JP2002147175A - トンネル掘削機及びカッタ交換方法 - Google Patents

トンネル掘削機及びカッタ交換方法

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JP2002147175A
JP2002147175A JP2000349128A JP2000349128A JP2002147175A JP 2002147175 A JP2002147175 A JP 2002147175A JP 2000349128 A JP2000349128 A JP 2000349128A JP 2000349128 A JP2000349128 A JP 2000349128A JP 2002147175 A JP2002147175 A JP 2002147175A
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Japan
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cutter
rotating body
excavator
disk
cutter head
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Application number
JP2000349128A
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English (en)
Inventor
Shinichi Konta
眞一 紺田
Takashi Mitsui
隆 三井
Takeshi Nakagawa
毅 中川
Kunihiro Nagamori
邦博 永森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kajima Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル掘削機及びカッタ交換方法におい
て、ディスクカッタ交換作業の作業性及び安全性の向上
を図る。 【解決手段】 シールド掘削機において、掘削機本体1
1の前部にカッタヘッド14を駆動回転可能に装着し、
このカッタヘッド14のカッタスポーク15に複数のサ
ドル37を固定し、各サドル37にカッタヘッド14の
放射方向の軸心O 1 により回動自在な回転体41を装着
し、この回転体41の前部にディスクカッタ16を着脱
自在に装着すると共に、回転体41のウォームホイール
51にサドル37のウォームギヤ53を噛み合わせ、回
転体41を回動してディスクカッタ16を後方に向か
せ、交換室31でディスクカッタ16を交換可能とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘削機な
どのトンネル掘削機及びこのトンネル掘削機のカッタヘ
ッドに装着されたディスクカッタを交換するカッタ交換
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、土圧式シールド掘削機は、円筒
形状をなす掘削機本体の前部に駆動回転可能な円盤形状
をなすカッタヘッドが回転自在に装着され、このカッタ
ヘッドにはディスクカッタやカッタビットが多数取付け
られる一方、後部には掘削機本体を前進させる多数のシ
ールドジャッキが装着されると共に、既設トンネルの内
壁面にセグメントを組み付けるエレクタ装置が装着され
て構成されている。従って、カッタヘッドを回転しなが
らシールドジャッキを伸長させると、既設セグメントか
らの掘削反力を得て掘削機本体が前進し、ディスクカッ
タやカッタビットが前方の地盤を掘削し、トンネルを形
成することができる。
【0003】近年、トンネルは長距離化の傾向にあり、
トンネル掘削の作業中にカッタヘッドに装着されたディ
スクカッタやカッタビットが摩耗してしまう。このディ
スクカッタやカッタビットが摩耗すると、地盤の掘削効
率が低下するので掘削作業を停止して磨耗した各カッタ
を交換しなければならない。ところが、このカッタの交
換作業は、切羽とバルクヘッドとの間のチャンバを含む
空間内の泥水や掘削土砂を外部に排出し、この空間に空
気を供給して圧気することで、切羽の崩落を抑制した状
態で、作業者がこの圧気空間に入ってディスクカッタや
カッタビットの交換作業を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
カッタの交換作業では、泥水や掘削土砂の排出や圧気を
行うための作業時間が長くかかってしまい作業性が良く
ない。また、作業者は作業空間を圧気したといっても地
震等により切羽が崩落する虞があり、更なる作業者の安
全確保が望まれている。
【0005】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、ディスクカッタ交換作業の作業性及び安全性の
向上を図ったトンネル掘削機及びカッタ交換方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明のトンネル掘削機は、筒状をなす掘
削機本体と、該掘削機本体を前進させる推進ジャッキ
と、前記掘削機本体の前部に駆動回転可能に装着された
カッタヘッドと、該カッタヘッドの前部に掘進方向と交
差する軸心により回動自在に装着された回転体と、前記
カッタヘッドから前方に突出するように該回転体に着脱
自在に装着されたディスクカッタと、該ディスクカッタ
が後方に向くように前記回転体を所定角度回動する回動
手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2の発明のトンネル掘削機で
は、前記回転体は前記カッタヘッドの中心から放射方向
に沿った軸心により回動自在に支持され、前記ディスク
カッタは該回転体の回転軸心と平行な軸心により回転自
在に支持されたことを特徴としている。
【0008】また、請求項3の発明のトンネル掘削機で
は、前記カッタヘッドには前記ディスクカッタが前方に
突出するための開口部が形成され、前記回転体は該ディ
スクカッタが後方に向くように所定角度回動したときに
は、前記開口部を閉塞可能であることを特徴としてい
る。
【0009】また、請求項4の発明のトンネル掘削機で
は、前記回転体の後方に作業者が前記掘削機本体内から
入室してカッタを交換可能なほぼ大気圧状態の交換室を
設けたことを特徴としている。
【0010】また、請求項5の発明のトンネル掘削機で
は、前記ディスクカッタは前記回転体の回動軌跡内に位
置していることを特徴としている。
【0011】また、請求項6の発明のカッタ交換方法
は、カッタヘッドの前面から突出して装着されたディス
クカッタを、該ディスクカッタを支持した回転体と共に
回動して後方に向かせ、他のディスクカッタと交換した
後、再び前記回転体と共に回動して前方に向かせて所定
位置に固定することを特徴とするものである。
【0012】また、請求項7の発明のカッタ交換方法で
は、前胴と後胴とを連結する中折れジャッキを収縮駆動
して該前胴を前記カッタヘッドと共に後退させてから、
前記ディスクカッタの交換作業を開始することを特徴と
している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1に本発明の一実施形態に係るトンネル
掘削機としてのシールドの概略断面、図2にシールド掘
削機の正面視、図3にディスクカッタの正面視、図4に
図3にIV−IV断面、図5に図3のV−V断面、図6にデ
ィスクカッタの交換作業を表す概略を示す。
【0015】本実施形態のシールド掘削機において、図
1及び図2に示すように、掘削機本体11は円筒形状を
なす前胴11aと後胴11bとが屈曲自在に連結され、
複数の中折れジャッキ12によって屈曲可能となってい
る。この掘削機本体11の前胴11aの前部には軸受1
3によってカッタヘッド14が回転自在に装着されてい
る。このカッタヘッド14は、放射状に設けられた複数
のカッタスポーク15を有し、この各カッタスポーク1
5の前面には多数のディスクカッタ16が装着されると
共に、側部にスクレーパ17が装着されている。また、
カッタヘッド14の後部にはリングギア18が固定され
る一方、掘削機本体11には旋回モータ19が取付けら
れ、この旋回モータ19の駆動ギア20がこのリングギ
ア18に噛み合っている。従って、旋回モータ19を駆
動して駆動ギア20を回転駆動すると、リングギア18
を介してカッタヘッド14を回転することができる。
【0016】また、前胴11aの前部にはカッタヘッド
14の後方に位置してバルクヘッド21が取付けられて
おり、カッタヘッド14とこのバルクヘッド21との間
にチャンバ22が形成されている。そして、このチャン
バ22の上部には一端が掘削機の外部に延設された送泥
管23の他端が開口し、チャンバ22の下部にスクリュ
ーコンベヤ24が連結されている。更に、前胴11aの
後部内周辺に周方向に沿って複数のシールドジャッキ2
5が並設されており、このシールドジャッキ25が掘進
方向後方に伸長して既設のセグメントSに押し付けるこ
とで、その反力により掘削機本体11を前進することが
できる。また、掘削機本体11の後胴11bには既設ト
ンネルの内壁面にこのセグメントSを組立てるエレクタ
装置26が設けられている。
【0017】このように構成された本実施形態のシール
ド掘削機にあっては、前述したカッタヘッド14の各カ
ッタスポーク15に装着されたディスクカッタ16が交
換可能となっている。即ち、トンネルを所定長さ掘削し
てディスクカッタ16が摩耗したときや、シートパイル
やH型鋼杭、鉄筋コンクリート杭などに障害物に接触し
て破損したときには、摩耗あるいは破損したディスクカ
ッタ16を新しいものと交換して掘削作業を継続するこ
とができるようになっている。
【0018】上述したカッタヘッド14において、各カ
ッタスポーク15はカッタヘッド14の中心部から放射
状に配設された箱型をなし、後部に作業者がカッタ交換
作業を行うことができるスペースを有するほぼ大気圧状
態の交換室31が形成されている。一方、掘削機本体1
1の前胴11aの前中央部にはカッタヘッド14の支持
板32にて区画された作業室33が形成され、掘削機本
体11側からマンロック34を介して侵入可能となって
いる。そして、作業室33と交換室31とは連結通路3
5を介して連結され、この連結通路35には開閉可能な
ゲート36が設けられている。なお、各カッタスポーク
15同志はカッタヘッド14の中心部側で連結され、各
交換室31が挿通されており、この交換室31内にはデ
ィスクカッタ16の搬送用ウインチ61が設けられてい
る。
【0019】また、このカッタスポーク15には長手方
向に沿って所定間隔で複数のサドル37が固定されてお
り、このサドル37には交換室31から前方に貫通する
開口部38が形成され、この開口部38の両側に円弧状
の回転支持部39が形成されると共に、上下に取付孔4
0が形成されている。そして、このサドル37内には回
転体41が嵌合し、弧状の外周面が回転支持部39に支
持されて複数のシール部材42を介して回動自在となっ
ている。
【0020】この回転体41の上側に形成された取付凹
部43にディスクカッタ16が収容され、この取付凹部
43の各側壁44にディスクカッタ16の支持軸16a
が係止する切欠部45が形成されており、この切欠部4
5に支持軸16aが位置して係止片46が固定ボルト4
7により固定されることで、支持軸16aが係止されて
ディスクカッタ16が回転体41に支持されることとな
る。従って、回転体41はカッタヘッド14の中心から
放射方向に沿った軸心O1 により回動自在に支持され、
ディスクカッタ16はこの回転体41の回転軸心O1
平行な軸心O2により回転自在に支持される。一方、回
転体41の下側には取付凹部48が形成され、この取付
凹部48とサドル37との間の固定片49が架設され、
固定ボルト50により固定されることで、回転体41が
サドル37に回転不能に取付けられることとなる。
【0021】また、回転体41には軸心O1 と同心のウ
ォームホイール51が一体に形成され、サドル37の取
付孔40内に位置する一方、サドル37には下方から取
付孔40の外周面に連通する一対の連通孔52が形成さ
れ、一方の連通孔52にはウォームギヤ53が挿通して
ウォームホイール51に噛み合っている。従って、図示
しないインパクトレンチによりウォームギヤ53を回転
すると、ウォームホイール51とを介して回転体41を
回転することができる。なお、他方の連通孔52にもウ
ォームギヤ53を挿通してウォームホイール51に噛み
合わせ、2つのウォームギヤ53を回転させて回転体4
1を回転させてもよい。
【0022】ここで、このように構成されたシールド掘
削機によるトンネル掘削作業、並びにディスクカッタ1
6の交換作業について説明する。
【0023】トンネルを掘削形成するには、図1及び図
2に示すように、旋回モータ19によってカッタヘッド
14を回転しながら、複数のシールドジャッキ25を伸
長して既設セグメントSへの押し付け反力によって掘削
機本体11を前進させることで、多数のディスクカッタ
16を前方の地盤に押し付けて圧砕して掘削する。そし
て、圧砕された土砂はスクレーパ17によりカッタヘッ
ド14の開口部からチャンバ22内に取り込まれ、送泥
管23から供給されたで椅子と共にスクリューコンベヤ
24によって外部に排出される。次に、シールドジャッ
キ25の何れか一つを縮み方向に作動して既設のセグメ
ントSとの間に空所を形成し、エレクタ装置26によっ
てこの空所に新しいセグメントSを装着する。この作業
の繰り返しによって所定長さのトンネルを掘削形成して
いく。
【0024】このようなトンネル掘削作業を実施してい
く過程で、長期間にわたるトンネルの掘削作業によりデ
ィスクカッタ16が摩耗して掘削能率が低下したときに
は、新しいものと交換する必要がある。このディスクカ
ッタ16の交換作業を行う場合、カッタヘッド14の旋
回及び掘削機本体11の前進を停止するが、カッタヘッ
ド14は交換するディスクカッタ16のカッタスポーク
15が上方に位置する角度で停止させる。また、中折れ
ジャッキ12を収縮して後胴11bに対して前胴11a
を後退し、各ディスクカッタ16と切羽との間に空間部
を形成しておく。
【0025】そして、掘削機本体11内の作業者がマン
ロック34から作業室33に入り、ゲート36を開けて
連結通路35を通って交換室31に入り、ここで上部の
ディスクカッタ16から順に交換していく。この場合、
掘削機本体11内は図示しない空調設備によりほぼ大気
圧状態に維持されており、一方、交換室31は回転体4
1により切羽側と仕切られ、掘削機本体11内からマン
ロック34、作業室33、連結通路35、交換室31は
それぞれ連通した遮蔽空間であり、掘削機本体11内と
同様に大気圧状態となっているため、作業者は安全にこ
の交換室31で作業を行うことができる。
【0026】作業者はこの交換室31内で、まず、図6
(a)に示すように、複数の固定ボルト50を弛緩して各
固定片49を取り外すことで、回転体41とサドル37
との係止を解除して回転体41を回動可能とする。次
に、ウォームギヤ53の端部にインパクトレンチを連結
し、このインパクトレンチを用いてウォームギヤ53を
回転し、このウォームギヤ53と噛み合うウォームホイ
ール51と共に回転体41を180°回動する。そし
て、掘進方向前方を向いていたディスクカッタ16を、
図6(b)に示すように、掘進方向後方に向かせる。この
場合、切羽が安定するようにカッタヘッド14の前方は
送泥や掘削土により所定の土圧が作用しているが、回転
体41がサドル37と嵌合してシール性を確保したまま
で回動するため、この送泥や掘削土が交換室31内に浸
入することはなく、作業者の安全が確保される。
【0027】そして、交換するディスクカッタ16が後
方に向いた状態で、固定ボルト47を弛緩して係止片4
6を取り外し、回転体41におけるディスクカッタ16
の支持を解除する。ここで、図6(c)に示すように、作
業者はディスクカッタ16を若干手前へ引出し、図1に
示すように、搬送用ウインチ61を用いてディスクカッ
タ16を吊上げ、交換室31から連結通路35、作業室
33、マンロック34を通って掘削機本体11へ搬送
し、新しいディスクカッタ16を搬送用ウインチ61に
連結し、再び交換室31まで搬送する。そして、新しい
ディスクカッタ16を回転体41に装着して固定ボルト
47及び係止片46により取付け、インパクトレンチを
用いてウォームギヤ53を回転して回転体41を180
°回動することでディスクカッタ16を前方に向かせ、
固定ボルト50及び固定片49により回転体41をサド
ル37に固定する。このとき、切羽との間に空間部が形
成されていることで、新しいディスクカッタ16が切羽
に接触することなく、容易に固定できる。
【0028】このようにして上部のディスクカッタ16
を交換すると、続いてその下部のディスクカッタ16を
順に交換していく。そして、一つのカッタスポーク15
にある全てのあるいは特定のディスクカッタ16を交換
すると、カッタヘッド14を所定角度回動し、随時該当
するディスクカッタ16を交換していく。
【0029】なお、掘削作業中に、ディスクカッタ16
の支持部に掘削土砂が詰まって回動不良が発生すること
があるが、このときには、作業者が前述のディスクカッ
タ16の交換作業と同様に、掘削機本体11内から交換
室31に入り、ここで、図4に示すように、回転体41
に予め装着されたバルブ62を有する連通管63に図示
しない吸引ホースを連結し、バルブ62を開放して吸引
ホースにより吸引することで、ディスクカッタ16の支
持部に詰まった掘削土砂を吸引除去することができ、こ
のような場合であっても、作業者が交換室31を用いて
安全に土砂排出作業を行うことができる。
【0030】このように本実施形態のシールド掘削機に
あっては、掘削機本体11の前部にカッタヘッド14を
駆動回転可能に装着し、このカッタヘッド14のカッタ
スポーク15に複数のサドル37を固定し、各サドル3
7にカッタヘッド14における放射方向の軸心O1 によ
り回動自在な回転体41を装着し、この回転体41の前
部にディスクカッタ16を着脱自在に装着すると共に、
回転体41のウォームホイール51にサドル37のウォ
ームギヤ53を噛み合わせている。
【0031】従って、作業者が交換室31内に入り、こ
こでディスクカッタ16の交換作業を行うことで、泥水
や掘削土砂の排出や圧気を行うための作業等が不要とな
ると共に、作業時間も短縮して作業コストを低減できる
と共に、作業者はカッタヘッド14の前方やチャンバ2
2など機外へ出る必要がなくなり、作業者にかかる負担
が減少して安全性が向上する。そして、カッタスポーク
15のサドル37にディスクカッタ16が支持された回
転体41を回動自在に支持すると共に、カッタスポーク
15の後部にほぼ大気圧状態の交換室31を設けたこと
で、掘削作業時やディスクカッタ16の交換時であって
も、切羽側から交換室31内への泥水等の浸入が確実に
阻止されることとなり、作業の安全を十分に確保でき
る。
【0032】また、カッタヘッド14に、回転体41を
その中心から放射方向に沿った軸心O1 により回動自在
に支持し、ディスクカッタ16をこの回転体41の回転
軸心O1 と平行な軸心O2 により回転自在に支持したこ
とで、回転するカッタヘッド14による地盤掘削時に、
ディスクカッタ16は地盤に押し付けられて圧砕し、そ
の反力が支持軸16aを介して回転体41に作用する
が、回転体41はディスクカッタ16の回転軸心O2
同じ回転軸心O1 であるためにこの方向の反力は受け流
され、その他の方向の反力はサドル37により確実に受
け止められる。更に、ディスクカッタ16を回転体41
の回動軌跡内に位置させたことで、ディスクカッタ16
の交換時に回転体41に対してこのディスクカッタ16
をスライドさせることなく、容易に交換が可能となる。
【0033】なお、上述した実施形態において、ディス
クカッタ16を回転体41と共に回動させる回動手段を
ウォームホイール51とウォームギヤ53、インパクト
レンチとしたが、ラックとピニオン、駆動モータ、油圧
ジャッキ等であってもよい。また、カッタスポーク15
の複数の回転体41を順に回動してディスクカッタ16
を一つずつ交換したが、各回転体41を連結して一度に
全ての回転体41を回動させてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明のトンネル掘削機によれば、筒状
をなす掘削機本体を推進ジャッキにより前進可能とし、
この掘削機本体の前部に駆動回転可能なカッタヘッドを
装着し、カッタヘッドの前部に掘進方向と交差する軸心
により回動自在に回転体を装着し、カッタヘッドから前
方に突出するようにこの回転体にディスクカッタを着脱
自在に装着し、回動手段によりディスクカッタが後方に
向くように回転体を所定角度回動可能としたので、作業
者がカッタヘッドの後側から回動手段により回転体を回
動してディスクカッタが後方に向くようにして交換作業
を行うことで、泥水や掘削土砂の排出や圧気を行うため
の作業等が不要となると共に、作業時間も短縮して作業
コストを低減することができる。
【0035】請求項2の発明のトンネル掘削機によれ
ば、回転体をカッタヘッドの中心から放射方向に沿った
軸心により回動自在に支持し、ディスクカッタをこの回
転体の回転軸心と平行な軸心により回転自在に支持した
ので、ディスクカッタの掘削反力を効果的に受け止める
ことができる。
【0036】請求項3の発明のトンネル掘削機によれ
ば、カッタヘッドにディスクカッタが前方に突出するた
めの開口部を形成し、回転体をディスクカッタが後方に
向くように所定角度回動したときに開口部を閉塞可能と
したので、別途開口部の閉塞手段が不要となり、構造の
簡素化、低コスト化を可能とすることができる。
【0037】請求項4の発明のトンネル掘削機によれ
ば、回転体の後方に作業者が掘削機本体内から入室して
カッタを交換可能なほぼ大気圧状態の交換室を設けたの
で、作業者はカッタ交換作業をこの交換室で行うこと
で、カッタヘッドの前方やチャンバなど機外へ出る必要
がなくなり、作業者にかかる負担が減少して安全性を向
上することができると共に、掘削作業効率の向上を図る
ことができる。
【0038】請求項5の発明のトンネル掘削機によれ
ば、ディスクカッタを回転体の回動軌跡内に位置させた
ので、ディスクカッタの交換時に回転体に対してこのデ
ィスクカッタをスライドさせることなく、容易に交換を
可能とすることができる。
【0039】請求項6の発明のカッタ交換方法によれ
ば、カッタヘッドの前面から突出して装着されたディス
クカッタを、ディスクカッタを支持した回転体と共に回
動して後方に向かせ、他のディスクカッタと交換した
後、再び回転体と共に回動して前方に向かせて所定位置
に固定するようにしたので、作業者がカッタヘッドの後
側から回動手段により回転体を回動してディスクカッタ
が後方に向くようにして交換作業を行うことで、泥水や
掘削土砂の排出や圧気を行うための作業等が不要となる
と共に、作業時間も短縮して作業コストを低減すること
ができる。
【0040】請求項7の発明のカッタ交換方法によれ
ば、前胴と後胴とを連結する中折れジャッキを収縮駆動
して前胴をカッタヘッドと共に後退させてから、ディス
クカッタの交換作業を開始するようにしたので、切羽と
の間に空間部が形成されていることで、新しいディスク
カッタ16が切羽に接触することなく、容易に固定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトンネル掘削機とし
てのシールドの概略断面図である。
【図2】シールド掘削機の正面図である。
【図3】ディスクカッタの正面図である。
【図4】図3にIV−IV断面図である。
【図5】図3のV−V断面図である。
【図6】ディスクカッタの交換作業を表す概略図であ
る。
【符号の説明】
11 掘削機本体 13 中折れジャッキ 14 カッタヘッド 15 カッタスポーク 16 ディスクカッタ 19 旋回モータ 25 シールドジャッキ(推進ジャッキ) 26 エレクタ装置 31 交換室 33 作業室 37 サドル 38 開口部 41 回転体 51 ウォームホイール(回動手段) 53 ウォームギヤ(回動手段)
フロントページの続き (72)発明者 三井 隆 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 中川 毅 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 永森 邦博 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AC02 BA06 BA07 BB06 BB07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本体
    を前進させる推進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に
    駆動回転可能に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘ
    ッドの前部に掘進方向と交差する軸心により回動自在に
    装着された回転体と、前記カッタヘッドから前方に突出
    するように該回転体に着脱自在に装着されたディスクカ
    ッタと、該ディスクカッタが後方に向くように前記回転
    体を所定角度回動する回動手段とを具えたことを特徴と
    するトンネル掘削機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記回転体は前記カッタヘッドの中心から放射方向
    に沿った軸心により回動自在に支持され、前記ディスク
    カッタは該回転体の回転軸心と平行な軸心により回転自
    在に支持されたことを特徴とするトンネル掘削機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記カッタヘッドには前記ディスクカッタが前方に
    突出するための開口部が形成され、前記回転体は該ディ
    スクカッタが後方に向くように所定角度回動したときに
    は、前記開口部を閉塞可能であることを特徴とするトン
    ネル掘削機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記回転体の後方に作業者が前記掘削機本体内から
    入室してカッタを交換可能なほぼ大気圧状態の交換室を
    設けたことを特徴とするトンネル掘削機。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記ディスクカッタは前記回転体の回動軌跡内に位
    置していることを特徴とするトンネル掘削機。
  6. 【請求項6】 カッタヘッドの前面から突出して装着さ
    れたディスクカッタを、該ディスクカッタを支持した回
    転体と共に回動して後方に向かせ、他のディスクカッタ
    と交換した後、再び前記回転体と共に回動して前方に向
    かせて所定位置に固定することを特徴とするカッタ交換
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のカッタ交換方法におい
    て、前胴と後胴とを連結する中折れジャッキを収縮駆動
    して該前胴を前記カッタヘッドと共に後退させてから、
    前記ディスクカッタの交換作業を開始することを特徴と
    するカッタ交換方法。
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