JP3707170B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を読み取り、圧縮して記憶し、プリント時に伸長して出力する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル複写機などの画像形成装置は、原稿をデジタル画像として読み取り、用紙に記録する。読みとった画像データは一且メモリに記憶される。1頁分の画像が読み取られると、画像データはメモリから読み出され、プリント装置に出力される。読み取った画像をメモリに記憶しておくことにより種々の画像処理も可能になる。
画像の読み取りに際しては、読み取られたデータは、圧縮してメモリに記憶しておく。これにより、メモリに記憶するデータ量を少なくする。プリント時に、メモリのデータを伸長して、画像を用紙に印字する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
複写機では、原稿を早くプリントするために、原稿を全て読み取った状態で、プリンタ装置が用紙を先出しする。このように、次々に給紙を行うことにより、画像を用紙に形成する際に、用紙供給の遅れによるスループットの低下は防止できる。
しかし、プリントのための画像データの出力については、伸長の時間も考慮しなければならない。従来は、1ページの画像が全て伸長し終わるまでは、画像出力を行っていなかった。このため、原稿画像の圧縮率が低い場合や、1ページに複数の原稿画像を形成する節約コピーモード等では、伸長に要する時間が長くなり、タイミングローラ前で用紙が待機する時間が長くなる場合がある。したがって、用紙の先出し供給がなされてもスループットの低下を招いていた。スループットを低下させないためには、原稿画像の圧縮率や節約コピーモードによらず、常にプリンタ装置の用紙間隔内で次の画像出力を開始できることが望ましい。
【0004】
本発明の目的は、原稿画像の圧縮率や節約コピーモードによらず、プリンタ装置の用紙間隔内で次の画像出力を開始できるデジタル複写機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置では、圧縮手段は、読取手段により読み込んだ原稿画像データを所定のブロックに分割してブロック単位で圧縮し、第1のメモリに格納する。伸長手段は、第1のメモリからブロック単位でデータを読み出して伸長し、第2のメモリに格納する。プリント手段は、上記の第2のメモリから画像データを読み出して画像出力を行う。ここで、演算手段は、画像サイズと伸長速度に基づいて未伸長データの伸長時間を演算し、また、設定手段は、上記演算手段によって演算された未伸長データの伸長時間と上記第2メモリから画像データを読み出して画像出力を行う出力速度とから画像データの出力が未伸長データの伸長を追い越さない遅延時間を設定し、制御手段は、伸長手段による伸長開始後、上記設定手段により設定された遅延時間が経過してから、上記第2メモリからのデータの読み出しを開始する。こうして、プリントが伸長を追い越さないように画像出力開始タイミングを推定できるので、1ページ分の全ての画像の伸長完了を待たずに画像出力を開始でき、プリントのスループットを向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像形成装置の1実施形態であるデジタル複写機を添付の図面を参照して説明する。
(1)複写機の構成
図1は、デジタル複写機1の全体の構成を図式的に示す。このデジタル複写機1は、読取装置200、プリンタ装置300、原稿搬送部500および再搬送ユニット600からなる。
原稿搬送部500は、原稿給紙トレー510上にセットされた原稿を自動的に原稿ガラス18上に搬送し、読取装置200が原稿を読み取った後に原稿を排出トレイ511へ排出する。原稿のサイズは、センサ551と552により検出される。
読取装置200は、走査系10、画像信号処理部20などからなる。走査系10は、原稿台ガラス18上の原稿を読み取って画像信号に変換する。走査系10では、原稿は、原稿台ガラス18の下方を移動するスキャナ19に組み付けられた露光ランプ11により照射される。原稿からの反射光は、第1ミラー12と固定ミラー13a,13bと集光用のレンズ14を経て、CCDアレイなどを用いた光電変換素子16に入射される。光電変換素子16は、原稿の画像の反射光を電気信号に変換し、画像信号処理部20に出力する。画像信号処理部20は、入力される電気信号を処理し、メモリユニット部30に対して画像データを出力する。メモリユニット部30は、入力される画像データをそのままプリンタ装置に出力するかまたはメモリに圧縮して記憶する。
【0008】
プリンタ装置300は、印字処理部40、光学系60、作像系などから構成される。印字処理部40は、読取装置200から入力される画像データに基づいて光学系60の半導体レーザ61を駆動する。光学系60では、半導体レーザ61の出射するビームは、ポリゴンミラー65により偏向され、主レンズ66と反射ミラー67、68、69をへて、感光体ドラム71上の露光位置に導かれる。これにより、感光体ドラム71上に原稿画像の潜像が形成される。
【0009】
画像形成は、作像系で電子写真方式で行われ、感光体ドラム71上に形成された潜像を現像し、用紙上に転写かつ定着して用紙上に画像を形成する。現像転写系では、図1の反時計方向に回転駆動される感光体ドラム71が帯電チャージャ72により一様に帯電され、露光後に現像器73により現像される。現像されたトナー像は、転写チャージャ74により用紙に転写される。用紙は、分離チャージャ75により分離される。搬送系では、用紙がカセット80a,80bから供給される。なお、サイズ検出センサ91、92は、用紙を収納するカセット80a、80bの用紙のサイズを検出する。用紙は、用紙ガイド81とタイミングローラ82をへて感光体ドラム71へ導かれ、上述の転写の後に、搬送ベルト83により定着ローラ84へ搬送される。定着系では、定着ローラ84が像を用紙に熱で定着し、その後、排出ローラ85が、用紙を排出する。
【0010】
再給紙ユニット600は、両面コピーなどにおいて用いられる付加装置であり、複写機本体から排出された用紙を一旦収納し、感光体まで戻す。すなわち、排出ローラ85から排出された用紙について、切換爪601は、排紙トレー721への排出と再給紙とを切り換える。再給紙の場合、用紙は、再給紙ユニット600に一旦収納する。再搬送系では、再給紙ユニット600から搬送された用紙は、水平搬送ローラ86a〜86cで搬送される。そして、再度の画像形成のために、用紙は、両面モードのときに表裏を反転して、合成モードのときには表裏反転を行わずに、プリンタ装置300へ搬送される。プリンタ装置300の再搬送系では、再給紙ユニット600から搬送された用紙は、水平搬送ローラ86a〜86cを介してタイミングローラ82に搬送される。
【0011】
(2)複写機の制御系
次に、制御部100について説明する。図2と図3は、複写機1の制御部100の構成を示すブロック図である。制御部100は、8個のCPU101〜108を中心に構成され、これら各CPU101〜108には、それぞれプログラムを格納したROM111〜118およびプログラム実行のワークエリアとなるRAM121〜128が設けられている。なお、CPU106は、メモリユニット30内に備えられる(図4参照)。
【0012】
CPU101は、操作パネル(図示しない)の各種操作キーからの信号の入力および表示を制御する。図示しないが、操作パネルには、コピーのスタートキー、モード選択キーなどの各種キーや表示装置が備えられる。
CPU102は、画像信号処理部20の各部の制御を行なう。
CPU103は、走査系10の駆動制御を行なう。
CPU104は、印字処理部40、光学系60および作像系70の制御を行なう。ここで、CPU104は、カセット検出センサ211、212からの信号に基づき、用紙カセット80a、80bに収納された複写用紙のサイズを得る。
CPU105は、制御部100の全体的なタイミング調整や動作モードの設定のための処理を行なう。
CPU106は、メモリユニット部30を制御することによって読取った画像データを圧縮し符号メモリ303に一旦格納し、次にこれを読出して印字処理部40へ出力する。これにより、読取装置200とプリンタ装置300とを独立して制御し、コピー速度の向上を図る。
CPU107は、原稿搬送部500の制御を行なう。
CPU108は、再給紙部600の制御を行なう。
これらCPU101〜108の間では、割込みによるシリアル通信が行なわれ、コマンド、レポート、その他のデータが授受される。
【0013】
(3)画像メモリを用いた画像データの圧縮および伸長
次に、画像データの処理について説明する。本実施形態では、1頁の画像データは複数のブロックに分割して処理される。原稿から読み取ったデータは、画像信号処理部20においてデジタル画像データに変換される。画像データは、メモリユニット30においてブロック単位で圧縮されてブロック単位で符号メモリに格納される。画像再生の際には符号メモリの圧縮データがブロック単位で伸長されて読み出される。
まず、画像信号処理部20について説明すると、画像信号処理部20は、A/D変換器、シェーディング補正部などからなる。画像信号処理部20によって、光電変換素子16からの入力信号が、画素ごとに8ビットの画像データに量子化され、種々の処理が施された後に画像データD2としてメモリユニット30に送られる。
【0014】
次に、メモリユニット30について図4に示すブロック図を参照して説明する。画像が読み込まれたときは、画像信号処理部20からの画像データD2が、まず入力ページメモリ301に転送される。入力ページメモリ301に転送された画像は、次に圧縮器302によってブロック単位で圧縮される。圧縮されたデータは、符号メモリ303へ転送され記憶される。符号メモリ303は、たとえば、400dpiでA4サイズの50頁分の容量を有したマルチポートのメモリである。
圧縮器302による圧縮速度は、読み込んだ画像のデータに依存する。文字の多い原稿では圧縮速度は速く、写真のようなイメージの多い画像で圧縮速度は遅くなる。圧縮器302では最高の圧縮速度と最低の圧縮速度が規定されている。
【0015】
プリント時には、符号メモリ303内の圧縮された画像データは、伸長器304によって伸長される。また画像回転が必要な場合は、伸長時にブロック単位で回転器305で回転処理を行い、回転処理と伸長処理を同時に行う。伸長された画像データは、出力ページメモリ306に転送される。ここで、1ページに複数の原稿画像を形成する節約コピーモードでは、たとえば、2枚分の原稿を1枚の用紙に再現するように伸長を行なう。
また、メモリユニット部30は、ROM116に格納されているプログラムに従いCPU106により制御される。最悪伸長速度Vminや出力速度(プリント速度)Vpは、ROM116に記憶されている。また、プログラムを動作させる時に必要なパラメータ(ブロックごとの圧縮時間tc)などはシステムRAM126に格納される。
このメモリユニット30においては、伸長器304の伸長速度は、圧縮器302での圧縮速度と同一である。そこで、あらかじめ圧縮時に、ある画像内のブロックごとの圧縮速度を求めておくことにより、伸長速度を予測できる。伸長によって出力ページメモリ306に1頁分の画像データD3が生成されると、その画像データD3が、出力ページメモリ306から印字処理部へ転送される。図中の太い矢印で示すデータ転送は、コピー速度の向上のために互いに独立して且つ平行におこなうことができる。画像データは、それぞれ、図示しないDMAコントローラによりDMA転送されるようになっている。
【0016】
原稿画像の一時的な記憶に際しては、符号メモリ303は、RAM126内に設けられた符号管理テーブルによって管理される。図5は、符号管理テーブルおよびその符号メモリ303内のブロック単位の圧縮データとの対応をしめす。画像データの圧縮においては、入力ページメモリ301に格納された画像データをブロック単位に圧縮するため、符号メモリ303には、図の右側に示すように、1ページ分の画像データがブロック単位に分割されて記憶される。そこで、符号管理テーブルは、原稿中の1画像単位の情報を記憶する画像単位情報テーブルT1と、分割されたブロック単位の情報を記憶するブロック管理情報テーブルT2とからなる。画像単位情報テーブルT1は、圧縮する前の1ページ単位での画像サイズや、圧縮サイズ、ブロック単位情報はどこに記憶しているかといった情報を記憶している。ブロック管理情報テーブルT2は、分割された画像データがどこにあるか、さらに、ブロック単位の圧縮サイズ、測定された圧縮時間等を記憶している。
【0017】
次に、読み取り及びプリントにおける複写機1の動作シーケンスについて、CPU101〜106の間でやりとりされる要求コマンド(Q)、レポート(A)またはデータの流れを中心に説明する。
図6は原稿読み込み動作の概略のシーケンスを示す。ここでは自動画像搬送装置500を使用する場合のシーケンスについて説明する。まず、全体のシーケンスを管理しているCPU105が、原稿搬送装置を制御するCPU107に対して原稿交換を要求する。これを受けて、CPU107は原稿搬送を開始し、原稿サイズ検出結果をパラメータとして原稿セットレポートを返す。
CPU105は、サイズが確定した時点で、CPU106に対して読み取りと圧縮の要求を同時に発行する。CPU105は、さらに、画像処理を制御するCPU102に対しても読み取り要求を行う。すると、CPU102が画像読み取り装置を制御するCPU103に対してスキャンを要求する。
CPU103により原稿のスキャンが開始され、スキャナ19が画像領域に達すると、CPU102により設定された画像処理モードに応じて、読み取りデータ(画像データD2)が画像信号処理部20からメモリユニット部30に転送される。
メモリユニット30を制御するCPU106は、入力ページメモリ301をあらかじめ原稿サイズに応じて所定のブロックに分割しておく。CPU106は、画像入力の進行状況をチェックし、所定のタイミングでブロック単位で圧縮器302や符号メモリ303のアドレスなどを設定し、各部の起動を行う。これによって圧縮器302による圧縮処理が行われ、符号データが符号メモリ303に格納される。この時、各ブロックの圧縮開始から終了までの時間tcを計測し、符号管理テーブル内のブロック管理情報テーブルT2内に結果を記憶しておく。
1ブロック目の圧縮処理が完了すると、CPU106からCPU105に1ブロックの圧縮完了を通知する(図9参照)。さらに、CPU106は、読み込みサイズに応じた最悪の圧縮時間と画像出力に要するプリント時間とから、プリントが伸長を追い越さない画像出力開始タイミングを計算しておく(図11参照)。そして、そのタイミングに達したら、CPU106は、CPU105に画像出力許可のレポートを通知する。
さらに、全てのブロックの圧縮処理が完了すると、CPU106は、CPU105に圧縮の完了を通知する。
【0018】
図7はプリント動作の概略のシーケンスを示す。プリント動作では、出力ページメモリ306から読み出された画像データD3に基づいて用紙に複写画像がプリントされる。本図は、次に説明されるように、図6と密接に関連する。CPU105は、図6に示した原稿セットレポートを受けると、原稿サイズが確定するので、どの用紙カセット80a、80bから給紙するかを判断し、用紙カセットをパラメータとしてCPU104に対して給紙を要求する。なお、用紙カセットの選択において、原稿がT(縦方向)かY(横方向)かをも判断する。もし用紙カセット80a,80bに原稿と同一のサイズの用紙が縦(T)と横(Y)の両方向に存在する場合は、画像出力開始タイミングを早めるために、画像回転なしで伸長できる用紙、すなわち原稿と同一方向の用紙を選択する。
CPU104は、給紙を開始すると、給紙レポートをCPU105に返す。CPU104は、給紙した用紙がタイミングローラ82に達して、画像出力の準備が完了すれば、CPU105に画像出力要求レポートを送信する。
CPU105は、図6に示した1ブロック圧縮完了レポートを受け取ると、CPU106にデータ伸長を要求する。
CPU106は、RAM126内の符号管理テーブル(図5)を参照することにより、ブロック単位で符号メモリ303からの読み出しアドレス、データ量等を設定して各部の起動を行う。これによって伸長処理が開始され、1ブロック分の画像データが出力ページメモリ305に書き込まれる。
【0019】
伸長処理の起動の後に、図6に示した画像出力許可レポートをCPU106から受け取っていれば、画像出力開始コマンドをCPU106とCPU104とに対して要求する。これを受けて、CPU106は、内部ハードウェアに対して、出力ページメモリ304から印字処理部40へ画像データD3を出力するためのバス接続状態の設定を行う。また、CPU104は、画像先端を画像出力開始タイミングに一致させるようタイミングローラ82からの用紙搬送を起動する。これにより、入力ページメモリ304から読み出された画像データD3が印字処理部40に出力され、プリントが行われる。
プリントが終了すると、CPU106とCPU104がCPU105に対してプリント完了レポート及びイジェクト完了レポートを送る。これらのレポートを受け取ったCPU105は、必要に応じてCPU106に対してメモリクリア要求を与える。
【0020】
先に述べたように、メモリユニット30において、CPU106は、読み込みサイズに応じた最悪の圧縮時間と画像出力に要するプリント時間とから、プリントが伸長を追い越さない画像出力開始タイミングを計算する。すなわち、画像を複数のブロックに分け、画像出力(プリント)が伸長を追い越さない画像出力開始タイミングをブロックごとに計算する。そして、1頁分のすべての画像の伸長の完了を待たずに、その画像出力開始タイミングに達したら、CPU105に画像出力許可のレポートを通知する。出力ページメモリ306から画像出力を開始する。これによりスループットを向上させる。
プリントが伸長を追い越さない画像出力開始タイミングの計算の考え方は次の通りである。伸長が開始されてから、出力ページメモリ306から画像データの出力を開始する画像出力開始タイミングまでの時間を、未伸長データの伸長時間を推定することにより、プリントが伸長を追い越さないように設定する。
ここで、伸長時間の推定は、ブロック単位に行い、全ブロックについての推定伸長時間と画像データの出力時間とに基づいて、画像出力開始タイミングを設定する。画像出力開始タイミングは、画像のブロックごとの圧縮時間の実測値とプリントに要する時間から計算される。この計算において、各ブロックのドット数、最悪の圧縮速度、最悪の伸長速度、画像出力速度(プリント速度Vp)などを考慮する。ブロックの数は、検出された原稿サイズと1ブロックのサイズから決定される。
【0021】
伸長時間の推定方法はブロックにより異なる。たとえば、伸長して出力ページメモリ306に書き込む処理と、出力ページメモリ306から読み出す処理が同時に行われる1ブロック目において、最悪の伸長時間Vmin(既知)を用いて、画像出力開始タイミングを、1ブロック目の伸長が終了した時点でプリントが伸長を追い越さないように推定する。
圧縮器による圧縮時間と伸長器による伸長時間とが同じである場合、伸長時間は、圧縮時間の測定値に等しい。本実施形態はこの場合にあたり、メモリユニット30において、圧縮器302の圧縮時間と伸長器304の伸長時間は同じである。伸長時間が圧縮時間から推定できるので、圧縮時間の実測値に基づいて伸長時間を推定できる。1ブロック目に関しては、最悪の圧縮速度から画像出力開始タイミングtx1を計算する。2ブロック目以降に関しては、1つ前の圧縮時間実測値から最悪の伸長速度で計算してもプリントが伸長を追い越さないという条件のもとで全ブロックについて伸長開始時刻(tx1,tx2,…)を計算していく。そして、得られた時刻(tx1,tx2,…)の中から最も遅い伸長開始時刻を画像出力開始タイミングとする。
【0022】
以上では、各ブロックごとの圧縮時間の実測値により伸長時間を推定する方法に関して説明した。しかし、伸長時間の推定方法はこれに限られない。別の実施形態として、各ブロックにおける読み込み画像サイズBdotと圧縮サイズとから圧縮率を計算し、これと圧縮器/伸長器の動作速度に応じて各ブロックにおける伸長時間を推定することも容易に実現できる。
【0023】
以下、図8に示す例を参照しつつ、プリントが伸長を追い越さない画像出力開始タイミングを計算するアルゴリズムについて説明する。圧縮器302と伸長器305とが同じ構成からなり、圧縮と伸長は同じ速度で行われるとする。 また、図8においては、説明が分かりやすいように、1頁の画像が4ブロックに分割され、かつ、圧縮速度の実測値は全ブロックで等しいものとして、平均伸長速度を示している。第1から第4の各ブロックの伸長ドット数はそれぞれBdot1、Bdot2、Bdot3、Bdot4である。ここで、Bdot1、Bdot2およびBdot3は同じであるが、Bdot4は他より少ない。また、伸長開始時刻をt=0、最悪の圧縮速度(伸長速度)をVmin(bps)、プリント速度をVp(bps)とする。
まず、1ブロック目の計算について説明する。1ブロック目(ドット数Bdot1)の伸長が終了した時点でプリントが伸長を追い越さないようにするための画像出力開始可能時刻をtx1とする。実測された圧縮時間は1ブロック目の開始から終了までの全体の時間を示すものであり、伸長速度に置き換えるとブロック内の平均伸長速度となる。しかし、ブロック内での圧縮速度は一律ではないので、圧縮速度は、部分的には最高の圧縮速度であったかもしれないし、また、最悪の圧縮速度であったかもしれない。したがって、1ブロック目は最悪の圧縮(伸長)速度Vminで計算する必要がある。最悪の伸長速度Vminで要する伸長時間は、Bdot1/Vminであり、1ブロック目の最悪の伸長時間を考慮したプリント起動時間(画像出力開始可能時刻)をtx1とすると、
(Bdot1/Vmin−tx1)*Vp=Bdot1
上式より、プリント起動時間tx1は、次のようになる。
tx1=Bdot1(1/Vmin−1/Vp) (1)
この時間tx1でプリントを起動しても、 1ブロック目の伸長を終了した時点でプリントが伸長を追い越すことはない。
【0024】
次に、2ブロック目の計算について説明する。 2ブロック目(ドット数Bdot1+Bdot2)の伸長を終了した時点でプリントが伸長を追い越さないようにするための画像出力開始可能時刻をtx2とする。2ブロック目の圧縮時間は実測されているが、前述の1ブロック目と同様の扱いで、最悪の圧縮(伸長)速度で計算する必要がある。しかし、1ブロック目に関しては圧縮時間の実測値tc1が適用できるので、
((tc1+Bdot2/Vmin)−tx2)*Vp=Bdot1+Bdot2
上式よりtx2を求めると、2ブロック目の最悪の伸長時間を考慮したプリント起動時間tx2は次のようになる。
tx2=tc1+(Bdot2/Vmin−(Bdot1+Bdot2)/Vp) (2)
【0025】
次に、Nブロック目の計算について説明する。Nブロック目のドット数をBdotNとし、Nブロック目の伸長が終了した時点でプリントが伸長を追い越さないようにするための画像出力開始可能時刻をtxNとする。Nブロック目の伸長については、圧縮時間が実測されているが、前述と同様の扱いで、最悪の圧縮(伸長)速度で計算する必要がある。しかし、1ブロック目からN−1ブロック目までに関しては圧縮時間の実測値tcm[m=1,2,3,…,N−1]が適用できるので、
((tcm[m=1,2,3,…,N−1]の合計+BdotN/Vmin)−txN)*Vp
=Bdotm[m=1,2,3,…,N]の合計
上式より、Nブロック目の最悪の伸長時間を考慮したプリント起動時間txNは次のようになる。
Figure 0003707170
なお、図8においては、tx3とtx4が一致するが、これは偶然であって、一般には両者は異なる。
【0026】
従って、各ブロックの圧縮時間実測値tcmにより画像出力開始タイミングtcを求める場合は、圧縮時間が各ブロックにおける平均の速度として求められるので、たとえ平均速度が最悪の圧縮速度より大きくてもブロック内では一時的に最悪の圧縮速度になる場合があることを考慮して、上記の計算のように1ブロック目に関しては、最悪の圧縮速度から画像出力開始タイミングtx1を計算し、2ブロック目以降に関しては1つ前の圧縮時間実測値から最悪の伸長速度で計算してもプリントが伸長を追い越さないという条件のもとで全ブロックの(tx1,tx2,…,txn)を計算していく。そして、各ブロックにおける伸長開始時刻の最も遅い時刻tを画像出力開始タイミングとする。このようにあらかじめ伸長時間を見積もって早めにプリントを開始することによりスループットが改善される。
【0027】
図9〜図11は、 それぞれ、メモリユニット30を制御するCPU106による圧縮処理、伸長処理、出力処理を示すフローチャートである。
図9に示す圧縮処理において、まずステップS10で原稿を何ブロックに分割するかを計算する。すなわち、原稿サイズ(S)と1ブロック当たりの処理するサイズ(B)とから、ブロック数Nを求める。
次にステップS12でmを0に初期化し、ステップS14でデータの入力を開始する。ステップS16では、入力されたデータの圧縮を行い、ステップS18で、1ブロック分の圧縮が終了したかどうかを判断する。圧縮が終了すれば、ステップS20で符号メモリ303に格納するとともに、ステップS22で、1ブロック目の圧縮の場合は、1ブロック圧縮完了レポートを出力する。次に、ステップS24で、この1ブロック分の圧縮処理に要した実測時間tcmを管理テーブルのブロック管理情報T2(図5)に格納する。そして、ステップS26で、mを1つインクリメントし、次のm番目のブロックの処理のためステップS14に戻る。他方、ステップS28でNブロック分すなわち全ブロックの圧縮が終了したと判断されると、ステップS30でCPU105に圧縮完了を通知し、圧縮処理を終える。
【0028】
図10に示す伸長処理においては、まずステップS40において、伸長開始タイミングかどうかを判断する。すなわち、少なくとも1ブロック分の圧縮が終了していれば伸長は可能となるので、ここでは1ブロック分の圧縮が終了していることを条件に伸長開始タイミングかどうかを判断する。
伸長開始タイミングであれば、次にステップS42で、伸長されたブロックを示すカウンタndを0にリセットし、ステップS44で符号メモリ303からデータを読み出す。ステップS46で、読み出されたデータの伸長を行い、ステップS48で、伸長が終了したかどうかを判断する。伸長が終了していれば、ステップS48で出力ページメモリ306に格納し、ステップS50でカウンタを1つインクリメントし、次のブロックを処理するためステップS44に戻る。しかし、ステップS52で、全ブロックの伸長が終了したと判断されると、伸長処理を終了する。
【0029】
図11に示す出力処理においては、1ブロック目の伸長が開始するまで(ステップS62でNO)、ステップS60で、伸長が開始されてから出力ページメモリ306からデータを読み出すまでの時間を各ブロックの圧縮時間、ドット数、最悪伸長時間、読み出し時間を基に求める(式(1)、(2)、(3)参照)。そして、各ブロックにおける伸長開始時刻の最も遅い時間tを画像出力開始タイミングとする。
次に、1ブロック目の伸長が開始すると(ステップS62でYES)、ステップS64で、時間tを設定し、タイマーのカウントを開始する。ステップS66で、時間tが経過したと判断されると、ステップS68で、CPU105に画像出力許可のレポートを出力し、CPU105から画像出力開始要求を受けると、出力ページメモリ306からデータの読み出しを開始させる。そして、データ出力が終了すると、ステップS70でCPU105にプリント完了を通知する。
このように、各ブロックの伸長に要する時間tを推定して出力ページメモリ306からの読み出しを開始するので、読み出しが伸長を追い越すことはない。さらに、1ページの伸長終了を待たずに読み出しを開始することができるので、生産性を高めることができる。
【0030】
【発明の効果】
原稿のプリントにおいて、1ページ当たりの全ての画像の伸長完了を待たずに画像データを出力できるので、プリントが早く開始でき、 スループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る複写機の全体構成を示す断面正面図である。
【図2】 複写機の制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】 複写機の制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】 メモリユニット部の構成を示すブロック図である。
【図5】 画像情報と符号メモリとの関係を示す図である。
【図6】 原稿読み込み動作の概略シーケンスを示す図である。
【図7】 プリント動作の概略シーケンスを示す図である。
【図8】 伸長とプリントの関係を示す図である。
【図9】 圧縮処理のフローチャートである。
【図10】 伸長処理のフローチャートである。
【図11】 出力処理のフローチャートである。
【符号の説明】
30 メモリユニット部、
105 全体制御用CPU、
106 メモリ用CPU、
301 入力ページメモリ、
302 圧縮器、
303 符号メモリ、
304 伸長器、
306 出力ページメモリ。

Claims (1)

  1. 原稿画像を読み込む読取装置と、
    読み込んだ原稿画像データを所定のブロックに分割してブロック単位で圧縮し、第1のメモリに格納する圧縮手段と、
    上記第1のメモリからブロック単位でデータを読み出して伸長し、第2のメモリに格納する伸長手段と、
    上記第2のメモリから画像データを読み出して画像出力を行うプリント手段と、
    画像サイズと伸長速度とに基づいて未伸長データの伸長時間を演算する演算手段と、
    上記演算手段によって演算された未伸長データの伸長時間と上記第2のメモリから画像データを読み出して画像出力を行う出力速度とから画像データの出力が未伸長データの伸長を追い越さない遅延時間を設定する設定手段と、
    伸長手段による伸長開始後、上記設定手段により設定された遅延時間が経過してから、上記第2のメモリからのデータの読み出しを開始する制御手段と
    を備ることを特徴とする画像形成装置。
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