JP3441111B2 - 実装基板生産システムおよびメンテナンス指示システム - Google Patents

実装基板生産システムおよびメンテナンス指示システム

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JP3441111B2
JP3441111B2 JP14644893A JP14644893A JP3441111B2 JP 3441111 B2 JP3441111 B2 JP 3441111B2 JP 14644893 A JP14644893 A JP 14644893A JP 14644893 A JP14644893 A JP 14644893A JP 3441111 B2 JP3441111 B2 JP 3441111B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板に部品を実装する
実装基板生産システムおよびメンテナンス指示システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実装基板生産システムの従来例を図9に
基づいて説明する。
【0003】図9に示すように、基板移送ライン110
に沿ってその上流側から、半田印刷部101、部品装着
部102、半田付け部103が順次配列している。
【0004】半田印刷部101においては、半田印刷手
段104が、基板等の被印刷物のランド上にクリーム半
田を印刷する。半田印刷検査手段105が、基板及び半
田印刷部101の状態と印刷状態とを検査する。
【0005】部品装着部102においては、部品装着手
段106が、XY駆動装置によって吸着ノズルを移動
し、吸着ノズルが電子部品を部品供給位置から基板上の
装着位置まで移送し、基板のランドに印刷されたクリー
ム半田上に電子部品を装着する。この電子部品の装着
は、部品認識カメラにより吸着ノズルの吸着ミスを管理
しながら行う。部品装着検査手段107が、部品や部品
装着部102の状態と部品装着状態とを検査する。
【0006】半田付け部103においては、半田印刷さ
れ電子部品を装着され搬送コンベア上に載置されて搬送
される基板を、半田付け手段108が、リフロー炉内
で、ヒータとフアンによる熱風によって半田を溶融し、
冷却硬化して半田付けする。半田付け検査手段109
が、半田付け部103の状態と半田付けの状態とを検査
する。
【0007】そして、設備にトラブルが発生した場合に
は、設備が停止し、各設備のモニタにトラブルメッセー
ジが表示され、そのメッセージに基づいて、マシンオペ
レータが、復旧処理を行う。
【0008】又、予防保全として、各設備に対して、マ
シンオペレータの判断で、適時に所定のメンテナンスを
実施している。
【0009】又、製品の品質については、設備トラブル
やメンテナンス実施とは関連なく、個別に独立して集計
・分析が行われる。
【0010】又、設備の品質については、設備トラブル
やメンテナンス実施とは関連なく、個別に独立して集計
・分析が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
の構成では、製品の検査と、トラブル処理と、メンテナ
ンスの実施とに関するデータが、独立して相互関連がと
れない状態で集計・分析されているので、従来例のデー
タ集積・分析システムでは、製品の検査と、トラブル処
理と、メンテナンスの実施との間で、原因から結果を、
結果から原因を、メンテナンスやアクションからその結
果を予測又は推定することができないという問題点があ
る。
【0012】上記のように、結果の予測と推定ができな
いために、設備トラブルや製品不良が突発的に発生し、
安定した品質を確保できないという問題点がある。
【0013】又、結果の予測と推定ができないために、
メンテナンスが過度になったり不足したりすることが避
けられないという問題点がある。
【0014】又、発生したトラブルの処理も、対策が場
当たり的になり、ベテランオペレータの経験に対する依
存度が大きく、数値化、ルール化することができず、適
切な対策を迅速にとることが困難で、トラブルシュート
に多大の時間を要し、不良要因解析、不良対策が大幅に
遅れ、多量の不良発生と、設備稼働率の大幅低下を招く
ことがあるという問題点がある。
【0015】本発明は、上記の問題点を解決し、設備品
質情報と、メンテナンス情報、メンテナンス結果情報と
を関連を持たせて集計・分析し、この集計・分析結果か
ら、メンテナンスを予測することができるメンテナンス
指示システムおよびこれを備えた実装基板生産システム
を提供することを課題としている。
【0016】
【0017】
【課題を解決するための手段】 本発明 のメンテナンス指
示システムは、上記の課題を解決するために、設備の品
質の管理に関する設備品質情報を収集する設備品質情報
収集手段と、設備において実施したメンテナンスに関す
るメンテナンス情報、設備において実施したメンテナン
スの結果に関するメンテナンス結果情報、および前記収
集した設備品質情報を記憶する記憶手段と、記憶手段が
記憶している設備品質情報と、メンテナンス情報と、メ
ンテナンス結果情報とから、各設備品質の管理項目毎
に、メンテナンスの有効性について確認し、有効性が確
認されたものについて「設備品質―メンテナンス」ルー
ルを作成する関連分析部と、入力した設備品質情報と、
関連分析部が作成した「設備品質―メンテナンス」ルー
ルとに基づいて実施すべきメンテナンス指示を出力する
対策分析部と、対策分析部が出力したメンテナンス指示
を表示する指示手段とを、有することを特徴とする。
【0018】
【0019】上記発明のメンテナンス指示システムは、
従来の技術において述べた実装基板生産システムに適用
すると好適である。
【0020】
【実施例】本発明の実装基板生産システムの一実施例を
図1〜図8に基づいて説明する。
【0021】図1、図2に示すように、基板移送ライン
10に沿ってその上流側から、半田印刷部1、部品装着
部2、半田付け部3が順次配列している。
【0022】半田印刷部1においては、半田印刷手段4
が、基板等の被印刷物のランド上にクリーム半田を印刷
する。半田印刷検査手段5が、基板及び半田印刷部1の
状態と印刷状態とを検査する。
【0023】部品装着部2においては、部品装着手段6
が、XY駆動装置によって吸着ノズルを移動し、吸着ノ
ズルが電子部品を部品供給位置から基板上の装着位置ま
で移送し、基板のランドに印刷されたクリーム半田上に
電子部品を装着する。この電子部品の装着は、部品認識
カメラにより吸着ノズルの吸着ミスを管理しながら行
う。部品装着検査手段7が、部品や部品装着部2の状態
と部品装着状態とを検査する。
【0024】半田付け部3においては、半田印刷され電
子部品を装着され搬送コンベア上に載置されて移送され
る基板を、半田付け手段8が、リフロー炉内で、ヒータ
とフアンによる熱風によって半田を溶融し、冷却後、硬
化して半田付けする。半田付け検査手段9が、半田付け
部3の状態と半田付けの状態とを検査する。
【0025】上記までは、従来例と異ならないが、本実
施例は、以下の構成が従来例と異なる。
【0026】設備トラブル情報収集手段11のネットワ
ークによるリアルタイム処理とオペレータが操作するキ
ーイン手段13によって、半田印刷部1、部品装着部
2、半田付け部3の各加工手段と検査手段とからの設備
トラブル情報21と設備品質情報25を収集し、記憶手
段14に記憶させると共に対策分析部16に入力する。
本実施例での設備トラブル情報21は、例えば、半田印
刷手段4のマーク認識エラー、クリーニング用ロール紙
切れエラー等、又、部品装着手段6の部品吸着ノズル詰
まり、トップテープ切れ、ノズル切替えエラー等、又、
半田付け手段8の基板落下エラー、雰囲気温度低下エラ
ー、O2 濃度上昇エラー等である。これらの情報は、図
2に示すように、記憶手段14の設備トラブル情報デー
タベース31に記憶される。又、本実施例での設備品質
情報25は、例えば、半田印刷手段4のマーク認識ずれ
量分布等、又、部品装着手段6の部品吸着不良率、部品
認識不良率等、又、半田付け手段8の温度プロファイ
ル、コンベアスピード、O2 濃度等である。これらの情
報は、図2に示すように、記憶手段14の設備品質情報
データベース35に記憶される。
【0027】オペレータが操作するキーイン手段13
が、メンテナンス情報23とそのメンテナンスを実施し
た結果が良好であったか、不良であったか、副次的な現
象が発生したか等のメンテナンス結果情報24とを、記
憶手段14に入力する。本実施例でのメンテナンス情報
23とメンテナンス結果情報24とは、例えば、部品装
着手段6の吸着ノズル掃除、フィルタ交換、半田付け手
段8の基板搬送幅縮小調整、基板投入間隔調整、外気温
度管理、N2 ガス流量増加等に関するものである。これ
らの情報は、図2に示すように、記憶手段14のメンテ
ナンス情報データベース33に記憶される。
【0028】製品品質情報収集手段12のネットワーク
が、半田印刷部1、部品装着部2、半田付け部3の各検
査手段からの製品品質情報22を収集し、記憶手段14
に記憶させると共に対策分析部16に入力する。本実施
例での製品品質情報22は、例えば、半田印刷検査手段
5からの印刷カスレ、印刷ずれ、印刷半田の有無、不良
率等、部品装着検査手段7からの部品欠品、部品立ち、
部品装着位置ずれ、部品装着極性ミス、不良率等、半田
付け検査手段からの部品欠品、部品立ち、部品装着位置
ずれ、部品装着極性ミス、不良率等である。これらの情
報は、図2に示すように、記憶手段14の製品品質情報
データベース32に記憶される。この場合、オペレータ
が操作するキーイン手段13によっても入力できる。
【0029】上記のようにして収集された情報を処理す
る本実施例の構成と動作を図1、図2に基づいて説明す
る。
【0030】関連分析部15が、記憶手段14が記憶し
ている設備トラブル情報21と、製品品質情報22と、
メンテナンス情報23と、メンテナンス結果情報24
と、設備品質情報25とから各情報間における各情報の
各項目内容を組合せその頻出度を分析して、トラブルと
品質とメンテナンス間で、原因から結果を、結果から原
因を、メンテナンス又はアクションから結果を予測又は
推定するルール18を作成する。
【0031】例えば、本実施例では、関連分析部15
は、設備トラブル情報データベース31の各トラブル項
目毎に、メンテナンス情報データベース33のメンテナ
ンス記録とメンテナンス結果記録とに基づいて、そのメ
ンテナンスの有効性について確認し、有効性が確認され
たものについては、「トラブル−メンテナンス」ルール
18として記憶しておく。
【0032】又、関連分析部15は、設備品質情報デー
タベース35の各項目毎に、メンテナンス情報データベ
ース33のメンテナンス記録とメンテナンス結果記録と
に基づいて、そのメンテナンスの有効性について確認
し、有効性が確認されたものについては、「設備品質−
メンテナンス」ルール18として記憶しておく。
【0033】同様にして、関連分析部15は、設備トラ
ブル情報データベース31の各項目と、メンテナンス情
報データベース33の各項目と、設備品質情報データベ
ース35の各項目の夫々に対して、製品品質情報データ
ベース32の不良率や、検査項目の個々について、急激
な増減があった特異点の有無とその相関性とを確認し、
相関性が確認されたものについては、「製品品質−トラ
ブル」ルール18、「製品品質−メンテナンス」ルール
18、「製品品質−設備品質」ルール18として記憶し
ておく。
【0034】関連分析部15は、以上のようなルールを
予め登録し、更に、日常生産活動の中で、追加して登録
蓄積して、これらのルールを増加させて行く。
【0035】関連分析部15によって各種のルールが登
録された後に、本実施例の対策分析部16がこれらのル
ールを利用する動作を図1、図2に基づいて説明する。
【0036】図2に示すように、対策分析部16が、上
記のルール18に基づいて、設備トラブル情報21と、
製品品質情報22と、設備品質情報25と、メンテナン
ス情報23と、メンテナンス結果情報24とから、実施
すべきメンテナンス指示又はアクション指示を指示手段
17に出力し、指示手段17が、メンテナンス指示又は
アクション指示を表示する。
【0037】例えば、本実施例では、対策分析部16
は、設備トラブル情報収集手段11から設備トラブル情
報21を受けると、「トラブル−メンテナンス」ルール
18に基づいて、リアルタイムに、有効性が確認されて
いるメンテナンスを実施するようにとのメンテナンス指
示を指示手段17に出力し、指示手段17が、このメン
テナンス指示を表示する。
【0038】又、対策分析部16は、設備トラブル情報
収集手段11から設備品質不良が発生したという設備品
質情報25を受けると、「設備品質−メンテナンス」ル
ール18に基づいて、リアルタイムに、有効性が確認さ
れているメンテナンスを実施するようにとのメンテナン
ス指示を指示手段17に出力し、指示手段17が、この
メンテナンス指示を表示する。
【0039】又、対策分析部16は、製品品質情報収集
手段12から製品品質不良が発生したという製品品質情
報22を受けると、「製品品質−メンテナンス」ルール
18に基づいて、リアルタイムに、有効性が確認されて
いるメンテナンスを実施するようにとのメンテナンス指
示を指示手段17に出力し、指示手段17が、このメン
テナンス指示を表示する。
【0040】図3は、設備トラブル、設備品質不良が発
生しメンテナンスを実施した場合に、データベースに登
録しておく情報の内容の一例である。発生時刻、復帰時
刻、メンテナンス結果等を合わせて登録している。
【0041】図4〜図6は、関連分析部15が、各ルー
ルを決定していくアルゴリズムのフローチャートであ
る。
【0042】図4は、「トラブル−メンテナンス」ルー
ル18を決定する場合のアルゴリズムである。
【0043】図4のステップ#1において、関連分析部
15は、設備トラブル情報データベース31から、同一
トラブルを抽出・集計し、最も頻度が高いトラブルを抽
出して、ステップ#2に進む。
【0044】ステップ#2において、関連分析部15
は、抽出したトラブルについて、メンテナンスの内容毎
に、集計し直し、ステップ#3に進む。
【0045】ステップ#3において、関連分析部15
は、各メンテナンス項目毎に、結果が良好な割合を演算
し、ステップ#4に進む。
【0046】ステップ#4において、関連分析部15
は、良好な割合を有為基準、例えば70%、と比較し、
有為基準以上であれば、そのメンテナンスが有効である
と判断し、ステップ#5に進み、有為基準未満であれ
ば、そのメンテナンスが無効であると判断し、ステップ
#6に進む。
【0047】ステップ#5において、関連分析部15
は、「トラブル−メンテナンス」ルール18を登録し、
ステップ#6に進む。
【0048】ステップ#6において、関連分析部15
は、設備トラブル情報データベース31から、次の同一
トラブルを集計し、ステップ#2に戻る。
【0049】これを、本実施例の実装基板生産システム
について具体的に説明する。例えば、部品装着手段6に
おいて、「部品吸着ノズル切替えエラー」のトラブルが
発生した場合、設備品質情報収集手段11を介して、
「部品吸着ノズル切替えエラー」の設備トラブル情報2
1が記憶手段14と関連分析部15とに伝えられ、「ノ
ズルの清掃」というメンテナンスが実施され、このトラ
ブルが10回発生し、10回そのメンテナンスが実施さ
れ、9回は良好な結果が得られたとする。良好な結果が
得られなかった1回は、ノズル切替え部品の破損による
もので、「ノズルの清掃」では、良好な結果が得られな
かったとする。この場合には、90%の確率でメンテナ
ンスが成功しているので、関連分析部15が、「部品吸
着ノズル切替えエラー」が発生した場合には、「ノズル
の清掃」を「トラブル−メンテナンス」ルール18とし
て登録する。
【0050】図5は、関連分析部15が、「設備品質−
メンテナンス」ルール18を決定する場合のアルゴリズ
ムである。
【0051】図5のステップ#1において、関連分析部
15は、設備品質情報データベース35から、同一の設
備品質不良を抽出・集計し、最も頻度が高い設備品質不
良、例えば、「吸着不良率基準オーバー」を抽出して、
ステップ#2に進む。
【0052】ステップ#2において、関連分析部15
は、抽出した「吸着不良率基準オーバー」について、メ
ンテナンスの内容毎に、例えば、「ノズル清掃」、「フ
イルター交換」、「カセット交換」、「ロール交換」等
を集計し直し、ステップ#3に進む。
【0053】ステップ#3において、関連分析部15
は、「吸着不良率基準オーバー」の各メンテナンス項目
毎に、結果が良好な割合を演算し、ステップ#4に進
む。
【0054】ステップ#4において、関連分析部15
は、良好な割合を有為基準、例えば70%、と比較し、
有為基準以上であれば、そのメンテナンスが有効である
と判断し、ステップ#5に進み、有為基準未満であれ
ば、そのメンテナンスが無効であると判断し、ステップ
#6に進む。
【0055】ステップ#5において、関連分析部15
は、「設備品質−メンテナンス」ルール18を登録し、
ステップ#6に進む。
【0056】ステップ#6において、関連分析部15
は、設備品質情報データベース35から、次の同一トラ
ブルを集計し、ステップ#2に戻る。
【0057】図6は、関連分析部15が、「製品品質−
トラブル」ルール18、「製品品質−メンテナンス」ル
ール18、「製品品質−設備品質」ルール18を決定す
る場合のアルゴリズムである。
【0058】図6のステップ#1において、関連分析部
15は、製品品質情報データベース32から、同一の品
質変化点(特異点)、例えば、或る時間において、基板
半田付け不良率が5%上昇した時点、を抽出し、ステッ
プ#2に進む。
【0059】ステップ#2において、関連分析部15
は、設備トラブル情報データベース31から、抽出した
同一の品質変化点(特異点)における同一トラブル、例
えば、「部品吸着ノズル切替えエラー」、「基板搬送エ
ラー」等を抽出し、ステップ#3に進む。
【0060】ステップ#3において、関連分析部15
は、メンテナンス情報データベース33から、前記の抽
出した特異点の周辺、例えば、前後1時間においてのメ
ンテナンス実施履歴、例えば、「部品装着手段の搬送系
エラー対策調整を行った」、「ノズルフィルターを交換
した」、「カセットの点検精度再調整をした」等を抽出
し、且つ、これらのメンテナンスを実施した場合の、前
記の抽出した特異点の変化、例えば、メンテナンスの結
果、「不良が減少した」、「不良が増加した」、「変化
なし」等を確認して、ステップ#4に進む。
【0061】ステップ#4において、関連分析部15
は、設備品質情報データベース35から、前記の抽出し
た特異点の周辺、例えば、前後1時間において発生した
内容、例えば、「部品吸着不良率が一定レベルを越え
た」、「製品認識不良率が一定レベルを越えた」等を抽
出し、ステップ#5に進む。
【0062】ステップ#5において、関連分析部15
は、前記の抽出した同一の品質変化点(特異点)毎に、
「同一トラブル」、「同一メンテナンス」、「同一設備
不良」の発生割合を演算し、ステップ#6に進む。
【0063】ステップ#6において、関連分析部15
は、前記の演算された発生割合を有為基準、例えば70
%、と比較し、有為基準以上であれば、その「同一トラ
ブル」、「同一メンテナンス」、「同一設備不良」が、
製品品質の品質変化点(特異点)に関連性がありと判断
して、ステップ#7に進み、有為基準未満であれば、そ
の「同一トラブル」、「同一メンテナンス」、「同一設
備不良」が、製品品質の品質変化点(特異点)に関連性
がないと判断し、ステップ#8に進む。
【0064】ステップ#7において、関連分析部15
は、「製品品質−トラブル」ルール18、「製品品質−
メンテナンス」ルール18、「製品品質−設備品質」ル
ール18を登録し、ステップ#8に進む。
【0065】ステップ#8において、関連分析部15
は、製品品質情報データベース32から、次の特異点を
抽出し、ステップ#2に戻る。
【0066】図7は、対策分析部16が、「製品品質−
トラブル」ルール18、「製品品質−メンテナンス」ル
ール18、「製品品質−設備品質」ルール18、「トラ
ブル−メンテナンス」ルール18、「設備品質−メンテ
ナンス」ルール18に基づいて、製品品質情報22と、
設備トラブル情報21と、設備品質情報25とから、
「メンテナンス指示」又は「アクション指示」を決定す
るアルゴリズムを示すフローチャートである。
【0067】記憶手段14は、定期的に、設備トラブル
情報収集手段11と、製品品質情報収集手段12と、オ
ペレータが操作するキーイン手段13によって、設備ト
ラブル情報21、製品品質情報22、メンテナンス情報
23、メンテナンス結果情報24、設備品質情報25の
入力を受けて記憶している。
【0068】製品品質に特異点、例えば、製品品質が急
激に上昇又は下降した、或いは、緩やかに上昇又は下降
傾向にある、或いは、短期間に急激な上昇・下降を繰り
返している等が発生した場合、又は、トラブル、例え
ば、ノズル切替えエラーが発生した場合、又は、設備品
質不良、例えば、吸着不良率が基準値を越えた場合に、
対策分析部16が、どの「製品品質−メンテナンス」ル
ール18、「トラブル−メンテナンス」ルール18、
「設備品質−メンテナンス」ルール18に当てはまるか
を検索して、メンテナンス項目、例えば、カセットの点
検再調整をしなさい、ノズルを清掃しなさい、フィルタ
を交換しなさい等のメンテナンス項目を決定し、表示手
段17に伝え、表示手段17がこのメンテナンス項目を
表示する。
【0069】図8は、上記のメンテナンス指示内容を示
す図である。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、収集記憶された製品品
質情報と、メンテナンス情報と、メンテナンス結果情報
とから、実施すべきメンテナンス指示を的確に表示でき
るので、オペレータは、メンテナンスによる対策が必要
な場合に、前記指示によって、即時に、対策を実施し、
不良の拡大を即時に防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実装基板生産システムの一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の要部の詳細を示すブロック図である。
【図3】図1のトラブル−メンテナンスの内容を示す図
である。
【図4】図1と図2における「トラブル−メンテナン
ス」ルールを決定するアルゴリズムを示すフローチャー
トである。
【図5】図1と図2における「設備品質−メンテナン
ス」ルールを決定するアルゴリズムを示すフローチャー
トである。
【図6】図1と図2における「製品品質−トラブル」ル
ールと「製品品質−メンテナンス」ルールと「製品品質
−設備品質」ルールとを決定するアルゴリズムを示すフ
ローチャートである。
【図7】図1と図2におけるメンテナンス指示のアルゴ
リズムを示すフローチャートである。
【図8】図1と図2におけるメンテナンス指示の内容を
示す図である。
【図9】従来例の実装基板生産システムの構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 半田印刷部 2 部品装着部 3 半田付け部 4 半田印刷手段 5 半田印刷検査手段 6 部品装着手段 7 部品装着検査手段 8 半田付け手段 9 半田付け検査手段 10 基板移送 11 設備トラブル情報収集手段 12 製品品質情報収集手段 13 キーイン手段 14 記憶手段 15 関連分析部 16 対策分析部 17 指示手段 18 予測・推定ルール 21 設備トラブル情報 22 製品品質情報 23 メンテナンス情報 24 メンテナンス結果情報 25 設備品質情報 31 設備トラブル情報データベース 32 製品品質情報データベース 33 メンテナンス情報データベース 35 設備品質情報データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 康弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−35745(JP,A) 特開 平5−7100(JP,A) 特開 平4−161823(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/34 H05K 13/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設備の品質の管理に関する設備品質情報
    を収集する設備品質情報収集手段と、 設備において実施したメンテナンスに関するメンテナン
    ス情報、設備において実施したメンテナンスの結果に関
    するメンテナンス結果情報、および前記収集した設備品
    質情報を記憶する記憶手段と、 記憶手段が記憶している設備品質情報と、メンテナンス
    情報と、メンテナンス結果情報とから、各設備品質の管
    理項目毎に、メンテナンスの有効性について確認し、有
    効性が確認されたものについて「設備品質―メンテナン
    ス」ルールを作成する関連分析部と、 入力した設備品質情報と、関連分析部が作成した「設備
    品質―メンテナンス」ルールとに基づいて実施すべきメ
    ンテナンス指示を出力する対策分析部と、 対策分析部が出力したメンテナンス指示を表示する指示
    手段とを、 有することを特徴とするメンテナンス指示システム。
  2. 【請求項2】 基板のランドに半田を印刷する半田印刷
    手段と前記半田印刷の状態を検査する半田印刷検査手段
    とを有する半田印刷部と、前記の印刷された半田の所定
    位置に部品を装着する部品装着手段と前記部品の装着状
    態を検査する部品装着検査手段とを有する部品装着部
    と、前記印刷された半田を溶融硬化して半田付けする半
    田付け手段と前記半田付けの状態を検査する半田付け検
    査手段とを有する半田付け部とを備えた実装基板生産シ
    ステムにおいて、請求項1記載のメンテナンス指示シス
    テムを備え、設備品質情報が、半田印刷部と部品装着部
    と半田付け部のいずれかの設備の品質を管理する情報に
    関するものであり、メンテナンス情報が、半田印刷部と
    部品装着部と半田付け部のいずれかで実施したメンテナ
    ンスに関するものであり、メンテナンス結果情報が半田
    印刷部と部品装着部と半田付け部のいずれかで実施した
    メンテナンスの結果に関するものである実装基板生産シ
    ステム。
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