JP3441287B2 - 計測器用ケース - Google Patents

計測器用ケース

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JP3441287B2
JP3441287B2 JP04120996A JP4120996A JP3441287B2 JP 3441287 B2 JP3441287 B2 JP 3441287B2 JP 04120996 A JP04120996 A JP 04120996A JP 4120996 A JP4120996 A JP 4120996A JP 3441287 B2 JP3441287 B2 JP 3441287B2
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巳喜雄 今井
澄夫 横田
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Nagano Keiki Co Ltd
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Nagano Keiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力計測器等の計
測器に用いられるケースに関するものである。
【0002】
【背景技術】圧力変換器、圧力スイッチ、圧力表示器等
の圧力計測器は、船舶、プラント等で使用される配管に
おいて、その内部圧力を計測するものである。そのた
め、圧力計測器は、配管の被測定部に接続されるもので
あり、この被測定部の圧力を計測する検出部と、この検
出部を保護するケースとを有する構造である。この圧力
計測器で使用されるケースは、検出部を内部に取り付け
るため、内部に検出部が設けられた略箱状の本体ケース
部と、この本体ケース部の内部を正面から覆う蓋ケース
部とを備えており、本体ケース部には継手を介して被測
定部が接続されている。
【0003】従来の計測器用ケースは、本体ケース部と
蓋ケース部とが表裏方向に分離する構造とされており、
これらのケース部は種々の手段で固定されている。例え
ば、本体ケース部と蓋ケース部とを四隅においてビス止
め固定する方法、本体ケース部と蓋ケース部とをねじ込
み固定する方法、本体ケース部と蓋ケース部とに雄雌の
係合部を設け、これらのケース部をワンタッチで固定す
るバイヨネット方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の計測器用ケース
では、本体ケース部と蓋ケース部とが表裏方向に分離さ
れるため、いずれの固定方法においても、検出部の取付
作業、調整作業を正面側のみしか行えず、その他の方向
からは行えないという問題点がある。そのため、従来で
は、検出部を構成する電気回路は天地方向(上下方向)
に対して垂直に本体ケース部に取り付けられる構造とし
なければならないので、本体ケース部を平面でしか利用
できず、立体的には利用できない。
【0005】また、現場に取り付けられた際に、用途に
応じて銘板等が計測器用ケースに貼付されるが、従来例
では、本体ケース部と蓋ケース部とが分離されるため、
複数の計測器用ケースにおいて、それぞれ蓋ケース部を
本体ケース部から取り外した後、再度、蓋ケース部を本
体ケース部に取り付ける場合、蓋ケース部を間違えると
いう問題点がある。
【0006】本発明の目的は、検出部の取付又は調整の
ための作業性を向上させることができる計測器用ケース
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、被
測定部に接続される継手から離れる方向とこの方向と交
差する方向との2方向に本体ケース部を開口し、かつ、
蓋ケース部を本体ケース部に対して開閉操作可能に係合
して前記目的を達成しようとするものである。具体的に
は、本発明の計測用ケースは、被測定部に接続される
手を有しかつ内部に検出部が設けられた本体ケース部
と、この本体ケース部の内部を覆う蓋ケース部とを有す
る計測器用ケースにおいて、前記本体ケース部は、少な
くとも被測定部に接続される継手から離れる方向とこの
方向と交差する方向との2方向に開口され、前記蓋ケー
ス部は前記本体ケース部に対して開閉操作可能に係合さ
れていることを特徴とする。
【0008】本発明では、検出部の取付又は調整のた
め、蓋ケース部を開放すると、本体ケース部の少なくと
も2方向が広く開口される。そのため、少なくとも2方
向から検出部の取付作業や調整作業が行えるので、取付
又は調整のための作業性が向上する。ここで、本発明で
は、前記蓋ケース部は前記本体ケース部に対して回動自
在に係合されている構造であってもよい。 この構造で
は、蓋ケース部が本体ケース部に対して回動自在に係合
されているので、蓋ケース部が本体ケース部から離れる
ことがない。そのため、複数の計測器用ケースにおい
て、それぞれ蓋ケース部を開けて検出部の取付又は調整
をした後、再び、蓋ケース部で本体ケース部を閉じる際
に、蓋ケース部を間違えることがない。
【0009】また、前記本体ケース部は、被測定部に接
続される継手から離れるに従って継手から離れる方向と
直交する方向の寸法が小さくなるように斜めに切り欠か
れている構造でもよい。この構造では、検出部の側方が
本体ケース部で囲まれることになり、蓋ケース部を開け
た場合でも、検出部を保護できる。
【0010】さらに、前記蓋ケース部は前記本体ケース
部にばねピンを介して回動自在に取り付けられた構造で
もよい。この構造では、ばねピンの弾性力によって蓋ケ
ース部が本体ケース部に確実に支持固定されているの
で、被測定部の振動に伴って計測器が振動しても、蓋ケ
ース部が本体ケース部から誤って外れることがなく、か
つ、ガタつかない。
【0011】また、前記蓋ケース部と前記本体ケース部
との間にはパッキン材が介装された構造であってもよ
い。この構造では、パッキン材によって、蓋ケース部と
本体ケース部との間からケース内部に水やゴミが入るこ
とを防止できる。その上、前記蓋ケース部及び前記本体
ケース部の少なくとも一方には、前記パッキン材が嵌合
される溝が形成された構造でもよい。
【0012】この構造では、パッキン材が溝に嵌合され
ているので、蓋ケース部の開閉操作を繰り返しても、パ
ッキン材がケースから外れることがない。また、前記蓋
ケース部の内部には凹みが形成されている構造でもよ
い。この構造では、蓋ケース部と本体ケース部との間の
空間を大きくできるので、検出部の収納スペースを大き
くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の
形態にかかる計測器用ケースが用いられた計測器の縦断
面図、図2は、計測器の一部を切り欠いた正面図、図3
は計測器の右側面図、図4は計測器の蓋ケース部を開い
た状態を示す正面図である。これらの図において、本実
施の形態の計測器1は、例えば、船舶内に設置される配
管の図示しない被測定部の圧力を計測する圧力計測器で
あり、被測定部に立設されたケース2と、このケース2
の内部に設けられ被測定部の圧力値を検出する検出部3
と、ケース2を被測定部に接続する継手4とを備え、検
出部3で検出して圧力値をケーブル5を介して図示しな
い表示手段で表示する構成である。
【0014】ケース2は、検出部3が内部に設けられた
アルミ製の本体ケース部6と、この本体ケース部6の内
部を覆うアルミ製の蓋ケース部7と、この蓋ケース部7
と本体ケース部6との間に介装された断面円形のパッキ
ン材8とを備えて構成されている。本体ケース部6は、
底板部6Aと、この底板部6Aの縁部に設けられた背面
部6Bと、銘板9Aが貼付された側部6Cとを有する箱
型に形成され、互いに対向する側部6Cは被測定部から
離れる方向(天方向)に従って、被測定部から離れる方
向と直交する方向(表裏方向)の寸法が小さくなるよう
に斜めに切り欠かれている。このため、本体ケース部6
は被測定部から離れる天方向と正面との2方向に開口さ
れている。なお、図1及び図3では、側部6Cが切りか
かれた形状は直線状であるが、本実施の形態では、蛇行
した形状であってもよい。
【0015】蓋ケース部7は、天板部7Aと、この天板
部7Aの縁部にそれぞれ設けられた正面部7B及び側部
7Cとを有する箱型に形成され、その内部には凹み7D
が形成されている。蓋ケース部7が本体ケース部6に取
り付けられた状態では、側部6C,7C同士が密着する
ように、蓋ケース部7の側部7Cは斜めに切りかかれて
いる(図1及び図3参照)。側部7Cには銘板9Bが貼
付されている。
【0016】蓋ケース部7は本体ケース部6にばねピン
10を介して回動自在に取り付けられている。即ち、蓋
ケース部7の正面部7Bの被測定部側には突起片7Eが
設けられ、本体ケース部6の正面側端部には突起片6D
が設けられている。これらの突起片6D,7Eに形成さ
れた係合孔には、ばねピン10が挿入固定され、このば
ねピン10を中心として蓋ケース部7は本体ケース部6
に回動自在に係合されている。ばねピン10は図5に示
される通り、軸方向に沿ってスリット10Aが形成され
た筒状体であり、そのスリット10Aに面して互いに対
向する開口端は圧縮した際に噛み合う歯10Bが形成さ
れている。
【0017】図1において、蓋ケース部7は、その被測
定部から離れる方向(天側)で本体ケース部6にボルト
13で固定される。このボルト13は、ねじ部13A
と、このねじ部13Aより径の小さい基部13Bとを有
する構造であり、蓋ケース部7の正面部7Bの天側には
ボルト13を本体ケース部6から取り外した際に係止す
るための雌ねじ7Fと、この雌ねじ7Fより径の大きい
穴部7Gとが連続して形成されている。図4に示される
通り、パッキン材8は蓋ケース部7の外縁に沿って配置
されており、この蓋ケース部7にはパッキン材8が嵌合
される断面U形の溝7Hが形成されている(図1参
照)。なお、本実施の形態では、パッキン材8が嵌合さ
れる溝は本体ケース部6のみに形成してもよく、あるい
は、本体ケース部6及び蓋ケース部7の双方に形成して
もよい。
【0018】検出部3は、図1、図2及び図4に示され
る通り、継手4の端部に設けられた検知部14と、この
検知部14の上方を覆う平面部15A及びこの平面部1
5Aの背面側から立ち上がった立上部15Bを有する略
断面L形のアルミ製シールド板15と、このシールド板
15の立上部15Bに配置されるカバー部材16と、こ
のカバー部材16に取り付けられ検知部14と電線17
(図7参照)で接続される端子18とを備えている。シ
ールド板15の立上部15B及びカバー部材16は、ね
じ19で本体ケース部6の背面部6Bに取り付けられ、
シールド板15の平面部15Aは、ねじ20で本体ケー
ス部6の底板部6Aに取り付けられる。
【0019】本体ケース部6の底板部6Aにはシールド
板15とねじ20を介して電気的に接続されるケーブル
グランド部材21が設けられ、このケーブルグランド部
材21の端部には図示しないアース線が接続されてい
る。シールド板15には図示しないEMC除去フィルタ
が取り付けられ、端子18、EMC除去フィルタ及び検
知部14の順番で内部に配線されたEMC対策を行え
る。
【0020】ケーブルグランド部材21は、図2に示さ
れる通り、内部に図示しないケーブル取出口が形成さ
れ、このケーブル取出口に前記ケーブル5が挿通され
る。このケーブル5の端部は端子18に接続されてい
る。ここで、端子18は図2中、計測器1の中心より右
側に配置され、ケーブルグランド部材21は計測器1の
中心より左側に配置されている。これにより、ケース2
内において、ケーブル5の配線スペースが広く形成され
る。
【0021】検知部14は、継手4の端部に設けられた
ダイアフラム22Aを有するセンサ22と、このセンサ
22の上部に設けられた電子回路23と、この電子回路
23の上部に設けられたカバー24と、このカバー24
の上方に配置された電子回路25と、この電子回路25
を継手4の端部に固定するホルダ26とを備え、ダイア
フラム22Aで検知した圧力信号を電子回路23,25
で電気処理し、端子18及びケーブル5を経由して前記
表示手段に信号を送る構成である。
【0022】継手4は図2中、計測器1の中心よりやや
右側に配置され、ケース2を取り付けるための取付部4
Aと被測定部に螺合して固定するためのねじ部4Bとを
有する略円柱状の構造である。ねじ部4Bの径は取付部
4Aより小さい。図1に示される通り、継手4の内部に
は流体を被測定部から検知部14に導くための流通孔4
Cが軸心に沿って形成されている。取付部4Aは底板部
6Aを貫通した状態で本体ケース部6に取り付けられて
いる。
【0023】本体ケース部6の底板部6Aには雌型係止
部27が形成され、継手4の取付部4Aには雌型係止部
28が形成され、これらの雌型係止部27,28には、
2本のばねピン10が挿入されて継手4と本体ケース部
6とが互いに固定される。2本のばねピン10は、継手
4の軸心に対して互いに等間隔に配置されている。な
お、このばねピン10は、本体ケース部6と蓋ケース部
7とを連結固定するためのばねピン10とは大きさが相
違する。本実施の形態では、雌型係止部27は底板部6
Aの表裏面を貫通して形成された孔である。
【0024】雌型係止部28は、図1及び図6に示され
る通り、継手4の取付部4Aの外周部に形成されたリン
グ状溝であり、このリング状溝28は、ばねピン10の
外面が当接するに十分な幅寸法及び深さ寸法を有する。
なお、図1及び図6ではリング状溝28が1個形成さ
れ、かつ、図2では雌型係止部27である孔が2個形成
され、2本のばねピン10で継手4と本体ケース部6と
を固定する構成であるが、本実施の形態では、4本以上
の偶数本のばねピン10で継手4と本体ケース部6とを
固定するものでもよい。この場合、リング状溝28を複
数個(例えば、2個)設け、これらのリング状溝28に
合わせて雌型係止部27である孔を複数個(例えば、4
個)設ければよい。
【0025】取付部4Aの外面には多角形部4Dが形成
され、この多角形部4Dに嵌合する多角形状溝6Eが底
板部6Aの貫通孔に形成されている。ここで、これらの
多角形部4D及び多角形状溝6Eから回り止め手段29
が形成されている。多角形部4Dは、図では六角形であ
るが、三角形、四角形、五角形、七角形等の多角形も本
実施の形態に含まれる。なお、図1中、符号30は継手
4の取付部4Aと本体ケース部6の底板部6Aとの間に
介装されたOリングである。継手4とケース2との間に
は防水性が必要とされ、このOリング30を外すと、ケ
ース2の内部の圧力を大気へ開放できる。
【0026】次に、この構成の計測器1の取付及び調整
方法について図7を用いて説明する。工場において、ま
ず、検知部14を継手4の取付部4Aに取り付け(図7
の想像線参照)、検知部14が取り付けられた継手4を
本体ケース部6の天側から底板部6Aの貫通孔に挿入す
る(図7の実線参照)。さらに、図2及び図6に示され
る通り、ばねピン10で継手4と本体ケース部6とを連
結する。継手4と本体ケース部6との連結は、継手4及
び本体ケース部6の雌型係止部27,28に、ばねピン
10を正面から挿入することにより行う。
【0027】さらに、本体ケース部6の天側及び正面側
の2方向に開口された部分からシールド板15を本体ケ
ース部6に取り付け、さらに、検知部14と端子18と
を電線17で接続し、この端子18を取り付けたカバー
材16をシールド板15の立上部15Bとともに本体ケ
ース部6の背面部6Bに取り付ける(図7参照)。
【0028】その後、蓋ケース部7をばねピン10で本
体ケース部6に取り付け、この蓋ケース部7を閉じる。
蓋ケース部7には予めパッキン材8を取り付けておき、
蓋ケース部7を閉じることにより、ケース2内が密閉さ
れた状態にする。蓋ケース部7を閉じた状態で本体ケー
ス部6にボルト13で取り付ける。組み立てられた計測
器1を現場に搬入し、被測定部に取り付ける。計測器1
を被測定部に取り付けるにあたり、多角形部4Dをスパ
ナ等の工具で係止する。計測器1を被測定部に取り付け
たなら、検出部3の調整、例えば、零調整のため、蓋ケ
ース部7を開放する。すると、本体ケース部6が天方向
と正面との2方向に広く開口され、この開口部分から検
出部3の調整作業を行う。
【0029】従って、本実施の形態によれば、被測定部
に接続されるとともに内部に検出部3が設けられた本体
ケース部6と、この本体ケース部6の内部を覆う蓋ケー
ス部7とを備えて計測器用ケース2が構成され、本体ケ
ース部6は被測定部から離れる方向(天方向)とこの方
向と直交する正面との2方向に開口されたから、検出部
3の取付又は調整のため、蓋ケース部7を開放すると、
本体ケース部6の2方向に広く開口されるので、検出部
3の取付や調整、又、端子18への配線の作業性が向上
する。従って、検出部3を構成する各部品を天地方向だ
けでなく水平方向(表裏方向)にも配置できることにな
る。
【0030】しかも、蓋ケース部7は本体ケース部6の
被測定部側端部を中心として回動自在に係合されたか
ら、蓋ケース部7が本体ケース部6から離れることがな
いので、複数の計測器用ケース2において、それぞれ蓋
ケース部7を開けて検出部3の取付や調整、又、端子1
8への配線をした後、再び、蓋ケース部7で本体ケース
部6を閉じる際に、蓋ケース部7を間違えることがな
い。
【0031】さらに、本体ケース部6は、被測定部から
離れるに従って被測定部から離れる方向に直交する方向
(表裏方向)の寸法が小さくなるように斜めに切り欠か
れているので、検出部3の側面が本体ケース部6で囲ま
れることになり、蓋ケース部7を開けた場合でも、検出
部3を保護できる。その上、パッキン材8を1枚(一体
成形)のシート材にできる。さらに、蓋ケース部7は本
体ケース部6に、ばねピン10を介して回動自在に取り
付けられたから、ばねピン10の弾性力によって蓋ケー
ス部7が本体ケース部6に確実に支持固定される。従っ
て、被測定部の振動に伴って計測器1が振動しても、蓋
ケース部7が本体ケース部6から誤って外れることがな
く、かつ、ガタつかない。
【0032】また、蓋ケース部7と本体ケース部6との
間にはパッキン材8が介装されているので、蓋ケース部
7と本体ケース部6との間からケース2の内部に水やゴ
ミが入ることを防止できる。本実施の形態の計測器1を
船舶用や屋外で使用する場合には、計測器1が水を被る
可能性があるが、パッキン材8によって防水効果を得る
ことができる。
【0033】その上、このパッキン材8が嵌合される溝
7Hを蓋ケース部7及び本体ケース部6の少なくとも一
方に形成したから、パッキン材8が溝7Hに嵌合される
ことになり、蓋ケース部7の開閉操作を繰り返しても、
パッキン材8がケース2から外れることがない。また、
蓋ケース部7の内部に凹み7Dを形成したから、蓋ケー
ス部7と本体ケース部6との間の空間を大きくできるの
で、検出部3の大きな収納スペースを確保できる。
【0034】さらに、本実施の形態では、端子18は計
測器1の中心より右側に配置され、ケーブルグランド部
材21は計測器1の中心より左側に配置されているた
め、ケース2内のケーブル5の配線スペースが広く形成
される。従って、船舶等で使用されるケーブル5のよう
に、その太さが太い場合でも、ケーブル5を無理に屈曲
することなく配線できる。また、電子回路23,25を
有する検知部14をアルミ製シールド板15で覆ったか
ら、電線17が電子回路23,25へ接触することを防
ぐとともに、電子回路23,25の電気的シールド性が
高められる。
【0035】さらに、継手4はケース2を取り付けるた
めの取付部4A及びこの取付部4Aより径の小さいねじ
部4Bを有し、取付部4Aは底板部6Aを貫通した状態
で本体ケース部6に取り付けられているため、検知部1
4が取り付けられた継手4を本体ケース部6の天側から
底板部6Aの貫通孔に挿入することにより、継手4のケ
ース2への装着作業が行える。
【0036】また、本実施の形態では、内部に検出部3
が設けられたケース2と、このケース2に一端が接続さ
れ被測定部に他端が接続され、かつ、回り止め手段29
が形成された継手4とを備えて計測器1を構成し、ケー
ス2及び継手4には、それぞれ雌型係止部27,28を
形成し、これらの雌型係止部27,28は、ばねピン1
0が挿入されて互いに固定されるので、ケース2や継手
4にねじ加工をする必要がなく、ケース2及び継手4の
加工性を良好にできる。
【0037】さらに、ケース2及び継手4にフランジを
設ける必要がないので、計測器を小型化できる。その
上、ばねピン10で継手4がケース2に取り付けられた
状態では、ばねピン10の弾性力によってケース2に継
手4が確実に支持固定されるので、被測定部に伴って計
測器1が振動したり、計測器1に衝撃が加わったり、さ
らには、温度変化によってばねピン10が膨張収縮して
も、ケース2から継手4が誤って外れることがなく、か
つ、ガタつかない。
【0038】さらに、ケース2の雌型係止部27をばね
ピン10が貫通する孔としたから、雌型係止部27の加
工を容易に行える。また、継手4の雌型係止部28をば
ねピン10の外面が当接するリング状の溝としたから、
雌型係止部28の加工を容易に行える。さらに、ケース
2と継手4とを固定するばねピン10を複数本備えたか
ら、ケース2への継手4の支持固定をより確実に行え
る。
【0039】また、ばねピン10は偶数本あり、これら
のばねピン10は、継手4の中心に対して互いに等間隔
に配置されているから、ばねピン10が継手4及びケー
ス2にかかるばね力を均等にできることになり、計測器
1の長期の使用においても、継手4がガタつくことがな
い。さらに、回り止め手段は継手4の外面に形成された
多角形部4Dと、この多角形部4Dに嵌合しケース2に
形成された多角形状溝6Eとを備えて構成したから、簡
単な構造で継手4の回り止めを確実に行える。
【0040】なお、本発明は前述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であ
れば次に示す変形例を含むものである。例えば、前記実
施の形態では、本体ケース部6は被測定部から離れるに
従って被測定部から離れる方向に直交する方向(表裏方
向)の寸法が小さくなるように斜めに切り欠かれ、被測
定部から離れる天方向と正面との2方向に開口された構
成であったが、本発明では、図8(A)に示される通
り、本体ケース部6の側部6Cを大きく切り欠き、被測
定部から離れる天方向、正面及び側方向の3方向に開口
された構成でもよい。
【0041】また、本発明では、図8(B)に示される
通り、蓋ケース部7を、その内部に凹み7Dを形成する
ことなく、平板状に形成した構造でもよい。さらに、蓋
ケース部7と本体ケース部6との支持固定は、ばねピン
10に代えて通常のピンを使用してもよく、あるいは、
蓋ケース部7及び本体ケース部6の突起片6D,7Eに
それぞれ凸部と凹部とを設けて雄雌嵌合させるものでも
よい。
【0042】また、蓋ケース部7と本体ケース部6との
間には、必ずしもパッキン材8を介装することを要しな
い。蓋ケース部7と本体ケース部6とが当接する面に段
差を形成し、これらの段差を互いに噛合する構成として
もよい。ただし、段差を形成した場合、製造誤差等に伴
って蓋ケース部7と本体ケース部6とが十分に噛合しな
いで両者に隙間が生じることがあるが、パッキン材8を
使用すれば、蓋ケース部7と本体ケース部6とに製造誤
差があっても、蓋ケース部7と本体ケース部6との間は
確実に閉塞される。
【0043】本発明では、仮に、パッキン材8を使用す
る場合であっても、パッキン材8が嵌合される溝7Hを
必ずしも蓋ケース部7や本体ケース部6に形成すること
を要しない。また、パッキン材8の断面形状は矩形状で
あってもよい。さらに、端子18及びケーブルグランド
部材21の配置位置は任意である。また、必ずしも検知
部14をシールド板15で覆うことを要しない。
【0044】また、ケース2と継手4との固定をばねピ
ン10以外の他の手段、例えば、通常のピンを使用して
もよい。ばねピン10を使用する場合でも、その本数は
限定されるものでなく、1本、3本等の奇数本であって
もよい。さらに、前記実施の形態では、計測器を圧力計
測器1としたが、本発明では、温度計等、他の計測器と
してもよい。
【0045】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、被測定部
に接続される継手を有しかつ内部に検出部が設けられた
本体ケース部と、この本体ケース部の内部を覆う蓋ケー
ス部とを備えて計測器用ケースが構成され、本体ケース
部は被測定部に接続される継手から離れる方向とこの方
向と直交する正面との2方向に開口されたから、検出部
の取付又は調整のため、蓋ケース部を開放すると、本体
ケース部の少なくとも2方向に広く開口されるので、検
出部の取付や調整のための作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる計測器用ケース
が用いられた計測器の縦断面図である。
【図2】前記計測器の一部を切り欠いた正面図である。
【図3】前記計測器の右側面図である。
【図4】前記計測器の蓋ケース部を開いた状態を示す正
面図である。
【図5】ばねピンの斜視図である。
【図6】検出部が設けられた継手の斜視図である。
【図7】前記計測器が組み立てられる状態を示す斜視図
である。
【図8】(A)(B)はそれぞれ本発明の変形例を示す
右側面図である。
【符号の説明】
1 計測器 2 ケース 3 検出部 4 継手 6 本体ケース部 7 蓋ケース部 7D 凹み 7H 溝 8 パッキン材 10 ばねピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 19/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定部に接続される継手を有しかつ内部
    に検出部が設けられた本体ケース部と、この本体ケース
    部の内部を覆う蓋ケース部とを有する計測器用ケースに
    おいて、前記本体ケース部は、少なくとも被測定部に接
    続される継手から離れる方向とこの方向と交差する方向
    との2方向に開口され、前記蓋ケース部は前記本体ケー
    ス部に対して開閉操作可能に係合されていることを特徴
    とする計測器用ケース。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の計測器用ケースにおい
    て、前記蓋ケース部は前記本体ケース部に対して回動自
    在に係合されていることを特徴とする計測器用ケース。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の計測器用ケース
    において、前記本体ケース部は、被測定部に接続される
    継手から離れるに従って継手から離れる方向と直交する
    方向の寸法が小さくなるように斜めに切り欠かれている
    ことを特徴とする計測器用ケース。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の計測器
    用ケースにおいて、前記蓋ケース部は前記本体ケース部
    にばねピンを介して回動自在に取り付けられていること
    を特徴とする計測器用ケース。
  5. 【請求項5】請求項1からのいずれかに記載の計測器
    用ケースにおいて、前記蓋ケース部と前記本体ケース部
    との間にはパッキン材が介装されていることを特徴とす
    る計測器用ケース。
  6. 【請求項6】請求項に記載の計測器用ケースにおい
    て、前記蓋ケース部及び前記本体ケース部の少なくとも
    一方には、前記パッキン材が嵌合される溝が形成されて
    いることを特徴とする計測器用ケース。
  7. 【請求項7】請求項1からのいずれかに記載の計測器
    用ケースにおいて、前記蓋ケース部の内部には凹みが形
    成されていることを特徴とする計測器用ケース。
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