JP3442187B2 - ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ - Google Patents

ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ

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JP3442187B2 JP08434895A JP8434895A JP3442187B2 JP 3442187 B2 JP3442187 B2 JP 3442187B2 JP 08434895 A JP08434895 A JP 08434895A JP 8434895 A JP8434895 A JP 8434895A JP 3442187 B2 JP3442187 B2 JP 3442187B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に橋梁分野で溶接比
率の高い鋼床板のUリブすみ肉溶接に用いて、溶接部の
材質及び形状、外観が良好なビードが得られるガスシー
ルドアーク溶接用フラックス入りワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、溶接の高能率化、省力化の要求が
一段と強まり、1.0〜2.0mmを中心とする細径のガ
スシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ(以下、
フラックス入りワイヤという)が、その良好な溶接作業
性及び高能率な溶接ができる等の利点により、使用量が
急激に増加している。これにともない、フラックス入り
ワイヤについても適用する各種溶接構造物に対応した種
々の溶接性能向上が要求されている。その一つに橋梁分
野における鋼床板のUリブすみ肉溶接用フラックス入り
ワイヤがある。
【0003】図2にUリブすみ肉溶接例を示す。図2
(a)に示すように下板1の上に立板2、即ち補強鋼板
としてのUリブは逆さに置かれその傾斜部を溶接され
る。すみ肉溶接部3の拡大図を図2(b)に示す。一般
的なUリブすみ肉溶接における立板端面は下板に対し角
度θが10〜20°、ギャップGが1〜3mmとなる傾き
をもっている。なお、Uリブ用鋼板は板厚は10mm程度
までの薄板が多い。
【0004】このようなUリブすみ肉溶接における課題
は、すみ肉溶接部の溶け込みDを十分に確保し、かつ形
状、外観が良好なビード4を得ることにある。即ち、下
板と立板との間に傾斜したギャップがあると溶け込み不
足が生じやすく、隙間5が大きく残るとすみ肉溶接部の
強度が劣化する。
【0005】他方、能率面から高速化の要求もあり、十
分な溶け込みを確保するためにはかなりの高電流溶接条
件が必要となる。これに特開平4−300091号公報
や特開平3−180298号公報等による従来のすみ肉
溶接用フラックス入りワイヤを用いた場合、止端部6が
ラップした凸状のビードとなりやすく疲労強度的に脆弱
になる。また薄板なので立板側にカット7が発生した
り、スラグ焼き付きによるスラグ剥離性やビード外観が
問題となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
従来のフラックス入りワイヤをリブすみ肉溶接に用いた
場合の欠点を改善し、高速高電流条件で溶接した場合に
おいても、ビードの溶け込み、形状、外観が安定して良
好なフラックス入りワイヤを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は以下の通
りである。 (1) 鋼製外皮に囲まれた中空部にフラックスが充填さ
れてなるガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイ
ヤにおいて、ワイヤ全重量に対して、下記成分を必須と
して含有し、他は鋼製外皮中のFeおよび不可避的不純
物であることを特徴とするガスシールドアーク溶接用フ
ラックス入りワイヤ TiO2 :3.5〜7.0重量%、 SiO2 :1.
5〜3.5重量%、Al2 3 :1.1〜3.0重量
%、 MgO :0.5〜2.5重量%、ZrO2
0.3〜1.5重量%、 酸化鉄 :0.2〜2.0重
量%、但し、SiO2 ≧Al2 3 ≧MgO、F
:0.03〜0.50重量%、Na,K,Liの1種
または2種以上の合計:0.05〜0.50重量%、脱
酸剤(外皮成分を含む):1.5〜5.0重量%。(2)さらに他の成分として、フラックス中の鉄粉、N
i,Mo,Cr,Cu,B等の合金剤、0.5重量%以
下の金属炭酸塩、及び0.5重量%以下のBiのうちの
少なくとも1種を含有することを特徴とする前記(1)
記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイ
ヤ。
【0008】
【作用】以下に、本発明によるフラックス入りワイヤの
各成分の限定理由について説明する。 TiO2 :3.5〜7.0重量% TiO2 はスラグ形成剤としてビード全体を均一に被包
し、ビード形状、外観を整える作用をする。またアーク
を持続して安定させる成分である。TiO2 が3.5重
量%未満ではスラグ生成量が不足し十分なスラグ被包効
果が得られず、ビード形状、外観が劣化する。
【0009】また本発明のフラックス入りワイヤにおい
ては、Al2 3 ,MgO及びZrO2 を必須成分とし
て含有させていることからTiO2 が不足するとビード
の凸状化が顕著となる。一方、TiO2 が7.0重量%
を超えるとスラグ生成量が過剰となるのでビード止端部
が揃わず、またスラグ巻き込みの発生、さらには付着水
分やプライマーの影響に対し敏感となりピット、ガス溝
等のビード表面欠陥が発生しやすくなる。
【0010】SiO2 :1.5〜3.5重量% SiO2 は溶融スラグの凝固温度、粘度及び流動性を調
整するために1.5重量%以上含有させる。SiO2
1.5重量%未満では溶融スラグの凝固温度が高くなり
すぎて、溶接速度を速くした場合にビード全体的なスラ
グ被包効果が損なわれ形状、外観及びスラグ剥離性が劣
化する。一方、3.5重量%を超えると凝固温度が低く
なりすぎて、ビード止端部のラップや立板側のカットが
発生しやすくなる。
【0011】Al2 3 :1.1〜3.0重量% Al2 3 は溶融スラグの凝固温度を高め、かつ粘性、
流動性を調整し、特にビード止端部のなじみ性及びスラ
グ剥離性を良好にするために1.1〜3.0重量%含有
させる。Al2 3 が1.1重量%未満ではビードが丸
みを帯び止端部がラップする。一方、3.0重量%を超
えると溶融スラグの凝固温度が高くなりすぎてビードが
凸状となり、止端部の揃いも均一でなくなる。また、ス
ラグ剥離性が劣化する。
【0012】MgO:0.5〜2.5重量% MgOは凝固温度が高く、かつ溶融状態において粘性が
小さい溶融スラグを形成するように作用し、特に立板側
のカットをなくすために0.5重量%以上含有させる。
これにより溶融金属と立板とのなじみ性がよくなり、ま
たアークにより堀込みが生じた場合でも溶融金属がその
堀込み部をよく埋めるようになる。かつ凝固温度が高い
ので立板に接した溶融金属の下板方向への垂れ落ちを抑
えるのでカットの発生を防止できる。
【0013】一方、MgOが2.5重量%を超えると溶
融スラグの凝固温度が高すぎてビード表面にスラグの凝
固むらが生じるようになり外観不良、スラグ剥離性不
良、ビード止端部の不揃い、スラグ巻き込み等が発生し
やすくなる。
【0014】ZrO2 :0.3〜1.5重量% ZrO2 は溶融スラグの流動性を調整し、ビード表面を
滑らかにし形状を整えるために0.3重量%以上含有さ
せる。しかし、1.5重量%を超えるとビード形状が丸
みを帯び止端部のなじみ性が悪くなり、またスラグ剥離
性及び耐気孔性が劣化する。
【0015】酸化鉄:0.2〜2.0重量% 酸化鉄は、溶融スラグの粘性及び流動性を調整し、すみ
肉ビードの形状、特にビード止端部の揃いの改善に効果
があり、このためにFe2 3 ,FeO等を0.2〜
2.0重量%含有させる。酸化鉄が0.2重量%未満で
は下板とのなじみが悪くなりビード止端部が不揃いとな
る。一方、2.0重量%を超えると、スラグの流動性が
過剰となり立板側の脚長が不足した下つきのビードとな
る。またビード表面に焼付きが発生しスラグ剥離性、外
観が不良となる。
【0016】SiO2 ≧Al2 3 ≧MgO 本発明のフラックス入りワイヤは、上記のようにTiO
2 ,SiO2 ,Al23 ,MgO,ZrO2 ,酸化鉄
をスラグ形成剤とし、それぞれ上記限定する範囲で含有
させるが、立板側のカットをなくし、かつ下板側のビー
ド止端部を滑らかな形状とするためには、さらにSiO
2 ≧Al2 3 ≧MgOの関係を満足しなければならな
い。
【0017】図1に、TiO2 ,ZrO2 及び酸化鉄を
それぞれ前述の限定範囲に固定した場合のSiO2 ,A
2 3 及びMgOの3成分についての適正範囲の検討
結果を示す。図1において、斜線部の領域Aにおいて立
板にカットがなく、止端部形状も良好なビードが得られ
る。Al2 3 よりもMgOが多い領域Bではビード止
端部がラップし、スラグ剥離性が劣化する。一方、Si
2 よりもAl2 3が多い領域Cではビード形状、外
観、スラグ剥離性が劣化する。
【0018】F:0.03〜0.50重量% Fは溶融スラグの粘性及び流動性の調整と気孔発生防止
のために0.03重量%以上含有させる。Fの効果は
0.03重量%未満では小さく、一方、0.50重量%
を超えると、溶融スラグの流動性が過剰となり立板側の
スラグ被包性が悪く外観及びスラグ剥離性を不良とな
る。
【0019】さらにアークが絞れ溶融プールが小さくな
るので、スラグ巻き込みが発生しやすくなる。Fを含有
させる原料としてLi,K,Na,Mg,Ca,Al等
の金属弗化物を用いることができる。
【0020】Na,K,Liの1種または2種以上の合
計:0.05〜0.50重量% Na,K,Liはアーク安定剤として含有させる。これ
らアルカリ金属の1種または2種以上の合計が0.05
重量%未満では、アークが粗くなりスパッタが多くな
る。一方、0.50重量%を超えた場合にもアーク状態
が不安定になり溶融プールの揺動が激しくなり、スパッ
タ多発やスラグ巻き込みの発生、また溶け込みが不均一
になる。Na,K,Liを含有させる原料としては、N
a,K,Liの金属弗化物やNa2 O,K2 O,LiO
等の酸化物を用いることができる。
【0021】脱酸剤(外皮成分を含む):1.5〜5.
0重量% C(0.01〜0.10重量%)、Si(0.2〜1.
5重量%)、Mn(1.0〜4.3重量%)、Ti
(0.5重量%以下)、Al(1.0重量%以下)、M
g(1.0重量%以下)、Zr(0.5重量%以下)等
の脱酸剤を溶接部の機械的性質の確保及び脱酸不足によ
る溶接部の気孔発生防止のために、外皮成分を含む合計
で1.5重量%以上含有させる。
【0022】一方、脱酸剤を5.0重量%を超えて含有
させると、スラグ焼き付きによる剥離不良、ビード外観
不良、また強度が高くなりすぎてビード割れが発生しや
すくなる。なお、脱酸剤は溶接金属中に歩留まり合金剤
として働く以外にスラグ化し、溶融スラグの組成及び生
成量にも影響し本発明の効果を損なうので、それぞれ
( )内の範囲に抑えることが好ましい。
【0023】なお、本発明で用いるフラックス入りワイ
ヤのその他の成分として、溶接能率面からの溶着量アッ
プやアーク状態を改善し、スパッタを減少させるために
鉄粉、溶接金属の機械的性質や耐候性、耐火性を向上さ
せるために適量のNi,Mo,Cr,Cu,B等の各種
合金成分、溶融プールの撹拌作用をもたらし耐プライマ
ー性を向上させるCaCO3 等の金属炭酸塩(0.5重
量%以下)、さらにスラグ剥離性向上のためにBi
(0.5重量%以下)をそれぞれ( )内の範囲で添加
することができる。
【0024】鋼製外皮については、ワイヤの生産性面か
ら軟鋼(C:0.08重量%以下、Si:0.3重量%
以下、Mn:1.0重量%以下)が好ましいが、高溶着
が得られる合金鋼(C:0.07重量%以下、Si:
0.3〜1.5重量%、Mn:0.5〜2.5重量%)
を使用することもできる。フラックス充填率は、ワイヤ
全重量に対し10〜22重量%の範囲がスラグ生成量及
び脚長、溶け込み深さの確保、ワイヤ生産性の面から好
ましい。
【0025】ワイヤの断面形状については図3に示すよ
うな従来の一般的な形状のものでもよいが、外皮部に開
口部のないシームレスタイプの断面(c)は、ワイヤ中
のフラックスが吸湿することがないために耐気孔性に優
れ、またワイヤ送給性、ワイヤ先端の狙い位置の安定性
にも優れているので安定した溶け込みとビード止端部形
状が得られる。
【0026】ワイヤ径についても特に制限されるもので
はないが、Uリブ溶接において安定した溶け込み深さ、
脚長を得るためには細径の1.0〜2.0mmが好まし
い。シールドガスはCO2 ガスが一般的であるが、Ar
−CO2 系ガスやArガスを使用した場合においても、
本発明の効果は得られる。
【0027】
【実施例】軟鋼パイプ(C:0.05重量%、Si:
0.01重量%、Mn:0.35重量%)にフラックス
を充填後、通常の製法により表1に示す組成のワイヤを
試作した。試作ワイヤのフラックス充填率は16重量
%、ワイヤ径は1.4mmである。これら試作ワイヤを用
いて、図2(b)に示す形状のUリブすみ肉溶接部材を
模した試験体(SM490B、下板:板厚12mm×幅1
00mm×長さ500mm、立板:板厚9mm×幅100mm×
長さ500mm、立板傾き角度θ=15°)を作製し、表
2に示す試験条件で自動水平すみ肉溶接試験を行った
(目標脚長6mm、目標溶け込み深さ6mm以上)。試験板
及びワイヤ狙い位置は図4の通り。表3に溶接試験結果
をまとめて示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】試験No.1〜9は本発明によるフラックス
入りワイヤ(W1〜9)を用いた場合で、それぞれ目標
とした脚長及び溶け込み深さを満足し、立板側のカット
発生はなく、ビード止端部も下板となじみのよい形状
で、ビード外観、アーク安定性、スラグ剥離性等も良好
であった。これに対し試験No.10〜27は比較例であ
る。
【0034】試験No.10はワイヤ(W10)のTiO
2 が少なすぎるためにビードの凸状化とともにスラグ被
包がまだらになり剥離不良、ビード外観となった。試験
No.11はワイヤ(W11)のTiO2 が多すぎるため
に、ビード止端部不揃いとスラグ巻き込みが発生した。
試験No.12はワイヤ(W12)のSiO2 が少なすぎ
るために、ビード全体をスラグが被包せずビード止端部
が不揃いで、スラグ剥離性も劣化した。
【0035】試験No.13はワイヤ(W13)のSiO
2 が多すぎるために、スラグの流動性が過剰となり立板
側にカットが発生し、形状も下付きのビードとなった。
試験No.14はワイヤ(W14)のAl2 3 が少なす
ぎるために、ビード形状が丸みを帯び止端部がラップし
た。試験No.15はワイヤ(W15)のAl2 3 が多
すぎるために、溶融スラグの凝固温度が高くなりすぎて
ビードが凸状となり、ビード止端部の揃いが悪くなっ
た。また、スラグ剥離性が劣化した。
【0036】試験No.16はワイヤ(W16)のMgO
が少なすぎるために、立板側にカットが発生した。試験
No.17はワイヤ(W17)のMgOが多すぎるため
に、溶融スラグの凝固温度が高くなりすぎてスラグ被包
むらが生じ、スラグ剥離性不良、ビード外観不良及び止
端部の揃いが悪くなった。試験No.18はワイヤ(W1
8)のZrO2 が少なすぎるために、表面がざらざらし
たビードとなった。試験No.19はワイヤ(W19)の
ZrO2 が多すぎるために、全体的に凸状で止端部のな
じみが悪いビードとなった。
【0037】試験No.20はワイヤ(W20)の酸化鉄
及びAl2 3 が少なすぎるために、ビード形状が丸み
を帯び、止端部の揃いが悪くなった。試験No.21はワ
イヤ(W21)の酸化鉄が多すぎるために、スラグの流
動性が過剰になり下付きのビードとなり、スラグ焼き付
きも発生した。試験No.22はワイヤ(W22)のFが
少なすぎるために、ピットが発生した。試験No.23は
ワイヤ(W23)のFが多すぎるために、スラグの流動
性が過剰となり立板側のスラグ被包が悪くビード外観不
良、また止端部がラップした。
【0038】試験No.24はワイヤ(W24)のアルカ
リ金属成分が少なすぎるために、アークが不安定になり
スパッタ多発し、ビード止端部も不揃いとなった。試験
No.25はワイヤ(W25)のアルカリ金属成分が多す
ぎるために、アーク不安定でスパッタ多発、カット発生
や溶け込み深さも連続して安定しない。試験No.26は
ワイヤ(W26)の脱酸剤が少なすぎるために、ピット
が発生した。試験No.27はワイヤ(W27)の脱酸剤
が多すぎるために、スラグ焼き付き及びクレーター割れ
が発生した。
【0039】
【発明の効果】本発明は鋼床板Uリブすみ肉溶接に用い
て、高速高電流条件で十分な溶け込みと良好なビード形
状、外観が得られるガスシールドアーク溶接用フラック
ス入りワイヤを提供するものである。なお、本発明のガ
スシールドフラックス入りワイヤは造船や鉄骨、橋梁等
において一般的なT字すみ肉溶接に高速高電流条件で適
用しても同様に良好なビード形状、外観が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はUリブすみ肉溶接例の説明図、(b)
は(a)の拡大説明図。
【図2】本発明のフラックス入りワイヤの3成分含有比
率状態図。
【図3】(a),(b),(c)は本発明のフラックス
入りワイヤの断面構造図。
【図4】実施例の試験板及びワイヤ狙い位置の説明図。
【符号の説明】
1 下板 2 立板(Uリブ) 3 すみ肉溶接部 4 ビード 5 隙間 6 止端部 7 カット 8 鋼製外皮 9 フラックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 35/36 - 35/368

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼製外皮に囲まれた中空部にフラックス
    が充填されてなるガスシールドアーク溶接用フラックス
    入りワイヤにおいて、ワイヤ全重量に対して、下記成分
    を必須として含有し、他は鋼製外皮中のFeおよび不可
    避的不純物であることを特徴とするガスシールドアーク
    溶接用フラックス入りワイヤ。 TiO2 :3.5〜7.0重量%、 SiO2 :1.5〜3.5重量%、 Al2 3 :1.1〜3.0重量%、 MgO :0.5〜2.5重量%、 ZrO2 :0.3〜1.5重量%、 酸化鉄 :0.2〜2.0重量%、 但し、SiO2 ≧Al2 3 ≧MgO、 F :0.03〜0.50重量%、 Na,K,Liの1種または2種以上の合計:0.05
    〜0.50重量%、 脱酸剤(外皮成分を含む):1.5〜5.0重量%。
  2. 【請求項2】 さらに他の成分として、フラックス中の
    鉄粉、Ni,Mo,Cr,Cu,Bの合金剤、0.5重
    量%以下の金属炭酸塩、及び0.5重量%以下のBiの
    うちの少なくとも1種を含有することを特徴とする請求
    項1記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワ
    イヤ。
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