JP3697226B2 - カッタ交換装置及び方法並びにトンネル掘削機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カッタヘッドに設けられたカッタビットや先行ビット、ローラカッタなどのカッタを交換するカッタ交換装置及び方法、並びにこれを適用したシールド掘削機やトンネルボーリングマシンなどのトンネル掘削機に関する。
【0002】
【従来の技術】
シールド掘削機は、円筒形状をなす掘削機本体の前部に駆動回転可能なカッタヘッドが回転自在に装着され、このカッタヘッドに多数のカッタビットが取付けられる一方、後部に掘削機本体を前進させる複数のシールドジャッキが装着されると共に、セグメントを組み立てるエレクタ装置が装着されて構成されている。従って、カッタヘッドを回転しながらシールドジャッキを伸長させると、既設セグメントからの掘削反力を得て掘削機本体が前進し、多数のカッタビットが前方の地盤を掘削してトンネルを形成する。
【0003】
近年、トンネルは長距離化の傾向にあり、トンネル掘削の作業中にカッタヘッドに装着されたカッタビットが摩耗してしまう。このカッタビットが摩耗すると地盤の掘削効率が低下するので、掘削作業を停止して磨耗した各カッタを交換しなければならない。従来、カッタビットの交換作業では、前方の地盤を薬液の注入や凍結などにより固化改良し、この地盤改良地点まで掘削した後に後退してチャンバ内の掘削土砂を全て排出し、作業者がこのカッタヘッドの前方やチャンバ内に入ってカッタビットの交換作業を行っていた。
【0004】
ところが、このような交換作業では、地盤の改良を行うために使用する薬液などに費用がかかって不経済であると共に、作業時間が長くかかってしまい作業性が良くない。また、作業者はカッタヘッドの前方やチャンバ内などの狭い空間で作業を行うこととなり、不自由な作業となって作業者にかかる負担が大きくなってしまうという問題がある。そこで、出願人は、カッタビットを掘削機本体内で交換可能としたものとして、特願平11−199837号(特開2001−027097号公報)を提案している。
【0005】
このトンネル掘削機は、掘削機本体の前部にカッタヘッドを駆動回転可能に装着し、このカッタヘッドに中心部側が内方に屈曲したガイドレールを配設し、複数のカッタビットが屈曲自在に連結されたカッタ列をこのガイドレールに移動自在に支持し、ガイドレールの端部にゲート機構を介してカッタ収納箱を取付け、油圧ジャッキによってカッタ列をカッタ収納箱内に移動可能とし、このカッタ収納箱内で磨耗したカッタビットを新しいカッタビットに交換するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のトンネル掘削機では、カッタ交換時にカッタ列と油圧ジャッキとを容易に連結できるように、カッタ列に連結シャフトを連結している。そして、通常掘削時には、連結シャフトの端部を掘削機本体側に突出して固定し、一対の第1ゲートがこの連結シャフトを挾持して開口部を閉止することで、切羽側から機内への浸水を防止している。一方、カッタ交換作業時には、油圧ジャッキによりカッタ列をカッタ収納箱内に移動し、第2ゲートにより開口部を閉止することで切羽側から機内への浸水を防止している。
【0007】
一方で、カッタ交換作業時に、ガイドレールに支持されたカッタ列をカッタ収納箱内に移動するため、このガイドレールとカッタ収納箱との間にもカッタ列を移動させるためのレールが必要となる。ところが、前述したように、ガイドレールとカッタ収納箱との間にはその開口部を開閉する2つのゲートが設けられており、ここに十分な長さのレールを設けることができない。そのため、カッタ列をガイドレールからカッタ収納箱内にスムースに移動することができず、作業性が良くなかった。
【0008】
本発明はこのような問題を解決するものであって、カッタの交換作業時にカッタ列の移動を良好に行うことで作業性の向上を図ったカッタ交換装置及び方法並びにトンネル掘削機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明のカッタ交換装置は、機内側から切羽側に延設されたガイドレールと、複数のカッタが一連に連結されて該ガイドレールに沿って移動自在なカッタ列と、該カッタ列の機内側端部に設けられた連結シャフトと、前記ガイドレールの機内側端部に着脱可能なカッタ収納箱と、前記連結シャフトに嵌合する開口部を有すると共に前記ガイドレールと前記カッタ収納箱との間に位置して機内側と切羽側とを仕切可能なゲートと、該ゲートの開口部を開閉可能な閉止部材と、前記連結シャフトに着脱可能であって前記ガイドレールと前記カッタ収納箱との間で該カッタ列を移動するカッタ移動手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0010】
従って、通常掘削時に、ゲートの開口部が連結シャフトに嵌合してガイドレールとカッタ収納箱との連結開口を閉止することで、機内側と切羽側とを仕切り、カッタ交換作業時には、ゲートがガイドレールとカッタ収納箱との連結開口を閉止すると共に、閉止部材がゲートの開口部を閉止することで、機内側と切羽側とを仕切る。この場合、閉止部材は上方に待機して使用時に下降して切羽側から連結開口を閉止することが望ましく、形状としては半球体や円錐体、弾性を有する平板などが考えられ、切羽に充填された泥水の水圧により閉止状態が維持されるようにすると良い。
【0011】
請求項2の発明のカッタ交換装置では、前記閉止部材は昇降して前記ゲートの開口部を開閉可能であることを特徴としている。
【0012】
請求項3の発明のカッタ交換装置では、前記閉止部材は操作ロッドの下端部に蓋部材が一体に装着されてなり、該操作ロッドが昇降自在に支持されると共に、前記ゲートの開口部に向けて回動自在に支持されたことを特徴としている。
【0013】
請求項4の発明のカッタ交換装置では、前記閉止部材の蓋部材は略半球形状をなし、その外周湾曲面が前記ゲートの開口部に嵌合して閉止することを特徴としている。
【0014】
請求項5の発明のカッタ交換装置では、前記閉止部材は切羽側の水圧により前記ゲートの開口部を閉止することを特徴としている。
【0015】
請求項6の発明のカッタ交換装置では、前記ゲートは前記連結シャフトを挾持して機内側と切羽側とを仕切る一対のゲート板であって、該各ゲート板に前記開口部を構成する半円形状の切欠が形成される一方、前記閉止部材は切羽側の水圧により該開口部に嵌合する球面部を有することを特徴としている。
【0016】
また、請求項7の発明のカッタ交換方法は、カッタヘッド前面に位置する複数のカッタを一連に連結したカッタ列を有し、該カッタ列の一連またはその一部を切羽側のガイドレールに沿って機内側のカッタ収納箱内に引き込んで他のカッタと交換可能なトンネル掘削機のカッタ交換方法であって、前記ガイドレールと前記カッタ収納箱との間のゲートを閉止して機内側と切羽側とを仕切り、前記ガイドレールの機内側端部に前記カッタ収納箱を取付けると共に、機内側に延出した前記カッタ列の連結シャフトにカッタ移動手段を連結し、前記切羽側及び前記カッタ収納箱内に給水してから前記ゲートを開放し、前記カッタ移動手段を用いて前記カッタ列を前記カッタ収納箱内に引き込んだ後に、前記ゲートを閉止すると共に該ゲートに形成された連結シャフト用開口部を閉止部材により閉止し、前記カッタ収納箱内から排水して該カッタ収納箱内で前記カッタの交換作業を行った後、該カッタ収納箱内に給水してから前記ゲート及び前記閉止部材を開放し、前記カッタ移動手段を用いて交換したカッタ列を前記ガイドレールに沿って前記カッタヘッド前面の所定位置に移動し、前記ゲートで前記連結シャフトを挟持して閉止し、前記カッタ収納箱内から排水することを特徴とするものである。
【0017】
また、請求項8の発明のトンネル掘削機は、筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本体を前進させる推進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に駆動回転可能に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッドに機内側から切羽側に延設されたガイドレールと、複数のカッタが一連に連結されて該ガイドレールに沿って移動自在なカッタ列と、該カッタ列の機内側端部に設けられた連結シャフトと、前記ガイドレールの機内側端部に着脱可能なカッタ収納箱と、前記連結シャフトに嵌合する開口部を有すると共に前記ガイドレールと前記カッタ収納箱との間に位置して機内側と切羽側とを仕切可能なゲートと、該ゲートの開口部を開閉可能な閉止部材と、前記連結シャフトに着脱可能であって前記ガイドレールと前記カッタ収納箱との間で該カッタ列を移動するカッタ移動手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1に本発明の第1実施形態に係るトンネル掘削機の概略断面、 図2にトンネル掘削機の正面視、 図3にトンネル掘削機の前部概略断面、図4に 図3のIV−IV断面、図5にゲート開放時におけるゲート機構の正面視、図6にカッタ移動時におけるゲート機構の正面視、図7にゲート閉止部材の概略断面を示す。
【0020】
本実施形態のトンネル掘削機は泥水式シールド掘削機であって、 図1及び図2に示すように、掘削機本体11は円筒形状をなす前胴12と後胴13とが球面軸受(図示略)によって屈曲自在に連結され、中折ジャッキ14によって屈曲可能となっている。この前胴12の前部には軸受によってカッタヘッド15が回転自在に装着されている。このカッタヘッド15は後部にリングギア16が固定される一方、前胴12にはカッタ旋回モータ17が取付けられ、このカッタ旋回モータ17の駆動ギア18がこのリングギア16に噛み合っている。従って、カッタ旋回モータ17を駆動して駆動ギア18を回転駆動すると、リングギア16を介してカッタヘッド15を回転することができる。
【0021】
また、前胴12の前部にはバルクヘッド19が取付けられており、カッタヘッド15とこのバルクヘッド19との間にチャンバ20が形成されている。そして、このチャンバ20の上部には一端が機外に延設された送泥管21の他端が開口し、チャンバ20の下部には一端が機外に延設された排泥管22の他端が開口している。
【0022】
一方、後胴13の前端内周部にはシールドジャッキ23が周方向に沿って複数並設されており、このシールドジャッキ23が掘進方向後方に伸長して掘削したトンネル内周面に構築された既設セグメントSに押し付けることで、その反力により掘削機本体11を前進することができる。また、掘削機本体11の後部にはセグメントSを組立てるエレクタ装置24が設けられている。
【0023】
前述したカッタヘッド15にて、その前面部の中央には先行カッタビット25が固定され、この先行カッタビット25から3つのカッタスポーク26a,26b,26cが放射状に固定されている。そして、カッタスポーク26aの両側には長手方向に沿って複数のカッタビット27aが一連に連結されてカッタ列をなし、移動自在に支持されている。従って、このカッタビット27aが磨耗して掘削能率が低下したときには、このカッタ列の一連を掘削機本体11内に引き込んで磨耗したカッタビット27aを新しいものと交換できるようになっている。一方、カッタスポーク26b,26cの両側には長手方向に沿って複数のカッタビット27b,27cが固定されている。
【0024】
また、各カッタスポーク26a,26b,26cの両側には土砂取込開口28が形成されており、掘削土砂をこの土砂取込開口28からチャンバ20内に取り込むことができる。更に、各カッタスポーク26a,26b,26cの間には面板29が固定され、各面板29には複数のローラカッタ30とコピーカッタ31が装着されている。なお、カッタスポーク26bには電磁式摩耗検知ビット32と油圧式摩耗検知ビット33が装着されている。
【0025】
ここで、カッタビット27aの交換装置について説明する。 図1乃至図7に示すように、カッタスポーク26aは断面が左右対称の矩形形状をなし、各側部にはレール溝34aを有する上ガイド部材34とレール溝35aを有する下ガイド部材35とが所定間隔で対向するように固定されることで、ガイドレール36を構成している。このガイドレール36は掘削機本体11の中心部側から切羽側に延設されており、カッタヘッド15の中心部から前方に延出してほぼ90度屈曲し、カッタスポーク26aに沿ってカッタヘッド15の外周部へ向かってほぼ直線状をなしている。この左右のガイドレール36には連結軸37により互いに回動自在に連結された4種類のリンク38〜41が配設され、各連結リンク38〜41のガイド部38a〜41aがレール溝34a,35aに移動自在に嵌合することで、リンク38〜41はガイドレール36の屈曲形状に合わせて折れ曲がりながら一体に移動することができる。
【0026】
本実施形態では、5つのAリンク38と8つのCリンク40が交互に縦列して連結軸37により回動自在に連結され、カッタヘッド15の中心部側の端部には3つのBリンク39が回動自在に連結される一方、カッタヘッド15の外周部側の端部にはDリンク41が回動自在に連結されている。そして、各リンク38〜41が屈曲自在な各連結部には土砂の浸入を防止するスポンジゴム42が装着されると共に、ガイドレール36の上下両側には内部への土砂の浸入を防止するラビリンスパッキン43が装着されている。なお、このリンク38〜41の構成やその数はカッタヘッド15の形状や大きさに応じて適宜設定すればよく、この実施形態に限定されるものではない。
【0027】
そして、ガイドレール36内にてカッタヘッド15の外周部側に位置する4つのAリンク38とDリンク41にはカッタ取付部38b,41bが一体に形成され、この各カッタ取付部38b,41bにカッタビット27aが取付軸44によってそれぞれ揺動自在に取付けられている。また、ガイドレール36内にてカッタヘッド15の中心部側に位置する1つのAリンク38にもカッタ取付部38bが一体に形成され、このカッタ取付部38bにダミービット45が固定されている。この各カッタビット27aはカッタヘッド15の前面部に位置して外部に露出しており、一方、ダミービット45はカッタヘッド15の前面部に半分露出し、カッタビット27aの交換時にこのカッタビット27aを掘削機本体11内に引き込むための開口部46を閉止しており、この開口部46の周縁部にはめ込むシール47が取付けられている。
【0028】
一方、左右のガイドレール36(カッタスポーク26a)におけるカッタヘッド15の中心側の端部にはそれぞれゲート機構48を介してカッタ収納箱49が着脱自在となっている。なお、左右のガイドレール36に対するゲート機構48及びカッタ収納箱49等の構成はほぼ同様であるため、一方についてのみ説明する。
【0029】
カッタスポーク26aはその端部にカッタ通過空間部50を有する枠体51が固定されており、この枠体51には左右のガイドレール36に連続する左右の補助ガイドレール52(上下のガイド溝)がカッタ通過空間部50に位置して固定されている。そして、ガイドレール36に移動自在に支持された端部のBリンク39には連結部材53を介して連結シャフト54が連結されている。枠体51には取付ボルト55によってゲート蓋56が取付けられており、連結シャフト54はこのゲート蓋56を貫通し、この連結シャフト54に固定されたリンク押えブラケット57が取付ボルト58によりこのゲート蓋56に着脱自在に取付けられている。
【0030】
また、枠体51には支持フレーム59が固定され、この支持フレーム59にカッタ通過空間部50を開閉可能なゲート60が装着されている。このゲート60は上下2枚のゲート板60a,60bを有し、各油圧ジャッキ61a,61bによって昇降して互いに接近離反可能であり、各ゲート板60a,60bには対向する端部に半円形状の切欠62a,62bが形成され、ここにシール部材が固定されている。この場合、連結シャフト54は断面が円形状をなしており、各ゲート板60a,60bが接近して当接したとき、各切欠62a,62bが円形状となって連結シャフト54の外周面に嵌合可能となっており、2つの切欠62a,62bによりゲート開口部を構成している。また、補助ガイドレール52はゲート60(ゲート板60a,60b)に対応する箇所だけ切り欠かれている。
【0031】
更に、枠体51の上部には連結シャフト54がないときに各ゲート板60a,60bが接近してゲート60が閉止状態にあるとき、各切欠62a,62bにより形成された円形のゲート開口部を開閉可能な閉止部材63が設けられている。
この閉止部材63は上部がコ字形状をなる操作ロッド64の下端部に半球状の蓋部材65が一体に装着されて構成されている。そして、枠体51にケーシング66が固定され、このケーシング66にボールジョイント67が揺動自在に嵌合し、このボールジョイント67の中央部に操作ロッド64がパッキン68を介して軸方向移動自在に貫入している。また、操作ロッド64の上端部はカッタヘッド15の取付板69にボルト70により着脱自在に取付けられている。一方、蓋部材65は球体を半分に切断すると共に、底面を切断して平坦面とした略半球形状をなし、外周湾曲面65aが円形状のゲート開口部(切欠62a,62b)に嵌合可能となっている。
【0032】
そして、枠体51に対して着脱自在なカッタ収納箱49は中空形状をなし、カッタビット27a及びダミービット45が装着された各リンク38〜41や連結シャフト54等が連結されたカッタ列を収納可能な長さとなっており、内部の水を注入することから水密性を有している。このカッタ収納箱49の後部にカッタ移動手段としての油圧ジャッキ71が装着されており、駆動ロッド72の先端部が連結シャフト54に連結ピン73によって連結可能となっている。なお、このカッタ収納箱49には図示しない給排水設備が設けられている。
【0033】
従って、カッタヘッド15を回転して前方の地盤を掘削するときには、油圧ジャッキ61a,61bを収縮して各ゲート板60a,60bを互いに接近させると、各切欠62a,62bが連結シャフト54を挾持することで、カッタ通過空間部50を閉塞してゲート60が閉止する。すると、切羽側(カッタヘッド15)側と掘削機本体11側とを遮断して止水することができる。
【0034】
一方、カッタビット27aを交換するときには、取付ボルト58を外してリンク押えブラケット57とゲート蓋56との連結を解除すると共に、取付ボルト55を外してゲート蓋56を取り外してから、枠体51にカッタ収納箱49を装着し、油圧ジャッキ71の駆動ロッド72の先端部を連結シャフト54に連結する。そして、この状態で、ゲート60を開放して油圧ジャッキ71を収縮することで、カッタビット27aや各リンク38〜41等をカッタ通過空間部50を通してカッタ収納箱49内に引き込むことができる。
【0035】
そして、全てのカッタビット27aや各リンク38〜41等がカッタ収納箱49内に引き込まれた状態にて、ゲート60を閉止すると円形のゲート開口部(切欠62a,62b)が形成されるため、ボルト70を緩めて閉止部材63の操作ロッド64を下降すると共に揺動することで、蓋部材65によりこのゲート開口部を閉止する。この場合、切羽(カッタヘッド15)側には泥水が充満しており、カッタ収納箱49内を排水することで、蓋部材65は切羽側の水圧によりゲート開口部を押圧して嵌合することとなり、切羽(カッタヘッド15)側と掘削機本体11側とを遮断して止水することができる。
【0036】
なお、本実施形態では、カッタヘッド15による掘削作業時に、掘削土砂がガイドレール36内に浸入し、カッタビット27aの交換作業時に各リンク38〜41の移動を阻害しないように、ガイドレール36と各リンク38〜41とのガイド部に潤滑剤としてのグリースを常時注入している。即ち、カッタスポーク26a及び各ガイド部材34,35には各レール溝34a,35aに連通するグリース注入通路74が複数形成されており、このグリース注入通路74には図示しない連結ホースを介してグリース供給源が連結されている。従って、少なくともカッタヘッド15の回転による掘削作業時と、カッタビット27aの交換作業時には、グリース注入通路74を通してガイドレール36のレール溝34a,35aと各リンク38〜41とのガイド面に常時グリースが注入されることとなり、この部分への掘削土砂の浸入が防止され、カッタビット27aの交換作業時におけるリンク38〜41の移動が阻害されることはない。
【0037】
また、カッタビット27aの交換作業時に、カッタビット27aと共にガイドレール36に位置していた各リンク38〜41が、カッタ収納箱49側に移動して形成されたガイドレール36の空間部に掘削土砂が浸入し、カッタビット27aを交換した後に各リンク38〜41が再びガイドレール36に戻るのを阻害しないように、このガイドレール36の空間部に充填剤を注入するようにしている。即ち、カッタスポーク26aには各ガイドレール36に連通する充填剤供給通路75が複数形成されており、この充填剤供給通路75には連結管76を介して図示しない洗浄液供給源及び充填剤供給源が連結されている。なお、この充填剤は、流動性を有する高分子系樹脂などを用いると良く、水であってもよい。
【0038】
従って、カッタビット27aの交換作業時に、まず、洗浄液供給源から充填剤供給通路75を介して洗浄液が各ガイドレール36に供給されて泥水や泥土が排除された後、続いて充填剤を供給すると、ガイドレール36の空間部に充填剤が充填されることとなり、掘削土砂の浸入を防止できる。そして、カッタ収納箱49内でのカッタビット27aの交換後、新しいカッタビットと共に各リンク38〜41をガイドレール36の所定位置に戻すとき、この各リンク38〜41は充填剤を外方に押し出しながら移動することとなり、その移動が阻害されることはない。
【0039】
ここで、このように構成された泥水式シールド掘削機によるトンネル掘削作業、並びにカッタビットの交換作業について説明する。
【0040】
トンネルを掘削形成するには、図1及び図2に示すように、カッタ旋回モータ17によってカッタヘッド15を回転しながら、複数のシールドジャッキ23を伸長して既設セグメントSへの押し付け反力によって掘削機本体11を前進させることで、多数のカッタビット27a,27b,27cによって前方の地盤を掘削する。そして、掘削された土砂は土砂取込開口28からチャンバ20内に取り込まれ、送泥管21から供給された水と攪拌されて排泥管22によって外部に排出される。次に、シールドジャッキ23の何れか一つを縮み方向に作動して既設セグメントSとの間に空所を形成し、エレクタ装置24によってこの空所に新しいセグメントSを装着する。この作業の繰り返しによって所定長さのトンネルを掘削形成していく。
【0041】
このトンネル掘削作業時には、図3に示すように、各リンク38〜41に連結された連結シャフト54がゲート60を貫通してカッタヘッド15に固定されると共に、各ゲート板60a,60bがこの連結シャフト54を挾持してカッタ通過空間部50を閉止している。そのため、カッタビット27aは所定位置に確実に固定されると共に、カッタヘッド15側と掘削機本体11側とが確実に遮断されて止水することができる。また、このとき、ガイドレール36のレール溝34a,35aと各リンク38〜41とガイド部38a〜41aとの間にグリースが注入されており、ガイドレール36内への掘削土砂の浸入を防止している。この場合、グリースを所定時間連続注入した後に所定時間休止するような間欠注入方式が望ましい。
【0042】
このようなトンネル掘削作業を長期にわたって行っていくと、カッタビット27aが磨耗して掘削能力が低下するため、このカッタビット27aの交換が必要となる。この場合、電磁式摩耗検知ビット32や油圧式摩耗検知ビット33によってカッタビット27aの摩耗状態を検出して交換時期を判定する。
【0043】
このカッタビット27aが磨耗して交換する必要が発生した場合、図3及び図5に示すように、カッタヘッド15の回転を停止し、交換するカッタビット27aが支持されたカッタスポーク26aを下方に位置させる。そして、取付ボルト58を外してリンク押えブラケット57とゲート蓋56との連結を解除すると共に、取付ボルト55を外してゲート蓋56を取り外す。そして、枠体51の端部に取付ボルト55を用いてカッタ収納箱49を装着すると共に、油圧ジャッキ71の伸長状態にある駆動ロッド72の先端部を連結ピン73によって連結シャフト54と連結する。この状態で、切羽側に泥水を充満させてから、カッタ収納箱49内に注水して水圧を切羽側の泥水圧と平衡、あるいはそれよりも高くしてから、ゲート60の各ゲート板60a,60bによりカッタ通過空間部50を開放する。
【0044】
この状態で、油圧ジャッキ71を収縮し、連結シャフト54を介してカッタビット27aが装着された各リンク38〜41等のカッタ列をカッタ収納箱49内に引き込む。そして、全てのカッタビット27aや各リンク38〜41等がカッタ収納箱49内に引き込まれると、ゲート60の各ゲート板60a,60bを閉止する。すると、ゲート60に円形のゲート開口部(切欠62a,62b)が形成されるため、ボルト70を緩めて閉止部材63の操作ロッド64を下降して揺動し、蓋部材65をこのゲート開口部に押し当てて閉止する。そして、磨耗したカッタビット27aを収納したカッタ収納箱49内の水を排出すると、切羽側の泥水の水圧により蓋部材65はゲート開口部に密着することとなり、切羽側と掘削機本体11側とを遮断して完全に止水することができる。
【0045】
また、ガイドレール36に位置するカッタビット27aをカッタ収納箱49内へ移動させるのと同時に、充填剤供給通路75を通して洗浄液を各ガイドレール36に供給して泥水や泥土を排除し、その後、各ガイドレール36に充填剤を供給することで、ガイドレール36の空間部への掘削土砂の浸入を防止できる。
【0046】
このようにしてカッタビット27aをカッタ収納箱49内に収納して内部の水を排出したら、図示しない蓋を開けて磨耗したカッタビット27aを新しいカッタビット27と交換する。そして、再び、カッタ収納箱49の蓋を閉めてから内に注水し、蓋部材65によりゲート開口部を開放すると共に、このゲート60によりカッタ通過空間部50を開放し、油圧ジャッキ71を伸長することで、新しいカッタビットが装着された各リンク38〜41等が連結されたカッタ列をカッタ収納箱49から押し出し、カッタヘッド15におけるガイドレール36の所定の位置に移動し、ゲート60によりカッタ通過空間部50を閉止する。このとき、新しいカッタビットが装着された各リンク38〜41は、ガイドレール36内の充填剤を外方に押し出しながら移動することとなり、土砂などによってその移動が阻害されることはない。
【0047】
そして、新しいカッタビット等がガイドレール27の所定の位置に戻されると、連結シャフト54と油圧ジャッキ71の駆動ロッド72の先端部との連結を解除すると共に、取付ボルト55に外してカッタ収納箱49を枠体51から取り外す。一方、この枠体51にゲート蓋56を取付け、連結シャフト54に固定したリンク押えブラケット57を取付ボルト58によりこのゲート蓋45を固定することで、新しいカッタビットがガイドレール36の所定の位置に位置決めされる。なお、1つのカッタスポーク26aには2列のカッタビット27aが配設されており、上述の交換作業を2回行うこととなる。
【0048】
上述の作業により磨耗したカッタビット27aが新しいカッタビットに交換されると、前述と同様に、カッタヘッド15を回転しながらシールドジャッキ23を伸長することで掘削機本体11を前進させ、カッタヘッド15により前方の地盤を掘削し、所定長さのトンネルを構築していく。
【0049】
このように本実施形態のトンネル掘削機にあっては、カッタヘッド15のカッタスポーク26aにガイドレール36を設け、このガイドレール36に互いに回動自在に連結された複数のリンク38〜41を移動自在に支持し、このリンク38〜41にカッタビット27aを装着してカッタ列を構成する一方、ガイドレール36の端部にゲート60と閉止部材63からなるゲート機構48を介してカッタ収納箱49を連結してある。
【0050】
従って、カッタビット27aのカッタ列をカッタ収納箱49内に引き込むことで、短時間で容易にカッタビット27aを交換することができ、また、このとき、切羽(カッタヘッド15)側と掘削機本体11側とをゲート機構48により仕切って止水するため、掘削機本体11内への泥水の漏洩を確実に防止して十分な安全性を確保することができる。
【0051】
また、このゲート機構48を、一対のゲート板60a,60bからなるゲート60と、ゲート板60a,60bの切欠62a,62bで形成されたゲート開口部を閉止する閉止部材63とで構成している。従って、掘削作業時には、ゲート板60a,60bが連結シャフト54を挾持してカッタ通過空間部50を閉止し、カッタ交換作業時には、ゲート60(ゲート板60a,60b)のゲート開口部(切欠62a,62b)を閉止部材63の蓋部材65が閉止してカッタ通過空間部50を閉止しており、このゲート機構48の構成を簡略化して小型化が図れるため、ガイドレール36とカッタ収納箱49との間に補助ガイドレール52を容易に設けてゲート60による欠除部が少なくなり、カッタ列をスムースに移動することができ、作動の円滑化を向上することができる。
【0052】
なお、上述の実施形態において、カッタ収納箱49を長尺に形成して全てのカッタビット27a及び各リンク38〜41等が連結されたカッタ列を収納可能としたが、各リンク38〜41の連結を解除可能としてカッタビット27a及び各リンク38〜41を一組ずつ収納して交換してもよい。更に、左右のカッタ列に対してそれぞれカッタ収納箱49を用いたが、左右のカッタ列に対して一つのカッタ収納箱としてもよい。また、一つのカッタスポーク26aのカッタビット27aを交換可能としたが、全てのカッタビット27b,27cを交換可能としてもよい。この場合、カッタ収納箱49を掘削機本体11側に支持して3つのカッタ列(カッタビット27a,27b,27c)に対して共用するとよい。また、カッタ移動手段としての油圧ジャッキ71を適用したが、駆動モータによってねじ軸を回転し、このねじ軸に螺合するナットにカッタ列を連結して移動可能としてもよい。
【0053】
図8に本発明の第2実施形態に係るトンネル掘削機の概略断面、図9にトンネル掘削機の正面視、図10にゲート機構の正面視、図11に図10のXI−XI断面を示す。
【0054】
本実施形態のトンネル掘削機は土圧式シールド掘削機であって、トンネル掘削機としての基本的な構成は前述した第1実施形態の泥水式シールド掘削機とほぼ同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0055】
本実施形態の土圧式シールド掘削機において、図8及び図9に示すように、掘削機本体111は前胴112と後胴113とが球面軸受によって屈曲自在に連結され、中折ジャッキ114によって屈曲可能となっている。この前胴112の前部には軸受によってカッタヘッド115が回転自在に装着されており、後部にリングギア116が固定される一方、前胴112に装着されたカッタ旋回モータ117の駆動ギア118がこのリングギア116に噛み合っており、カッタ旋回モータ117によりカッタヘッド115を回転可能となっている。
【0056】
また、前胴112の前部にはバルクヘッド119が取付けられてチャンバ120が形成されており、掘削機本体111に支持ロッド121により前傾姿勢で配設されたスクリューコンベヤ122の前端部がこのチャンバ120の下部に開口している。一方、後胴113の前端内周部にはシールドジャッキ123が周方向に沿って複数並設されていると共に、後部にはセグメントSを組立てるエレクタ装置124が設けられている。
【0057】
そして、カッタヘッド115にて、その前面部の中央には先行カッタビット125が固定され、この先行カッタビット125から6つのカッタスポーク126a〜126fが放射状に固定されており、カッタスポーク126aの中央には長手方向に沿って複数の先行ビット127aが一連に連結されてカッタ列をなし、移動自在に支持されている。従って、このカッタビット127aが磨耗して掘削能率が低下したときには、このカッタ列の一連を掘削機本体111内に引き込んで磨耗した先行ビット127aを新しいものと交換できるようになっている。一方、他のカッタスポーク126b〜126fの中央には長手方向に沿って複数の先行ビット127b〜127fが固定されている。
【0058】
また、各カッタスポーク126a〜126fの両側には長手方向に沿って複数のカッタビット128a〜128fが固定されると共に、カッタスポーク126b〜126fには先行ビット127b〜127fと直列をなしてディスクカッタ129が固定されており、カッタスポーク126dにはコピーカッタ130が装着されている。更に、各カッタスポーク126a〜126fの間には土砂取込開口131が形成されており、掘削土砂をこの土砂取込開口131からチャンバ120内に取り込むことができる。なお、先行カッタビット125の近傍には加泥注入孔132が設けられ、カッタスポーク127fには油圧式摩耗検知ビット133が装着されている。
【0059】
ここで、カッタビット127aの交換装置について説明する。図8乃至図11に示すように、カッタスポーク126aは断面が左右対称の矩形形状をなし、左右にレール溝を有するガイドレール134が固定されており、このガイドレール134は掘削機本体111の中心部側から切羽側に延設されてほぼ90度屈曲してカッタヘッド115の外周へ向かってほぼ直線状をなしている。このガイドレール134には前述の第1実施形態と同様に、複数種類のリンク135が回動自在に連結されて配設されており、ガイドレール134の屈曲形状に合わせて折れ曲がりながら一体に移動することができる。そして、各リンク135における外部に露出するリンク135に対応して先行ビット127aが固定されている。
【0060】
一方、ガイドレール134(カッタスポーク126a)におけるカッタヘッド115の中心側の端部にはゲート機構136を介してカッタ収納箱137が着脱自在となっている。即ち、カッタスポーク126aはその端部にカッタ通過空間部138を有する枠体139が固定されており、この枠体139にガイドレール134に連続する左右の補助ガイドレール140(上下のガイド溝)がカッタ通過空間部138に位置して固定されている。そして、ガイドレール134に移動自在に支持された端部のリンク135に連結シャフト141が連結されている。枠体139には取付ボルト142によってゲート蓋143が取付けられており、連結シャフト141はこのゲート蓋143を貫通し、リンク押えブラケット144が取付ボルト145によりこのゲート蓋143に着脱自在に取付けられている。
【0061】
また、枠体139には支持フレーム146が固定され、カッタ通過空間部138を開閉可能なゲート147が装着されており、このゲート147は上下2枚のゲート板147a,147bを有し、各油圧ジャッキ148a,148bによって昇降して互いに接近離反可能であり、各ゲート板147a,147bには対向する端部に半円形状の切欠149a,149bが形成されている。この場合、各ゲート板147a,147bが接近して当接したとき、各切欠149a,149bが円形断面をなす連結シャフト141に嵌合可能となっており、2つの切欠149a,149bによりゲート開口部を構成している。また、補助ガイドレール140はゲート147(ゲート板147a,147b)に対応する箇所だけ切り欠かれている。
【0062】
更に、枠体139の上部には連結シャフト141がないときに各ゲート板147a,147bが接近してゲート147が閉止状態にあるとき、各切欠149a,149bにより形成された円形のゲート開口部を開閉可能な閉止部材150が設けられている。この閉止部材150は上部がコ字形状をなる操作ロッド151の下端部に半球状の蓋部材152が一体に装着されて構成されている。そして、枠体140にケーシング153が固定され、このケーシング153にボールジョイント154が揺動自在に嵌合し、このボールジョイント154の中央部に操作ロッド151がパッキン155を介して軸方向移動自在に貫入している。また、操作ロッド151の上端部はカッタヘッド115の取付板156にボルト157により着脱自在に取付けられている。一方、蓋部材152は球体を半分に切断すると共に、底面を切断して平坦面とした略半球形状をなし、外周湾曲面152aが円形状のゲート開口部(切欠149a,149b)に嵌合可能となっている。
【0063】
そして、枠体139に対して着脱自在なカッタ収納箱137は中空形状をなし、カッタビット127aが装着された各リンク135や連結シャフト141等が連結されたカッタ列を収納可能な長さとなっており、内部の水を注入することから水密性を有している。このカッタ収納箱137の後部にカッタ移動手段としての油圧ジャッキ158が装着されており、駆動ロッド159の先端部が連結シャフト141に連結ピン160によって連結可能となっている。
【0064】
従って、カッタヘッド115を回転して前方の地盤を掘削するときには、油圧ジャッキ148a,148bを収縮して各ゲート板147a,147bを互いに接近させると、各切欠149a,149bが連結シャフト141を挾持することで、カッタ通過空間部138を閉塞してゲート147が閉止する。すると、切羽側(カッタヘッド115)側と掘削機本体111側とを遮断して止水することができる。
【0065】
一方、カッタビット127aを交換するときには、取付ボルト145を外してリンク押えブラケット144とゲート蓋143との連結を解除すると共に、取付ボルト142を外してゲート蓋143を取り外してから、枠体139にカッタ収納箱137を装着し、油圧ジャッキ158の駆動ロッド159の先端部を連結シャフト141に連結する。そして、この状態で、ゲート147を開放して油圧ジャッキ158を収縮することで、カッタビット127aや各リンク135等をカッタ通過空間部138を通してカッタ収納箱137内に引き込むことができる。
【0066】
そして、全てのカッタビット127aや各リンク135等がカッタ収納箱137内に引き込まれた状態にて、ゲート147を閉止すると円形のゲート開口部(切欠149a,149b)が形成されているため、ボルト157を緩めて閉止部材63の操作ロッド151を下降すると共に揺動することで、蓋部材152によりこのゲート開口部を閉止する。この場合、切羽(カッタヘッド115)側には泥水が充満しており、カッタ収納箱137内を排水することで、蓋部材152は切羽側の水圧によりゲート開口部を押圧して嵌合することとなり、切羽側と掘削機本体111側とを遮断して止水することができる。
【0067】
ここで、このように構成された土圧式シールド掘削機によるトンネル掘削作業、並びに先行ビットの交換作業について説明する。
【0068】
トンネルを掘削形成するには、図8及び図9に示すように、カッタ旋回モータ117によってカッタヘッド115を回転しながら、シールドジャッキ123を伸長して既設セグメントSへの押し付け反力によって掘削機本体11を前進させることで、多数の先行ビット127a〜127fやカッタビット128a〜128fによって前方の地盤を掘削する。そして、掘削された土砂は土砂取込開口131からチャンバ120内に取り込まれ、スクリューコンベヤ122によって外部に排出される。また、エレクタ装置124によってこの空所に新しいセグメントSを装着する。この作業の繰り返しによって所定長さのトンネルを掘削形成していく。
【0069】
このトンネル掘削作業時には、図10及び図11に示すように、各リンク135に連結された連結シャフト141がゲート147を貫通してカッタヘッド115に固定されると共に、各ゲート板147a,147bがこの連結シャフト141を挾持してカッタ通過空間部138を閉止している。そのため、先行ビット127aは所定位置に確実に固定されると共に、カッタヘッド115側と掘削機本体111側とが確実に遮断されて止水することができる。
【0070】
このようなトンネル掘削作業を長期にわたって行っていくと、先行ビット127aが磨耗して掘削能力が低下するために交換が必要となる。この場合、油圧式摩耗検知ビット133によって先行ビット127aの摩耗状態を検出して交換時期を判定する。先行ビット127aを交換する場合、図8乃至図11に示すように、カッタヘッド115の回転を停止し、カッタビット127aが支持されたカッタスポーク126aを下方に位置させ、取付ボルト145を外してリンク押えブラケット144とゲート蓋143との連結を解除すると共に、取付ボルト142を外してゲート蓋143を取り外す。そして、枠体139の端部に取付ボルト142を用いてカッタ収納箱137を装着すると共に、油圧ジャッキ158の伸長状態にある駆動ロッド159の先端部を連結ピン160によって連結シャフト141と連結する。この状態で、切羽側に泥水を充満させてから、カッタ収納箱138内に注水して水圧を切羽側の泥水圧と平衡、あるいはそれよりも高くしてから、ゲート147の各ゲート板147a,147bによりカッタ通過空間部138を開放する。
【0071】
この状態で、油圧ジャッキ158を収縮し、連結シャフト141を介して先行ビット127aが装着されたリンク135等のカッタ列をカッタ収納箱137内に引き込む。そして、全ての先行ビット127a等がカッタ収納箱137内に引き込まれると、ゲート147の各ゲート板147a,147bを閉止する。すると、ゲート147に円形のゲート開口部(切欠149a,149b)が形成されているため、閉止部材150の操作ロッド151を下降して揺動し、蓋部材152をこのゲート開口部に押し当てて閉止する。そして、カッタ収納箱137内の水を排出すると、切羽側の泥水の水圧により蓋部材152はゲート開口部に密着することとなり、切羽側と掘削機本体111側とを遮断して完全に止水することができる。
【0072】
このようにしてカッタビット127aをカッタ収納箱137内に収納して内部の水を排出したら、図示しない蓋を開けて磨耗した先行ビット127aを新しいカッタビット27と交換する。そして、再び、カッタ収納箱137の蓋を閉めてから内に注水し、蓋部材152によりゲート開口部を開放すると共に、このゲート147によりカッタ通過空間部138を開放し、油圧ジャッキ158を伸長することで、新しいカッタビットが装着された各リンク135等が連結されたカッタ列をカッタ収納箱137から押し出し、カッタヘッド115におけるガイドレール134の所定の位置に移動し、ゲート147によりカッタ通過空間部138を閉止する。
【0073】
そして、新しいカッタビット等がガイドレール134の所定の位置に戻されると、連結シャフト141と油圧ジャッキ158との連結を解除すると共にカッタ収納箱137を枠体139から取り外す。一方、この枠体139にゲート蓋143を取付ける共にこのゲート蓋143に連結シャフト54を固定し、新しいカッタビットをガイドレール134の所定の位置に位置決めされる。
【0074】
上述の作業により磨耗した先行ビット127aが新しいカッタビットに交換されると、前述と同様に、カッタヘッド115を回転しながらシールドジャッキ123を伸長することで掘削機本体111を前進させ、カッタヘッド115により前方の地盤を掘削し、所定長さのトンネルを構築していく。
【0075】
このように本実施形態のトンネル掘削機にあっては、カッタヘッド115のカッタスポーク126aにガイドレール134を設け、このガイドレール134に互いに回動自在に連結された複数のリンク135を移動自在に支持し、このリンク135に先行ビット127aを装着してカッタ列を構成する一方、ガイドレール134の端部にゲート147と閉止部材151からなるゲート機構136を介してカッタ収納箱137を連結してある。
【0076】
従って、先行ビット127aのカッタ列をカッタ収納箱137 引き込むことで、短時間で容易に先行ビット127aを交換することができ、また、このとき、切羽(カッタヘッド115)側と掘削機本体111側とをゲート機構136により仕切って止水するため、掘削機本体111内への泥水の漏洩を確実に防止して十分な安全性を確保することができる。
【0077】
また、このゲート機構136を、切欠149a,149bを有するゲート147と、この切欠149a,149bで形成されたゲート開口部を閉止する閉止部材150とで構成している。従って、掘削作業時には、ゲート板147a,147bが連結シャフト141を挾持してカッタ通過空間部138を閉止し、カッタ交換作業時には、ゲート147のゲート開口部(切欠62a,62b)を閉止部材150の蓋部材152が閉止してカッタ通過空間部138を閉止しており、このゲート機構136の構成を簡略化して小型化が図れるため、ガイドレール134とカッタ収納箱137との間に補助ガイドレール140を容易に設けてゲート147による欠除部が少なくなり、カッタ列をスムースに移動することができ、作動の円滑化を向上することができる。
【0078】
なお、上述の実施形態において、一つのカッタスポーク126aの先行ビット127aのみを交換可能としたが、他のカッタスポーク126b〜126fの先行ビット127b〜127fを交換可能としてもよい。この場合、カッタ収納箱137を掘削機本体111側に支持して各カッタ列に対して共用するとよい。
【0079】
また、上述の各実施形態において、閉止部材63,150を操作ロッド64,151と蓋部材65,152とにより構成したが、閉止部材63,150はゲート60,147の開口(切欠62a,62b,148a,148b)を開閉可能なものであればよく、その形状は実施形態に限定されるものではない。例えば、操作ロッドを鎖や紐状としたり、蓋部材を球状や円錐状としてもよい。また、蓋部材を昇降式ではなく、上下あるいは左右、前後のスイング式としてもよい。更に、蓋部材を平板式としてゲート開口(切欠62a,62b,148a,148b)を覆って閉止するようにしてもよい。また、切羽側の泥水の水圧により蓋部材63,152をゲート開口部に密着して閉止するようにしたが、蓋部材63,152をゲート開口部に強制的に押しつけて閉止するようにしてもよい。
【0080】
更に、上述した各実施形態では、ゲート60,147を上下のゲート板60a,60b,147a,147bとして、上下の切欠62a,62b,149a,149bをゲート開口部としたが、この構造に限定されるものではない。ゲートを左右に回動あるいはスライドする2枚のゲート板あるいは3枚以上のゲート板から構成してもよい。そして、ゲート開口(切欠62a,62b,148a,148b)を円形としたが、楕円形や矩形などのような形状としてもよい。また、1枚のゲート板をカッタ通過空間部50,138の端面に当接して閉止するようにしてもよい。
【0081】
また、上述した各実施形態では、本発明のトンネル掘削機を、泥水式シールド掘削機や土圧式シールド掘削機として説明したが、カッタスポークの中央部に複数のローラカッタ列を設けたトンネルボーリングマシンに適用することもでき、この場合、カッタビットのみならずローラカッタ列を移動可能としてもよい。そして、カッタビットやローラカッタの配置は前述の実施形態に限定されるものではない。
【0082】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明のカッタ交換装置によれば、機内側から切羽側に延設されたガイドレールと、複数のカッタが一連に連結されてガイドレールに沿って移動自在なカッタ列と、カッタ列の機内側端部に設けられた連結シャフトと、ガイドレールの機内側端部に着脱可能なカッタ収納箱と、連結シャフトに嵌合する開口部を有すると共にガイドレールとカッタ収納箱との間に位置して機内側と切羽側とを仕切可能なゲートと、ゲートの開口部を開閉可能な閉止部材と、連結シャフトに着脱可能であってガイドレールとカッタ収納箱との間でカッタ列を移動するカッタ移動手段とを設けたので、通常掘削時には、ゲートは開口部が連結シャフトに嵌合してガイドレールとカッタ収納箱との連結開口を閉止することで機内側と切羽側とを仕切り、一方、カッタ交換作業時には、ゲートがガイドレールとカッタ収納箱との連結開口を閉止すると共に、閉止部材がゲートの開口部を閉止することで機内側と切羽側とを仕切ることとなり、ゲートの構成を簡略化して小型化が図れるため、ガイドレールとカッタ収納箱との間でのカッタ列の移動をスムースに行うことができ、作動の円滑化を向上することで、作業性の向上を図ることができる。
【0083】
請求項2の発明のカッタ交換装置によれば、閉止部材が昇降してゲートの開口部を開閉可能としたので、不使用時には上部の待機位置に停止し、使用時に下降してゲートの開口部を容易に閉止することができ、構造の簡素化を図ることで専用スペースを縮小して機内スペースを効率的に使用することができる。
【0084】
請求項3の発明のカッタ交換装置によれば、閉止部材は操作ロッドの下端部に蓋部材を一体に装着して構成され、操作ロッドを昇降自在に支持すると共に、ゲートの開口部に向けて回動自在に支持したので、ゲートの開口部に対して蓋部材をその正面から移動して密着させることができ、蓋部材によりゲートの開口部を確実に閉止して止水の信頼性を向上することができる。
【0085】
請求項4の発明のカッタ交換装置によれば、閉止部材は外周湾曲面がゲートの開口部に嵌合して閉止するので、閉止部材とゲートの開口部との嵌合性をよくして止水性を向上することができる。
【0086】
請求項5の発明のカッタ交換装置によれば、閉止部材は切羽側の水圧によりゲートの開口部を閉止するので、閉止部材をゲートの開口部に密着させるだけで容易に止水することができ、別途ゲートの開口部に対する閉止部材の支持部材を不要として構造の簡素化を図ることができる。
【0087】
請求項6の発明のカッタ交換装置によれば、ゲートは連結シャフトを挾持して機内側と切羽側とを仕切る一対のゲート板であり、各ゲート板に開口部を構成する半円形状の切欠を形成する一方、閉止部材に切羽側の水圧により開口部に嵌合する球面部を設けたので、ゲート板は連結シャフトを挾持することで、機内側と切羽側とを仕切って確実に止水することができると共に、閉止部材は球面部が水圧によりゲート板の切欠に嵌合して止水することができる。
【0088】
また、請求項7の発明のカッタ交換方法によれば、ガイドレールとカッタ収納箱との間のゲートを閉止して機内側と切羽側とを仕切り、ガイドレールの機内側端部にカッタ収納箱を取付けると共に、機内側に延出したカッタ列の連結シャフトにカッタ移動手段を連結し、切羽側及びカッタ収納箱内に給水してからゲートを開放し、カッタ列をカッタ収納箱内に引き込んだ後に、ゲートを閉止すると共にゲートに形成された連結シャフト用開口部を閉止部材により閉止し、カッタ収納箱内から排水してカッタ収納箱内でカッタの交換作業を行うようにしたので、ゲートを小型化してカッタ列の移動をスムースに行うことができ、作動の円滑化を向上して作業性の向上を図ることができる。
【0089】
また、請求項8の発明のトンネル掘削機によれば、掘削機本体と、掘削機本体を前進させる推進ジャッキと、掘削機本体の前部に駆動回転可能に装着されたカッタヘッドと、カッタヘッドに機内側から切羽側に延設されたガイドレールと、複数のカッタが一連に連結されてガイドレールに沿って移動自在なカッタ列と、カッタ列の機内側端部に設けられた連結シャフトと、ガイドレールの機内側端部に着脱可能なカッタ収納箱と、連結シャフトに嵌合する開口部を有すると共にガイドレールとカッタ収納箱との間に位置して機内側と切羽側とを仕切可能なゲートと、ゲートの開口部を開閉可能な閉止部材と、連結シャフトに着脱可能であってガイドレールとカッタ収納箱との間でカッタ列を移動するカッタ移動手段とを設けたので、通常掘削時には、ゲートは開口部が連結シャフトに嵌合してガイドレールとカッタ収納箱との連結開口を閉止することで機内側と切羽側とを仕切り、一方、カッタ交換作業時には、ゲートがガイドレールとカッタ収納箱との連結開口を閉止すると共に、閉止部材がゲートの開口部を閉止することで機内側と切羽側とを仕切ることとなり、ゲートの構成を簡略化して小型化が図れるため、ガイドレールとカッタ収納箱との間でのカッタ列の移動をスムースに行うことができ、作動の円滑化を向上することで、作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るトンネル掘削機の概略断面図である。
【図2】トンネル掘削機の正面図である。
【図3】トンネル掘削機の前部概略断面図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】ゲート開放時におけるゲート機構の正面図である。
【図6】カッタ移動時におけるゲート機構の正面図である。
【図7】ゲート閉止部材の概略断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るトンネル掘削機の概略断面図である。
【図9】トンネル掘削機の正面図である。
【図10】ゲート機構の正面図である。
【図11】 図10のXI−XI断面図である。
【符号の説明】
11,111 掘削機本体
15,115 カッタヘッド
17,117 カッタ旋回モータ
23,123 シールドジャッキ(推進ジャッキ)
24,124 エレクタ装置
26a,126a カッタスポーク
27a,127a カッタビット
36,134 ガイドレール
38,39,40,41,135 リンク
48,136 ゲート機構
49,137 カッタ収納箱
50,138 カッタ通過空間部
52,140 補助ガイドレール
54,141 連結シャフト
60,147 ゲート
60a,60b,147a,147b ゲート板
62a,62b,149a,149b 切欠(ゲート開口部)
63,150 閉止部材
64,151 操作ロッド
65,152 蓋部材
67,111 ボールジョイント
71,158 油圧ジャッキ(カッタ移動手段)
Claims (8)
- 機内側から切羽側に延設されたガイドレールと、複数のカッタが一連に連結されて該ガイドレールに沿って移動自在なカッタ列と、該カッタ列の機内側端部に設けられた連結シャフトと、前記ガイドレールの機内側端部に着脱可能なカッタ収納箱と、前記連結シャフトに嵌合する開口部を有すると共に前記ガイドレールと前記カッタ収納箱との間に位置して機内側と切羽側とを仕切可能なゲートと、該ゲートの開口部を開閉可能な閉止部材と、前記連結シャフトに着脱可能であって前記ガイドレールと前記カッタ収納箱との間で該カッタ列を移動するカッタ移動手段とを具えたことを特徴とするカッタ交換装置。
- 請求項1において、前記閉止部材は昇降して前記ゲートの開口部を開閉可能であることを特徴とするカッタ交換装置。
- 請求項2において、前記閉止部材は操作ロッドの下端部に蓋部材が一体に装着されてなり、該操作ロッドが昇降自在に支持されると共に、前記ゲートの開口部に向けて回動自在に支持されたことを特徴とするカッタ交換装置。
- 請求項1において、前記閉止部材の蓋部材は略半球形状をなし、その外周湾曲面が前記ゲートの開口部に嵌合して閉止することを特徴とするカッタ交換装置。
- 請求項1において、前記閉止部材は切羽側の水圧により前記ゲートの開口部を閉止することを特徴とするカッタ交換装置。
- 請求項1において、前記ゲートは前記連結シャフトを挾持して機内側と切羽側とを仕切る一対のゲート板であって、該各ゲート板に前記開口部を構成する半円形状の切欠が形成される一方、前記閉止部材は切羽側の水圧により該開口部に嵌合する球面部を有することを特徴とするカッタ交換装置。
- カッタヘッド前面に位置する複数のカッタを一連に連結したカッタ列を有し、該カッタ列の一連またはその一部を切羽側のガイドレールに沿って機内側のカッタ収納箱内に引き込んで他のカッタと交換可能なトンネル掘削機のカッタ交換方法であって、前記ガイドレールと前記カッタ収納箱との間のゲートを閉止して機内側と切羽側とを仕切り、前記ガイドレールの機内側端部に前記カッタ収納箱を取付けると共に、機内側に延出した前記カッタ列の連結シャフトにカッタ移動手段を連結し、前記切羽側及び前記カッタ収納箱内に給水してから前記ゲートを開放し、前記カッタ移動手段を用いて前記カッタ列を前記カッタ収納箱内に引き込んだ後に、前記ゲートを閉止すると共に該ゲートに形成された連結シャフト用開口部を閉止部材により閉止し、前記カッタ収納箱内から排水して該カッタ収納箱内で前記カッタの交換作業を行った後、該カッタ収納箱内に給水してから前記ゲート及び前記閉止部材を開放し、前記カッタ移動手段を用いて交換したカッタ列を前記ガイドレールに沿って前記カッタヘッド前面の所定位置に移動し、前記ゲートで前記連結シャフトを挟持して閉止し、前記カッタ収納箱内から排水することを特徴とするカッタ交換方法。
- 筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本体を前進させる推進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に駆動回転可能に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッドに機内側から切羽側に延設されたガイドレールと、複数のカッタが一連に連結されて該ガイドレールに沿って移動自在なカッタ列と、該カッタ列の機内側端部に設けられた連結シャフトと、前記ガイドレールの機内側端部に着脱可能なカッタ収納箱と、前記連結シャフトに嵌合する開口部を有すると共に前記ガイドレールと前記カッタ収納箱との間に位置して機内側と切羽側とを仕切可能なゲートと、該ゲートの開口部を開閉可能な閉止部材と、前記連結シャフトに着脱可能であって前記ガイドレールと前記カッタ収納箱との間で該カッタ列を移動するカッタ移動手段とを具えたことを特徴とするトンネル掘削機。
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