JP2001294336A - 原稿自動給紙装置 - Google Patents

原稿自動給紙装置

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JP2001294336A
JP2001294336A JP2000109587A JP2000109587A JP2001294336A JP 2001294336 A JP2001294336 A JP 2001294336A JP 2000109587 A JP2000109587 A JP 2000109587A JP 2000109587 A JP2000109587 A JP 2000109587A JP 2001294336 A JP2001294336 A JP 2001294336A
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feeding roller
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Shigemi Kubota
成美 久保田
Keisuke Hatomi
桂亮 羽富
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファクシミリ装置や複写機の自動給紙装置に
おいて、原稿載置台にセットした原稿がカールしている
場合の原稿の斜行、ジャム、および折れめくれを簡単な
手段により防止する。 【解決手段】 自動給紙装置(10)は原稿を給紙ローラ
(58)に繰り込むための繰り込みローラ(44)を有し、
この繰り込みローラ(44)は揺動アーム(40)に支持し
てある。この揺動アーム(40)を利用して、カール抑圧
部材(54)を取付ける。カール抑圧部材(54)の作用面
は繰り込みローラ(44)の接紙面から僅かに高いレベル
に位置する。原稿繰り込みにあたり繰り込みローラ(4
4)が下方に揺動した時には、カール抑圧部材(54)は
繰り込みローラ(44)の接紙面から所定の高さのところ
まで原稿を押さえ込み、カールした原稿を平らに伸ば
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
や複写機のような画像処理装置に原稿その他の用紙を自
動的に供給するための自動給紙装置に関する。本発明
は、特に、カールした原稿を斜行やジャム(紙詰まり)
や折れめくれを惹き起すことなく適正に搬送することの
可能な自動給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置や複写機のような画像
処理装置に原稿を供給するために自動給紙装置が使用さ
れている。この自動給紙装置は、原稿載置台に積載され
た複数枚の原稿を揺動アームに装着された繰り込みロー
ラにより上から1枚づつ給紙ローラに繰り込み、給紙ロ
ーラと搬送ローラにより原稿搬送路を経由して画像処理
装置に向かって原稿を搬送するようになっている。この
種の自動給紙装置においては、例えば特開平8-282859号
公報に記載されているように、原稿が斜行して給紙され
るのを防止するため、原稿載置台には原稿の幅方向のエ
ッジを規制するための一対の対向する案内板(幅方向規
制部材)が設けてある。
【0003】これらの案内板の作用について説明する
に、図1に示したように原稿載置台1に積載された原稿
2が平らな状態にあるときに、原稿搬送時に図3(A)
に示すように原稿を斜行させようとする力Mが原稿に作
用した場合には、この力Mによって発生した力f1およ
びf2が案内板3および4に作用すると、力f1および
f2に対する反力f1’およびf2’が案内板3および
4から原稿に作用して原稿の端面を押し返し、原稿の張
り(腰の強さ)を利用して原稿の斜行を防止する。
【0004】ところが、図2に示すように原稿がカール
している場合には、図2(B)および図3(B)に示し
たように、原稿載置台に積載された原稿の幅方向エッジ
と案内板3および4との間には隙間が生じる。このよう
に案内板と原稿エッジとの間に隙間が生じると、図3
(B)から分かるように、原稿を斜行させようとする力
Mによって発生する力f1及びf2に対する反力が発生
せず、原稿を押し返すことが出来ないので、原稿が斜行
する。
【0005】このような場合に、可動案内板4を摺動さ
せて固定案内板3と可動案内板4との間の間隔を狭くす
ることにより前記隙間を無くすることができるが、その
ように隙間を無くしても、原稿のカール量h(図4参
照)が約10mm〜15mm以上ある場合には、原稿が
カールしていない場合に比べて前述の反力f1’および
f2がかなり小さくなるので、原稿を押し返すことがで
きず、やはり原稿の斜行を許容する。
【0006】従って、カールした原稿、特に原稿の幅方
向の両端が約10mm〜15mm以上持ち上がる程度に
カールしているような原稿の場合には、原稿が斜行し、
原稿が傾いた形で原稿画像の読取が行われるという不具
合が生じる惧れがある。更に、斜行の傾きが大きいと、
原稿の有効搬送範囲を超えてしまい、原稿ジャム(紙詰
まり)が発生する。
【0007】原稿カールが惹き起す他の不具合は、原稿
の進み側端部の隅部に“折れめくれ”が生じたり、斯る
折れめくれに起因してジャムが起こるということであ
る。より詳しくは、図5に示したように、一般に、自動
給紙装置の原稿挿入口Bは、複数枚の原稿を挿入できる
ように原稿厚さの数十倍から数百倍の開口高さを有する
ように設定してあるのに対して、給紙ローラよりも下流
の原稿搬送路Pの開口高さは原稿のバタツキを押さえる
ため著しく低く設定してある。従って、カールした原稿
(特に原稿幅方向の両端が10mm〜15mm程度以上
持ち上がっているような原稿)の場合には、原稿の進み
側エッジは原稿挿入口Bは通過するが、搬走路P内では
原稿のカールした隅部が搬走路の内壁面によって押し返
された形で通過することになるので、原稿の進み側エッ
ジの隅部に“折れめくれ”が発生することがある。更に
は、このようなや折れめくれによりジャムが生じること
がある。
【0008】上記のような原稿カールに因る斜行、ジャ
ム或いは折れめくれの問題を解消するため、従来技術に
おいては、原稿載置台に昇降機構を設け、原稿をセット
した時に原稿載置台を上昇させて原稿を原稿挿入口の天
井に押し当てることにより原稿カール量を上下方向に規
制することが行われている。
【0009】また、特開平8-282859号公報の教示に従
い、図5に示したように原稿挿入口の天井にバネ性を有
する押さえ部材5を取付け、挿入された原稿のカールを
押さえ部材5のバネ力で押さえ込みながら給紙する方法
も想定することができる。或いは、図示しないが、押さ
え部材5の代わりに原稿挿入口の天井に上下動又は回動
自在な重りを配置し、挿入された原稿のカールを重りの
力で押さえ込みながら給紙する機構を採用することで、
原稿カール量を上下方向から規制し、案内板を併用する
方法も良く知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した原稿載置台に
昇降機構を設けるやり方の問題点は、昇降機構と原稿厚
さを検出する検出機構を必要とするので、構造が複雑と
なり、部品点数が多くなるということである。図5に示
したようにバネ性を有する押さえ部材5を用いる方法の
問題点は、原稿をバネ力で押さえつけるので、原稿枚数
が多い時には原稿を押さえつける力が強くなり、原稿送
りミス(原稿が送られないこと)が発生するということ
である。このような事態を回避するため押さえ部材5の
バネ力を弱く設定すると、カールを押さえきれず、斜行
や原稿端部のめくれや原稿ジャムが発生する。このた
め、適用できる原稿枚数の範囲がA4サイズ、坪斤量4
5kg用紙換算で10枚程度と非常に狭く、動作が不安
定となる。
【0011】他方、原稿を重りで押さえつけるやり方で
は、原稿枚数が多い時にはカールした原稿が重りを押し
返す力が強くなり、その結果重りが原稿を押さえきれな
くなって、斜行や原稿端部のめくれや原稿ジャムを許容
する。反対に原稿枚数が少ないと重りを押し返す力が弱
くなり、原稿送りミスが発生する。このため、適用でき
る原稿枚数の範囲が10枚から20枚程度(A4サイズ、
坪斤量45kg換算)と非常に狭かった。
【0012】本発明の目的は、カールした原稿を斜行や
ジャムや折れめくれを惹き起すことなく適正に搬送する
ことの可能な自動給紙装置を提供することにある。本発
明の他の目的は、カールした原稿を斜行やジャムや折れ
めくれを惹き起すことなく適正に搬送することが可能
で、構造簡素で部品点数の少ない自動給紙装置を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、カールした原稿を
斜行やジャムや折れめくれを惹き起すことなく適正に搬
送することが可能で、原稿載置台に積載する原稿の枚数
の大小に拘わらず原稿を安定して送り出すことの可能な
自動給紙装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、カールした原稿を斜行やジャムや折れめくれを惹き
起すことなく適正に搬送することが可能で、適用枚数範
囲が広く、A4サイズ、坪斤量45kg用紙換算で10
0枚程度にも及ぶ枚数範囲の原稿を安定して送り出すこ
との可能な自動給紙装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿載置台に
積載された複数枚の原稿を揺動アームに装着された繰り
込みローラにより上から1枚づつ給紙ローラに繰り込む
ようになった自動給紙装置において、原稿載置台上のカ
ールした原稿の進み側エッジを抑圧して平坦化するため
のカール抑圧部材を繰り込みローラの側方に設けたこと
を特徴とするものである。このカール抑圧部材は、繰り
込みローラの作動時の接紙面から所定の僅かな距離高い
レベルに位置する作用面(原稿を規制し案内する面)を
有し、繰り込みローラの作動時には繰り込みローラの接
紙面から所定の僅かな高さのところまで原稿を抑圧する
作用を果たす。好ましくは、カール抑圧部材は繰り込み
ローラを支持する揺動アームに装着してあり、繰り込み
ローラと一体的に揺動するようになっている。
【0014】給紙にあたり、繰り込みローラの揺動アー
ムが下方に揺動し、原稿載置台にセットされた原稿に繰
り込みローラが押し当たると、繰り込みローラによる原
稿の繰り込みが開始される。この時、カール抑圧部材は
繰り込みローラの接紙面から所定の高さのところまで原
稿を押さえ込むので、原稿がカールしていても原稿の幅
方向エッジは案内板に係合して規制され、原稿の斜行が
阻止される。また、原稿の進み側エッジは繰り込みロー
ラの側方で平らに抑圧され、カール高が小さくなるの
で、原稿の進み側エッジの隅部が搬走路の内壁面に当た
ってめくれることがない。
【0015】本発明の自動給紙装置においては、カール
抑圧部材の作用面は繰り込みローラの作動時の接紙面か
ら所定の僅かな距離高いレベルに位置し、従って、カー
ル抑圧部材の作用面と繰り込みローラの作動時の接紙面
との高さの差は一定であるので、カール抑圧部材から原
稿に作用する抑圧力は原稿載置台に積載された原稿の枚
数の多少に関係なく一定となる。従って、過剰な摩擦力
が原稿に作用することがなく、原稿送りミスが発生する
おそれがない。
【0016】好ましい実施態様においては、カール抑圧
部材は原稿に係合するころを備えている。この実施態様
にあっては、カール抑圧部材から原稿に作用する摩擦力
は大幅に軽減するので、原稿の繰り込みは一層円滑に行
われる。本発明の上記特徴や効果並びに他の特徴や効果
は以下の実施例の記載につれて更に明らかにする。
【0017】
【発明の実施の形態】図6を参照するに、本発明の自動
給紙装置10はファクシミリ装置や複写機のような画像
処理装置12に搭載することができる。自動給紙装置1
0は原稿載置台14を備え、この原稿載置台14にはそ
こに積載された原稿16の幅方向のエッジを規制するた
めの一対の案内板18および20が設けてある。図示し
た実施例では、一方の案内板18は固定案内板であり、
他方の案内板20は原稿幅方向に摺動可能に装着された
可動案内板である。
【0018】図7および図8を参照するに、自動給紙装
置10は、更に、原稿繰り込み部22と、原稿分離部2
4と、原稿搬送部26と、反転搬送部28と、読み取り
部30と、排出部32と、シャッタ部34を備えてい
る。
【0019】図7から良く分かるように、原稿繰り込み
部22は固定案内板18の側に偏位して給紙最小原稿幅
の中央付近に配置してある。図7から図9を参照する
に、そして特に図9から良く分かるように、原稿繰り込
み部22は、一対の軸受けブシュ36を介して給紙ロー
ラ軸38に回動自在に装着された揺動アーム(繰り込み
ローラフレーム)40と、この揺動アーム40の先端に
繰り込みローラ軸42によって軸支された繰り込みロー
ラ44を有する。揺動アーム40は板金の打ち抜きプレ
ス加工によりコ字形に形成することができる。揺動アー
ム40にはピボット46が固定してあり、このピボット
46には繰り込みローラ44に駆動力を伝えるためのギ
ヤ48が回転自在に装着してある。ギヤ48は繰り込み
ローラ44に一体的に設けられたギヤ50に噛み合って
いる。揺動アーム40は引っ張りコイルバネ52によっ
て待機位置に向かって上向きに付勢されている。
【0020】本発明に従い、揺動アーム40にはカール
した原稿を平らに押さえるための一対のカール抑圧部材
(カール押さえガイド)54が固定してある。夫々のカ
ール抑圧部材54は溶接、ネジ止めその他の方法により
揺動アーム40の左右の側板56の下縁に固定してあ
り、揺動アーム40から側方に延長している。図8から
良く分かるように、夫々のカール抑圧部材54の作用面
と繰り込みローラ44の接紙面(接地面)との間には所
定の僅かな段差が設けてあり、カール抑圧部材54の作
用面が繰り込みローラ44の接紙面から所定の僅かな距
離高いレベルに位置するようになっている。
【0021】図7から10に示したように、原稿分離部
24は、給紙ローラ軸38に固定された給紙ローラ58
と、給紙ローラ58と協働するべく分離部フレーム60
に軸支された分離ローラ62と、分離部フレーム60に
軸支されたギヤ64および66を備えている。分離ロー
ラ62は分離部フレーム60に取り付けた引っ張りバネ
68により給紙ローラ58に向かって付勢されている。
【0022】図7および8に示したように、原稿搬送部
26は、補助搬送ローラ軸70に補助搬送ローラ72を
設け、この補助搬送ローラ72に接触するように補助ピ
ンチローラ74を下部に配置してなる。補助搬送ローラ
軸70にはギヤ76が設けてあり、このギヤ76は電磁
クラッチ78に駆動力を伝えるようになっている。電磁
クラッチ78はクラッチ出力シャフト80を有し、クラ
ッチシャフト80の反対側にはギヤ82が設けてある。
このギヤ82は、給紙ローラ軸38に固定されたギヤ8
4に噛み合っていて、ギヤ84を介して原稿繰り込み部
22のギヤ48に駆動力を伝えるようになっている。
【0023】図7、8、10に示したように、反転搬送
部28は、搬送ローラ軸86に取り付けた反転搬送ロー
ラ88と一対のコロ90の間に巻回したベルト92を有
する。図8に示したように、読み取り部30には読み取
りローラ94とガラス96が配置されている。排出部3
2は、図8に示したように、排出シャフト98に排出搬
送ローラ100を設け、ピンチローラ102と接触させ
ることにより構成されている。
【0024】図7に示したように、シャッタ部34はシ
ャッタ軸104に設けたシャッタ106を備え、このシ
ャッタ軸104には第1シャッタ腕108が取り付けて
ある。この第1シャッタ腕108には搬送ローラ軸86
に取り付けた第2シャッタ腕110が連結され、クラン
ク構造を構成している。
【0025】次に、この自動給紙装置の動作を説明す
る。基本的には、原稿繰り込み部22と原稿分離部24
は特開平7-041191号公報に開示された原理に従い電磁ク
ラッチ78を介して駆動されるもので、同公報の開示は
ここに援用する。次に各部の動作を説明する。
【0026】[シャッタ動作]駆動モータ(図示せず)
による駆動力が伝達手段によって搬送ローラ軸86に伝
達され、搬送ローラ軸86が回転してシャッタ腕110
を回転させ、リンク構造により繋がったシャッタ腕10
8を回転させる。同時に、シャッタ軸104が回転して
シャッタ106を回転させ、原稿セット時の斜行を防止
する。搬送ローラ軸86の回転によりシャッタ106が
回転すると原稿を繰り込むことが出来る状態となる。
【0027】[繰り込み動作]駆動モータの駆動力を補
助用搬送ローラ軸70(図7)に伝達し、補助用搬送ロ
ーラ72を回転させると、補助用搬送ローラ軸70に設
けたギヤ76が同時に回転して電磁クラッチ78に動力
を伝達する。電磁クラッチ78をONにすると、クラッ
チ軸80に駆動力が伝達され、ギヤ82を回転させる。
ギヤ82の回転はギヤ84に伝達され、ギヤ84から伝
達される駆動力によってギヤ48および繰り込みローラ
44が回転すると共に、図8に鎖線で示したように揺動
アーム40が下方に回動する。特開平7-041191号公報に
記載されたクラッチ機構の原理に従い、繰り込みローラ
44は原稿載置台14にセットされた原稿16に当たる
まで降下して最上位の原稿に接触し、原稿の繰り込み動
作が開始される。
【0028】その際、原稿がカールしている場合には、
揺動アーム40から側方に延長するカール抑圧部材54
の下面即ち作用面が原稿に接触し、カール抑圧部材54
は、原稿のカールの力に負けることなく、カールした原
稿を繰り込みローラ44の接紙面から所定高さまで押さ
え込む。その結果、繰り込みローラ44の幅方向両側に
おいて原稿のカールが伸ばされる。これにより、原稿1
6の幅方向エッジが案内板18および20に係合し、そ
れらによって規制されるので、原稿の斜行が阻止され
る。
【0029】カール抑圧部材54の作用面は繰り込みロ
ーラ44の接紙面よりも僅かに高い位置に後退させてあ
るので、原稿のカール量が大きくても、原稿からカール
抑圧部材54に過大な押し上げ力が作用することがな
い。従って、原稿のカール量が大きくても、原稿に対す
る繰り込みローラ44の接触圧力ひいては摩擦力が確保
され、原稿送りミスを生じることなく原稿を給紙ローラ
58に送り込むことができる。また、カール抑圧部材5
4の作用面と繰り込みローラ44の接紙面との段差は一
定であるので、原稿のセット枚数の多少に関係なく、カ
ール抑圧部材54から原稿に作用する圧力はほぼ一定と
なる。従って、原稿のセット枚数が多くても、カール抑
圧部材54から原稿に過大な摩擦力が作用することがな
いので、原稿送りミスを生じることがない。ギヤ84の
回転はギヤ48を介してギヤ50に伝達され、繰り込み
ローラ44が回転することで給紙ローラ58と分離ロー
ラ62とのニップに向かって原稿が繰り込まれる。
【0030】[分離動作]駆動モータの駆動力は搬送ロ
ーラ軸86に伝達され、給紙ローラ58は原稿搬送方向
に回転し、駆動力はギヤ 64とギヤ66を介して更に
分離ローラ62に伝達され、後者62が原稿搬送方向と
は反対方向に回転することにより最上位の原稿が下位の
原稿から分離される。
【0031】[補助搬送動作]原稿分離部24によって
分離された原稿は、回転する補助搬送ローラ72と補助
ピンチローラ74によって斜行を補正しながら反転搬送
ローラ88に送られる。
【0032】[反転搬送動作]反転搬送ローラ88へ送
られた原稿は、当該反転搬送ローラ88とベルト92と
の間に挟まれ、反転される。
【0033】[読み取り動作]反転された原稿は読み取
りローラ94の回転に伴い当該読み取りローラ94とガ
ラス96との間に搬送され、原稿の読み取りが行われ
る。
【0034】[排出動作]読み取りローラ94を通過し
た原稿は回転する排出搬送ローラ100へ送られ、該排
出搬送ローラ100とピンチローラ102によって排出
される。
【0035】図11には原稿繰り込み部22の他の実施
例を示す。図11においては、図9に示した構成要素と
共通する構成要素は同じ参照番号で示し、重複する説明
は省略する。相違点のみ説明するに、この実施例におい
ては、揺動アーム40に取付けた夫々のカール抑圧部材
54の外側端部には枢軸112が固定してあり、各枢軸
112にはサークリップ114で抜け止めされたころ1
16が回転自在に装着してある。ころ116の直径はこ
ろ116の外周がカール抑圧部材54の作用面から僅か
に下方に突出するように設定してある。
【0036】図11に示した実施例では、カール抑圧部
材54の作用面から僅かに下方に突出したころ116が
原稿上を転動するので、原稿に対する摩擦力が軽減され
るという利点がある。
【0037】以上には本発明の特定の実施例を記載した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の修
正や変更を施すことができる。例えば、図示した実施例
ではカール抑圧部材54は繰り込みローラ44を支持す
る揺動アーム40に取付てあるが、繰り込みローラ44
と共に揺動する他の可動支持部材に装着してもよい。
【0038】
【発明の効果】図面を参照しながら従来技術に対する本
発明の効果を説明するに、従来の給紙装置においては、
原稿がカールしている場合には、図12(A)に示した
ように繰り込みローラ44の両側において原稿16の進
み側エッジの隅部が持ち上がるので、折れめくれやジャ
ムが発生する。また、図3に基づいて前述したように、
原稿の幅方向両端部と案内板との間に隙間が生じるの
で、原稿の斜行が起こる。これに対して、本発明によれ
ば、図12(B)に示したように、繰り込みローラ44
の両側において原稿16の進み側エッジはカール抑圧部
材54によって押さえ込まれるので、原稿カールによる
原稿幅方向両端部と案内板18および20との間の隙間
が微小に抑えられ、原稿の斜行や原稿ジャムが防止され
ると共に、原稿の折れめくれが防止される。
【0039】カール抑圧部材54の作用面と繰り込みロ
ーラ44の接紙面との間には僅かな段差が設けてあるの
で、原稿のセット枚数の多少に関係なく、原稿にほぼ一
定の押圧力を作用させることができる。その結果、A4
サイズ、坪斤量45kg用紙換算で100枚程度までの
原稿を原稿載置台に積載することができる。
【0040】揺動アーム40を利用してカール抑圧部材
54を揺動アーム40に取付けた実施態様にあっては、
部品点数の増加を最小限に抑えた簡素な構造により原稿
の斜行、ジャム、および折れめくれを防止することがで
きる。カール抑圧部材54にころ116を設けた実施態
様にあっては、カール抑圧部材54から原稿に作用する
摩擦力を大幅に軽減させ、原稿の繰り込みを一層円滑に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)はカールしない原稿の斜視図、図1
(B)はカールしない原稿を原稿載置台に積載したとこ
ろを示す模式的横断面図である。
【図2】図2(A)はカールした原稿の斜視図、図2
(B)はカールした原稿を原稿載置台に積載したところ
を示す模式的横断面図である。
【図3】原稿を原稿載置台に積載したところを示す模式
的平面図で、図3(A)は原稿がカールしていない場合
を、図3(B)は原稿がカールしている場合を示す。
【図4】原稿のカール量を図解した模式図である。
【図5】従来の自動給紙装置の断面図である。
【図6】本発明の自動給紙装置の斜視図である。
【図7】図6に示した自動給紙装置のカバーを取り外し
たところを示す斜視図である。
【図8】図7のIIIV−IIIV線に沿った断面図である。
【図9】図7および図8に示した原稿繰り込み部の分解
斜視図である。
【図10】図7に示した原稿原稿分離部の斜視図であ
る。
【図11】図9と同様の分解斜視図で、原稿繰り込み部
の他の実施例を示す。
【図12】カールした原稿を繰り込みローラによって繰
り込むところを示す模式図で、図12(A)は本発明の
カール抑圧部材がない場合を、図12(B)は本発明の
カール抑圧部材による場合を示す。
【符号の説明】
10: 自動給紙装置 14: 原稿載置台 16: 原稿 18、20: 案内板 22: 原稿繰り込み部 40: 揺動アーム 44: 繰り込みローラ 54: カール抑圧部材 58: 給紙ローラ 116: ころ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H076 BA15 BA41 BA48 3F343 FA03 FB02 FB03 FC14 GA01 GB01 GC01 GD01 HB01 HE02 JA16 JA17 JD09 KB04 KB17 LA04 LA14 LC07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿載置台に積載された複数枚の原稿を
    揺動アームに装着された繰り込みローラにより上から1
    枚づつ給紙ローラに繰り込むようになった自動給紙装置
    において、 前記繰り込みローラの作動時の接紙面から所定の僅かな
    距離高いレベルに位置する作用面を有し、原稿載置台上
    のカールした原稿の進み側エッジを抑圧平坦化するため
    のカール抑圧部材を、前記繰り込みローラの側方に設け
    たことを特徴とする自動給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記カール抑圧部材は繰り込みローラと
    共に揺動するべく前記揺動アームに装着されていること
    を特徴とする請求項1に基づく自動給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記カール抑圧部材は原稿に係合するこ
    ろを備え、原稿への摩擦力を軽減するようになっている
    ことを特徴とする請求項1又は2に基づく自動給紙装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012921A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Seiko Epson Corp 被記録媒体給送装置および記録装置
EP2105396A3 (en) * 2008-03-27 2010-06-23 Konica Minolta Business Technologies, INC. Sheet feeding device

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