JP3443403B2 - 酸性調味料 - Google Patents

酸性調味料

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vegetables
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明日香 齋藤
史朋 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造直後の風味及
び色調を長期間維持できる風味及び色調の安定性に優れ
たドレッシング、たれ、ソース等の酸性調味料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の野菜の破砕物を使用したドレッシ
ング、たれ、ソース等は常温で長期間保存すると野菜本
来の風味が劣化し、色調が変化するという問題がある。
特に玉ねぎを使用したドレッシングについては玉ねぎ本
来の風味が劣化し、苦味が発生するとともに色調が褐変
するという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、製造直後の風味及び色調を長期間維持できる風味及
び色調の安定性に優れた酸性調味料を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明者らは、上記の目的を達
成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のアミノ酸の塩を
含有させることにより意外にも長期保存したとしても製
造直後の風味及び色調を維持できることを見出し、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)破
砕した野菜を含み、L-アスパラギン酸ナトリウムを含有
する酸性調味料、(2)L-アスパラギン酸ナトリウムが
破砕した野菜に対し0.05〜2.0%含まれる(1)の酸性
調味料、(3)破砕した野菜が玉ねぎである(1)又は
(2)の酸性調味料、が上記課題を解決し得ることを見
出した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明を説明する。なお、本
発明において「%」は「質量%」を意味する。本発明の
「酸性調味料」は、pH3.0〜5.0に調整された
「ドレッシング」、「ノンオイルドレッシング」、「た
れ」あるいは「ソース」等の一般的に酸性調味料と称さ
れるものをいう。具体的には、フレンチドレッシング、
サウザンアイランドドレッシング、和風ドレッシング、
中華ドレッシング、ノンオイルドレッシング類、焼肉の
たれ、しゃぶしゃぶのたれ、ステーキソース等が挙げら
れる。
【0006】本発明に使用するL-アスパラギン酸ナトリ
ウムの含有量は破砕した野菜に対し、好ましくは0.05〜
2.0%、さらに好ましくは0.1〜1.0%である。0.05%より
少ないと製造直後の野菜の風味及び色調が長期間維持さ
れ難く、一方2.0%より多くするとL-アスパラギン酸ナト
リウム自体の味が強くなり、野菜の風味を損なう。尚、
本発明に使用するL-アスパラギン酸ナトリウムは一般的
に醤油等の醗酵調味料に含まれるが、これらを配合する
だけでは本発明の効果を奏さないことから、本発明では
別途含有させたものであり、含有量も醗酵調味料由来の
L-アスパラギン酸ナトリウムは含まれない。
【0007】本発明に含有されている「野菜」には、本
発明の効果が現れ易い、例えば玉ねぎ、ねぎ、しょう
が、みょうが、しそ、にんにく、セロリ、にんじん、コ
リアンダーなどの香味野菜が好ましく、これらより選ば
れる1種以上のものを含有させるとよい。特に玉ねぎは
製造直後の風味及び色調が長期間の保存により大きく変
化することにより本発明の効果が顕著に現れ好ましい。
【0008】使用する野菜は生、乾燥、冷凍等いずれの
状態のものでもよい。破砕の状態としては、粗切り、み
じん切り、ジュース状、ペースト状等いずれの形態でも
よく、これらの形態の混合物であってもよい。
【0009】本発明の酸性調味料の製造は、原料の一部
として破砕した野菜と、L-アスパラギン酸ナトリウムと
を添加することを除き特に限定するものではない。一般
的に酸性調味料の原料として使用されている例えば、食
用油脂、食酢、卵黄、砂糖、食塩、清水、からし粉、香
辛料、醤油、各種エキス、調味料、増粘剤、果汁、乳製
品等から本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択し、
常法に準じ酸性調味料を製造する際に、原料の一部とし
て破砕した野菜とL-アスパラギン酸ナトリウムを添加す
るとよい。
【0010】次に、本発明を実施例及び試験例に基づ
き、さらに詳細に説明する。
【0011】
【実施例】実施例1(フレンチドレッシング) <配合割合> ・サラダ油 40.0% ・醸造酢(酸度5%) 10.0 ・玉ねぎ(ジュース) 10.0 ・セロリ 5.0 ・にんじん 3.0 ・レモン果汁 5.0 ・砂糖 3.0 ・食塩 2.5 ・白胡椒 0.5 ・L−グルタミン酸ナトリウム 0.3 ・キサンタンガム 0.1 ・からし粉 0.1 ・L-アスパラギン酸ナトリウム 0.1 ・清水 残余 ――――――――――――――――――――― 合計 100.0% <製造方法>玉ねぎ、にんじんは剥皮した後、セロリは
約1cm角に粗切りした後ジューサーにかけ、粒子径1
mm以下に破砕した。これをサラダ油以外の上記原料を
ミキサーに投入し、均一となるまで攪拌させた。水相が
均一になった後サラダ油を徐々に加え均一に乳化させ
た。次いで攪拌を続けながら200ml容量のペットボ
トルに充填し、密封し、フレンチドレッシングを得た。
尚、L-アスパラギン酸ナトリウムの含有量は破砕した野
菜(玉ねぎ、セロリ、にんじん)に対し0.6%である。
【0012】実施例2(和風ドレッシング) <配合割合> ・食酢(酸度5%) 15.0 % ・玉ねぎ 20.0 ・こいくち醤油 16.0 ・みりん 7.5 ・砂糖 4.5 ・青じそ 3.3 ・黒胡椒 0.1 ・食塩 2.5 ・L-グルタミン酸ナトリウム 1.3 ・キサンタンガム 0.05 ・トマトペースト 1.0 ・L-アスパラギン酸ナトリウム 0.1 ・清水 残余 ――――――――――――――――――――― 合計 100.0 % <製造方法>玉ねぎは剥皮した後、ジューサーにかけ、
粒子径1mm以下に破砕した。青じそは包丁で約5mm
角のみじん切りにした。これらを上記原料とともにミキ
サーに投入し、均一となるまで攪拌させた。これを水相
とし、200mlのペットボトルに140g充填した
後、その上層にサラダ油60gを充填し、密封し和風ド
レッシングを得た。なお、L-アスパラギン酸ナトリウム
の含有量は、破砕した野菜(玉ねぎ、青じそ)に対し、
0.4%である。
【0013】実施例3(ステーキソース) <配合> ・玉ねぎ 15.0% ・リンゴ 10.0 ・にんじん 5.5 ・しょうが 3.2 ・粉末ガーリック 1.0 ・こいくち醤油 23.0 ・食酢(酸度5%) 12.0 ・砂糖 13.0 ・食塩 2.5 ・黒胡椒 0.5 ・みりん 7.0 ・レッドペパー 0.1 ・L-アスパラギン酸ナトリウム 0.1 ・清水 残余 ――――――――――――――――――――― 合計 100.0% <製造方法>玉ねぎ、リンゴ、にんじんは上記実施例1
と同様に処理をし、ミキサーに他の全原料とともに投入
し、均一になるまで攪拌した。均一になったことを確認
後ステーキソースを65℃まで加熱し、熱時200ml
容量のペットボトルに充填し密封し、ステーキソースを
得た。なお、L-アスパラギン酸ナトリウムの含有量は破
砕した野菜(玉ねぎ、にんじん、しょうが、粉末ガーリ
ック)に対し、0.4%である。
【0014】試験例1 実施例1で得られた発明品(1)、L-アスパラギン酸ナ
トリウムを除いた比較品(1)の配合を充填したペット
ボトルを室温で2,4,6カ月保存し、保存前後の野菜
の風味とフレンチドレッシング全体の色調を10名の専
門パネラーにより評価した。評価結果を表1に示す。
【0015】評価基準(風味) ◎ 非常に良好な風味 ○ 良好な風味 △ やや変質した風味 ▲ L-アスパラギン酸ナトリウムの強い風味 × 著しく変質した風味
【0016】評価基準(変色) − 褐変が認められない ± やや褐変が認められる + かなり褐変が認められる ++ 著しく褐変している
【0017】
【表1】
【0018】表1の結果より長期保存後の野菜の風味は
L-アスパラギン酸ナトリウムを添加したものが顕著に残
っていることが理解できる。又同様にL-アスパラギン酸
ナトリウムを添加したものは色調の変化も少ないことが
理解できる。
【0019】試験例2 実施例1のフレンチドレッシングにおいて破砕した野菜
に対しL-アスパラギン酸ナトリウムの量を表2で示す量
を添加し、6種類のサンプルを準備した。
【0020】上記サンプルを充填したペットボトルを室
温で2、4、6ヶ月保存し、保存前後のフレンチドレッ
シングの破砕した野菜の風味及び全体の色調を専門パネ
ラー10名で評価した。評価結果を表2に示す。なお、
風味及び色調の評価基準は試験例1に準ずる。また、表
中のAsp/野菜%とは、破砕した野菜に対するL-アス
パラギン酸ナトリウムの含有量を示す。
【0021】
【表2】
【0022】表2の結果からL-アスパラギン酸ナトリウ
ムの好ましい添加量は破砕した野菜に対し0.05〜2.0%
であった。さらに好ましくは0.1〜1.0%であった。
【0023】
【発明の効果】常温で長期間保存しても、製造直後の野
菜の風味、色調を維持している酸性調味料を提供するこ
とができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】破砕した野菜を含む酸性調味料であって、
    L-アスパラギン酸ナトリウムを含有していることを特徴
    とする酸性調味料。
  2. 【請求項2】L-アスパラギン酸ナトリウムを破砕した野
    菜に対し0.05〜2.0%含有している請求項1記載の酸性
    調味料。
  3. 【請求項3】破砕した野菜が玉ねぎであることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の酸性調味料。
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