれ応じ
た電流を前記平衡増幅器にそれぞれ入力することによ
り、前記平衡増幅器の前記入力端子に接続されたティッ
プ線およびリング線の各電位をゆるやかに変化させて極
性切換を行う。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の加入者線給電回
路の第1の実施例を示す回路図である。図7で示した従
来の加入者線給電回路と異なる点は、電圧比較器40
と、定電流源42およびスイッチSW12の直列回路よ
りなる定電流回路と、定電流源44およびスイッチSW
13の直列回路よりなる定電流回路とをさらに付加し、
増幅器26と抵抗28との間にスイッチSW7を設けた
ことである。なお、図1において、図7と同一の構成要
素には、同一の番号および記号を付して示す。
【0018】定電流源42およびスイッチSW12の直
列回路は、電圧源とスイッチSW6の一端との間に設け
られている。また、定電流源44とスイッチSW13の
直列回路は、グランドとスイッチSW4の一端との間に
設けられている。
【0019】電圧比較器40は、図2に拡大図を示す
が、差動増幅器46を備え、この差動増幅器の非反転入
力には、2個のスイッチSW8,10が並列に設けら
れ、差動増幅器の反転入力には、2個のスイッチSW
9,11が並列に設けられている。
【0020】スイッチSW8の他端は、基準電圧VRE
F2に接続され、スイッチSW11の他端は、増幅器2
6の出力端子に接続されている。スイッチSW9,10
の他端は互いに接続され、抵抗28の一端に接続されて
いる。
【0021】比較器40は、さらに2個のAND回路4
8,50を備え、これらAND回路の一方の入力端子に
は、差動増幅器46の出力端子が接続されている。AN
D回路48,50の出力は、SW12,13のON,O
FFを制御する。
【0022】図1には図示しないが、この加入者線給電
回路は、図3に示す制御信号発生回路52を備え、この
回路は、極性切換信号“REV”から制御信号φ1,φ
2,φ3,φ4を発生する。これら制御信号は、図1に
示すように、スイッチSW12,13以外の他のスイッ
チのON,OFF制御に用いられる。制御信号は“H”
レベルでスイッチをONし、“L”レベルでスイッチを
OFFする。また、制御信号φ2は、電圧比較器40の
AND回路48の他方の入力端子に入力され、制御信号
φ3は、電圧比較器40のAND回路50の他方の入力
端子に入力される。
【0023】次に、第1の実施例の加入者線給電回路に
おけるノーマル給電状態とリバース給電状態の切換動
作、すなわちティップ線電位とリング線電位の極性切換
動作を図4のタイミングチャートを参照して説明する。
【0024】図4に示すように、極性切換信号“RE
V”により、制御信号φ1,φ2,φ3,φ4が発生さ
れる。制御信号φ1は、スイッチSW7をON/OFF
し、制御信号φ4は、ノーマル給電またはリバース給電
の状態にするためにスイッチSW1,SW2,SW3,
SW4,SW5,SW6をON,OFF制御する。ま
た、制御信号φ2,φ3は、電圧比較器40内のスイッ
チSW8,9,10,11をON/OFF制御する。
【0025】時刻t1までは、信号φ1は“H”レベル
に、信号φ2は“L”レベルに、信号φ3は“L”レベ
ルに、信号φ4は“H”レベルにある。このとき、スイ
ッチSW1,3,4,7はON、スイッチSW2,5,
6はOFFするので加入者線給電回路はノーマル給電状
態にある。すなわち、直流帰還電流は平衡増幅器の反転
入力端子に、オフセットキャンセル電流は平衡増幅器の
非反転入力端子に流入する。
【0026】時刻t1で極性切換信号“REV”が
“H”レベルになると、制御信号発生回路52は、信号
φ1を“L”レベルに、信号φ2を“H”レベルに変化
させる。これにより、スイッチSW7がOFFし、電圧
比較器40のスイッチSW8,9がONする。電圧比較
器は、コンデンサ30の電位と基準電位VREF2とを
比較する。AND回路48の一方の入力である信号φ2
は“H”レベルであるから、VREF2がコンデンサ3
0の電位より大きい間は、スイッチSW12をONし、
定電流源42よりコンデンサ30を充電し、コンデンサ
30の電位を増大させる。これによりオフセットキャン
セル電流が増加し、その結果、リング線電位が徐々に上
昇していく。リング線電位がこのように上昇していく
と、平衡増幅器2の特性により、ティップ線電位が下降
していく。コンデンサ30の充電は、コンデンサの電位
が基準電位VREF2に等しくなるまで行われる。この
時点で、コンデンサ30の電位はコンデンサ18の電位
に等しくなる。また、この時点では、ティップ線電位と
リング線電位とが等しくなるように、定電流源42の電
流値が設定されている。ティップ線電位とリング線電位
とが等電位となる時刻に一致して、制御信号発生回路5
2は、制御信号φ2,φ3,φ4のレベルを変化させ
る。
【0027】すなわち、時刻t2で、信号φ2が“L”
レベルに、信号φ3が“H”レベルに、信号φ4が
“L”レベルに変化する。このとき、スイッチSW1,
3,4,7がOFF、スイッチSW2,5,6がONと
なり、直流帰還電流とオフセットキャンセル電流の平衡
増幅器2への流入点が入れ替わる。すなわち平衡増幅器
の非反転入力端子に直流帰還電流が、平衡増幅器の反転
入力端子にオフセットキャンセル電流が流入する。
【0028】さらに、電圧比較器40ではSW10,1
1がONし、差動増幅器46は、コンデンサ18の電位
と、基準電圧VREF3が入力される増幅器26の出力
とが比較されて、AND回路50の出力によりスイッチ
SW13がONし、定電流源44によりコンデンサ18
の電荷を引き抜く、すなわちコンデンサ18を放電させ
る。これによりコンデンサ18の電位が下がり、図4に
示すようにティップ線電位がさらに下降し、リング線電
位がさらに上昇する。コンデンサ18の放電は、コンデ
ンサ18の電位が増幅器26の出力に等しくなるまで行
われる。
【0029】時刻t3で、信号φ1は“H”レベルに、
信号φ3は“L”レベルに変わり、加入者線給電回路は
リバース給電状態になる。
【0030】以上のように、ノーマル給電からリバース
給電に切換える場合に、瞬時に切換えるのではなく、時
t1〜時刻t3の過渡期間を設け、ティップ線電位とリ
ング線電位とを徐々に変化させて、ノーマル給電からリ
バース給電に切換えている。このようにすることによ
り、ティップ線電位/リング線電位がゆるやかに変化す
るように極性切換が行われるので極性切換時に雑音が発
生しない。時刻t1〜t3の過渡期間は、雑音が発生し
ない最小期間となるように選定される。一例として、本
実施例では、100mSを目標とした。
【0031】時刻t4で極性切換信号“REV”が
“L”レベルに変わると、制御信号発生回路52は、制
御信号φ1を“L”レベルに、φ2を“H”レベルに変
化させる。時刻t4以降は、前述したと同様に、時刻t
4〜t6の過渡期間を経てリバース給電からノーマル給
電に切換えられる。時刻t4〜t5の間ではコンデンサ
18が充電され、ティップ線電位が上昇し、リング線電
位が下降する。ティップ線電位とリング線電位とが等し
くなる時刻t5で、極性切換えが行われる。時刻t5〜
t6では、コンデンサ30が放電され、リング線電位が
さらに下降し、ティップ線電位がさらに上昇する。時刻
t6でノーマル給電状態となる。
【0032】このように、リバース給電からノーマル給
電への切換においても、ティップ線電位/リング線電位
がゆるやかに変化するように極性切換が行われるので極
性切換時に雑音が発生しない。
【0033】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図5は、第2の実施例を示す回路図であり、図1
の第1の実施例と異なる点は、電圧比較器および定電流
回路を、D/A変換器60で置き換えたことである。図
1と同一の構成要素には、同一の参照番号を付して示し
てある。
【0034】この第2の実施例におけるD/A変換器6
0の動作を、図6のタイミングチャートを参照しながら
説明する。D/A変換器60には、基準電圧VREF
2,増幅器26の出力端子,抵抗28の一端が接続され
る。図5に示すように、各接続線上に、A点,B点,C
点を定める。また、D/A変換器60には、制御信号φ
2,φ3およびクロックCLKが供給される。
【0035】図6に示す各期間,,,につい
て、D/A変換器の動作を説明する。
【0036】期間では、コンデンサ30の電位をA点
の電位からB点の電位(基準電圧VREF2)に変化さ
せる。例えば、D/A変換器のビット数を4とすると、
制御信号φ2が“H”レベル,制御信号φ3が“L”レ
ベルでは、下記の電圧をクロックCLKに同期し順次出
力することによりコンデンサ30の電位を変化させるこ
とができる。 (A点の初期電位)+{(B点の電位)−(A点の初期電位)}×(1/15) (A点の初期電位)+{(B点の電位)−(A点の初期電位)}×(2/15) (A点の初期電位)+{(B点の電位)−(A点の初期電位)}×(3/15) ……… (A点の初期電位)+{(B点の電位)−(A点の初期電位)}×(14/15 ) (A点の初期電位)+{(B点の電位)−(A点の初期電位)}×(15/15 ) すなわち、B点の電位からA点の初期電位との差の1/
15の値に対し、1〜15倍したものをそれぞれA点の
初期電位に加え、最終的にD/A変換器60の出力をB
点の電位に一致させる。これによりコンデンサ30が充
電され、その電位が基準電圧VREF2に等しくなる。
【0037】期間では、制御信号φ2が“L”レベ
ル,制御信号φ3が“H”レベルに変化し、コンデンサ
18を放電し、その電位をB点の電位からC点の電位に
変化させる。
【0038】以上の過渡期間,の間で、第1の実施
例と同様に、ノーマル給電からリバース給電への切換に
おいて、ティップ線電位/リング線電位がゆるやかに変
化するように極性切換が行われる。
【0039】次に、リバース給電からノーマル給電への
切換におけるD/A変換器の動作を説明する。期間で
は、コンデンサ18を充電し、その電位をA点の電位か
らB点の電位に変化させる。続いて、期間では、コン
デンサ30を放電し、その電位をB点の電位からC点の
電位に変化させる。
【0040】以上の過渡期間,の間で、第1の実施
例と同様に、ティップ線電位/リング線電位がゆるやか
に変化するように極性切換が行われる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ティップ線電位/リング線電位の極性切換を、コンデン
サへの充電/放電を利用して行うため、ティップ線電位
/リング線電位の変化が急峻でなくなるので、ティップ
線電位/リング線電位の極性切換時に、雑音発生がなく
なる。
【0042】したがって、公衆電話への課金信号をティ
ップ線電位/リング線電位の極性切換により行う場合、
利用者に耳ざわりな雑音を発生しないという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加入者線給電回路の第1の実施例を示
す回路図である。
【図2】電圧比較器を示す回路図である。
【図3】制御信号発生回路を示す図である。
【図4】第1の実施例における極性切換動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図5】本発明の加入者線給電回路の第2の実施例を示
す回路図である。
【図6】第2の実施例における極性切換動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図7】従来の加入者線給電回路を示す図である。
【符号の説明】
2 平衡増幅器 4 直流帰還回路 6 オフセットキャンセル回路 8a ティップ線 8b リング線 10 バッファ増幅器 12 加算器 14 電圧弁別回路 16,28 抵抗 18,30 コンデンサ 20,26,32 増幅器 22,34 電圧電流変換回路 24,36 トランジスタ 40 電圧比較器 42,44 定電流源 46 差動増幅器 48,50 AND回路 52 制御信号発生回路 60 D/A変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 1/00 H04M 15/00 H04M 19/00 - 19/08 H04Q 3/42 - 3/42 104

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力端子にティップ線およびリング線が接
    続された平衡増幅器と、この平衡増幅器の出力電圧が入
    力され、この電圧を用いて得られる第1の電圧から直流
    成分を出力する第1のローパスフィルタを有し、この第
    1のローパスフィルタの出力を電圧電流変換して直流帰
    還電流を生成する直流帰還回路と、この直流帰還回路へ
    のオフセット電圧により前記直流帰還電流に重畳される
    オフセット電流を前記平衡増幅器においてキャンセルす
    るための第2の電圧が入力される第2のローパスフィル
    タを有し、この第2のローパスフィルタの出力を電圧電
    流変換し、オフセットキャンセル電流を生成するオフセ
    ットキャンセル回路とを備え、ティップ線電位/リング
    線電位の極性切換を行う極性切換回路を内蔵した加入者
    線給電回路において、 前記直流帰還回路に含まれる第1のローパスフィルタを
    構成する第1のコンデンサまたは前記オフセットキャン
    セル回路に含まれる第2のローパスフィルタを構成する
    第2のコンデンサの電位と、第1の基準電位または第2
    の基準電位とを比較する電圧比較器と、 前記電圧比較器の出力に基づいて、前記第1または第2
    のコンデンサの一方を、前記第1の基準電位まで充電さ
    せる第1の定電流回路と、 前記電圧比較器の出力に基づいて、前記第1または第2
    のコンデンサの他方を、前記第2の基準電位まで放電さ
    せる第2の定電流回路とを備え、 極性切換を行う際に前記第1または第2のコンデンサの
    一方を前記第1の定電流回路により充電した後に、前記
    第1または第2のコンデンサの他方を前記第2の定電流
    回路により放電する一方、前記第1および第2のコンデ
    ンサの電位にそれぞれ応じた電流を前記平衡増幅器にそ
    れぞれ入力することにより、前記平衡増幅器の前記入力
    端子に接続されたティップ線およびリング線の各電位を
    ゆるやかに変化させて極性切換を行うことを特徴とする
    加入者線給電回路。
  2. 【請求項2】入力端子にティップ線およびリング線が接
    続された平衡増幅器と、この平衡増幅器の出力電圧が入
    力され、この電圧を用いて得られる第1の電圧から直流
    成分を出力する第1のローパスフィルタを有し、この第
    1のローパスフィルタの出力を電圧電流変換して直流帰
    還電流を生成する直流帰還回路と、この直流帰還回路へ
    のオフセット電圧により前記直流帰還電流に重畳される
    オフセット電流を前記平衡増幅器においてキャンセルす
    るための第2の電圧が入力される第2のローパスフィル
    タを有し、この第2のローパスフィルタの出力を電圧電
    流変換し、オフセットキャンセル電流を生成するオフセ
    ットキャンセル回路とを備え、ティップ線電位/リング
    線電位の極性切換を行う極性切換回路を内蔵した加入者
    線給電回路において、 前記直流帰還回路に含まれる第1のローパスフィルタを
    構成する第1のコンデンサまたは前記オフセットキャン
    セル回路に含まれる第2のローパスフィルタを構成する
    第2のコンデンサを充電する場合に、第1の基準電位ま
    でコンデンサを充電するための電圧を発生し、前記第1
    または第2のコンデンサを放電する場合に、第2の基準
    電位までコンデンサを放電するための電圧を発生するD
    /A変換器を備え、 極性切換を行う際に前記D/A変換器の出力電圧により
    前記第1または第2のコンデンサの方を充電した後に
    他方を放電する一方、前記第1および第2のコンデンサ
    の電位にそれぞれ応じた電流を前記平衡増幅器にそれぞ
    れ入力することにより、前記平衡増幅器の前記入力端子
    に接続されたティップ線およびリング線の各電位をゆる
    やかに変化させて極性切換を行うことを特徴とする加入
    者線給電回路。
  3. 【請求項3】入力端子にティップ線およびリング線が接
    続された平衡増幅器と、この平衡増幅器の出力電圧が入
    力され、この電圧を用いて得られる第1の電圧から直流
    成分を出力する第1のローパスフィルタを有し、この第
    1のローパスフィルタの出力を電圧電流変換して直流帰
    還電流を生成する直流帰還回路と、この直流帰還回路へ
    のオフセット電圧により前記直流帰還電流に重畳される
    オフセット電流を前記平衡増幅器においてキャンセルす
    るための第2の電圧が入力される第2のローパスフィル
    タを有し、この第2のローパスフィルタの出力を電圧電
    流変換し、オフセットキャンセル電流を生成するオフセ
    ットキャンセル回路とを備え、ティップ線電位/リング
    線電位の極性切換を行う極性切換回路を内蔵した加入者
    線給電回路の極性切換方法において、 極性切換を行う際に、前記直流帰還回路に含まれる第1
    のローパスフィルタを構成する第1のコンデンサまたは
    前記オフセットキャンセル回路に含まれる第2のローパ
    スフィルタを構成する第2のコンデンサのいずれか片方
    を充電した後に他方を放電する一方、前記第1および第
    2のコンデンサの電位にそれぞれ応じた電流を前記平衡
    増幅器にそれぞれ入力することにより、前記平衡増幅器
    の前記入力端子に接続されたティップ線およびリング線
    の各電位をゆるやかに変化させて極性切換を行うことを
    特徴とする加入者線給電回路の極性切換方法。
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