JP3445012B2 - シート給送装置及び該シート給送装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び該シート給送装置を備えた画像形成装置

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JP3445012B2
JP3445012B2 JP04455695A JP4455695A JP3445012B2 JP 3445012 B2 JP3445012 B2 JP 3445012B2 JP 04455695 A JP04455695 A JP 04455695A JP 4455695 A JP4455695 A JP 4455695A JP 3445012 B2 JP3445012 B2 JP 3445012B2
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sheet feeding
feeding device
feeding
sheets
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機・プリンター・
ファクシミリ等の画像形成装置に用いられるシート給送
装置及び該シート給送装置を備えた画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図7〜図9は、従来のシート給送装置の
断面図であり、待機状態から原稿の挿入、原稿の搬送ま
でを表している。
【0003】これらの図において、シート積載手段とし
ての圧接板85上に複数積載された原稿(シート)94
は、分離ローラ81とこの分離ローラに共働する分離片
82とにより一枚のみ分離され、その分離された一枚の
シートのみが分離ローラ81により図中左方向に給送さ
れる。尚、分離片82は、分離ローラ81により給送さ
れるシート94を除く他のシートをせき止めるように機
能する。
【0004】83は予備搬送ローラであり、この予備搬
送ローラ83は、圧接板85上に積載されたシート94
をまとめて搬送し、該シートを分離ローラ81と分離片
82に当接するまで導くように機能する。
【0005】84aはシート端センサレバーであり、8
4bはシート端センサである。これら両者はシートを検
知するものであり、シートの先端がシート端センサレバ
ー84aと当接することにより、該シート端センサレバ
ー84aがシート端センサ84bの検知部の遮蔽状態を
解除するようになっている。
【0006】上記した圧接板85は、回転軸85aを支
点として回動できるように構成されており、その下面側
中央部を押圧バネ85bで予備搬送ローラ83側に圧接
され、シート94を全幅にわたって支持するようになっ
ている。
【0007】86は解除レバーであり、この解除レバー
86は、圧接板85を押し下げて、予備搬送ローラ83
と圧接板85の間に所定のスペースを形成する。87は
分離片82を分離ローラ81に押圧する分離バネ、92
はシートの下面を案内する下シートガイド、92aはシ
ート94の先端を制止する制止部、93はシートの上面
を案内する上シートガイドである。
【0008】また、図10は、図7のA部(分離ローラ
81、予備搬送ローラ83、解除レバー86等)を下方
から見た図であり、分離ローラ81、予備搬送ローラ8
3及び解除レバー86の駆動連結状態を表している。こ
の図10において、95は解除レバー86の回転中心と
なるレバー回転軸、96はレバー回転軸95に結合して
いるトルクリミッタ、97は駆動源である読取モータ
(不図示)からの駆動を各ローラに伝達する入カギアで
ある。
【0009】図7はシート給送装置が待機状態の図であ
る。この図において、シート端レバー84aがシート端
センサ84bを遮蔽しており、該シート端センサ84b
からの出力信号によりシート給送装置本体側の制御部C
PUがシート無しを認識している。このとき、解除レバ
ー86が圧接板85を下方に押し下げているので、予備
搬送ローラ83と圧接板85との間には空間ができる。
ここで、解除レバー86は、シート94の通過領域の外
側にあるので、シート94の通過を妨げることはない。
【0010】次に、シートを圧接板85上にセットした
ときの動作について述べる(図8参照)。予備搬送ロー
ラ83と圧接板85との間の空間に複数枚(1枚でも良
い)のシート94を挿入すると、シート94の先端が自
重で下がり、シート94の先端と下シートガイド92の
隆起部である制止部92aが当接し、シート94の過挿
入を阻止する(分離ローラ81と分離片82とのニップ
部側に余分なシートが侵入するのを阻止する)。また、
シート94の先端が制止部92aに当接する直前には、
シートの先端がシート端センサレバー84aに当接し、
シート端センサレバー84aがシート端センサ84bの
検知部の遮蔽状態を解除するように作動する。その結
果、シート端センサ92bが前記制御手段CPUに検知
信号を出力し、前記したようにその検知信号によりシー
トの有ることが検知されることになる。
【0011】シート端センサ84bがシート有りを検知
してから数秒後(シートの先端が制止部92aに当接
し、十分な時間が経過した後)、駆動源である読取モー
タ(不図示)から駆動力が分離ローラ81及び予備搬送
ローラ83に伝達され、各ローラ81,83が図10の
矢線(破線)方向に回転する。このとき、解除レバー8
6は、ローラ類(81,83)と駆動連結されているの
で、各ローラ81,83の回転にともなって矢線(破
線)方向に作動させられる。ここで、解除レバー86
は、圧接板85が予備搬送ローラ83を押圧するのに充
分な位置まで回転移動すると、ストッパ部(不図示)に
当たって回転が阻止される。そして、解除レバー86の
レバー回転軸95は、トルクリミッタ96と結合されて
おり、トルクリミッタ96のギア部のみが空転するた
め、入力ギヤ97側からの動力伝達が遮断され、解除レ
バー86を図9の位置で保持する。
【0012】図7乃至図8に示すように解除レバー86
によって図中下方向に押下されていた圧接板85は、解
除レバー86が回転するのに伴って、押圧バネ85bに
よって付勢されて図中上方向に回転移動させられる。す
ると、圧接板85の上に積載されていたシート94の先
端も持ち上げられ、図9のように、シート94の先端が
制止部92aから解除される。さらに持ち上げられたシ
ート94は、予備搬送ローラ83に当接し、回転駆動さ
れている予備搬送ローラ83によって所定方向(図中左
方向)に搬送される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例は、図7のように押し下げられていた圧接板85を
図9のように持ち上げたときに、シート94の入り口
(圧接板85と予備搬送ローラ83との間の寸法)が狭
くなるが、シート94が予備搬送ローラ83と圧接板8
5との接触部を通過した後のスペース(イ)が広くな
り、シート94の挙動が不安定になるために、以下の様
な問題点が発生した。
【0014】(1)予備搬送ローラ83と圧接板85に
挟まれた部分以外は、シート94の動きを規制する物が
何もない。従って、シート94の先端は、その両瑞が下
シートガイド92に当接して折れ曲がってしまう。
【0015】(2)シート94の後端が圧接板85から
離れる際に、シート94の後端が下シートガイド92を
はたくような挙動をするので、シート94に衝撃がかか
り、シートの画像情報を読み取る際や画像形成時に画像
にぶれ等を生じ、画像形成に悪影響を及ぼす虞があっ
た。
【0016】また、このような従来例は、圧接板85の
幅方向長さ(シート給送方向に直交する方向の長さ)が
長く、その圧接板85の幅方向中心部付近が押圧バネ8
5bで押圧されていたため、以下の様な問題点も発生し
た。
【0017】(3)シート94の自重で圧接板85が橈
んだり、シート94のカールに起因してシート94の幅
方向の両側部に作用する押圧力(シート給送力)が不均
等となり、シート94が斜行してしまう虞があった。本
出願に係る第1の発明の目的は、給シート後のシート葉
類の先端と後端を、圧接板から延びたガイド形状で、安
定した状態で搬送することを可能としたものである。
【0018】そこで、本発明は、上記従来技術の問題点
を解消し、シートの斜行やジャムの発生を効果的に抑制
でき、安定したシートの給送を可能とするシート給送装
置及び該シート給送装置を備えた画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを積載
するシート積載手段と、該シート積載手段上のシートを
給送する給送手段と、該給送手段側に前記シート積載手
段を付勢し、該シート積載手段上のシートと給送手段と
の間に所望の接触圧を生じさせる付勢手段と、前記給送
手段よりもシート給送方向下流側に位置し、前記給送手
段により給送されるシートを一枚づつに分離して、搬送
する分離手段と、を備えたシート給送装置において、前
記シート積載手段にセットされるシートの先端を制止さ
せて揃えるための制止部と、前記給送手段により前記シ
ート積載手段から給送されるシートを前記分離手段に案
内するためのガイド手段と、を備え、前記ガイド手段を
シート給送方向における前記制止部の下流側まで延びる
ように前記シート積載手段に形成したことを特徴とする
ものである。
【0020】また本発明のシート給送装置は、前記ガイ
ド手段を、前記シート積載手段上のシートの少なくとも
幅方向中央部と幅方向両端部側に位置するように、略櫛
歯形状に形成したことを特徴とするものである。
【0021】また本発明のシート給送装置は、前記付勢
手段を前記シート積載手段の幅方向に複数配置したこと
を特徴とするものである。
【0022】また本発明のシート給送装置は、前記付勢
手段を前記シート積載手段の幅方向中央部及び幅方向両
端部側に配置したことを特徴とするものである。
【0023】また本発明のシート給送装置は、前記複数
の付勢手段のうち、シート積載手段の幅方向中央部に配
置された付勢手段の付勢力を、シート積載手段の幅方向
両端部側に配置された付勢手段の付勢力よりも大きく構
成したことを特徴とするものである。
【0024】更に、本発明の画像形成装置は、上記のい
ずれかのシート給送装置と、該シート給送装置から給送
されるシートに所望の画像を形成する画像形成手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0025】
【作用】シート積載手段上のシートは、給送手段により
分離手段側に送り出される。この給送手段により送り出
されたシートは、その先端がガイド手段により案内され
て分離手段に導かれる。さらに、そのシートの後端もガ
イド手段に支持されるため、シートの後端がシート積載
手段から送り出される際に、シートに衝撃が作用するこ
とがなく、シートが円滑に分離手段まで給送される。
【0026】又、本発明は、ガイド手段がシート積載手
段上のシートの少なくとも幅方向中央部と幅方向両端部
側を支持するように櫛歯形状に形成されているため、シ
ートが全幅に亘りガイド手段により均等に支持されるこ
ととなり、シートが分離手段まで安定して給送される。
【0027】又、本発明は、シート積載手段がその幅方
向に複数配置された付勢手段により安定的に支持され、
給送手段によってシートに付与される給送力が均等化す
るため、シートが円滑に分離手段側に搬送される。
【0028】又、本発明は、シート積載手段の幅方向中
央部に配置される付勢力の大きな付勢手段がシートの給
送に必要な給送力を主に付与し、シート積載手段の幅方
向両端部側に配置される付勢力の比較的小さな付勢手段
がシートのカールを矯正する。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述す
る。 (第1の実施例)図1〜図3は、本発明の一実施例を示
すファクシミリ装置(画像形成装置)に使用されるシー
ト給送装置の要部断面図であり、待機状態からシートの
挿入、シートの搬送までの状態を表している。
【0030】これらの図において、複数のシート14を
積載するシート積載手段としての圧接板5は、その一端
が回転軸5aを介して下シートガイド12に回動可能に
取り付けられている。この圧接板5の図中左側端部に
は、給送されるシートを円滑に案内するガイド部(ガイ
ド手段)5cが形成されている。尚、このガイド部5c
は、シートの幅方向に櫛歯状に形成されている。
【0031】この圧接板5の図中左側には、圧接板5上
のシート14を所定方向(左方向)に給送する分離ロー
ラ1と、該分離ローラ1と共働する分離片と、が配置さ
れている。そして、これら分離ローラ1及び分離片2
が、分離手段を構成する。この内、分離ローラ1は、後
述する駆動手段に連繋され、該駆動手段により回転駆動
される。又、分離片は、その一端が装置本体B側に軸2
aを介して回動可能に取り付けられ、その他端側が分離
バネ7で分離ローラ1側に付勢されている。そして、こ
れら分離ローラ1と分離片2は、互いに共働して、複数
のシート14のうち一枚のみを分離して所定方向(図中
左方向)に給送する。尚、分離片2は、弾性部材で構成
され、分離ローラ1で給送されなかったシートをせき止
めるように機能する。
【0032】又、圧接板5の図中上方でかつ分離ローラ
の図中右側には、後述する駆動手段に連繋された予備搬
送ローラ(給送手段)3が配置されている。この予備搬
送ローラ3は、圧接板5上のシート14の束が分離ロー
ラ1と分離片2に当接するまで、前記駆動手段によって
回動させられるようになっている。
【0033】この予備搬送ローラ3と同軸(レバー回転
軸15)に解除レバー6が取り付けられている。この解
除レバー6は、図1に示すように、付勢手段としての押
圧バネ5bのバネ力に抗して圧接板5を押し下げ、予備
搬送ローラ3と圧接板5との間に所定のスペースを形成
するように機能する。
【0034】上記押圧バネ5bは、下シートガイド12
の凹部12bに収納され、圧接板5の幅方向略中央部を
押圧し、圧接板5を常時予備搬送ローラ3側に付勢す
る。尚、押圧バネ5bは、本実施例はコイルスプリング
を例示してあるが、これに限られず、板状バネ等のさま
ざまなバネを適宜使用できる。
【0035】この押圧バネ5bを収納する下シートガイ
ド12の凹部12bの図中左側には、予備搬送ローラ3
側に突出する制止部12aが一体形成されている。この
制止部12aは、図2に示すように、シート14の先端
を制止させて揃えるようになっている。
【0036】予備搬送ローラ3の図中右側近傍には、シ
ート端センサ4bとシート端センサレバー4aとが配置
されている。これら両者4a,4bは、シート14を検
知するものであり、シート14の先端がシート端センサ
レバー4aに当接することにより、該シート端センサレ
バー4aがシート端センサ4bの検知部の遮蔽状態を解
除するようになっている(図2参照)。そして、シート
端センサ4bは、検知信号を装置本体側の制御部(CP
U)に出力する。その結果、圧接板5上にシートのある
ことがCPUにおいて認識される。尚、シート端センサ
レバー4aは、軸4cにより装置本体B側に回動可能に
取り付けられている。
【0037】13は、上シートガイドであり、前記下シ
ートガイド12と共働してシート14の搬送をガイドす
る。
【0038】図4は、図1を下方から見た図であり、分
離ローラ1、予備搬送ローラ3及び解除レバー6の駆動
連結状態を表している。
【0039】この図4において、解除レバー6の回転中
心となるレバー回転軸15には、トルクリミッタ16が
取り付けられている。そして、このレバー回転軸15
は、トルクリミッタ16及びギヤを161 ,162 を介
して入力ギヤ17に連繋されている。尚、入力ギヤ17
は、図外の駆動源である読取モータの動力を分離ローラ
1及び予備搬送ローラ3に伝達するようになっている。
【0040】次に、本実施例の作動状態を説明する。
【0041】図1は、シート給送装置Kが待機状態の図
であり、シート端レバー4aがシート端センサ4bを遮
蔽しており、装置本体側のCPUが圧接板5上にシート
が無いことを認識している。このとき、解除レバー6が
圧接板5を下方に押し下げているので、予備搬送ローラ
3と圧接板5との間には空間ができる。ここで、解除レ
バー6は、シート14の通過領域の外側(シートの幅方
向外側)にあるので、シート14の通過を妨げることは
ない。
【0042】次に、シートをセットしたときの動作につ
いて述べる。予備搬送ローラ3と圧接板5との間の空間
に複数枚(1枚でも良い)のシート14が挿入される
と、シート14の先端が自重で下がり、図2に示すよう
に、シート14の先端と下シートガイド12の隆起部で
ある制止部12aが当接して、シート14の分離ローラ
1側への過挿入が阻止される。また、シート14の先端
が制止部12aに当接する直前には、シート14がシー
ト端センサレバー4aの下端部側と当接する。そのた
め、シート端センサレバー4aは、そのシート14によ
り回動させられ、シート端センサ4bの遮蔽状態を解除
する。従って、シート端センサ4bの検知部が圧接板5
上にシートが有るのを検知する。
【0043】シート端センサ4bがシート有りを検知し
てから数秒後(シートの先端が制止部12aに当接して
十分な時間が経過した後)、駆動源である読取モータ
(不図示)から各ローラ1,3に駆動力が伝達され、各
ローラ1,3が図4の矢線(破線)方向に回転する。こ
のとき、解除レバー6は、図4示されるように、ローラ
1,3類と駆動連結されているので、各ローラ1,3の
回転にともなって矢線(破線)方向に回動する。ここ
で、解除レバー6は、圧接板5が予備搬送ローラ3を押
圧するのに充分な位置まで回転移動すると、ストッパ部
(不図示)に当たって回転が阻止される。この際、解除
レバー6が取り付けられたレバー回転軸15は、前記し
たようにトルクリミッタ16を介して駆動源側と連繋さ
れており、トルクリミッタ16のギヤ(161 )部が空
転し、駆動源側からの動力伝達が遮断されるため、図2
の位置で保持される。
【0044】解除レバー6の回転によって下方向に押下
されていた(図2参照)圧接板5は、図3に示すよう
に、解除レバー6が回転するのに伴い、押圧バネ5bで
付勢されて上方向に回転移動する。すると、圧接板5の
上に積載されていたシート14の先端も持ち上げられ、
図3のように、シート14の先端が制止部12aから解
除される。さらに持ち上げられたシート14は、予備搬
送ローラ3に当接し、回転駆動している予備搬送ローラ
3によって分離ローラ1側に搬送される。このとき、シ
ート14の先端は、分離ローラ1と分離片2の接触部分
に案内される。
【0045】上記のように、予備搬送ローラ3によって
所定方向に搬送されたシート14は、その先端が分離ロ
ーラ1と分離片2の接触部に当接し、これら分離ローラ
1と分離片2によって最上部のシートから1枚ずつ分離
される。分離されたシート14は、下流側にある搬送ロ
ーラ(不図示)によって搬送される。
【0046】また、最後に送られるシート14は、その
後端が圧接板5の一部分であるガイド部5cによりガイ
ドされ、なめらかに圧接板5から外れていく。従って、
シート14は、圧接板5から送り出される際に、下シー
トガイド12に当接して衝撃を受けることがなく、その
表面に形成された画像情報が図外の読み取り手段で正確
に読み取られることになる。尚、本実施例のシート給送
装置Kが原稿を給送するのではなく、画像を形成するた
めのシートを給送する場合には、シートのぶれ等を生じ
ることがなく、図外の画像形成手段によりシートに画像
が正確に形成されることになる。
【0047】シート14の排出(給送)が終了した後、
圧接板5は、図3の状態から図1の待機状態に戻る。即
ち、圧接板5が予備搬送ローラ3に圧接された状態のま
までは次のシート束をセットしにくいので、シート14
が圧接板5上から排出された後、読取モータを逆方向に
回転させ、各ローラ1,3と解除レバー6とを図3及び
図4の矢線(実線)方向に回転させる。解除レバー6が
矢線方向に回転すると、解除レバー6が圧接板5を押し
下げ、予備搬送ローラ3と下シートガイド12との間に
空間が形成され、図1の待機状態に戻る。
【0048】以上のように、本実施例は、圧接板5の一
部を延ばして(ガイド部5cを形成して)、シート14
の先端及び後端を分離ローラ1に導くことができたの
で、シート14の搬送がひじょうになめらかになり、シ
ート先端の折れ曲がりを防止でき、又、シート後端が下
シートガイド12に衝突して衝撃を受けのを効果的に軽
減できることとなり、後続の画像読み取り作業や画像形
成作業が正確にできるようになると共に、シートの搬送
不良が容易に軽減された。しかも、本実施例は、上記し
たように、簡単な構成でもって上記効果を得ることがで
きるため、安価で信頼性の高いシート給送装置Kを提供
できることとなった。 (第2の実施例)本実施例は、圧接板5から延設させた
ガイド部5cを、その幅方向(シート給送方向に直交す
る方向)に複数箇所設けることにより、シート給送装置
Kに対する信頼性を格段に向上させるようにしたもので
ある。
【0049】図5は、図1の下半分を上面から見た図で
あり、種々のサイズのシート幅と、ガイド部5cとの位
置関係を表している。
【0050】また、図6は、圧接板5の斜視図であり、
ガイド部5cの詳細形状を表している。
【0051】図5に示すように、圧接板5の幅方向(図
中上下方向)には、複数のガイド部5cが櫛歯状に形成
され、給送されるシートのサイズが異なる場合でも、シ
ートの中央部と両側部を支持できるように構成されてい
る。ここで、圧接板5の幅方向中央部のガイド部5c
は、シートを搬送方向下流側にある分離ローラ1に導く
役割を果たす。又、それぞれのシートサイズの両側部に
位置するガイド部5cは、シート14の端部の挙動を規
制し、分離ローラ1によって搬送されるシート14の中
央部と両側部が同様の挙動を生じるように、給送される
シート14の下面を円滑に案内する。
【0052】このように構成することにより、本実施例
は、シート14を全幅にわたって安定的に搬送すること
ができ、更なる搬送の安定化を達成することが可能とな
り、該シート給送装置Kに対する信頼性をより一層向上
させることができる。 (第3の実施例)本実施例は、圧接板5を予備搬送ロー
ラ3側に付勢する押圧バネ5bが、圧接板5の幅方向複
数箇所に配置されている。したがって、シート幅全域を
支持するように形成された圧接板5は、その幅方向中央
部のみならず、その幅方向両側部も押圧バネ5bにより
支持されることになり、シート給送時における姿勢がよ
り一層安定化し、シート給送を安定して行うことを可能
にする。
【0053】以上にように本実施例によれば、圧接板1
4の中央部のみを押圧バネ5bで付勢する場合に比較
し、シートの自重などによる圧接板5の姿勢の崩れが効
果的に防止され、シートの斜行やジャムの発生をより一
層効果的に抑制できる。
【0054】尚、上記第3の実施例において、押圧バネ
5bは、中央部のものの付勢力を両側部のものの付勢力
よりも大きくなるように設定しても、上記実施例の効果
と同様の効果が得られる。更に、このように構成すれ
ば、主に中央部の押圧バネ5bがシートを給送し、両側
部の押圧バネ5bがシートのカールを矯正するように機
能する。
【0055】又、上記のように、圧接板5の幅方向に複
数の押圧バネ5bを配置する場合は、圧接板5の幅方向
中央位置を基準として、圧接板5に作用するモーメント
が等しくなるように配慮されている。
【0056】更に、前記第1の実施例乃至第3の実施例
は、画像が形成されたシート(原稿)を給送して、その
シートに形成された画像を画像読取部で読み取る場合を
例に採って説明したが、記録紙や紙幣等の紙葉類の分離
搬送部であれば、同様の効果が得られることはいうまで
もない。
【0057】加えて、前記各実施例において、給送手段
として予備搬送ローラ3を示し、分離手段として分離ロ
ーラ1を示したが、給送手段及び分離手段として回転ベ
ルト等を適宜使用するようにしてもよい。 (画像形成装置)以下に、上述各実施例のシート給送装
置Kを取り付けた画像形成装置(複写装置)の一例につ
いて、図11に沿って説明する。
【0058】装置本体200には、原稿載置台206、
光源207、レンズ系208、給紙部209、画像形成
部(画像形成手段)202等が取り付けられている。こ
のうちの給紙部209は、シートSを収納して装置本体
200に着脱自在なカセット210,211、を有して
おり、またぺディスタル212に配置されたシート積載
トレイ(シート積載部)213を有している。なお、カ
セット210の上部には、前記第1乃至第3の各実施例
のいずれかに記載されたシート給送装置Kが配置されて
いる。一方、画像形成部202には、円筒状の感光体2
14、トナーを収容した現像器215、転写用帯電器2
16、分離帯電器217、クリーナ218、一次帯電器
219等が配置されている。さらに、画像形成部202
の下流側には、搬送装置(搬送部)220、定着装置
(定着部)204、及び排出ローラ205等が配設され
ている。
【0059】ついで、この画像形成装置の作動を説明す
る。
【0060】いま、装置本体200に設けられている制
御装置(不図示)から給紙信号が出力されると、その信
号に応じてカセット210,211又はシート積載トレ
イ213からシートSが選択的に給送される。加えて、
シート給送装置Kからも選択的にシートが供給される。
【0061】一方、光源207から原稿載置台206に
載置されている原稿Dに照射され反射された光は、レン
ズ系208を介して感光体214に照射される。ここ
で、感光体214は予め一次帯電器219によって帯電
されているため、光が照射されることにより静電潜像が
形成され、次いで現像器215によってトナー像が形成
される。
【0062】そして、給紙部209から給送されたシー
トSは、レジストローラ201で斜行が補正され、さら
にタイミングが合わされて画像形成部202へ送られ
る。この画像形成部202では、転写用帯電器216に
よって送られてきたシートSに感光体214のトナー像
が転写され、転写終了後のシートSは、分離帯電器21
7によって転写用帯電器216と逆極性に帯電されて感
光体214から分離される。
【0063】そして、分離されたシートSは、搬送装置
220により定着装置204に搬送されて、定着装置2
04によりシートS上の未定着転写画像が永久定着され
る。さらに、画像が定着されたシートSは、排出ローラ
205によって装置本体200から排出される。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のシート給送装置は、給送手段により給送されるシート
をシート積載手段に形成したガイド手段で分離手段まで
案内するようになっているため、シートが搬送に伴う衝
撃力を受けることがなく、シートが折れ曲がったりする
ことがなく円滑に搬送されることとなり、シートの斜行
やジャムの発生が効果的に防止される。
【0065】又、本発明は、ガイド手段がシート積載手
段上のシートの少なくとも幅方向中央部と幅方向両端部
側を支持するように櫛歯形状に形成されているため、シ
ートが全幅に亘りガイド手段により均等に支持されるこ
ととなり、シートが分離手段まで安定して給送され、よ
り一層効果的にシートの斜行やジャムの発生が防止され
る。
【0066】又、本発明は、シート積載手段がその幅方
向に複数配置された付勢手段により安定的に支持され、
給送手段によってシートに付与される給送力が均等化す
るため、シートが円滑に分離手段側に搬送され、より一
層効果的にシートの斜行やジャムの発生が防止される。
【0067】又、本発明は、シート積載手段の幅方向中
央部に配置される付勢力の大きな付勢手段がシートの給
送に必要な給送力を主に付与し、シート積載手段の幅方
向両端部側に配置される付勢力の比較的小さな付勢手段
がシートのカールを矯正するため、より一層効果的にシ
ートの給送不良を防止できる。
【0068】更に、本発明の画像形成装置は、上記のよ
うなシートの斜行やジャムの発生を効果的に防止できる
シート給送装置を備える結果、シートに所望の画像を確
実に形成でき、該装置に対する信頼性を格段に向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すシート給送装置の
待機状態図(第1の作動状態図)。
【図2】同第2の作動状態図。
【図3】同第3の作動状態図。
【図4】同シート給送装置の予備搬送ローラ部近辺を下
方から見た斜視図。
【図5】下シートガイドと圧接板の関係を示す下面図。
【図6】圧接板の斜視図。
【図7】従来のシート給送装置の第1の作動状態図。
【図8】同第2の作動状態図。
【図9】同第3の作動状態図。
【図10】同シート給送装置の予備搬送ローラ部近辺を
下方から見た斜視図。
【図11】本発明のシート給送装置を使用した画像形成
装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 分離ローラ(分離手段) 2 分離片(分離手段) 3 予備搬送ローラ(給送手段) 5 圧接板(シート積載手段) 5c ガイド部(ガイド手段) 14 シート 202 画像形成部(画像形成手段) K シート給送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/68 B65H 1/12 310 B65H 5/38

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを積載するシート積載手段と、 該シート積載手段上のシートを給送する給送手段と、 該給送手段側に前記シート積載手段を付勢し、該シート
    積載手段上シートと給送手段との間に所望の接触圧を
    生じさせる付勢手段と、 前記給送手段よりもシート給送方向下流側に位置し、前
    記給送手段により給送されるシートを一枚づつに分離し
    て、搬送する分離手段と、を備えたシート給送装置にお
    いて、前記シート積載手段にセットされるシートの先端を制止
    させて揃えるための制止部と、 前記給送手段により前記シート積載手段から給送される
    シートを前記分離手段に案内するためのガイド手段と、 を備え、 前記ガイド手段をシート給送方向における前記制止部の
    下流側まで延びるように 前記シート積載手段に形成
    ことを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド手段、前記シート積載手段
    上のシートの少なくとも幅方向中央部と幅方向両端部側
    に位置するように、略櫛歯形状に形成たことを特徴と
    する請求項1記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段を前記シート積載手段の幅
    方向に複数配置たことを特徴とする請求項1または
    求項2に記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段前記シート積載手段の幅
    方向中央部及び幅方向両端部側に配置たことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の付勢手段のうち、シート積載
    手段の幅方向中央部に配置された付勢手段の付勢力
    シート積載手段の幅方向両端部側に配置された付勢手段
    の付勢力よりも大きく構成たことを特徴とする請求項
    または請求項4に記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記分離手段を、分離ローラと該分離ロ
    ーラに付勢される分離片とから構成し、前記分離片を回
    動可能に支持する軸をシート給送方向におけ る前記給送
    手段と前記分離ローラとの間に配置し、前記ガイド手段
    が前記分離片に当接しないように略櫛歯形状に形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装
    置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項のいずれか1
    項に記載のシート給送装置と、該シート給送装置から給
    送されるシートに所望の画像を形成する画像形成手段
    と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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