JP2022055137A - トンネル掘進機のティース型ビット取付構造 - Google Patents

トンネル掘進機のティース型ビット取付構造 Download PDF

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孝義 大塚
Takayoshi Otsuka
紀夫 近藤
Norio Kondo
豊 加島
Yutaka Kashima
直子 関
Naoko Seki
実 保苅
Minoru Hokari
雅彦 杉山
Masahiko Sugiyama
淳一 田中
Junichi Tanaka
孝 田中
Takashi Tanaka
修 小林
Osamu Kobayashi
卓人 中山
Takuto Nakayama
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Toda Corp
Jim Technology Corp
Nippon Civic Consulting Engineers Co Ltd
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Abstract

【課題】カッタースポークの前側の各隅角部にティース型ビットを交換可能に配置する。【解決手段】本構造では、ティース型ビットCを対にして、それぞれ、カッタースポーク110の前側の各隅角部の内部に装備した各回動軸駆動装置1の回動軸11に、各回動軸11の周囲を回動可能に、かつカッタースポーク110の前側の各隅角部に近接する各開口2を通じてカッタースポーク110の内部に設けられるティース型ビット格納部4とカッタースポーク110の外部でティース型ビットCを切削位置まで突出させて配置するティース型ビット配置部5との間を出没可能に取り付ける。【選択図】図3

Description

本発明は、トンネルの掘削工事に使用するシールド掘進機を含むトンネル掘進機の特にティース型ビットの取り付け、交換に適したトンネル掘進機のティース型ビット取付構造に関する。
トンネルの掘削工事に使用するトンネル掘進機は、一般に、掘進機本体の前面にカッターヘッドが回動可能に設けられており、このカッターヘッドの前面板に、地山を切削するためのカッタービットが複数配設されている。このカッターヘッドを地山の切羽に押し当て回動させながら前進することで地山を掘削している。
ところで、このカッターヘッドのカッタービットは、地山を切削することで摩耗、損傷する。このカッタービットの摩耗、損傷の進行に伴い切削効率は低下し、最終的に切削困難となって、カッタービットの交換が必要となる。近年、トンネルの掘削工事の長距離化により、このカッタービットの維持及びその交換方法が重要になっている。
本願出願人は、この種のトンネル掘進機において、切削ビットにカッターヘッドの回動方向に関わらず適切な切削角や逃げ角を付与できるようにして、切削ビットの逃げ面の摩耗を可及的に防止し、長寿命化を図ること、また、切削ビットが摩耗、損傷して掘削に適さなくなったときは、カッタースポーク内の大気圧下の作業室で切削ビットを安全に交換できるようにすることを目的として、新たな切削ビット取付構造を特許文献1により提案している。
この文献1の切削ビット取付構造は、トンネル掘進機前面のカッターヘッドのカッタースポーク内に切削ビットを交換するための作業室(作業空間)を有し、このカッタースポーク内でカッタースポークの前面板に切削ビットを取り付けるためのもので、外部ケースと、内部ケースと、ロッド及びロッド固定部と、内部ケース回動規制部とにより構成される。
外部ケースは、先端側に断面略円弧形状の溝をなすガイド部、及びガイド部の溝の底部を貫通し、切削ビットを挿通可能にかつ切削ビットをガイド部の溝の延びる方向に所定の角度だけ揺動可能に切削ビット挿通口を有し、後端側が開口されて、カッターヘッドの前面板に形成される取付開口に切削ビット挿通口をカッターヘッドの前方に向け、かつガイド部をカッターヘッドの接線方向に向けて取り付けられる。
内部ケースは、外部ケースのガイド部に沿って摺動可能な断面略円弧形状の外周面、及びこの外周面に切削ビット突出口を開口され、反対側に切削ビット挿入口が開口され、切削ビットが挿通可能な切削ビット挿通部を有し、外部ケースの切削ビット挿通口に切削ビット突出口を合せて外部ケース内に回動可能に組み込み配置される。
ロッドは、切削ビットに連結され、切削ビットを内部ケースの切削ビット挿通部内に挿入、支持するためのもので、ロッド固定部は、内部ケースの外側に切削ビット挿入口に対向して着脱可能に取り付けられ、このロッド固定部により、ロッドが固定される。内部ケース回動規制部は、外部ケース及び内部ケース間に着脱可能に設けられる。この内部ケース回動規制部により、外部ケースの切削ビット挿通口に対して切削ビット突出口を所定の角度だけ揺動可能に内部ケースの回動を規制する。
このようにして切削ビットにロッドを連結して、切削ビットを外部ケース内の内部ケースの切削ビット挿通部に通し切削ビットの先端切刃を外部ケースの切削ビット挿通口を通じてカッターヘッドの前面板から突出させ、ロッドをロッド固定部に回転自在に取り付ける。かくしてカッターヘッドの回動により切削ビットで切羽に切り込み、切削ビットが切羽からの反力を受けて所定の角度だけ傾斜して、切羽を掘削するようになっている。
特開2016-169563号公報
しかしながら、特許文献1の切削ビット取付構造を、ティース型ビットの取り付けに適用した場合に、次の点で改善の余地がある。
(1)特許文献1の切削ビット取付構造では、カッタースポークの前面板の略中央に取付開口が設けられ、切削ビットはこの取付開口に取り付けられて、カッタースポークの前方に突出されるが、ティース型ビットをカッタースポークの前面板に取り付けてしまうと、ローラービットなど他のカッタービットを並設することが難しく、カッタースポークの前面板や内部空間を有効に活用することができない。
(2)特許文献1の切削ビット取付構造では、外部ケースの切削ビット挿通口と内部ケースの切削ビット挿通部は寸法(径)が異なるが、ティース型ビットの場合も同様にすると、ビット取付部の構造が複雑になり、コストも増大して、好ましくない。
(3)特許文献1の切削ビット取付構造では、切削ビットの切削反力は内部ケースの切削ビット挿通部後端部のロッド固定部で支持されているが、ティース型ビットの場合も同様にすると、ティース型ビットの片持ち長が大きくなるため、ビット体の断面を大きくする必要があり、そうすると、装置全体が大きくなり、コストも増大して、好ましくない。
(4)特許文献1の切削ビット取付構造では、ロッドそれ自体を正逆回転するため、切削ビットに対してロッドを回転(空転)可能に連結しているが、ティース型ビットの場合も同様にすると、ティース型ビットとロッドとの連結構造が複雑になり、コストも増大して、好ましくない。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種のトンネル掘進機のティース型ビット取付構造において、カッタースポークの前側の各隅角部の近傍にティース型ビットを交換可能に配置して、カッタースポークの前面板にローラービットなど他のカッタービットを並設可能にし、カッタースポークの前面板や内部空間を有効に活用すること、ティース型ビットを外部ケース・内部ケースを介して回動可能に支持し、ティース型ビットにロッドを設けて外部ケース・内部ケース上で直動させる形式とは異なる形式により、構造を簡単にしてコストの低減を図ることなど、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、
複数のカッタービットを取り付けられた複数のカッタースポークを有するカッターヘッドを備え、前記各カッタースポーク内に前記各カッタービットを大気圧下で取り付け、交換可能な作業空間を有するトンネル掘進機において、前記各カッタースポーク内で前記カッタースポークにティース型ビットを取り付け、交換するためのトンネル掘進機のティース型ビット取付構造であって、
前記カッタースポークの前側の各隅角部の内部に装備され、回動軸及び前記回動軸を回転駆動する駆動部を有する一対の回動軸駆動装置と、
前記カッタースポークに前記前側の各隅角部に近接して前記ティース型ビットが通過可能に形成され、それぞれ、ゲート板で開閉される一対の開口と、
を備え、
前記ティース型ビットは対にして、それぞれ、前記各回動軸駆動装置の前記回動軸に、前記各回動軸の周囲を回動可能に、かつ前記各開口を通じて前記カッタースポークの内部に設けられるティース型ビット格納部と前記カッタースポークの外部でティース型ビットを切削位置まで突出させて配置するティース型ビット配置部との間を出没可能に取り付けられる、
ことを要旨とする。
また、このティース型ビット取付構造は各部に次のような構成を備えることが好ましい。
(1)各回動軸駆動装置は軸心をカッタースポークの長手方向に向けて構成され、各開口はカッタースポークの前側の各隅角部に近接して両側の側面板に形成される。
(2)カッタースポークの内部に各開口に隣接してゲート板収納部を有し、前記各ゲート板収納部と前記各開口との間にガイドレールが配設されて、各ゲート板は前記各ゲート板収納部と前記各開口との間を前記各ガイドレールを介して進退可能に配置される。
この場合、各ゲート板収納部に伸縮式のゲート板駆動装置が設置され、各ゲート板は前記各ゲート板駆動装置に作動連結され、前記各ゲート板駆動装置により進退駆動される。
この場合、各ガイドレールは溝形のレールからなり、各ゲート板収納部から各開口の両側縁部に沿って延び、各ゲート板の両側部を嵌合支持する一対の側レールと、各開口の前記各ゲート板収納部とは反対側の端縁部に沿って配置され、前記各ゲート板の一端を嵌合支持する端レールとにより構成され、前記各一対の側レール及び前記各端レールと前記各ゲート板との間、前記各開口の前記各ゲート板収納部側の端縁部と前記各ゲート板との間に、それぞれ、止水シールが介在される。
(3)各ティース型ビット格納部は、カッタースポークの内部に、複数の壁板により、各開口を箱形の一面に含む箱形に画設される。
(4)カッタースポークの外面に各ティース型ビット配置部に近接して、各ティース型ビット格納部から前記各ティース型ビット配置部に向けて回動される各ティース型ビットの回動を前記各ティース型ビット配置部で停止し回動を規制するストッパーを有する。
(5)各ティース型ビットは、各回動軸駆動装置の回動軸に着脱可能に取り付けられるカッタービットブロックと、前記カッタービットブロックに着脱可能に固定される刃先を有するカッタービット本体とからなる。
本発明のトンネル掘進機のティース型ビット取付構造では、ティース型ビットを対にして、それぞれ、カッタースポークの前側の各隅角部の内部に装備した各回動軸駆動装置の回動軸に、各回動軸の周囲を回動可能に、かつカッタースポークの前側の各隅角部に近接する各開口を通じてカッタースポークの内部に設けられるティース型ビット格納部とカッタースポークの外部でティース型ビットを切削位置まで突出させて配置するティース型ビット配置部との間を出没可能に取り付けるので、各ティース型ビットをカッタースポークの前側の各隅角部の近傍に交換可能に配置して、カッタースポークの前面板にローラービットなど他のカッタービットを並設可能とし、カッタースポークの前面板や内部空間を有効に活用することができ、各ティース型ビットを外部ケース・内部ケースを介して回動可能に支持し、各ティース型ビットにロッドを設けて外部ケース・内部ケース上で直動させる形式とは異なる形式により、構造を簡単にしてコストの低減を図ることができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の一実施の形態に係るトンネル掘進機のティース型ビット取付構造の全 体構成をトンネル掘進機の正面から示す図(正面図) 同構造の全体構成をトンネル掘進機の側面を断面して示す図(側面断面図) 同構造の要部の構成を示す図(平面断面図) 同構造の要部の構成を示す図(側面断面図) 同構造の要部の構成を示す図(正面断面図) 同構造におけるティース型ビットの取り付け、交換の流れを示す図(平面断面 図) 同構造におけるティース型ビットの取り付け、交換の流れを示す図(平面断面 図) 同構造におけるティース型ビットの取り付け、交換の流れを示す図(平面断面 図) 同構造におけるティース型ビットの主たる効果を示す図(平面断面図)
次に、この発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1、図2にこの発明の一実施の形態に係るトンネル掘進機のティース型ビット取付構造(以下、本構造という。)の構成をトンネル掘進機とともに示している。
図1、図2に示すように、ここでトンネル掘進機に、地下水位以下の地中を掘進するシールドТBMを例示している。このシールドТBM(以下、単にТBMという。)は、4翼のスポーク型カッターヘッドを備える。このカッターヘッド100は、4本のカッタースポーク110が中枢体120の外周面に90度間隔で接続され、各カッタースポーク110の最外周端間にカッターリング170が取り付けられて構成される。中枢体120は後端部に円錐台形状の旋回体130が接続され、この旋回体130の後端部に回転輪140が連結される。しかしてカッターヘッド100は、回転輪140がТBMの前部に旋回ベアリング150を介して支持され、回転輪140にギアを介してカッター駆動装置160が作動連結される。このようにしてカッターヘッド100、すなわち、4本のカッタースポーク110はカッター駆動装置160により回転駆動されるようになっている。各カッタースポーク110やカッターリング170には切羽を切削する複数のカッタービットが装着される。この種のТBMの場合、通常、さまざまな地盤を想定して、ローラービット、先行ビット、ティース型ビットなどが併設される。なお、図1、図2では、カッターヘッド100の中心部を除き、ティース型ビットCのみの配置例が示されている。これらのカッタービットは固定型のティース型ビットなどを除いて交換可能に取り付けられる。各カッタースポーク110は、断面略四角形の略角筒形に形成されて、前面板111、両側の側面板112、後面板113を有し、内部がカッター室114として、ТBMの本体内部に連通されて、本体内部から入退可能で、大気圧下でカッタービットの取付・交換作業が可能になっている。ТBMの本体前面で回転輪140の周囲に隔壁190が設けられ、本体前面の外周にはカッターフード200が突設される。しかしてこれら隔壁190、カッターフード200と、カッターヘッド100との間に切羽室101が画成される。隔壁190に土圧計が埋設され、この土圧計で切羽室101内に充満された泥土の圧力が検出される。隔壁190の下方にはスクリューコンベアなどからなる排土装置210が装着され、この排土装置210により、切羽室101内の泥土が排出され、切羽室101内の泥土圧が一定に保持される。このようにして切羽室101内の泥土圧が一定に保持され、ТBMの掘進が制御される。なお、ТBMには、周知のとおり、ТBMの掘進に使用するシールドジャッキが搭載されるが、ここではその図示を省略してある。
本構造は、複数のカッタービットを取り付けられた複数(ここでは4本)のカッタースポーク110を有するカッターヘッド100を備え、各カッタースポーク110内に各カッタービットを大気圧下で取り付け、交換可能な作業空間(カッター室114)を有するТBMにおいて、各カッタースポーク100内でカッタースポーク100に特にティース型ビットCを取り付け、交換するためのものである。
そして本構造では、カッタースポーク110の地盤の切羽に相対する前面板111とその両側の各側面板112との間でカッタースポーク110の前側の両隅角部の内部にカッタースポーク110の長さ方向に所定の間隔で、多数のティース型ビット取付部Aが装備され、これらのティース型ビット取付部Aに、多数のティース型ビットCが着脱可能にかつカッタースポーク110の内部と外部との間を進退可能に取り付けられる。このようにして各ティース型ビットCはカッタースポーク110の内部で交換可能に取り付けられ、カッタースポーク110の外部に刃先を切削位置に向けて突出されるようになっている。
図3、図4及び図5に本構造の要部、すなわち、各カッタースポーク110の前側の各隅角部内部における各ティース型ビットの取付部Aの構成を示している。
図3に示すように、本構造では、カッタースポーク110の前側の各隅角部の内部に一対のティース型ビットの取付部Aとして装備される、回動軸11及び回動軸11を回転駆動する駆動部14(図4参照)を有する一対の回動軸駆動装置1と、カッタースポーク110に前側の各隅角部に近接してティース型ビットCが通過可能に形成され、それぞれ、ゲート板3で開閉される一対の開口2とを備える。
そして、これに対して、ティース型ビットCは対にして、それぞれ、各回動軸駆動装置1の回動軸11に、各回動軸11の周囲を回動可能に、かつ各開口2を通じてカッタースポーク110の内部に設けられるティース型ビット格納部4とカッタースポーク110の外部でティース型ビットCを切削位置まで突出させて配置するティース型ビット配置部5との間を出没可能に取り付けられる。
各回動軸駆動装置1は軸心をカッタースポーク110の長手方向(軸方向)に向けて構成される。そして、各開口2はカッタースポーク110の前側の各隅角部に近接して両側の側面板112に形成される。
この場合、各回動軸駆動装置1は一対の軸受金具13と各軸受金具13間に回転可能に軸支される回動軸11とからなる。回動軸11にはティース型ビット取付用の軸金具12が取り付けられ、この軸金具12が回動軸11から直角方向に突出される。この回動軸11の上端には、図4に示すように、この回動軸11の駆動部14をなす回動レバー141が作動連結される。なお、駆動部14は電動モータ他各種のモータで構成されてもよい。各軸受金具13はカッタースポーク110の前側の各隅角部に近接して前面板111の内面に相互に対向して設置固定され、各軸受金具13間の回動軸11がカッタースポーク110の前側の各隅角部に沿って配置される。なお、この場合、各回動軸駆動装置1の長さ(高さ)は後述するティース型ビットCの高さよりも大きい。
また、この場合、各開口2はカッタースポーク110の前面板111の両側が切り欠かれ、その後方の両側面板112の前端から後端方向に向けて全体として横長の矩形状に、各回動軸駆動装置1の回動軸11がカッタースポーク110の外部に露出可能に形成される。なお、この場合、各開口2は後述のティース型ビットCが通過可能であれば、その大きさは任意であるが、ここでは、本構造をコンパクトにするため、ティース型ビットCが通過可能な最小限の開口面積になっている。
各ゲート板3は、各開口2に応じて、各開口2を開閉可能に各開口2よりも大きい矩形状に形成される。
各ゲート板3が各開口2で開閉可能に、カッタースポーク110の内部に各開口2に隣接してゲート板収納部30が設けられ、各ゲート板収納部30と各開口2との間にガイドレール31が配設される。
この場合、各ゲート板収納部30はカッタースポーク110の各側面板112の各開口2の後部側の内面に沿って設けられる。
また、各ガイドレール31は、図5に示すように、各ゲート板3が嵌合して滑動可能に溝形のレール(溝310を有するレール)からなり、図4に示すように、各ゲート板収納部30から各開口2の両側縁部に沿って延び、各ゲート板3の両側部を嵌合支持する一対の側レール311と、各開口2の各ゲート板収納部30とは反対側の端縁部、この場合は前側の端縁部に沿って配置され、各ゲート板3の一端を嵌合支持する端レール312とにより構成される。ここで各ガイドレール31は、図4に示すように、各ゲート板収納部30と各開口2との間、より詳しく言えば、各ゲート板収納部30の各開口2側の端部と各開口2の内側(この「内側」は各側面板112の各開口2面の内側(内方側)をいう。以下、同じ。)との間に配置可能に、側面視長方形の枠状に形成されて、各ゲート板収納部30の開口2側の端部から平行に各開口2の内側で各開口2の上下両側縁部に沿って延び、各ゲート板3の上下両側部を嵌合支持する一対の側レール311と、一対の側レール311間で各開口2の各ゲート板収納部30とは反対側の端縁部、この場合は前側の端縁部に沿って配置され、各ゲート板3の前端を嵌合支持する端レール312と、一対の側レール311間で各開口2の各ゲート板収納部30側の端縁部、この場合は後側の端縁部に各側レール311の各溝310の両側に並列に配置され、各側レール311を端レール312とともに支持する一対の支柱313(図4、図5参照)とを有する。一対の支柱313間はゲート板3の通過口314(図5参照)になっている。このようにして各ガイドレール31はカッタースポーク110の各側面板112の内面に固定され、各ゲート板収納部30と各開口2との間に設置される。
また、この場合、図3に示すように、各ゲート板収納部30に伸縮式のゲート板駆動装置32が設置される。このゲート板駆動装置32は、例えば油圧ジャッキ、ジャーナルジャッキ、ラックピニオン機構などで、これら既成の機器から適宜選択される。ここでは、油圧ジャッキが用いられる。このゲート板駆動装置32は各ゲート板収納部30の後部側に各ゲート板3に対して内側(各側面板112とは反対側)に並列に設置される。
さらに、この場合、各一対の側レール311の溝310及び各端レール312の溝310と各ゲート板3との間、各開口2の各ゲート板収納部30側の端縁部と各ゲート板3との間に、それぞれ、図示されない止水シールが介在される。
かくして各ゲート板3は各ゲート板収納部30と各開口2との間を各ガイドレール31を介して進退可能に配置される。そして、各ゲート板3は各ゲート板駆動装置32に作動連結され、各ゲート板駆動装置32により進退駆動される。この場合、各ゲート板3の後端部に各ゲート板収納部30の各油圧ジャッキのロッド先端が連結されて、各ゲート板3は各油圧ジャッキのロッドの前進後退運動により、各ゲート板収納部30と各開口2との間を進退駆動され、各開口2が開閉される。
図3に示すように、カッタースポーク110の内部、特に前面板111と両側の各側面板112との間で前側の各隅角部から一定のエリアがそれぞれ、各開口2を各ティース型ビットCの出入り口とするティース型ビット格納部4になっている。
この場合、各ティース型ビット格納部4は、カッタースポーク110の内部に、複数の壁板(鋼板)41により、各開口2を箱形の一面に含む箱形に画設される。また、この場合、複数の壁板41は、カッタースポーク110の各側面板112の内面において、各開口2の前側の端縁部に対応する位置で各ガイドレール31から各側面板112に対して直角に前面板111に沿って突出配置される前板411と、各開口2の後側の端縁部に対応する位置で各ガイドレール31から各側面板112に対して直角に突出配置され、外方側(開口側)の略半面を前面板111に対して平行な平行板412aとし、内方側の略半面を前板411方向に斜めの傾斜板412bとする後板412と、前板411と後板412との間に配置される側板413と、各開口2の上側の側縁部に対応する位置で各ガイドレール31から各側面板112、前面板111に対して直角に突出配置される上板414(図5参照)と、各開口2の下側の側縁部に対応する位置で各ガイドレール31から各側面板112、前面板111に対して直角に突出配置される下板415(図5参照)とからなる。各ティース型ビット格納部4は、これら各板411-414(下板415を除く。)が相互に接合固定され、各開口2の内側で各側面板112の内面に固着されて、各開口2の内側で平面断面5角形の6面体からなる格納庫40になっている。各壁板41、これら壁板41からなる各格納庫40はТBMに作用する水圧、泥土圧、裏込め圧などに対して十分な剛性と強度を有する。既述のとおり、各開口2は、各ティース型ビットCを各格納庫40に出入りさせるための出入り口(通過口)である。各開口2が各ゲート板3により開閉自在により、各格納庫40は開放密閉自在になっている。また、この格納庫40は、図5に示すように、下板415が前板411、側板413、後板412の下部にボルトにより着脱可能に取り付けられて、下面が開口410として開放可能であり、この開口410を通じて、回動軸駆動装置1にティース型ビットCの取付・交換作業が行われるようになっている。なお、この下面の開口410に代えて、側板413又は後板412に開口を設け、この開口に蓋板をボルトにより着脱可能に取り付けて、この開口を開閉するようにしてもよい。そして、図3に示すように、後板412の平行板412aに貫通して排泥バルブ42が設けられる。なお、既述の各回動軸駆動装置1の各回動軸11の上端は、図4に示すように、各格納庫40の上板414から上方に突出されて、各回動軸11の上端に回動レバー141が作動連結される。
図3に示すように、カッタースポーク110の外部、特に各側面板112の両側各開口2の内周縁部の前側の一部から前面板111よりも前方所定の位置までのエリアがそれぞれ、ティース型ビットCを切削位置まで突出させて配置するティース型ビット配置部5になっている。
この場合、各ティース型ビット配置部5は各側面板112の両側各開口2の内周縁部で各回動軸駆動装置1に対向する位置から各開口2の内周縁部に沿って前方に各ティース型ビットCの長さ分の位置までの仮想直線5L上に設けられる。
そして、カッタースポーク110の外面に各ティース型ビット配置部5に近接して、後述するように各ティース型ビット格納部4から各ティース型ビット配置部5に向けて回動される各ティース型ビットCの回動を各ティース型ビット配置部5で停止し回動を規制するストッパー6が対にして設けられる。
この場合、各ストッパー6は平面断面台形のブロックからなる。各ストッパー6は台形の下底に当たる一面(以下、受け面61という。)が各ティース型ビット配置部5の仮想直線5L上に沿って配置されて、カッタースポーク110の前面板111の各側部に固着される。このようにして各ストッパー6の受け面61で各ティース型ビットCを受け、各ティース型ビット配置部5に固定するようになっている。
図3に示すように、一対のティース型ビットCは、各回動軸駆動装置1の回動軸11の軸金具12に取り付けられる。各ティース型ビットCは、カッタービットブロックC1と、カッタービットブロックC1にボルトBにより着脱可能に固定されるカッタービット本体C2とからなり、カッタービットブロックC1が各回動軸11の軸金具12にボルトB´(図示せず)により着脱可能に取り付けられる。なお、この場合、各ティース型ビットCは、全体がブロック状で、カッタースポーク110外部の各ティース型ビット配置部5に配置された状態で、内側面がティース型ビット配置部5の仮想直線5L上に一致する平面に、後面が内側面の後端部から側方へ直角に延びる平面に、前面が内側面の前端部から斜め前方へ、後面よりも幅広に延びる平面に、外側面が後面の外側側部から前面の外側側部に向けて外側に斜めに延びる平面に形成されていて、前面と外側面との間の角部が刃先になっている。
このようにして各ティース型ビットCは各回動軸駆動装置1に各回動軸11の周囲を回動可能に連結されて、各回動軸11の回動レバー141の回動により、各側面板112の各開口2を通じてカッタースポーク110内部の各ティース型ビット格納部4とカッタースポーク110外部の各ティース型ビット配置部5との間を出没可能に装備され、各ティース型ビットCがカッタースポーク110の内部で交換可能に、カッタースポーク110の外部に刃先を切削位置に向けて突出可能になっている。
図6、図7及び図8に本構造におけるティース型ビットCの取り付け、交換の流れを示している。
図6に示すように、一対のティース型ビットCはそれぞれ、カッタースポーク110内の各ティース型ビット格納部4、この場合は各格納庫40で取り付けられる。この場合、各側面板112の各開口2はゲート板3で閉じられており、この状態が各ゲート板駆動装置32によりロックされる。このティース型ビットCの取り付けでは、各格納庫40の下面が蓋板の下板415(図5参照)を取り外されて開口され、この開口410(図5参照)を通じて、大気圧下のカッター室114内の作業区域で取付作業が行われる。各ティース型ビットCは各カッタービットブロックC1が各回動軸駆動装置1の回動軸11の軸金具12にボルトBにより取り付けられる。各格納庫40で各回動軸駆動装置1に各ティース型ビットCの取り付けを完了すると、各格納庫40の下面に蓋板の下板415(図5参照)がボルトにより取り付けられて、下面開口410(図5参照)が閉じられる。そして、図7に示すように、各側面板112の各開口2の各ゲート板3が各ゲート板駆動装置32の駆動により後退されて各ゲート板収納部30に収納され、各開口2が開けられる。この状態から、各格納庫40上部の回動レバー141(図4参照)の開口2方向への回動により各格納庫40内の各回動軸駆動装置1の回動軸11が同方向に回動されて、各格納庫40内の各ティース型ビットCが各開口2に向けて回動され、各開口2を通して各ティース型ビット配置部5まで回動される。各ティース型ビットCが各ティース型ビット配置部5まで回動されると、各ティース型ビットCは前面板111両側部の各ストッパー6の受け面61に衝接して停止され、回動を規制される。ここで回動レバー141(図4参照)は図示されないロック部によりロックされて、各回動軸駆動装置1とともに各ティース型ビットCが回動規制される。かくして各ティース型ビットCは地盤(切羽)に対する掘削位置まで突出されて固定される。このように各ティース型ビットCが各ティース型ビット配置部5に配置されると、図8に示すように、各ゲート板駆動装置32が前進駆動(この場合、油圧ジャッキのロッドが伸長)されて、各ゲート板3が各ゲート板収納部30から各開口2に向けて前進され、各ゲート板3の前側の端部が各回動軸駆動装置1の各軸金具12に圧接して、各開口2が閉じられる。
このТBMで地盤を掘削するときは、図1、図2を参照すると、4本のカッタースポーク110からなるカッターヘッド100を地盤の切羽に押し当て回動させながら切羽を掘削して、ТBMが前進する。この場合、図示は省略するが、地盤が硬岩の場合は、主にローラービットで切羽を切削する。このとき、ローラービットの刃高をティース型ビットの刃高よりも大きくする。地盤が硬岩から軟岩や硬質地盤、軟質地盤に変化すると、ローラービットによる地盤の掘削が難しくなり、この場合は、ローラービットを外して、ティース型ビットで切羽を切削する。なお、ティース型ビットはローラービットにより切削されたズリを掻き込む作用もある。
このカッターヘッド100の各ティース型ビットCは、地盤を切削していくうちに摩耗、損耗し、各ティース型ビットCを交換する必要がある。このために、カッタースポーク110の内部から大気圧下でティース型ビットCを交換することが求められる。
各ティース型ビットCを交換する場合、図8、図7に示すように、まず、各ゲート板駆動装置32が後退駆動(この場合、油圧ジャッキのロッドが収縮)されて、各ゲート板3が各開口2から各ゲート板収納部30に向けて後退し、各ゲート板収納部30に収納されて、各開口2が開けられる。次に、各格納庫40上部の回動レバー141(図4参照)の図示されないロック部が解除されて、各回動レバー141が各開口2とは反対方向へ回動される。これにより各格納庫40内の各回動軸駆動装置1の回動軸11が同方向に回動されて、各格納庫40内の各ティース型ビットCが各開口2に向けて回動され、各開口2を通して各格納庫40まで回動し各格納庫40に格納される。各ティース型ビットCが各格納庫40に格納されると、各回動レバー141(図4参照)が図示されないロック部によりロックされて、各回動軸駆動装置1とともに各ティース型ビットCが回動規制される。そして、図6に示すように、各ゲート板駆動装置32が前進駆動(この場合、油圧ジャッキのロッドが伸長)されて、各ゲート板3が各ゲート板収納部30から各開口2に向けて前進し、各ゲート板3の前側の端部が端レール312(図4参照)の溝310に止水シールを介して押し込まれて、各開口2が閉じられ、各格納庫40が外水圧と切り離される。
続いて、各格納庫40の下面からボルトを抜き取り蓋板の下板415(図5参照)が取り外されて、下面開口410(図5参照)が開けられる。この開口410を通じて、大気圧下のカッター室114内の作業区域でティース型ビットCの交換作業が行われる。すなわち、各ティース型ビットCのカッタービットブロックC1からボルトBを抜き取り、カッタービットブロックC1からカッタービット本体C2が取り外される。そして、新たなカッタービット本体C2が各ティース型ビットCのカッタービットブロックC1にボルトBにより取り付けられる。ティース型ビットCが2分割されていることで、ティース型ビットCの交換がしやすくなっている。
各ティース型ビットCの交換の完了後、各格納庫40の下面に蓋板の下板415(図5参照)がボルトにより取り付けられて、下面開口410(図5参照)が閉じられる。そして、図7に示すように、各側面板112の各開口2の各ゲート板3が各ゲート板駆動装置32の後退駆動(この場合、各油圧ジャッキのロッドの収縮)により後退されて各ゲート板収納部30に収納され、各開口2が開けられる。この状態から、各格納庫40上部の回動レバー141(図4参照)の開口2方向への回動により各格納庫40内の各回動軸駆動装置1の回動軸11が同方向に回動されて、各格納庫40内の各ティース型ビットCが各開口2に向けて回動され、各開口2を通して各ティース型ビット配置部5まで回動される。各ティース型ビットCが各ティース型ビット配置部5まで回動されると、各ティース型ビットCは前面板111両側部の各ストッパー6の受け面61に衝接して停止され、回動を規制される。ここで回動レバー141は図示されないロック部によりロックされて、各回動軸駆動装置1とともに各ティース型ビットCが回動規制される。かくして各ティース型ビットCは地盤(切羽)に対する掘削位置まで突出されて固定される。このように各ティース型ビットCが各ティース型ビット配置部5に配置されると、図8に示すように、各ゲート板駆動装置32が前進駆動(この場合、油圧ジャッキのロッドが伸長)されて、各ゲート板3が各ゲート板収納部30から各開口2に向けて前進され、各ゲート板3の前側の端部が各回動軸駆動装置1の各軸金具12に圧接して、各開口2が閉じられる。このようにしてТBMはカッタースポーク110を回転させて掘進を再開する。
このようなティース型ビットCの取り付け・交換形式により、大気圧下のカッタースポーク110内部(カッター室114)で作業員がティース型ビットCの取り付け、交換を容易かつ確実に行うことができる。
以上説明したように、本構造によれば、次のような本構造独自の格別な効果を奏する。
本構造では、ティース型ビットCを対にして、それぞれ、カッタースポーク110の前側の各隅角部の内部に装備した各回動軸駆動装置1の回動軸11に、各回動軸11の周囲を回動可能に、かつカッタースポーク110の前側の各隅角部に近接する各開口2を通じてカッタースポーク110の内部に設けられるティース型ビット格納部4とカッタースポーク110の外部でティース型ビットCを切削位置まで突出させて配置するティース型ビット配置部5との間を出没可能に取り付けるので、図9に示すように、各ティース型ビットCをカッタースポーク110の前側の各隅角部の近傍に交換可能に配置して、カッタースポーク110の前面板111にローラービットなど他のカッタービットを並設可能とし、カッタースポーク110の前面板111や内部空間を有効に活用することができる。そして、各ティース型ビットCを従来のように外部ケース・内部ケースを介して回動可能に支持し、各ティース型ビットにロッドを設けて外部ケース・内部ケース上で直動させる形式とは異なる形式でも、構造を簡単にしてコストの低減を図ることができる。
本構造では、各回動軸駆動装置1を軸心をカッタースポーク110の長手方向(軸方向)に向けて構成し、各開口2をカッタースポーク110の前側の各隅角部に近接して両側の側面板112に形成するので、本構造を簡単にして、コストの低減に資することができる。また、各回動軸駆動装置1の軸心をカッタースポーク110の長手方向に向けたことで、各回動軸11や各ティース型ビットCをカッタースポーク110の長手方向に着脱することができ、カッタースポーク110内の狭い作業空間でも、各回動軸11や各ティース型ビットCの取り付け、取り外し及び交換を容易に行うことができる。
本構造では、カッタースポーク110の内部に各開口2に隣接してゲート板収納部30を有し、各ゲート板収納部30と各開口2との間にガイドレール31を配設して、各ゲート板3を各ゲート板収納部30と各開口2との間を各ガイドレール31を介して進退可能に配置し、併せて各ゲート板収納部30に伸縮式のゲート板駆動装置32を設置し、各ゲート板3を各ゲート板駆動装置32に作動連結して、各ゲート板駆動装置32により進退駆動するようにしたので、各ゲート板3の開閉機構を簡単な構造で低コストに実現することができる。
本構造では、各ガイドレール31に溝形のレールを用い、各ガイドレール31を各ゲート板収納部30から各開口2の両側縁部に沿って延び、各ゲート板3の両側部を嵌合支持する一対の側レール311と、各開口2の各ゲート板収納部30とは反対側の端縁部に沿って配置し、各ゲート板3の一端を嵌合支持する端レール312とにより構成し、各一対の側レール311及び各端レール312と各ゲート板3との間、各開口2の各ゲート板収納部30側の端縁部と各ゲート板3との間に、それぞれ、止水シールを介在するので、各格納庫40を外水圧と確実に切り離すことができる。
本構造では、各ティース型ビット格納部4を、カッタースポーク110の内部に、複数の壁板41により、各開口2を箱形の一面に含む箱形に画設するので、各ティース型ビット格納部4をТBMに作用する泥水圧、泥土圧などから保護することができる。
本構造では、カッタースポーク110の外面に各ティース型ビット配置部5に近接して、各ティース型ビット格納部4から各ティース型ビット配置部5に向けて回動される各ティース型ビットCの回動を各ティース型ビット配置部5で停止し回動を規制するストッパー6を有するので、各ティース型ビットCをカッタースポーク110外部の各ティース型ビット配置部5に確実に位置決めすることができる。
本構造では、各ティース型ビットCは、各回動軸駆動装置1の回動軸11に着脱可能に取り付けられるカッタービットブロックC1と、カッタービットブロックC1に着脱可能に固定される刃先を有するカッタービット本体C2とからなるので、ティース型ビットCの刃先が摩耗、損耗した場合に、カッタービットブロックC1からカッタービット本体C2を取り外して新たなカッタービット本体C2に交換すればよく、ティース型ビットCの交換を簡単に行うことができる。
なお、この実施の形態では、各回動軸駆動装置1は軸心をカッタースポーク110の長手方向(長さ方向)に向けて構成され、各開口2はカッタースポーク110の前側の各隅角部に近接して両側の側面板112に形成されるものとしたが、各回動軸駆動装置は軸心をカッタースポークの幅方向(前面板の左右方向)に向けて構成され、各開口はカッタースポークの前側の各隅角部に近接して前面板の両側に形成されてもよい。この場合、カッタースポークの内部に前面板の各開口に隣接して上部又は下部にゲート板収納部を設け、各ゲート板収納部と各開口との間にガイドレールを配設して、各ゲート板を各ゲート板収納部と各開口との間を各ガイドレールを介して昇降可能に配置する。そして、各ゲート板収納部に伸縮式のゲート板駆動装置を設置して、各ゲート板を各ゲート板駆動装置に作動連結し、各ゲート板駆動装置により昇降駆動する。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、この実施の形態では、カッタースポーク110の内部に各開口2に隣接して後部にゲート板収納部30を有し、各ゲート板収納部30と各開口2との間にガイドレール31を配設して、各ゲート板3を各ゲート板収納部30と各開口2との間を各ガイドレール31を介して前進後退可能に配置するものとしたが、カッタースポークの内部に各開口に隣接して上部又は下部にゲート板収納部を設け、各ゲート板収納部と各開口との間にガイドレールを配設して、各ゲート板を各ゲート板収納部と各開口との間を各ガイドレールを介して昇降可能に配置するようにしてもよい。この場合、上部又は下部の各ゲート板収納部に伸縮式のゲート板駆動装置を設置し、各ゲート板を各ゲート板駆動装置に作動連結して、各ゲート板駆動装置により昇降駆動する。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、この実施の形態では、各ガイドレール31は溝形のレールからなり、各ガイドレール31を、各開口2後部の各ゲート板収納部30から各開口2の両側縁部に沿って延び、各ゲート板3の両側部を嵌合支持する一対の側レール311と、各開口2の各ゲート板収納部30とは反対側の端縁部に沿って配置し、各ゲート板3の一端を嵌合支持する端レール312とにより構成し、各一対の側レール311及び各端レール312と各ゲート板3との間、各開口2の各ゲート板収納部30側の端縁部と各ゲート板3との間に、それぞれ、止水シールを介在するものとしたが、各ガイドレールに同様に溝形のレールを用い、各ガイドレールを、各開口上部又は下部の各ゲート板収納部から各開口の両端縁部に沿って延び、各ゲート板の両端部を嵌合支持する一対の端レールと、各開口の各ゲート板収納部とは反対側の側縁部に沿って配置し、各ゲート板の一側部を嵌合支持する側レールとにより構成して、各一対の端レール及び各側レールと各ゲート板との間、各開口の各ゲート板収納部側の端縁部と各ゲート板との間に、それぞれ、止水シールを介在してもよい。このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
ТBMシールドТBM(トンネル掘進機)
A ビット取付部
1 回動軸駆動装置
11 回動軸
12 軸金具
13 軸受金具
14 駆動部
141 回動レバー
2 開口
3 ゲート板
30 ゲート板収納部
31 ガイドレール
310 溝
311 側レール
312 端レール
313 支柱
314 通過口
32 ゲート板駆動装置(油圧ジャッキ)
4 ティース型ビット格納部
40 格納庫
41 壁板(鋼板)
410 開口
411 前板
412 後板
412a 平行板
412b 傾斜板
413 側板
414 上板
415 下板(蓋板)
42 排泥バルブ
5 ティース型ビット配置部
5L 仮想直線
6 ストッパー
61 受け面
C ティース型ビット
C1 カッタービットブロック
C2 カッタービット本体
B ボルト
100 カッターヘッド
101 切羽室
110 カッタースポーク
111 前面板
112 側面板
113 後面板
114 カッター室
120 中枢体
130 旋回体
140 回転輪
150 旋回ベアリング
160 カッター駆動装置
170 カッターリング
180 撹拌翼
190 隔壁
200 カッターフード
210 排土装置(スクリューコンベア)

Claims (8)

  1. 複数のカッタービットを取り付けられた複数のカッタースポークを有するカッターヘッドを備え、前記各カッタースポーク内に前記各カッタービットを大気圧下で取り付け、交換可能な作業空間を有するトンネル掘進機において、前記各カッタースポーク内で前記カッタースポークにティース型ビットを取り付け、交換するためのトンネル掘進機のティース型ビット取付構造であって、
    前記カッタースポークの前側の各隅角部の内部に装備され、回動軸及び前記回動軸を回転駆動する駆動部を有する一対の回動軸駆動装置と、
    前記カッタースポークに前記前側の各隅角部に近接して前記ティース型ビットが通過可能に形成され、それぞれ、ゲート板で開閉される一対の開口と、
    を備え、
    前記ティース型ビットは対にして、それぞれ、前記各回動軸駆動装置の前記回動軸に、前記各回動軸の周囲を回動可能に、かつ前記各開口を通じて前記カッタースポークの内部に設けられるティース型ビット格納部と前記カッタースポークの外部でティース型ビットを切削位置まで突出させて配置するティース型ビット配置部との間を出没可能に取り付けられる、
    ことを特徴とするトンネル掘進機のティース型ビット取付構造。
  2. 各回動軸駆動装置は軸心をカッタースポークの長手方向に向けて構成され、各開口はカッタースポークの前側の各隅角部に近接して両側の側面板に形成される請求項1に記載のトンネル掘進機のティース型ビット取付構造。
  3. カッタースポークの内部に各開口に隣接してゲート板収納部を有し、前記各ゲート板収納部と前記各開口との間にガイドレールが配設されて、各ゲート板は前記各ゲート板収納部と前記各開口との間を前記各ガイドレールを介して進退可能に配置される請求項1又は2に記載のトンネル掘進機のティース型ビット取付構造。
  4. 各ゲート板収納部に伸縮式のゲート板駆動装置が設置され、各ゲート板は前記各ゲート板駆動装置に作動連結され、前記各ゲート板駆動装置により進退駆動される請求項3に記載のトンネル掘進機のティース型ビット取付構造。
  5. 各ガイドレールは溝形のレールからなり、各ゲート板収納部から各開口の両側縁部に沿って延び、各ゲート板の両側部を嵌合支持する一対の側レールと、各開口の前記各ゲート板収納部とは反対側の端縁部に沿って配置され、前記各ゲート板の一端を嵌合支持する端レールとにより構成され、前記各一対の側レール及び前記各端レールと前記各ゲート板との間、前記各開口の前記各ゲート板収納部側の端縁部と前記各ゲート板との間に、それぞれ、止水シールが介在される請求項3又は4に記載のトンネル掘進機のティース型ビット取付構造。
  6. 各ティース型ビット格納部は、カッタースポークの内部に、複数の壁板により、各開口を箱形の一面に含む箱形に画設される請求項1乃至5のいずれかに記載のトンネル掘進機のティース型ビット取付構造。
  7. カッタースポークの外面に各ティース型ビット配置部に近接して、各ティース型ビット格納部から前記各ティース型ビット配置部に向けて回動される各ティース型ビットの回動を前記各ティース型ビット配置部で停止し回動を規制するストッパーを有する請求項1乃至6のいずれかに記載のトンネル掘進機のティース型ビット取付構造。
  8. 各ティース型ビットは、各回動軸駆動装置の回動軸に着脱可能に取り付けられるカッタービットブロックと、前記カッタービットブロックに着脱可能に固定される刃先を有するカッタービット本体とからなる請求項1乃至7のいずれかに記載のトンネル掘進機のティース型ビット取付構造。
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