JP3441426B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3441426B2
JP3441426B2 JP2000231337A JP2000231337A JP3441426B2 JP 3441426 B2 JP3441426 B2 JP 3441426B2 JP 2000231337 A JP2000231337 A JP 2000231337A JP 2000231337 A JP2000231337 A JP 2000231337A JP 3441426 B2 JP3441426 B2 JP 3441426B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の電子写真装置において静電潜像を
トナー像に現像するのに使用される現像装置、さらに詳
しくはトナーと磁性キャリアから成る2成分現像剤を使
用する形態の現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置においては、一方向に回転
する感光体ドラムに近接させて現像装置を配置し現像装
置内に収容した現像剤を感光体ドラムの表面に形成され
た静電潜像に接触させ現像剤中のトナーによって静電潜
像を顕像化させる構成が一般的に採用されているが画像
形成を繰り返すことによって、現像剤中のトナーが消費
されトナー濃度が低下するので、トナーを補給しトナー
濃度を一定に保つ必要がある。
【0003】一般的にはこの種の現像装置のトナー濃度
の判定は特開平1−276175号に記載の透磁率セン
サによって検出された現像剤中のトナーの混合比率つま
りトナー濃度を、予め設定した維持基準値と比較しその
比較結果によって行っている。透磁率センサではトナー
濃度が高くなればセンサ出力は低くなり、逆にトナー濃
度が低くなればセンサ出力が高くなる。従って、トナー
現像を繰り返し現像剤中のトナー濃度が低下すると現像
剤のセンサ出力が上昇するのでセンサ出力を元に下げる
ようにトナーを補給すればトナー濃度を安定維持できる
ことになる。ただし、現像剤の透磁率は現像剤のかさ密
度に依存しているために、特に安定的に現像剤の流動性
を維持しないとセンサ出力が変動しやすい点、及び現像
ローラ内部の磁石の磁気の影響を受けやすい等の理由か
ら取り付け位置には細心の注意が必要である。
【0004】従来より透磁率センサを用いたトナー濃度
制御方式には、穂切板の奥側に取付けた透磁率センサを
用いて現像ローラで汲み上げた現像剤のトナー濃度を検
出する方式と、現像ローラから一旦剥離した現像剤を現
像ローラと平行に配設された現像剤搬送路に戻し内部の
スパイラル等で循環搬送させる水平循環において、前記
搬送路中の現像剤と接触する位置に透磁率センサを取り
付けトナー濃度を検出する方式とに大別することができ
るが、後者の方式が現像ローラ内部のマグネットの磁気
の影響を受けにくい点で優れており使用例が増えてきて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本方式は前述した様
に、トナー濃度センサが現像ローラ磁力に影響されにく
いことや、補給トナーの混合時間を長く取れるなどの長
所を持ってはいるが、トナー濃度センサ付近に落下した
補給トナーが現像剤中に混入、均一混合されるまでに時
間がかかる為、トナー濃度の読取値がしばしばばらつい
たりする。更に補給トナーの混合しきれていない固まり
が直接トナー濃度センサに接触することによって、トナ
ー濃度センサ表面がトナーフィルミングしたりしてセン
サ自身の読取精度を低下させるなどの問題を生ずる。こ
のような状況下の元、画像出力を繰返す内に、トナー飛
散、地肌かぶり、低解像度等の画質不良やトナー消費量
増大、未転写トナー増加等の問題を生じ易く、アンダー
トナー状態では低画像濃度、文字かすれ等の問題を生じ
やすい。
【0006】特に、現像剤搬送路における現像剤の循環
距離が長いA2サイズからA0サイズまで複写可能な図
面用複写機は補給ローラ長が長く現像剤搬送路へのトナ
ー落下域が広範囲に設定されることが多いので、上記述
べた問題の解決が望まれてきた。特に、トナー消費量の
多い高濃度原稿を連続的に画像出力する場合やトナーエ
ンプティー時のトナーコンテナ交換後のトナー強制補給
においてはトナー補給性能を維持するために、大量のト
ナーが搬送路に落下するので大きな問題となりやすい。
更に、補給ローラはスポンジを軸周りに発泡させつつ研
削加工させて製造するが長寸法化し難く図面用に大型化
させるのは困難であるしコストアップしやすい。また落
下口エッジとの押圧状態を均一にすることが困難であっ
て、長期間繰り返し使用する内にスポンジ面がエッジに
引っかかったりして痛みやすくトナー補給性を安定して
維持することが困難であった。
【0007】そこで、本発明はトナー濃度センサを現像
剤搬送路内に配設した方式において、現像剤のトナー濃
度制御を高精度に行い、画像濃度が安定維持され、トナ
ー消費量を低減すること第1の目的とする。
【0008】さらに、本発明はトナー濃度センサへの補
給トナーの付着、フィルミングを有効に防止することに
よって、トナー消費量の多い大サイズ画像や、黒比率の
高い画像を出力する場合であっても、適正トナー濃度を
超えるオーバーシュートが生ぜず、高精度のトナー濃度
制御を可能にすることによって、トナー飛散、スペント
トナー、画質不良、解像度低下を防止し、メンテナンス
サイクルを延長できることをを第2の目標とする。
【0009】さらに本発明は現像器内の現像剤のトナー
濃度のばらつきを解消することを第3の目標とする。
【0010】さらに、本発明はA2サイズ以上の図面用
複写機においても、補給ローラを安価に設計可能であっ
て、適正トナー濃度を超えるオーバーシュートを生ぜず
メンテナンスサイクルを延長できることを第4の目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の静電潜像現像装
置は請求項1に記載の通り、内部に固定磁極を配置して
現像剤を静電潜像に適用する現像ローラと、現像ローラ
に対して平行に設けられた現像剤搬送手段を具備する現
像剤搬送路と、現像剤搬送路の上方からトナーを落下補
給させるように設けられたトナー供給手段と、トナー濃
度センサとを有する現像装置において、トナー供給手段
が連結部を挟んで現像剤搬送方向の上流側トナー補給手
段と下流側トナー補給手段の二つに分割され、連結部の
下方に位置する現像剤搬送路の非補給域にトナー濃度セ
ンサが設けられていることを特徴とする。この請求項1
の発明によれば、現像剤搬送路に落下補給トナーが混合
された後の現像剤のトナー濃度を検出するので現像剤に
混合しきれていないトナーによる誤検知を有効に防止す
ることが可能となり、また現像剤に混合しきれていない
トナーの固まりがセンサ面に直接接触することによるセ
ンサ表面のトナーフィルミングを防止することが可能と
なるのでトナー濃度制御を高精度に行い、画像濃度が安
定維持され、トナー消費量を低減することができる。適
正トナー濃度を超えるオーバーシュートが生ぜず、トナ
ー飛散、スペントトナー、画質不良、解像度低下を防止
し、メンテナンスサイクルを延長できる。尚、本発明に
おいてはトナー濃度センサ面の中心点をもって、取付け
位置と定義付ける。
【0012】さらに本発明は請求項2に記載の通り、前
記トナー濃度センサが現像剤搬送方向の下流側に設けら
れていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置で
ある。この請求項2の発明によれば、上流側トナーを完
全に現像剤中に均一混合させた状態でのトナー濃度セン
サによる読み取りが可能となり、請求項1に比べてメン
テナンスサイクルを更に延長することが可能となる。
【0013】さらに本発明は請求項3に記載の通り、前
記トナー濃度センサと前記非補給域の下流側端部直下点
との距離Bと前記非補給域の現像ローラ方向の長さAと
が、1/10≦B/A≦2/5なる関係を満足する位置
に前記トナー濃度センサが設けられていることを特徴と
する請求項2に記載の現像装置である。この請求項3の
発明によれば、トナーエンプティー後のトナー強制補給
時や大サイズの高濃度原稿の連続出力時など通常コピー
時に比べて大量のトナーが落下補給される場合であって
も、B/Aを1/10以上とすることによって下流側補
給手段から落下したトナーが上流側のトナー濃度センサ
付近にこぼれ悪影響を与えるのを確実に防止することが
できるし、またB/Aを2/5以下とすることによっ
て、上流側補給手段から落下した大量のトナーをより確
実に搬送路状の現像剤に混合攪拌させた状態でトナー濃
度を測定できるので瞬間的なオーバーシュートによるト
ナー飛散が確実に防止できる。
【0014】さらに本発明は請求項4に記載の通り前記
非補給域の現像ローラ方向の長さAと前記現像剤搬送路
長さCとが、1/10≦A/C≦1/3なる関係を満足
することを特徴とする請求項3に記載の現像装置であ
る。この請求項4の発明によれば、A/Cを1/10以
上とすることによって、上流側、下流側のトナー補給手
段からの補給トナーによる影響を効果的に防止すること
ができ、トナー濃度センサの取り付け可能域を広げるこ
とができる。またA/Cを1/3以下とすることによっ
て、トナー補給手段の軸方向長を上流側、下流側合わせ
て2/3以上とることが可能となり、トナーエンプティ
ーでのトナー強制補給時を含めトナー補給能力を十分持
たせることが可能となる。
【0015】さらに本発明は請求項5に記載の通り、前
記上流側トナー補給手段の現像ローラ方向の長さDと前
記下流側トナー補給手段の現像ローラ方向の長さEと
が、1/2≦D/E≦2なる関係を満足することを特徴
とする請求項3記載の現像装置である。この請求項5の
発明によれば、D/Eを1/2以上とすることによっ
て、上流側現像剤のトナー濃度を必要十分に制御値にま
で引き上げた状態でトナー濃度センサがトナー濃度を検
出できるので、下流側現像剤へのトナー補給でのオーバ
ーシュートを最小限に抑えることが可能である。またD
/Eを2以下とすることによって、トナーエンプティー
時のトナー強制補給などでトナー濃度が大きく低下し、
上流側現像剤へのトナー補給だけではトナー濃度が制御
値にまで十分復帰していなくても、下流側現像剤でトナ
ー補給を追加できるので、トナー濃度レベルを維持する
ことが可能となる。
【0016】さらに本発明は請求項6に記載の通り、前
記上流側トナー補給手段の現像ローラ方向の長さDと前
記下流側トナー補給手段の現像ローラ方向の長さEと前
記現像剤搬送路長さCとが、1/3≦(D+E)/C≦
8/10なる関係を満足することを特徴とする請求項3
記載の現像装置である。この請求項6の発明によれば、
(D+E)/Cを1/3以上とすることによってトナー
補給能力を十分維持し、たとえトナーエンプティー時の
トナー強制補給時であっても、速やかにトナー濃度を基
準値に復帰させることが可能となる。更に、(D+E)
を8/10以下とすることによって、トナー濃度センサ
を配置した非補給域の長さを十分確保でき、瞬間的なオ
ーバーシュートによるトナー飛散が確実に防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。本機は、最大A1サイズ版まで複写
可能な京セラミタ株式会社製のデジタル複写機KM−4
830Wに用いられる現像装置の内、トナー補給ローラ
の構造とトナー濃度センサの取付け位置に改造を加え、
複写テストはそのままKM−4830Wにて実施した。
図1にトナーホッパを除いた現像装置平面図を、図2に
はトナーホッパを含めた全体の側面図を、図3にトナー
ホッパの平面図(アジテータ除く)を示す。現像ハウジ
ング1内には、固定磁石を内部に配設した現像ローラ2
及び現像ローラ2と平行に対向する位置に、第一の現像
剤搬送手段3を有する第一の現像剤搬送路4と、第一の
現像剤搬送路と現像ローラの中間部に位置する第二の現
像剤搬送手段5を有する第二の現像剤搬送路6が設けら
れている。第一の現像剤搬送手段3はスパイラル構造で
あって、第二の現像剤搬送手段5は、スパイラルにリブ
構造を組み合わせたパドル構造となっている。第一の現
像剤搬送路4と第二の現像剤搬送路6の境界には仕切り
板31が両端を切り欠いた状態で設けられている。現像
ローラ2と第一の現像剤搬送手段3と第二の現像剤搬送
手段5が図2に示すように回転することによって、現像
剤は図1に示すVの方向に水平循環しており、その内の
一部が現像ローラに汲み上げられている。
【0018】穂切り板7の裏側において現像ローラ2か
ら剥離した一部の現像剤は現像剤案内板8の上面を矢印
方向に滑り第一の現像剤搬送路4の上方に落下し、第一
の現像剤搬送手段3と第二の現像剤搬送手段5の回転に
よって図示する方向に水平循環し、再度現像ローラ2側
に回収される。ホッパー9からの補給トナーは第一の現
像剤搬送路4の上方において点線で示す上流側トナー補
給領域P1付近と下流側トナー補給領域P2に落下し現
像剤中に混入する。現像ハウジング上面は、上流側トナ
ー補給領域P1と下流側トナー補給領域P2が開口して
いるほかは図示しない上カバーで覆われている。トナー
濃度センサ10はトナー補給ローラからの補給トナーに
直接接触したりせず、また補給トナーが現像剤に十分混
合した状態でトナー濃度を検出できるように、連結部下
方の現像剤搬送路のトナー非補給域において、現像剤と
接触する壁面に取付けている。
【0019】トナーホッパ9には図3に示すように、前
述した上流側トナー補給領域P1と下流側トナー補給領
域P2に合致するように上流側の開口部14、下流側の
開口部15と、トナーを貯蔵するホッパハウジング13
が設けられている。さらに、開口部14、15をほぼ塞
ぐように長手方向に補給ローラ16,17が設けられ、
補給ローラ16の上流側には回転軸18が、補給ローラ
17の下流側には回転軸19が設けられ、補給ローラ1
6と17の中間には連結軸20が設けられている。先に
述べたように、補給ローラはスポンジを軸周りに発泡さ
せつつ研削加工させて製造するが長寸法化し難く時に図
面複写機用に大型化させるのは困難であるしコストアッ
プしやすい。また落下口エッジとの押圧状態を均一にす
ることが困難であって、長期間繰り返し使用する内にス
ポンジ面がエッジに引っかかったりして痛みやすくトナ
ー補給性を安定して維持することが困難であった。これ
らの理由によって、補給ローラを2つに分割し、中間を
連結部によって結んだのである。補給ローラ16と17
は同じ外径を有するスポンジローラであって回転軸18
と19と連結軸20によって回転可能に支持されてい
る。図示しない駆動手段によって回転し、開口部14,
15のエッジ部によってスポンジローラ表面に付着した
トナーが掻き落とされ下方の現像剤搬送路に落下する。
【0020】次に発明の効果を確認するために、下記の
現像剤を使用した。現像剤は体積平均粒径(マルチサイ
ザーによるメジアン径)が9.0μmのトナーと篩い分
け法による重量平均粒径(メジアン径)が100μmのフ
ェライトキャリアの混合物を使用し、複写使用時の維持
基準値は3.0%に設定した。
【0021】通常よりもトナー消費量が多い黒比率10
%の画像(複写幅A2)を連続出力して、品質確認実験
を行った。ここでは、トナー濃度センサの取付け位置、
非補給域(連結部)の長さ、上流側補給ローラの長さ、
下流側補給ローラの長さなどを変化させた場合の画像に
与える影響として、画像品質に不具合の発生し始めるま
での複写枚数を調査することによって、各請求項で述べ
た発明の効果を確認した。
【0022】品質基準は、地肌カブリは0.010以
下、トナー飛散による局部的に複写画像汚れは無き事、
一枚当りのトナー消費量は300mg以下、トナーエン
プティー時のトナー強制補給時のトナー濃度センサ付近
のトナー濃度の基準トナー濃度に対するオーバーシュー
ト幅が0.3%以下であることなどを合否判定とした。
上記品質項目がクリアできなくなった複写枚数によっ
て、本発明の効果判定基準とした。4万枚を◎、3.5
〜3万万枚を○、2万枚を△、1万枚を×とし、1万枚
の×判定を従来技術レベルと判定する。
【0023】実施例1 補給ローラ16の現像ローラ方向の長さD,補給ローラ
17の現像ローラ方向の長さEは各々が現像剤搬送路長
さCの1/3の長さとして、(D+E)/C=2/3と
した。中間の連結部長Aは現像剤搬送路長さCの1/5
とし、トナー濃度センサと連結部の下流側端部直下点と
の距離Bが連結部長Aの1/5とした。連続複写テスト
による品質は4万枚の◎であった。またトナーエンプテ
ィー時のトナー強制補給による維持基準値への復帰時間
は45秒であった。トナー濃度センサに補給トナーが直
接接触することがなく、搬送路を流動する現像剤に補給
トナーが十分混合した状態で、トナー濃度を安定制御し
ていることから、トナーのオーバーシュートが抑制さ
れ、各品質項目に関して従来技術より最も大きな改善効
果が得られている。
【0024】実施例2 補給ローラ16の現像ローラ方向の長さD,補給ローラ
17の現像ローラ方向の長さEは各々が現像剤搬送路長
さCの1/6の長さとして、(D+E)/C=1/3と
した以外は実施例1と同様の構成とした。連続複写テス
トによる品質は4万枚の◎であった。またトナーエンプ
ティー時のトナー強制補給による維持基準値への復帰時
間は75秒であった。
【0025】実施例3 補給ローラ16の現像ローラ方向の長さD,補給ローラ
17の現像ローラ方向の長さEは各々が現像剤搬送路長
さCの1/8の長さとして、(D+E)/C=1/4と
した以外は実施例1と同様の構成とした。連続複写テス
トによる品質は4万枚の◎であった。またトナーエンプ
ティー時のトナー強制補給による維持基準値への復帰時
間は90秒であった。
【0026】実施例4 補給ローラ16の現像ローラ方向の長さD,補給ローラ
17の現像ローラ方向の長さEは各々が現像剤搬送路長
さCの2/5の長さとして、(D+E)/C=4/5と
した以外は実施例1と同様の構成とした。連続複写テス
トによる品質は3万枚の○であった。またトナーエンプ
ティー時のトナー強制補給による維持基準値への復帰時
間は35秒であった。実施例1乃至実施例3では、連結
部(非補給域)の長さとトナー濃度センサの取り付け位
置関係は共通であって、現像剤搬送路の上流端と下流端
にまでトナー補給ローラが及んでいないのでメンテナン
スサイクルは同じで差異がなかった。またトナー補給ロ
ーラ長さを長くすると、トナー補給トナーエンプティー
時のトナー強制補給による基準トナー濃度への復帰時間
が短縮できる。実施例4はトナー混合性のやや劣る現像
剤搬送路の上流端と下流端にまでトナー補給ローラが達
しているから、メンテナンスサイクルが実施例1乃至実
施例3に比べ少ない3万枚に止まった。
【0027】実施例5 補給ローラ16の現像ローラ方向の長さD,補給ローラ
17の現像ローラ方向の長さEは各々が現像剤搬送路長
さCの9/20の長さとして、(D+E)/C=9/1
0とし、中間の連結部長Aを現像剤搬送路長さCの1/
10とした以外は以外は実施例1と同様の構成とした。
連続複写テストによる品質は3万枚の○であった。また
トナーエンプティー時のトナー強制補給による維持基準
値への復帰時間は30秒であった。連結部長さ(非補給
域の長さ)が1/10で、補給トナーの混合状態が実施
例1乃至実施例3に比べ悪化したためにメンテナンスサ
イクルが短くなった。
【0028】実施例6 補給ローラ16の現像ローラ方向の長さD,補給ローラ
17の現像ローラ方向の長さEは各々が現像剤搬送路長
さCの2/9及び4/9の長さととした以外は実施例1
と同様の構成とした。連続複写テストによる品質は3.
5万枚の○であった。実施例1に比べトナー濃度センサ
に近い下流側トナー補給ローラが長くなって補給トナー
の影響をやや受けやすくなったためにメンテナンスサイ
クルがやや短くなった。またトナーエンプティー時のト
ナー強制補給による維持基準値への復帰時間は45秒で
あった。
【0029】実施例7 補給ローラ16の現像ローラ方向の長さD,補給ローラ
17の現像ローラ方向の長さEは各々が現像剤搬送路長
さCの1/9、5/9とした以外は実施例1と同様の構
成とした。連続複写テストによる品質は3万枚の○であ
った。実施例6に比べトナー濃度センサに近い下流側ト
ナー補給ローラがさらに長くなって補給トナーの影響を
さらに受けやすくなったためにメンテナンスサイクルが
さらに短くなった。またトナーエンプティー時のトナー
強制補給による維持基準値への復帰時間は45秒であっ
た。
【0030】実施例8 補給ローラ16の現像ローラ方向の長さD,補給ローラ
17の現像ローラ方向の長さEは各々が現像剤搬送路長
さCの4/9及び2/9の長さとした以外は実施例1と
同様の構成とした。連続複写テストによる品質は3.5
万枚の○であった。実施例1に比べ、上流側トナー補給
ローラが長くなって現像剤中の混合不良トナーがやや増
加してメンテナンスサイクルがやや短くなった。またト
ナーエンプティー時のトナー強制補給による維持基準値
への復帰時間は45秒であった。
【0031】実施例9 補給ローラ16の現像ローラ方向の長さD,補給ローラ
17の現像ローラ方向の長さEは各々が現像剤搬送路長
さCの5/9及び1/9の長さとした以外は実施例1と
同様の構成とした。連続複写テストによる品質は3万枚
の○であった。実施例8に比べ、上流側トナー補給ロー
ラがさらに長くなって現像剤中の混合不良トナーがやや
増加してメンテナンスサイクルがさらに短くなった。ま
たトナーエンプティー時のトナー強制補給による維持基
準値への復帰時間は45秒であった。
【0032】実施例10 中間の連結部長Aを現像剤搬送路長さCの1/10とし
た以外は実施例1と同様の構成とした。連続複写テスト
による品質は3.5万枚の○であった。連結部長さ(非
補給域の長さ)が1/10で、補給トナーの混合状態が
実施例1に比べやや悪化したためにメンテナンスサイク
ルが短くなった。またトナーエンプティー時のトナー強
制補給による維持基準値への復帰時間は45秒であっ
た。
【0033】実施例11 中間の連結部長Aを現像剤搬送路長さCの1/15とし
た以外は実施例1と同様の構成とした。連続複写テスト
による品質は3万枚の○であった。連結部長さ(非補給
域の長さ)が1/15で、補給トナーの混合状態が実施
例10に比べやや悪化したためにメンテナンスサイクル
がさらに短くなった。またトナーエンプティー時のトナ
ー強制補給による維持基準値への復帰時間は45秒であ
った。
【0034】実施例12 中間の連結部長Aを現像剤搬送路長さCの1/3とした
以外は実施例1と同様の構成とした。連続複写テストに
よる品質は3.5万枚の○であった。トナー混合性のや
や劣る現像剤搬送路の上流端と下流端にまでトナー補給
ローラが達しているから、メンテナンスサイクルが実施
例1乃至実施例3に比べ少ない3万枚に止まった。また
トナーエンプティー時のトナー強制補給による維持基準
値への復帰時間は45秒であった。
【0035】実施例13 中間の連結部長Aを現像剤搬送路長さCの2/5とし、
補給ローラ16の現像ローラ方向の長さD,補給ローラ
17の現像ローラ方向の長さEを各々が現像剤搬送路長
さCの3/10の長さとた以外は実施例1と同様の構成
とした。連続複写テストによる品質は3万枚の○であっ
た。トナー混合性のやや劣る現像剤搬送路の上流端と下
流端にまでトナー補給ローラが達しているから、メンテ
ナンスサイクルが実施例1乃至実施例3に比べ少ない3
万枚に止まった。またトナーエンプティー時のトナー強
制補給による維持基準値への復帰時間は50秒であっ
た。
【0036】実施例14 トナー濃度センサと前記非補給域の下流側端部直下点と
の距離Bと前記非補給域の現像ローラ方向の長さAと
が、B/A=1/10なる関係を満足するようにトナー
濃度センサを取付けた以外は実施例1と同様の構成とし
た。連続複写テストによる品質は3.5万枚の○であっ
た。トナー濃度センサが下流側トナー補給ローラからの
影響を実施例1乃至実施例3よりもやや受けやすい位置
であったために3.5万枚に止まった。またトナーエン
プティー時のトナー強制補給による維持基準値への復帰
時間は45秒であった。
【0037】実施例15 トナー濃度センサと前記非補給域の下流側端部直下点と
の距離Bと前記非補給域の現像ローラ方向の長さAと
が、B/A=1/12なる関係を満足するようにトナー
濃度センサを取付けた以外は実施例1と同様の構成とし
た。連続複写テストによる品質は2.5万枚の△であっ
た。トナー濃度センサが下流側トナー補給ローラからの
影響を実施例14よりもさらに受けやすい位置であった
ために2.5万枚に止まった。またトナーエンプティー
時のトナー強制補給による維持基準値への復帰時間は4
5秒であった。
【0038】実施例16 トナー濃度センサと前記非補給域の下流側端部直下点と
の距離Bと前記非補給域の現像ローラ方向の長さAと
が、B/A=2/5なる関係を満足するようにトナー濃
度センサを取付けた以外は実施例1と同様の構成とし
た。連続複写テストによる品質は3.5万枚の○であっ
た。実施例1乃至実施例3に比べてトナー濃度センサが
上流側トナー補給ローラに近いために3.5万枚に止ま
った。またトナーエンプティー時のトナー強制補給によ
る維持基準値への復帰時間は45秒であった。
【0039】実施例17 トナー濃度センサと前記非補給域の下流側端部直下点と
の距離Bと前記非補給域の現像ローラ方向の長さAと
が、B/A=9/20なる関係を満足するようにトナー
濃度センサを取付けた以外は実施例1と同様の構成とし
た。連続複写テストによる品質は2.5万枚の△であっ
た。実施例16に比べてトナー濃度センサがさらに上流
側トナー補給ローラに近いために2.5万枚に止まっ
た。またトナーエンプティー時のトナー強制補給による
維持基準値への復帰時間は45秒であった。
【0040】実施例18 トナー濃度センサと前記非補給域の下流側端部直下点と
の距離Bと前記非補給域の現像ローラ方向の長さAと
が、B/A=2/3なる関係を満足するようにトナー濃
度センサを取付けた以外は実施例1と同様の構成とし
た。連続複写テストによる品質は2万枚の△であった。
実施例16に比べてトナー濃度センサがさらに上流側ト
ナー補給ローラに近いために2万枚に止まった。またト
ナーエンプティー時のトナー強制補給による維持基準値
への復帰時間は45秒であった。
【0041】比較例1 トナー濃度センサを補給ローラ16中央部の直下点に取
りつけた以外は実施例1と同様の構成とした。連続複写
テストによる品質は1万枚の×であった。
【0042】比較例2 トナー濃度センサを補給ローラ17中央部の直下点に取
りつけた以外は実施例1と同様の構成とした。連続複写
テストによる品質は1万枚の×であった。比較例1乃至
比較例4においてはトナー濃度センサが補給トナーの影
響を直接受ける為に、メンテナンスサイクルは1万枚で
実施例1乃至実施例18に比べて最も悪かった。またト
ナーエンプティー時のトナー強制補給による維持基準値
への復帰時間は45秒であった。
【0043】上記の実施例、比較例の結果一覧表を下表
1に示す。
【表1】
【0044】本発明において使用したトナー粒径、キャ
リア粒径、トナー濃度以外を使用可能である。例えば、
現像剤中のトナー濃度は1.5〜8重量%が好ましく特
に2〜6重量%が好ましい。現像剤を構成するトナー
は、体積平均粒径(マルチサイザーによるメジアン径)が
6〜12μmの範囲のものが好適に使用される。キャリ
アは篩い分け法による重量平均粒径(メジアン径)が40
μm〜130μmの範囲のものが好適に使用される。本
実施例においてはトナー濃度センサとして透磁率センサ
を用いたが、例えばTDK社のプログラマブルトナーセ
ンサTS−L型等が使用できる。本発明は透磁率センサ
に限定するものではなく現像剤の電気抵抗、誘電率、か
さ比重などトナー濃度と相関関係の確認できたセンサな
ら何れも使用可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようにトナー濃
度センサを搬送方向の上流側、下流側のトナー補給手段
の中間に位置する非補給域に取付けることによって、補
給トナーが十分均一混合した現像剤のトナー濃度を検出
しトナー補給制御を行なうので、トナーエンプティー時
のトナー強制補給時を含め常に安定したトナー濃度の制
御を可能とするものである。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の概要を示す平面図である。
【図2】本発明の現像装置の概要を示す側面図である。
【図3】本発明のトナーホッパーの概要(アジテータ除
く)を示す平面図である。
【図4】本発明の、現像剤搬送路、連結部(非補給
域)、補給ローラの各部長さとトナー濃度センサの取り
付け位置の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 現像ハウジング 2 現像ローラ 3 第一の現像剤搬送手段 4 第一の現像剤搬送路 5 第二の現像剤搬送手段 6 第二の現像剤搬送路 7 穂切板 8 現像剤案内板 9 トナーホッパ 10 トナー濃度センサ 12 アジテータ 13 ホッパハウジング 14 開口部(上流側) 15 開口部(下流側) 16 補給ローラ(上流側) 17 補給ローラ(下流側) 18 回転軸 19 回転軸 20 連結軸 31 仕切り板 50 感光体ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 115 G03G 15/08 112 G03G 15/08 507

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に固定磁極を配置して現像剤を静電潜
    像に適用する現像ローラと、現像ローラに対して平行に
    設けられた現像剤搬送手段を具備する現像剤搬送路と、
    現像剤搬送路の上方からトナーを落下補給させるように
    設けられたトナー供給手段と、トナー濃度センサとを有
    する現像装置において、トナー供給手段が連結部を挟ん
    で現像剤搬送方向の上流側トナー補給手段と下流側トナ
    ー補給手段の二つに分割され、連結部の下方に位置する
    現像剤搬送路の非補給域にトナー濃度センサが設けられ
    ていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】前記トナー濃度センサが現像剤搬送方向の
    下流側に設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載の現像装置。
  3. 【請求項3】前記トナー濃度センサと前記非補給域の下
    流側端部直下点との距離Bと前記非補給域の現像ローラ
    方向の長さAとが、1/10≦B/A≦2/5なる関係
    を満足する位置に前記トナー濃度センサが設けられてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】前記非補給域の現像ローラ方向の長さAと
    前記現像剤搬送路長さCとが、1/10≦A/C≦1/
    3なる関係を満足することを特徴とする請求項3に記載
    の現像装置。
  5. 【請求項5】前記上流側トナー補給手段の現像ローラ方
    向の長さDと前記下流側トナー補給手段の現像ローラ方
    向の長さEとが、1/2≦D/E≦2なる関係を満足す
    ることを特徴とする請求項3記載の静電潜像現像装置。
  6. 【請求項6】前記上流側補給手段の現像ローラ方向の長
    さDと前記下流側トナー補給手段の現像ローラ方向の長
    さEと前記現像剤搬送路長さCとが、1/3≦(D+
    E)/C≦8/10なる関係を満足することを特徴とす
    る請求項3記載の現像装置。
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