JP3441854B2 - 鍵盤蓋の落下防止機構 - Google Patents

鍵盤蓋の落下防止機構

Info

Publication number
JP3441854B2
JP3441854B2 JP21354095A JP21354095A JP3441854B2 JP 3441854 B2 JP3441854 B2 JP 3441854B2 JP 21354095 A JP21354095 A JP 21354095A JP 21354095 A JP21354095 A JP 21354095A JP 3441854 B2 JP3441854 B2 JP 3441854B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
keyboard lid
keyboard
fall prevention
prevention mechanism
magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21354095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0962252A (ja
Inventor
光夫 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP21354095A priority Critical patent/JP3441854B2/ja
Publication of JPH0962252A publication Critical patent/JPH0962252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3441854B2 publication Critical patent/JP3441854B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵盤楽器の鍵盤蓋
の落下防止機構に関し、詳しくは支持軸を中心として開
閉可能に支持される鍵盤蓋が開状態にあるとき該鍵盤蓋
が不意に落下するのを防止する鍵盤蓋の落下防止機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5及び図6に示すように、支持
軸117を中心として開閉可能に支持される鍵盤蓋10
4を備えたピアノにおいて、鍵盤蓋104の下端面に矢
じり状の突起118を設けると共に拍子木の奥側にキャ
ッチャ106を設けることにより、鍵盤蓋104を開い
た状態で鍵盤蓋104が不意に閉じることのないように
ロックする鍵盤蓋落下防止機構が知られている。このキ
ャッチャ106は、拍子木の奥側のキャッチャ取付木1
21に固定され、2本の可撓性の軸106b、106b
が延び出し、各軸106bの先端に回転自在のロータ1
06a、106aが取り付けられた構造を有している。
かかる鍵盤蓋落下防止機構によれば、鍵盤蓋104が支
持軸117を中心として開くと、鍵盤蓋104の下端面
に設けた矢じり状の突起118が両ロータ106a、1
06aの間を押し広げ、突起118が両ロータの106
a、106a間を通過した後は可撓性の軸106b、1
06bが元の状態に復帰し、両ロータ106a、106
aは突起118を挟み込んだ状態で保持する。このた
め、開いた状態の鍵盤蓋104に対して何かの拍子に不
意に閉じる方向に力が働いたとしても鍵盤蓋104が容
易に落下してしまうことはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
鍵盤蓋落下防止機構では、鍵盤蓋104を開き、矢じり
状の突起118がキャッチャ106に嵌まり込む際、
「カチャッ」という音が発生して不快感を与えるという
問題があり、顧客から苦情が来ることがあった。本発明
は、このような鍵盤蓋の落下防止機構において、鍵盤蓋
を開いたときに不快な音が発生するのを防止することを
課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、支持軸を中心として開閉可能に
支持される鍵盤蓋が開状態にあるとき該鍵盤蓋が不意に
落下するのを防止する鍵盤蓋の落下防止機構において、
前記鍵盤蓋に設けられた第1部材と、開状態の鍵盤蓋の
第1部材と対向する位置にてこの第1部材と接触しない
ように楽器本体に設けられた第2部材とを備え、第1部
材と第2部材の少なくとも一方は磁石であり他方を吸引
することを特徴とする。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の鍵盤蓋の落
下防止機構であって、第1部材は鍵盤蓋の下端側であっ
て楽器の外観に表れない部分に設けられたことを特徴と
する。請求項3の発明は、請求項1又は2の鍵盤蓋の落
下防止機構であって、第1、第2部材は共に磁石である
ことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態及び発明の効果】本発明の鍵盤蓋の
落下防止機構は、ピアノ(アップライト、グランド)等
のように支持軸を中心として開閉可能に支持される鍵盤
蓋を備えた鍵盤楽器であれば、適用することができる。
このような鍵盤楽器において支持軸を中心として鍵盤蓋
を開くと、その背後に設けたゴムボタン等により鍵盤蓋
は垂直もしくは斜めにもたれかかった状態で支持され
る。このとき、例えば鍵盤蓋の背面におもりを設ける等
により鍵盤蓋を垂直にした状態で後ろへ倒れるように重
心を設定することが、鍵盤蓋の転倒を防止する上で好ま
しい。本発明の鍵盤蓋の落下防止機構では、このように
鍵盤蓋が開いた状態で、鍵盤蓋に設けられた第1部材
と、楽器本体(鍵盤蓋が開閉可能に取り付けられた楽器
の本体)に設けられた第2部材とが、非接触な関係を維
持した状態で対向して配置され、このとき、第1部材と
第2部材の少なくとも一方は磁石であり他方を吸引する
ため、この吸引力により鍵盤蓋は不意に落下するのを防
止される。ここで、一方が磁石で他方が磁性体(例え
ば、鉄を主成分とする金属)であってもよいし、第1部
材と第2部材とは共に磁石(このとき両者は異なる磁極
である)であってもよい。但し、共に磁石である方が吸
引力が一層強くなるため、鍵盤蓋の落下防止効果をより
顕著に得ることができる。また、鍵盤蓋が開いた状態に
おいて、第1部材と第2部材との間隔は両者の間に吸引
力が働く範囲で適宜設定すればよいが、この間隔があま
り狭すぎると鍵盤蓋を開いたときの勢いによって両部材
が軽く接触して音が発生するおそれがあるため、少なく
とも0.5mm以上、離間するのが好ましい。更に、第
1部材は鍵盤蓋の下端側であって楽器の外観に表れない
部分(例えば鍵盤蓋の下端面など)に設けられているこ
とが、楽器の美的な外観を保つ上で好ましい。
【0007】以上のように本発明によれば、鍵盤蓋を開
いたときに不快な音が発生することがなく、簡易な構造
であるため組付も容易で製造コストが安いという効果が
得られる。また、磁石を利用しているため繰り返し使用
しても初期と同様の落下防止効果が確実に得られる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の好適な一実施例を図面に基
づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実
施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範
囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでも
ない。図1は本実施例のピアノの鍵盤蓋周辺の斜視図、
図2は同じく側面図である。ピアノの鍵盤蓋周辺には、
拍子木2、鍵盤蓋4、キャッチャ用磁石6が配設されて
いる。
【0009】拍子木2は、棚板3の上面であって鍵盤8
の左右両側に設けられ、奥側に角状に切り落とされた切
欠部12が形成されている。この切欠部12の表面には
フェルトが貼付されている。鍵盤蓋4は、断面略L字状
の鍵盤蓋本体14と、鍵盤蓋本体14の背面側に接着さ
れた断面略波状の鍵盤蓋後付15と、鍵盤蓋本体14及
び鍵盤蓋後付15の間を埋める略三角形状の板材である
鍵盤蓋三角16とにより構成されている。鍵盤蓋4の左
右両側面には支持軸17が突設されている。この支持軸
17は、ピアノ本体の側板に設けた軸受(図示せず)に
回動可能に支持されている。また、鍵盤蓋後付15の下
端面の左右両側にはそれぞれ磁石18(本発明の第1部
材、図1には左側のみ示す)が固着されている。この磁
石18は、左右方向に細長い形状であり、拍子木2の左
右幅とほぼ同等の長さを有している。この磁石18は、
鍵盤蓋4の開閉いずれの状態においてもピアノの外観に
表れることがないため、ピアノの美的な外観を損ねるこ
とがない。
【0010】鍵盤蓋4を閉じた状態では、鍵盤蓋本体1
4の先端が口棒9と軽く接触する。一方、鍵盤蓋4を開
いた状態では、鍵盤蓋本体14の下端が拍子木2の切欠
部12に係合すると共に鍵盤蓋本体14の背面が下屋根
5に取り付けたゴムボタン7に当接する。尚、鍵盤蓋本
体14と鍵盤蓋後付15の間には左右に延びるおもり部
材19が固着されている。
【0011】キャッチャ用磁石6(本発明の第2部材)
は、左右両側の拍子木2の奥側にて棚板3(ピアノ本
体)に設けられたキャッチャ取付木21(図2には左側
のみ示す)の上面に固着されている。このキャッチャ用
磁石6は、鍵盤蓋4が開いた状態、即ち鍵盤蓋本体14
の下端が拍子木2の切欠部12に係合すると共に鍵盤蓋
本体14の背面が下屋根5に取り付けたゴムボタン7に
当接した状態で、鍵盤蓋後付15に固着した磁石18と
対向する位置に設けられ、かつ、磁石18と所定間隔を
もって離間するように設けられている。キャッチャ取付
木21は、左右両側の拍子木2の左右幅と同等もしくは
やや狭くなるように形成されている。このキャッチャ用
磁石6は、鍵盤蓋後付15の下端面に固着された磁石1
8と共に、鍵盤蓋落下防止機構を構成する。尚、両磁石
6、18は互いに異なる磁極を備えている。
【0012】以上の構成を備えた本実施例の鍵盤蓋落下
防止機構の作用について説明する。閉じた状態の鍵盤蓋
4(図2の二点鎖線)を支持軸17を中心として開く
と、鍵盤蓋本体14の背面がゴムボタン7に当接すると
同時に鍵盤蓋本体14の下端が拍子木2に設けた切欠部
12と係合する。鍵盤蓋4を開いたとき、鍵盤蓋後付1
5の下端面に設けた磁石18はキャッチャ用磁石6と接
触しないため、両磁石18、6の接触音(不快音)は発
生しない。また、鍵盤蓋4が開いた状態では、おもり部
材19の存在により鍵盤蓋4の重心は後ろへ倒れるよう
に設定されているため、鍵盤蓋4は開いた状態で静止す
る。更に、鍵盤蓋後付15の下端面に設けた磁石18は
キャッチャ用磁石6と離間しているものの、両者の間に
は互いに近づく方向の力が働く。即ち、鍵盤蓋4が閉じ
る方向とは逆方向に両磁石6、18の吸引力が働く。こ
のため、開いた状態の鍵盤蓋4に対して不意に閉じる方
向に力が働いたとしても鍵盤蓋4が容易に落下してしま
うことはない。また、図5及び図6に示した従来例に比
べて簡易な構造であるため組付が容易であり、単なる磁
石を用いればよいため製造コストも低減化される。更
に、磁石の吸引力を利用しているため繰り返し使用して
も初期と同様の落下防止効果が確実に得られる。
【0013】本実施例の変形例として、図3に示すよう
に鍵盤蓋4を開いた状態においてキャッチャ用磁石6が
鍵盤蓋後付15の下端面に設けた磁石18よりも前方
(図4にて右側)にて離間して設けられていてもよい
し、図4に示すように磁石18が鍵盤蓋本体14の下端
面に設けられ、キャッチャ用磁石6が拍子木2の切欠部
12をなす2つの面のうちの水平面側にて磁石18と所
定間隔離間するように設けられていてもよい。いずれの
場合も上記実施例とほぼ同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のピアノの鍵盤蓋周辺の斜視図であ
る。
【図2】 本実施例のピアノの鍵盤蓋周辺の側面図であ
る。
【図3】 本実施例の変形例のピアノの鍵盤蓋周辺の側
面図である。
【図4】 本実施例の変形例のピアノの鍵盤蓋周辺の側
面図である。
【図5】 従来のピアノの鍵盤蓋周辺の側面図である。
【図6】 従来の鍵盤蓋の落下防止機構の説明図であ
る。
【符号の説明】
2・・・拍子木、 3・・・棚板、4・
・・鍵盤蓋、 5・・・下屋根、6・・
・キャッチャ用磁石、 7・・・ゴムボタン、8・
・・鍵盤、 9・・・口棒、12・・
・切欠部、 14・・・鍵盤蓋本体、15
・・・鍵盤蓋後付、 16・・・鍵盤蓋三角、
17・・・支持軸、 18・・・磁石、1
9・・・おもり部材、 21・・・キャッチャ
取付木、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10C 3/02 G10B 3/00 G10H 1/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持軸を中心として開閉可能に支持され
    る鍵盤蓋が開状態にあるとき該鍵盤蓋が不意に落下する
    のを防止する鍵盤蓋の落下防止機構において、 前記鍵盤蓋に設けられた第1部材と、 開状態の鍵盤蓋の第1部材と対向する位置にてこの第1
    部材と接触しないように楽器本体に設けられた第2部材
    とを備え、 第1部材と第2部材の少なくとも一方は磁石であり他方
    を吸引することを特徴とする鍵盤蓋の落下防止機構。
  2. 【請求項2】 第1部材は鍵盤蓋の下端側であって楽器
    の外観に表れない部分に設けられたことを特徴とする請
    求項1記載の鍵盤蓋の落下防止機構。
  3. 【請求項3】 第1、第2部材は共に磁石であることを
    特徴とする請求項1又は2記載の鍵盤蓋の落下防止機
    構。
JP21354095A 1995-08-22 1995-08-22 鍵盤蓋の落下防止機構 Expired - Fee Related JP3441854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21354095A JP3441854B2 (ja) 1995-08-22 1995-08-22 鍵盤蓋の落下防止機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21354095A JP3441854B2 (ja) 1995-08-22 1995-08-22 鍵盤蓋の落下防止機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0962252A JPH0962252A (ja) 1997-03-07
JP3441854B2 true JP3441854B2 (ja) 2003-09-02

Family

ID=16640888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21354095A Expired - Fee Related JP3441854B2 (ja) 1995-08-22 1995-08-22 鍵盤蓋の落下防止機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3441854B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004133085A (ja) * 2002-10-09 2004-04-30 Yamaha Corp 鍵盤楽器における鍵盤蓋の係止装置
US8476511B1 (en) * 2012-01-19 2013-07-02 Marlene Stenuf Device and method to secure a piano fallboard

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0962252A (ja) 1997-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6202256B1 (en) Hinge system for a portable computer
JP3441854B2 (ja) 鍵盤蓋の落下防止機構
KR100594765B1 (ko) 손가락홈이 형성된 건반덮개를 구비한 키보드 음악기구
EP0875818A3 (en) Portable computer with exposed speakers and associated sound control buttons
JPH04307082A (ja) パチンコ機
US4373289A (en) Toy trap door mechanism
JP3500648B2 (ja) 電子鍵盤楽器
JPH08215392A (ja) 遊技機
JP3366795B2 (ja) 鍵盤蓋の支持装置
JPS6237268Y2 (ja)
JPH09158589A (ja) ドアストッパ−
JP2003099062A (ja) 鍵盤装置
JPH08294572A (ja) 弾球遊技機
JP3506843B2 (ja) 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構
JPH0335834Y2 (ja)
JPH044799Y2 (ja)
JPH032482A (ja) 家具用マグネットキャッチ
JP2000027518A (ja) ハンドル機構
JPH09177427A (ja) 戸当たり装置
JPS59133592A (ja) 電子楽器の鍵盤装置
JPS645408Y2 (ja)
JPH0338853Y2 (ja)
JPH09101782A (ja) 電子楽器
JP2518058Y2 (ja) 電子楽器の鍵盤装置
JPS6323750Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees