JP3441288B2 - 計測器 - Google Patents

計測器

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JP3441288B2
JP3441288B2 JP04121096A JP4121096A JP3441288B2 JP 3441288 B2 JP3441288 B2 JP 3441288B2 JP 04121096 A JP04121096 A JP 04121096A JP 4121096 A JP4121096 A JP 4121096A JP 3441288 B2 JP3441288 B2 JP 3441288B2
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巳喜雄 今井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力計測器等の計
測器に係るもので、特に、継手とケースとの接続構造の
改良に関するものである。
【0002】
【背景技術】圧力変換器、圧力スイッチ、圧力表示器等
の圧力計測器は、船舶、プラント等で使用される配管に
おいて、その内部圧力を計測するものである。そのた
め、圧力計測器は、被測定部である配管に接続され、こ
の被測定部の圧力を計測する検出部と、この検出部を保
護するケースと、このケースを被測定部に接続するため
の継手とを有する。
【0003】圧力計測器においては、従来より、ケース
と継手とは別部材から構成されているため、組み立てに
あたり、ケースと継手とを接続しなければならない。こ
の接続構造として、従来では、ケースに設けられたねじ
と継手に設けられたねじとを螺合する接続構造(従来例
1)や、ケースの端部にフランジ部を形成し、継手にも
フランジ部を形成し、これらのフランジ部同士をビス等
で固定する接続構造(従来例2)がある。
【0004】さらに、図11及び図12に示される通
り、ケースと継手とを楔板で固定する接続構造(従来例
3)がある。図11に示される通り、従来例3の計測器
60は、内部に図示しない検出部が設けられた箱型のケ
ース81と、このケース81の底板部82に取り付けら
れた継手83とを備えている。
【0005】継手83は外面六角形の取付部83A及び
ねじ部83Bを備え、取付部83Aはケース81の底板
部82に形成された六角形の貫通孔82Aに回り止めさ
れて嵌合されるとともに、その端部に形成された係合溝
83Cに楔板84が係合されている。この楔板84は、
継手83をケース81の底板部82に嵌合固定するもの
であり、その構成は、図12に示される通り、継手82
の係合溝82Cに係合するU型の切欠84Aを有する。
継手83をケース81に固定するには、楔板84をケー
ス81の正面から打ち込む。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来例1は、以前より
用いられている一般的な構造であるが、ケース及び継手
の双方にねじの加工をしなければならない。現在では、
成型加工により部品単価を減少させる努力が払われてい
るが、ねじ加工は成型加工の後加工となっているため、
部品単価を引き上げる要因となっている。従来例2は、
従来例1と同様に、一般的に用いられているが、フラン
ジ部をケース及び継手の双方に必要とされるため、計測
器の形状が大きくなり、開発が進むにつれて小型化され
ている圧力計測器には不向きである。
【0007】従来例3では、圧力計測器を使用する場所
が衝撃や温度変化が起こりやすい非常に厳しい環境であ
り、ケース81において楔板84が打ち込まれた部分
は、すり減ったり、温度変化に伴って膨張及び収縮をす
る。そのため、楔板84が外れたり、ガタつく不都合が
ないように、ケース81に確実に打ち込まなければなら
ない。また、楔板84に代えてピンを使用することが考
えられるが、ピンを使用しても、楔板84と同様の不都
合が生じる。
【0008】本発明の目的は、ケースと継手との固定を
加工性が良く、小型安価で振動、衝撃及び温度変化があ
っても継手がケースから外れることがない計測器を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、ケ
ースと継手とを互いに固定するために、ケース及び継手
にそれぞれ形成された雌型係止部にばねピンを挿入して
前記目的を達成しようとするものである。具体的には、
本発明の計測器は、内部に検出部が設けられたケース
と、このケースに一端が接続され被測定部に他端が接続
され、かつ、回り止め手段が形成された継手とを備えた
計測器において、前記ケース及び前記継手には、それぞ
れ雌型係止部が形成され、これらの雌型係止部は、ばね
ピンが挿入されて互いに固定されることを特徴とする。
【0010】本発明では、ケースや継手にねじ加工をす
る必要がなく、ケース及び継手の加工性を良好にでき
る。さらに、ケース及び継手にフランジを設ける必要が
ないので、計測器を小型化できる。その上、ばねピンで
継手がケースに取り付けられた状態では、ばねピンの弾
性力によってケースに継手が確実に支持固定されるの
で、被測定部に伴って計測器が振動したり、計測器に衝
撃が加わったり、さらには、温度変化によってケースと
継手、又、ばねピンが膨張収縮しても、ケースから継手
が誤って外れることがなく、かつ、ガタつきを防止でき
る。
【0011】ここで、前記ケースの雌型係止部を前記ば
ねピンが貫通する孔としてもよい。この構造では、雌型
係止部の加工を容易に行える。また、前記継手の雌型係
止部を前記ばねピンの外面が当接するリング状の溝とし
てもよい。この構造では、雌型係止部の加工を容易に行
える。さらに、前記ばねピンは複数本備えられた構造で
もよい。この構造では、ケースへの継手の支持固定をよ
り確実に行える。
【0012】また、ばねピンを偶数本備え、これらのば
ねピンは、継手の中心に対して互いに等間隔に配置され
た構造としてもよい。この構造では、ばねピンが継手及
びケースにかかるばね力を均等にできることになり、計
測器の長期の使用においても、継手がガタつくことがな
い。さらに、回り止め手段は継手の外面に形成された多
角形部と、この多角形部に嵌合しケースに形成された多
角形状溝とを備えた構造であってもよい。これによれ
ば、簡単な構造で継手の回り止めを確実に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の
形態にかかる計測器の縦断面図、図2は、計測器の一部
を切り欠いた正面図、図3は計測器の右側面図、図4は
計測器の蓋ケース部を開いた状態を示す正面図である。
これらの図において、本実施の形態の計測器1は、例え
ば、船舶内に設置される配管の図示しない被測定部の圧
力を計測する圧力計測器であり、被測定部に立設された
ケース2と、このケース2の内部に設けられ被測定部の
圧力値を検出する検出部3と、ケース2を被測定部に接
続する継手4とを備え、検出部3で検出して圧力値をケ
ーブル5を介して図示しない表示手段で表示する構成で
ある。
【0014】ケース2は、検出部3が内部に設けられた
アルミ製の本体ケース部6と、この本体ケース部6の内
部を覆うアルミ製の蓋ケース部7と、この蓋ケース部7
と本体ケース部6との間に介装された断面円形のパッキ
ン材8とを備えて構成されている。本体ケース部6は、
底板部6Aと、この底板部6Aの縁部に設けられた背面
部6Bと、銘板9Aが貼付された側部6Cとを有する箱
型に形成され、互いに対向する側部6Cは被測定部から
離れる方向(天方向)に従って、被測定部から離れる方
向と直交する方向(表裏方向)の寸法が小さくなるよう
に斜めに切り欠かれている。このため、本体ケース部6
は被測定部から離れる天方向と正面との2方向に開口さ
れている。なお、図1及び図3では、側部6Cが切りか
かれた形状は直線状であるが、本実施の形態では、蛇行
した形状であってもよい。
【0015】蓋ケース部7は、天板部7Aと、この天板
部7Aの縁部にそれぞれ設けられた正面部7B及び側部
7Cとを有する箱型に形成され、その内部には凹み7D
が形成されている。蓋ケース部7が本体ケース部6に取
り付けられた状態では、側部6C,7C同士が密着する
ように、蓋ケース部7の側部7Cは斜めに切りかかれて
いる(図1及び図3参照)。側部7Cには銘板9Bが貼
付されている。
【0016】蓋ケース部7は本体ケース部6にばねピン
10を介して回動自在に取り付けられている。即ち、蓋
ケース部7の正面部7Bの被測定部側には突起片7Eが
設けられ、本体ケース部6の正面側端部には突起片6D
が設けられている。これらの突起片6D,7Eに形成さ
れた係合孔には、ばねピン10が挿入固定され、このば
ねピン10を中心として蓋ケース部7は本体ケース部6
に回動自在に係合されている。ばねピン10は図5に示
される通り、軸方向に沿ってスリット10Aが形成され
た筒状体であり、そのスリット10Aに面して互いに対
向する開口端は圧縮した際に噛み合う歯10Bが形成さ
れている。
【0017】図1において、蓋ケース部7は、その被測
定部から離れる方向(天側)で本体ケース部6にボルト
13で固定される。このボルト13は、ねじ部13A
と、このねじ部13Aより径の小さい基部13Bとを有
する構造であり、蓋ケース部7の正面部7Bの天側には
ボルト13を本体ケース部6から取り外した際に係止す
るための雌ねじ7Fと、この雌ねじ7Fより径の大きい
穴部7Gとが連続して形成されている。図4に示される
通り、パッキン材8は蓋ケース部7の外縁に沿って配置
されており、この蓋ケース部7にはパッキン材8が嵌合
される断面U形の溝7Hが形成されている(図1参
照)。なお、本実施の形態では、パッキン材8が嵌合さ
れる溝は本体ケース部6のみに形成してもよく、あるい
は、本体ケース部6及び蓋ケース部7の双方に形成して
もよい。
【0018】検出部3は、図1、図2及び図4に示され
る通り、継手4の端部に設けられた検知部14と、この
検知部14の上方を覆う平面部15A及びこの平面部1
5Aの背面側から立ち上がった立上部15Bを有する略
断面L形のアルミ製シールド板15と、このシールド板
15の立上部15Bに配置されるカバー部材16と、こ
のカバー部材16に取り付けられ検知部14と電線17
(図7参照)で接続される端子18とを備えている。シ
ールド板15の立上部15B及びカバー部材16は、ね
じ19で本体ケース部6の背面部6Bに取り付けられ、
シールド板15の平面部15Aは、ねじ20で本体ケー
ス部6の底板部6Aに取り付けられる。
【0019】本体ケース部6の底板部6Aにはシールド
板15とねじ20を介して電気的に接続されるケーブル
グランド部材21が設けられ、このケーブルグランド部
材21の端部には図示しないアース線が接続されてい
る。シールド板15には図示しないEMC除去フィルタ
が取り付けられ、端子18、EMC除去フィルタ及び検
知部14の順番で内部に配線されたEMC対策を行え
る。
【0020】ケーブルグランド部材21は、図2に示さ
れる通り、内部に図示しないケーブル取出口が形成さ
れ、このケーブル取出口に前記ケーブル5が挿通され
る。このケーブル5の端部は端子18に接続されてい
る。ここで、端子18は図2中、計測器1の中心より右
側に配置され、ケーブルグランド部材21は計測器1の
中心より左側に配置されている。これにより、ケース2
内において、ケーブル5の配線スペースが広く形成され
る。
【0021】検知部14は、継手4の端部に設けられた
ダイアフラム22Aを有するセンサ22と、このセンサ
22の上部に設けられた電子回路23と、この電子回路
23の上部に設けられたカバー24と、このカバー24
の上方に配置された電子回路25と、この電子回路25
を継手4の端部に固定するホルダ26とを備え、ダイア
フラム22Aで検知した圧力信号を電子回路23,25
で電気処理し、端子18及びケーブル5を経由して前記
表示手段に信号を送る構成である。
【0022】継手4は図2中、計測器1の中心よりやや
右側に配置され、ケース2を取り付けるための取付部4
Aと被測定部に螺合して固定するためのねじ部4Bとを
有する略円柱状の構造である。ねじ部4Bの径は取付部
4Aより小さい。図1に示される通り、継手4の内部に
は流体を被測定部から検知部14に導くための流通孔4
Cが軸心に沿って形成されている。取付部4Aは底板部
6Aを貫通した状態で本体ケース部6に取り付けられて
いる。
【0023】本体ケース部6の底板部6Aには雌型係止
部27が形成され、継手4の取付部4Aには雌型係止部
28が形成され、これらの雌型係止部27,28には、
2本のばねピン10が挿入されて継手4と本体ケース部
6とが互いに固定される。2本のばねピン10は、継手
4の軸心に対して互いに等間隔に配置されている。な
お、このばねピン10は、本体ケース部6と蓋ケース部
7とを連結固定するためのばねピン10とは大きさが相
違する。本実施の形態では、雌型係止部27は底板部6
Aの表裏面を貫通して形成された孔である。
【0024】雌型係止部28は、図1及び図6に示され
る通り、継手4の取付部4Aの外周部に形成されたリン
グ状溝であり、このリング状溝28は、ばねピン10の
外面が当接するに十分な幅寸法及び深さ寸法を有する。
なお、図1及び図6ではリング状溝28が1個形成さ
れ、かつ、図2では雌型係止部27である孔が2個形成
され、2本のばねピン10で継手4と本体ケース部6と
を固定する構成であるが、本実施の形態では、4本以上
の偶数本のばねピン10で継手4と本体ケース部6とを
固定するものでもよい。この場合、リング状溝28を複
数個(例えば、2個)設け、これらのリング状溝28に
合わせて雌型係止部27である孔を複数個(例えば、4
個)設ければよい。
【0025】取付部4Aの外面には多角形部4Dが形成
され、この多角形部4Dに嵌合する多角形状溝6Eが底
板部6Aの貫通孔に形成されている。ここで、これらの
多角形部4D及び多角形状溝6Eから回り止め手段29
が形成されている。多角形部4Dは、図では六角形であ
るが、三角形、四角形、五角形、七角形等の多角形も本
実施の形態に含まれる。なお、図1中、符号30は継手
4の取付部4Aと本体ケース部6の底板部6Aとの間に
介装されたOリングである。継手4とケース2との間に
は防水性が必要とされ、このOリング30を外すと、ケ
ース2の内部の圧力を大気へ開放できる。
【0026】次に、この構成の計測器1の取付及び調整
方法について図7を用いて説明する。工場において、ま
ず、検知部14を継手4の取付部4Aに取り付け(図7
の想像線参照)、検知部14が取り付けられた継手4を
本体ケース部6の天側から底板部6Aの貫通孔に挿入す
る(図7の実線参照)。さらに、図2及び図6に示され
る通り、ばねピン10で継手4と本体ケース部6とを連
結する。継手4と本体ケース部6との連結は、継手4及
び本体ケース部6の雌型係止部27,28に、ばねピン
10を正面から挿入することにより行う。
【0027】さらに、本体ケース部6の天側及び正面側
の2方向に開口された部分からシールド板15を本体ケ
ース部6に取り付け、さらに、検知部14と端子18と
を電線17で接続し、この端子18を取り付けたカバー
材16をシールド板15の立上部15Bとともに本体ケ
ース部6の背面部6Bに取り付ける(図7参照)。
【0028】その後、蓋ケース部7をばねピン10で本
体ケース部6に取り付け、この蓋ケース部7を閉じる。
蓋ケース部7には予めパッキン材8を取り付けておき、
蓋ケース部7を閉じることにより、ケース2内が密閉さ
れた状態にする。蓋ケース部7を閉じた状態で本体ケー
ス部6にボルト13で取り付ける。組み立てられた計測
器1を現場に搬入し、被測定部に取り付ける。計測器1
を被測定部に取り付けるにあたり、多角形部4Dをスパ
ナ等の工具で係止する。計測器1を被測定部に取り付け
たなら、検出部3の調整、例えば、零調整のため、蓋ケ
ース部7を開放する。すると、本体ケース部6が天方向
と正面との2方向に広く開口され、この開口部分から検
出部3の調整作業を行う。
【0029】従って、本実施の形態では、内部に検出部
3が設けられたケース2と、このケース2に一端が接続
され被測定部に他端が接続され、かつ、回り止め手段2
9が形成された継手4とを備えて計測器1を構成し、ケ
ース2及び継手4には、それぞれ雌型係止部27,28
を形成し、これらの雌型係止部27,28は、ばねピン
10が挿入されて互いに固定されるので、ケース2や継
手4にねじ加工をする必要がなく、ケース2及び継手4
の加工性を良好にできる。
【0030】さらに、ケース2及び継手4にフランジを
設ける必要がないので、計測器を小型化できる。その
上、ばねピン10で継手4がケース2に取り付けられた
状態では、ばねピン10の弾性力によってケース2に継
手4が確実に支持固定されるので、被測定部に伴って計
測器1が振動したり、計測器1に衝撃が加わったり、さ
らには、温度変化によってばねピン10が膨張収縮して
も、ケース2から継手4が誤って外れることがなく、か
つ、ガタつきもなくなる。
【0031】さらに、本実施の形態では、ケース2の雌
型係止部27をばねピン10が貫通する孔としたから、
雌型係止部27の加工を容易に行える。また、継手4の
雌型係止部28をばねピン10の外面が当接するリング
状の溝としたから、雌型係止部28の加工を容易に行え
る。さらに、ケース2と継手4とを固定するばねピン1
0を複数本備えたから、ケース2への継手4の支持固定
をより確実に行える。
【0032】また、ばねピン10は偶数本あり、これら
のばねピン10は、継手4の中心に対して互いに等間隔
に配置されているから、ばねピン10が継手4及びケー
ス2にかかるばね力を均等にできることになり、計測器
1の長期の使用においても、継手4がガタつくことがな
い。さらに、回り止め手段は継手4の外面に形成された
多角形部4Dと、この多角形部4Dに嵌合しケース2に
形成された多角形状溝6Eとを備えて構成したから、簡
単な構造で継手4の回り止めを確実に行える。
【0033】さらに、本実施の形態では、端子18は計
測器1の中心より右側に配置され、ケーブルグランド部
材21は計測器1の中心より左側に配置されているた
め、ケース2内のケーブル5の配線スペースが広く形成
される。従って、船舶等で使用されるケーブル5のよう
に、その太さが太い場合でも、ケーブル5を無理に屈曲
することなく配線できる。また、電子回路23,25を
有する検知部14をアルミ製シールド板15で覆ったか
ら、電線17が電子回路23,25へ接触することを防
ぐとともに、電子回路23,25の電気的シールド性が
高められる。
【0034】さらに、継手4はケース2を取り付けるた
めの取付部4A及びこの取付部4Aより径の小さいねじ
部4Bを有し、取付部4Aは底板部6Aを貫通した状態
で本体ケース部6に取り付けられているため、検知部1
4が取り付けられた継手4を本体ケース部6の天側から
底板部6Aの貫通孔に挿入することにより、継手4のケ
ース2への装着作業が行える。
【0035】また、本実施の形態では、被測定部に接続
されるとともに内部に検出部3が設けられた本体ケース
部6と、この本体ケース部6の内部を覆う蓋ケース部7
とを備えて計測器用ケース2が構成され、本体ケース部
6は被測定部から離れる方向(天方向)とこの方向と直
交する正面との2方向に開口されたから、検出部3の取
付又は調整のため、蓋ケース部7を開放すると、本体ケ
ース部6の2方向に広く開口されるので、検出部3の取
付や調整のため、又は、端子18への配線の作業性が向
上する。従って、検出部3を構成する各部品を天地方向
だけでなく水平方向(表裏方向)にも配置できることに
なる。
【0036】しかも、蓋ケース部7は本体ケース部6の
被測定部側端部を中心として回動自在に係合されたか
ら、蓋ケース部7が本体ケース部6から離れることがな
いので、複数の計測器用ケース2において、それぞれ蓋
ケース部7を開けて検出部3の取付や調整又は端子18
へ配線をした後、再び、蓋ケース部7で本体ケース部6
を閉じる際に、蓋ケース部7を間違えることがない。
【0037】さらに、本体ケース部6は、被測定部から
離れるに従って被測定部から離れる方向に直交する方向
(表裏方向)の寸法が小さくなるように斜めに切り欠か
れているので、検出部3の側面が本体ケース部6で囲ま
れることになり、蓋ケース部7を開けた場合でも、検出
部3を保護できる。その上、パッキン材8を1枚(一体
成形)のシート材にできる。さらに、蓋ケース部7は本
体ケース部6に、ばねピン10を介して回動自在に取り
付けられたから、ばねピン10の弾性力によって蓋ケー
ス部7が本体ケース部6に確実に支持固定される。従っ
て、被測定部の振動に伴って計測器1が振動しても、蓋
ケース部7が本体ケース部6から誤って外れることがな
く、かつ、ガタつかない。
【0038】また、蓋ケース部7と本体ケース部6との
間にはパッキン材8が介装されているので、蓋ケース部
7と本体ケース部6との間からケース2の内部に水やゴ
ミが入ることを防止できる。本実施の形態の計測器1を
船舶用や屋外で使用する場合には、計測器1が水を被る
可能性があるが、パッキン材8によって防水効果を得る
ことができる。
【0039】その上、このパッキン材8が嵌合される溝
7Hを蓋ケース部7及び本体ケース部6の少なくとも一
方に形成したから、パッキン材8が溝7Hに嵌合される
ことになり、蓋ケース部7の開閉操作を繰り返しても、
パッキン材8がケース2から外れることがない。また、
蓋ケース部7の内部に凹み7Dを形成したから、蓋ケー
ス部7と本体ケース部6との間の空間を大きくできるの
で、検出部3の大きな収納スペースを確保できる。
【0040】なお、本発明は前述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であ
れば次に示す変形例を含むものである。例えば、前記実
施の形態では、本体ケース部6と蓋ケース部7とをばね
ピン10で連結固定し、本体ケース部6は被測定部から
離れる方向(天方向)とこの方向と直交する正面との2
方向に開口された構造としたが、本発明では、図8及び
図9に示される通り、本体ケース部が正面方向に開口
し、本体ケース部と蓋ケース部とをねじ込み固定する構
造であってもよい。
【0041】即ち、計測器41の縦断面を示す図8にお
いて、計測器41は、ケース42と、このケース42の
内部に設けられた検出部43と、ケース42を被測定部
に接続する継手44とを備えている。ケース42は前記
検出部3と同様の構造である検出部43が内部に設けら
れた本体ケース部46と、この本体ケース部46の内部
を覆い表裏方向から着脱される蓋ケース部47と、これ
らのケース部46,47の間に介装された断面円形のパ
ッキン材48とを有する。
【0042】本体ケース部46は、継手44が取り付け
られる筒状の基部46Aと、背面部46Bと、この背面
部46Bの側縁に設けられた略円筒状の側部46Cとを
有し、正面方向に開口されている。側部46Cの端部側
内面には、ねじ46Dが形成されている。
【0043】蓋ケース部47は、略円板状の正面部47
Aと、この正面部47Aの周縁に設けられた筒状の側部
47Bとを有する有底円筒状に形成され、側部47Bの
端部側内面には、前記ねじ46Dと螺合するねじ47C
が形成されている。図9に示される通り、本体ケース部
46の基部46Aと継手44とは2本のばねピン10で
連結固定されている。本体ケース部46の雌型係止部2
7は基部46Aに形成された凹みであり、継手44の雌
型係止部28はばねピン10の外面が当接し継手44に
形成されたリング状の溝である。
【0044】また、前記実施の形態では、回り止め手段
は継手4の外面に形成された多角形部4Dと、この多角
形部4Dに嵌合しケース2に形成された多角形状溝6E
とを備えて構成したが、本発明では、図10に示される
通り、継手4の円柱状外面に形成された切落部4Gと、
この切落部4Gに嵌合しケースに形成された溝(図示せ
ず)とを備えて回り止め手段39を構成してもよい。ま
た、回り止めを確実に行うため、ケース2にボルトを螺
合し、このボルトの先端で継手4の外面を係止する構造
でもよい。
【0045】さらに、本発明では、蓋ケース部7,47
と本体ケース部6,46との間には、必ずしもパッキン
材8,48を介装することを要しない。仮に、パッキン
材8を使用する場合であっても、パッキン材8が嵌合さ
れる溝7Hを必ずしも蓋ケース部7や本体ケース部6に
形成することを要しない。また、パッキン材8,48の
断面形状は矩形状であってもよい。さらに、端子18及
びケーブルグランド部材21の配置位置は任意である。
また、必ずしも検知部14をシールド板15で覆うこと
を要しない。さらに、前記実施の形態では、計測器を圧
力計測器1としたが、本発明では、温度計等、他の計測
器としてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、内部に検
出部が設けられたケースと、このケースに一端が接続さ
れ被測定部に他端が接続され、かつ、回り止め手段が形
成された継手とを備えて計測器を構成し、ケース及び継
手は、それぞれ雌型係止部を形成し、これらの雌型係止
部は、ばねピンが挿入されて互いに固定されるので、ケ
ースや継手にねじ加工をする必要がなく、ケース及び継
手の加工性を良好にできる。さらに、ケース及び継手に
フランジを設ける必要がないので、計測器を小型化でき
る。その上、ばねピンで継手がケースに取り付けられた
状態では、ばねピンの弾性力によってケースに継手が確
実に支持固定されるので、被測定部に伴って計測器が振
動したり、計測器に衝撃が加わったり、さらには、温度
変化によってばねピンが膨張収縮しても、ケースから継
手が誤って外れることがなく、かつ、ガタつかない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる計測器の縦断面
図である。
【図2】前記計測器の一部を切り欠いた正面図である。
【図3】前記計測器の右側面図である。
【図4】前記計測器の蓋ケース部を開いた状態を示す正
面図である。
【図5】ばねピンの斜視図である。
【図6】検出部が設けられた継手の斜視図である。
【図7】前記計測器が組み立てられる状態を示す斜視図
である。
【図8】本発明の変形例を示すもので、図1に相当する
図である。
【図9】前記変形例の正面図である。
【図10】本発明の他の変形例を示す要部斜視図であ
る。
【図11】従来例を示す一部を切り欠いた正面図であ
る。
【図12】前記従来例で使用される楔板の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,41 計測器 2,42 ケース 3,43 検出部 4,44 継手 4D 多角形部 6E 多角形状溝 10 ばねピン 29,39 回り止め手段 27,28 雌型係止部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に検出部が設けられたケースと、この
    ケースに一端が接続され被測定部に他端が接続され、か
    つ、回り止め手段が形成された継手とを備えた計測器に
    おいて、前記ケース及び前記継手には、それぞれ雌型係
    止部が形成され、これらの雌型係止部は、ばねピンが挿
    入されて互いに固定されることを特徴とする計測器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の計測器において、前記ケ
    ースの雌型係止部は前記ばねピンが貫通する孔であるこ
    とを特徴とする計測器。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の計測器において、
    前記継手の雌型係止部は前記ばねピンの外面が当接する
    リング状の溝であることを特徴とする計測器。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の計測器
    において、前記ばねピンは複数本備えられていることを
    特徴とする計測器。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の計測器において、前記ば
    ねピンは偶数本あり、これらのばねピンは、前記継手の
    中心に対して互いに等間隔に配置されていることを特徴
    とする計測器。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載の計測器
    において、前記回り止め手段は前記継手の外面に形成さ
    れた多角形部と、この多角形部に嵌合し前記ケースに形
    成された多角形状の溝とを備えていることを特徴とする
    計測器。
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