JP3442364B2 - トンネル掘削機のカッター装置 - Google Patents

トンネル掘削機のカッター装置

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JP3442364B2
JP3442364B2 JP2001019946A JP2001019946A JP3442364B2 JP 3442364 B2 JP3442364 B2 JP 3442364B2 JP 2001019946 A JP2001019946 A JP 2001019946A JP 2001019946 A JP2001019946 A JP 2001019946A JP 3442364 B2 JP3442364 B2 JP 3442364B2
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保徳 近藤
清 西村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トンネル掘削機
のカッター装置に関し、詳しくは、切羽部の泥水や泥土
を排出せずにカッターホルダーの交換が行えるトンネル
掘削機のカッター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、全断面掘削用トンネル掘削機
を使用するトンネル工事において、切羽の自立維持と切
羽出水対策として、泥水加圧式トンネル掘削機や泥土圧
式トンネル掘削機が採用されている。これらのトンネル
掘削機に装備される地山掘削用カッターは、地山が硬い
場合、又は長距離掘削の場合、トンネル貫通前の掘削途
中にて摩耗する場合があり、この場合には、摩耗したカ
ッターを交換して低下した掘削能率を回復させる必要が
生じる。
【0003】しかし、この交換作業を行うにあたって
は、切羽に充満している泥水又は泥土を排出する必要が
あるが、これらを排出すると切羽の自立保持ができなく
なる。そのため、切羽保持の目的で、地盤改良剤を前方
の地山に注入し、更には前方の地山に凍結処理を施す等
して地盤改良を行い、チャンバーに土砂や水等が流入し
ない状態にしてから、チャンバーと掘削機本体の内部を
仕切る隔壁のマンホール等を開口し、作業者がチャンバ
ー内に入り込んで摩耗した個所のカッターを交換してい
る。しかしながら、このような作業を行うと、カッター
交換に多大な経費を要するとともに、地盤が改良される
迄の相当な時間と、カッターを交換する作業に要する時
間とが必要となるので工期が長引いてしまう。
【0004】そこで、本出願人は特開2000−969
86号公報に記載されるシールド掘進機のカッター装置
を先に出願した。このカッター装置は、泥水圧や泥土圧
を作用させた状態でもカッター交換ができるようにもの
であり、カッターを設ける部分のチャンバー内にカッタ
ーフレームを形成し、そのカッターフレーム内にカッタ
ーを具備したカッターホルダーを設けている。そして、
このカッターホルダーに、カッター交換時に切羽側を止
水する止水ゲートを設けている。このカッター装置の場
合、カッターフレーム内をチャンバー内から区切って独
立させることにより泥土圧や泥水圧が作用しないように
しているので、これら泥水や泥土を排出することなくカ
ッターホルダーに設けられたカッターをトンネル掘削機
本体側から交換することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記カ
ッター装置の場合、全数のカッターホルダーに止水ゲー
トを設けているため、多くの止水ゲートを要してしま
う。通常の掘削であれば、全数のカッターが摩耗するの
ではなく一部のカッターが摩耗するので、その摩耗した
カッターのみを交換することとなるが、全数のカッター
に止水ゲートを設けた場合には、摩耗した部分のカッタ
ーを交換するための止水ゲートに多くの部品を要して不
経済となる。
【0006】また、各止水ゲートを各カッターホルダー
に固定しているため、常に止水ゲートはカッターヘツド
の回転と共に回転することとなり、発生する振動等の影
響で故障しないような構造とするための対策が必要とな
る。
【0007】さらに、カッターホルダーを取外す際に
は、このカッターホルダーの周囲への圧密土砂等や異物
の侵入、及びカッターヘッドのわずかな変形等によるホ
ルダー周囲の引抜き隙間のなくなり等によって大きな力
が必要となる場合があり、この場合には交換作業に時間
と労力を要してしまう。
【0008】本願発明は、このような泥水加圧式トンネ
ル掘削機、及び泥土圧式トンネル掘削機において、カッ
ター交換が切羽部の泥水又は泥土を排出せずに行えるよ
うにし、また交換作業を容易にすることにより、トンネ
ル工事において経費、工期の節減に寄与することができ
るカッター装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、本願発明は、カッターヘッドに装備した複
数のカッターのチャンバー側に、該チャンバー内の空間
とは区切った空間を有するカッターフレームを設け、該
カッターフレーム内に前記カッターを着脱可能に保持す
るカッターホルダーを設け、該カッターホルダーに、カ
ッターを反切羽側に案内するガイド部材と、該ガイド部
材に沿って反切羽側にカッターをスライドさせるスライ
ド部材と、該スライドさせたカッターの切羽側を閉鎖す
る止水ゲートとを設け該止水ゲートをカッターホルダ
ーから着脱可能に構成し、前記カッターホルダーを、カ
ッターヘッドに設ける固定ホルダーと、該固定ホルダー
から反切羽側にスライド可能な可動ホルダーとで構成
し、該可動ホルダーにカッターを設け、該可動ホルダー
と固定ホルダーとの間に、液圧作用によって可動ホルダ
ーを反切羽側にスライドさせるジャッキ機構を形成し
いる。これにより、泥水圧や泥土圧下で行なうカッター
交換において、交換するカッター位置でチャンバー内の
空間とは区切られたカッターフレーム内を止水する止水
ゲートに要する費用を大幅に削減することができる。ま
た、通常掘削時には止水ゲートを取外すことができるの
で、機械稼働中はカッターヘッドから取外すことによっ
て振動対策等の必要もなくなる。
【0010】しかも、掘削作業によって可動ホルダーと
固定ホルダーとが強固に密着したとしても、ジャッキ機
構の推力によりその密着を解除することができるので、
迅速なカッター交換作業を行うことができる。
【0011】また、ジャッキ機構を、固定ホルダーと可
動ホルダーとの間に形成した周溝部と、該周溝部と連通
して固定ホルダーに可動ホルダーの抜き反力をとる周溝
部の断面積よりも大きな面積を有する抜き圧作用部とで
構成すれば、抜き圧作用部の受圧面積から周溝部の受圧
面積分を除いた分の面積に作用する圧力で可動ホルダー
に抜き圧力を掛けることができるので、強固に密着して
いる場合でも圧力を上昇させることにより固定ホルダー
から可動ホルダーを抜くことができる。
【0012】さらに、ガイド部材を、固定ホルダーに取
付ける第1ガイド部材と、該第1ガイド部材の反切羽側
に取付ける第2ガイド部材とで構成し、前記第1ガイド
部材に止水ゲートを設けるようにすれば、カッター交換
時にカッターホルダーに取付ける第1ガイド部材に止水
ゲートを残した状態で、第2ガイド部材でカッターの取
外し作業と取付け作業を連続的に行うことができる。
【0013】また、スライド部材に、可動ホルダーを第
2ガイド部材の位置までスライドさせるカッター交換ジ
ャッキを設け、該カッター交換ジャッキを第1ガイド部
材に設けた止水ゲートの側部に設ければ、カッター交換
ジャッキの作動反力を受ける位置をほぼ止水ゲート位置
と同位置とすることができ、強度保持のための装置構造
の簡略化を計ることができる。
【0014】その上、第2ガイド部材の可動ホルダー後
退位置と、第1ガイド部材の止水ゲート位置との間に排
水口を設ければ、後退させた可動ホルダーと止水ゲート
との間に残る泥水等を容易に排出してカッター交換作業
を行うことができる。
【0015】さらに、固定ホルダーと可動ホルダーとの
間のジャッキ機構を駆動する液圧機器と、スライド部材
のカッター交換ジャッキの駆動用液圧機器とを別系統で
構成することにより、作動圧を異ならせた作業を連続的
に行って迅速なカッター交換作業を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本願発明の一実施形態を
示すカッター装置の横断面図であり、図2は同カッター
装置の縦断面図で、(a) は縦断面図、(b) は部分拡大断
面図である。図3は図1に示すA矢視図、図4は図1に
示すB−B断面図である。なお、以下の実施形態では、
泥土圧式トンネル掘削機に設けられたローラーカッター
を例に説明する。
【0017】図1に示すように、カッターヘッド1のチ
ャンバー側には、このチャンバー2内の空間とは区切ら
れた空間を有するカッターフレーム3が形成されてい
る。このカッターフレーム3内には、ローラーカッター
4を着脱可能に具備したカッターホルダー5が設けられ
ている。このカッターホルダー5は、カッターヘッド1
に設けられた固定ホルダー51と、この固定ホルダー5
1内で反切羽側6にスライド可能な可動ホルダー52と
で構成されている。そして、このカッターホルダー5
に、カッター4を反切羽側6に案内するガイド部材7
と、このガイド部材7に沿って反切羽側6にカッター4
を具備した可動ホルダー52をスライドさせるスライド
部材8と、このスライドさせたカッター4の切羽側9を
閉鎖する止水ゲート10とが設けられている。前記ロー
ラーカッター4は、図3に示すように、固定部材19に
よって可動ホルダー52に取付けられている。
【0018】図2(a),(b) に示すように、前記可動ホル
ダー52は、切羽側9にカッター4が設けられた状態
で、固定ホルダー51にボルト53で固定されている。
図2(b) に示すように、この固定ホルダー51と可動ホ
ルダー52との間はシール材54によってシールされて
おり、これらのシール材54の間に、液圧作用によって
可動ホルダー52を反切羽側6に所定量スライドさせる
ジャッキ機構11が形成されている。
【0019】このジャッキ機構11は、固定ホルダー5
1と可動ホルダー52との間に形成された周溝部111
と、この周溝部111と連通して固定ホルダー51に可
動ホルダー52の抜き反力をとる周溝部111の断面積
よりも大きな面積の抜き圧作用部112とで構成されて
いる。この抜き圧作用部112は、可動ホルダー52の
外周部に形成された浅い周溝部111と連通するよう
に、固定ホルダー51と可動ホルダー52の反切羽側6
に形成されたドーナツ状の断面を有するものである。こ
の周溝部111に作動油を供給する油路55は、固定ホ
ルダー51に設けられている。
【0020】図1に示すように、前記止水ゲート10を
カッターホルダー5から着脱可能にしている構成は、カ
ッターホルダー5にボルト12で取付けられるガイド部
材7を、固定ホルダー51に取付けられる第1ガイド部
材71と、この第1ガイド部材71の反切羽側6に取付
けられる第2ガイド部材72とで構成し、前記第1ガイ
ド部材71に止水ゲート10を設けることによってなさ
れている。これら第1ガイド部材71と第2ガイド部材
72との間には、シール材73が設けられている。
【0021】また、図2(a) に示すように、第1ガイド
部材71に設けられた止水ゲート10の側部には、可動
ホルダー52を第2ガイド部材72の位置までスライド
させるカッター交換ジャッキ13が設けられている。こ
のカッター交換ジャッキ13は、第1ガイド部材71に
設けられたジャッキ取付部材133に取付けられてい
る。このカッター交換ジャッキ13を止水ゲート10の
側部に設けることにより、第1ガイド部材71の周方向
のほぼ同位置で止水ゲート10とカッター交換ジャッキ
13の作動時の反力を受けることができるので、その位
置の周方向に強度を持たせることによって、ガイド部材
7の簡略化を計ることができる。
【0022】このカッター交換ジャッキ13のピストン
ロッド131の先端には門型部材14が設けられてい
る。この門型部材14は、両カッター交換ジャッキ13
の間を橋渡しするように形成されている。この門型部材
14と可動ホルダー52との間が連結ロッド15によっ
て連結されており、門型部材14の板体141に連結ロ
ッド15のネジ部152がナット153で固定されてい
る。ピストンロッド131の先端と門型部材14との連
結部と、連結ロッド15と可動ホルダー52との連結部
は、ピン132,151によって結合されており、ピン
132,151の軸回りで回動可能に構成されている。
【0023】また、第2ガイド部材72の可動ホルダー
後退位置と、第1ガイド部材71の止水ゲート10位置
との間には排水口74が設けられている。この排水口7
4により、可動ホルダー52を後退させて止水ゲート1
0を閉鎖した後の可動ホルダー52の前部と止水ゲート
10との間に残る泥水等を容易に排出してカッター交換
作業が行えるようにしている。
【0024】さらに、固定ホルダー51と可動ホルダー
52との間のジャッキ機構11を駆動する油圧ジャッキ
16(液圧機器)と、スライド部材8のカッター交換ジ
ャッキ13の駆動用油圧機器とを別系統とすることによ
り、作動圧を異ならせる作業を迅速に行ってカッター交
換作業ができるようにしている。この油圧ジャッキ16
は、固定ホルダー51に設けられた注入口161と配管
162で接続される。
【0025】図4に示すように、止水ゲート10は、第
1ガイド部材71に設けられた方形の案内部材17に沿
ってスライドするように構成されており、この案内部材
17に設けられた2本のジャッキ18によってスライド
駆動される。このジャッキ18の後端位置にカッター交
換ジャッキ13を支持するジャッキ取付部材133が設
けられている。この案内部材17には、円形の可動ホル
ダー52を後退させた後で閉鎖する止水ゲート10との
間をシールする円形のシール材171が設けられてい
る。
【0026】このようにして、泥水加圧式、又は泥土圧
式トンネル掘削機のカッター装置20を構成することに
より、高水圧下で切羽部の泥水及び泥土を排出せずにカ
ッター交換が行える。
【0027】図5は図1に示すカッター装置を装備させ
るトンネル掘削機の縦断面図であり、図6は同トンネル
掘削機の正面図である。前記したカッター装置20は、
カッターヘッド1の切羽側9に装備した複数のカッター
4のチャンバー側に形成されたカッターフレーム3内で
使用される。このカッターフレーム3は、チャンバー2
内の空間とは区切られた空間であり、掘削機本体21の
内部と同一圧力の空間となっている。このカッターフレ
ーム3内には、掘削機本体21に設けられたマンホール
22から出入り可能に構成されている。なお、図6に示
す23は空間であり、チャンバー2内と切羽側9とが連
通している空間である。
【0028】図7は図1〜図4に示すカッター装置にお
けるカッター交換手順の交換前状態を示す縦断面図であ
り、図8は図7のカッター交換手順の次工程を示す縦断
面図、図9は図8のカッター交換手順の次工程を示す要
部拡大断面図、図10は図9のカッター交換手順の次工
程を示す縦断面図、図11は図10のカッター交換手順
の次工程を示す縦断面図である。
【0029】まず、図7に示すように、交換前のカッタ
ー4を固定した可動ホルダー52は、カッターヘッド1
に設けられた固定ホルダー51にボルト53で固定され
ており、カッターヘッド1の前面から切羽側9に突出す
るように設けられている。
【0030】次に、図8に示すように、固定ホルダー5
1に、ボルト12で第1ガイド部材71を取付け、この
第1ガイド部材71に第2ガイド部材72を取付ける。
この時、固定ホルダー51と第1ガイド部材71との間
と、第1ガイド部材71と第2ガイド部材72との間に
シール材73を設けて水密を計る。
【0031】また、第1ガイド部材71のジャッキ取付
部材133にカッター交換ジャッキ13を取付け、この
カッター交換ジャッキ13のピストン先端に門型部材1
4を設け、この門型部材14と可動ホルダー52とを連
結ロッド15で連結する。さらに、固定ホルダー51の
注入口161に、初期の固着状態を切離すためのジャッ
キ機構11のホース162を取付け、このホース162
に油圧ジャッキ16を取付ける。この図では油圧ジャッ
キ16をカッターヘッド1の前部に記載しているが、実
際には、この油圧ジャッキ16はカッターフレーム3内
から作業者が操作することとなる。
【0032】次に、図9に示すように、油圧ジャッキ1
6(図8)によって注入口161から固定ホルダー51
と可動ホルダー52との間に形成された周溝部111内
に圧油を供給する。この周溝部111に供給された圧油
は、周溝部111から抜き圧作用部112へと流れる。
そして、周溝部111の先端側の断面積よりも大きい抜
き圧作用部112の断面積に作用する圧力によって、可
動ホルダー52には反切羽側6方向に後退する抜き圧が
作用し、可動ホルダー52が固定状態(図2(b) )の位
置から後方へずれる。これにより、掘削時に強固に固着
した状態の可動ホルダー52と固定ホルダー51との結
合が解除される。
【0033】次に、図10に示すように、カッター交換
ジャッキ13によって門型部材14を介して連結ロッド
15で可動ホルダー52を後退させる。この時、カッタ
ー交換ジャッキ13のストロークと連結ロッド15のナ
ット153の調節によって、可動ホルダー52を第2ガ
イド部材72の所定位置まで後退させる。そして、止水
ゲート10を閉鎖することによって切羽側9とカッター
フレーム3内との間を連通させる通路となる第1ガイド
部材71内を遮断する。この止水ゲート10と第1ガイ
ド部材71に設けられた案内部材17との間はシール材
171によって水密シールされている。この状態で、第
2ガイド部材72の排水口74から、止水ゲート10と
可動ホルダー52との間の泥水等が排出される。
【0034】次に、図11に示すように、門型部材14
と連結ロッド15(図10)を取外し、可動ホルダー5
2を第2ガイド部材72とともに取外す。このように第
2ガイド部材72とともに可動ホルダー52を取外すこ
とにより、この第2ガイド部材72を元に戻せば可動ホ
ルダー52を前方へ押出す作業へ移れるので、カッター
4を交換した後の取付作業が容易に行える。取外した可
動ホルダー52のカッター4は、前面から固定部材19
を取外すことによって交換する。
【0035】以上のようにしてカッター4を交換した可
動ホルダー52は、上述した工程の逆工程によって固定
ホルダー51に組込まれる。そして、可動ホルダー52
を組込んだ後は、ボルト12を外して第1ガイド部材7
1を固定ホルダー51から取外し、次のカッター交換位
置へ持って行って、その場所で次のカッター交換作業を
行うことができる。
【0036】このように、止水ゲート10を着脱可能な
ように構成することにより、カッターヘッド1に多数装
備されているカッター4の内の交換を要するカッター4
の位置で、そのカッター4のみを順次交換することがで
きるので、例えば、1式の着脱式止水ゲート10を装備
しておけば、カッターヘッド1に設けられている全ての
カッターホルダー5に共通で使用できるので、カッター
4の交換に必要な止水ゲート10等の構成数を減らして
装備費用の節減を計ることができる。
【0037】また、可動ホルダー52の初期スライドに
油圧のジャッキ機構11を採用したので、大きな力を要
する初期スライドを安定して行うことによって交換作業
を容易に行い、作業の時間短縮を計ることができる。
【0038】さらに、止水ゲート10が着脱式であるた
め、トンネル掘削機での掘削中はカッターヘッド1から
止水ゲート10を外しておくことにより、止水ゲート1
0は故障することもなく長期間使用することができる。
【0039】なお、上述した実施形態は一実施形態であ
り、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は
可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定される
ものではない。
【0040】
【発明の効果】本願発明は、以上説明したような形態で
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0041】着脱できる止水ゲートをカッターホルダー
に設けたことにより、カッター交換を要する位置での迅
速な交換作業と、カッター交換作業に要する費用の大幅
な削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態を示すカッター装置の横
断面図である。
【図2】図1に示すカッター装置の縦断面図であり、
(a) は縦断面図、(b) は部分拡大断面図である。
【図3】図2に示すA矢視図である。
【図4】図2に示すB−B断面図である。
【図5】図1に示すカッター装置を装備させるトンネル
掘削機の縦断面図である。
【図6】図1に示すカッター装置を装備させるトンネル
掘削機の正面図である。
【図7】図1〜図4に示すカッター装置におけるカッタ
ー交換手順の交換前状態を示す縦断面図である。
【図8】図7のカッター交換手順の次工程を示す縦断面
図である。
【図9】図8のカッター交換手順の次工程を示す要部拡
大断面図である。
【図10】図9のカッター交換手順の次工程を示す縦断
面図である。
【図11】図10のカッター交換手順の次工程を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1…カッターヘッド 2…チャンバー 3…カッターフレーム 4…カッター 5…カッターホルダー 6…反切羽側 7…ガイド部材 8…スライド部材 9…切羽側 10…止水ゲート 11…ジャッキ機構 12…ボルト 13…カッター交換ジャッキ 14…門型部材 15…連結ロッド 16…油圧ジャッキ 17…案内部材 18…ジャッキ 19…固定部材 20…カッター装置 21…掘削機本体 22…マンホール 23…空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−229767(JP,A) 特開 平11−336480(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッターヘッドに装備した複数のカッタ
    ーのチャンバー側に、該チャンバー内の空間とは区切っ
    た空間を有するカッターフレームを設け、該カッターフ
    レーム内に前記カッターを着脱可能に保持するカッター
    ホルダーを設け、該カッターホルダーに、カッターを反
    切羽側に案内するガイド部材と、該ガイド部材に沿って
    反切羽側にカッターをスライドさせるスライド部材と、
    該スライドさせたカッターの切羽側を閉鎖する止水ゲー
    トとを設け該止水ゲートをカッターホルダーから着脱
    可能に構成し、前記カッターホルダーを、カッターヘッ
    ドに設ける固定ホルダーと、該固定ホルダーから反切羽
    側にスライド可能な可動ホルダーとで構成し、該可動ホ
    ルダーにカッターを設け、該可動ホルダーと固定ホルダ
    ーとの間に、液圧作用によって可動ホルダーを反切羽側
    にスライドさせるジャッキ機構を形成したトンネル掘削
    機のカッター装置。
  2. 【請求項2】 ジャッキ機構を、固定ホルダーと可動ホ
    ルダーとの間に形成した周溝部と、該周溝部と連通して
    固定ホルダーに可動ホルダーの抜き反力をとる周溝部の
    断面積よりも大きな面積を有する抜き圧作用部とで構成
    したことを特徴とする請求項記載のトンネル掘削機の
    カッター装置。
  3. 【請求項3】 ガイド部材を、固定ホルダーに取付ける
    第1ガイド部材と、該第1ガイド部材の反切羽側に取付
    ける第2ガイド部材とで構成し、前記第1ガイド部材に
    止水ゲートを設けたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載のトンネル掘削機のカッター装置。
  4. 【請求項4】 スライド部材に、可動ホルダーを第2ガ
    イド部材の位置までスライドさせるカッター交換ジャッ
    キを設け、該カッター交換ジャッキを第1ガイド部材に
    設けた止水ゲートの側部に設けたことを特徴とする請求
    記載のトンネル掘削機のカッター装置。
  5. 【請求項5】 第2ガイド部材の可動ホルダー後退位置
    と、第1ガイド部材の止水ゲート位置との間に排水口を
    設けたことを特徴とする請求項又は請求項記載のト
    ンネル掘削機のカッター装置。
  6. 【請求項6】 固定ホルダーと可動ホルダーとの間のジ
    ャッキ機構を駆動する液圧機器と、スライド部材のカッ
    ター交換ジャッキの駆動用液圧機器とを別系統で構成し
    たことを特徴とする請求項又は請求項記載のトンネ
    ル掘削機のカッター装置。
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