JP3446779B2 - 車輪速検出装置 - Google Patents

車輪速検出装置

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JP3446779B2 JP25886994A JP25886994A JP3446779B2 JP 3446779 B2 JP3446779 B2 JP 3446779B2 JP 25886994 A JP25886994 A JP 25886994A JP 25886994 A JP25886994 A JP 25886994A JP 3446779 B2 JP3446779 B2 JP 3446779B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の車輪速を検出す
る車輪速検出装置に関し、特に、車輪速の検出精度を高
めるように改善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両におけるアンチスキッドブレ
ーキ制御やスリップ制御等の種々の車両制御の為の基礎
データとして、4輪の車輪速が用いられる。車輪の車輪
速を検出する車輪速検出装置は、一般に、車輪と一体回
転し外周部に複数の被検出部を形成した被検出体と、こ
の被検出体の被検出部を検出する電磁ピックアップから
なる車輪速センサと、その検出信号を増幅する増幅回路
と、その増幅された検出信号を波形整形して車輪速パル
スに変換する波形整形回路と、車輪速パルスを受けて、
車輪速を演算する制御装置等で構成されている。そし
て、一般に、所定の極微小時間おきに車輪速パルスがサ
ンプリングされ、その車輪速パルスの立上がりや立下が
りが検出される一方、所定の微小時間周期の演算タイミ
ング毎に、前記サンプリングされた車輪速パルス及び立
上がりや立下がりの判定結果を用いて、車輪速が演算さ
れる。
【0003】ここで、前記制御装置において車輪速パル
スから車輪速を検出する車輪速検出制御技術としては、
種々提案されている。例えば、特開昭64−97871
号公報には、車輪速パルスの立上がりと立下がりを検出
し、今回の演算タイミングで検出された方のパルス立上
がり又はパルス立下がりの回数から、今回の車輪速を検
出する検出制御技術が記載されている。特開平5−13
3967号公報には、車輪速パルスの立上がりと立下が
りの両エッジの回数から、車輪速を演算する車輪速検出
制御技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭64−97
871号公報の車輪速検出制御技術では、車輪速パルス
の立上がりと立下がりを適宜使い分けるため、低速時の
精度低下を防止できるかも知れないが、結局のところ、
立上がり又は立下がりの一方のみを使用する関係上、デ
ータ数が少なくなり分解能が低くなるから、検出精度を
高めるには限界がある。
【0005】前記特開平5−133967号公報の車輪
速検出制御技術では、車輪速パルスの立上がりと立下が
りの両方から車輪速を検出するため、データ数が多く、
分解能が高くなって検出精度をある程度高め得るが、立
上がりと立下がりの回数のみに基づいて車輪速を検出す
るだけであって、立上がりから立上がりまでの時間や立
下がりから立下がりまでの時間を演算することもないの
で、低速時に車輪速パルスの周期が大きくなった場合
に、車輪速の検出精度が低下するという問題がある。本
発明の目的は、低速時における車輪速の検出精度を十分
に高め得るような車輪速検出装置、ノイズ等の影響を受
けにくい車輪速検出装置、データ演算負荷を軽減できる
車輪速検出装置、を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の車輪速検出装
置は、車両の車輪と一体回転する被検出体の被検出部を
検出する車輪速センサを備え、車輪速センサの検出信号
を波形整形した車輪速パルスを受けて所定周期の演算タ
イミング毎に車輪速を検出する車輪速検出装置におい
て、前記車輪速パルスの立上がりと立下がりを判定する
パルス判定手段と、前記パルス判定手段の判定結果を用
いて、前回サイクルの最後の立上がりから今回サイクル
の最後の立上がりまでの第1経過時間とその間の第1パ
ルス数とを演算するとともに、前回サイクルの最後の立
下がりから今回サイクルの最後の立下がりまでの第2経
過時間とその間の第2パルス数とを演算するデータ演算
手段と、前記データ演算手段の演算結果を受け、(第1
パルス数+第2パルス数)/(第1経過時間+第2経過
時間)に比例した車輪速を演算する車輪速演算手段とを
備えたものである。
【0007】請求項2の車輪速検出装置は、車両の車輪
と一体回転する被検出体の被検出部を検出する車輪速セ
ンサを備え、車輪速センサの検出信号を波形整形した車
輪速パルスを受けて所定周期の演算タイミング毎に車輪
速を検出する車輪速検出装置において、前記車輪速パル
スの立上がりと立下がりを判定するパルス判定手段と、
前記パルス判定手段の判定結果を用いて、今回サイクル
における立上がり回数に比例した第1車輪速と、今回サ
イクルにおける立下がり回数に比例した第2車輪速と、
前回車輪速と車輪加速度とから求められる第3車輪速と
を演算し、第1,第2車輪速のうち第3車輪速に近い方
を今回の車輪速として求める車輪速演算手段とを備えた
ものである。
【0008】請求項3の車輪速検出装置は、車両の車輪
と一体回転する被検出体の被検出部を検出する車輪速セ
ンサを備え、車輪速センサの検出信号を波形整形した車
輪速パルスを受けて所定周期の演算タイミング毎に車輪
速を検出する車輪速検出装置において、前記車輪速パル
スの立上がりと立下がりを判定するパルス判定手段と、
前記パルス判定手段の判定結果を用いて、車輪速パルス
の立上がりと立下がりの何れか一方を優先させ、今回サ
イクルにおける優先側の立上がり回数又は立下がり回数
に比例する車輪速を演算するとともに、低速時に優先側
の立上がり又は立下がりが検出されないときには、非優
先側の立上がり回数又は立下がり回数に比例する車輪速
を演算する車輪速演算手段とを備えたものである。
【0009】
【発明の作用及び効果】請求項1の車輪速検出装置にお
いては、所定周期の演算タイミング毎に車輪速パルスを
解析して車輪速を検出するが、パルス判定手段は、車輪
速パルスの立上がりと立下がりを判定し、データ演算手
段は、パルス判定手段の判定結果を用いて、前回サイク
ルの最後の立上がりから今回サイクルの最後の立上がり
までの第1経過時間とその間の第1パルス数とを演算
し、前回サイクルの最後の立下がりから今回サイクルの
最後の立下がりまでの第2経過時間とその間の第2パル
ス数とを演算する。車輪速演算手段は、データ演算手段
の演算結果を受け、(第1パルス数+第2パルス数)/
(第1経過時間+第2経過時間)に比例した車輪速を演
算する。
【0010】以上のように、車輪速パルスの立上がりと
立下がりの両方のパルス数(第1パルス数と第2パルス
数)と、車輪速パルスの立上がりと立下がりの両方の経
過時間(第1経過時間と第2経過時間)とを加味して、
車輪速を演算するため、車輪速検出の精度を高めること
ができる。特に、低速時に車輪速パルスの周期が大きく
なった場合ににおける車輪速の検出を精度を高めること
ができる。
【0011】請求項2の車輪速検出装置においては、所
定周期の演算タイミング毎に車輪速パルスを解析して車
輪速を検出する際、パルス判定手段は、車輪速パルスの
立上がりと立下がりを判定し、車輪速演算手段は、パル
ス判定手段の判定結果を用いて、今回サイクルにおける
立上がり回数に比例した第1車輪速と、今回サイクルに
おける立下がり回数に比例した第2車輪速と、前回車輪
速と車輪加速度とから求められる第3車輪速とを演算
し、第1,第2車輪速のうち第3車輪速に近い方を今回
の車輪速として求める。
【0012】以上のように、前回車輪速と車輪加速度と
から求められる第3車輪速に近い方の第1車輪速又は第
2車輪速を、今回の車輪速として求めるので、ノイズ等
の影響により、異常値となった方の車輪速を除くことが
できるから、車輪速検出精度を高めることができる。
【0013】請求項3の車輪速検出装置においては、所
定周期の演算タイミング毎に車輪速パルスを解析して車
輪速を検出する際、パルス判定手段は、車輪速パルスの
立上がりと立下がりを判定し、車輪速演算手段は、パル
ス判定手段の判定結果を用いて、車輪速パルスの立上が
りと立下がりの何れか一方を優先させ、今回サイクルに
おける優先側の立上がり回数又は立下がり回数に比例す
る車輪速を演算するとともに、低速時に優先側の立上が
り又は立下がりが検出されないときには、非優先側の立
上がり回数又は立下がり回数に比例する車輪速を演算す
る。以上のように、通常は、優先側の立上がり又は立下
がりの回数から車輪速を演算するので、車輪速演算の負
荷軽減を図りつつも、低速時において、優先側の立上が
り又は立下がりが検出されないときには、非優先側の立
上がり回数又は立下がり回数から車輪速を演算すること
で、低速時の車輪速の精度低下を確実に防止することが
できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図1に示すように、車両の4輪の車輪速
を夫々検出する為に、4組の車輪速検出装置が設けられ
るが、そのうちの1組の車輪速検出装置1について説明
する。この車輪速検出装置1は、エキサイタ2と、電磁
ピックアップからなる車輪速センサ3と、車輪速センサ
3の検出信号を増幅する増幅回路4と、増幅回路4で増
幅された検出信号を受けて矩形波パルスとなるように波
形整形する波形整形回路5と、この波形整形回路5から
供給される車輪速パルス信号(以下、パルス信号とい
う)を受けて、車輪速を演算するCPU6等で構成され
ている。前記エキサイタ2は、例えば、外周部に48個
の歯を有する強磁性体の歯車状部材であり、このエキサ
イタ2は、検出対象である車輪と一体回転するように設
けられている。
【0015】エキサイタ2が車輪とともに回転している
とき、車輪速センサ3から正弦波の検出信号が発生し、
その検出信号が増幅回路4で増幅されて、波形整形回路
5に供給され、波形整形回路5は、正弦波の検出信号を
波形整形した車輪速パルスPをCPU6に供給する。C
PU6(中央演算装置)は、イグニションスイッチ7を
介して電源のバッテリ8から電力の供給を受け、このC
PU6には、ROMとRAMとを含むメモリ9が接続さ
れ、ROMには後述の車輪速検出制御の制御プログラム
が予め格納され、また、RAMにはその制御に必要な種
々のメモリ(バッファ等)が設けられ、CPU6は、水
晶発振器で発生した数MHzのクロックパルスを分周し
て、車輪速検出制御用の2MHzの制御用クロックパル
スを発生させるパルス発生部と、その制御用クロックパ
ルスをカウントするカウンタ等を備えている。
【0016】この車輪速検出装置1における車輪速検出
制御の概要について説明しておくと、図2に示すよう
に、制御用クロックパルスの発生毎に車輪速パルスPを
読み込んで、その車輪速パルスPの「立上がり」と「立
下がり」とが判定され、これら「立上がり」と「立下が
り」の時刻Put,Pdtが、制御用クロックパルスの
カウント値から決定され、バッファに更新しつつ格納さ
れる。前記バッファに更新しつつ記憶される8ms間の
「立上がり」と「立下がり」の時刻Put,Pdtのデ
ータに基いて、8ms周期の演算タイミング毎に車輪速
を求める演算処理が実行される。尚、8ms周期の演算
タイミングは制御用クロックパルスのカウント値から決
定される。
【0017】この車輪速検出制御においては、時刻Pu
t,Pdtのデータに基いて、前回サイクルの最後の
「立上がり」から今回サイクルの最後の「立上がり」ま
での立上がり経過時間Tuと、この間に発生した車輪速
パルス数Nuとを求めるとともに、前回サイクルの最後
の「立下がり」から今回サイクルの最後の「立下がり」
までの立下がり経過時間Tdと、この間に発生した車輪
速パルス数Ndとを求め、基本的には、(Nu+Nd)
/(Tu+Td)に所定の比例定数Kを掛けた値として
車輪速Vwを演算する。尚、図2の場合、立上がり経過
時間Tuの間に、車輪速パルスP1,P2があるためN
u=2であり、また、立下がり経過時間Tdの間に車輪
速パルスP1,P2,P3があるためNd=3である。
【0018】次に、車輪速検出制御のルーチンについ
て、図3〜図5のフローチャートを参照しつつ説明す
る。尚、フローチャートの符号Si(i=1,2,3・
・・)は各ステップを示すものである。図3は、車輪速
パルスP(以下、パルス信号Pという)の読込み処理の
ルーチンであり、このルーチンは、イグニションスイッ
チ7がオンである限り常時、制御用クロックパルスの入
力毎に実行される。最初に、パルス信号Pが「L」から
「H」に変化したか否か判定し(S1)、その判定がYe
s のときは、クロックパルスカウンタの計数値より時刻
Putが演算され、その時刻Putのデータがバッファ
の第3エリアに格納され(S2)、その後リターンす
る。これに対して、S1の判定がNoのときには、パルス
信号Pが「H」から「L」に変化したか否か判定し(S
3)、その判定がYes のときは、クロックパルスカウン
タの計数値より時刻Pdtが演算され、その時刻Pdt
のデータがバッファの第3エリアに格納され(S4)、
その後リターンする。
【0019】ここで、図6に例示したように、前記バッ
ファの第1エリアには、前回サイクルにおける時刻Pu
t,Pdtのデータが更新しつつ格納され、また、第2
エリアには、今回サイクルにおける時刻Put,Pdt
のデータが更新しつつ格納され、また、第3エリアに
は、次回サイクル(つまり、データ収集中のサイクル)
における時刻Put,Pdtのデータが更新しつつ格納
される。尚、前回サイクル終了の時刻Te(i-1) のデー
タと、今回サイクル終了の時刻Te(i) のデータも更新
しつつ記憶される。
【0020】図4は、車輪速演算処理のルーチンであ
り、このルーチンは8ms周期の演算タイミング毎に実
行される。この演算処理が開始されると、最初に8ms
毎の演算タイミングか否か判定し(S10)、そのタイ
ミングになると、前記バッファに格納してある時刻Pu
t,Pdtのデータが更新される(S11)。この場
合、第2エリアのデータが第1エリアに転送され、第3
エリアのデータが第2エリアに転送される。次に、クロ
ックパルスカウンタの計数値より、この演算タイミング
時刻Teが演算され(S12)、次に、演算タイミング
時刻Teのデータが更新される(S13)。この場合、
前回時刻Te(i-1) に今回時刻Te(i) が付与され、今
回時刻Te(i)に現在の演算タイミングの時刻Teが付
与される。
【0021】次に、S14において、立上がり経過時間
Tuとパルス数Nuとが演算される。経過時間Tuは、
バッファの第1エリアの立上がり時刻データのうちの最
後の時刻Put(j) から、第2エリアの立上がり時刻デ
ータのうちの最後の時刻Put(k) までの経過時間とし
て求められる。図6に示すように、パルス数Nuは、時
刻Put(j) に対応するデータ数(即ち、1)と、時刻
Put(1) から時刻Put(k-1) までのデータ数(即
ち、k−1)との和として、つまり、パルス数Nuは、
第2エリアの立上がり時刻データのデータ数(図6の例
では、k)として演算される。
【0022】次に、S15において、立下がり経過時間
Tdとパルス数Ndとが演算される。経過時間Tdは、
バッファの第1エリアの立下がり時刻データのうちの最
後の時刻Pdt(m) から、第2エリアの立下がり時刻デ
ータのうちの最後の時刻Pdt(n) までの経過時間とし
て求められる。図6に示すように、パルス数Ndは、時
刻Pdt(m) に対応するデータ数(即ち、1)と、時刻
Pdt(1) から時刻Pdt(n-1) までのデータ数(即
ち、n−1)との和として、つまり、パルス数Nuは、
第2エリアの立下がり時刻データのデータ数(図6の例
では、n)として演算される。
【0023】次に、S16において、(Nu+Nd)=
0か否か判定し、その判定が No のときには、S17へ
移行し、S17において、車輪速Vwが、次式のように
所定の定数Kを用いて演算される。 Vw=K×(Nu+Nd)/(Tu+Td) 但し、K=Sw×k1×Fsmp /LSB Swは車輪速パルス1パルス分の走行距離(例えば、0.
04m)であり、k1はm/sをKm/hに変換する変換係
数(3.6)であり、Fsmp は車輪速パルスをサンプリング
するサンプリング周波数(本実施例では、2MHz)で
あり、LSB は車輪速度LSB (Least Significant Bit )
(例えば、1/128Km/h )である。
【0024】次に、S18において、車輪速Vwがメモ
リに格納され、前々回の車輪速と、前回の車輪速とが更
新される。この場合、前々回の車輪速Vw(i-2) に前回
の車輪速Vw(i-1) が付与され、前回の車輪速Vw(i-
1) に今回の車輪速Vw(i) が付与され、今回の車輪速
Vw(i) にS17で求めた車輪速Vwが付与される。そ
して、S18の後にリターンする。
【0025】ところで、車輪の回転速度が著しく低下す
ると、パルス信号Pの周期が非常に大きくなるため、
(Nu+Nd)=0となり、実際の車輪速>0であって
も車輪速Vw=0となってしまうことに鑑み、S16に
おいて(Nu+Nd)=0と判定した場合には、S19
以降が実行される。即ち、S19においては、立上がり
経過時間Tuの間及び立下がり経過時間Tdの間に共に
1つのパルスがあると仮定して、(Nu+Nd)=2に
設定され、S20において、仮車輪速Vw(K) が、S1
7の演算式と同じ演算式にて演算され、次に、S21に
おいて、前回の車輪加速度を加味して車輪速を演算する
為に、前々回から前回までの車輪速増分ΔVが、ΔV=
〔Vw(i-1) −Vw(i-2) 〕として演算され、車輪加速
度を加味した車輪速Vw(G) が、Vw(G) =Vw(i-1)
+ΔV、として演算される。
【0026】次に、S22において、車輪速Vwが、V
w(K) とVw(G) とVw(i-1) のうちの最小値として設
定され、S23において、車輪速Vwがメモリに格納さ
れるとともに、車輪速のデータが更新される。この場
合、前々回の車輪速Vw(i-2)に前回の車輪速Vw(i-1)
が付与され、前回の車輪速Vw(i-1) に今回の車輪速
Vw(i) が付与され、今回の車輪速Vw(i) に前記S2
2で求めた車輪速Vwが付与される。
【0027】以上説明した車輪速検出装置の作用につい
て説明する。前回サイクルにおける最後の立上がりから
今回サイクルにおける最後の立上がりまでの経過時間T
uとその間の車輪速パルス数Nuとを求め、前回サイク
ルにおける最後の立下がりから今回サイクルにおける最
後の立下がりまでの経過時間Tdとその間の車輪速パル
ス数Ndとを求め、(Nu+Nd)/(Tu+Td)に
比例した車輪速Vwを演算するので、立上がりと立下が
りの両方のパルス数と経過時間を加味して車輪速を高精
度に検出することができる。特に、低速時には車輪速パ
ルスの周期が大きくなるため、立上がり又は立下がりの
一方から車輪速を演算する場合に比較して、車輪速の精
度を高めることができる。しかも、図5のS19〜S2
3のステップを設け、車輪速Vw(k) 、Vw(G)、Vw
(i-1) のうちの最小の車輪速を今回の車輪速Vwにする
ため、極低速時の車輪速の精度低下を防止できる。
【0028】尚、前記実施例では、パルス信号Pの「立
上がり」と「立下がり」を検出したとき、クロックパル
スカウンタの計数値から時刻を演算して、その時刻のデ
ータをバッファの第3エリアに格納するように構成した
が、クロックパルスカウンタの計数値のデータで以てバ
ッファに格納しておき、図4のS14とS15で経過時
間Tu,Tdを演算する際に、クロックパルスカウンタ
の計数値から計数値の差を演算し、その計数値の差から
経過時間を演算するように構成してもよい。尚、図4の
演算処理は、8msの所定周期毎に実行される関係上、
時刻Teのデータを必ずしも記憶する必要はないから、
図4のS12とS13のステップは省略してもよい。
尚、車輪速Vw≧90Km/hのときには、パルス信号Pの
数も多くなり、演算処理負荷が高くなることに鑑み、パ
ルス信号Pの「立上がり」と「立下がり」の何れか一方
のみに基づいて、車輪速Vwを求めるように構成しても
よい。
【0029】 車輪速検出制御の第1別実施例・・・図7、図8参照 次に、車輪速検出制御の第1別実施例について説明す
る。図7は、図3に相当するパルス信号読込み処理のル
ーチンのフローチャートであり、図3の処理と同様に、
制御用クロックパルスの発生毎に実行される。S30に
おいて、前記S1と同様に、パルス信号Pの「L」から
「H」への立上がりが検出されると、S31において、
カウンタIu(但し、その計数値をIuとする)が(I
u+1)にインクリメントされてリターンする。S30
の判定が No で、S32において、前記S3と同様に、
パルス信号Pの「H」から「L」への立下がりが検出さ
れると、S33において、カウンタId(但し、その計
数値をIdとする)が(Id+1)にインクリメントさ
れてリターンする。尚、カウンタIu,Idは、RAM
のメモリに設けられている。
【0030】図8は、車輪速演算処理のルーチンであ
り、このルーチンは8ms周期の演算タイミング毎に実
行される。この演算処理が開始されると、最初に8ms
毎の演算タイミングか否か判定し(S40)、そのタイ
ミングになると、次にカウントIu,Idからそのカウ
ント値Iu,Idが読み込まれるとともに、カウンタI
u,Idがクリアされる(S41)。次に、パルス信号
Pの「立上がり」回数から求める第1車輪速Vuが、所
定の定数Cを用いて、Vu=C×Iu、として演算さ
れ、また、同様に、パルス信号Pの「立下がり」回数か
ら求める第2車輪速Vdが、Vd=C×Id、として演
算される(S42)。
【0031】次に、S43において、前々回から前回ま
での加速度を加味して演算する為に、車輪速の増分ΔV
が、ΔV=〔Vw(i-1) −Vw(i-2) 〕として演算さ
れ、車輪加速度を加味した車輪速Vcが、Vc=〔Vw
(i-1) +ΔV〕、として演算される。そして、第1,第
2車輪速Vu,Vdのうち、車輪加速度を加味した車輪
速Vcに近い方の車輪速を選択する為に、S44におい
ては、(Vc−Vu)の絶対値が(Vc−Vd)の絶対
値以下か否か判定し、その判定がYes のときには、車輪
速Vwに第1車輪速Vuが付与され(S45)、また、
S44の判定が No のときには、車輪速Vwに第2車輪
速Vdが付与され(S46)、S45又はS46の次の
S47において、車輪速Vwがメモリに格納されるとと
もに、車輪速のデータが更新される。この場合、前々回
の車輪速Vw(i-2) に前回の車輪速Vw(i-1) が付与さ
れ、前回の車輪速Vw(i-1) に今回の車輪速Vw(i) が
付与され、今回の車輪速Vw(i) に前記S45又はS4
6で求めた車輪速Vwが付与される。
【0032】以上説明した車輪速検出制御においては、
立上がり回数から求めた車輪速Vuと、立下がり回数か
ら求めた車輪速Vdのうち、加速度を加味して前回の車
輪速Vw(i-1) から求めた車輪速Vcに近い方の車輪速
を、今回の車輪速Vwとするため、ノイズ等の影響で異
常値となった車輪速を排除できるから、ノイズ等の影響
による車輪速の精度低下を確実に防止することができ
る。尚、本実施例においても、前記メイン実施例と同様
に、立上がり経過時間とその間のパルス数、立下がり経
過時間とその間のパルス数、に基づいて車輪速を演算す
るように部分的に変更してもよい。
【0033】 車輪速検出制御の第2別実施例・・・図9参照 次に、車輪速検出制御の第2別実施例について図9を参
照しつつ説明する。尚、車輪速検出制御のうちのパルス
信号Pの読込み処理については、図7の処理と同様であ
るので、その説明を省略する。図9は、車輪速演算処理
のルーチンであり、このルーチンは8ms周期の演算タ
イミング毎に実行される。この演算処理が開始される
と、最初に8ms毎の演算タイミングか否か判定し(S
50)、そのタイミングになると、次にカウントIu,
Idからそのカウント値Iu,Idが読み込まれるとと
もに、カウンタIu,Idがクリアされる(S51)。
【0034】次に、S52において、カウント値Iu>
0か否か判定し、その判定がYes のときには、S53に
おいて、このカウント値Iuと、前記と同じ所定の定数
Cとを用いて、車輪速Vwが、Vw=C×Iu、として
演算され、その後リターンする。一方、S52の判定が
No である場合には、S54において、カウント値Id
>0か否か判定し、その判定がYes のときには、S55
において、このカウント値Idと、前記所定の定数Cと
を用いて、車輪速Vwが、Vw=C×Id、として演算
され、その後リターンする。但し、S54の判定が No
のときには、車輪速Vwを演算することなく、リターン
する。
【0035】以上説明した車輪速検出制御においては、
通常時には、「立上がり」を優先して車輪速を求めるよ
うに構成してあるので、車輪速演算の負荷を軽減できる
うえ、立上がりのパルス数Iuが0のときには、非優先
側の立下がりのパルス数Idから車輪速を演算するよう
に構成したので、低速時における車輪速の精度低下を確
実に防止することができる。尚、本実施例においても、
メイン実施例と同様に立上がり経過時間とその間のパル
ス数、立下がり経過時間とその間のパルス数、に基づい
て車輪速を演算するように部分的に変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車輪速検出装置の構成図
である。
【図2】車輪速検出制御におけるパルス信号P等のタイ
ムチャートである。
【図3】車輪速検出制御のパルス信号読込み処理のルー
チンのフローチャートである。
【図4】車輪速検出制御の車輪速演算処理のルーチンの
フローチャートの一部である。
【図5】車輪速検出制御の車輪速演算処理のルーチンの
フローチャートの残部である。
【図6】図3のルーチンで得たデータをバッファに格納
した例を示す図表である。
【図7】第1別実施例に係るパルス信号読込み処理のル
ーチンのフローチャートである。
【図8】第1別実施例に係る車輪速演算処理のルーチン
のフローチャートである。
【図9】第2別実施例に係る車輪速演算処理のルーチン
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 車輪速検出装置 2 エキサイタ(被検出体) 3 車輪速センサ 4 増幅回路 5 波形整形回路 6 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 3/489

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車輪と一体回転する被検出体の被
    検出部を検出する車輪速センサを備え、車輪速センサの
    検出信号を波形整形した車輪速パルスを受けて所定周期
    の演算タイミング毎に車輪速を検出する車輪速検出装置
    において、 前記車輪速パルスの立上がりと立下がりを判定するパル
    ス判定手段と、 前記パルス判定手段の判定結果を用いて、前回サイクル
    の最後の立上がりから今回サイクルの最後の立上がりま
    での第1経過時間とその間の第1パルス数とを演算する
    とともに、前回サイクルの最後の立下がりから今回サイ
    クルの最後の立下がりまでの第2経過時間とその間の第
    2パルス数とを演算するデータ演算手段と、 前記データ演算手段の演算結果を受け、(第1パルス数
    +第2パルス数)/(第1経過時間+第2経過時間)に
    比例した車輪速を演算する車輪速演算手段と、を備えた
    ことを特徴とする車輪速検出装置。
  2. 【請求項2】 車両の車輪と一体回転する被検出体の被
    検出部を検出する車輪速センサを備え、車輪速センサの
    検出信号を波形整形した車輪速パルスを受けて所定周期
    の演算タイミング毎に車輪速を検出する車輪速検出装置
    において、 前記車輪速パルスの立上がりと立下がりを判定するパル
    ス判定手段と、 前記パルス判定手段の判定結果を用いて、今回サイクル
    における立上がり回数に比例した第1車輪速と、今回サ
    イクルにおける立下がり回数に比例した第2車輪速と、
    前回車輪速と車輪加速度とから求められる第3車輪速と
    を演算し、第1,第2車輪速のうち第3車輪速に近い方
    を今回の車輪速として求める車輪速演算手段と、 を備えたことを特徴とする車輪速検出装置。
  3. 【請求項3】 車両の車輪と一体回転する被検出体の被
    検出部を検出する車輪速センサを備え、車輪速センサの
    検出信号を波形整形した車輪速パルスを受けて所定周期
    の演算タイミング毎に車輪速を検出する車輪速検出装置
    において、 前記車輪速パルスの立上がりと立下がりを判定するパル
    ス判定手段と、 前記パルス判定手段の判定結果を用いて、車輪速パルス
    の立上がりと立下がりの何れか一方を優先させ、今回サ
    イクルにおける優先側の立上がり回数又は立下がり回数
    に比例する車輪速を演算するとともに、低速時に優先側
    の立上がり又は立下がりが検出されないときには、非優
    先側の立上がり回数又は立下がり回数に比例する車輪速
    を演算する車輪速演算手段と、を備えたことを特徴とす
    る車輪速検出装置。
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