JP3441345B2 - 二重化システム - Google Patents

二重化システム

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JP3441345B2
JP3441345B2 JP24269597A JP24269597A JP3441345B2 JP 3441345 B2 JP3441345 B2 JP 3441345B2 JP 24269597 A JP24269597 A JP 24269597A JP 24269597 A JP24269597 A JP 24269597A JP 3441345 B2 JP3441345 B2 JP 3441345B2
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孝 山岸
慎哉 河野
洋一 岡野
文彦 岡庭
芳明 岩瀬
和男 堀田
洋一 高柳
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Toshiba Corp
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばLAN(ロ
ーカル・エリア・ネットワーク)等のネットワークの伝
送路に対して同一処理機能を有した一対のステーション
が接続され、この一対のステーションを共通の情報端末
に対して処理を実施可能とした二重化システムに係わ
り、特に、一対のステーションのうち一方をオンライン
(稼働系)のステーションとし、他方をスタンバイ(待
機系)のステーションとした二重化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、故障等に起因してシステムの動
作が停止や中断することが許されないシステムにおいて
は、同一処理業務を行う複数のステーション(処理装
置)を設けて、通常は、一方をオンライン(稼働系)に
指定し、このオンラインに指定したステーションで処理
を実施させ、他方をスタンバイ(待機系)に指定してい
る。そして、オンラインのステーションに異常が発生す
るとスタンバイのステーションをオンラインに変更し、
オンラインのステーションをスタンバイへ移行させる。
【0003】図24は上述した機能を有した二重化シス
テムの概略構成を示す模式図である。LANの伝送路1
に対して、同一処理機能を有した一対のステーション2
a,2b及び他の複数のステーション3が接続されてい
る。そして、通常、一方のステーション(プライマリ)
2aがオンラインに指定され、他方のステーション(セ
カンダリ)2bがスタンバイに指定されている。
【0004】そして、各ステーション2a,2bはオン
ラインとスタンバイとの間の切換えのための専用信号線
4a,4bを持ち、その専用信号線4a,4bを2台の
各ステーション2a,2bで制御しかつ監視することに
より、二重化ステーションのオンラインとスタンバイと
の間の切換え行っている。
【0005】具体的には、各ステーション2a,2bは
専用信号線4a,4bの信号が入出力される1ビットの
出力ポートと1ビットの入力ポートとを持ち、各ポート
の状態はONとOFFの2値をとる。一方のステーショ
ン2a(2b)の出力ポートは他方のステーション2b
(2a)の入力ポートに専用信号線4a(4b)で接続
されている。そして、オンラインのステーション2a
(2b)は例えば自己診断機能によって自己ステーショ
ンの異常を検出すると、自己の出力ポートをOFFにす
る。
【0006】ステーション2a(2b)は自己がオンラ
インであると出力ポートをONとし、自己がスタンバイ
であるとOFFとしている。相手側からの専用信号線4
b(4a)の入力ポートの値を見て、各ステーション2
a(2b)は相手ステーション2b(2a)がスタンバ
イであると自己ステーション2a(2b)がオンライン
になるように制御される。オンラインのステーション2
a(2b)は、自己ステーション2a(2b)に異常を
検出すると、スタンバイに降格する事により、相手ステ
ーション2b(2a)をオンラインに昇格させる。
【0007】また、相手ステーション2b(2a)に異
常が発生したことを検出する手法としてWDT(ウォッ
チ・ドッグ・タイマー)手法が実施されている。
【0008】すなわち、各ステーション2a(2b)
は、自己の出力ポートから一定周期で専用信号線4a
(4b)を介してパルス信号または継続信号を相手ステ
ーション2b(2a)へ送出する。同時に、各ステーシ
ョン2a(2b)は、相手ステーション2b(2a)か
らの専用信号線4b(4a)の入力ポートの信号の有無
を監視して、許容時間信号が検出されない場合は、相手
ステーション2b(2a)は異常であると判定する。
【0009】そして、異常ステーションがオンラインの
場合は、その異常のステーションをスタンバイへ移行さ
せ、スタンバイのステーションをオンラインへ移行させ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図24
に示す各ステーション2a,2b相互間を専用信号線4
a,4bで接続する手法においても、まだ解消すべき次
のような課題があった。すなわち、オンラインとスタン
バイとの切換えのための専用信号線4a,4bを用いて
いるために、高い信頼性を確保できる利点を有する。
【0011】しかし、専用信号線4a,4bで各ステー
ション2a,2b相互間を接続するためには、各ステー
ション2a,2bに入力ポートや出力ポート等のハード
ウェア構成が必要となり、設備費が上昇する。また、伝
送路1以外に切換えのためだけの専用信号線4a,4b
を敷設することはシステム全体が複雑化する問題があ
る。
【0012】また、専用信号線4a,4bのみの情報で
は高度の切換え制御が実施できない問題がある。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ステーション相互間の情報伝達を本来の処
理に必要なネットワークの伝送路やステーションに接続
された情報端末を経由させることによって、切換え専用
信号線を用いることなく、オンラインとスタンバイとを
自動的に切換えることができ、かつ高度な切換え制御が
実施できる二重化システムを提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に請求項1の発明は、それぞれ共通の情報端末が接続さ
れた一対のステーションがネットワークの伝送路に接続
され、この一対のステーションのうち一方が情報端末に
対する稼働状態を示すオンラインとなり、他方が情報端
末に対する待機状態を示すスタンバイとなる二重化シス
テムにおいて、各ステーションは、伝送路を介して互い
に情報を送受信し、この送受信される情報から異常が生
じたステーションを判定して判定結果に基づいてステー
ションのオンラインとスタンバイとを切換えるようにし
ている。さらに、オンラインのステーションからスタン
バイのステーションに対する情報を、スタンバイのステ
ーションからオンラインのステーションに対する情報に
比較して、短周期で送信するようにしている。
【0015】
【0016】このように構成された二重化システムにお
いては、各ステーションは、伝送路を介して互いに情報
を送受信して、その送受信される情報から異常が生じた
ステーションを判定している。したがって、別途、オン
ラインとスタンバイとを切換るために専用信号線は不要
であるので、システム全体のハードウェア構成を簡素化
できる。
【0017】
【0018】さらに、スタンバイのステーションはオン
ラインのステーションの状態をより短い周期で監視する
ことになり、異常発生をより迅速に検出でき、システム
の信頼性をより一層向上できる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】請求項2の発明は、上述した二重化システ
ムにおいて、各ステーションは、送受信された情報に基
づいて、両方のステーションが同時にオンラインとスタ
ンバイとであることを検出すると、検出時刻からの経過
時間を計時しかつ相手側のステーションへ送信して、自
己の経過時間と相手側から受信した経過時間との比較結
果に基づいて決定した一方のステーションのみをオンラ
インとしている。このように構成された二重化システム
においては、例えば、システムの起動時において、一方
のステーションが先に立上がると、このステーション
は、自己を含む両方のステーションが同時にスタンバイ
であると検出して、検出時刻からの経過時間の計時を開
始する。
【0027】また、他方のステーションは先のステーシ
ョンから遅れて立上がると、自己を含む両方のステーシ
ョンが同時にスタンバイであると検出して、検出時刻か
らの経過時間の計時を開始する。
【0028】この場合、ステーション相互間で経過時間
の差が生じるので、例えば先に立上げたステーションの
みがオンラインとなる。
【0029】請求項3の発明は、それぞれ共通の複数の
情報端末が接続された一対のステーションがネットワー
クの伝送路に接続され、この一対のステーションのうち
一方が各情報端末に対する稼働状態を示すオンラインと
なり、他方が各情報端末に対する待機状態を示すスタン
バイとなる二重化システムにおいて、各情報端末はそれ
ぞれ固有の重要度を有しかつ各ステーションは各情報端
末の動作状態を監視しており、各ステーションは、動作
状態に異常が検出されると、自己が処理可能な各情報端
末の合計重要度を算出しかつ相手側のステーションへ送
信して、自己の合計重要度と相手側から受信した合計重
要度との比較結果に基づいてステーションのオンライン
とスタンバイとを切換える。
【0030】このように構成された二重化システムにお
いては、各情報端末はそれぞれ固有の重要度を有してい
る。そして、複数の情報端末のうちの例えば一つ又は複
数の情報端末に異常が発生すると、重要な情報端末を処
理可能なステーションがオンラインとなる。
【0031】すなわち、一部の情報端末に異常が生じて
この異常に起因して正常な情報端末を含む複数の情報端
末に対する処理ができない事態が発生する場合かある。
この場合、各ステーションが処理可能な情報端末にステ
ーション相互間で差が生じる。よって、重要な情報端末
が処理可能なステーションがオンラインとなるので、重
要な情報端末は継続して処理される。
【0032】
【0033】
【0034】請求項4は、上述した請求項3の二重化シ
ステムにおいて、各ステーションはそれぞれ固有の重要
度を有し、比較結果において、自己の合計重要度と相手
側から受信した合計重要度とが等しいと、各ステーショ
ンが有する重要度に基づいてステーションのオンライン
とスタンバイとを切換える。
【0035】このように構成された二重化システムにお
いては、自己の合計重要度と相手側から受信した合計重
要度とが等しいと、重要なステーションが自動的にオン
ラインになる。よって、重要な情報端末でかつ重要なス
テーションが動作状態(オンライン)となる。
【0036】請求項5は、上述した二重化システムにお
いて、判定結果に基づいてステーションをオンラインか
らスタンバイへ切換えるに際して、オンラインのステー
ションを一旦退避状態に移行させ、スタンバイのステー
ションをオンラインに移行させた後、退避状態のステー
ションをスタンバイへ移行させている。退避状態とは、
オンラインのステーションがスタンバイに遷移したいと
き、スタンバイのステーションが即座にオンラインに移
行可能なように、そのオンラインの領域を空領域にして
別領域に一時退避することである。
【0037】このような退避状態を設けることによっ
て、オンラインとスタンバイとの間の変換が円滑に進
む。
【0038】請求項6は、上述した二重化システムにお
いて、外部指令に基づいて、オンラインのステーション
を強制的に退避状態に移行させ、スタンバイのステーシ
ョンをオンラインに移行させた後、退避状態のステーシ
ョンをスタンバイへ移行させる。
【0039】このように構成された二重化システムにお
いては、例えば操作者は、操作指令によって、オンライ
ンのステーションを強制的に退避状態を介してスタンバ
イに移行させることが可能となる。
【0040】請求項7は、上述した請求項5又は6の
重化システムにおいて、オンラインのステーションが退
避状態に移行した後、許容時間内にスタンバイのステー
ションがオンラインに移行しないとき、退避状態のステ
ーションをオンラインに復旧させている。
【0041】すなわち、外部指令でオンラインのステー
ションが退避状態に移行したが、何らかの原因によりス
タンバイのステーションがオンラインに移行しない異常
状態が長期間継続することが未然に防止される。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】請求項8は、上述した二重化システムにお
いて、異常発生時の他に、定期的にステーションのオン
ラインとスタンバイとを切換える。
【0052】このように構成することによって、オンラ
インでないと検出できない異常(故障)がスタンバイの
ステーション又は処理対象の情報端末に発生して、その
故障が長期間放置されるのが未然に防止される。よっ
て、システムの信頼性がより一層向上する。
【0053】請求項9は、上述した請求項3の二重化シ
ステムにおいて、各ステーションは、自己の合計重要度
と相手側から受信した合計重要度との差が予め定められ
た規定以上のときステーションのオンラインとスタンバ
イとを切換える。
【0054】すなわち、請求項3の二重化システムと同
様に、一部の情報端末に異常が発生して正常な情報端末
を含む複数の情報端末が発生すると、各ステーションが
処理可能な情報端末にステーション相互間で差が生じ
る。しかし、その差が規定未満の場合は、オンラインと
スタンバイとを切換えなく現状維持である。
【0055】このように、オンラインとスタンバイとの
切換に際して、不感帯を設けることによって、稼働状態
の情報端末が頻繁に変更するのが未然に抑制され、安定
した二重化システムとすることができる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下本発明の各実施形態を図面を
用いて説明する。
【0057】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態の二重化システムの概略構成を示す模式図である。
LANの伝送路5に対して同一機能を有した一対のステ
ーション6a,6b及び他の複数のステーション7が接
続されている。一対のステーション6a,6bには共通
の情報端末としての制御対象8が接続されている。各ス
テーション6a,6bは、それぞれ制御対象8から出力
されるプロセスデータに対して所定の演算処理を実行し
て、その演算処理結果を操作データとして制御対象8へ
送出する。
【0058】一対のステーション6a,6bはそれぞれ
固有の名称「プライマリ(Sdp)」、「セカンダリ
(Sds)」が付されている。一対のステーション6
a,6bのうち、制御対象8に対して主制御をしている
ステーションの状態をオンライン(稼働系)とし、そう
でないステーションの状態をスタンバイ(待機系)と定
義する。通常、一方がオンラインとなり、もう一方はス
タンバイとなる。この状態は状況に応じて、ステーショ
ン6a,6b相互間で自動的に切換る。
【0059】なお、各ステーション6a,6bがプロセ
ス制御用装置である場合、制御対象8はアナログ入出力
装置であり、また、各ステーション6a,6bがLAN
を接続するゲートウェイのようなステーションである場
合、制御対象8はLANとなる。
【0060】一対のステーション6a,6b相互間で、
LANの伝送路5を介して例えば一定周期で情報を送受
信し、互いの相手ステーション6b,6aの状態を監視
する。この送受信される情報は主に自己がオンラインか
スタンバイかの状態と異常状態の有無情報である。そし
て、これらの情報に基づいてステーション6a,6b相
互間でオンラインとスタンバイとの変換が必要か否かの
判断を行って、必要の場合、変換を実行する。
【0061】具体的には、オンラインのステーションで
異常事態が発生すると、このオンラインのステーション
がスタンバイとなり、スタンバイのステーションがオン
ラインへ変換する。
【0062】なお、異常発生していない場合であって
も、オンラインとスタンバイとの組合わせに応じて以下
に示すように種々の状態へ切換える。
【0063】自己ステーション6a(6b)がオンライ
ンで相手ステーション6b(6a)がスタンバイの時
と、自己ステーション6a(6b)がスタンバイで相手
ステーション6b(6a)がオンラインの場合、オンラ
インとスタンバイとの間の状態遷移を起こさない。
【0064】また、自己ステーション6a(6b)と相
手ステーション6b(6a)が共にオンラインの又は共
にスタンバイのとき、一方のステーションがオンライン
になり、他方のステーションはスタンバイに変換する。
【0065】各ステーション6a,6bがそれぞれ、オ
ンライン(On)、スタンバイ(St)の2種類しか取
り得ない場合、この一対のステーション6a,6bは図
2に示すように、4種類の組合わせと、初期状態との5
種類が存在する。また、図3に状態遷移を示す。
【0066】なお、各ステーション6a,6bの状態と
して、上述したオンライン、スタンバイの2つの状態の
他に異常状態を加える場合もある。この場合、状態が3
種類となるので、前述した各状態の組合わせは、3×3
+1=10の合計10種類となる。
【0067】次に具体的処理動作を説明する。
【0068】まず、両方のステーション6a,6bがオ
ンライン又はスタンバイの時(二重化状態の衝突)、制
御対象8に対する処理はその間だけ正常に行われない。
これを防ぐ(または、なるべく機会を少なくする)方法
として、プライマリとセカンダリで相手監視の時間に差
をつける手法を採用する。
【0069】(1) すなわち、両方のステーション6
a,6bがスタンバイになった時は、プライマリのステ
ーション6aは即座にオンラインに昇格するが、セカン
ダリのステーション6bは、相手ステーション6aへの
二重化状態の伝送の遅延及び余裕を考えた例えば2秒間
相手ステーション6aを監視し、それでも相手ステーシ
ョン6aがスタンバイの時はオンラインに昇格する。
【0070】(2) 異常状態を設けない方式においては
自己ステーションが故障した時のスタンバイに強制的に
留まる時間はその倍の時間(例えば4秒)にするのが望
ましい。
【0071】(3) 両方のステーション6a,6bがオ
ンラインになった場合は、プライマリのステーション6
aは2秒間(前述の値)相手ステーション6bの様子を
見て、それでも相手ステーション6bがオンラインの場
合、自己ステーションがスタンバイに降格する。セカン
ダリのステーション6bは、即座に自己ステーション6
bをスタンバイに降格する。
【0072】次に、このように構成された第1実施形態
の二重化システムの技術的効果を説明する。
【0073】(1) 従来システムで示したオンラインと
スタンバイとの切換用の専用信号線4a,4bを使用す
ることなくオンラインとスタンバイとの切換(二重化切
換)が可能である。
【0074】なお、前述したように、専用信号線4a,
4bを用いる方が、より高速の切換が実現できるが、切
換時間が状態伝達時間を加味した時間より長くてもよい
システムには、この第1実施形態システム方式を採用す
ることにより、システム全体の製造費を大幅に低減でき
る。
【0075】また、ステーション6a,6b相互間に専
用信号線4a,4bを配線する必要がないので、システ
ムの建設作業が簡素化される。
【0076】(2) また、各ステーション6a,6bの
状態に、オンラインとスタンバイの他に異常状態をつく
る方法では、(a) 自己ステーションがスタンバイで、
相手ステーションが異常状態となった場合、自己ステー
ションはスタンバイからオンラインへの昇格時間を短く
できる。
【0077】(b) 比較的軽い故障に起因してオンライ
ンからスタンバイに降格するとき、相手ステーションが
既に異常状態であったら切換わらず、結果としてオンラ
インステーションが無くなることを未然に防止できる。
【0078】(3) プライマリとセコンダリとで診断の
時間に差を設けることにより、両方のステーションが同
時にオンライン又はスタンバイとなる二重化状態衝突の
継続時間を短くできる。
【0079】(第2実施形態)本発明の第2実施形態の
二重化システムを図4を用いて説明する。
【0080】この第2実施形態の二重化システムにおい
ては、図1に示す第1実施形態の二重化システムにおけ
る、オンラインのステーション6a(6b)からスタン
バイのステーション6b(6a)へ送信する診断メッセ
ージ等の情報の送信周期を、図4に示すように、スタン
バイのステーション6b(6a)からオンラインのステ
ーション6a(6b)へ送信する情報の送信周期より短
く設定している。
【0081】オンラインのステーション6a(6b)の
異常(ダウン)は、発生するとできるだけ短時間に検出
して、オンラインのステーションを現在スタンバイのス
テーションへ早急に切換える必要がある。そこて、異常
検出手段として、二重化状態の伝送の定周期性を利用す
る場合、できるだけその周期が短い方が検出遅延時間は
短くなる。そこでオンラインのステーション6a(6
b)からの送信周期を短くする。
【0082】一方、スタンバイのステーションの異常
(ダウン)は、次にオンラインのステーションが異常
(ダウン)発生するまで影響は無い。両方のステーショ
ン6a,6bが同時に異常(ダウン)発生する確率は低
く、異常(ダウン)からの復旧には通常時間がかかるの
で、オンラインのステーションほど1秒を争ってスタン
バイのステーションの異常(ダウン)を検出する必要は
ない。
【0083】図4に示すように、プライマリのステーシ
ョン6aの状態がオンラインからスタンバイに降格した
ことに起因して、診断メッセージの送信周期が短周期か
ら長周期に自動的に変化する。
【0084】送信側のステーション6a(6b)は診断
メッセージの中に次回までの送信診断時間(送信周期)
の情報を組込み、受信側のステーション6b(6a)で
は、その送信診断時間(送信周期)に基づいて、相手ス
テーション6a(6b)を診断する。
【0085】このように、二重化状態の情報の送信周期
オンライン側とスタンバイ側とで異ならせることに
って、各ステーション6a,6bのCPUの負荷を低減
できると共に、LANの伝送路5の伝送負担を軽減でき
る。
【0086】(第3実施形態)本発明の第3実施形態の
二重化システムを図5を用いて説明する。
【0087】この第2実施形態の二重化システムにおい
ては、第1実施形態の二重化システムにおける各ステー
ション6a,6bは、相手側からの一定周期でLANの
伝送路5を介して送信されている情報の受信時刻からの
経過時間を計時するタイマが組込まれている。そして、
各ステーション6a,6bは、前記一定周期より長く
(例えば送信周期の3倍)設定された許容時間を越えて
情報を受信しないと、相手ステーション6b,6aに異
常か生じたと判定する。
【0088】そして、異常発生ステーションがオンライ
ンのステーションの場合は、オンラインとスタンバイと
の切換が実施される。なお、異常発生ステーションがス
タンバイのステーションの場合は、オンラインとスタン
バイとの切換は実施されずに、異常発生のメッセージの
みが警告出力される。
【0089】異常状態は前述した第1実施形態における
異常状態と同じ扱いとする。具体的には、異常状態とし
て、 ハードが故障しプログラムが動かなくなった場合 プログラムに欠陥があり、プログラムが期待通りに動か
ない(暴走含む)場合電源をOFFした場合 該当ステーションには問題ないが、オンラインとスタン
バイのステーション間のLANが故障した場合 等が想定される。
【0090】また、一定周期で相手側へ送信する情報と
して、オンライン・スタンバイ間のトラッキング情報が
ある。なお、このような二重化情報の伝送より周期が短
い伝送を異常の診断に使用してもよい。周期が短い情報
を使用する場合、二重化の切換えが早くできるようにな
る。
【0091】このように構成された第3実施形態の二重
化システムにおいては、LANの伝送路5を介して一定
周期で送信される情報を用いて相手側のステーションの
異常の有無を判定しているので、システムにおける異常
発生を確実に検出して、迅速な処理が実施できる。
【0092】(第4実施形態)本発明の第4実施形態の
二重化システムを図6を用いて説明する。
【0093】この第4実施形態の二重化システムにおい
ては、各ステーション6a,6bには、共通の情報端末
としての制御対象8から一定周期で出力される生データ
を記憶する生データメモリ9a,8b及び更新カウンタ
10a,10bが設けられている。さらに、オンライン
のステーション6a(6b)には、前回値カウンタ11
a,スタンバイ前回値カンウタ12a、スタンバイ更新
カウンタ13aが設けられている。
【0094】そして、オンラインのステーション6aは
次の手順で各ステーション6a,6bに異常が発生した
ことを検出する。
【0095】(1) 両ステーシヨン6a,6bは一つの
周期が到来すると制御対象8から送出された生データを
取込んで生デーテメモリ9a,9bへ書き込む。
【0096】(2) 生データの各項目毎に、該当項目の
情報を収集したときに該当する更新カウンタ10a,1
0bの値をインクリメントする。
【0097】(3) スタンバイのステーシヨン6bは
ンラインのステーシヨン6aに対し、自己ステーシヨン
6bの更新カウンタ10bの値をLANの伝送路5を介
して送信する。この送信周期は生データの収集周期より
長くした方が計算が楽になる。オンラインのステーショ
ン6aは受信した値をスタンバイ更新カウンタ13aへ
書込む。
【0098】(4) オンラインのステーション6aは自
己ステーシヨンの更新カウンタ10aと前回値カウンタ
11aとを比較し、増加分を計算する。
【0099】(5) オンラインのステーション6aは受
信したスタンバイ更新カウンタ13aの値とスタンバイ
前回値カウンタ12aの値とを比較し、増加分を計算す
る。 (6) オンラインのステーション6aは、オンラインの
増加分とスタンバイの増加分とを比較する。
【0100】なお、オンラインとスタンバイとは同期し
ていないので、同じ生データを同時に受信しても更新カ
ウンタ10a,10bをインクリメントする時期にずれ
がある。また、スタンバイからオンラインへの更新カウ
ンタの伝送には時間がかかるので、増加分の比較におい
ては余裕を持たせる。
【0101】そして、この余裕を差し引いても更にオン
ラインの増加分がスタンバイの増加分より小さい場合
は、オンラインのステーション6aが新規の生データを
受信できなかったために、所定の増加分が得られなかっ
たと判断して、オンラインのステーション6aに異常が
発生したと判断する。
【0102】そして、オンラインのステーション6aを
スタンバイに切換え、スタンバイのステーション6bを
オンラインに切換える。
【0103】逆に、許容値以上、オンラインの増加分が
スタンバイの増加分より大きい場合は、スタンバイのス
テーション6bに異常が発生したと判断する。この場合
は、オンラインとスタンバイとの切換は行わずに、異常
発生の警告のみを出力する。 (第5実施形態)本発明の第5実施形態の二重化システ
ムを図7及び図8を用いて説明する。
【0104】この第5実施形態の二重化システムにおい
て、各ステーション6a,6bは、互いに相手ステーシ
ョン6b,6aから受信された情報に基づいて、両方の
ステーション6a,6bが同時にオンライン又はスタン
バイであることを検出すると、検出時刻からの経過時間
を計時しかつ相手側のステーションへ送信して、自己の
経過時間と相手側から受信した経過時間との比較結果に
基づいて決定した一方のステーションのみをオンライン
とする。
【0105】次に、具体的詳細手法を順番に説明する。
【0106】診断のための経過時間(遅延時間)を10
秒とする。また、互いに相手側へ送信する経過時間の送
信周期は、この経過時間(遅延時間)である10秒より
十分小さい例えば1秒程度に設定する。その結果、経過
時間10秒の間には約10回送信し、また、伝送異常が
無ければ、約10回相手ステーションの二重化情報及び
経過時間(遅延時間)を受信できる。
【0107】この経過時間(遅延時間)は、オンライン
とスタンバイとの関係を示す二重化の状態を変える必要
性が発生したときに10秒の値をセットする。図7に示
すように、時間経過に従ってデクリメントしていく。値
が0になったら、オンラインとスタンバイとの関係を示
す二重化の状態を遷移させる。つまり、10秒の経過時
間(遅延時間)を持たせる。
【0108】10秒の経過時間(遅延時間)中に相手ス
テーションも状態切換えのための経過時間(遅延時間)
の計時に入った場合、図8に示すように、それぞれのス
テーション6a,6bで経過時間(遅延時間)の値を比
較する。具体的には、二重化状態を伝えるための伝送遅
延のふらつき時間等の余裕を見た時間と比べる。ここで
はその時間を2秒とする。この時間より経過時間(ここ
では10秒)の方が十分大きくなければならない。
【0109】差が2秒より大きかった場合、経過時間の
値が小さい方のステーションは状態遷移を起こし、経過
時間を0とする。経過時間の値の大きい方のステーショ
ンは状態遷移を起こさず、前の状態に留まり、相手ステ
ーションが状態遷移を起こし、二重状態の衝突が無くな
ったら、経過時間(遅延時間)の値を0とする。
【0110】差が2秒より小さかった場合、プライマリ
のステーション6aではそのまま継続する。セカンダリ
のステーション6bは経過時間(遅延時間)を10秒に
セットし直す。この手順により、差が小さい時はセカン
ダリのタイマーが大きくなっていき、2秒以上の差がつ
き、プライマリのステーション6sがオンラインとな
る。
【0111】図7及び図8にこの第5実施形態の二重化
システムの起動時における具体例を示す。
【0112】図7はプライマリのステーション6aが立
上がっているのに、セカンダリのステーション6bがま
だ立上っていない状態を示す。
【0113】(1) プライマリのステーション6aは、
自己が立上がると、相手側のステーション6bから二重
化情報が得られないので、両方のステーション6a,6
bが共にスタンバイであると判断する。そして、自己の
タイマーに経過時間(遅延時間)10秒を設定する。す
ると、これ以降、経過時間がデクリメントされていく。
【0114】(2) 経過時間(遅延時間)が0に達する
までに、相手ステーション6bから経過磁時間(遅延時
間)が入力しないので、経過時間(遅延時間)が0に達
した時点で、プライマリのステーション6aはスタンバ
イからオンラインに切換る。図8はプライマリのステー
ション6aが立上がってから10秒経過する前にセコン
ダリのステーション6bが立上った状態を示す。
【0115】(1) プライマリのステーション6aが先
に立上がった時点ではセカンダリのステーション6bは
まだ立上がっていないので相手ステーション6bからの
情報はない。よって図7と同様に、プライマリのステー
ション6aは、タイマーに経過時間(遅延時間)1O秒
を設定する。これ以後、カウントダウンする。
【0116】(2) セカンダリのステーション6bが立
上がる。その差は2秒以上とする。伝送路遅延は1秒以
下とする。
【0117】(3) ブライマリのステーション6aから
セカンダリのステーション6bへ、ブライマリのステー
ション6aの二重化情報(スタンバイ情報)と現在の経
過時間(遅延時間)が届くようになり、それをセカンダ
リのステーション6bの相手情報メモリへ入れる。これ
以後周期的に繰り返す。
【0118】(4) セカンダリのステーション6bから
ブライマリのステーション6aヘ、セカンダリのステー
ション6aの二重化情報(スタンバイ情報)と現在の経
過時間(遅延時間)が届くようになり、それを相手情報
メモリへ入れる。これ以後周期的に繰り返す。
【0119】(5) セカンダリのステーション6bは、
相手情報メモリから、相手ステーシヨン6aはスタンバ
イで経過時間は9である事を知る。相手がオンラインで
ないので、オンラインに遷移する手順に入る。そして、
タイマーに経過時間(遅延時間)10秒を入れ、これ以
後、カウントダウンする。この場合、相手ステーション
6aの経過時間の値と自己ステーシヨン6bのタイマー
との差が2秒以下であり、かつ自己ステーション6bは
セカンダリなので、タイマーを10秒に戻す。10秒に
戻すのはこの回だけで、これ以降は差が2秒以上になる
ので、タイマーのリスタートはせずに、カウントダウン
する。
【0120】(6) ブライマリのステーション6aは、
相手情報メモリから、相手ステーシヨン6bはスタンバ
イで経過時間(遅延時間)は7である事を知る。相手ス
テーシヨン6bがオンラインでなく、経過時間(遅延時
間)が0でなくかつ自己ステーション6aの値が2秒以
上小さいので、相手ステーション6bより自己ステーシ
ョン6aの方が優先度が高いと判断して、自己ステーシ
ョン6aをオンラインにすると共に、タイマー値を0に
する。
【0121】(7) セカンダリのステーション6bは、
プライマリのステーション6aがオンラインになった事
を知り、自己ステーシヨン6bのタイマーを止め、値を
0にする。
【0122】このように構成され第5実施形態の二重化
システムにおいては、例えばシステムの起動等におい
て、たとえ両方のステーション6a,6bが同時にオン
ラインとスタンバイとになったとしても、相手ステーシ
ョン6b,6aの二重化の状態を確認する時間を十分お
き、かつ相手の状態を確認できた時点で、素早く二重化
を切換えて、オンラインとスタンバイとの正常な関係に
移行する。
【0123】(第6実施形態)本発明の第6実施形態の
二重化システムを図9及び図10を用いて説明する。こ
の第6実施形態の二重化システムにおいては、各ステー
ション6a,6bは、共通の下位LANの伝送路14を
介して複数の情報端末としての複数の下位ステーション
8a,8b,8c,8dが接続されている。
【0124】なお、図10に示すように、複数の下位ス
テーション8a,8b,8c,8dの代りに複数のカー
ドを有したI/O15であってもよい。
【0125】各下位ステーション8a〜8dにはそれぞ
れ固有の重要度が設定されている。例えば、下位ステー
ション8aは[40]であり、下位ステーション8bは
[27]である。なお、各重要度は固定値である必要は
ない。時間によって変動してもよい。
【0126】そして、いま、下位LANの伝送路14の
A位置で故障し、プライマリのステーション6aには下
位ステーション8aのみ、セカンダリのステーション6
bには下位ステーション8b〜8dが接続されて機能し
ている場合と、下位LANの伝送路14のB位置で故障
し、プライマリのステーション6aには下位ステーショ
ン8a,8bが接続され、セカンダリのステーション6
bには下位ステーション8c,8dが接続されて機能し
ている場合とを想定する。
【0127】各ステーション6a,6bは、自己に対し
て正常に接続されている下位ステーションの合計重要度
を定期的に計算し、相手ステーション6b.6aに送信
する。オンラインからスタンバイへの切換えオンライン
のステーションだけで行う場合は、この合計重要度をス
タンバイ側からオンライン側だけに送ってもよい。各ス
テーション6a,6b毎の合計重要度の大小を比較対照
して、オンラインとスタンバイとの切換え状態を決定す
る。
【0128】なお、合計重要度の代りに、機器の故障
数、または正常数でも良い。故障数を知るためには、予
め接続機器数を知っておく必要がある。また、この値と
して、上記結果を一時判定し、軽故障,中故障,重故障
などに分類し、この値を入れる事もできる。
【0129】次に、図9に示す状態の二重化システムに
おける合計重要度を用いたオンラインとスタンバイとの
具体的切換手順を説明する。
【0130】図9の二重化システムで、A位置及びB位
置における故障が発生する前で、下位ステーション8a
〜8dが全て正常な場合、オンラインのステーション6
aおよぴスタンバイのステーション6bでは、合計重要
度は共に等しく112となる。
【0131】すなわち、オンライン側とスタンバイ側共
に同じ値となり、切換えは起こらずオンラインはオンラ
インのまま、スタンバイはスタンバイのまま、同一の二
重化状態を保持する。
【0132】B位置で下位LANの伝送路14が切断し
た場合で、下位LANの伝送路14が使える場合、オン
ライン側の合計重要都は67であり、スタンバイ側の合
計重要都は45になる。これを比較するとオンライン側
の方が値が大きくなり、プライマリのステーション6b
がそのままオンラインを維持する。
【0133】一方、A位置で下位LANの伝送路14が
切断した場合、オンライン側の合計重要度は40とな
り、スタンバイ側の合計重要度は72となり、スタンバ
イ側の方が値が大きくなる。そのため、スタンバイ側で
あるセカンダリのステーション6bがオンラインに切換
り、オンライン側のプライマリのステーション6aがス
タンバイに切換る。
【0134】このように構成された第6実施形態の二重
化システムにおいては、各ステーション6a,6bに接
続されている共通の複数の下位ステーション8a〜8d
の一部の下位ステーション8a〜8dに異常が発生し
て、各ステーション6a,6bが処理可能な下位ステー
ション8a〜8dにステーション6a.6b相互間で差
が生じる。よって、重要な下位ステーション8a〜8d
が処理可能なステーションがオンラインとなるので、重
要な下位ステーション8a〜8dは継続して処理され
る。
【0135】(第7実施形態)本発明の第7実施形態の
二重化システムを図11を用いて説明する。
【0136】この第7実施形態の二重化システムにおい
ては、図9に示した第6実施形態の二重化システムにお
いて、例えば操作者が外部から入力した切換え指令(コ
マンド)も、重要度が割付けられている。そして、各ス
テーション6a,6bは切換え指令を受けると、自己が
オンラインのステーションである場合は、算出した合計
収容度を切換え指令の重要度を減額する。すなわち、外
部から切換え指令が入力した場合は高い確率でオンライ
ンのステーションがスタンバイとなる。
【0137】図11に具体例を示す。オンラインのステ
ーション6aの合計重要度が100、スタンバイのステ
ーション6bの合計重要度が50であったとする。オン
ラインのステーション6aは、スタンバイへの切換え指
令(コマンド)を受けたら、オンラインのステーション
6aで合計重要度から200を引く。
【0138】この値は、合計重要度の考えられる最大値
よりも大きい値とする。その結果、オンラインのステー
ション6aの合計重要度はマイナス100となる、2つ
のステーション6a,6b間で二重化処理が機能する
と、スタンバイのステーション6bの合計重要度の方が
大きくなるので、今までのスタンバイのステーション6
bが新しくオンラインとなる。
【0139】この時点で、オンラインのステーションの
合計重要度は50、スタンバイのステーションの合計重
要度はマイナス100となっている。この状態でオンラ
インのステーションに更にスタンバイへの切換え指令
(コマンド)が送られてくると、前と同様に200の引
き算をする。その結果オンラインのステーションの合計
重要度はマイナス150となる。この結果、スタンバイ
のステーションの合計重要度の方が大きくなり、二重化
の切換えが起きる。
【0140】また、ステーション6a,6bの両方に誤
って切換え指令(コマンド)を出しても、通常の切換え
手順で切換わり、オンラインのステーションが必ず存在
することになる。また、この両ステーション6a,6b
にスタンバイへの切換え指令(コマンド)を出している
時点でも、異常状態の判定は行われており、異常の少な
い方にエンラインのステーションは切換る。
【0141】(第8実施形態)本発明の第8実施形態の
二重化システムを図12を用いて説明する。
【0142】この第8実施形態の二重化システムにおい
ては、図9に示した第6実施形態の二重化システムにお
いて、各ステーション6a,6bに対しても重要度が割
付けられている。具体的には、図12に示すように、プ
ライマリのステーション6aで算出された合計重要度の
最終桁に[1]のビットを付加し、セカンダリのステー
ション6bで算出された合計重要度の最終桁に[0]の
ビットを付加する。
【0143】そして、[1]または[0]のビットを付
加された値を比較対象値と称する。比較対象値の上位側
は、図示するように、合計重要度そのものである。これ
は言い換えると、最下位ビットはプライマリとセカンダ
リの区別になる。その結果、最終的な比較対象値はプラ
イマリとセカンダリとでは決して同一にならなく、必ず
差がつく。
【0144】そのため、比較対象値の比較により、オン
ラインとスタンバイとを切換えるときの処理が簡単にな
る。
【0145】ちなみに、例えば、プライマリは以下、セ
カンダリは未満で判断するとしたらその部分をプライマ
リとセカンダリで分けなければならない。これを、この
実施形態においては、数値だけでプライマリ又はセカン
ダリを判断できる。
【0146】また、自己の合計重要度と相手側から受信
した合計重要度とが等しいと、重要なステーションが自
動的にオンラインになる。よって、重要な制御対象でか
つ重要なステーションが動作状態となる。
【0147】(第9実施形態)本発明の第9実施形態の
二重化システムを図13を用いて説明する。
【0148】この第9実施形態の二重化システムにおい
ては、図1に示す第1実施形態の二重化システムにおい
て、各ステーション6a,6bの状態を、図13に示す
ように、「オンライン」「スタンバイ」「ダウン(異
常)」の他に、「退避」状態を設定可能としている。
【0149】退避状態とは、オンラインのステーション
6a(6b)がスタンバイに遷移したいとき、スタンバ
イのステーション6b(6a)が即座にオンラインに移
行可能なように、そのオンラインの領域を空領域にして
別領域に一時退避することである。また、この退避状態
は、他ステーションからのスタンバイへの切換え指令
(コマンド)により、オンラインからのスタンバイへ降
格させる場合や、オンラインになるのを禁止するときに
も使用する。
【0150】例えば、操作者が入力した待避命令により
ステーション6a(6b)か連続して待避状態になって
いる場合、この待避命令を出した事を忘れられてしま
い、いつまでもオンラインとスタンバイとの組合わせか
らなる二重化状態に移行しない危険性がある。これを防
ぐため、待避命令(コマンド)により待避状態に入った
場合はタイマーを起動し、ある時間後にはスタンバイに
復旧するようにする。
【0151】図13を用いて具体的動作を説明する。
【0152】最初に、プライマリのステーション6aが
オンラインであり、セカンダリのステーション6bがス
タンバイであるとする。
【0153】オンラインのステーションにスタンバイへ
の切換え要求が来るとオンラインすなわちプライマリの
ステーション6aは、実線矢印で示すように、一時的に
待避状態となる。スタンバイのステーションすなわちセ
カンダリのステーション6bは相手が待避状態となった
ら即座にオンラインに昇格する。待避状態にて相手ステ
ーションがオンラインになった場合、プライマリのステ
ーション6aは、スタンバイ状態に復旧する。この遷移
を表したものが、図13中で(1) で示す実線である。
【0154】なお、いつまでも相手ステーション6bが
スタンバイ状態であったら、診断により、再びオンライ
ンに戻るようにする。これを図13中のおいて破線で示
す。なお、前述のオンラインのステーション6aが降格
するための一時的な待避状態と、該当ステーション6a
がオンラインになることを禁止する強制待避状態とを区
別するため、補助状態を用いてもよいし、別な状態を作
成してもよい。
【0155】強制待避状態は、試験として使用したり、
故障が不安定に発生し、オンラインとスタンバイとが頻
繁に入れ替わり、システムに支障を来す時に使用する。
強制待避状態へは操作者の操作により移行させることが
できる。
【0156】強制待避命令が操作者により出された場
合、忘れられてしまう可能性がある。これを防ぐため、
タイマーを設ける。この解除忘れを防ぐ方法を図14を
用いて説明する。
【0157】待避状態に移行の操作指令(コマンド)を
受けて待避状態に移行したとき、タイマーを起動する。
このタイマー初期値は固定値であってもよいし、コマン
ドの中の1つのパラメータとしてもよい。タイマーがタ
イムアップした場合、自動的に待避状態からスタンバイ
状態に移行させる。タイムアップする前に解除コマンド
が来た場合、それを優先する。更に延長して待避状態に
維持するためには再度コマンドを出し直す。
【0158】このように、各ステーション6a,6bの
状態に新しい待避状態を追加することにより、オンライ
ンのステーションが降格し、素早くオンラインとスタン
バイとの切換を行うことができる。
【0159】ちなみに、ただ単にオンラインからスタン
バイに降格するだけであったら、従来スタンバイであっ
たステーションは、両ステーション間の調停に入らなけ
ればならず、時間がかかる。
【0160】また、タイマーを設けることによって、外
部指令でオンラインのステーションが退避状態に移行し
たが、何らかの原因によりスタンバイのステーションが
オンラインに移行しなくて異常状態が継続することかが
未然に防止される。
【0161】(第10実施形態)本発明の第10実施形
態の二重化システムを図15を用いて説明する。
【0162】図7に示す第6実施形態の二重化システム
と同一部分には同一符号が付してある。
【0163】この第10実施形態の二重化システムのス
タンバイのステーション6bは、LANの伝伝送路5を
介してオンラインのステーション6aの動作を監視し、
動作が停止すると自己のステーション6bがオンライン
のステーション6aの動作を肩代わりし、必要に応じ
て、自己がンラインとなりオンラインの動作を継続す
る。
【0164】次に、各ステーション6a,6bの具体的
構成及び動作を説明する。
【0165】下位LANの伝送路14に接続された各下
位ステーション8a〜8dは同報通信手法で一定周期で
データを伝送路14へ出力している。したがって、各ス
テーション6a,6bは同一条件でこれらのデータを下
位LANインタフェース16a,16bで取込むことが
可能である。
【0166】各ステーション6a,6bにおいては、下
位LANインタフェース16a,16bで取込んだ各デ
ータを下位LAN受信処理部17a,17bで受信処理
した後、上りデータベース18a,18bへ一旦格納す
る。
【0167】オンラインのステーション6aはこのデー
タをLAN送信処理部19a及びLANインタフェース
部20aを介してLANの伝送路5へ同報通信手法で出
力する。
【0168】スタンバイのステーション6bは、LAN
の伝送路5に出力されたオンラインのステーション6a
からのデータをLANインターフェース20b及びLA
N受信部21bで受信して一旦監視データベース22b
に記憶保持する。
【0169】そして、スタンバイのステーション6b
は、上りデータベース18bに記憶しているデータと監
視データベース22bに記憶保持しているデータとが比
較診断処理部23bで比較される。そして、監視データ
ベース22bにないものは時間監視される。一定時間上
りデータベース18bに存在し、しかも監視データベー
ス22bに存在しないデータに関しては、比較診断処理
部23bでは、該当データに対してLAN送信処理部1
9b及びLANインタフェース20bを介してLANの
伝送路5へ同報伝送する。
【0170】このように、オンラインのステーション6
aで下位ステーション8a〜8dからのデータ受信に欠
落が生じた場合は、スタンバイのステーション6bがそ
の欠損データに対する処理(LANの伝送路5に対する
同報送信処理)を実行するので、二重化システム全体の
信頼性を向上できる。
【0171】そして、スタンバイのステーション6bで
の上述したデータのタイムアウトが頻発するなら、オン
ラインのステーション6aが異常であると判断して、二
重化切り替えを行い、今までのスタンバイのステーショ
ン6bがオンラインとなり、オンラインのステーション
6aをスタンバイに切換える。
【0172】このように構成された第10実施携帯の二
重化システムにおいては、スタンバイのステーション6
bは、オンラインとスタンバイとの間の二重化状態だけ
でなく、オンラインのステーション6aが処理すべき処
理を監視し、オンライン側で一定時間処理が中断した場
合、その処理をスタンバイ側にて肩代わりする事で、オ
ンライン処理の中断が未然に防止される。
【0173】また、上記肩代わりは処理時間の遅延が問
題となるので、上記肩代わりの頻度が高くなった場合、
オンラインのステーションの異常(ダウン)と見なし二
重化の切換を実施する。特に、オンラインのステーショ
ンが自己診断ができず、自身で異常がわからない場合
や、オンラインのステーションの負荷が高くなった場
合、この様な事象が発生するが、スタンバイのステーシ
ョンによる診断ができ、システム全体の信頼性がさらに
上昇する。
【0174】(第11実施形態)本発明の第11実施形
態の二重化システムを図16及び図17を用いて説明す
る。
【0175】この第11実施形態の二重化システムにお
いては、各ステーション6a,6bにはそれぞれ共通す
る複数の制御対象24a〜24dが接続されている。そ
して、各制御対象24a〜24dは、図7の第6実施形
態システムにおける各下位ステーション8a〜8dと同
様に個別の重要度を有している。
【0176】さらに、各ステーション6a,6bは、各
制御対象24a〜24d毎にオンライン又はスタンバイ
かの二重化制御方式を実施する。すなわち、各制御対象
24a〜24d毎に、オンラインのステーション6a
(6b)とスタンバイのステーション6b(6a)とを
その時の状況に応じて定める必要がある。ステーション
6a,6b側から見ると、自己ステーション6a(6
b)がオンラインとなる制御対象24a〜24dと、自
己ステーション6a(6b)がスタンバイとなる制御対
象24a〜24dとが割付けられる。
【0177】この第10実施形態システムにおいては、
各ステーション6a,6bに対してオンラインとして分
担する各制御対象24a〜24dの合計重要度を算出し
て、各ステーション6a,6b相互間における合計重要
度の均一化を図るようにしている。
【0178】図17の分担テーブルを用いて具体的分担
手法を説明する。
【0179】4個の制御対象24a〜24dに対してそ
れぞれに機器1から機器4の名前が付けられる。機器
1,機器3,機器4はプライマリのステーション6a及
びセカンダリのステーション6b共に正常であるが、機
器2はプライマリのステーション6aで異常が発生して
いる。機器2は重要度の判定でセカンダリの方が大きい
値であるので、セカンダリのステーション6bがオンラ
インとなり、今回の負荷分散の対象とはならない。
【0180】今回の負荷分散の対象となるのは、プライ
マリのステーション6aとセカンダリのステーション6
bとの間で重要度が同じ値である機器1,機器3,機器
4である。これらは重要度がプライマリとセカンダリと
の間で同一であることが条件であり、機器が正常である
か異常が発生しているかは負荷分散対象の条件とはなら
ない。
【0181】最初の状態が、図17の上段の状態1であ
るとする。機器2に対しては前述したようにセカンダリ
のステーション6bがオンラインで固定となるが、機器
1,機器3,機器4に対しては仮にプライマリのステー
ション6bがオンラインであるとする。
【0182】負荷分散処理では次のように制御をする。
すなわち、あくまでも負荷分散の対象となるのは2つの
ステーション6a,6b相互間で重要度に差が出ている
ものだけである。ただし、負荷分散を決定する際には差
が出ている機器の重要度の値も使用する。
【0183】(1) それぞれのステーション6a,6b
で、二重化状態の情報に基づいて、自己ステーションが
オンラインとなる機器の合計重要度を算出する。そし
て、自己ステーション6a(6b)の合計重要度をS
s、相手ステーション6b(6a))の合計重要度をS
oと定義する。なお、機器毎の重要度はステーション6
a,6b相互間で相互に送受信しているので各ステーシ
ョン6a,6bに対して同一値である。
【0184】(2) オンラインとなる機器の合計重要度
の大きいステーションのみが負荷分散の判断をする。逆
にオンラインとなる機器の合計重要度が小さい方のステ
ーションは負荷分散の判断をしない。
【0185】(3) 上記負荷分散を判断するステーショ
ンは、2つのステーション6a,6bのオンラインの合
計重要度の差を求め、この値をD(=|Ss−So|)
とする。
【0186】(4) Dの半分の値に最も近い重要度の機
器を探す。探す対象は、プライマリとセカンダリで重要
度が同じ値であり、かつ、そのステーションがオンライ
ンの機器である。ただし、Dよりもその重要度が小さく
ないと、該当機器なしとする。その重要度をXと呼ぶこ
とにする。
【0187】(5) 該当する機器の状態をスタンバイと
し、相手ステーションの状態をオンラインとする。この
機器に対するオンラインとスタンバイとの間の二重化状
態の切換えは、いままで述べてきた方法で行う。
【0188】例えぱ、状態1ではオンラインの合計重要
度はプライマリのステーション6aの方が大きいので、
プライマリのステーション6aにてまず負荷分散の判定
を行う。Ssは320、Soは130であり、Dは19
0である。この半分の値に最も近い値は機器1の100
である。そこで機器1の二重化状態を切換える。その結
果、状態2となる。
【0189】状態2では、セカンダリのステーション6
bのオンラインの合計重要度が大きくなるので、セカン
ダリのステーション6bが負荷分散の判定を行う。Ss
は230、Soは220、Dは10になる。これに該当
する機器は存在しないので、負荷分散はこの状態2で終
了する。
【0190】このように構成された第11実施形態の二
重化システムにおいては、それぞれの制御対象24a〜
24dをそれぞれ個別にプライマリのステーション6a
とセカンダリのステーション6bとでオンラインの状態
とスタンバイの状態との分担を決定し、かつオンライン
となる制御対象の合計重要度がほぼ均一になるように負
荷分担を自動調整している。
【0191】したがって、制御対象における複数箇所の
故障に対しても、システムの稼働率が上がるとともに、
たとえ故障がない場合であっても、二重化の両ステーシ
ョン6a,6b相互間で負荷の分散が図れる。
【0192】(第12実施形態)本発明の第12実施形
態の二重化システムを図18,図19及び図20を用い
て説明する。
【0193】この第12実施形態の二重化システムにお
いては、LANの伝送路5に対して一対のステーション
6a,6bが接続されており、各ステーション6a,6
bには共通の情報端末として複数のインタフェースを有
するI/O15が接続されている。
【0194】この図18に示す各ステーション6a,6
bは、LANの伝送路5を介して情報交換する代りに、
自己に接続された共通の情報端末としてのI/O15の
インタフェースカード15a,15bを介して情報交換
を実施する。
【0195】また、図20に示す二重化システムにおい
ては、LANの伝送路5に対して一対のステーション6
a,6bが接続されており、各ステーション6a,6b
には下位LANの伝送路14を介して共通の情報端末と
して複数の下位ステーション8a〜8dが接続されてい
る。
【0196】この図20に示す各ステーション6a,6
bは、LANの伝送路5を介して情報交換する代りに、
共通の情報端末の一部として下位LNAの伝送路14を
介して情報交換を実施する。
【0197】以下、具体的構成及び動作を説明する。
【0198】(1) 制御対象がI/O15の場合 図18のような構成の場合、図19に示すように、I/
O15のインターフェースカード15a,15b又はI
/Oカード内部に二重化制御用の2個のカウンタ25
a.24bを保持するためのレジスタまたはメモリを用
意する。このレジスタまたはメモリは両ステーション6
a,6bからアクセス可能である。
【0199】各ステーション6a,6bは片方のカウン
タ25a(25b)をインクリメントするだけであり、
もう一方のカウンタ25b(25a)は参照するだけで
ある。オンラインとスタンバイのステーション6a,6
b相互間でその2個のカウンタ25a,25bのインク
リメントする方を別にする。
【0200】カウンタ25a,25bに対するインクリ
メントおよび参照は一定周期で行われる。各ステーショ
ン6a(6b)は、各カウンタ25a(25b)に対す
る相手ステーション6b(6a)のインクリメントが一
定時間(例えばインクリメント周期の3倍)インクリメ
ントが止まったら、該当相手ステーション6b(6a)
は故障であると判断する。
【0201】そして、スタンバイのステーション6b
(6a)で相手ステーション6a(6b)の故障を検出
したときは自己ステーション6b(6a)がオンライン
に切換わる。
【0202】(2) 制御対象がLANの場合 図20のような構成の場合、上位LANの伝送路5を介
して実施していた二重化情報の交換を、下位LANの伝
送路14を介して実施する。この場合、上位LANの伝
送路5を使用した場合と全く同じ情報を下位LANの伝
送路14を介して送受信してもよいし、単にオンライン
のステーション6a(6b)からスタンバイのステーシ
ュン6b(6a)に対するオンラインであることを示す
1ビットの情報を送信するのみてあってもよい。
【0203】そして、スタンバイのステーション6b
(6a)にてオンラインのステーション6a(6b)か
らのオンラインを示す二重化情報が一定時間(例えばオ
ンライン情報送信周期の3倍)途絶えたら、オンライン
のステーション6a(6b)に異常(故障)が発生した
と判断し、自己ステーション6b(6a)がオンライン
に昇格する。
【0204】(3) 制御対象が複数ある場合 前述の2つの制御対象の違いを含め、複数の異なる制御
対象毎にオンライン及びスタンバイの管理を実施する。
【0205】次に、このように構成された第12実施形
態の二重化システムの技術的効果を説明する。
【0206】(1) 制御対象に同時にオンラインを認め
ない機器がある場合 例えばI/OカードとしてDOやAO等の出力カードの
場合や、アナログ入力カードのような制御(シーケン
ス)が必要な場合において、制御が2つのステーション
6a,6bから同時に行われると、出力が一時的に安定
しなかったり、データを間違ったりする事がある。この
ため、これらのカードの制御は1つのステーションつま
りオンラインのステーション6a(6b)だけに限定す
る必要がある。
【0207】上位LANの伝送路5だけで二重化情報の
送受信を実施している場合、図18に示すように、上位
LANの伝送路5が故障すると各ステーション6a,6
bは相手テーション6b,6aの二重化情報が得られな
いので、2台のステーション6a,6bが同時にオンラ
インになる。
【0208】しかし、二重化情報を制御対象であるI/
O15を介して送受信すると上位LANの伝送路5の故
障のみではオンラインが2台となることが防止される。
【0209】なお、制御対象のI/O15自体が故障し
た場合、制御方法によってはオンラインのステーション
6a,6bが2台となる事もあり得るが、そもそも制御
対象が故障しているのであれば、たとえオンラインのス
テーション6a,6bが2台となっても問題とはならな
い。
【0210】(2) オンラインのステーションが2台存
在してもかまわない場合 図20に示す二重化システムにおいて、下位LANの伝
送路14が×印位置で故障した場合で、下位LANの伝
送路14は×印位置の右も左もそれぞれで動作可能な場
合、プライマリのステーション6a及びセカンダリのス
テーション6bが共にオンラインとなってもかまわな
い。
【0211】すなわち、×印位置より左側のステーショ
ン8a,…はプライマリのステーション6aとしか通信
できず、×印位置より右側のステーション8d,…はセ
カンダリのステーション6bとしか通信できない。その
ため、プライマリ及びセカンダリの両ステーション6
a,6bが同時にオンラインとなっても制御上、問題と
ならない。
【0212】逆に、下位ステーション8a〜8d側から
見ると、オンラインのステーション6a.6bが必ず存
在するので、望ましい状態である。
【0213】今まで述べてきた上位LANの伝送路5を
用いた二重化制御方法であると、どちらか一方のステー
ション6a(6b)がオンラインになっていた。上位L
ANの伝送路5が故障したときのみ両方のステーション
6a,6bがオンラインになった。
【0214】しかし、下位LANの伝送路14を使用
し、今まで述べてきた二重化切換方法を使用すると、図
20に示すような故障では、上位LANの伝送路5を使
用したときの上位LANの伝送路5の故障と同じ状態と
なり、オンラインのステーションが2台できる。これ
は、下位LANの伝送路14が途中で切断されることに
より、相手ステーション6b(6a)からの二重化制御
情報が途絶えるため、相手ステーション6b(6a)が
故障と見なし、それぞれのステーション6a,6bがオ
ンラインとなる。プライマリのステーション6aの分担
範囲は×印位置より左側の各下位ステーション8a,…
となり、セカンダリのステーション6bの分担範囲は×
印位置より右側の各下位ステーション8d,…となる。
【0215】なお、このオンラインのステーションが2
台存在するような制御は、上位LANの伝送路5を通し
ても可能であるが、制御が複雑になる。すなわち、上位
LANの伝送路5だけを使用する方法においては、両ス
テーション6a,6bにおける下位ステーション8a〜
8dの接続状況を比べ、重複がない場合に限り両ステー
ション6a,6bをオンラインにする制御が必要であ
る。
【0216】このように、制御対象が複数ある場合、前
述の方法により、個々の制御対象毎にオンラインを決め
る事が簡単に実現できる。
【0217】また、プライマリとセカンダリのそれぞれ
のステーション6a,6bが制御可能な制御対象が全く
異なる場合、両ステーション6a,6bが同時オンライ
ンになることにより、各制御対象の制御が継続できる。
【0218】さらに、制御対象を介して二重化制御情報
が送受信されるので、上位LNAの伝送路5のトラフィ
ック量が減少して、上位LNAの伝送路5の伝送負担が
軽減される。
【0219】(第13実施形態)本発明の第13実施形
態の二重化システムを図21を用いて説明する。
【0220】この第13実施形態の二重化システムにお
いては、図1に示す第1実施形態の二重化システムにお
けるオンラインのステーション6a(6b)とスタンバ
イのステーション6b(6a)とが、異常発生時の他
に、一定の周期で、オンラインとスタイバイとを自動的
に切換える。
【0221】これはオンイランでないとアクセスできな
いような情報端末の場合、有効である。すなわち、I/
O機器のなかには、プライマリのステーション6aまた
はセカンダリのステーション6bのいずれかでアクセス
している最中に、もう一方からアクセスされるとデータ
が異常になるI/O機器がある。このようなI/O機器
ではオンラインのステーション6a(6b)のみがアク
セスし、スタンバイのステーション6b(6b)はアク
セスしないようにする。
【0222】このようなI/O機器では、オンラインの
ステーション6a(6b)ではアクセスできるので異常
を検出できるが、スタンバイのステーション6b(6
a)ではアクセスできないので、同一状態を継続してい
る限り検出できない異常が存在することになる。
【0223】例えば、スタンバイのステーション6b
(6a)の同一I/O機器へのアクセス回路が異常にな
った場合、その異常は、オンラインのステーション6a
(6b)が異常になりオンラインとスタンバイとの切換
えが起きるまで、発見できないことになる。例えば前述
した、図18におけるセカンダリのステーション6bの
インタフェースカード15bに対するアクセス回路が○
印位置で故障した場合に相当する。
【0224】また、図9の第6実施形態の二重化システ
ムにおける下位LANの伝送路14のB位置で故障した
場合で、片方のステーション6aだけがオンラインの場
合、もう一方のステーション6bと通信できる下位ステ
ーション8c,8dはこの故障が復旧しないかぎり、い
つまでの正常動作しない。
【0225】このような事態を未然に防止するために、
第13実施形態の二重化システムにおいては、前述した
ように、オンラインとスタンバイとを一定周期で自動に
切換えるようにしている。
【0226】すなわち、図21に示すように、各ステー
ション6a,6bは自己がオンラインになった時点から
タイマーを起動する。タイマーが0になったら、オンラ
インのステーション6a(6b)は待避状態に遷移す
る。そして、最終的にステンパイに遷移する。なお、こ
のタイマーは相手ステーション6b(6a)がスタンバ
イ状態でのみ起動する。また、このタスマーは、たとえ
オンラインのステーション6a(6b)に異常がなかっ
たとしても、スタンバイスのテーション6b(6a)に
異常がある場合は起動しない。
【0227】このように構成された第13実施形態の二
重化システムにおいては、オンラインのステーション6
a(6b)でしか検出できない異常がある場合、スタン
バイスのテーション6b(6a)がいつまでもスタンバ
イのままで、異常を検出できない事態が未然に防止され
る。
【0228】また、処理対象の情報端末に異常が発生し
ている場合で、オンラインのステーション6a(6b)
とスタンバイのステーション6b(6a)で処理できる
情報端末(下位ステーション9a〜8d)が異なる場
合、より多くの情報端末が動けるようになる。
【0229】(第14実施形態)本発明の第14実施形
態の二重化システムを図22およぴ図23を用いて説明
する。
【0230】この第14実施形態の二重化システムにお
いては、図22に示す、第6実施形態と同一構成の二重
化システムにおいて、各ステーション6a,6bは、自
己の合計重要度と相手側から受信した合計重要度との差
が予め定められた規定以上のときのみステーションのオ
ンラインとスタンバイとを切換える。
【0231】各ステーション6a,6bは各下位ステー
ション8a〜8dに与えられた重用度を把握しているの
で、二重化システム全体の合計重要度の最大値は既知で
ある。各ステーション6a,6bは次のように切換え
る。
【0232】(1) オンラインのステーション6a(6
b)は、自己ステーションの合計重要度が最大値の場合
は何もしない。
【0233】(2) オンラインのステーション6a(6
b)は、自己ステーションの合計重要度が最大値より小
さい場合、スタンバイのステーション6b(6a)の合
計重要度を調べ、その値が最大値であったら、自己側に
何等かの異常か発生していると判断して、オンラインと
スタンバイとを即時に切換える。
【0234】(3) 上記以外の場合、オンラインのステ
ーション6a(6b)の合計重要度とスタンバイのステ
ーション6a(6b)の合計重要度と差が、予め定めら
れた規定以上の時で、かつスタンバイのステーション6
b(6a)の方が大きかったら、オンラインとスタンバ
イと切換える。
【0235】なお、比較する数が故障数の場合、故障数
=0が上記記述の合計重要度が最大値の場合に該当す
る。
【0236】さらに、この第14実施形態の二重化シス
テムにおいては、上記(2)(3)の切換え処理において、切
換えるまで時間をおく。この時間は一定時間であっても
よいし、差の関数であってもよい。
【0237】次に、このように構成された第14実施形
態の二重化システムの技術的効果を説明する。
【0238】二重化システムに異常が発生した場合、そ
の異常は、拡大したり、復旧したり変動する可能性があ
る。両方のステーション6a,6bで異常が検出されて
いる場合、両ステーション6a,6b間で原因が別であ
ったら特に、また、原因が同じであったとしても両ステ
ーション6a,6b間の検出時間の差により、異常数の
両ステーション6a,6b間での差は変動し、両ステー
ション6a,6b間でどちらが多いかも変動する可能性
がある。
【0239】そこで、その差に対応する合計重要度によ
りオンラインとスタンバイとの間の切換えを行うとき、
図23に示すように、差(合計重要度の差)が規定以内
(不感帯)であれば切換えないようにすることにより、
切換え動作に起因して二重化システムが不安定になるこ
とが未然に防止される。
【0240】また、差が安定している場合には、たとえ
差が僅かであっても切換える方が、よりシステム全体の
稼働性がよくなる。
【0241】但し、片方のステーションが全く正常で、
すなわち一方のステーションの合計重要度が最大値を示
す場合で、もう一方のステーションに故障がある場合、
この場合だけはその故障がどんなに僅かであっても切換
える。それは、片方が正常である場合、その正常は安定
しているはずであり、それは不安定要因となる異常の原
因がないからである。故障のないステーションにオンラ
インを切換えた方がシステムとしてはよい。異常が起き
たステーションの異常が発生,復旧を繰返しても、正常
ステーションには影響がないからである。
【0242】
【発明の効果】以上説明したように本発明の二重化シス
テムにおいては、ステーション相互間の情報伝達を処理
に必要なネットワークの伝送路やステーションに接続さ
れた情報端末を経由させている。
【0243】したがって、切換え専用信号線を用いるこ
となく、オンラインとスタンバイとを自動的に切換える
ことができ、かつ高度な切換え制御が実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の二重化システムの概
略構成を示す模式図
【図2】 同第1実施形態の二重化システムの二重化状
態の遷移動作を説明するための図
【図3】 同第1実施形態の二重化システムの二重化状
態の各遷移状態を示す図
【図4】 本発明の第2実施形態の二重化システムにお
ける情報の送信周期の変化を説明するための図
【図5】 本発明の第3実施形態の二重化システムにお
ける相手ステーションに対する異常検出動作を説明する
ための図
【図6】 本発明の第4実施形態の二重化システムの概
略構成を示す模式図
【図7】 本発明の第5実施形態の二重化システムにお
けるオンラインステーションに対する異常検出動作を説
明するための図
【図8】 同第5実施形態の二重化システムにおけるオ
ンラインステーションに対する異常検出動作を説明する
ための図
【図9】 本発明の第6実施形態の二重化システムの概
略構成を示す模式図
【図10】 同じく本発明の第6実施形態の二重化シス
テムの概略構成を示す模式図
【図11】 本発明の第7実施形態の二重化システムに
おける各ステーション間の合計重要度の比較を示す図
【図12】 本発明の第8実施形態の二重化システムの
概略構成を示す模式図
【図13】 本発明の第9実施形態の二重化システムに
おける退避状態を付加した各ステーション相互間におけ
る状態遷移の関係を説明するための図
【図14】 同じく第9実施形態の二重化システムにお
ける退避状態を付加した各ステーション相互間における
状態遷移の関係を説明するための図
【図15】 本発明の第10実施形態の二重化システム
の概略構成を示す模式図
【図16】 本発明の第11実施形態の二重化システム
の概略構成を示す模式図
【図17】 同第11実施形態の二重化システムにおけ
る各ステーション間の合計重要度の比較を示す図
【図18】 本発明の第12実施形態の二重化システム
の概略構成を示す模式図
【図19】 同第12実施形態の二重化システムにおけ
る各ステーションが実施する情報端末を経由して情報交
換する動作を説明するための図
【図20】 同じく第12実施形態の二重化システムの
概略構成を示す模式図
【図21】 本発明の第13実施形態の二重化システム
におけるオンラインとスタンバイとを一定周期で切換え
る動作を説明するための図
【図22】 本発明の第14実施形態の二重化システム
の概略構成を示す模式図
【図23】 本発明の第14実施形態の二重化システム
における不感帯を設けた場合におけるオンラインとスタ
ンバイとの間の切換え状態を示す図
【図24】 従来の二重化システムの概略構成を示す模
式図
【符号の説明】 5…LANの伝送路 6a,6b…ステーション 8…制御対象 8a,8b,8c,8d…下位ステーション 9a,9b…生データメモリ 10a,10b…更新カウンタ 11a,11b…前回値メモリ 12a…スタンバイ前回値カウンタ 13a…スタンバイ更新カウンタ 14…下位LANの伝送路 15…I/O 15a,15b…インタフェースカード 16a,16b…下位LANインタフェース 17a,17b…下位LAN受信処理部 18a、18b…上りデータベース 19a,19b…LAN送信処理部 20a,20b…LANインタフェース 21b…LAN受信処理部 22b…監視データベース 23b…比較診断処理部 24a〜24d…制御対象 25a,25b…カウンタ
フロントページの続き (72)発明者 岡庭 文彦 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (72)発明者 岩瀬 芳明 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (72)発明者 堀田 和男 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (72)発明者 高柳 洋一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (56)参考文献 特開 平8−172449(JP,A) 特開 平8−123502(JP,A) 特開 平4−205102(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ共通の情報端末が接続された一
    対のステーションがネットワークの伝送路に接続され、
    この一対のステーションのうち一方が前記情報端末に対
    する稼働状態を示すオンラインとなり、他方が前記情報
    端末に対する待機状態を示すスタンバイとなる二重化シ
    ステムにおいて、前記各ステーションは、前記伝送路を介して互いに情報
    を送受信し、この送受信される情報から異常が生じたス
    テーションを判定して判定結果に基づいてステーション
    のオンラインとスタンバイとを切換え、 かつ、前記オンラインのステーションからスタンバイの
    ステーションに対する情報を、スタンバイのステーショ
    ンからオンラインのステーションに対する情報に比較し
    て、短周期で送信することを特徴とする 二重化システ
    ム。
  2. 【請求項2】 それぞれ共通の情報端末が接続された一
    対のステーションがネットワークの伝送路に接続され、
    この一対のステーションのうち一方が前記情報端末に対
    する稼働状態を示すオンラインとなり、他方が前記情報
    端末に対する待機状態を示すスタンバイとなる二重化シ
    ステムにおいて、 前記各ステーションは、前記伝送路を介して互いに情報
    を送受信し、この送受信される情報から異常が生じたス
    テーションを判定して判定結果に基づいてステーション
    のオンラインとスタンバイとを切換え、 かつ、前記各ステーションは、前記送受信された情報に
    基づいて、両方のステーションが同時にオンラインとス
    タンバイとであることを検出すると、検出時刻からの経
    過時間を計時しかつ相手側のステーションへ送信して、
    自己の経過時間と相手側から受信した経過時間との比較
    結果に基づいて決定した一方のステーションのみをオン
    ラインとすることを特徴とする 二重化システム。
  3. 【請求項3】 それぞれ共通の複数の情報端末が接続さ
    れた一対のステーションがネットワークの伝送路に接続
    され、この一対のステーションのうち一方が前記各情報
    端末に対する稼働状態を示すオンラインとなり、他方が
    前記各情報端末に対する待機状態を示すスタンバイとな
    る二重化システムにおいて、 前記各情報端末はそれぞれ固有の重要度を有しかつ前記
    各ステーションは前記各情報端末の動作状態を監視して
    おり、 前記各ステーションは、前記動作状態に異常が検出され
    ると、自己が処理可能な各情報端末の合計重要度を算出
    しかつ相手側のステーションへ送信して、自己の合計重
    要度と相手側から受信した合計重要度との比較結果に基
    づいてステーションのオンラインとスタンバイとを切換
    えることを特徴とする二重化システム。
  4. 【請求項4】 前記各ステーションはそれぞれ固有の重
    要度を有し、 前記比較結果において、自己の合計重要度と相手側から
    受信した合計重要度とが等しいと、前記各ステーション
    が有する重要度に基づいてステーションのオンラインと
    スタンバイとを切換えることを特徴とする請求項3記載
    の二重化システム。
  5. 【請求項5】 それぞれ共通の情報端末が接続された一
    対のステーションがネットワークの伝送路に接続され、
    この一対のステーションのうち一方が前記情報端末に対
    する稼働状態を示すオンラインとなり、他方が前記情報
    端末に対する待機状態を示すスタンバイとなる二重化シ
    ステムにおいて、 前記各ステーションは、前記伝送路を介して互いに情報
    を送受信し、この送受信される情報から異常が生じたス
    テーションを判定して判定結果に基づいてステーション
    のオンラインとスタンバイとを切換え、 かつ、 前記判定結果に基づいてステーションをオンライ
    ンからスタンバイへ切換えるに際して、オンラインのス
    テーションを一旦退避状態に移行させ、スタンバイのス
    テーションをオンラインに移行させた後、前記退避状態
    のステーションをスタンバイへ移行させることを特徴と
    する二重化システム。
  6. 【請求項6】 それぞれ共通の情報端末が接続された一
    対のステーションがネットワークの伝送路に接続され、
    この一対のステーションのうち一方が前記情報端末に対
    する稼働状態を示すオンラインとなり、他方が前記情報
    端末に対する待機状態を示すスタンバイとなる二重化シ
    ステムにおいて、 前記各ステーションは、前記伝送路を介して互いに情報
    を送受信し、この送受 信される情報から異常が生じたス
    テーションを判定して判定結果に基づいてステーション
    のオンラインとスタンバイとを切換え、 かつ、 外部指令に基づいて、オンラインのステーション
    を強制的に退避状態に移行させ、スタンバイのステーシ
    ョンをオンラインに移行させた後、前記退避状態のステ
    ーションをスタンバイへ移行させることを特徴とする二
    重化システム。
  7. 【請求項7】 前記オンラインのステーションが退避状
    態に移行した後、許容時間内にスタンバイのステーショ
    ンがオンラインに移行しないとき、前記退避状態のステ
    ーションをオンラインに復旧させることを特徴とする請
    求項5または6に記載の二重化システム。
  8. 【請求項8】 それぞれ共通の情報端末が接続された一
    対のステーションがネットワークの伝送路に接続され、
    この一対のステーションのうち一方が前記情報端末に対
    する稼働状態を示すオンラインとなり、他方が前記情報
    端末に対する待機状態を示すスタンバイとなる二重化シ
    ステムにおいて、 前記各ステーションは、前記伝送路を介して互いに情報
    を送受信し、この送受信される情報から異常が生じたス
    テーションを判定して判定結果に基づいてステーション
    のオンラインとスタンバイとを切換え、 かつ、 前記異常発生時の他に、定期的にステーションの
    オンラインとスタンバイとを切換えることを特徴とする
    二重化システム。
  9. 【請求項9】 前記各ステーションは、自己の合計重要
    度と相手側から受信した合計重要度との差が予め定めら
    れた規定以上のときステーションのオンラインとスタン
    バイとを切換えることを特徴とする請求項3記載の二重
    化システム。
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