JP3444151B2 - ポペット式電磁比例弁の組み付け方法 - Google Patents

ポペット式電磁比例弁の組み付け方法

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JP3444151B2
JP3444151B2 JP22654997A JP22654997A JP3444151B2 JP 3444151 B2 JP3444151 B2 JP 3444151B2 JP 22654997 A JP22654997 A JP 22654997A JP 22654997 A JP22654997 A JP 22654997A JP 3444151 B2 JP3444151 B2 JP 3444151B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ポペット式電磁比
例弁の組み付け方法に係り、特に、ポペット式電磁比例
弁の特性バラツキを抑制するうえで好適なポペット式電
磁比例弁の組み付け方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、例えば特開平8−27082
3号に開示される如く、ポペット式電磁弁が知られてい
る。上記従来のポペット式電磁弁は、流路を閉塞する弁
座およびポペット弁を備えている。ポペット弁にはプラ
ンジャが固定されている。プランジャは、スプリングに
よって弁座方向へ付勢されている。また、プランジャの
近傍にはスプリングの付勢力に対向する電磁力を発生す
るヨークおよび電磁コイルが配設されている。 【0003】上記従来のポペット式電磁弁において、電
磁コイルに励磁電流が供給されていない場合はポペット
弁が弁座に着座する。この場合、ポペット式電磁弁は閉
弁状態となる。一方、電磁コイルに所定の励磁電流が供
給されると、プランジャがヨークに引き寄せられてポペ
ット弁が弁座から離座する。この場合、ポペット式電磁
弁は開弁状態となる。従って、従来のポペット式電磁弁
によれば、電磁コイルに所定の励磁電流を供給するか否
かに応じて開閉状態を切り換えることができる。 【0004】上記従来のポペット式電磁弁において、ポ
ペット弁が弁座に着座している場合は、ヨークとプラン
ジャとの間にクリアランスが形成される。以下、このク
リアランスを全閉時クリアランスと称す。ポペット式電
磁弁を開弁させるために必要な励磁電流の値は上記の全
閉時クリアランスに応じて変化する。また、開弁状態で
ポペット弁と弁座との間に確保される流路の大きさは、
上記の全閉時クリアランスにより決定される。このた
め、従来のポペット式電磁弁の品質を安定させるうえで
は、全閉時クリアランスを精度良く管理することが必要
である。 【0005】上記従来のポペット式電磁弁の組み付け工
程では、以下に示す一連の工程が順次行われる。 ヨークをスリーブ内部に固定する工程、 ヨークに設けられた凹部にスプリングを挿入する工
程、 スプリングの一端がプランジャに当接するように、ス
リーブ内部にプランジャおよびポペット弁を挿入する工
程、 ポペット弁を弁座に当接させた状態で、ヨークとプラ
ンジャとの全閉時クリアランスが所定長となるまで弁座
を圧入する工程。 【0006】上記の工程では、ヨークとプランジャと
の全閉時クリアランスを精度良く所定長に一致させるべ
く、以下に示す方法で弁座の圧入が行われる。 (i) スリーブを取り巻くように電磁コイルをセットし、
その電磁コイルに所定の励磁電流を供給する工程、(ii)
電磁コイルの両端電圧を監視しながら弁座を圧入する工
程、(iii)電磁コイルの両端電圧にパルス状の変化が生
じた時点で弁体の圧入を終了する工程。 【0007】上記の工程(i) が行われると、ヨークとプ
ランジャとの間に所定の電磁力が作用する。この電磁力
は、両者の間隔が小さくなるに連れて大きくなる。従っ
て、弁座の圧入が進行して全閉時クリアランスが減少を
続けると、やがて“電磁力>付勢力”の関係が成立す
る。上記の関係が成立すると、プランジャは一気にヨー
ク側に引き寄せられる。 【0008】プランジャが一気にヨーク側へ引き寄せら
れる過程で、プランジャとヨークとを含む磁気回路の磁
気抵抗は急激な低下を示す。このため、プランジャに上
記の変位が生ずる際には、電磁コイルを貫く磁束の密度
が急激に増加する。電磁コイルを貫く磁束の密度が急激
に増加すると、電磁誘導により電磁コイルの両端にパル
ス状の変化が現れる。上記の工程 (iii)によれば、電磁
コイルの両端電圧にその変化が現れた時点で弁座の圧入
が終了される。 【0009】従って、上述した一連の工程によれば、全
閉時クリアランスが正確に所定長に達した時点で弁座の
圧入を終了することができる。このように、従来の製造
方法によれば、全閉時クリアランスを正確に管理し、ポ
ペット式電磁弁の特性のバラツキを有効に抑制すること
ができる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のポペット式
電磁弁は、開閉弁として機能する電磁弁である。以下、
このタイプのポペット式電磁弁を特に「ポペット式電磁
開閉弁」と称す。一方、ポペット式電磁弁としては、供
給される励磁電流に比例した開度を実現する電磁弁が知
られている。以下、このタイプのポペット式電磁弁を特
に「ポペット式電磁比例弁」と称す。 【0011】ポペット式電磁比例弁は、ポペット式電磁
開閉弁と同様に、プランジャ、ヨーク、および、それら
を離間方向に付勢するスプリングを備えている。プラン
ジャおよびヨークは、両者間に作用する電磁力がほぼ励
磁電流に比例し、かつ、両者間のクリアランスが増減し
た場合に励磁電流を急激に変化させないように構成され
ている。 【0012】ポペット式電磁比例弁の特性は、ポペット
式電磁開閉弁の場合と同様に、全閉時クリアランスの大
きさに大きく影響される。従って、ポペット式電磁比例
弁の製造工程では、ポペット式電磁開閉弁の場合と同様
に、全閉時クリアランスを精度良く管理することが必要
である。ところで、ポペット式電磁比例弁は、上記の如
くプランジャとヨークとのクリアランスが変化した場合
に、両者間に作用する電磁力を急変させないように構成
されている。このため、ポペット式電磁比例弁について
は、電磁コイルに所定の励磁電流を供給し(上記工程
(i) )、次いで弁座を圧入しても(上記工程(ii))電磁
コイルの両端電圧にパルス状の変化は生じない。従っ
て、ポペット式電磁開閉弁の製造に用いられる上記従来
の製造方法によっては、ポペット式電磁比例弁の全閉時
クリアランスを精度良く管理することはできない。 【0013】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ポペット式電磁比例弁の全閉時クリアランスを
精度良く管理することのできるポペット式電磁比例弁の
組み付け方法を提供することを目的とする。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、電磁力と付勢力とのバランスにより変
位するポペット弁を備え、前記ポペット弁を変位させる
ことにより流路の導通状態を連続的に変化させるポペッ
ト式電磁比例弁の組み付け方法であって、前記ポペット
弁に電磁力を付与するための電磁コイルを所定位置にセ
ットする第1の工程と、前記電磁コイルに所定の励磁電
流を流通させることにより、前記ポペット弁を所定の位
置まで変位させる第2の工程と、前記流路の前記ポペッ
ト弁より上流側に所定圧の流体を供給する第3の工程
と、前記流路の前記ポペット弁より下流側で計測される
前記流体の流量が、前記流体の所定圧及び前記所定の励
磁電流並びにポペット弁の適正な弁座位置の組み合わせ
に対して得られるべき目標流量値に一致するように、前
記ポペット弁の弁座位置を調整する第4の工程と、を備
えることを特徴とするポペット式電磁比例弁の組み付け
方法により達成される。 【0015】本発明において、第1の工程および第2の
工程が実行されると、付勢力に抗う電磁力がポペット弁
に作用する。ポペット弁に上記の電磁力が作用すると、
ポペット弁は、その電磁力と付勢力とがバランスする位
置に変位する。第3の工程が実行されると、弁座とポペ
ット弁との間に確保されている流路に流体が流通する。
上記の流路を流れる流体の流量は、弁座とポペット弁と
の相対位置および流路に供給される流体の圧力により決
定される。 【0016】ポペット弁の位置は、電磁コイルを流れる
励磁電流により決定される。従って、上記の流路を流れ
る流体の流量は、励磁電流の値、弁座の位置、および、
流体の圧力により決定される。本発明においては、第2
の工程で供給される励磁電流の値、第3の工程で供給
れる流体の圧力、および、適正な弁座位置の組み合わせ
に対して得られる流量が記憶されている。第4の工程で
は、流路を流れる流体の量が上記の流量に一致するよう
に弁座の位置が調整される。上記の方法によれば、弁座
の位置は適正な位置に調整される。 【0017】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
ポペット式電磁比例弁10の断面図を示す。ポペット式
電磁比例弁10は、スリーブ12を備えている。スリー
ブ12は、一端が閉口端となるように構成された筒状の
部材である。スリーブ12は非磁性材料で構成されてい
る。スリーブ12の周囲には、電磁コイル14が配設さ
れている。電磁コイル14は環状部材16を備えてい
る。環状部材16は磁性材料で構成された部材であり、
その内周側にギャップ部分18を備えている。 【0018】スリーブ12の内部には、プランジャ20
およびポペット弁22が収納されている。プランジャ2
0は磁性材料で構成されている。一方、ポペット弁22
は非磁性材料で構成されている。プランジャ20および
ポペット弁22は、一体となってスリーブ12の内部を
摺動することができる。スリーブ12の内部には、ま
た、ヨーク24およびスプリング26が収納されてい
る。ヨーク24は、スリーブ12の内部に固定されてい
る。スプリング26は、ヨーク24とプランジャ20と
を離間方向に付勢している。 【0019】プランジャ20は、ヨーク24と対向する
面に凸部28を備えている。一方、ヨーク24は、プラ
ンジャ20と対向する面に凹部30を備えている。ポペ
ット式電磁比例弁10において、プランジャ20は、凸
部28の外周面と凹部の内周面との間に所定のクリアラ
ンスを確保したままスリーブ12の内部を摺動すること
ができる。 【0020】スリーブ12の開口部にはコア32が圧入
されている。コア32の中央部には、ポペット弁22を
摺動可能に保持する貫通穴34が形成されている。ポペ
ット弁22は、貫通穴34を貫通し、貫通穴34から突
出するように構成されている。コア32には弁座36が
圧入されている。弁座36の内部には、流路38が形成
されている。流路38は、ポペット弁22が着座するこ
とにより閉塞され、ポペット弁22が離座することによ
り開放される。コア32には、その側面に開口する貫通
孔40が設けられている。貫通孔40は、ポペット弁2
2が弁座36から離座する場合に流路38と導通状態と
なり、ポペット弁22が弁座36に着座することにより
流路38から遮断される。 【0021】以下、ポペット式電磁比例弁10の動作に
ついて説明する。ポペット式電磁比例弁10において、
電磁コイル14に励磁電流が供給されていない場合は、
プランジャ20とヨーク24との間に電磁力は作用しな
い。この場合、ポペット弁22は、スプリング26によ
って弁座36方向に付勢される。従って、電磁コイル1
4に励磁電流が供給されていない場合は、ポペット弁2
2が弁座36に着座し、流路38と貫通孔40とが遮断
状態とされる。 【0022】電磁コイル14に励磁電流が供給される
と、電磁コイル14の内外を還流する磁束が発生する。
この磁束は、環状部材16、ヨーク24およびプランジ
ャ20を流通して還流する。ヨーク24とプランジャ2
0との間では、凹部30の平面部分と凸部28の平面
部分との間のエアギャップ、および、凹部30の外周
部分と凸部28の外周部分との間のエアギャップを介し
て磁束が授受されると共に、凹部30の側面部分と凸
部28の側面部分との間のエアギャップを介して磁束が
授受される。 【0023】ヨーク24とプランジャ20とを流通する
磁束のうち、上記およびのエアギャップを通る磁束
は、ヨーク24とプランジャ20とを引き寄せる電磁力
を発生させる。一方、上記のエアギャップを通る磁束
は、ヨーク24とプランジャ20とを引き寄せる電磁力
を発生しない。従って、ヨーク24とプランジャ20と
を引き寄せる電磁力、すなわち、ポペット弁22を開弁
方向に引き寄せる電磁力は、上記およびのエアギャ
ップを通る磁束が増加するに連れて大きくなる。 【0024】ポペット式電磁比例弁10において、プラ
ンジャ20がヨーク24に向けて変位する過程では、上
記およびのエアギャップが小さくなると共に、上記
のエアギャップの幅(凸部28の側面と凹部30の側
面とが重なる幅)が大きくなる。この場合、上記およ
びのエアギャプを流通する磁束の密度は、上記のエ
アギャップが存在しない場合に比して緩やかな増加傾向
を示す。 【0025】図2は、上記およびのエアギャップの
大きさと、プランジャ20とヨーク24とを引き寄せる
電磁力との関係を示す。図2に示す関係は、電磁コイル
14に供給される励磁電流をパラメータとして表されて
いる。図2において、ハッチングで挟まれる領域(以
下、使用領域と称す)では、プランジャ20とヨーク2
4との間に作用する電磁力と、電磁コイル14に供給さ
れる励磁電流との間にほぼ比例関係が成立する。また、
上記の使用領域において、プランジャ20とヨーク24
との間に作用する電磁力は、エアギャップの変化に対し
て大きな変化を示さない。従って、ポペット式電磁比例
弁10によれば、エアギャップが上記の使用領域に含ま
れる場合には、プランジャ20とヨーク24との間に、
励磁電流に比例した電磁力を発生させることができる。 【0026】プランジャ20とヨーク24との間に電磁
力が作用すると、スプリング26には、その電磁力とバ
ランスする付勢力が発生するまで弾性変形が生ずる。ス
プリング26は、弾性変形量に比例した付勢力を発生す
る。従って、プランジャ20とヨーク24との間に電磁
力が作用すると、スプリング26には、その電磁力に比
例した弾性変形が生ずる。その結果、ポペット式電磁比
例弁10によれば、ポペット弁22を、電磁コイル14
に供給する励磁電流に比例した量だけ弁座36から離間
させることができる。 【0027】このように、ポペット式電磁比例弁10に
よれば、ポペット弁22に、励磁電流に比例した開度を
与えることができる。流路38と貫通孔40との間に
は、ポペット弁22の開度に応じた流路が確保される。
従って、ポペット式電磁比例弁10によれば、励磁電流
を制御することで、流路38から貫通孔40に流通する
流体の流量を精度良く制御することができる。 【0028】ところで、ポペット式電磁比例弁10の特
性は、ポペット弁22が全閉位置に位置する際にプラン
ジャ20とヨーク24との間に確保されるクリアラン
ス、すなわち、全閉時クリアランスに大きく影響され
る。このため、ポペット式電磁比例弁10の品質の安定
化を図るためには、その全閉時クリアランスを正確に管
理することが必要である。 【0029】ポペット式電磁比例弁10において、全閉
時クリアランスは、弁座36の位置により決定される。
より具体的には、コア32に対する弁座36の圧入深さ
により決定される。本実施例は、全閉時クリアランスを
正確に設計値に一致させるべく、以下の組み付け方法で
弁座36の圧入を行う点に特徴を有している。以下、図
3乃至図5を参照して、本実施例の組み付け方法につい
て説明する。 【0030】図3は、弁座36の圧入装置42、およ
び、圧入装置42にセットされた加工対象44の断面図
を示す。加工対象44は、スリーブ12にヨーク24、
プランジャ20およびコア32等を組み付け、かつ、コ
ア32の開口部に弁座36を仮挿入したものである。圧
入装置42は電磁コイル46を備えている。電磁コイル
46には電源回路48が接続されている。電源回路48
は、シーケンサ50に制御されることにより、所定のタ
イミングで電磁コイル46に対して所定の励磁電流を供
給する。電磁コイル46の上部にはワークテーブル52
が配設されている。加工対象44は、スリーブ12に収
納されるヨーク24およびプランジャ20が電磁コイル
46に取り囲まれるようにワークテーブル52にセット
される。 【0031】ワークテーブル52の上部には密封ケース
54がセットされる。密封ケース54には、流体供給通
路56および流体排出通路58が設けられている。ま
た、密封ケース54には、押圧部材60が挿入されてい
る。押圧部材60は、密封ケース54との摺動部を液密
に保ちながら、その軸方向に摺動することができる。押
圧部材60は、弁座36の端部に当接された状態で用い
られる。押圧部材60は、弁座36と当接する端面に流
路62を備えている。流体供給通路56と弁座36内部
の流路38とは、押圧部材60と弁座36とが当接する
状況下で、流路62を介して導通状態に維持される。 【0032】流体供給通路56は、開閉弁64を介して
レギュレータ66に接続されている。レギュレータ66
には高圧エアが供給されている。レギュレータ66は、
その高圧エアを所定の圧力(以下レギュレータ圧PRE
称す)に調圧して開閉弁64に供給する。開閉弁64は
常態で閉弁状態を維持し、シーケンサ50から駆動信号
が供給されることにより開弁状態となる2位置の電磁弁
である。開閉弁64が開弁状態となると、レギュレータ
圧PREが流体供給通路56および流路62を介して流路
38に供給される。 【0033】レギュレータ圧PREが流路38に供給され
ると、流路38から流体排出通路58へ、ポペット弁2
2の開度とレギュレータ圧PREとに応じた流量のエアが
流通する。流体排出通路58には流量計68が接続され
ている。流量計68は、流体排出通路58から排出され
る高圧エアの流量に応じた信号を発生する。流量計68
の出力信号はシーケンサ50に供給されている。シーケ
ンサ50は、その出力信号に基づいて流路38を流通す
るエアの流量を検出する。 【0034】押圧部材60の上部にはロードセル70お
よびサーボプレス72が配設されている。サーボプレス
72はシーケンサ50によって制御されることにより、
所定のタイミングでロードセル70に対して所定の押圧
力を付与する。ロードセル70は、押圧部材60を介し
て弁座36に印加される押圧力に応じた電気信号を出力
する。サーボプレス72の発する押圧力は、ロードセル
70および押圧部材60を介して弁座36に供給され
る。 【0035】シーケンサ50には、データ処理装置74
が接続されている。シーケンサ50は、流量計68の検
出結果、データ処理装置74の処理結果等に基づいて、
弁体36が適正な位置に圧入されるように、後述する一
連の処理を実行する。図4は、圧入装置42において実
行される一連の処理の内容を表すフローチャートを示
す。圧入装置42は、その起動スイッチがオンされた
後、図4に示す一連の処理を実行することで弁座36の
圧入を行う。図4に示す一連の処理においては、先ずス
テップ100の処理が実行される。 【0036】ステップ100では、電源回路48から電
磁コイル46へ所定電流I0 を供給させるための処理が
実行される。本ステップ100の処理が実行されると、
プランジャ20とヨーク24とを流通する磁束が発生
し、両者間に所定の電磁力が発生する。その結果、本ス
テップ100の処理が実行されると、プランジャ20お
よびポペット弁22は、電流I0 に対応する変位量だけ
ヨーク24側へ変位する。 【0037】ステップ102では、開閉弁64を開弁状
態とする処理が実行される。本ステップ102の処理が
実行されると、流路38にレギュレータ圧PREを伴う高
圧エアが導かれる。本ステップ102が実行される時点
で、弁座36とポペット弁22との間には十分に大きな
間隔が確保されている。従って、本ステップ102の処
理が実行されると、以後、流路38から流体排出通路5
8へ、レギュレータ圧PREと上記の間隔とに応じた量の
エアが流通する。 【0038】ステップ104では、流体排出通路58か
ら排出されるエアの流量が検出される。ステップ106
では、検出された流量が目標流量以下であるか否かが判
別される。本ステップ106で用いられる目標流量は、
弁座36とポペット弁22との間隔が励磁電流I0 に対
応する適正な値である場合に、レギュレータ圧PREに対
して発生する適正なエアの流量である。従って、検出さ
れた流量が目標流量以下でないと判別される場合は、弁
座36とポペット弁22との間に過大な間隔が確保され
ていると判断できる。この場合、次にステップ108の
処理が実行される。 【0039】ステップ108では、サーボプレス72に
対して下降を指令する出力が発せられる。本ステップ1
08の処理が実行されると、弁座38がポペット弁22
側へ押圧され、弁座38とポペット弁22との間隔が狭
められる。本ステップ108の処理が終了すると、再び
上記ステップ104の処理が実行される。上記ステップ
104〜108の処理は、上記ステップ106で、流体
排出通路58から排出されるエアの流量が目標流量以下
であると判別されるまで繰り返し実行される。その結
果、エアの流量が目標流量以下であると判別された場合
は、弁座38とポペット弁22との間隔が適正値に到達
したと判断できる。この場合、次にステップ110の処
理が実行される。 【0040】ステップ110では、サーボプレス72の
停止と上昇とを指令する出力が発せられる。本ステップ
110の処理が実行されると、弁座36に印加されてい
た押圧力が解除される。弁座36の圧入深さは、本ステ
ップ110が実行されることにより決定される。ステッ
プ112では、開閉弁64を閉弁状態とする処理が実行
される。本ステップ112の処理が実行されると、流体
供給通路56に対する高圧エアの供給が停止される。 【0041】ステップ114では、電源回路48に対し
て電流I0 の出力停止を指令する出力が発せられる。本
ステップ114の処理が実行されると、電磁コイル46
に対する励磁電流の供給が停止される。本ステップ11
4の処理が終了すると、弁座36の圧入に必要な一連の
処理が終了される。図5は、上述した一連の処理の過程
で励磁電流に生ずる変化(図5(A))、エア流量に生
ずる変化(図5(B))、および、弁座36の圧入位置
に生ずる変化(図5(C))を示す。 【0042】図5に示すタイムチャートは、時刻t0
上記ステップ100の処理(電流I 0 の供給)が実行さ
れ、時刻t1 に上記ステップ102の処理(開閉弁64
の開弁)が実行され、時刻t2 〜t3 にかけて上記ステ
ップ104〜108の処理(弁座38の圧入)が繰り返
し実行され、かつ、時刻t3 に上記ステップ112,1
14の処理(開閉弁64の閉弁および励磁電流の停止)
が実行されることにより実現される。 【0043】図5に示す如く、上記の処理によれば、流
体排出通路58から排出されるエア流量が目標値に一致
する時点で弁座36の圧入を停止することができる。弁
座36の圧入が上記のタイミングで停止されると、弁座
36の位置は、ポペット式電磁比例弁10において所望
の特性を実現し得る位置に調整される。従って、上記の
製造方法によれば、ポペット式電磁比例弁10の特性の
バラツキを抑制して、安定した品質を得ることができ
る。 【0044】尚、上記の実施例においては、加工対象4
4を圧入装置42にセットする工程が前記請求項1記載
の「第1の工程」に相当していると共に、圧入装置42
が、上記ステップ100の処理を実行することにより前
記請求項1記載の「第2の工程」が、上記ステップ10
2の処理を実行することにより前記請求項1記載の「第
3の工程」が、上記ステップ104〜110の処理を実
行することにより前記請求項4記載の「第4の工程」
が、それぞれ実現されている。 【0045】 【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、ポペット
式電磁比例弁の弁座の位置を適正な位置に調整すること
ができる。従って、本発明によれば、ポペット式電磁比
例弁の特性のバラツキを適正に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】ポペット式電磁比例弁の断面図である。 【図2】図1に示すポペット式電磁比例弁の特性を説明
するための図である。 【図3】本発明の一実施例である組み付け方法に用いら
れる圧入装置とその圧入装置で加工される加工対象の断
面図である。 【図4】本発明の一実施例である組み付け方法で行われ
る一連の処理を表すフローチャートである。 【図5】図4に示す一連の処理に伴う変化を表すタイム
チャートである。 【符号の説明】 10 ポペット式電磁比例弁 12 スリーブ 14,46 電磁コイル 20 プランジャ 22 ポペット弁 24 ヨーク 26 スプリング 28 凸部 30 凹部 32 コア 36 弁座 48 電源回路 50 シーケンサ 64 開閉弁 72 サーボプレス

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 電磁力と付勢力とのバランスにより変位
    するポペット弁を備え、前記ポペット弁を変位させるこ
    とにより流路の導通状態を連続的に変化させるポペット
    式電磁比例弁の組み付け方法であって、 前記ポペット弁に電磁力を付与するための電磁コイルを
    所定位置にセットする第1の工程と、 前記電磁コイルに所定の励磁電流を流通させることによ
    り、前記ポペット弁を所定の位置まで変位させる第2の
    工程と、 前記流路の前記ポペット弁より上流側に所定圧の流体を
    供給する第3の工程と、前記流路の前記ポペット弁より下流側で計測される前記
    流体の流量が、前記流体の所定圧及び前記所定の励磁電
    流並びにポペット弁の適正な弁座位置の組み合わせに対
    して得られるべき目標流量値に一致するように、前記ポ
    ペット弁の弁座位置を調整する 第4の工程と、 を備えることを特徴とするポペット式電磁比例弁の組み
    付け方法。
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