JP2986462B1 - シールド掘進機のカッター装置 - Google Patents

シールド掘進機のカッター装置

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JP2986462B1
JP2986462B1 JP26473098A JP26473098A JP2986462B1 JP 2986462 B1 JP2986462 B1 JP 2986462B1 JP 26473098 A JP26473098 A JP 26473098A JP 26473098 A JP26473098 A JP 26473098A JP 2986462 B1 JP2986462 B1 JP 2986462B1
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保徳 近藤
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裕之 安達
秀一 熊谷
堯義 大堀
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Abstract

【要約】 【課題】 複数のローラカッターを装備した従来の複合
型のカッター装置において、ローラカッターを交換する
場合には、地盤改良剤を前方の地山に注入し更には前方
の地山に凍結処理を施す等して地盤改良を行わなければ
ならないため、ローラカッターを交換する為の期間が長
くなること等の問題がある。 【解決手段】 1つのローラカッター40に対応して、
ローラカッターを収容する短管本体40、短管本体をス
ライド可能に内嵌支持する第1短管60、第1短管60
を開閉可能な第1ゲート部材70、ローラカッター40
を掘削位置に位置させた状態で短管本体50を第1短管
60に固定解除可能に固定する固定機構80等が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はシールド掘進機の
カッター装置に関し、特に、ローラカッターをカッター
フレーム内から出し入れ可能にするとともに交換可能に
したカッター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、地山を掘削してトンネルを形成
しつつ、そのトンネルの内面にセグメントを覆工するシ
ールド工法に用いられるシールド掘進機において、一般
に、岩盤層を多く含む地山を掘削する場合には、カッタ
ーフレームに複数のローラカッターを装備したカッター
装置が適用され、土砂層を多く含む地山を掘削する場合
には、カッターフレームに複数のティースカッターを装
備したカッター装置が適用される。
【0003】立坑と立坑の間のトンネル形成予定区間が
岩盤層と土砂層の両方を多く含む地山であって、そのト
ンネル形成予定区間を1台のシールド掘進機で掘進する
場合には、カッターフレームに複数のローラカッターと
ティースカッターの両方を装備した複合型のカッター装
置が適用される。この種のカッター装置では、通常、岩
盤層と土砂層の何方にも対応できるようにするととも
に、ローラカッターをティースカッターに先行する形で
少し突出させ岩盤層では確実にローラカッターによる掘
削を行えるようにしている。
【0004】一方、実開平5−27197号公報には、
カッターフレームの外周部に設けられた余堀り用のロー
ラカッターを、掘削に供する突出位置と突出位置から退
入させた退入位置とに亙って切換え可能なカッター装置
が開示されている。このカッター装置では、ローラカッ
ターを回転支持するカッターケースが、カッターフレー
ムに進退可能にガイド支持されるとともに、カッターケ
ースの後端部とカッターフレームとの間に複数の油圧ジ
ャッキが設けられ、これら油圧ジャッキを駆動し、ロー
ラカッターをカッタケースとともに進退駆動して、突出
位置と退入位置とに亙って切換えるように構成してあ
る。
【0005】また、特開平9−228781号公報のカ
ッター装置においては、前記公報と同様に、カッターフ
レームの外周部に設けられた余堀り用のローラカッター
を突出位置と退入位置とに亙って切換え可能な装置であ
って、ローラカッターを回転支持するローラ軸の矩形断
面の端部の中心軸位置がローラカッターの回転軸心と偏
心するように構成し、ローラ軸端部のカッターフレーム
の取付凹部への取付け姿勢を180度回転させ変更する
ことで、ローラカッターの回転軸心、つまりローラカッ
ターの位置を切換えるようにしてある。
【0006】ところで、立坑と立坑の間のトンネル形成
予定区間の地山に非常に硬い岩盤層が含まれている場合
や、トンネル形成予定区間が長距離に及ぶ場合等、シー
ルド掘進機が発進立坑を発進して到達立坑に到達する迄
に、カッター装置のローラカッターが摩耗する場合があ
り、この場合、ローラカッターにより岩盤層を掘削する
掘削能率が低下するため、その掘削能率を高める為に摩
耗したローラカッターを交換する必要が生じる。
【0007】従来、ローラカッターを交換する場合に
は、地盤改良剤を前方の地山に注入し、更には前方の地
山に凍結処理を施す等して地盤改良を行い、チャンバー
に土砂や水等が流入しない状態にしてから、チャンバー
と胴部材の内部を仕切る隔壁のマンホール等を開口し
て、作業者がチャンバー内に入り込んで、ローラカッタ
ーを交換するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 カッターフレームに
複数のローラカッターを装備した従来の複合型のカッタ
ー装置において、ローラカッターを交換する場合には、
地盤改良剤を前方の地山に注入し更には前方の地山に凍
結処理を施す等して地盤改良を行わなければならないた
め、ローラカッターを交換する為のコストが高くなるこ
と、地盤が改良される迄に相当の時間がかかり、ローラ
カッターを交換する為の期間が長くなること等の問題が
ある。更に、前方の地山は地盤改良されるももの、作業
者がチャンバー内に入り込み、更に、地山付近に位置す
るローラカッターを交換しなければならないため安全性
の面でも問題がある。
【0009】しかも、カッターフレームに複数のローラ
カッターとティースカッターの両方を装備した従来の複
合型のカッター装置では、複数のローラカッターはティ
ースカッターの前方で地山に当たるように構成されてい
るため、特に粘土層を含む土砂層を掘削する際に、複数
のローラカッターが掘削の邪魔になって掘削能率が低下
すること、ローラカッターが殆ど機能せず偏摩耗するこ
と等の問題がある。
【0010】実開平5−27197号、特開平9−22
8781号公報のカッター装置は、カッターフレームの
外周部に設けられた余堀り用のローラカッターを突出位
置と退入位置とに亙って切換えるもので、岩盤層と土砂
層を無駄なく掘削するという技術ではなく、しかも、ロ
ーラカッターを交換するという技術でもない。
【0011】尚、実開平5−27197号公報のカッタ
ー装置では、カッターケースを直線的に進退駆動するた
め、カッターケースとカッターフレームの間に掘削土等
が挟まり、カッターケースをスムースに進退させること
ができないこと、複数の油圧ジャッキをカッターフレー
ムの外部に設けるため、油圧ジャッキにトラブルが発生
し易いこと等の虞がある。
【0012】また、特開平9−228781号公報のカ
ッター装置では、ローラカッターの位置を切換える為
に、ローラ軸端部のカッターフレームの取付凹部への取
付け姿勢を変更する際、ローラ軸端部を一旦取付凹部か
ら取外して回転させなければならないこと、ローラ軸端
部を取付凹部から取外すために、取付凹部の開放端側に
固定された支持部材も固定解除して取外さななければな
らないこと等により、ローラカッターの位置切換え作業
が非常に大変である。
【0013】本発明の目的は、シールド掘進機のカッタ
ー装置において、カッターフレームの密閉スペースから
ローラカッターを交換可能にすること、ローラカッター
を交換する為のコスト低減と期間短縮を図ること、岩盤
層と土砂層の両方を能率よく掘削可能にすること、ロー
ラカッター及びティースカッターの摩耗を極力防止する
こと、等である。
【0014】
【課題を解決するための手段】 請求項1のシールド掘
進機のカッター装置は、カッターフレームあるいは面板
の切羽側前端部に複数のローラカッターを装備したシー
ルド掘進機のカッター装置において、前記ローラカッタ
ーをその前端部分が前方へ突出する状態に収容するとと
もに回転可能に支持する短管本体と、前記短管本体をス
ライド可能に内嵌支持する第1短管であって、前端部が
カッターフレームあるいは面板の切羽側フレームに固着
された第1短管と、前記第1短管を開閉可能な第1ゲー
ト部材と、前記ローラカッターを第1短管から突出させ
て掘削に供する掘削位置に位置させた状態で、短管本体
を固定解除可能に固定する固定機構とを備えたことを特
徴とするものである。
【0015】ローラカッターを前記掘削位置に取付けな
い状態では、基本的に第1短管に短管本体を装着せず、
第1短管に切羽側から土砂や水が入り込まないように、
第1ゲート部材を閉じた状態にする。尚、第1ゲート部
材を閉じた状態で、第1ゲート部材の後側において第1
短管に短管本体を内嵌状に装着し、短管本体が第1短管
に内嵌支持された状態に保持することは可能である。
【0016】ローラカッターを前記掘削位置に取付ける
際には、第1ゲート部材の後側において第1短管に短管
本体を内嵌状に装着して、第1ゲート部材を開く。第1
短管に装着された短管本体は第1短管にスライド可能に
内嵌支持され、次に、短管本体を前方へスライドさせ
て、ローラカッターを第1短管から突出させて掘削に供
する掘削位置に位置させ、固定機構により短管本体を固
定する。
【0017】ローラカッターを前記掘削位置から取外す
際には、固定機構による短管本体の固定を解除してか
ら、ローラカッターが第1ゲート部材よりも後方に位置
するまで、短管本体を後方へスライドさせ、第1ゲート
部材の後側において第1短管に短管本体を内嵌状に装着
するとともにシール部材等により浸水を防止した状態
で、第1ゲート部材を閉じ、その後、第1短管から短管
本体を取外す。尚、第1ゲート部材を閉じることは、カ
ッターフレームあるいは面板の、特に土砂掘削時の切羽
安定の山留めの効果がある。
【0018】このカッター装置では、カッターフレーム
に形成された密閉スペースから第1短管に短管本体を着
脱可能に構成することで、地盤改良剤を前方の地山に注
入し、更には前方の地山に凍結処理を施す等して地盤改
良を行わなくても、その密閉スペースから密閉状態を保
持してローラカッターを交換できるようになるため、ロ
ーラカッターを交換する為のコスト低減と期間短縮を図
ることができ、更に、ローラカッターの交換作業を行う
安全性も向上する。
【0019】しかも、岩盤層と土砂層の両方を多く含む
地山を掘削する際に適用されるカッター装置において
は、カッターフレームに複数のローラカッターとティー
スカッターの両方が装備されるが、前方の地山を掘削す
る複数のローラカッターを前記のように着脱可能に構成
するとともに、前記掘削位置をローラカッターがティー
スカッターよりも前側へ突出した位置に設定することで
岩盤層を掘削し、土砂層ではローラカッターを取外しテ
ィースカッターで無駄なく掘削することが可能になる。
【0020】つまり、岩盤層を掘削する場合には、複数
のローラカッターを前記掘削位置に取付けることで、複
数のティースカッターを掘削の邪魔にならない状態にし
て、複数のローラカッターで岩盤層を掘削でき、また、
土砂層を掘削する場合には、複数のローラカッターを前
記掘削位置から取外すことで、複数のローラカッターを
掘削の邪魔にならない状態にして、複数のティースカッ
ターで土砂層を掘削できるため、岩盤層と土砂層の両方
を能率よく掘削でき、しかも、ローラカッター及びティ
ースカッターの摩耗を極力防止できるようになる。尚、
主に中折れ可能なシールド掘削機においては、カッター
フレームの外周部分に余堀り用のローラカッターも設け
られるが、その余堀り用のローラカッターも前記と同様
に着脱可能に構成できる。
【0021】請求項2のシールド掘進機のカッター装置
は、請求項1の発明において、前記カッターフレームあ
るいは面板に複数のティースカッターが装備され、前記
掘削位置はローラカッターがティースカッターよりも前
側へ突出した位置であることを特徴とするものである。
つまり、ローラカッターを前記掘削位置に取付けると、
ローラカッターをティースカッターよりも前側へ確実に
突出させることができる。その他請求項1と同様の作用
を奏する。
【0022】請求項3のシールド掘進機のカッター装置
は、請求項1又は2の発明において、前記カッターフレ
ームあるいは面板の内部には密閉スペースが形成され、
その密閉スペースから短管本体を第1短管に着脱可能に
装着することを特徴とするものである。つまり、地盤改
良剤を前方の地山に注入し、更には前方の地山に凍結処
理を施す等して地盤改良を行わなくても、密閉スペース
から密閉状態を保持してローラカッターを確実に交換で
きるようになる。ローラカッターを前記掘削位置に取付
けない状態では、第1ゲート部材を閉じて第1短管を通
って土砂や水が密閉スペース内に入り込むのを防止でき
る。その他請求項1又は2と同様の作用を奏する。
【0023】請求項4のシールド掘進機のカッター装置
は、請求項3の発明において、前記第1短管の後端部に
取外し可能に取付けられて第1短管の後端側を塞ぐ第1
カバー部材を設けたことを特徴とするものである。それ
故、ローラカッターを前記掘削位置に取付けない状態
で、第1カバー部材を第1短管の後端部に取付け第1短
管の後端側を塞ぐことで、第1ゲート部材とこの第1カ
バー部材とで切羽側から土砂や水が密閉スペース内に入
り込むのを確実に防止できる。
【0024】請求項5のシールド掘進機のカッター装置
は、請求項3又は4の発明において、前記短管本体の後
端部は密閉状に構成されたことを特徴とするものであ
る。それ故、短管本体が第1短管に内嵌状に装着され且
つ第1ゲート部材が開いている状態で、土砂や水が短管
本体を通って密閉スペース内に入り込むのを確実に防止
することができる。
【0025】請求項6のシールド掘進機のカッター装置
は、請求項5の発明において、前記短管本体と第1短管
との間をシールするシール部材を設けたことを特徴とす
るものである。それ故、短管本体が第1短管に内嵌状に
装着され且つ第1ゲート部材が開いている状態で、切羽
側から土砂や水が短管本体と第1短管との間を通って密
閉スペース内に入り込むのを確実に防止できる。
【0026】請求項7のシールド掘進機のカッター装置
は、請求項1〜6の発明において、前記第1短管の後方
に位置し且つ後端部がカッターフレームあるいは面板の
チャンバー側フレームに固着された第2短管と、第2短
管を開閉可能な第2ゲート部材と、第2短管にスライド
可能にガイド支持され短管本体の後端部に連結解除可能
に連結されるスライド短管を設けたことを特徴とするも
のである。
【0027】ローラカッターを前記掘削位置に取付けな
い状態では、第1,第2短管に切羽側及びチャンバー側
から土砂や水が入り込まないように、第1,第2ゲート
部材を閉じた状態にする。ローラカッターを前記掘削位
置に取付ける際には、第1ゲート部材の後側において第
1短管に短管本体を内嵌状に装着するとともに、短管本
体の後端部にスライド短管を連結して、第1,第2ゲー
ト部材を開く。
【0028】次に、短管本体とともにスライド短管を前
方へスライドさせて、ローラカッターを第1短管から突
出させて掘削に供する掘削位置に位置させ、固定機構に
より短管本体を固定する。この状態で、短管本体,スラ
イド短管、第2短管の内部は掘削土のチャンバーへの通
路になる。尚、固定機構で短管本体を固定した後、第2
ゲート部材を開いてもよい。
【0029】ローラカッターを前記掘削位置から取外す
際には、固定機構による短管本体の固定を解除してか
ら、ローラカッターが第1ゲート部材よりも後方へ位置
するまで、短管本体とともにスライド短管を後方へスラ
イドさせ、第1ゲート部材の後側において第1短管に短
管本体を内嵌状に装着し且つ短管本体とスライド短管と
を連結した状態のまま、第1,第2ゲート部材を閉じ、
その後、第1短管から短管本体を取外すとともに、短管
本体とスライド短管との連結を解除する。その他請求項
1〜6と同様の作用を奏する。
【0030】請求項8のシールド掘進機のカッター装置
は、請求項7の発明において、前記スライド短管の前端
部に取外し可能に取付けられ、スライド短管の前端側を
塞ぐ第2カバー部材を設けたことを特徴とするものであ
る。それ故、ローラカッターを前記掘削位置に取付けな
い状態で、第2カバー部材をスライド短管の前端部に取
付けスライド短管の前端側を塞ぐことで、第2ゲート部
材とこの第2カバー部材とでチャンバー側から土砂や水
が密閉スペース内に入り込むのを確実に防止できる。
【0031】請求項9のシールド掘進機のカッター装置
は、請求項8の発明において、前記第2短管とスライド
短管との間をシールするシール部材を設けたことを特徴
とするものである。それ故、第2ゲート部材が開いてい
る状態で、チャンバー側から土砂や水が第2短管とスラ
イド短管の間を通って密閉スペース内に入り込むのを確
実に防止することができる。
【0032】請求項10のシールド掘進機のカッター装
置は、請求項7〜9の何れか1項の発明において、前記
スライド短管は、スライド短管本体と、このスライド短
管本体の前端部に連結解除可能に連結される補助短管と
を有することを特徴とするものである。ローラカッター
を取付けない状態では、スライド短管本体から補助短管
を取外し、そのスライド短管本体を第2短管に収納し、
スライド短管本体と第1短管との間に短管本体を装着す
る為の十分な装着スペースを確保し、また、ローラカッ
ターを取付ける場合、スライド短管本体と補助短管を連
結し、第2短管と短管本体とを連結する十分な長さを確
保することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、岩盤層
と土砂層の両方を掘削可能なシールド掘進機において、
カッターフレームに複数のローラカッターとティースカ
ッターを装備した複合型のカッター装置に、本発明を適
用した場合の一例である。尚、シールド掘進機の掘進方
向に向かって前後左右を前後左右として説明する。
【0034】図1、図2に示すように、シールド掘進機
1は、胴部材2、胴部材2の前側に設けられカッターフ
レーム30に複数のローラカッター40〜43及び多数
のティースカッター44を装備したカッター装置3、胴
部材2の内部の前端部分に固定的に設けられたフレーム
本体4、フレーム本体4にカッター装置3を回転自在に
支持するカッター回転支持機構5、カッター装置3を回
転駆動するカッター回転駆動機構6等を備えている。
【0035】前記フレーム本体4は、第1環状フレーム
10、第1環状フレーム10よりも開口が大きく第1環
状フレーム10の前側の第2環状フレーム11、第1環
状フレーム10に後面外周部付近が固着された円板状フ
レーム12等を有し、第2環状フレーム11と円板状フ
レーム12の前端の鉛直壁で構成される隔壁13とカッ
ター装置3の間が、カッタ装置3で掘削された掘削土を
回収するチャンバー14になっている。フレーム本体4
には、第1環状フレーム10の前面と第2環状フレーム
11の内面と円板状フレーム12の外面とで、前方が開
口した環状凹部15が形成されている。尚、フレーム本
体10の下部には、チャンバー14に回収された掘削土
を外部へ搬送する為のアジテータ17が設けられてい
る。
【0036】前記カッター回転支持機構5は、カッター
装置3のカッターフレーム30から後方へ延びる複数の
連結フレーム20に連結されたリングフレーム21を有
し、そのリングフレーム21が、前記環状凹部15に前
側から嵌合し、第1環状フレーム10の前面との間に設
けられたベアリング付きリングギヤ25を介して回転自
在に支持されている。また、リングフレーム21と第2
環状フレーム11の間、及びリングフレーム21と円板
状フレーム12の外面の間には、シール部材(図示略)
も夫々設けられ、リングフレーム21より後側の環状凹
部15内にチャンバー14内の水や土砂が流入しないよ
うにしてある。
【0037】前記カッター回転駆動機構6は、リングフ
レーム21の後端部に固着されたベアリング付きリング
ギヤ25、リングギヤ25に噛合する複数の駆動ギヤ2
6、複数の駆動ギヤ26を夫々回転駆動する複数の駆動
モータ27を有する。リングギヤ25と複数の駆動ギヤ
26は、リングフレーム21より後側の環状凹部15内
に配設され、複数の駆動モータ27はフレーム本体4の
第1環状フレーム10に挿通状に固定され、これら複数
の駆動モータ27を同期駆動することにより、複数の駆
動ギヤ26、リングギヤ25、リングフレーム21、複
数の連結フレーム20を介してカッター装置3が回転駆
動される。
【0038】尚、胴部材2の内部のフレーム本体4の後
側には、胴部材2の内面に沿って周方向適当間隔おきに
装着された後方向きの複数のシールドジャッキ16の
他、図示していないが、掘削されたトンネルの内面にセ
グメントを組付けるエレクタ装置、トンネルの内面に組
付けられたセグメントの真円を保持する真円保持装置等
も設けられている。また、シールド掘進機1を中折れ可
能に構成する場合、胴部材2が中折れ可能な前胴と後胴
等からなり、後胴に対して前胴を首振りする為の複数の
中折れジャッキも設けられる。尚、これらの部材や装置
は周知のものであるので説明を省略する。
【0039】前記カッター装置3について説明する。カ
ッター装置3は、図1、図2に示すように、中心部分か
ら径方向外側へ放射状に設けられた複数(例えば、8
本)のカッター取付フレーム31、胴部材2と同径で且
つ同心状に設けられ複数のカッター取付フレーム31の
先端部が固着された筒状部材32等を有するカッターフ
レーム30、カッターフレーム30に装備された複数の
ローラカッター40〜43及び多数のティースカッター
44等を有し、複数のローラカッター40〜43のうち
の複数のローラカッター40,43を、カッターフレー
ム30の密閉スペース36から交換可能に構成してあ
る。
【0040】各カッター取付フレーム31には略径方向
へ延びる1対の板状フレーム33を有し、1対の板状フ
レーム33の前端部に、1対の板状フレーム33間を略
覆う板状の切羽側フレーム34が設けられ、1対の板状
フレーム33の後端部に、1対の板状フレーム33間を
覆う板状のチャンバー側フレーム35が設けられ、これ
らフレーム33〜35等で囲まれた部分が密閉スペース
36に形成されている。尚、隣合うカッター取付フレー
ム31の間に面板47が取付けられ、掘削土の殆どは面
板47とカッター取付フレーム31の間のスリット48
を通ってチャンバー14内に回収される。
【0041】各カッター取付フレーム31のチャンバー
側フレーム35に前記連結フレーム20が連結されてお
り、作業者は、ローラカッター40の交換の為に、例え
ば、フレーム本体4の環状フレーム10に形成されたマ
ンホール(図示略)から、リングフレーム21の後部の
環状凹部15を通って、リングフレーム21の内部に入
り、連結フレーム20を通って密閉スペース36に入れ
るようになっている。
【0042】次に、ローラカッター40を前記密閉スペ
ース36から交換可能にする為の構造について、図3〜
図7を参照して説明する。図3、図6、図7に示すよう
に、各ローラカッター40に対応して、ローラカッター
40をその前端部分が前方へ突出する状態に収容すると
ともに回転可能に支持する短管本体50と、短管本体5
0をスライド可能に内嵌支持する第1短管60であっ
て、前端部がカッターフレーム30の切羽側フレーム3
4に固着された第1短管60と、第1短管60を開閉可
能な第1ゲート部材70と、ローラカッター40を第1
短管60から突出させて掘削に供する掘削位置に位置さ
せた状態で、短管本体50を固定解除可能に固定する固
定機構80と、第1短管60の後端部に取外し可能に取
付けられて第1短管60の後端側を塞ぐ第1カバー部材
85(図6参照)等が設けられている。
【0043】ここで、前記掘削位置は、ローラカッター
40がティースカッター44よりも前側へ突出した位置
に設定されている。短管本体50は円筒状に構成され、
短管本体50の内部に1対の軸支持部材51が固定的に
設けられ、これら軸支持部材51にローラカッター40
を回転可能に支持するローラ軸40aの両端部が支持さ
れ、1対の軸支持部材51とローラ軸40aとを介し
て、ローラカッター40が短管本体50に回転可能に支
持されている。
【0044】各軸支持部材51は、前端部分に係合凹部
52aが形成されるととともに、その係合凹部52aの
前端部分に断面180度円弧状の軸係合部52bが形成
された支持部材本体52と、後端部分に断面180度円
弧状の軸係合部53aが形成され且つ支持部材本体52
の係合凹部52aに係合可能な支持部材分割体53から
なり、係合凹部52aに支持部材分割体53が係合され
た状態で、それらの軸係合部52b,53aにローラ軸
40aの一端部が内嵌状に支持されている。
【0045】支持部材分割体53は複数のボルト(図示
略)により支持部材本体52に連結解除可能に連結さ
れ、各軸支持部材51において、ボルトによる支持部材
分割体53の支持部材本体52への固定を解除し、係合
凹部52aから支持部材分割体53を取外すことで、1
対の軸支持部材51つまり短管本体50に、ローラ軸4
0aとともにローラカッター40を取替え可能になる。
【0046】短管本体50の後端部には、短管本体50
よりも大きな矩形板状のカバー板54が溶接等で固着さ
れ、このカバー板54により短管本体50の後側が塞が
れて、短管本体50の後端部が密閉状に構成されてい
る。また、短管本体50の外周側においてカバー板54
の前面部には、短管本体50を囲繞するように環状のシ
ール部材55が装着されている。
【0047】第1短管60は円筒状に構成され、前端部
が切羽側フレーム34に形成された開口部34aに溶接
等でシール固着された短管部61と、短管部61の後端
部に溶接等で固着されたシール取付短管部62とを有
し、シール取付短管部62の後端部にはフランジ63が
固着されている。シール取付短管部62は、内面が短管
部61と同じ断面大きさで、且つ短管部61よりも短尺
で大きな厚さに構成され、図4に示すように、このシー
ル取付短管部62には、内面側から環状凹部62a,6
2bが形成され、これら環状凹部62a,62bにシー
ル部材64,65が装着され、これらシール部材64,
65により、短管本体50と第1短管60との間がシー
ルされる。尚、環状凹部62a及びシール部材64と環
状凹部62b及びシール部材65の何方か一方設ければ
よい。
【0048】第1ゲート部材70は、第1短管60の前
側の部位を開閉するようにガイド機構71により鉛直方
向へスライド自在にガイドされ、第1ゲート部材70の
端部に固着された操作部70aに、例えば、カッターフ
レーム30に固定された油圧ジャッキ72のピストンロ
ッド72aが連結され、この油圧ジャッキ72により第
1ゲート部材70が開閉駆動される。尚、第1ゲート部
材70の開閉を、油圧ジャッキ72以外の他のアクチュ
エータで、或いは、油圧ジャッキ72を省略し手動で行
ってもよい。
【0049】ガイド機構71は、例えば、図5に示すよ
うに、第1短管60の外周部に設けられたガイド部材7
2と、このガイド部材72の一端部から延びる1対のガ
イドバー73を有し、これらガイド部材72及びガイド
バー73により、第1ゲート部材70が開閉可能にガイ
ドされている。図4に示すように、ガイド部材72に
は、シール部材74〜76が装着され、そのうちシール
部材74,75は環状に構成されている。
【0050】前記短管本体50の後端部のカバー板54
を第1短管60のフランジ63に当接させると、ローラ
カッター40が第1短管60から前側へ突出して掘削に
供する掘削位置に位置する状態になり、前記固定機構8
0は、この状態で、複数のボルト(図示略)により、カ
バー板54の外周部分をフランジ63に固定解除可能に
固定するように構成されている。
【0051】また、図6に示すように、ローラカッター
40を装着しない状態で、第1短管60の後端部に第1
カバー部材85が取外し可能に取付けられて第1短管6
0の後端側が塞がれる。カバー部材85の外周部付近の
前面部には、短管本体50よりも大きな環状のシール部
材86が装着されており、その外周部をフランジ54に
当接させた状態で、複数のボルト(図示略)により固定
解除可能に固定されるように構成してある。
【0052】このカッター装置3の作用・効果について
説明する。ローラカッター40を前記掘削位置に取付け
ない状態では、図6に示すように、第1短管60に短管
本体50を装着せず、第1短管60に切羽側から土砂や
水が入り込まないように、第1ゲート部材70を閉じる
とともに、第1カバー部材85を第1短管60の後端部
に取付け第1短管60の後端側を塞いで、土砂や水が密
閉スペース36に入り込まないようにする。
【0053】ローラカッター40を前記掘削位置に取付
ける際には、図7に示すように、第1カバー部材85を
取外してから、第1ゲート部材70の後側において第1
短管60に短管本体50を内嵌状に装着して、ローラカ
ッター40の前端部を第1ゲート部材70に接近させ、
短管本体50をシール部材64よりも前側迄内嵌させた
状態で、第1ゲート部材70を開く。第1ゲート部材7
0を開いても、シール部材64,65により、短管本体
50と第1短管60の間がシールされ、短管本体50の
後端部はカバー板54により密閉されているため、土砂
や水が密閉スペース36に入り込まない。
【0054】第1短管60に装着された短管本体50
は、第1短管60にスライド可能に内嵌支持され、次
に、図3に示すように、短管本体50を前方へスライド
させて、ローラカッター40を第1短管60から突出さ
せて掘削に供する掘削位置に位置させた後、固定機構8
0により短管本体50を第1短管60に固定する。
【0055】ローラカッター40を前記掘削位置から取
外す際には、固定機構80による短管本体50の第1短
管60への固定を解除してから、短管本体50がシール
部材64よりも後側へいかないように、ローラカッター
40が第1ゲート部材70よりも後方に位置するまで短
管本体50を後方へスライドさせ、第1ゲート部材70
の後側において第1短管60に短管本体50を内嵌状に
装着した状態で、第1ゲート部材70を閉じ、その後、
第1短管60から短管本体50を取外す。
【0056】このカッター装置3によれば、密閉スペー
ス36から第1短管60に短管本体50を着脱可能に装
着し、密閉状態を保持してローラカッター40を交換で
きるようになるため、従来のローラカッターの交換に比
べると、地盤改良剤を前方の地山に注入し、更には前方
の地山に凍結処理を施す等して地盤改良を行わなくても
よくなり、ローラカッター40を交換する為のコスト低
減と期間短縮を図ることができ、更に、ローラカッター
40の交換作業を行う安全性も向上する。
【0057】しかも、岩盤層を掘削する場合には、複数
のローラカッター40を前記掘削位置に取付けること
で、複数のティースカッター44を掘削の邪魔にならな
い状態にして、複数のローラカッター40で岩盤層を掘
削でき、土砂層を掘削する場合には、複数のローラカッ
ター40を前記掘削位置から取外すことで、複数のロー
ラカッター40を掘削の邪魔にならない状態にして、複
数のティースカッター44で土砂層を掘削できるため、
岩盤層と土砂層の両方を能率よく掘削でき、しかも、ロ
ーラカッター40及びティースカッター44の摩耗を極
力防止できる。
【0058】第1短管60の後端部に取外し可能に取付
けられて第1短管60の後端側を塞ぐ第1カバー部材8
5を設けたので、ローラカッター40を前記掘削位置に
取付けない状態で、第1ゲート部材70と第1カバー部
材85とで切羽側から土砂や水が密閉スペース36内に
入り込むのを確実に防止できる。
【0059】短管本体50の後端部を密閉状に構成した
ので、短管本体50が第1短管60に内嵌状に装着され
且つ第1ゲート部材70が開いている状態で、土砂や水
が短管本体50を通って密閉スペース36内に入り込む
のを確実に防止できる。短管本体50と第1短管60と
の間をシールするシール部材64,65を設けたので、
短管本体50が第1短管60に内嵌状に装着され且つ第
1ゲート部材70が開いている状態で、切羽側から土砂
や水が短管本体50と第1短管60との間を通って密閉
スペース36内に入り込むのを確実に防止できる。
【0060】次に、別実施形態のカッター装置3Aにつ
いて、図8〜図13を参照して説明する。尚、前記実施
形態と同じものには同一符号を付して説明を省略する。
但し、カッターフレーム30の各カッター取付フレーム
31において、切羽側フレーム34とチャンバー側フレ
ーム35間の間隔、つまり密閉スペース36の前後幅は
前記実施形態よりも多少長く構成されている。
【0061】別実施形態のカッター装置3Aにおいて、
ローラカッター40を前記密閉スペース36から交換可
能にする為の構造は、前記実施形態の短管本体50、第
1短管60、第1ゲート部材70、固定機構80、第1
カバー部材85の他に、第1短管60の後方に位置し且
つ後端部がチャンバー側フレーム35に固着された第2
短管110 と、第2短管110 を開閉可能な第2ゲート部材
120 と、第2短管110にスライド可能にガイド支持され
短管本体50の後端部に連結解除可能に連結されるスラ
イド短管130 と、スライド短管130 の前端部に取外し可
能に取付けられ、スライド短管130 の前端側を塞ぐ第2
カバー部材140 (図11参照)等を備えている。
【0062】短管本体50の後端部には、前記実施形態
のカバー板54の代わりに、外周部付近の前面部に環状
のシール部材101 を装着したフランジ100 が固着され、
短管本体50の後端部は開放状に構成されている。
【0063】第2短管110 は第1短管60と同径の円筒
状に構成され、後端部が切羽側フレーム35に形成され
た開口部35aに連なるように固着された短管部111
と、短管部111 の前端部に溶接等で固着されたシール取
付短管部112 と、シール取付短管部112 の前端部に溶接
等で固着された短管部113 を有し、短管部113 の前端部
には、上面部にシール部材116 が装着されたフランジ11
4 が固着されている。図9に示すように、フランジ114
の上面部には、シール部材117a,117b が装着されたフラ
ンジ115 が設けられ、これによりシールの確実性を一層
高めている。シール取付短管部112 には、シール部材11
8,119 (図9参照)が装着され、これらシール部材118,
119 により、第2短管110 とスライド短管130 との間が
シールされる。尚、シール部材118,119 の少なくとも1
方を設ければよい。
【0064】第2ゲート部材120 は、第2短管110 の後
端部を開閉するように、ガイド機構121 により鉛直方向
へスライド自在にガイドされ、油圧ジャッキにより開閉
駆動される。尚、ガイド機構121 は前記ガイド機構71
と同様であるので詳細な説明を省略し、また、第1,第
2ゲート部材70,120 を夫々開閉駆動する油圧ジャッ
キを図示省略する。尚、第2ゲート部材120 の開閉を、
第1ゲート部材70と同様に、油圧ジャッキ以外の他の
アクチュエータで、或いは、油圧ジャッキを省略し手動
で行ってもよい。
【0065】スライド短管 130は円筒状に構成され、ス
ライド短管本体131 と、このスライド短管本体131 の前
端部に連結解除可能に連結される補助短管132 とを有す
る。スライド短管本体131 の上端部には、上面部にシー
ル部材134 が装着されたフランジ133 が固着され、補助
短管132 の上端部には、上面部にシール部材136 が装着
されたフランジ135 が固着され、補助短管132 の下端部
にはフランジ137 固着されている。
【0066】このカッター装置3Aの作用・効果につい
て説明する。ローラカッター40を前記掘削位置に取付
けない状態では、図11に示すように、第1,第2短管
60,110 に切羽側及びチャンバー側から掘削土が入り
込まないように、第1,第2ゲート部材70,120 を閉
じる。また、スライド短管130 の補助短管132 はスライ
ド短管本体131 から取外されており、第1カバー部材8
5を第1短管60の後端部に取付け第1短管60の後端
側を塞ぐとともに、第2カバー部材140 をスライド短管
本体131 の前端部に取付けスライド短管本体131 の前端
側を塞いで、土砂や水が密閉スペース36に入り込まな
いようにする。
【0067】ローラカッター40を前記掘削位置に取付
ける際には、先ず、図12に示すように、第1カバー部
材85を取外してから、第1ゲート部材70の後側にお
いて第1短管60に短管本体50を内嵌状に装着して、
ローラカッター40の前端部を第1ゲート部材70に接
近させる。次に、図13に示すように、補助短管132の
前端部のフランジ135 を、短管本体50の後端部のフラ
ンジ100 に複数のボルトにより連結解除可能に連結する
とともに、第2カバー部材140 を取外した状態で、補助
短管132 をスライド短管本体131 にフランジ137,133 を
介して連結解除可能に連結する。
【0068】次に、図8に示すように、第1,第2ゲー
ト部材70,120 を開いた後、短管本体50とともにス
ライド短管130 を前方へスライドさせて、ローラカッタ
ー40を第1短管60から突出させて掘削に供する掘削
位置に位置させてから、固定機構80により短管本体5
0を第1短管60に固定する。この状態で、短管本体5
0,スライド短管130 ,第2短管110 の内部は掘削土の
チャンバー14への通路になる。
【0069】ローラカッター40を前記掘削位置から取
外す際には、固定機構80による短管本体50の第1短
管60の固定を解除してから、短管本体50がシール部
材64よりも後側へいかないように、ローラカッター4
0が第1ゲート部材70よりも後方に位置するまで短管
本体50とともにスライド短管130 を後方へスライドさ
せ、第1ゲート部材70の後側において第1短管60に
短管本体50を内嵌状に装着した状態で、第1,第2ゲ
ート部材70,120 を閉じ、その後、補助短管132 をス
ライド短管本体131 から取外した後、第1短管60から
短管本体50を取外す。
【0070】このカッター装置3Aによれば、スライド
短管130 の前端部に取外し可能に取付けられ、スライド
短管130 の前端側を塞ぐ第2カバー部材140 を設けたの
で、ローラカッター40を前記掘削位置に取付けない状
態で、第2ゲート部材120 と第2カバー部材140 とでチ
ャンバー側から土砂や水が密閉スペース内に入り込むの
を確実に防止できる。第2短管110 とスライド短管130
との間をシールするシール部材118,119,117bを設けたの
で、第2ゲート部材120 が開いている状態で、チャンバ
ー側から土砂や水が第2短管110 とスライド短管130 の
間を通って密閉スペース36内に入り込むのを確実に防
止できる。
【0071】スライド短管130 は、スライド短管本体13
1 と、このスライド短管本体131 の前端部に連結解除可
能に連結される補助短管132 とを有するので、ローラカ
ッター40を取付けない状態では、スライド短管本体13
1 から補助短管132 を取外し、そのスライド短管本体13
1 を第2短管110 に収納し、スライド短管本体131 と第
1短管60との間に短管本体50を装着する為の十分な
装着スペースを確保し、また、ローラカッター40を取
付ける際には、スライド短管本体131 と補助短管132 を
連結し、第2短管110 と短管本体50とを連結する十分
な長さを確保することができる。その他前記実施形態と
同様の作用・効果を奏する。
【0072】尚、前記短管本体50、第1,第2短管6
0,110 、スライド短管130 を角筒状に構成してもよ
く、形状に限定を受けるものでない。尚、前記実施形態
の場合、複数のローラカッターとティースを備えた複合
型のカッター装置に本発明を適用したが、複数のローラ
カッターだけを装備したカッター装置にも勿論適用可能
である。
【0073】尚、前記実施形態及び変更形態のシールド
掘進機のカッター装置は一例を示すものに過ぎず、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加し
たシールド掘進機のカッター装置に、本発明を適用可能
なことは言うまでもない。
【0074】
【発明の効果】 請求項1のシールド掘進機のカッター
装置によれば、第1ゲート部材の後側において第1短管
に短管本体を内嵌状に装着して、第1ゲート部材を開
き、短管本体を前方へスライドさせて、ローラカッター
を第1短管から突出させて掘削に供する掘削位置に位置
させ、固定機構により短管本体を固定することで、ロー
ラカッターを前記掘削位置に取付けることができる。ま
た、ローラカッターが第1ゲート部材よりも後方に位置
するまで、短管本体を後方へスライドさせ、第1ゲート
部材の後側において第1短管に短管本体を内嵌状に装着
した状態で、第1ゲート部材を閉じ、ローラカッターを
取外すことができる。
【0075】カッターフレームあるいは面板の内部に形
成された密閉スペースから第1短管に短管本体を着脱可
能に構成することで、地盤改良剤を前方の地山に注入
し、更には前方の地山に凍結処理を施す等して地盤改良
を行わなくても、その密閉スペースから密閉状態を保持
してローラカッターを交換できるようになるため、ロー
ラカッターを交換する為のコスト低減と期間短縮を図る
ことができ、更に、ローラカッターの交換作業を行う安
全性も向上する。
【0076】しかも、岩盤層と土砂層の両方を多く含む
地山を掘削する際に適用されるカッター装置において
は、カッターフレームあるいは面板に複数のローラカッ
ターとティースカッターの両方が装備されるが、前方の
地山を掘削する複数のローラカッターを前記のように着
脱可能に構成するとともに、前記掘削位置をローラカッ
ターがティースカッターよりも前側へ突出した位置に設
定することで、岩盤層を掘削する場合には、複数のロー
ラカッターを前記掘削位置に取付けることで、複数のロ
ーラカッターで岩盤層を確実に掘削でき、また、土砂層
を掘削する場合には、複数のローラカッターを前記掘削
位置から取外すことで、複数のティースカッターで土砂
層を確実に掘削できるため、岩盤層と土砂層の両方を能
率よく掘削でき、しかも、ローラカッター及びティース
カッターの摩耗を極力防止できるようになる。
【0077】請求項2のシールド掘進機のカッター装置
によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、カッター
フレームあるいは面板に複数のティースカッターが装備
され、前記掘削位置はローラカッターがティースカッタ
ーよりも前側へ突出した位置であるので、ローラカッタ
ーを前記掘削位置に取付けると、ローラカッターをティ
ースカッターよりも前側へ確実に突出させることができ
る。
【0078】請求項3のシールド掘進機のカッター装置
によれば、請求項1又は2と同様の効果を奏するが、カ
ッターフレームあるいは面板の内部には密閉スペースが
形成され、その密閉スペースから短管本体を第1短管に
着脱可能に装着するので、地盤改良剤を前方の地山に注
入し、更には前方の地山に凍結処理を施す等して地盤改
良を行わなくても、密閉スペースから密閉状態を保持し
てローラカッターを安全に且つ確実に交換できる。
【0079】請求項4のシールド掘進機のカッター装置
によれば、請求項3と同様の効果を奏するが、第1短管
の後端部に取外し可能に取付けられて第1短管の後端側
を塞ぐ第1カバー部材を設けたので、ローラカッターを
前記掘削位置に取付けない状態で、第1ゲート部材とこ
の第1カバー部材とで切羽側から土砂や水が密閉スペー
ス内に入り込むのを確実に防止できる。
【0080】請求項5のシールド掘進機のカッター装置
によれば、請求項3又は4と同様の効果を奏するが、短
管本体の後端部を密閉状に構成したので、短管本体が第
1短管に内嵌状に装着され且つ第1ゲート部材が開いて
いる状態で、土砂や水が短管本体を通って密閉スペース
内に入り込むのを確実に防止することができる。
【0081】請求項6のシールド掘進機のカッター装置
によれば、請求項5と同様の効果を奏するが、短管本体
と第1短管との間をシールするシール部材を設けたの
で、短管本体が第1短管に内嵌状に装着され且つ第1ゲ
ート部材が開いている状態で、切羽側から土砂や水が短
管本体と第1短管との間を通って密閉スペース内に入り
込むのを確実に防止できる。
【0082】請求項7のシールド掘進機のカッター装置
によれば、請求項1〜6と同様の効果を奏するが、第1
ゲート部材の後側において第1短管に短管本体を内嵌状
に装着するとともに、短管本体の後端部にスライド短
管,第2短管を連結して、第1,第2ゲート部材を開
き、短管本体とともにスライド短管を前方へスライドさ
せて、ローラカッターを前記掘削位置に取付けることが
でき、この状態で、短管本体,スライド短管、第2短管
の内部は掘削土のチャンバーへの通路になる。
【0083】また、固定機構による短管本体の固定を解
除してから、ローラカッターが第1ゲート部材よりも後
方へ位置するまで、短管本体とともにスライド短管を後
方へスライドさせ、第1ゲート部材の後側において第1
短管に短管本体を内嵌状に装着し且つ短管本体とスライ
ド短管とを連結した状態のまま、第1,第2ゲート部材
を閉じ、ローラカッターを取外すことができる。
【0084】請求項8のシールド掘進機のカッター装置
によれば、請求項7と同様の効果を奏するが、スライド
短管の前端部に取外し可能に取付けられ、スライド短管
の前端側を塞ぐ第2カバー部材を設けたので、ローラカ
ッターを前記掘削位置に取付けない状態で、第2ゲート
部材とこの第2カバー部材とでチャンバー側から土砂や
水が密閉スペース内に入り込むのを確実に防止できる。
【0085】請求項9のシールド掘進機のカッター装置
によれば、請求項8と同様の効果を奏するが、第2短管
とスライド短管との間をシールするシール部材を設けた
ので、第2ゲート部材が開いている状態で、チャンバー
側から土砂や水が第2短管とスライド短管の間を通って
密閉スペース内に入り込むのを確実に防止できる。
【0086】請求項10のシールド掘進機のカッター装
置によれば、請求項7〜9の何れか1項と同様の効果を
奏するが、スライド短管は、スライド短管本体と、この
スライド短管本体の前端部に連結解除可能に連結される
補助短管とを有するので、ローラカッターを取付けない
状態では、スライド短管本体から補助短管を取外し、そ
のスライド短管本体を第2短管に収納し、スライド短管
本体と第1短管との間に短管本体を装着する為の十分な
装着スペースを確保し、また、ローラカッターを取付け
る場合、スライド短管本体と補助短管を連結し、第2短
管と短管本体とを連結する十分な長さを確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るシールド掘進機の縦断面図であ
る。
【図2】シールド掘進機(カッター装置)の正面図であ
る。
【図3】カッター装置(ローラカッター装着時)の要部
縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3の要部拡大図である。
【図6】カッター装置(ローラカッター取外し時)の要
部縦断面図である。
【図7】カッター装置(ローラカッター交換時)の要部
縦断面図である。
【図8】別実施形態に係るカッター装置(ローラカッタ
ー装着時)の要部縦断面図である。
【図9】図8の要部拡大図である。
【図10】図8の要部拡大図である。
【図11】カッター装置(ローラカッター交換時)の要
部縦断面図である。
【図12】カッター装置(ローラカッター交換時)の要
部縦断面図である。
【図13】カッター装置(ローラカッター交換時)の要
部縦断面図である。
【符号の説明】
1 シールド掘進機 3,3A カッター装置 30 カッターフレーム 34 切羽側フレーム 35 チャンバー側フレーム 36 密閉スペース 40 ローラカッター 50 短管本体 60 第1短管 64,65 シール部材 70 第1ゲート部材 80 固定機構 85 第1カバー部材 110 第2短管 118,119 シール部材 120 第2ゲート部材 130 スライド短管 131 スライド短管本体 132 補助短管 140 第2カバー部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 裕之 大阪市中央区北浜東4番33号 株式会社 大林組本店内 (72)発明者 熊谷 秀一 大阪市中央区北浜東4番33号 株式会社 大林組本店内 (72)発明者 大堀 堯義 大阪市中央区北浜東4番33号 株式会社 大林組本店内 (72)発明者 阪本 公明 大阪府枚方市招提大谷1丁目1番1号 株式会社大林組 大阪機械工場内 (72)発明者 野口 宏治 大阪府枚方市招提大谷1丁目1番1号 株式会社大林組 大阪機械工場内 (56)参考文献 特開 平11−50786(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/08 E21D 9/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッターフレームあるいは面板の切羽側
    前端部に複数のローラカッターを装備したシールド掘進
    機のカッター装置において、 前記ローラカッターをその前端部分が前方へ突出する状
    態に収容するとともに回転可能に支持する短管本体と、 前記短管本体をスライド可能に内嵌支持する第1短管で
    あって、前端部がカッターフレームあるいは面板の切羽
    側フレームに固着された第1短管と、 前記第1短管を開閉可能な第1ゲート部材と、 前記ローラカッターを第1短管から突出させて掘削に供
    する掘削位置に位置させた状態で、短管本体を固定解除
    可能に固定する固定機構と、 を備えたことを特徴とするシールド掘進機のカッター装
    置。
  2. 【請求項2】 前記カッターフレームあるいは面板に複
    数のティースカッターが装備され、前記掘削位置はロー
    ラカッターがティースカッターよりも前側へ突出した位
    置であることを特徴とする請求項1に記載のシールド掘
    進機のカッター装置。
  3. 【請求項3】 前記カッターフレームあるいは面板の内
    部には密閉スペースが形成され、その密閉スペースから
    短管本体を第1短管に着脱可能に装着することを特徴と
    する請求項1又は2に記載のシールド掘進機のカッター
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1短管の後端部に取外し可能に取
    付けられて第1短管の後端側を塞ぐ第1カバー部材を設
    けたことを特徴とする請求項3に記載のシールド掘進機
    のカッター装置。
  5. 【請求項5】 前記短管本体の後端部は密閉状に構成さ
    れたことを特徴とする請求項3又は4に記載のシールド
    掘進機のカッター装置。
  6. 【請求項6】 前記短管本体と第1短管との間をシール
    するシール部材を設けたことを特徴とする請求項5に記
    載のシールド掘進機のカッター装置。
  7. 【請求項7】 前記第1短管の後方に位置し且つ後端部
    がカッターフレームあるいは面板のチャンバー側フレー
    ムに固着された第2短管と、第2短管を開閉可能な第2
    ゲート部材と、第2短管にスライド可能にガイド支持さ
    れ短管本体の後端部に連結解除可能に連結されるスライ
    ド短管を設けたことを特徴とする請求項1〜6の何れか
    1項に記載のシールド掘進機のカッター装置。
  8. 【請求項8】 前記スライド短管の前端部に取外し可能
    に取付けられ、スライド短管の前端側を塞ぐ第2カバー
    部材を設けたことを特徴とする請求項7に記載のシール
    ド掘進機のカッター装置。
  9. 【請求項9】 前記第2短管とスライド短管との間をシ
    ールするシール部材を設けたことを特徴とする請求項8
    に記載のシールド掘進機のカッター装置。
  10. 【請求項10】 前記スライド短管は、スライド短管本
    体と、このスライド短管本体の前端部に連結解除可能に
    連結される補助短管とを有することを特徴とする7〜9
    の何れか1項に記載のシールド掘進機のカッター装置。
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