JP3340235B2 - 火災報知設備用機器 - Google Patents

火災報知設備用機器

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JP3340235B2 JP06174994A JP6174994A JP3340235B2 JP 3340235 B2 JP3340235 B2 JP 3340235B2 JP 06174994 A JP06174994 A JP 06174994A JP 6174994 A JP6174994 A JP 6174994A JP 3340235 B2 JP3340235 B2 JP 3340235B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、火災報知設備用機器
に関し、特に火災感知器やその試験器等の筐体としての
上下のケースの反りを防止することができる火災報知設
備用機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこのような機器等では、例えば図
13に示すように、筐体を形成する上ケース40と下ケ
ース41のの接合面にそれぞれ段部40aと41aを設
けたり、あるいはテーパを設けることによって、すり合
わせているものが多く、上下のケースの反り防止の構造
としては、例えば上下のケースの一方に小さな円柱状の
突部を設け、これに対向して上下のケースの他方に開口
を設け、この開口に上記突部を嵌め込むようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な反り防止の構造であると、上下のケースの係合が面倒
で作業性が悪く、また、小さな部材で応力を受けること
になるので、相互の変形を確実に防止できないという問
題点があった。
【0004】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、簡便な方法で上下のケースの相互
の変形を確実に防止できる火災報知設備用機器を得るこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る火災報知
設備用機器は、上ケースと下ケースの係合により筐体を
形成する火災報知設備用機器であって、上ケースは接合
面内周側に突出する第1の歯部と、下ケースの接合面内
周側に突出する第2の歯部を受ける切り欠き状の第1の
段部とを交互に有し、下ケースは上記第2の歯部と、上
ケースの第1の歯部を受ける切り欠き状の第2の段部と
を交互に有し、上ケースと下ケースの係合時には第1お
よび第2の歯部が交互に噛み合わされてそれぞれ第1お
よび第2の段部に当接するようにしたものである。ま
た、保持用の開口部を有するプリント基板と、このプリ
ント基板が当接する段部および該段部より突出し、プリ
ント基板の開口部に挿入される突出部からなるリブを有
する上ケースと、プリント基板の上記上ケースに当接す
る逆の面に当接して上記リブの突出部が挿入される筒状
部を有する下ケースとを備え、下ケースの筒状部の底部
から上ケースのリブの突出部にねじを螺入してプリント
基板を固定するようにするとともに、この固定時に、上
ケースのリブの突出部と下ケースの筒状部の底部との間
に隙間ができるようにしたものである。また、第1の端
末機器を着脱可能でかつ電気的に接続可能な第1の端末
機器取り付け金具を有する第1のベースと、この第1の
ベースの内側に埋設され、第1の端末機器より小型の第
2の端末機器を着脱可能でかつ電気的に接続可能な第2
の端末機器取り付け金具を有する第2のベースとを筐体
の上面に備えた火災報知設備用機器であって、第2のベ
ースは、第1のベースの第1の端末機器取り付け金具の
内側であり、第1の端末機器取り付け金具に対して埋め
込まれた状態とされて、筐体の上面に取り付けられる
のである。
【0006】
【作用】この発明においては、上ケースが外側へまたは
下ケースが内側へ変形しようとするときは、上ケースの
第1の歯部が下ケースの第2の段部に当接して固定さ
れ、上ケースが内側へまたは下ケースが外側へ変形しよ
うとするときは、下ケースの第2の歯部が上ケースの第
1の段部に当接して固定され、第1の歯部と第2の段部
または第2の歯部と第1の段部が噛み合うことにより、
上ケースと下ケースの相互の反りが防止される。また、
プリント基板のリブの段部にプリント基板を当接させて
固定する。これにより、正確にプリント基板を位置決め
することができる。 また、第1のベースの内側にこれよ
り小型の第2のベースを埋設することにより、例えば通
常火災感知器のような第1の端末機器と、これより小径
の例えば小型火災感知器のような第2の端末機器のいず
れも接続することができ、構造の小型化、低廉化が可能
となる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、例えば火災感
知器等の端末機器のアドレス設定や確認を行うためのア
ドレス確認器に適用した場合を例に取り、図について説
明する。ここで、アドレス確認器とは、火災感知器内の
EEPROM等に設定されているアドレス等のデータを
外部から読み出して表示し、その内容を確認することが
できる装置である。図1はこの発明の一実施例を示す組
み立て図である。図において、1は本体としての上ケー
ス、2は上ケース1と嵌合される下ケース、3は図示せ
ずも種々の電気部品等がマウントされるプリント基板で
ある。4は通常型火災感知器のベース、5はこのべース
4より小径の小型火災感知器のベースであって、共に後
述するように上ケース1の凹部6の部分に設けられるそ
れぞれのベースに着脱自在に取り付けられる。このベー
ス4および5の取り付けに付いては後述する。
【0008】7はプリント基板3に取り付けられ、いわ
ゆる防水型火災感知器の場合にこの火災感知器の信号線
を挟持して電気的に接続するための一対の端子である。
勿論この端子7は、図示せずもプリント基板3上の配線
と電気的に接続されているものである。8は下ケース2
の内部に植立された複数のボスであって、これらのボス
8にネジ9を通し、プリント基板3の穴10を貫通して
上ケース1のネジ受け(図示せず)に捩込むことによ
り、上ケース1と下ケース2が嵌合される。
【0009】なお、上ケース1と下ケース2は、嵌合部
分の全周に亙って交互に櫛歯状に凹凸を設けてケースの
位置決めを行う構造とされている。図2はその一例を示
すもので、上ケース1は、接合面内周側に突出する歯部
1aと、下ケース2の接合面内周側に突出する歯部2a
を受ける切り欠き状の段部1bとを全周に亙って交互に
有する。同様に、下ケース2は上述の歯部2aと、上述
の上ケース1の歯部1aを受ける切り欠き状の段部2b
とを全周に亙って交互に有する。
【0010】従って、図3に示すように、上ケース1が
外側へまたは下ケース2が内側へ変形しようとするとき
は、上ケース1の歯部1aが下ケース2の段部2bに当
接して固定され、上ケース1が内側へまたは下ケース2
が外側へ変形しようとするときは、下ケース2の歯部2
aが上ケース1の段部1bに当接して固定され、歯部1
aと段部2bまたは歯部2aと段部1bが噛み合うこと
により、相互の変形、つまり、上ケース1と下ケース2
の反りが防止される。これは、特に、小型の電気機器で
は、小型の部品が所定の位置に配置されたり、あるい
は、例えば表示操作部として小型のスイッチやLEDが
多数使用されていて寸法精度が要求される場合等には有
用である。さらに、上下両歯部1aの内側には湾曲防止
のサポート部2S(図1に図示されていて、歯部1aの
背面にもサポート部が存在するが、隠れている。)が形
成され、特に、内側方向への反りを防止し、内部構造を
保護している。
【0011】図4〜図6は本実施例のアドレス確認器を
具体的に示すもので、図4(a)はその平面図、図4
(b)はその正面図、図5はその側断面図、図6はその
裏面図である。この図4〜図6において、図1および図
2と対応する部分には同一符号を付して示している。図
において、11は上ケース1の上面の上側部分に設けら
れ、通常型火災感知器が着脱自在に取り付けられるベー
ス、12はその周壁、13はベース11の内部に設けら
れ、小型火災感知器が着脱自在に取り付けられるベー
ス、14はその周壁、15はベース1内に設けられ、通
常型火災感知器が装着された際にその刃金具(図示せ
ず)と係合するための導電性の刃受金具、16はベース
2内に設けられ、小型火災感知器が装着された際にその
刃金具(図示せず)と刃受ばね17と共に係合してこれ
を係止するための導電性の刃受金具である。
【0012】18はプリント基板3(図1)に接続され
た信号線、19はベース11および13間の信号線、2
0はベース11内に設けられ、信号線18および19を
挟持するための押え板であって、図中S+は信号の正極
側、S−は信号の負極側を表している。21はベース1
1の後述する基台を上ケース1に取り付けるための取り
付けねじ、22はベース13の後述する基台を上ケース
1に取り付けるための取り付けねじである。23は上ケ
ース1の上面の下側部分に設けられたアドレス表示部、
24はこのアドレス表示部23上に設けられたメンブレ
ンシート、25は下ケース2内に設けられた電池ボック
スである。
【0013】26は周壁12が植立されたベース11の
基台、27は周壁14が植立されたベース13の基台、
28はプリント基板3にマウントされた複数の表示素子
としての例えばLED、29は同じくプリント基板3に
マウントされたアドレス設定,実行または電源用のスイ
ッチとしての例えば押しボタン式スイッチ、30は電池
ボックス25の裏側に設けられた蓋である。
【0014】図7はプリント基板3の保持構造の具体的
構成の一例を示すもので、上ケース1はプリント基板3
が当接する段部が形成されたリブ1cを有し、このリブ
1cの上側には段部より突き出した突出部1dが形成さ
れている。従って、プリント基板3には、この突出部1
dの断面と同形状の開口部が穿設されている。また、下
ケース2はプリント基板3の上ケース1のリブ1cに当
接する逆の面に当接してそのリブ1cの突出部1dが挿
入される有底筒状部2cを有し、その底部の中央から上
ケース1のリブ1cの突出部1dにねじ9を螺入して固
定するようになされている。
【0015】図7において、符号A,Bはねじ9を螺入
して上ケース1と下ケース2を嵌合した際に上ケース1
の歯部と段部の間にできる隙間を表し、同様に符号Cは
上ケース1のリブ1cの突出部1dと筒状部2cの底部
の間にできる隙間を表す。これらの隙間は、A,B,C
>0であり、例えば0.5〜1.0mm程度が好ましい。この
場合、ねじ9を螺入する部分とケースの嵌合する部分が
実質的に別になっているためにケースの嵌合する部分は
削れることがなく、また、通常プリント基板3の開口部
に設けられるネジタップを破損することもなく、しかも
精度をそれほど要しないので、製造が容易となる。ま
た、符号A,Bの隙間があると、上ケース1と下ケース
2の周囲の当接面で形状が歪むことなく、好ましい。
【0016】このように、上ケース1のリブ1cの段部
にプリント基板3を当接させて固定することにより、
X,Y,Z方向の寸法精度がよくなり、プリント基板3
の位置決め、特に符号Nで示す部分(プリント基板3の
上面と上ケース1の内壁の距離)の寸法出しを確実に行
うことができ、スイッチ29やLED28等を正確に配
置することが可能となる。特に、このプリント基板の保
持構造は、小型の電気機器では、成形時の誤差が大きな
影響を与え、小型の部品が所定の位置に配置されない場
合や、例えば上述のごとくアドレス確認器の場合に表示
操作部として小型のスイッチやLED等多数使用されて
寸法精度(例えば図11の符号nで示す部分)が必要で
ある場合には有用である。
【0017】図8および図9は、上述のごとく上ケース
1の上面の上側部分に設けられた凹部6の部分に着脱自
在に取り付けられる通常型火災感知器用のベース11
と、このベース11の感知器取り付け金具の内側に設け
られた小型火災感知器用のベース13に対する通常型火
災感知器31と小型火災感知器32の着脱状態を示した
もので、ここでは、ベース11と13はその図示を簡略
化されている。すなわち、図8(a)および図9(a)
はそれぞれ火災感知器をベースより取り出した状態、図
8(b)および図9(b)はそれぞれ火災感知器をベー
スに装着した状態を示す。
【0018】そして、図4の説明からも分かるように、
通常型火災感知器用のベース11の円周部分に対向して
設けられている2カ所の感知器取り付け金具の内側に、
小型火災感知器用のベース13を設け、ベース13の感
知器接合面は、通常型火災感知器用のベース11の感知
器取り付け金具に対して実質的に埋め込まれた状態とさ
れている。従って、通常型火災感知器と小型火災感知器
を本体である上ケースの部分に並べて併設する場合より
も、火災感知器の接続部のスペースが小さくて、小型化
が可能となり、特に例えばアドレスの設定や点検のため
に感知器接続部分が必要であり、現場で設定するため携
帯用として持ち歩く場合や、あるいはアドレス確認器と
して表示操作部等があるため小型化が必要な場合等には
有用である。また、内側の小型火災感知器用のベースを
多少埋め込まれているようにしているので、そのベース
が通常型火災感知器を接続するときに邪魔になるという
ことがなく、取り扱いが簡単である。
【0019】図10は上述した火災感知器が防水型の場
合の接続状態を示したもので、通常、防水型火災感知器
は信号を取り出す金具を持たず、引き出された信号線を
利用している。すなわち、図10において、33は防水
型火災感知器、34は防止型火災感知器33の底部に設
けられた埋め込み樹脂、35,36はこの埋め込み樹脂
34の部分を介して内部より引き出された信号線であっ
て、これらの信号線は送り配線のため2本ずつとされて
いる。
【0020】そして、この防止型火災感知器33のアド
レス設定等を行う場合には、信号線35,36をそれぞ
れ1本ずつ一対の端子7の部分に挟持させ、この端子7
を介してベース側の金具と導通させるようにする。従っ
て、この場合、端子7は火災感知器をベースに取り付け
なくてもよい端子となり得るもので、上述のごとく信号
を取り出す金具のない例えば防水型火災感知器特殊形状
の火災感知器等に用いて有用である。
【0021】図11はプリント基板3上に設けられた押
しボタン式スイッチ29の部分を一部拡大して示すもの
である。図において、上ケース1はプリント基板3に近
接する開口部1eと、この開口部1eの周りにプリント
基板3と当接する周壁1fを有する。この周壁1fによ
り近接するプリント基板3と上ケース1の位置決めがな
される。そして、開口部1eのプリント基板3上にスイ
ッチ29が配置され、さらに、開口部1eの部分はメン
ブレンシート24で覆われている。また、下ケース2に
は、少なくともスイッチ29の設けられたプリント基板
3の背面に当接するような突出部2dが設けられ、これ
により、メンブレンシート24を介してスイッチ29の
押圧操作時のプリント基板3の変形が防止される。
【0022】このように、プリント基板3上のスイッチ
29をメンブレンシート24を介して直接押圧する構造
であり、通常のスイッチのごとくスイッチ29とメンブ
レンシート24の間に押し棒等が介在しないため、部品
点数が減少し、製造工程等が削減されて、コスト的にも
安価となる。また、上ケース1の開口部1cの周壁1f
により、プリント基板3との間の位置決めがなされ、プ
リント基板3の背面には下ケース2からの突出部2dが
当接するので、プリント基板3の逆側への変形も防止さ
れる。また、スイッチ29の近傍に背の高い部品が存在
せず、しかも上述のごとくプリント基板3の位置出し精
度が上がったので、スイッチ29を直押し可能となって
いる。
【0023】さらに、上ケース1とプリント基板3の間
隔がスイッチ29等の存在する操作部分のみ近接され、
他の部分は間隔が十分あるので、部品配置が簡便にな
る。このスイッチ直押しの構造は、特に、小型の機器で
は、成形時の誤差が大きな影響を与え、小型の部品が所
定の位置に配置されない場合や、例えば上述のごとくア
ドレス設定器の場合に表示操作部として小型のスイッチ
やLED等多数使用されて寸法精度が確実である場合に
は有用である。
【0024】図12は電池ボックス25の部分を拡大し
て示すもので、図12(a)はその横断面図、図12
(b)はその裏面図である。図において、37は電池ボ
ックス25内に収納されたソケット、38はソケット3
7にセットされた電池、39は同じく電池ボックス25
内に配置されるよう台座42に設けられたヒューズであ
る。なお、火災感知器を動作するためには、通常約24
Vの電圧が必要であり、従って、ここでは、例えば1.5
Vの電池を4本使用して6Vの電圧を30Vまで昇圧す
る昇圧回路(図示せず)を設け、携帯用と場合を示して
いる。
【0025】このように、電池ボックス25内に必要に
応じて交換を行う電池以外の部品例えばヒューズ39を
配置しているので、電池ボックス25の蓋30を開けれ
ば、電池38やヒューズ39の部品交換を容易に行うこ
とができ、個別に設けるよりも作業性がよく、また、構
造的にも簡単となる。また、図12からも分かるよう
に、スイッチ29等の操作部の近傍、つまり機器の手元
に電池38の入った電池ボックス25が配置されている
ので、実質的に機器の重心が手元となり、当該機器を手
に持って操作する場合に操作がし安い利点がある。ま
た、図4に示されているように、ベルト止め金具41
に、図示しないベルトを接続して肩に掛けて持ち運ぶこ
とができ、当然、ベルト止め金具41は全体的な重心を
外してある。
【0026】なお、アドレス確認器の使用方法につい
て、簡単に説明すると、アドレスを確認したい火災感知
器の設置場所へ、このアドレス確認器を手に持って、ま
たは肩に掛けて行き、設置されている火災感知器を設置
面から取り外し、例えば図8に示すように火災感知器3
1をベース11に係合する。そして、アドレス確認器の
メンブレンシート24に表示されている電源の部分を押
圧して電源用のスイッチ29をオンさせる。すると、ア
ドレス確認器は、接続されている火災感知器31から信
号伝送によりアドレスを読み出して、メンブレンシート
24上においてアドレス番号に対応する位置のLED2
8を点灯させてアドレスを表示する。
【0027】そのメンブレンシート24上に表示された
アドレス番号を確認して電源を落とし、そのアドレスが
正しいと判断された場合には、火災感知器31をアドレ
ス確認器から取り外して、元の設置面へ設置する。ま
た、そのアドレスが誤っていると判断される場合には、
所望のアドレスを火災感知器31に設定し直して、同じ
動作により再度アドレス読み出しを行ってメンブレンシ
ート24上に表示し、正しいとされるアドレスになって
いれば、火災感知器31をアドレス確認器から取り外し
て、元の設置面へ設置する。このように、火災感知器内
部に設定されているアドレスを適正にすることが可能で
ある。
【0028】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、上ケー
スと下ケースの係合により筐体を形成する火災報知設備
用機器であって、上ケースは接合面内周側に突出する第
1の歯部と、下ケースの接合面内周側に突出する第2の
歯部を受ける切り欠き状の第1の段部とを交互に有し、
下ケースは上記第2の歯部と、上ケースの第1の歯部を
受ける切り欠き状の第2の段部とを交互に有し、上ケー
スと下ケースの係合時には第1および第2の歯部が交互
に噛み合わされてそれぞれ第1および第2の段部に当接
するようにしたものであるので、簡便な方法で上ケース
と下ケースの相互の反りを確実に防止することができ、
特に、小型の機器等において、小型の部品を多数使用し
て所定の位置に配置し、寸法精度が要求される場合等に
は有用であり、しかも内側方向への反りを防止して内部
構造を保護することができる等の効果がある。また、保
持用の開口部を有するプリント基板と、このプリント基
板が当接する段部および該段部より突出し、プリント基
板の開口部に挿入される突出部からなるリブを有する上
ケースと、プリント基板の上記上ケースに当接する逆の
面に当接して上記リブの突出部が挿入される筒状部を有
する下ケースとを備え、下ケースの筒状部の底部から上
ケースのリブの突出部にねじを螺入してプリント基板を
固定するようにするとともに、この固定時に、上ケース
のリブの突出部と下ケースの筒状部の底部との間に隙間
ができるようにしたので、プリント基板の位置決めを確
実に行うことができ、プリント基板にマウントされる例
えばスイッチやLED等の電気部品を正確に配置するこ
とが可能になり、特に、ケースの形成時の誤差が大きな
影響を与え、小型の部品が所定の位置に配置されない場
合や、小型のスイッチやLED等多数の電気部品が使用
されて寸法精度が必要である携帯用の小型の火災報知設
備用機器の場合等には有用である等の効果がある。ま
た、第1の端末機器を着脱可能でかつ電気的に接続可能
第1の端末機器取り付け金具を有する第1のベース
と、この第1のベースの内側に埋設され、第1の端末機
器より小型の第2の端末機器を着脱可能でかつ電気的に
接続可能な第2の端末機器取り付け金具を有する第2の
ベースとを筐体の上面に備えた火災報知設備用機器であ
って、第2のベースは、第1のベースの第1の端末機器
取り付け金具の内側であり、第1の端末機器取り付け金
具に対して埋め込まれた状態とされて、筐体の上面に取
り付けられるので、例えば通常火災感知器のような第1
の端末機器と、これより小径の例えば小型火災感知器の
ような第2の端末機器に対するアドレス等の情報の設定
や確認等を容易に行うことができ、構造の小型化、低廉
化が可能になり、特に携帯用として有用である等の効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す組み立て図である。
【図2】この発明の一実施例の要部を示す斜視図であ
る。
【図3】この発明の一実施例の要部の説明に供するため
の図である。
【図4】この発明の一実施例を示す平面図および正面図
である。
【図5】この発明の一実施例を示す横断面図である。
【図6】この発明の一実施例を示す裏面図である。
【図7】この発明の一実施例の要部の説明に供するため
の図である。
【図8】この発明の一実施例におけるベースに対する通
常型火災感知器の着脱状態を示す斜視図である。
【図9】この発明の一実施例におけるベースに対する小
型火災感知器の着脱状態を示す斜視図である。
【図10】この発明の一実施例における端子への防止型
通常型火災感知器の接続状態を示す斜視図である。
【図11】この発明の一実施例におけるスイッチの取付
構造を示す断面図である。
【図12】この発明の一実施例における電池ボックスの
説明に供するための横断面図および裏面図である。
【図13】従来の火災報知設備用機器を示す図である。
【符号の説明】
1 上ケース 1a,2a 歯部 1b,2b 段部 1c リブ 1d,2d 突出部 1e 開口部 1f 周壁 2 下ケース 2c 有底筒状部 3 プリント基板 7 端子 9 ねじ 11 通常型火災感知器用ベース 13 小型火災感知器用ベース 15 通常型火災感知器用刃受金具 16 小型火災感知器用刃受金具 17 小型火災感知器用刃受ばね 23 アドレス表示部 24 メンブレンシート 25 電池ボックス 28 LED 29 スイッチ 30 蓋 31 通常型火災感知器 32 小型火災感知器 33 防止型火災感知器 38 電池 39 ヒューズ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 H05K 5/00 H05K 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ケースと下ケースの係合により筐体を
    形成する火災報知設備用機器であって、 上記上ケースは接合面内周側に突出する第1の歯部と、
    上記下ケースの接合面内周側に突出する第2の歯部を受
    ける切り欠き状の第1の段部とを交互に有し、 上記下ケースは上記第2の歯部と、上記上ケースの上記
    第1の歯部を受ける切り欠き状の第2の段部とを交互に
    有し、 上記上ケースと下ケースの係合時には上記第1および第
    2の歯部が交互に噛み合わされてそれぞれ上記第1およ
    び第2の段部に当接するようにしたことを特徴とする火
    災報知設備用機器。
  2. 【請求項2】 保持用の開口部を有するプリント基板
    と、 このプリント基板が当接する段部および該段部より突出
    し、上記プリント基板の開口部に挿入される突出部から
    なるリブを有する上ケースと、 上記プリント基板の上記上ケースに当接する逆の面に当
    接して上記リブの突出部が挿入される筒状部を有する下
    ケースと、 を備え、上記下ケースの筒状部の底部から上記上ケース
    のリブの突出部にねじを螺入して上記プリント基板を固
    定するようにするとともに、該固定時に、上記上ケース
    のリブの突出部と上記下ケースの筒状部の底部との間に
    隙間ができるようにしたことを特徴とする火災報知設備
    用機器。
  3. 【請求項3】 第1の端末機器を着脱可能でかつ電気的
    に接続可能な第1の端末機器取り付け金具を有する第1
    のベースと、 この第1のベースの内側に埋設され、上記第1の端末機
    器より小型の第2の端末機器を着脱可能でかつ電気的に
    接続可能な第2の端末機器取り付け金具を有する第2の
    ベースと を筐体の上面に 備えた火災報知設備用機器であって、上記第2のベースは、上記第1のベースの上記第1の端
    末機器取り付け金具の内側であり、上記第1の端末機器
    取り付け金具に対して埋め込まれた状態とされて、上記
    筐体の上面に取り付けられる ことを特徴とする火災報知
    設備用機器。
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