JP3444085B2 - 両面印刷装置 - Google Patents

両面印刷装置

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JP3444085B2
JP3444085B2 JP05182896A JP5182896A JP3444085B2 JP 3444085 B2 JP3444085 B2 JP 3444085B2 JP 05182896 A JP05182896 A JP 05182896A JP 5182896 A JP5182896 A JP 5182896A JP 3444085 B2 JP3444085 B2 JP 3444085B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面印刷機能を備
える複写機等の両面印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホストより送信される画像デ
ータを受信し、受信した画像データに基づく画像を用紙
の両面に印刷する機能を備える、レーザプリンタ等の両
面印刷装置が知られている。両面印刷装置の内、第1面
の印刷の終了した用紙を装置内部で循環させて反転した
後に、印刷部に再給紙する循環式の両面経路を備えるも
のに関して、両面印刷に要する時間を短縮する幾つかの
手段が提案されている。例えば、両面経路内に、1度に
複数枚の用紙を内蔵させて搬送経路を有効に使う方法が
ある。1つの代表的な方法では、1度に複数枚の用紙を
両面経路内に内蔵して両面印刷を施した後に全用紙を排
出し、次の複数枚の用紙を両面経路に内蔵する動作を印
刷終了まで繰り返す。もう1つの方法は、1度に複数枚
の用紙を両面経路に給紙し、当該複数枚の用紙の印刷
と、先に印刷を行った複数の用紙の再給紙準備とを平行
して実行し、印刷に必要な全用紙の給紙が終了した後
は、残りの用紙の再給紙動作を繰り返した後に全用紙の
排出を行う。何れの方法も事前に用紙の供給順序、及
び、各ページデータに基づく画像を用紙上に印刷する順
序を定め、それに併せて印刷を実行させる、いわゆるバ
ッチ処理を採用している。
【0003】バッチ処理の方法には、以下の2つのパタ
ーンが考えられる。 (1)第1のパターン 第1のパターンは、各バッチ処理に関する全ページデー
タの受信完了後にバッチ処理の内容(用紙の給紙順序、
ページデータに基づく画像を用紙上に印刷する順序)を
定め、これに基づいて動作を行う。例えば、両面経路に
2枚の用紙が内蔵できる場合であって、1枚目の用紙の
裏面、2枚目の用紙の裏面、1枚目の用紙の表面、2枚
目の用紙の表面のように、各ページのデータ(コードデ
ータ)の記録順序を作成し、この記録順序に基づいて、
画像データ(ビットマップデータ)の準備、及び、給紙
動作を行う。次の2枚の用紙、計4ページ分のデータを
受信する場合も同じである。2枚目の用紙のデータサイ
ズが大きく、メモリ内に1度に4ページ分のデータが格
納できない場合には、1枚目の用紙の裏面、そして表面
とページ記録順序を作成し、最初の1枚目の用紙につい
て上記処理を行う。図1は、上記第1のパターンで用紙
の搬送制御を行った場合の各ページデータの受信状況
と、用紙の搬送状況とを示す。図の横軸は処理時間を表
す。ホストより第1〜第4ページ(用紙2枚分)のデー
タ受信の完了後(図中、タイミングt1)、1枚目の用
紙を給紙して裏面(第2ページ)の印刷を行う。1枚目
の用紙の裏面の印刷が終了した後に(図中、タイミング
t2)、2枚目の用紙を給紙して裏面(第4ページ)の
印刷を行う。2枚目の用紙の裏面の印刷が終了した後に
(図中、タイミングt3)、1枚目の用紙を再給紙して
表面(第1ページ)の印刷を行う。1枚目の用紙の表面
の印刷の終了に伴い(図中、タイミングt4)、2枚目
の用紙を再給紙して表面(第3ページ)の印刷を行う。
印刷の終了した1枚目の用紙を排出し、更に、印刷の終
了した2枚目の用紙を排出して処理を終了する(図中、
タイミングE1)。
【0004】(2)バッチ処理の第2のパターン 第2のパターンでは、予めバッチ処理の内容(用紙の給
紙順序、ページデータに基づく画像を用紙上に印刷する
順序)を定めておき、作成したバッチに基づいてページ
データの受信を行い、ページデータの受信が完了して給
紙が可能となった時点で給紙動作を行う。例えば、両面
経路に2枚の用紙が内蔵できる場合であって、ホストか
ら第1、第2、…と順にページデータが送信されてくる
場合、予め、1枚目の用紙の裏面(第2ページ)、2枚
目用紙の裏面(第4ページ)、1枚目の用紙の表面(第
1ページ)、2枚目の用紙の表面(第3ページ)のよう
に、ページデータの記録順序を定めておく。第2ページ
のデータの受信完了後、1枚目の用紙を給紙する。第4
ページのデータの受信完了後、2枚目の用紙を給紙す
る。以降は、この処理を繰り返し実行する。即ち、3枚
目の用紙の裏面に印刷される第6ページのデータの受信
完了後、3枚目の用紙を給紙する。4枚目の用紙の裏面
に印刷される第8ページのデータの受信完了後に、4枚
目の用紙を給紙する。図2は、上記第2の方法による用
紙の搬送制御を行う場合の各ページデータの受信状況
と、用紙の搬送状況とを示す。図の横軸は、処理時間を
表す。また、図に示すタイミングE1は、上記第1の方
法で2枚の用紙の両面に印刷を施すのに要した時間を示
す。図より理解されるように、第2の方法では、第1の
方法よりも、迅速に2枚の用紙の両面にそれぞれの画像
を印刷することができる。まず、ホストより1枚目の用
紙の表裏(第1及び第2ページ)のデータを受信した
後、1枚目の用紙を給紙して、裏面(第2ページ)の印
刷を行う(図中、タイミングt10)。1枚目の用紙の
裏面の印刷終了後であって、2枚目の用紙の表裏(第3
及び第4ページ)のデータを受信した後、2枚目の用紙
を給紙して、裏面(第4ページ)の印刷を行う(図中、
タイミングt11)。2枚目の用紙の裏面の印刷が終了
した後のタイミングt12において、1枚目の用紙を再
給紙し、表面(第1ページ)の印刷を行う。1枚目の用
紙の表面の印刷の終了後のタイミングt13において、
2枚目の用紙を再給紙し、表面(第3ページ)の印刷を
行う。表面の印刷の終了した1枚目の用紙を排出し(図
中、タイミングt14)、更に、表面の印刷の終了した
2枚目の用紙を排出して処理を終了する(図中、タイミ
ングE2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の方法では、
バッチ処理に関する全ページデータの受信完了まで印刷
動作が開始されないため、生産性が低い。メモリ容量が
処理に影響を及ぼさない程度十分あり、かつデータ転送
速度が用紙の搬送速度に比べて十分に速い場合には、先
頭の用紙のみ遅れが生じるだけであるが、実際には、十
分な容量を持った高価なメモリが使用されることは少な
い。ジャム補正を考慮した場合、各用紙が排出されるま
での間、対応するページのデータは保存しておく必要が
ある。このため、印字処理中にメモリが一杯になること
が度々起こる。ページデータの受信は、ジャム発生時に
一時的に停止し、用紙が排出されてメモリが解放された
後に再開される。この場合、次のバッチ処理に関する全
ページ分のデータを受信するまでの間、再び待機状態と
なり、最悪のケースでは、バッチ処理毎に先頭の用紙の
給紙が遅れることになる。これに対し、上記第2の方法
では、第1の方法に比べてバッチ処理毎に先頭の用紙の
給紙が遅れるようなことはない。しかし、予めページデ
ータに基づく画像を用紙上に印刷する順序が決まってお
り、途中で変更できないため、一連のバッチ処理に対す
る画像データを格納することのできる十分な容量を持っ
たメモリを搭載する必要がある。両面経路内に2枚の用
紙を内蔵する場合、4ページ分のデータを記憶するだけ
の容量を必要とする。この場合、最も複雑なデータまで
考慮すると、かなりの容量のメモリが必要となる。ま
た、図2に示す例で第3及び第4ページのデータサイズ
が大きく、受信完了までに時間を要した場合、1枚目の
用紙が再給紙位置で長時間待機することになる。このた
め、2枚の用紙の両面の印刷が終了するのにかなりの時
間を要する。
【0006】本発明の目的は、小容量のメモリで効率よ
く両面印刷を行う両面印刷装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の両面印刷
装置は、用紙を供給する給紙手段と、給紙手段により供
給された用紙上に画像を形成する画像形成手段と、画像
の形成された用紙を反転させる循環経路を備える用紙反
転手段と、用紙反転手段の備える循環経路内を搬送され
た用紙が再給紙可能な位置に到達し、再給紙の準備が完
了したことを検出する検出手段と、上記所定位置に達し
た用紙を画像形成手段に再給紙する再給紙手段と、画像
データを受信する受信手段と、受信した画像データを記
憶する記憶手段と、上記検出手段により再給紙の準備完
了が検出される前に、次の新規用紙に画像形成すべき画
像データの受信が終了した場合、給紙手段に新規用紙を
供給させ、上記検出手段により再給紙の準備完了が検出
される前に、次の新規用紙に画像形成すべき画像データ
の受信が終了していない場合には、上記再給紙手段に再
給紙を行わせる制御手段とを備える。上記検出手段は、
上記給紙手段による新規用紙の供給と同時に始動し、当
該用紙の再給紙の準備完了以前に終了するタイマーであ
り、当該タイマーの終了により再給紙の準備完了を検出
することが望ましい。また上記受信手段は、受信した画
像データに対し、ビットマップ展開等の所定の画像展開
処理を実行する手段を含むことが望ましい。記憶手段に
予め画像展開を行ったデータを記憶することで、より迅
速な画像形成処理が実行される。更に、上記両面印刷装
置において、上記制御手段は、検出手段による再給紙の
準備完了の検出より先に、記憶手段が一杯になり、次の
新規の用紙上に画像形成する画像データの受信ができな
くなった場合、検出手段による再給紙の準備完了の検出
を待って、再給紙手段に用紙を再給紙させることが好ま
しい。
【0008】本発明の第2の両面印刷装置では、用紙を
供給する給紙手段と、給紙手段により供給された用紙上
に画像を形成する画像形成手段と、画像の形成された用
紙を反転させる循環経路を備える用紙反転手段と、用紙
反転手段の備える循環経路内を搬送された用紙が再給紙
可能な所定位置に到達したことを検出する検出手段と、
上記所定位置に達した用紙を画像形成手段に再給紙する
再給紙手段と、画像データを受信する前に、当該画像デ
ータのサイズ情報を受信する受信手段と、受信した画像
データのサイズ情報と、画像データを記憶する記憶手段
と、上記検出手段により再給紙の準備完了が検出される
前に、次の新規用紙に画像形成すべき画像データの受信
が終了している場合には、給紙手段に新規用紙を供給さ
せ、上記検出手段により再給紙の準備完了が検出される
前に、次の新規用紙に画像形成すべき画像データの受信
が終了しない場合であって、画像データのサイズ情報よ
り上記受信中の画像データが記憶手段に記憶することが
できると判断される場合には、給紙手段により新規の用
紙を供給させ、記憶手段により記憶することができない
と判断される場合には、再給紙手段に用紙を再給紙させ
る制御手段とを備える。また、上記制御手段は、上記検
出手段による用紙の検出より前に、次の新規用紙上に画
像形成すべき画像データの受信が終了していない場合で
あって、画像データのサイズ情報より上記受信が完了す
るまでの時間が再給紙手段により用紙を再給紙してから
次の新規用紙の供給が可能となるまでに要する時間より
も短いと判断される場合に、給紙手段に新規用紙を供給
させ、長いと判断される場合に、再給紙手段に用紙を再
給紙させることが望ましい。上記第1及び第2の両面印
刷装置において、上記受信手段は、第1、第2、…第m
ページの画像データを順に受信し、上記画像形成手段
は、新規用紙の供給時には、2n(但し、nは、1、
2、…、m/2の整数である)ページのデータに基づく
画像を用紙上に形成し、再給紙された用紙上には、2n
−1ページのデータに基づく画像を用紙上に形成するこ
とが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を用いて、本発
明の両面印刷装置について以下の順で説明する。 (1)両面印刷装置の構成 (2)両面経路内に用紙を2枚内蔵する場合 (2−1)搬送制御の第1例 (2−2)搬送制御の第2例 (2−3)搬送制御の第3例 (3)両面経路内に用紙を3枚内蔵する場合
【0010】(1)両面印刷装置の構成 図3は、両面印刷装置の構成と、画像データの流れを説
明するための図である。ホスト100は、用紙上に印刷
するページ単位のデータ(コードデータ)を、接続され
る両面印刷装置200に送信する。また、ホスト100
は、両面印刷装置200にページ毎のデータを送信する
前に、送信する各ページデータのサイズ情報を送信す
る。両面印刷装置200内のコントローラ部201は、
印刷動作の全体を制御するCPU205を備える。CP
U205は、受信したページデータを受信バッファ20
2に一旦格納させ、ページデータ中のコマンドの解析や
所定のデータ変換を施した後に、中間バッファ203に
格納する。中間バッファ203に格納した各ページのデ
ータは、ページ単位でビットマップ展開された後にペー
ジバッファ204に格納される。ページバッファ204
は、CPU205より指定されるページのデータをVI
DEO信号として、電子写真方式を採用するプリンタエ
ンジン210に出力する。CPU205は、プリンタエ
ンジン210とバスで接続されており、プリンタエンジ
ン210内の各搬送ローラ(図4に示す給紙ローラ1
2、第1搬送ローラ13、第2搬送ローラ14、両面第
1搬送ローラ15、両面第2搬送ローラ16)、センサ
(図4に示すセンサ50、51、52)、及び転写動作
に関与する駆動部(図4に示す感光体ドラム10、転写
ドラム20、定着ローラ11)等の駆動制御を行う。C
PU205に接続されるROM207は、転写動作や用
紙搬送制御のプログラムを記憶している。また、CPU
205に接続されるRAM208は、ワーキングエリア
として用いられ、用紙搬送制御で用いる各変数の値等を
記憶する。なお、CPU205に接続されるタイマー2
06と、プリンタエンジン210内の搬送ローラ等の制
御については後に説明する。
【0011】両面印刷装置200は、両面経路3内に収
納する用紙の枚数を、ホストマシン100より送信され
てくるページデータの受信状態に基づいて変更する。即
ち、プリンタエンジン210に出力するページデータの
順序を受信の状態により随時変化させる。このようなペ
ージデータの管理を実現するには、複数のページデータ
を格納し、かつ、必要に応じてページ単位でデータが取
り出せるようなデータ管理を行うことが必要となる。こ
のページ毎のデータ管理方法は、次の2つの方法があ
る。第1のデータ管理方法は、受信されたページデータ
を順に画像展開(ビットマップ展開)してページバッフ
ァ204に格納した状態で、これを管理する。画像の印
刷時には、ページバッファ204よりページ単位でVI
DEO信号をプリンタエンジン部210に出力する。C
PU205は、このデータ管理を実行する。第2のデー
タ管理方法は、受信されたページデータを順に中間バッ
ファ203に格納し、これを管理する。画像の印刷時に
は、中間バッファ203に格納してある複数のページデ
ータの中からCPU205により指定されるページのデ
ータ毎に画像展開(ビットマップ展開)を行い、ページ
バッファ204内にビットマップ展開されるデータをV
IDEO信号としてプリンタエンジン部210に出力す
る。第1のデータ管理方法は、印刷するページの決定
後、VIDEO信号の出力開始までの時間が短いといっ
た利点を有する。ビットマップ展開されたデータを記憶
する必要上、ページバッファ204は、コードデータを
記憶する場合に比べて大容量のメモリを必要とする。し
かし、上記従来技術の欄において、図1及び図2を用い
て説明した従来の用紙搬送制御を行う装置が少なくとも
4ページ分のビットマップデータを記憶する必要がある
のに対して、両面印刷装置200では、2ページ分のビ
ットマップデータを記憶するだけでよく、全体として必
要なメモリの容量を少なくすることができる。第2のデ
ータ管理方法は、印刷するページの決定後、VIDEO
信号の出力開始までに時間がかかるが、ページ毎の画像
データをコードデータで記憶するため、必要とされる中
間バッファ203のメモリの容量は、上記第1の方法に
比べて少なくてよい。従って、第1及び第2の何れの管
理方法を採用するかは、搭載するメモリの容量に応じて
定めればよい。
【0012】図4は、両面印刷装置200の用紙搬送に
関する機構を示す。電子写真方式を採用した画像形成処
理については、周知であるため、ここでの詳細な説明は
省く。両面印刷実行時、給紙ローラ12により給紙カセ
ット1から給紙された用紙は、第1搬送ローラ13によ
り転写部4まで搬送される。感光体ドラム10は、帯電
チャージャ17により一様に帯電される。レーザ装置1
8は、コントローラ部201より出力されるVIDEO
信号に基づいてレーザビームを発光し、感光体ドラム1
0上に静電潜像を形成する。現像器19は、感光体ドラ
ム10上に形成された静電潜像にトナーを付着させて可
視像化する。感光体ドラム10上に形成されたトナー像
は、転写部4において転写ドラム20の働きにより用紙
の第1面に転写される。用紙上に転写されたトナー像
は、定着部5において定着ローラ11の働きにより定着
される。定着ローラ11を通過した用紙は、反転部6を
左方向に進む。反転部6に設けたセンサ52により用紙
の後端部が検出された場合、第2搬送ローラ14は、逆
回転して当該用紙を両面経路3に搬送する。この動作に
より用紙は反転される。センサ50は、両面経路3内に
用紙が搬送されたことを検出する。反転された用紙は、
両面第1搬送ローラ15、両面第2搬送ローラ16によ
り、再給紙停止位置7に到達する。センサ51は、再給
紙停止位置に用紙が到達したことを検出する。再給紙さ
れた用紙は、再び第1搬送ローラ13により転写部4ま
で搬送され、第2面(第1面の裏面)に印刷が施され
る。定着部5で定着処理の施された用紙は、第2搬送ロ
ーラ14により排出トレイ2に排出される。上記の各搬
送ローラは、コントローラ部201に備えるCPU20
5により駆動制御される。また、CPU205は、セン
サ50及び51によって、両面経路3内に何枚の用紙が
内蔵されているかを認識する。以上の用紙搬送の説明
は、用紙を1枚搬送した場合のものである。
【0013】(2)両面経路内に用紙を2枚内蔵する場
合 本発明の両面印刷装置は、1枚目の用紙の所定面の印刷
が終了した後、2枚目の用紙に印刷するためのページデ
ータの受信完了までにある程度の時間を要する場合、先
に、反転された1枚目の用紙の再給紙を行い、この再給
紙の後に、改めて2枚目の用紙を1枚目の用紙として給
紙することを特徴とする。以下、2枚目の用紙を給紙す
る前に1枚目の用紙を再給紙するか否かの判断に、タイ
マーを用いる搬送制御の第1例と、各ページデータのサ
イズの情報を用いる搬送制御の第2例、そして、両面経
路内にある用紙の数を用いる搬送制御の第3例につい
て、順に説明する。 (2−1)搬送制御の第1例 ホスト100は、第1、第2、…と順に各ページのデー
タを両面印刷装置200に送信する。両面印刷装置20
0内の両面経路3内に一度に2枚の用紙を内蔵する場
合、CPU205は、1枚目の用紙の裏面(第2ペー
ジ)、2枚目の用紙の裏面(第4ページ)、1枚目の用
紙の表面(第1ページ)、2枚目の用紙の表面(第3ペ
ージ)の順に用紙の給紙及び印刷を行う。具体的には、
1枚目の用紙の裏面(第2ページ)のデータの受信完了
後、1枚目の用紙の給紙及び印刷を開始する。1枚目の
用紙の印刷終了後であって、2枚目の用紙の裏面(第4
ページ)のデータの受信完了後、2枚目の用紙の給紙及
び印刷を開始する。2枚目の用紙の裏面に印刷を行った
後、裏返した1枚目の用紙を再給紙する。そして、1枚
目の用紙の表面に印刷を行った後、裏返した2枚目の用
紙を再給紙して、表面の印刷を行う。CPU205は、
上記1枚目の用紙が給紙されると同時にタイマー206
を始動する。タイマー206は、1枚目の用紙の再給紙
準備の完了と同時、又は直前に終了するように設定され
ている。タイマー206が終了した時に、2枚目の用紙
の裏面のページデータの受信が完了していない場合、2
枚目の用紙の給紙を行わずに、両面経路3内にある1枚
目の用紙を再給紙して表面の印刷を先に行う。上記タイ
マー206は、次の用紙を給紙するか、または、両面経
路3内にある用紙を再給紙するのかの判断の後、再給紙
を行うと判断した場合に、極力用紙が停止せずに迅速に
再給紙が行われるようなタイミングで終了させることが
望ましい。また、使用頻度の高い原稿の印刷時に最も頻
繁に2枚内蔵処理が実行されるように設定することが望
ましい。文章の記された画像のデータとグラフィック画
像のデータのサイズは大きく異なる。例えば、文章の記
された原稿を中心に取り扱う場合、標準的な文章原稿に
ついて、極力2枚内蔵処理が実行できるようにタイマー
値を設定し、グラフィック画像のようにデータのサイズ
の大きなものについての受信時間は考慮しない。以下、
各搬送制御を行う場合に同じである。
【0014】図5は、両面経路3内に最大2枚の用紙を
内蔵する場合の搬送シーケンスを示す。1枚目の用紙5
01の給紙と共に始動するタイマー206の終了時に、
2枚目の用紙502の裏面に印刷する第4ページのデー
タの受信が完了している場合、(a)の状態から(b)
〜(e)に示す搬送シーケンスが実行される。即ち、1
枚目の用紙501の裏面(第2ページ)の印刷終了後、
当該用紙501を両面経路3に搬送すると共に、2枚目
の用紙502を給紙する((b)の状態)。2枚目の用
紙502の裏面(第4ページ)の印刷終了後、当該用紙
502を両面経路3に搬送すると共に、1枚目の用紙5
01を再給紙し、表面(第1ページ)の印刷を行う
((c)の状態)。1枚目の用紙501の表面の印刷終
了後、当該用紙501を排出すると共に、2枚目の用紙
502を再給紙し、表面(第3ページ)の印刷を行う
((d)の状態)。2枚目の用紙502の表面の印刷終
了後、当該用紙502を排出すると共に、次の2枚の用
紙の内の1枚目の用紙503についての印刷処理を開始
する((e)の状態)。以下、この搬送シーケンスを2
枚内蔵処理という。一方、タイマー206の終了時に、
2枚目の用紙502の裏面に印刷する第4ページのデー
タの受信が終了していない場合、(a)の状態から
(f)〜(h)に示す搬送シーケンスが実行される。以
下、この搬送シーケンスを1枚内蔵処理という。即ち、
2枚目の用紙502を給紙せずに、先に裏面(第2ペー
ジ)の印刷の終了した1枚目の用紙501を再給紙して
表面(第1ページ)の印刷を行う。この1枚目の用紙5
01を排出した後に、給紙を待機している2枚目の用紙
502を改めて1枚目の用紙503と見なして、2枚内
蔵処理を実行する。なお、再びタイマー206が終了し
た際に2枚目(最初から数えると3枚目)の用紙の裏面
のページのデータの受信が完了していない場合には、1
枚内蔵処理を実行する。このようにページデータの受信
状況に応じて、用紙の搬送シーケンスを切り換えること
で、迅速な両面印刷を実現する。
【0015】図6は、ホスト100より送信されてくる
各ページのデータの受信状況と、用紙の搬送状況とを示
す。図の横軸は処理時間を表す。本図は、合計3枚の用
紙の両面に印刷を行う場合であって、2枚目の裏面に印
刷する第4ページのデータサイズが大きく、データの受
信完了までにタイマー206が終了する場合のものであ
る。この場合、1枚目の用紙の裏面(第2ページ)、1
枚目の用紙の表面(第1ページ)、そして、2枚目の用
紙の裏面(第4ページ)、3枚目の用紙の裏面(第6ペ
ージ)、2枚目の用紙の表面(第3ページ)、3枚目の
用紙の表面(第5ページ)の順で印刷が行われる。1枚
目の用紙の表裏に印刷する第1及び第2ページのデータ
受信完了後、1枚目の用紙を給紙して裏面(第2ペー
ジ)の印刷を行うと共に、タイマー206を始動させる
(図中、タイミングt20)。2枚目の裏面に印刷する
第4ページのデータサイズが大きく、受信完了までにタ
イマー206が終了した場合、再給紙準備の整っている
1枚目の用紙の再給紙を行う(図中、タイミングt2
1)。1枚目の用紙の表面(第1ページ)の印刷が終了
した後、2枚目の用紙を給紙して裏面(第4ページ)の
印刷を行う(図中、タイミングt22)。この際、再び
タイマー206を始動させる。タイマー206の終了前
における第6ページのデータ受信完了と共に、3枚目の
用紙を給紙して裏面(第6ページ)の印刷を行う(図
中、タイミングt23)。タイミングt20〜t23の
間、図5の(a)、(f)〜(h)に示す1枚内蔵処理
が実行される。3枚目の用紙の裏面の印刷終了後、両面
経路3において反転された2枚目の用紙を再給紙して、
表面(第3ページ)の印刷を行う(図中、タイミングt
24)。2枚目の用紙の表面の印刷終了後、3枚目の用
紙を再給紙する(図中、タイミングt25)。3枚目の
用紙の表面(第5ページ)の印刷終了後、当該用紙を排
出して搬送制御処理を終了する(図中、タイミングE
3)。タイミングt22〜E3の間、図5の(a)〜
(e)に示す2枚内蔵処理が実行される。
【0016】図7は、図6に示したのと同じタイミング
で第1〜第6ページのデータを受信する場合であって、
タイマー206の終了時におけるページデータの受信状
況に基づいて搬送シーケンスを切り換えない場合の1枚
目〜3枚目の用紙の搬送状況を示す図である。本図は、
比較のために添付するものである。第2ページのデータ
の受信完了後、1枚目の用紙を給紙する(図中、タイミ
ングt30)。第4ページのデータの受信完了後、2枚
目の用紙を給紙する(図中、タイミングt31)。2枚
目の用紙の裏面に第4ページの印刷を行った後、反転さ
れた1枚目の用紙の再給紙を行う(図中、タイミングt
32)。1枚目の用紙の表面への第1ページの印刷が終
了した後、反転された2枚目の用紙の再給紙を行う(図
中、タイミングt33)。1枚目の用紙の排出と共に、
3枚目の用紙を給紙する(図中、タイミングt34)。
2枚目の用紙の表面への第3ページの印刷の終了後、3
枚目の用紙の再給紙を行う(図中、タイミングt3
6)。表面への第5ページの印刷の終了した3枚目の用
紙を排出して処理を完了する(図中、タイミングE
4)。タイミングt30〜t35の間、図5の(a)〜
(e)に示す2枚内蔵処理が実行される、タイミングt
34〜E4の間、図5の(a)、(f)〜(h)に示す
1枚内蔵処理が実行される。第4ページのように、大き
なサイズのデータを受信する場合、データの受信が完了
して2枚目の用紙を給紙するまでの間、用紙の搬送処理
が滞る。このため、ページデータの受信状況に応じて搬
送シーケンスを切り換える本発明の両面印刷装置200
に比べて(図中、タイミングE3)、処理の終了時が遅
延する(図中、タイミングE4)。
【0017】図8は、合計で4枚の用紙の表裏に印刷を
行う場合であって、図6の場合と同様に、第4ページの
データサイズが大きく、受信の完了前にタイマー206
が終了する時の、各ページデータの受信状況と、用紙の
搬送状況とを示す。図の横軸は、処理時間を示す。本例
は、ページデータの受信状況に基づいて搬送シーケンス
を切り換えることで、却って効率が悪くなる場合であ
る。しかし、この場合においても、従来の方法に比べて
遅くなることは無い。3枚目の用紙の裏面に印刷する第
6ページのデータを受信し、3枚目の用紙を供給するま
での処理については、上記図6を用いて説明したのと全
く同じである。即ち、タイミングt50〜t53まで
は、1枚内蔵処理が実行される。また、タイミングt5
2〜t57までは、2枚内蔵処理が実行される。両面経
路3内に内蔵する用紙が2枚までの場合、第7及び第8
ページのデータ受信完了後であっても、2枚目の用紙が
排出されるまでは4枚目の用紙の給紙を行うことができ
ない。従って、2枚目の用紙が排出されるのを待って4
枚目の用紙を給紙し(図中、タイミングt56)、裏面
(第8ページ)の印刷を行う。裏面の印刷の終了した4
枚目の用紙は、両面経路3で反転された後に再給紙され
(図中、タイミングt58)、表面(第7ページ)の印
刷が行われる。タイミングt56〜E5までは、1枚内
蔵処理が実行される。
【0018】図9は、図8に示したのと同じタイミング
で第1〜第8ページのデータを受信する場合であって、
タイマー206の終了時におけるページデータの受信状
況に基づいて搬送シーケンスを切り換えない場合の1枚
目〜4枚目の用紙の搬送状況を示す図である。本図は、
比較のために添付するものである。この場合、上記1枚
目の用紙の裏面(第2ページ)、2枚目の用紙の裏面
(第4ページ)、1枚目の用紙の表面(第1ページ)、
2枚目の用紙の表面(第3ページ)、そして、3枚目の
用紙の裏面(第6ページ)、4枚目の用紙の裏面(第8
ページ)、3枚目の用紙の表面(第5ページ)、4枚目
の表面(第7ページ)の順で印刷を行う。図示するよう
に、第4ページのように、大きなサイズのデータを受信
する場合、データの受信が完了して2枚目の用紙を給紙
するまでの間、用紙の搬送処理が滞る。しかし、タイミ
ングt60〜t65と、タイミングt64〜E6の間で
2枚内蔵処理を2度実行することができる。この結果、
ページデータの受信状況に基づいて搬送シーケンスを切
り換える場合と同じタイミングで両面印刷を終了するこ
とになる。しかし、これよりも早いタイミングで終了す
ることは無い。このように、ページデータの受信状況に
より用紙の搬送シーケンスを切り換える搬送制御を採用
する本発明の両面印刷装置200の場合、搬送シーケン
スの切換を行わない従来の方法を採用するものに比べて
両面印刷に要する時間が短くなることはあっても、長く
なることはない。
【0019】図10、図11、図12は、CPU205
の実行する用紙の搬送制御処理のフローチャートであ
る。本フローチャートは、用紙の給紙及び再給紙処理を
中心に表したものであり、データ処理に関しては、各タ
イミングで画像形成すべきページの指示のみを行う。各
ページ毎の実際の画像形成準備は、別のフローで実行さ
れる。ホスト100より、第1、第2、第3、…のペー
ジデータの送信が開始されると、CPU205は、ステ
ートフラグの値を調べる(図10、ステップS1)。処
理開始直後のステートフラグの値は、0である。ステー
ト0では、初期化処理を行う。ページデータの受信中を
意味するジョブフラグの値を調べる(ステップS2)。
処理開始直後のジョブフラグの値は1である。画像形成
準備を行うページを表す変数Pの値を2にセットする
(ステップS3)。この後、ステートフラグの値を1に
セットする(ステップS4)。ステート1では、1枚目
の用紙の給紙処理を実行する。まず、第Pページのデー
タの受信が完了するのを待つ(ステップS5)。処理開
始直後は、P=2である。第Pページのデータの受信完
了後であって(ステップS5でYES)、画像形成準備
の完了後(ステップS6でYES)、1枚目の用紙を給
紙する(ステップS7)。ここで、画像形成準備とは、
給紙又は再給紙された用紙に第Pページの画像を印刷す
ることができるように、ページバッファ204からビッ
トマップデータを読み出し、読み出したデータに基づい
て感光体ドラム10上にトナー像を形成する等の準備を
意味する。以下、同じ意味で用いる。変数Pに2を加算
した後(ステップS8)、タイマーを始動させ(ステッ
プS9)、ステートフラグの値を2にセットする(ステ
ップS10)。ステート2では、2枚目の用紙の給紙処
理を行う。第Pページ(最初は4)のデータの受信が完
了するのを待つ(図11、ステップS14)。第Pペー
ジのデータの受信完了後(ステップS14でYES)、
受信したデータに基づく画像形成準備が完了するのを待
って(ステップS15でYES)、2枚目の用紙の給紙
を行う(ステップS16)。変数Pの値から3減算した
後、ステートフラグの値を3にセットする(ステップS
18)。ステート3は、1枚目の用紙の再給紙処理を行
う。第Pページ(最初は1)のデータに基づく画像形成
準備が完了した場合(図12、ステップS24でYE
S)、1枚目の用紙の再給紙を行う(ステップS2
5)。変数Pの値に2を加算した後に(ステップS2
6)、ステートフラグの値を4にセットする(ステップ
S27)。ステート4では、2枚目の用紙の再給紙処理
を実行する。第Pページ(最初は3)のデータに基づく
画像形成準備が完了した場合(ステップS28でYE
S)、2枚目の用紙の再給紙を実行する(ステップS2
9)。変数Pの値に3を加算し(ステップS30)、ス
テートフラグの値を1に設定し直す(ステップS3
1)。ステート2において、一連のジョブに必要な全ペ
ージのデータの受信が完了し、次に受信すべきデータが
存在しない場合(図11、ステップS14でNO、ステ
ップS19でYES)、第Pページのデータの受信を完
了する前に、メモリが一杯になってしまった場合(ステ
ップS14でNO、ステップS22でYES)、又は、
ステート1のステップS9において始動させたタイマー
206が終了した場合には(ステップS14でNO、ス
テップS23でYES)、変数Pの値から3を減算し
(ステップS20)、ステートフラグの値を5にセット
する。ステート5では、先に1枚目の用紙についての再
給紙を実行し、2枚目の用紙を改めて1枚目の用紙とし
て設定し直す処理を実行する。第Pページのデータに基
づく画像形成準備の完了後(図12、ステップS32で
YES)、1枚目の用紙の再給紙を行う(ステップS3
3)。変数Pの値に3を加算し(ステップS34)、ス
テートフラグの値を1に設定し直す(ステップS3
5)。ステップS35において、ステートフラグの値が
1にセットされた場合であって、一連のジョブに必要な
全ページのデータの受信が完了し、次に受信すべきデー
タが存在しない場合(図10、ステップS11でYE
S)、ジョブフラグの値を0にセットし(ステップS1
2)、ステートフラグの値を0にセットする(ステップ
S13)。
【0020】(2−2)搬送制御の第2例 ホスト100は、両面印刷装置200にページデータを
送信する前に、送信する各ページデータのサイズ、及び
各ページデータを受信するのに要する時間についての情
報を送信する。この情報を利用すれば、より効率の良い
用紙搬送制御を実行することができる。具体的には、上
記第1の処理例と同様に、1枚目の用紙の給紙と同時
に、タイマー206を始動させる。タイマー206の終
了までに、上記ページデータの受信が完了している場合
には、2枚目の用紙の給紙を行う。タイマー206の終
了時に、2枚目の用紙の裏面に印刷する第Pページのデ
ータの受信が未だ完了していない場合、第Pページのデ
ータの受信中であって、ホスト100より送信された
ページデータのサイズ情報より、メモリ内に2枚目の用
紙に印刷するページデータを格納するだけの余裕がない
場合、又は、ホスト100より送信されたページデー
タの受信に要する時間に関する情報より、現時点からペ
ージデータの受信完了までに要する時間が、現時点から
1枚目の用紙の再給紙を行うのに要する時間よりも長い
場合には、先に1枚目の再給紙処理を実行する。上記
、の条件の何れにも該当しない場合には、ページデ
ータの受信完了を待って2枚目の用紙の給紙を行う。
【0021】図13、図14、図15は、CPU205
の実行する用紙搬送制御のフローチャートである。ホス
ト100より、各ページデータのサイズ、及び、当該デ
ータを受信するのに要する時間についての情報が送信さ
れた後に、第1、第2、第3、…のページデータの送信
が開始されると、CPU205は、ステートフラグの値
を調べる(図13、ステップS50)。処理開始時、ス
テートフラグの値は0である。ステート0では、初期化
処理を行う。ジョブフラグの値を調べる(ステップS5
1)。処理開始直後のジョブフラグの値は1である。次
に、画像形成準備を行うページを表す変数Pの値を2に
セットする(ステップS52)。この後、ステートフラ
グの値を1にセットする(ステップS53)。ステート
1では、1枚目の用紙の給紙処理を実行する。まず、第
Pページのデータの受信が完了するのを待つ(ステップ
S54)。先に説明したように、処理開始直後は、P=
2である。第Pページのデータの受信完了後であって
(ステップS54でYES)、画像形成準備の完了後
(ステップS55でYES)、1枚目の用紙を給紙する
(ステップS56)。変数Pに2を加算した後(ステッ
プS57)、タイマーを始動させ(ステップS58)、
ステートフラグの値を2にセットする(ステップS5
9)。ステート2では、2枚目の用紙の給紙処理を行
う。第Pページ(最初は4)のデータの受信が完了する
のを待つ(図14、ステップS63)。第Pページのデ
ータの受信完了後(ステップS63でYES)、受信し
たデータに基づく画像形成準備が完了するのを待って
(ステップS64でYES)、2枚目の用紙の給紙を行
う(ステップS65)。変数Pの値から3減算した後
(ステップS66)、ステートフラグの値を3にセット
する(ステップS67)。ステート3は、1枚目の用紙
の再給紙処理を行う。第Pページ(最初は1)のデータ
に基づく画像形成準備が完了した場合(図15、ステッ
プS76でYES)、1枚目の用紙の再給紙を行う(ス
テップS77)。変数Pの値に2を加算した後に(ステ
ップS78)、ステートフラグの値を4にセットする
(ステップS79)。ステート4では、2枚目の用紙の
再給紙処理を実行する。第Pページ(最初は3)のデー
タに基づく画像形成準備が完了した場合(ステップS8
0でYES)、2枚目の用紙の再給紙を実行する(ステ
ップS81)。変数Pの値に3を加算し(ステップS8
2)、ステートフラグの値を1に設定し直す(ステップ
S83)。ステート2において、一連のジョブに必要な
全ページのデータの受信が完了し、次に受信すべきデー
タが存在しない場合(図14、ステップS68でYE
S)、または、第Pページのデータの受信を完了する前
に、メモリが一杯になってしまった場合には(ステップ
S71でYES)、変数Pの値から3を減算し(ステッ
プS69)、ステートフラグの値を5にセットする(ス
テップS70)。また、上記ステップS58において始
動させたタイマー206が終了した際に(ステップS7
2でYES)、第Pページのデータの受信を未だ開始し
ていない場合(ステップS73でNO)、第Pページの
データを受信中であって(ステップS73でYES)、
各ページデータを送信する前にホスト100の送信して
きたデータより、第Pページのデータをメモリに格納で
きないと判断した場合(ステップS74でNO)、また
は、現時点より第Pページのデータ受信完了までの時間
が、現時点から1枚目の用紙を再給紙するのに要する時
間よりも長いと判断した場合には(ステップS75でN
O)、変数Pの値から3を減算し(ステップS69)、
ステートフラグの値を5にセットする(ステップS7
0)。ステート5では、先に1枚目の用紙についての再
給紙を実行し、2枚目の用紙を改めて1枚目の用紙とし
て設定し直す処理を実行する。第Pページのデータに基
づく画像形成準備の完了後(図15、ステップS84で
YES)、1枚目の用紙の再給紙を行う(ステップS8
5)。変数Pの値に3を加算し(ステップS86)、ス
テートフラグの値を1に設定する(ステップS87)。
上記ステップS83、または、ステップS87におい
て、ステートフラグの値が1にセットされた場合であっ
て、一連のジョブに必要な全ページのデータの受信が完
了し、次に受信すべきデータが存在しない場合には(図
13、ステップS60でYES)、ジョブフラグの値を
0にセットすると共に(ステップS61)、ステートフ
ラグの値を0にセットする(ステップS62)。
【0022】(2−3)搬送制御の第3例 搬送制御の第1例及び第2例の場合、2枚目の用紙を給
紙する前に、先に1枚目の用紙を再給紙するか否かの判
断は、タイマー206の終了時における第4ページ目の
データの受信状況に基づいて切り換えていた。搬送制御
の第3例では、両面経路3内にある用紙の数をカウント
し、このカウント値に基づいて、2枚目の用紙を給紙す
る前に、先に1枚目の用紙を再給紙するか否かの判断を
行う。両面経路3内の用紙の枚数は、両面経路3の入り
口付近に設けられているセンサ50と、再給紙口付近に
設けられているセンサ51との働きにより認識される
(図4を参照)。即ち、用紙がセンサ50を通過した際
にカウントアップし、センサ51を通過した際にカウン
トダウンする。この用紙のカウント値CSは、RAM20
8に記憶される。両面経路3内に2枚の用紙が存在する
場合には、再給紙処理を実行する。両面経路3内に存在
する用紙の数が1枚の場合であって、1枚目の用紙の再
給紙準備の完了時に、2枚目の用紙の裏面に印刷する第
4ページのデータの受信が未完了である場合には、先に
1枚目の用紙の再給紙を行う。また、1枚目の用紙の再
給紙準備が完了する前に、第4ページのデータの受信が
完了した場合には、2枚目の用紙の給紙を行う。
【0023】図16及び17は、搬送制御の第3例にお
いて、CPU205の実行する用紙の搬送制御のフロー
チャートを示す。ホスト100より、第1、第2、第
3、…、のページデータの送信が開始されると、CPU
205は、ステートフラグの値を調べる(図16、ステ
ップS100)。処理開始時、ステートフラグの値は、
0である。ステート0では、初期化処理を行う。まず、
ページデータの受信状態を表すジョブフラグの値を調べ
る(ステップS101)。処理開始直後、即ちデータ受
信中は、ジョブフラグの値は1である。給紙した用紙に
印刷するページを表す変数 CntFedの値を2にセット
し、再給紙を行う用紙に印刷するページを表す変数CntR
Fedの値を1にセットし、更に、両面経路3内にある用
紙の数を表すカウンタの値CSを0にセットする(ステッ
プS102)。画像形成準備を行うページを表す変数P
の値を、変数 CntFedの値と同じにする(ステップS1
03)。この後、ステートフラグの値を1にセットする
(ステップS104)。ステート1では、1枚目の用紙
の給紙処理を実行する。第Pページのデータの受信が完
了するのを待つ(ステップS105)。処理開始直後
は、P=2である。第Pページのデータの受信完了後で
あって(ステップS105でYES)、カウント値CSの
値が2未満である場合(ステップS106でYES)、
画像形成準備の完了を待って(ステップS107でYE
S)、新規の用紙(最初は1枚目)を給紙する(ステッ
プS108)。ここで、画像形成準備とは、給紙又は再
給紙された用紙に第Pページの画像を印刷することがで
きるように、ページバッファ204からビットマップデ
ータを読み出し、読み出したデータに基づいて感光体ド
ラム10上にトナー像を形成する等の準備を意味する。
カウンタ値CSに1を加算する(ステップS109)。変
数CntFedの値に2を加算する(ステップS110)。変
数Pの値を、変数CntFedの値と同じにする(ステップS
111)。この後にリターンするが、ステートフラグの
値が変更されていないため、再び、ステップS105に
戻り、第Pページ(最初は4)のデータの受信が完了す
るのを待つことになる。第Pページのデータの受信完了
後(ステップS105でYES)、カウンタ値CSの値が
2未満の場合には(ステップS106でYES)、ステ
ップS107〜111の処理を実行する。また、カウン
タ値CSの値が2の場合(ステップS106でNO)、即
ち、両面経路3内に用紙が2枚あり、新たな用紙を給紙
することができない場合、変数Pの値を変数CntRFedの
値に置き換え(ステップS114)、ステートフラグの
値を2にセットする(ステップS115)。ステート2
では、両面経路3内にある用紙の再給紙処理を実行す
る。まず、第Pページの画像形成準備を行う(図17、
ステップS119でYES)。準備完了後に(ステップ
S120でYES)、両面経路3内に再給紙準備の完了
した用紙があるか否かを判断する(ステップS12
0)。ここで、再給紙準備の完了している用紙がある場
合(ステップS120でYES)、当該用紙を再給紙す
る(ステップS121)。この再給紙により両面経路3
内にある用紙が1枚減る。そこで、カウンタ値CSの値よ
り1を減算する(ステップS122)。変数CntRFedの
値に2を加算する(ステップS123)。変数Pの値を
再び変数CntFedの値に置き換える(ステップS12
4)。ステートフラグの値を1に戻す(ステップS12
5)。
【0024】上記ステート1において、第Pページのデ
ータの受信が未完了であり(図16、ステップS105
でNO)、用紙に印刷する全ページのデータの受信も未
完了である場合であって(ステップS112でNO)、
両面経路3内に再給紙の準備の完了した用紙がある場合
には(ステップS113でYES)、変数Pの値を変数
CntRFedの値に置き換え(ステップS114)、ステー
トフラグの値を2にセットする(ステップS115)。
また、用紙に印刷する全ページのデータの受信が完了し
た場合であって(ステップS112でYES)、カウン
タ値CSの値が0でない場合には(ステップS116でN
O)、変数Pの値を変数CntRFedの値に置き換え(ステ
ップS114)、ステートフラグの値を2にセットする
(ステップS115)。上記ステップS116におい
て、カウンタ値CSの値が0、即ち両面経路3内に用紙が
存在しない場合には(ステップS116でYES)、ジ
ョブフラグの値を0にセットすると共に(ステップS1
17)、ステートフラグの値を0にセットする(ステッ
プS118)。
【0025】以下、具体的な例として、3枚の用紙に両
面印刷を行う場合の動作について説明する。 (ケース1)2ページ目の画像形成準備ができ次第、1
枚目の用紙の給紙を行う。1枚目の用紙の裏面に第2ペ
ージの印刷を行った後、当該用紙を両面経路3に搬送す
る。第4ページのデータの受信完了までに1枚目の用紙
が再給紙可能な位置に到達していない場合には、第4ペ
ージの画像形成準備を行い、当該準備完了後に2枚目の
用紙の給紙を行う。2枚目の用紙の裏面に第4ページの
印刷を行った後、当該用紙を両面経路3に搬送する。1
枚目の用紙が再給紙可能な位置に到達したのをセンサ5
1により確認した後、第1ページの画像形成準備を行
い、当該準備の完了後に1枚目の用紙を再給紙する。1
枚目の用紙の表面に第1ページの印刷を行った後、当該
用紙を排出する。2枚目の用紙が再給紙位置に到達する
前に、第6ページのデータの受信が完了した場合、第6
ページについて画像形成準備を行う。この画像形成準備
の完了後、3枚目の用紙を給紙する。3枚目の用紙の裏
面に第6ページの印刷を行った後、当該用紙を両面経路
3に搬送する。第6ページのデータの受信が完了した時
点で、全データの受信が完了する。第3ページの画像形
成準備を行った後、両面経路3内にある2枚目の用紙を
再給紙する。2枚目の用紙の表面に第3ページの印刷を
行った後、当該用紙を排出する。同様に、第5ページの
画像形成準備を行った後、両面経路3内にある3枚目の
用紙の再給紙を行う。3枚目の用紙の表面に第5ページ
の印刷を行った後、当該用紙を排出する。本例では、第
2、第4、第1、第6、第3、第5ページの順に、用紙
に印刷される。 (ケース2)上記ケース1において、第4ページの受信
完了前に、1枚目の用紙が再給紙可能な位置に到達した
場合には、第1ページの画像形成準備を行い、2枚目の
用紙を給紙する前に、1枚目の用紙の再給紙を行う。こ
の場合、第2、第1、第4、第6、第3、第5ページの
順に、用紙に印刷される。 (ケース3)上記ケース1において、2枚目の用紙が再
給紙可能な位置に到達した際に、第6ページのデータの
受信が完了していない場合には、第3ページの画像形成
準備を行い、3枚目の用紙の給紙を行う前に、2枚目の
用紙の再給紙を行う。この場合、第2、第4、第1、第
3、第6、第5ページの順に、用紙に印刷される。
【0026】(3)両面経路内に用紙を3枚内蔵する場
合 ホスト100は、第1、第2、第3、…、と順に各ペー
ジのデータを両面印刷装置に送信する。両面印刷装置2
00内の両面経路3内に一度に3枚の用紙を内蔵する場
合、CPU205は、1枚目の用紙の裏面(第2ペー
ジ)、2枚目の用紙の裏面(第4ページ)、3枚目の用
紙の裏面(第6ページ)、1枚目の用紙の表面(第1ペ
ージ)、2枚目の用紙の表面(第3ページ)、3枚目の
用紙の表面(第5ページ)の順で用紙の給紙及び印刷を
行う。具体的には、1枚目の用紙の裏面(第2ページ)
のデータの受信完了後、1枚目の用紙の給紙及び印刷を
開始する。2枚目の用紙の裏面(第4ページ)のデータ
の受信完了後、2枚目の用紙の給紙及び印刷を開始す
る。3枚目の用紙の裏面(第6ページ)のデータの受信
完了後、3枚目の用紙の給紙及び印刷を開始する。3枚
目の用紙の裏面に印刷を行った後、裏返された1枚目の
用紙の再給紙を行う。1枚目の用紙の表面に印刷を行っ
た後、裏返された2枚目の用紙を再給紙する。2枚目の
用紙の表面に印刷を行った後、裏返された3枚目の用紙
を再給紙して表面の印刷を行う。
【0027】図18は、両面経路3内に最大3枚の用紙
を内蔵する場合の搬送シーケンスを示す。1枚目の用紙
801の給紙と共に始動するタイマー206の終了時
に、2枚目の用紙802の裏面に印刷する第4ページの
データと、3枚目の用紙803の裏面に印刷する第6ペ
ージのデータの受信が完了している場合、(a)の状態
から(b)〜(g)に示す搬送シーケンスが実行され
る。即ち、1枚目の用紙801の裏面(第2ページ)の
印刷終了後、当該用紙を両面経路3に搬送すると共に、
2枚目の用紙802を給紙する((b)を参照)。2枚
目の用紙802の裏面(第4ページ)の印刷終了後、当
該用紙を両面経路3に搬送すると共に、3枚目の用紙8
03を給紙する((c)を参照)。3枚目の用紙803
の裏面(第6ページ)の印刷終了後、当該用紙を両面経
路3に搬送すると共に、反転された1枚目の用紙801
を再給紙する((d)を参照)。1枚目の用紙801の
表面(第1ページ)の印刷終了後、当該用紙801を排
出すると共に、反転した2枚目の用紙802を再給紙す
る((e)を参照)。2枚目の用紙802の表面(第3
ページ)の印刷終了後、当該用紙802を排出すると共
に、反転した3枚目の用紙803を再給紙する((f)
を参照)。3枚目の用紙803の表面(第5ページ)の
印刷終了後、当該用紙803を排出すると共に、次に印
刷する3枚の用紙の内の1枚目の用紙804を給紙する
((g)を参照)。このように、両面経路3内に3枚の
用紙を内蔵して行う用紙の搬送制御を、以下、3枚内蔵
処理という。
【0028】1枚目の用紙801を給紙すると共に始動
するタイマー206の終了前に、2枚目の用紙802の
裏面に印刷する第4ページのデータの受信が完了してい
たが、3枚目の用紙803裏面に印刷する第6ページの
データの受信が未だ完了していない場合、(a)の状態
から(h)〜(l)に示す搬送シーケンスが実行され
る。即ち、1枚目の用紙801の裏面(第2ページ)の
印刷終了後、当該用紙801を両面経路3に搬送すると
共に、2枚目の用紙802を給紙する((h)を参
照)。3枚目の用紙803の裏面に印刷する第6ページ
のデータの受信が未だの場合、2枚目の用紙802の裏
面の印刷が終了しても、3枚目の用紙803の裏面に対
する画像形成準備が未完了の状態となる。そこで、第6
ページのデータの受信が完了し、画像形成準備が整うま
での間に、先に、1枚目の用紙801の再給紙((j)
を参照)、及び2枚目の用紙802の再給紙((k)を
参照)を行う。2枚目の用紙802の表面(第5ペー
ジ)の印刷が終了した場合、当該用紙802を排出する
と共に、画像形成準備の完了した3枚目の用紙803
を、改めて1枚目の用紙804として給紙する((l)
を参照)。このように、両面経路3内に2枚の用紙を内
蔵して行う用紙の搬送制御を、以下、2枚内蔵処理とい
う。
【0029】1枚目の用紙801を給紙すると共に始動
するタイマー206の終了前に、2枚目の用紙802の
裏面に印刷する第4ページのデータの受信が完了してい
ない場合、(a)の状態から(m)〜(o)に示す搬送
シーケンスが実行される。1枚目の用紙801を給紙す
ると共に始動するタイマー206が終了した際に、2枚
目の用紙802の裏面に印刷する第4ページのデータの
受信が未だの場合、1枚目の用紙801の裏面の印刷が
終了しても、2枚目の用紙802の裏面に対する画像形
成準備が未完了の状態となる。そこで、第4ページのデ
ータの受信が完了し、画像形成準備が整うまでの間に、
先に、1枚目の用紙801の再給紙((m)及び(n)
を参照)を行う。1枚目の用紙801の表面(第1ペー
ジ)の印刷が終了した場合、当該用紙801を排出する
と共に、画像形成準備の完了した2枚目の用紙802
を、改めて1枚目の用紙804として給紙する((o)
を参照)。この後、3枚目の用紙803を、2枚目の用
紙805として給紙する。このように、両面経路3内に
1枚の用紙を内蔵して行う用紙の搬送制御を、以下、1
枚内蔵処理という。
【0030】図19〜図23は、両面経路3内に最大3
枚の用紙を内蔵する場合に、CPU205の実行する用
紙の搬送制御処理のフローチャートである。ホスト10
0より、第1、第2、第3、…、のページデータの送信
が開始されると、CPU205は、ステートフラグの値
を調べる(図19、ステップS200)。処理開始時、
ステートフラグの値は0である。ステート0では、初期
化処理を実行する。ページデータの受信状態を表すジョ
ブフラグの値を調べる(ステップS201)。処理開始
直後、即ちデータの受信中、ジョブフラグの値は1であ
る。画像形成準備を行うページを表す変数Pの値を2に
セットする(ステップS202)。この後、ステートフ
ラグの値を1にセットする(ステップS203)。ステ
ート1では、1枚目の用紙の給紙処理を実行する。ま
ず、第Pページのデータの受信が完了するのを待つ(ス
テップS204)。先に説明したように、処理開始直後
は、P=2である。第Pページのデータの受信完了後で
あって(ステップS204でYES)、画像形成準備の
完了後(ステップS205でYES)、1枚目の用紙を
給紙する(ステップS206)。ここで、画像形成準備
とは、給紙又は再給紙された用紙に第Pページの画像を
印刷することができるように、ページバッファ204か
らビットマップデータを読み出し、読み出したデータに
基づいて感光体ドラム10上にトナー像を形成する等の
準備を意味する。変数Pに2を加算した後(ステップS
207)、タイマー206をセットし(ステップS20
8)、ステートフラグの値を2にセットする(ステップ
S209)。ステート2では、2枚目の用紙の給紙処理
を行う。第Pページ(最初は4)のデータの受信が完了
するのを待つ(図20、ステップS213)。第Pペー
ジのデータの受信完了後(ステップS213でYE
S)、受信したデータに基づく画像形成準備が完了する
のを待って(ステップS214でYES)、2枚目の用
紙の給紙を行う(ステップS215)。変数Pの値に2
を加算した後(ステップS216)、ステートフラグの
値を3にセットする(ステップS217)。ステート3
では、3枚目の用紙の給紙処理を行う。第Pページ(最
初は6)のデータの受信が完了するのを待つ(図21、
ステップS223)。第Pページのデータの受信完了後
(ステップS223でYES)、受信したデータに基づ
く画像形成準備が完了するのを待って(ステップS22
4でYES)、3枚目の用紙の給紙を行う(ステップS
225)。変数Pの値から5を減算した後(ステップS
226)、ステートフラグの値を4にセットする(ステ
ップS227)。ステート4では、1枚目の用紙の再給
紙処理を行う。第Pページ(最初は1)のデータに基づ
く画像形成準備が完了した場合(図22、ステップS2
33でYES)、1枚目の用紙の再給紙を行う(ステッ
プS234)。変数Pの値に2を加算した後に(ステッ
プS235)、ステートフラグの値を5にセットする
(ステップS236)。ステート5では、2枚目の用紙
の再給紙処理を実行する。第Pページ(最初は3)のデ
ータに基づく画像形成準備が完了した場合(ステップS
237でYES)、2枚目の用紙の再給紙を実行する
(ステップS238)。変数Pの値に2を加算し(ステ
ップS239)、ステートフラグの値を6に設定する
(ステップS240)。ステート6では、3枚目の用紙
の再給紙処理を行う。第Pページ(最初は5)のデータ
に基づく画像形成準備が完了した場合(ステップS24
1でYES)、3枚目の用紙の再給紙を実行する(ステ
ップS242)。変数Pの値に3を加算し(ステップS
243)、ステートフラグの値を1に設定し直す(ステ
ップS244)。
【0031】ステート2において、一連のジョブに必要
な全ページのデータの受信が完了し、次に受信すべきデ
ータが存在しない場合(図20、ステップS213でN
O、ステップS218でYES)、第Pページのデータ
の受信を完了する前に、メモリが一杯になってしまった
場合(ステップS218でNO、ステップS221でY
ES)、又は、ステート1のステップS208において
始動させたタイマー206が終了した場合には(ステッ
プS221でNO、ステップS222でYES)、変数
Pの値から3を減算し(ステップS219)、ステート
フラグの値を7にセットする。ステート7では、先に1
枚目の用紙についての再給紙を実行し、2枚目の用紙を
改めて1枚目の用紙として設定し直す処理を実行する。
第Pページのデータに基づく画像形成準備の完了後(図
23、ステップS245でYES)、1枚目の用紙の再
給紙を行う(ステップS246)。変数Pの値に3を加
算し(ステップS247)、ステートフラグの値を1に
設定し直す(ステップS248)。ステップS248に
おいて、ステートフラグの値が1にセットされた場合で
あって、一連のジョブに必要な全ページのデータの受信
が完了し、次に受信すべきデータが存在しない場合には
(ステップS210でYES)、ジョブフラグの値を0
にセットし(ステップS211)、ステートフラグの値
を0にセットする(ステップS212)。
【0032】ステート3において、一連のジョブに必要
な全ページのデータの受信が完了し、次に受信すべきデ
ータが存在しない場合(図21、ステップS223でN
O、ステップS228でYES)、第Pページのデータ
の受信を完了する前に、メモリが一杯になってしまった
場合(ステップS228でNO、ステップS231でY
ES)、又は、ステート1のステップS208において
始動させたタイマー206が終了した場合には(ステッ
プS231でNO、ステップS232でYES)、変数
Pの値から5を減算し(ステップS229)、ステート
フラグの値を8にセットする。ステート8では、先に1
枚目及び2枚目の用紙についての再給紙を実行し、3枚
目の用紙を改めて1枚目の用紙として設定し直す処理を
実行する。第Pページのデータに基づく画像形成準備の
完了後(図23、ステップS249でYES)、1枚目
の用紙の再給紙を行い(ステップS250)、続いて2
枚目の用紙の再給紙を行う(ステップS251)。変数
Pの値に5を加算し(ステップS252)、ステートフ
ラグの値を1に設定し直す(ステップS253)。ステ
ップS253において、ステートフラグの値が1にセッ
トされた場合であって、一連のジョブに必要な全ページ
のデータの受信が完了し、次に受信すべきデータが存在
しない場合(図19、ステップS210でYES)、ジ
ョブフラグの値を0にセットし(ステップS211)、
ステートフラグの値を0にセットする(ステップS21
2)。
【0033】
【発明の効果】本発明の第1の両面印刷装置では、両面
印刷を行う際に、次の用紙に印刷する画像データの受信
完了前に、再給紙の準備が完了した場合、先に再給紙処
理を実行する。これにより、両面印刷処理に要する時間
を短縮することができる。また、記憶手段が受信した画
像データで一杯になり、次の新規の用紙上に画像形成す
べき画像データの受信ができない場合には、先に再給紙
を行う。これにより、記憶装置の容量が少ない場合であ
っても、これを有効に利用し、迅速な両面印刷を行うこ
とが可能になる。また、本発明の第2の両面印刷装置で
は、画像データの前に、当該画像データのサイズ情報を
受信し、このサイズ情報に基づいて、次の新規の用紙上
に画像形成すべき画像データが記憶手段に記憶すること
ができるか否かを判断する。これにより、より迅速な状
況判断を行うことが可能となり、効率の良い両面印刷を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の方法で用紙の搬送制御を行った場合の
各ページデータの受信状況と、用紙の搬送状況とを示
す。
【図2】 従来の方法で用紙の搬送制御を行った場合の
各ページデータの受信状況と、用紙の搬送状況とを示
す。
【図3】 システムの構成と、画像データの流れを説明
するための図である。
【図4】 両面印刷装置の用紙搬送に関する構成を示す
図である。
【図5】 両面経路内に最大2枚の用紙を内蔵する場合
の搬送シーケンスを示す。
【図6】 ホストより送信されてくる各ページのデータ
の受信状況と、用紙の搬送状況とを示す図である。
【図7】 タイマーの終了時におけるページデータの受
信状況に基づいて搬送シーケンスを切り換えない場合の
1枚目〜3枚目の用紙の搬送状況を示す図である。
【図8】 各ページデータの受信状況と、用紙の搬送状
況とを示す図である。
【図9】 タイマーの終了時におけるページデータの受
信状況に基づいて搬送シーケンスを切り換えない場合の
1枚目〜4枚目の用紙の搬送状況を示す図である。
【図10】 搬送制御の第1例のフローチャートであ
る。
【図11】 搬送制御の第1例のフローチャートであ
る。
【図12】 搬送制御の第1例のフローチャートであ
る。
【図13】 搬送制御の第2例のフローチャートであ
る。
【図14】 搬送制御の第2例のフローチャートであ
る。
【図15】 搬送制御の第2例のフローチャートであ
る。
【図16】 搬送制御の第3例のフローチャートであ
る。
【図17】 搬送制御の第3例のフローチャートであ
る。
【図18】 両面経路内に最大3枚の用紙を内蔵する場
合の搬送シーケンスを示す。
【図19】 搬送制御のフローチャートである。
【図20】 搬送制御のフローチャートである。
【図21】 搬送制御のフローチャートである。
【図22】 搬送制御のフローチャートである。
【図23】 搬送制御のフローチャートである。
【符号の説明】
10…感光体ドラム 11…定着ローラ 12…給紙ローラ 13…第1搬送ローラ 14…第2搬送ローラ 15…両面第1搬送ローラ 16…両面第2搬送ローラ 17…帯電チャージャ 18…レーザ装置 20…転写ドラム 50、51、52…センサ 100…ホスト 200…両面印刷装置 201…コントローラ部 202…受信バッファ 203…中間バッファ 204…ページバッファ 205…CPU 206…タイマー 207…ROM 208…RAM 210…エンジン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/14 G03G 15/00 106 B41J 29/00 - 29/70 B41J 13/00 - 13/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を供給する給紙手段と、 給紙手段により供給された用紙上に画像を形成する画像
    形成手段と、 画像の形成された用紙を反転させる循環経路を備える用
    紙反転手段と、 用紙反転手段の備える循環経路内を搬送された用紙が再
    給紙可能な位置に到達し、再給紙の準備が完了したこと
    を検出する検出手段と、 上記所定位置に達した用紙を画像形成手段に再給紙する
    再給紙手段と、 画像データを受信する受信手段と、 受信した画像データを記憶する記憶手段と、 上記検出手段により再給紙の準備完了が検出される前
    に、次の新規用紙に画像形成すべき画像データの受信が
    終了した場合、給紙手段に新規用紙を供給させ、上記検
    出手段により再給紙の準備完了が検出される前に、次の
    新規用紙に画像形成すべき画像データの受信が終了して
    いない場合には、上記再給紙手段に再給紙を行わせる制
    御手段とを備えることを特徴とする両面印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された両面印刷装置であ
    って、 上記検出手段は、上記給紙手段による新規用紙の供給と
    同時に始動し、当該用紙の再給紙の準備完了以前に終了
    するタイマーであり、当該タイマーの終了により再給紙
    の準備完了を検出することを特徴とする両面印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された両面印刷装置であ
    って、 上記受信手段は、受信した画像データに対し、所定の画
    像展開処理を実行する手段を含むことを特徴とする両面
    印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載された両面
    印刷装置の内の何れか1つであって、 上記制御手段は、検出手段による再給紙の準備完了の検
    出より先に、記憶手段が一杯になり、次の新規の用紙上
    に画像形成する画像データの受信ができなくなった場
    合、検出手段による再給紙の準備完了の検出を待って、
    再給紙手段に用紙を再給紙させることを特徴とする両面
    印刷装置。
  5. 【請求項5】 用紙を供給する給紙手段と、 給紙手段により供給された用紙上に画像を形成する画像
    形成手段と、 画像の形成された用紙を反転させる循環経路を備える用
    紙反転手段と、 用紙反転手段の備える循環経路内を搬送された用紙が再
    給紙可能な所定位置に到達したことを検出する検出手段
    と、 上記所定位置に達した用紙を画像形成手段に再給紙する
    再給紙手段と、 画像データを受信する前に、当該画像データのサイズ情
    報を受信する受信手段と、 受信した画像データのサイズ情報と、画像データを記憶
    する記憶手段と、 上記検出手段により再給紙の準備完了が検出される前
    に、次の新規用紙に画像形成すべき画像データの受信が
    終了している場合には、給紙手段に新規用紙を供給さ
    せ、上記検出手段により再給紙の準備完了が検出される
    前に、次の新規用紙に画像形成すべき画像データの受信
    が終了しない場合であって、画像データのサイズ情報よ
    り上記受信中の画像データが記憶手段に記憶することが
    できると判断される場合には、給紙手段に新規の用紙を
    供給させ、記憶手段により記憶することができないと判
    断される場合には、再給紙手段に用紙を再給紙させる制
    御手段とを備えることを特徴とする両面印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された両面印刷装置にお
    いて、 上記制御手段は、上記検出手段による用紙の検出より前
    に、次の新規用紙上に画像形成すべき画像データの受信
    が終了していない場合であって、画像データのサイズ情
    報より上記受信が完了するまでの時間が再給紙手段によ
    り用紙を再給紙してから次の新規用紙の供給が可能とな
    るまでに要する時間よりも短いと判断される場合に、給
    紙手段に新規用紙を供給させ、長いと判断される場合
    に、再給紙手段に用紙を再給紙させることを特徴とする
    両面印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6に記載された両
    面印刷装置の内の何れか1つであって、 上記受信手段は、第1、第2、…第mページの画像デー
    タを順に受信し、 上記画像形成手段は、新規用紙の供給時には、2n(但
    し、nは、1、2、…、m/2の整数である)ページの
    データに基づく画像を用紙上に形成し、再給紙された用
    紙上には、2n−1ページのデータに基づく画像を用紙
    上に形成することを特徴とする両面印刷装置。
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