JP3445404B2 - 投影レンズ及び投影装置 - Google Patents

投影レンズ及び投影装置

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JP3445404B2
JP3445404B2 JP10436895A JP10436895A JP3445404B2 JP 3445404 B2 JP3445404 B2 JP 3445404B2 JP 10436895 A JP10436895 A JP 10436895A JP 10436895 A JP10436895 A JP 10436895A JP 3445404 B2 JP3445404 B2 JP 3445404B2
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    • GPHYSICS
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    • G02B13/16Optical objectives specially designed for the purposes specified below for use in conjunction with image converters or intensifiers, or for use with projectors, e.g. objectives for projection TV
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  • Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は、拡大投影などに用いられる、
NO1:4〜4.8程度の明るさを有し、半画角40°
前後まで包括可能であり、かつ、広い変倍域において良
好な性能を得ることが可能な投影レンズ、及びこの投影
レンズを用いた投影装置に関するものでる。
【0002】
【従来技術及びその問題点】近年、大画面の投影画像を
得る方法として、小型の画像変調素子をスクリーンに拡
大投射する方式のものが用いられてきている。従来、こ
の種の投影式画像表示装置では、独立したB、G、Rの
画像を色合成プリズム等を用いて合成して投影してい
た。この種のレンズとしては、例えば同一出願人によ
る、特開平2−40607号の発明が知られている。
【0003】しかしながら、近年においては、画像変調
素子として用いられる液晶が加工技術等の進歩によって
1枚の液晶画面で高解像度のカラー画像が得られるよう
になってきた。そのため、前記特開平2−40607号
で示されるような色合成プリズムを配置するスペースは
不要となったが、装置全体の小型化のために、より広画
角化、コンパクト化の要求や、コストダウンの要求に十
分対応しているものとは言い難く、改良の余地があっ
た。
【0004】また、液晶の角度依存性のため、照明光は
なるべく平行光に近いことが好ましいが、液晶を透過し
た光を投影レンズに取り込むためには、大口径のレンズ
が必要となってしまう。そのため、集光レンズを用いて
結像レンズ群を小型にすることが知られている。超広角
レンズ用の集光レンズは、パワーが強く、フレネルレン
ズを用いなければ、スペース的、性能的にも成立しな
い。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上述の課題を解決すべくなさ
れたもので、半画角ω=40゜前後という広画角を包括
可能で、構成枚数が少なく安価で、かつ、広い変倍域で
各収差が良好に補正された投影レンズを提供することを
目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明の投影レンズは、拡大側より順
に、正の屈折力を持つ第1レンズ群と正の屈折力を持つ
第2レンズ群とからなる結像レンズ群と;正の屈折力を
持ち少なくとも1面のフレネルレンズ面を持つフレネル
レンズ群と;から構成され、第2レンズ群は、拡大側よ
り順に、正の屈折力を持つ第2−1レンズ;負の屈折力
を持つ第2−2レンズ;及び、正の屈折力を持つ第2−
3レンズ;の3枚のレンズにより構成され、次の条件式
(1)乃至(4)を満足することを特徴とする。 (1)1.4<f /f<2.8 (2)1.5<f /f<6.0(3)−1.0<f/r 21 <0.5 (4)ν <30 但し、 f :レンズ全系の焦点距離、 f :第1レンズ群の焦点距離、 f :第2レンズ群の焦点距離。 21 :第2−1レンズの拡大側のレンズ面の曲率半
径、 ν :第2−2レンズのアッベ数、 である。
【0007】上記態様の3枚構成の第2レンズ群は、正
の屈折力を持つ第2-1レンズ、及び、負の屈折力を持
つ第2-2レンズの2枚構成とすることができる。すな
わち、本発明の投影レンズは、別の態様では、拡大側よ
り順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群と正の屈折力を
持つ第2レンズ群とからなる結像レンズ群と;正の屈折
力を持ち少なくとも1面のフレネルレンズ面を持つフレ
ネルレンズ群と;から構成され、前記第2レンズ群は、
拡大側より順に、正の屈折力を持つ第2−1レンズ;及
び、負の屈折力を持つ第2−2レンズ;の2枚のレンズ
より構成され、次の条件式(1)乃至(4)を満足する
ことを特徴とする。 (1)1.4<f /f<2.8 (2)1.5<f /f<6.0 (3)−1.0<f/r 21 <0.5 (4)ν <30 但し、 f :レンズ全系の焦点距離、 :第1レンズ群の焦点距離、 :第2レンズ群の焦点距離。 21 :第2−1レンズの拡大側のレンズ面の曲率半
径、 ν :第2−2レンズのアッベ数、である。
【0008】本発明の投影レンズは、別の態様による
と、拡大側より順に、正の屈折力を持つ結像レンズ群
と;正の屈折力を持ち少なくとも1面のフレネルレンズ
面を持つフレネルレンズ群と;より構成され、フレネル
レンズ群中の最も強い屈折力を持つ面は、フレネルレン
ズ面であり、かつ、そのフレネルレンズ面は、縮小側の
レンズ面に強い正のパワーを持ち、次の条件式(5)及
び(6)を満足することを特徴とする。 (5)50°<θ<70° (6)0.2<fb /f<0.6 但し、 θ:フレネルレンズ面の光軸から最も離れた位置におけ
る光軸とフレネルレンズ面の法線とのなす角、 fb :フレネルレンズ群中の最も強い屈折力を持つ面か
ら縮小側の共役面との距離、 である。
【0009】前記結像レンズ群は、正の屈折力を持つ第
1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群とからな
り、光束を規制する部材(絞り)をはさんで配置される
ことが好ましい。また、フレネルレンズ群に、拡大側の
面に縮小側の面より弱い屈折力を持つレンズを有するこ
と、拡大側のレンズ面は非球面であることが好ましい。
【0010】本発明による投影レンズでは、第1レンズ
群は、より具体的には、拡大側より順に、拡大側に凸面
を向けた正の屈折力を持つメニスカスレンズよりなる第
1−1レンズ;及び、拡大側に凸面を向けた正の屈折力
を持つ第1−2レンズ;の2群2枚構成、又は、正レン
ズと負レンズの接合レンズよりなる第1−1レンズ群;
及び、拡大側に凸面を向けた正の屈折力を持つ第1−2
レンズの2群3枚構成とすることができる。このとき、
第1−1レンズ群は、次の条件式(7)及び(8)を満
足することが好ましい。 (7)0.8<r11/r12<1.2 (8)0.1<d1 /f<0.25 但し、 r11:第1−1レンズ群の拡大側のレンズ面の曲率半
径、 r12:第1−1レンズ群の縮小側のレンズ面の曲率半
径、 d1 :第1レンズの全長、 である。
【0011】さらに、この第1レンズ群は、拡大側に強
い凸面を向けた正の屈折力を持つ1枚のメニスカスレン
ズにより構成することもできる。この場合、次の条件式
(9)及び(10)を満足することが望ましい。 (9)0.3<r1 /f<1.0 (10)0.2<d12/f<0.4 但し、 r1 :メニスカスレンズの拡大側のレンズ面の曲率半
径、 d12:第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔、 である。
【0012】第1レンズ群は、1枚構成にする場合、よ
り良好な性能を得るため、少なくとも一面を非球面から
構成することが望ましい。
【0013】本発明の投影レンズは、縮小側のスクリー
ンとの共役面に透過型液晶パネルが位置し、この透過型
液晶パネルに入射する略平行光束が、フレネルレンズ
群、結像レンズ群を介して、スクリーン上に投影される
投影装置に用いることができる。この投影装置において
は、投影距離を変化させるとき、透過型液晶パネルに入
射した略平行光束が、どの投影距離でも、フレネルレン
ズ群により集光された後結像レンズ群の入射瞳に入射す
るように、フレネルレンズ群と結像レンズ群とを液晶パ
ネルに対して相対移動させることが好ましい。
【0014】
【発明の実施例】図32は、本発明の投影レンズを適用
した液晶プロジェクタの全体構成を示している。照明光
源11から出た略平行光束は、カラー液晶パネル12に
入射し、これを透過した後、フレネルコンデンサレンズ
(以下フレネルレンズ)13で集光されて結像レンズ群
14に入射する。結像レンズ群14は、スクリーン15
上に、カラー液晶パネル12の像を投影する。照明光源
11は、放物面鏡11aの焦点位置に光源11bを置い
たもので、光源11aからの光は放物面鏡11aで反射
して平行光束となる。図32には、単板式のカラー液晶
パネル12を示したが、カラー液晶プロジェクタでは、
R、G、B3色のカラー液晶パネル12の像を合成する
タイプもある。このようなカラー液晶プロジェクタで
も、各液晶パネルについてみれば、図32の光学系が成
立する。
【0015】図33は、この液晶プロジェクタにおける
焦点調節装置及び方法の原理を示している。この装置及
び方法は、本出願人が別途特許出願している。カラー液
晶パネル12に入射した略平行光は、カラー液晶パネル
12を透過した後、フレネルレンズ13に入射して一旦
集光され、結像レンズ群14を介してスクリーン15に
投影される。図33の実線は、最長投影距離(最大投影
倍率、例えば、投影画像サイズ∞)のときのフレネルレ
ンズ13と結像レンズ群14の位置、及び、結像レンズ
群14の入射瞳を通る光線を示している。同破線は、最
短投影距離(最小投影倍率、例えば、投影画面サイズ1
0”(インチ))のときのそれらを示している。
【0016】すなわち、図33では、フレネルレンズ1
3と結像レンズ群14は、投影距離が最長から最短に変
化するに従い、ほぼ等量だけスクリーン15側に移動し
ている。フレネルレンズ13と結像レンズ群14の移動
量は、いずれの投影倍率でも、カラー液晶パネル12に
平行に入射して出射した光線(主光線)が結像レンズ群
14の入射瞳を通るように定められている。別言する
と、フレネルレンズ13と結像レンズ群14は、いずれ
の投影倍率でも、カラー液晶パネル12側に略テレセン
トリックな光学系を構成するように移動される。このよ
うに、フレネルレンズ13と結像レンズ群14を移動さ
せると、カラー液晶パネル12に垂直に入射した光のみ
がスクリーン15に投影されることとなり、カラー液晶
パネル12のコントラストが低下する原因が生じない。
なお、フレネルレンズ13と結像レンズ群14は、共に
正レンズからなっている。
【0017】本発明の投影レンズ系は、例えば以上のよ
うな液晶プロジェクタに用いるもので、結像レンズ群1
4の半画角が40゜前後、投影倍率(拡大側の投影倍
率)が4×〜20×程度に変化する投影装置に用いるこ
とができる。
【0018】本発明の投影レンズは、拡大側より順に、
正の屈折力を持つ第1レンズ群と正の屈折力を持つ第2
レンズ群とからなる結像レンズ群と;正の屈折力を持ち
少なくとも1面のフレネルレンズ面を持つフレネルレン
ズ群(第3レンズ群)と;の3つのレンズ群とより構成
されるものである。第1レンズ群と第2レンズ群の間に
は絞りが位置する。そして本発明の投影レンズは、上記
条件式(1)及び(2)を満足する。
【0019】条件式(1)は、正の第1レンズ群のパワ
ーを規定するものである。主に球面収差と像面湾曲をバ
ランス良く補正するための条件である。下限を越える
と、第1レンズ群のパワーが強くなり、像面の近距離変
化が大きくなり広い変倍域での使用が困難になる。逆に
上限を越えて第1レンズ群のパワーが弱くなると、球面
収差が補正不足となるとともに、像面湾曲は、補正過剰
になり好ましくない。
【0020】条件式(2)は、正の第2レンズ群のパワ
ーを規定するもので、主に、第3レンズ群で発生する諸
収差をバランス良く補正するための条件である。下限を
越えて第2レンズ群のパワーが大きくなると、各面の曲
率半径が小さくなり、急激にコマ収差が悪化する。逆に
上限を越えて第2レンズ群のパワーが小さくなると、第
2レンズ群を小型化することが困難になるとともに、特
に非点収差、歪曲収差の発生を小さく押さえることが困
難になる。
【0021】条件式(3)は、第2レンズ群の最も拡大
側のレンズ面の形状に関するものである。本発明の投影
レンズは、テレセントリック特性を得るために、第2レ
ンズ群と縮小側の共役面の間に強い正の屈折力を持つフ
レネルレンズ面を配置しているが、この条件式(3)
は、このフレネルレンズ面により発生する、主に、非点
収差、歪曲収差を良好に補正するための条件である。条
件式(3)の範囲内で、第2レンズ群の第1面の曲率半
径を緩く保つことにより良好に非点収差、歪曲収差を補
正することが可能になる。下限を越えると、球面収差と
像面湾曲をバランス良く補正することが困難になる。上
限を越えると、周辺部におけるコマ収差が悪化する。
【0022】条件式(4)は、第2レンズ群の負レンズ
のアッベ数に関するものであり、色収差を良好に補正す
るための条件である。第2レンズ群の負レンズのアッベ
数が上限を越えると、特に画面周辺部での倍率色収差を
小さく押さえることが困難となる。
【0023】条件式(5)は、第3レンズ群内の最も強
い正の屈折力を持つフレネルレンズ面の形状に関するも
のである。図31に、光軸Oとフレネルレンズ13のフ
レネルレンズ面13Fの法線とのなす角度θを示した。
下限を越えると、フレネル周辺部における屈折力が小さ
くなり、良好なテレセントリック特性を保つことが困難
になる。逆に上限を越えると、フレネル面のプリズム切
削角度がきつくなりすぎて、光量損失(形状損失)が大
きくなるとともに、加工も困難になるため好ましくな
い。
【0024】条件式(6)は、フレネルレンズ面から共
役面までの距離、すなわち、バックフォーカスに関する
ものである。下限を越えて、フレネル面が共役面に近づ
くとフレネル面による収差は小さくすることが可能にな
るが、共役面に配置される液晶パネルなどの規則的なパ
ターンと、フレネル面のピッチによるモアレ縞が生じた
り、フレネルのパターンが拡大投影されることがあり好
ましくない。逆に、上限を越えてバックフォーカスが長
くなると、特に倍率の色収差を小さく保つことが困難に
なる。
【0025】条件式(7)は、第1レンズ群を複数のレ
ンズで構成する場合において、その第1レンズの拡大側
に配置された正の屈折力を持つ第1−1レンズ群の形状
に関するものである。この第1−1レンズ群は、メニス
カスレンズまたは接合レンズからなる。この第1−1レ
ンズ群の正の屈折力が、この条件式の下限を越えて強く
なると、球面収差が補正過剰になるとともに、非点収差
が大きくなる。逆に、上限を越えると、急激に球面収差
がアンダーになるとともに、コマ収差も悪化する。
【0026】条件式(8)は、第1レンズ群が複数のレ
ンズで構成される場合の第1レンズ群の全長とレンズ全
系の全長の比に関するものである。下限を越えると、非
点収差、コマ収差をバランスよく補正することが困難に
なる。逆に上限を越えて第1レンズ群の全長が大きくな
ると、収差補正は有利になるが、レンズの小型化という
点においては好ましくない。
【0027】条件式(9)は、第1レンズ群がただ1枚
のメニスカスレンズで構成される場合のレンズ形状に関
する条件である。下限を越えて、曲率半径が小さくなる
と、球面収差が急激にアンダーになる。逆に、上限を越
えて曲率半径が大きくなると、周辺部におけるコマフレ
アーが増大し、好ましくない。
【0028】条件式(10)は、第1レンズ群が1枚の
メニカスレンズで構成される場合における第1レンズ群
と第2レンズ群の空気間隔に関する条件である。本発明
の投影レンズでは、第1レンズ群と第2レンズ群の間に
は必ず空気間隔が存在するが、第1レンズ群が1枚の単
レンズで構成される場合、条件式(10)の範囲内で群
の間隔を適度に離すことにより諸収差を良好に補正する
ことが可能になる。下限を越えて、群間隔が狭まると各
群のパワーが増大し、広い変倍域での収差変動を小さく
することが困難になる。逆に上限を越えて群間隔が広が
ると、収差補正上は有利になるが、レンズの全長、外形
が大きくなり小型化、低コスト化という点で好ましくな
い。
【0029】さらに、良好な性能を得るためには、第1
レンズ群と第2レンズ群の合成の焦点距離をf12、第3
レンズ群の焦点距離をf3 、第2レンズ群の第2−1レ
ンズの屈折率n1 とするとき、下記の条件式(11)及
び(12)を満足することが好ましい。 (11)0.3<f3 /f12<1.5 (12)n1 <1.65
【0030】条件式(11)は、第1レンズ群と第2レ
ンズ群の合成のパワ−と、第3レンズ群のパワーの比に
関するものである。この条件を満足することにより、収
差を悪化させずに、第3レンズ群により、良好なテレセ
ントリック特性を得ることができる。下限を越えると、
第3レンズ群のパワーが増大し過ぎ、球面収差、コマ収
差を小さく抑えることが困難になる。逆に、上限を越え
ると、特に、第2レンズ群のパワーが強くなり、各面の
曲率半径が小さくなり、非点収差を小さく抑えることが
困難となる。
【0031】条件式(12)は、第2レンズ群の拡大側
に配置された正レンズの屈折率に関するものである。こ
の条件を満足することにより、像面湾曲を良好に補正す
ることができる。正レンズの屈折率が上限を越えると、
平坦な像面を得ることが困難になる。また高屈折率硝材
は高価であり、コストを増大させる。
【0032】さらに、結像レンズ群を構成する第1レン
ズ群と第2レンズ群の間には、光束を規制する部材(絞
り)Sが配置されている。第1レンズ群の拡大側の面か
ら絞りまでの距離をLs (図1参照)、第1レンズ群の
拡大側の面から第2レンズ群の縮小側の面までのL12
するとき、第1レンズ群が1枚のレンズだけで構成され
る場合は、下記の条件式(13)を満足することが望ま
しい。 (13)Ls /L12<0.5 また、第1レンズ群が、複数枚のレンズで構成される場
合は、下記の条件式(13’)を満足することが好まし
い。 (13’)Ls /L12<0.35
【0033】この条件式(13)及び(13’)は、絞
り位置に関する条件で、この条件式の範囲で絞り位置を
第1レンズ群G1 側に寄せることにより、第1、第2レ
ンズ群G1 、G2 により構成される結像レンズ群14の
瞳位置を拡大側に位置させることが可能になり、従っ
て、図34に示すように、第2レンズ群G2 と第3レン
ズ群G3 (フレネルレンズ13)間の最大画角位置にお
ける主光線20の傾角αを緩くすることが可能になり、
結果として、第3レンズ群G3 で用いられるフレネルレ
ンズのフレネル角を緩くすることができる。図35は、
本発明の結像レンズ群14の入射瞳14Aの位置と射出
瞳14Bの位置を定義する図である。フレネルレンズ1
3で集光された光束は、結像レンズ群14の入射瞳14
Aに入射する。フレネルレンズ13と結像レンズ14
は、投映距離が変わっても、この関係、つまりフレネル
レンズ13で集光された光束が結像レンズ群14の入射
瞳14Aに入射するように液晶パネル12に対して相対
移動する。
【0034】以下、具体的な数値実施例について本発明
を説明する。図面及び以下の表において、FNOはFナン
バー、2ωは拡大側における画角、Rは各面の曲率半
径、Dはレンズ厚またはレンズ間隔、nd は各レンズの
d線の屈折率、νd は各レンズのアッベ数である。SA
は球面収差、SCは正弦条件、d線、g線、c線は、そ
れぞれの波長における、球面収差、軸上色収差及び倍率
色収差、非点収差のSはサジタル、Mはメリディオナル
を示している。
【0035】尚、実施例で用いられている非球面は、近
軸曲率半径をr、円錐係数をK、4次、6次、8次の高
次の非球面係数を A4 、A6、A8、光軸方向をx、光軸か
らの高さをhとする時、次式で定義される。 x=h2/[r{1+[1-(1+K)(h/r)2]1/2}]+A4h4+A6h6+A8h8+・・・
【0036】[実施例1]図1ないし図3は、本発明の
投影レンズの第1の実施例を示すもので、図1はレンズ
構成図、図2は拡大側投影倍率20xのときの縮小側に
おける収差図、図3は拡大側投影倍率4xのときの縮小
側における収差図である。このレンズ系の具体的数値デ
ータを表1に示す。この実施例では、第1レンズ群、第
2レンズ群ともに3枚構成であり、第1レンズ群の第1
−1レンズと第1−2レンズが接合され、第2レンズ群
の第2−2レンズと第2−3レンズが接合されている。
【0037】
【表1】FNO=1:4.8 f =35mm 2ω=81.2 °〜80.8° 面 No. R D nd νd 1 19.361 3.20 1.71299 53.9 2 -23.876 1.10 1.80610 40.9 3 20.005 0.64 - - 4 44.935 1.16 1.60342 38.0 5 -104.450 0.50 - - 絞り ∞ 5.74 - - 6 -243.066 6.88 1.48749 70.2 7 -14.574 4.76 - - 8 -13.411 1.62 1.80518 25.4 9 -30.507 5.48 1.51633 64.1 10 -25.342 10.61 - - 11 ∞ 1.97 1.49176 57.4 12 ** -17.270 - - - **は非球面フレネル 非球面データ NO.12: K=-1.02 、A4=-0.44464 ×10-5、A6=0.38486×
10-8、A8=-0.15493 ×10-11
【0038】[実施例2]図4ないし図6は、本発明の
第2の実施例を示すもので、図4はレンズ構成図であ
る。図5は、拡大側投影倍率20xのときの縮小側にお
ける収差図、図6は、拡大側投影倍率4xのときの縮小
側における収差図である。このレンズ系の具体的数値デ
ータを表2に示す。この実施例では、第1レンズ群、第
2レンズ群ともに3枚構成であり、第1レンズ群の第1
−1レンズと第1−2レンズが接合され、第2レンズ群
の第2−1レンズと第2−2レンズが接合されている。
【0039】
【表2】FNO=1:4.0 f =35mm 2ω=82.6 °〜82.4° 面 No. R D nd νd 1 11.060 3.28 1.58913 61.2 2 19.328 1.16 1.60342 38.0 3 9.963 0.68 - - 4 19.338 1.62 1.58913 61.2 5 45.022 0.48 - - 絞り ∞ 3.15 - - 6 -172.860 6.90 1.53172 48.9 7 -14.169 1.45 1.78472 25.7 8 -73.544 0.48 - - 9 -1277.170 6.05 1.51633 64.1 10 -31.768 16.36 - - 11 ∞ 1.93 1.49176 57.4 12 ** -16.909 - - - **は非球面フレネル 非球面データ NO.12: K=-1.00 、A4=-0.35023 ×10-6、A6=0.89364×
10-10 、A8=0.21011×10-12
【0040】[実施例3]図7ないし図9は、本発明の
第3の実施例を示すもので、図7はレンズ構成図であ
る。図8は、拡大側投影倍率20xのときの縮小側にお
ける収差図、図9は、拡大側投影倍率4xのときの縮小
側における収差図である。このレンズ系の具体的数値デ
ータを表3に示す。この実施例では、第1レンズ群は3
枚構成、第2レンズ群は2枚構成であり、第1レンズ群
の第1−1レンズと第1−2レンズが接合され、第2レ
ンズ群の第2−1レンズと第2−2レンズが接合されて
いる。
【0041】
【表3】FNO=1:4.0 f =35mm 2ω=83 °〜82.8° 面 No. R D nd νd 1 13.319 4.28 1.51633 64.1 2 144.693 0.95 1.54072 47.2 3 12.510 0.98 - - 4 26.272 1.44 1.76200 40.1 5 52.290 0.66 - - 絞り ∞ 6.42 - - 6 -214.623 10.46 1.58913 61.2 7 -15.401 1.14 1.84666 23.8 8 -25.719 18.21 - - 9 * -179.588 1.90 1.49176 57.4 10 ** -16.786 - - - *は非球面、 **は非球面フレネル 非球面データ NO. 9: K=-1.00 、A4=0.58900×10-6、A6=-0.37444 ×
10-9、A8=0.0 NO.10: K=-1.00 、A4=0.23236×10-6、A6=-0.12297 ×
10-8、A8=0.0
【0042】[実施例4]図10ないし図12は、本発
明の第4の実施例を示すもので、図10はレンズ構成図
である。図11は、拡大側投影倍率20xのときの縮小
側における収差図、図12は、拡大側投影倍率4xのと
きの縮小側における収差図である。このレンズ系の具体
的数値データを表4に示す。この実施例では、第1レン
ズ群は2枚構成、第2レンズ群は3枚構成であり、接合
レンズはない。
【0043】
【表4】FNO=1:4.0 f =35mm 2ω=83 °〜83.6° 面 No. R D nd νd 1 11.511 2.86 1.48749 70.2 2 10.808 0.99 - - 3 22.111 1.36 1.58913 61.2 4 47.473 0.70 - - 絞り ∞ 4.91 - - 5 -59.385 6.67 1.61271 58.7 6 -13.086 1.04 - - 7 -12.525 1.17 1.84666 23.8 8 -23.247 2.66 - - 9 -68.212 3.19 1.51633 64.1 10 -47.649 18.32 - - 11 ∞ 1.95 1.49176 57.4 12 ** -17.419 - - - **は非球面フレネル 非球面データ NO.12: K=-1.00 、A4=0.67778×10-6、A6=-0.70255 ×
10-9、A8=0.11110×10-12
【0044】[実施例5]図13ないし図15は、本発
明の第5の実施例を示すもので、図13はレンズ構成図
である。図14は、拡大側投影倍率20xのときの縮小
側における収差図、図15は、拡大側投影倍率4xのと
きの縮小側における収差図である。このレンズ系の具体
的数値データを表5に示す。この実施例では、第1レン
ズ群、第2レンズ群ともに2枚構成であり、第2レンズ
群の第2−1レンズと第2−2レンズが接合されてい
る。
【0045】
【表5】FNO=1:4.8 f =35mm 2ω=83.6 °〜83.4° 面 No. R D nd νd 1 9.939 2.67 1.51633 64.1 2 9.652 1.32 - - 3 21.080 1.16 1.58913 61.2 4 31.527 0.88 - - 絞り ∞ 7.10 - - 5 311.182 7.57 1.58913 61.2 6 -17.465 1.16 1.78472 25.7 7 -36.830 20.49 - - 8 ** 167.478 1.94 1.49176 57.4 9 ** -18.779 - - - **は非球面フレネル 非球面データ NO.8 : K=-1.00 、A4=-0.20896 ×10-5、A6=-0.54739
×10-9、A8=0.0 NO.9 : K=-1.00 、A4=-0.19932 ×10-5、A6=-0.34538
×10-8、A8=0.0
【0046】[実施例6]図16ないし図18は、本発
明の第6の実施例を示すもので、図16はレンズ構成図
である。図17は、拡大側投影倍率20xのときの縮小
側における収差図、図18は、拡大側投影倍率4xのと
きの縮小側における収差図である。このレンズ系の具体
的数値データを表6に示す。この実施例では、第1レン
ズ群は単レンズ(拡大側に強い凸面を向けた正のメニス
カスレンズ)、第2レンズ群は3枚構成であり、第2レ
ンズ群の第2−2レンズと第2−3レンズが接合されて
いる。
【0047】
【表6】FNO=1:4.8 f =35mm 2ω=82 °〜81.8° 面 No. R D nd νd 1 15.606 5.63 1.65128 38.3 2 18.409 6.02 - - 絞り ∞ 3.31 - - 3 1474.638 5.04 1.51633 64.1 4 -16.295 0.92 - - 5 -36.221 2.11 1.75520 27.5 6 -327.288 2.64 1.51633 64.1 7 -164.551 18.03 - - 8 ∞ 2.11 1.49176 57.4 9 ** -14.862 - - - **は非球面フレネル 非球面データ NO.9 : K=-1.00 、A4=-0.38647 ×10-5、A6=0.15399×
10-8、A8=0.76314×10-14
【0048】[実施例7]図19ないし図21は、本発
明の第7の実施例を示すもので、図19はレンズ構成図
である。図20は、拡大側投影倍率20xのときの縮小
側における収差図、図21は、拡大側投影倍率4xのと
きの縮小側における収差図である。このレンズ系の具体
的数値データを表7に示す。実施例7ないし9では、第
1レンズ群は単レンズ(拡大側に強い凸面を向けた正の
メニスカスレンズ)、第2レンズ群は2枚構成であり、
その2枚(第2−1レンズと第2−2レンズ)が接合さ
れている。
【0049】
【表7】FNO=1:4.8 f =35mm 2ω=82.8 °〜83.6° 面 No. R D nd νd 1 11.982 2.76 1.51633 64.1 2 15.790 4.66 - - 絞り ∞ 3.87 - - 3 974.923 4.54 1.58913 61.2 4 -13.860 1.15 1.78472 25.7 5 -38.117 23.69 - - 6 ** 118.107 1.91 1.49176 57.4 7 ** -17.385 - - - **は非球面フレネル NO.6 : K=-1.00 、A4=-0.19753 ×10-5、A6=0.39755×
10-9、A8=0.0 NO.7 : K=-1.00 、A4=-0.47137 ×10-6、A6=-0.11233
×10-9、A8=0.0
【0050】[実施例8]図22ないし図24は、本発
明の第8の実施例を示すもので、図22はレンズ構成図
である。図23は、拡大側投影倍率20xのときの縮小
側における収差図、図24は、拡大側投影倍率4xのと
きの縮小側における収差図である。このレンズ系の具体
的数値データを表8に示す。
【0051】
【表8】FNO=1:4.8 f =35mm 2ω=81.8 °〜82.2° 面 No. R D nd νd 1 * 13.048 4.29 1.49176 57.4 2 18.582 5.53 - - 絞り ∞ 6.97 - - 3 116.489 5.52 1.58913 61.2 4 -31.562 1.15 1.78472 25.7 5 -105.905 17.19 - - 6 ** 87.955 1.91 1.49176 57.4 7 ** -17.898 - - - *は非球面、 **は非球面フレネル 非球面データ NO.1 : K=0.0 、A4=0.56910×10-5、A6=0.80233×1
0-7、A8=0.0 NO.6 : K=0.0 、A4=-0.30181 ×10-5、A6=0.0、A8=0.0 NO.7 : K=-1.00 、A4=-0.35265 ×10-6、A6=-0.17730
×10-8、A8=0.0
【0052】[実施例9]図25ないし図27は、本発
明の第9の実施例を示すもので、図25はレンズ構成図
である。図26は、拡大側投影倍率20xのときの縮小
側における収差図、図27は、拡大側投影倍率4xのと
きの縮小側における収差図である。このレンズ系の具体
的数値データを表9に示す。
【0053】
【表9】FNO=1:4.8 f =35mm 2ω=81 °〜81.4° 面 No. R D nd νd 1 * 13.413 5.77 1.49176 57.4 2 18.009 4.48 - - 絞り ∞ 6.57 - - 3 103.396 5.86 1.58913 61.2 4 -30.968 1.16 1.78472 25.7 5 -99.201 14.98 - - 6 * 97.770 4.36 1.49176 57.4 7 ** -17.824 - - - *は非球面、 **は非球面フレネル 非球面データ NO.1 : K=0.0 、A4=0.87910×10-5、A6=0.61388×1
0-7、A8=0.0 NO.6 : K=0.0 、A4=-0.24261 ×10-5、A6=0.0、A8=0.0 NO.7 : K=-1.00 、A4=-0.15008 ×10-5、A6=-0.46840
×10-9、A8=0.0
【0054】[実施例10]図28ないし図30は、本
発明の第10の実施例を示すもので、図28はレンズ構
成図である。図29は、拡大側投影倍率20xのときの
縮小側における収差図、図30は、拡大側投影倍率4x
のときの縮小側における収差図である。このレンズ系の
具体的数値データを表10に示す。
【0055】
【表10】FNO=1:4.8 f =35mm 2ω=82.4 °〜82.4° 面 No. R D nd νd 1 27.166 1.67 1.48749 70.2 2 80.653 1.18 - - 絞り ∞ 8.40 - - 3 -114.415 6.37 1.60311 60.7 4 -14.821 3.16 - - 5 -13.111 1.82 1.80518 25.4 6 -25.283 18.85 - - 7 ∞ 1.82 1.49176 57.4 8 ** -18.138 - - - **は非球面フレネル 非球面データ NO.8 : K=-1.00 、A4=0.39071×10-7、A6=-0.83651 ×
10-9、A8=0.0
【0056】表11に、各条件式(1)ないし(13)
に関する各数値を、各実施例について示す。
【表11】 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 条件式(1) 2.042 1.631 2.004 2.006 2.359 条件式(2) 3.963 4.124 2.019 2.555 2.374 条件式(3) -0.1440 -0.2025 -0.1631 -0.5893 0.1125 条件式(4) 25.4 25.7 23.9 23.9 25.7 条件式(5) 62.623 61.352 63.920 61.675 63.667 条件式(6) 0.366 0.332 0.266 0.292 0.313 0.566 0.532 0.466 0.523 0.513 条件式(7) 0.968 1.110 1.065 1.065 1.030 条件式(8) 0.175 0.192 0.219 0.149 0.147 条件式(9) - - - - - 条件式(10) - - - - - 条件式(11) 0.687 0.700 0.860 0.770 0.717 条件式(12) 1.48749 1.53172 1.58913 1.61271 1.58913 条件式(13) 0.212 0.286 0.316 0.231 0.276 実施例6 実施例7 実施例8 実施例9 実施例10 条件式(1) 2.509 2.205 2.027 2.159 2.377 条件式(2) 1.854 3.806 4.569 3.935 2.829 条件式(3) 0.0237 0.0519 0.3005 0.3385 -0.306 条件式(4) 27.5 25.7 25.7 25.7 25.4 条件式(5) 66.408 62.754 64.961 64.180 62.649 条件式(6) 0.235 0.353 0.352 0.357 0.341 0.435 0.553 0.552 0.557 0.541 条件式(7) - - - - - 条件式(8) - - - - - 条件式(9) 0.446 0.342 0.373 0.383 0.776 条件式(10) 0.267 0.244 0.357 0.316 0.274 条件式(11) 0.679 0.577 0.561 0.567 0.763 条件式(12) 1.51633 1.58913 1.58913 1.58913 1.60311 条件式(13) 0.454 0.437 0.419 0.430 0.126
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、小型で
構成枚数も少なく安価な構成で、半画角40°前後の超
広角域をカバーし、かつ、良好な性能を有する広角投影
レンズをえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投影レンズの第1の実施例のレン
ズ構成図である。
【図2】図1のレンズ系における拡大側投影倍率20x
の時の縮小側における収差図である。
【図3】図1のレンズ系における拡大側投影倍率4xの
時の縮小側における収差図である。
【図4】本発明による投影レンズの第2の実施例のレン
ズ構成図である。
【図5】図4のレンズ系における拡大側投影倍率20x
の時の縮小側における収差図である。
【図6】図4のレンズ系における拡大側投影倍率4xの
時の縮小側における収差図である。
【図7】本発明による投影レンズの第3の実施例のレン
ズ構成図である。
【図8】図7のレンズ系における拡大側投影倍率20x
の時の縮小側における収差図である。
【図9】図7のレンズ系における拡大側投影倍率4xの
時の縮小側における収差図である。
【図10】本発明による投影レンズの第4の実施例のレ
ンズ構成図である。
【図11】図10のレンズ系における拡大側投影倍率2
0xの時の縮小側における収差図である。
【図12】図10のレンズ系における拡大側投影倍率4
xの時の縮小側における収差図である。
【図13】本発明による投影レンズの第5の実施例のレ
ンズ構成図である。
【図14】図13のレンズ系における拡大側投影倍率2
0xの時の縮小側における収差図である。
【図15】図13のレンズ系における拡大側投影倍率4
xの時の縮小側における収差図である。
【図16】本発明による投影レンズの第6の実施例のレ
ンズ構成図である。
【図17】図16のレンズ系における拡大側投影倍率2
0xの時の縮小側における収差図である。
【図18】図16のレンズ系における拡大側投影倍率4
xの時の縮小側における収差図である。
【図19】本発明による投影レンズの第7の実施例のレ
ンズ構成図である。
【図20】図19のレンズ系における拡大側投影倍率2
0xの時の縮小側における収差図である。
【図21】図19のレンズ系における拡大側投影倍率4
xの時の縮小側における収差図である。
【図22】本発明による投影レンズの第8の実施例のレ
ンズ構成図である。
【図23】図22のレンズ系における拡大側投影倍率2
0xの時の縮小側における収差図である。
【図24】図22のレンズ系における拡大側投影倍率4
xの時の縮小側における収差図である。
【図25】本発明による投影レンズの第9の実施例のレ
ンズ構成図である。
【図26】図25のレンズ系における拡大側投影倍率2
0xの時の縮小側における収差図である。
【図27】図25のレンズ系における拡大側投影倍率4
xの時の縮小側における収差図である。
【図28】本発明による投影レンズの第10の実施例の
レンズ構成図である。
【図29】図28のレンズ系における拡大側投影倍率2
0xの時の縮小側における収差図である。
【図30】図28のレンズ系における拡大側投影倍率4
xの時の縮小側における収差図である。
【図31】光軸とフレネルレンズ面の法線のなす角度θ
の説明図である。
【図32】本発明の投影レンズを適用する液晶プロジェ
クタの構成例を示す図である。
【図33】図32の液晶プロジェクタにおける投影レン
ズの焦点調節装置及び方法を説明する図である。
【図34】本発明の投影レンズ中の絞り配置位置を説明
する図である。
【図35】本発明の結像レンズ群の瞳の定義を説明する
図である。
【符号の説明】
11 光源 12 液晶パネル 13 フレネルコンデンサレンズ 14 結像レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山県 正和 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−346539(JP,A) 特開 平4−16910(JP,A) 特開 平6−235884(JP,A) 特開 昭51−3228(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 13/18 G02B 27/18 G02B 9/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡大側より順に、正の屈折力を持つ第1
    レンズ群と正の屈折力を持つ第2レンズ群とからなる結
    像レンズ群と;正の屈折力を持ち少なくとも1面のフレ
    ネルレンズ面を持つフレネルレンズ群と;から構成さ
    れ、前記第2レンズ群は、拡大側より順に、正の屈折力を持
    つ第2−1レンズ;負の屈折力を持つ第2−2レンズ;
    及び、正の屈折力を持つ第2−3レンズ;の3枚のレン
    ズにより構成され、 下記の条件式(1)乃至(4)を満足する 投影レンズ。 (1)1.4<f /f<2.8 (2)1.5<f /f<6.0(3)−1.0<f/r 21 <0.5 (4)ν <30 但し、 f :レンズ全系の焦点距離、 f :第1レンズ群の焦点距離、 f :第2レンズ群の焦点距離。 21 :第2−1レンズの拡大側のレンズ面の曲率半
    径、 ν :第2−2レンズのアッベ数。
  2. 【請求項2】 拡大側より順に、正の屈折力を持つ第1
    レンズ群と正の屈折力を持つ第2レンズ群とからなる結
    像レンズ群と;正の屈折力を持ち少なくとも1面のフレ
    ネルレンズ面を持つフレネルレンズ群と;から構成さ
    れ、 前記第2レンズ群は、拡大側より順に、正の屈折力を持
    つ第2−1レンズ;及び、負の屈折力を持つ第2−2レ
    ンズ;の2枚のレンズより構成され、 下記の条件式(1)乃至(4)を満足する投影レンズ。 (1)1.4<f /f<2.8 (2)1.5<f /f<6.0 (3)−1.0<f/r 21 <0.5 (4)ν <30 但し、 f :レンズ全系の焦点距離、 :第1レンズ群の焦点距離、 :第2レンズ群の焦点距離。 21 :第2−1レンズの拡大側のレンズ面の曲率半
    径、 ν :第2−2レンズのアッベ数。
  3. 【請求項3】 拡大側より順に、正の屈折力を持つ結像
    レンズ群と;正の屈折力を持ち少なくとも1面のフレネ
    ルレンズ面を持つフレネルレンズ群と;より構成され、 フレネルレンズ群中の最も強い屈折力を持つ面はフレネ
    ルレンズ面であり、かつそのフレネルレンズ面は、縮小
    側のレンズ面に強い正のパワーを持ち下記の条件式
    (5)及び(6)を満足する投影レンズ。 (5)50°<θ<70° (6)0.2<f /f<0.6 但し、 θ :フレネルレンズ面の光軸から最も離れた位置にお
    ける光軸とフレネルレンズ面の法線とのなす角、 f :フレネルレンズ群の最も強い屈折力を持つ面か
    ら縮小側の共役面との距離。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の投影レンズにおいて、
    記結像レンズ群は、正の屈折力を持つ第1レンズ群と、
    正の屈折力を持つ第2レンズ群とからなり、この第1、
    第2のレンズ群は光束を規制する絞部材を挟んで配置さ
    れている投影レンズ。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の投影レンズにおいて、
    記フレネルレンズ群は、その拡大側の面に縮小側の面よ
    り弱い屈折力を持つレンズ面を有する投影レンズ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の投影レンズにおいて、
    記フレネルレンズ群の拡大側のレンズ面は非球面からな
    っている投影レンズ。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の投影レンズにおいて、
    記フレネルレンズ群は、その拡大側の面に縮小側の面よ
    り弱い屈折力をもつフレネルレンズ面を有する投影レン
    ズ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項記載の
    投影レンズにおいて、 前記第1レンズ群は、拡大側より
    順に、拡大側に凸面を向けた正の屈折力を持つメニスカ
    スレンズよりなる第1−1レンズ;及び、拡大側に凸面
    を向けた正の屈折力を持つ第1−2レンズ;の2群2枚
    のレンズにより構成され、下記の条件式(7)及び
    (8)を満足する投影レンズ。 (7)0.8<r11/r12<1.2 (8)0.1<d /f<0.25 但し、 r11:第1−1レンズの拡大側のレンズ面の曲率半
    径、 r12:第1−1レンズの縮小側のレンズ面の曲率半
    径、 d :第1レンズ群の全長。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれか1項記載の
    投影レンズにおいて、 前記第1レンズ群は、拡大側より
    順に、正レンズと負レンズの接合レンズよりなる第1−
    1レンズ群;及び、拡大側に凸面を向けた正の屈折力を
    持つ第1−2レンズの2群3枚のレンズにより構成さ
    れ、下記の条件式(7)及び(8)を満足する投影レン
    ズ。 (7)0.8<r11/r12<1.2 (8)0.1<d /f<0.25 但し、 r11:第1−1レンズ群の拡大側のレンズ面の曲率半
    径、 r12:第1−1レンズ群の縮小側のレンズ面の曲率半
    径、 d :第1レンズ群の全長。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし7のいずれか1項記載
    の投影レンズにおいて、 前記第1レンズ群は、拡大側に
    強い凸面を向けた正の屈折力を持つ1枚のメニスカスレ
    ンズにより構成され、下記の条件式(9)及び(10)
    を満足する投影レンズ。 (9)0.3<r /f<1.0 (10)0.2<d12/f<0.4 但し、 r :メニスカスレンズの拡大側のレンズ面の曲率半
    径、 d12:第1レンズ群と第2レンズ群との空気間隔。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし7及び10のいずれか
    1項記載の投影レンズにおいて、 前記第1レンズは、非
    球面を有する投影レンズ。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし7のいずれか1項記載
    の投影レンズにおいて、 縮小側のスクリーンとの共役面
    には、透過型液晶パネルが位置し、この透過型液晶パネ
    ルに入射する略平行光束が、前記フレネルレンズ群と結
    像レンズ群を介して、スクリーン上に投影される投影装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の投影レンズにおい
    て、 前記フレネルレンズ群と結像レンズ群は、透過型液
    晶パネルに入射した略平行光束が、いかなる投影距離に
    おいても常時、該フレネルレンズ群により集光された後
    該結像レンズ群の入射瞳に入射するように、液晶パネル
    に対して相対移動する投影装置。
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