JP3441079B2 - タバコの低滞留時間再乾燥用方法及び装置 - Google Patents

タバコの低滞留時間再乾燥用方法及び装置

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    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B3/00Preparing tobacco in the factory
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    • A24B3/10Roasting or cooling tobacco

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  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はストリップタバコの処理に関し、特にタバコ
処理工場におけるストリップタバコの迅速乾燥、冷却及
び再整による処理に関する。
背景技術 タバコ葉素材の再乾燥は通例、タバコ素材特にバーリ
ータバコ(オハイオ、ケンタッキー両州特産の薄葉タバ
コ)の処理において、紙巻きタバコに使用する前で且つ
重いさや材を施した後に行われている。タバコ葉素材の
再乾燥においては、タバコの水分含有量の制御が、それ
以後の処理に必要なタバコ葉素材の固有な水分含有量の
厳しい要求に基づく追求目標である。乾燥を含むタバコ
素材の処理は、処理コストを低く抑えると共に、製造工
場で処理に必要なスペースを最小とするために高速で行
われるのが好ましく、またタバコ葉素材の処理の各工程
では、タバコが一定の水分含有量に保たれる必要があ
る。さらに、タバコ素材を乾燥する際の時間、温度及び
湿度が、処理後のタバコの化学組成及び風味に影響を及
ぼす。乾燥前、ストリップタバコは通例ほぼ30%の水分
含有量を有している。乾燥後、水分含有量は5%程度に
低くなり、タバコは非常に脆くなって、その後の処理中
にタバコ葉が破損を生じやすくなる。タバコ葉の破損
は、乾燥後のタバコ葉の水分含有量がほぼ5%のとき特
に顕著である。また、タバコ葉の化学的組成及び本質的
な風味が最適となるためには、乾燥後の水分含有量が約
5%の理想含有量に厳密に制御されねばならない。そし
てこの水分含有量の厳密な制御は、タバコ葉の破損、水
分含有量及び化学的組成の変動を最小限にして行われな
ければならない。タバコ葉のかかる破損あるいは劣化
は、再整工程でタバコ葉素材に水分を付加することによ
って軽減される。タバコ葉の再湿もしくは再整は、タバ
コ葉素材の水分含有量をほぼ15%に高め、タバコ葉がそ
れ以上劣化せずにさらに処理可能になると共に、タバコ
葉素材がその後の処理に最適な水分含有量を保つように
している。再整工程は通例、回転シリンダ内でタバコを
転がしながら、水、蒸気あるいはそれら両方を用いてな
される。しかしこの再整工程は、タバコ製品にさらに損
傷をもたらすことが多い。このように、タバコ素材を乾
燥、冷却及び再整するための方法及び装置は非常に重要
である。
通例、ストリップタバコの乾燥はエプロン乾燥器を用
いて行われている。エプロン乾燥器では、タバコが上に
載せられた搬送手段の下方から空気が吹き付けられ、乾
燥空気はタバコ製品の上方から排気される。Franklinら
に発行された米国特許第3,224,452号は、3つのゾーン
を用いたエプロン乾燥器を教示しており、少なくとも2
つのゾーンに圧力検知手段を設けることによって、各ゾ
ーンの圧力を均等化することを意図している。圧力は各
ゾーン内でブラストゲートを用いて均等化されるが、こ
の設計は高速の処理装置を提供するのには非効率である
ことが明らかとなっている。さらに前記米国特許の装置
は、各ゾーン内で等しい圧力を保証するため、ゾーン間
での圧力の漏れを防ぐことを教示している。処理条件を
変化させたり、迅速な再乾燥及び再整を行うための方法
または装置を生み出すことは試みられていない。あるい
は、一部の乾燥器は乾燥ゾーンを有しており、乾燥ゾー
ンの上方からタバコ素材及び搬送装置を通って吹き付け
られ、乾燥器の底から排気される。一般に拡散板が搬送
手段内に設けられ、上昇気流のゾーン内でエプロンコン
ベヤを横切る空気流を均一化している。この種の乾燥器
は本来的に高い水分変動を有しており、そのためかかる
乾燥器で処理されたタバコは風味及び品質の変動を蒙り
やすい。
さらに、タバコの乾燥及び再整の行われる速度が、処
理したタバコの総コスト及び化学的組成に直接影響を及
ぼす。紙巻きタバコの製造プロセスで用いる前のタバコ
の乾燥、冷却及び再整は、通例20から40分の範囲で行わ
れる。タバコ素材の調整に必要な時間は長い。乾燥工程
において、タバコはジグザグ状の空気流路にタバコを通
すか、空気流を介してタバコを転がすか、あるいは空気
ジェット流上にタバコを通すことによって処理されるか
らである。ジグザグ状の空気流路にタバコを通す方法
は、衛生上の問題、詰まりの問題、及びその他の空気流
路の問題を生じ、これらの問題を頻繁に解決しなければ
ならない。空気ジェット流上にタバコを通す方法も、タ
バコ床の乾燥に大きな変動を生じる。このような乾燥の
不一致は、製造ラインに沿って移動するにつれ、タバコ
の一部の部分は適切は温度に保持される一方、他の部分
は保持されないという処理上の問題を引き起こす。さら
に、タバコの化学的組成は、タバコが異なる水分含有量
に乾燥されると異なってくる。すなわち、タバコ素材を
適切且つ均一に乾燥するためには、多大の時間を要す
る。
タバコの再整に関連して、さらに別の問題も存在す
る。タバコに付与される水分が特定の地点においてだけ
施されると、タバコ床の一部の領域が他の領域より高い
水分含有量を有することになり、タバコの特性を変化さ
せる。そのためタバコの乾燥及び再整は、2つの異なる
サンプルに大きな差異を生じることなく、しかも処理時
間を最小に保ちつつ行うことが必要である。
特に、タバコ素材の乾燥は、タバコにおけるピラジン
の発生に直接影響を及ぼす。乾燥プロセスを乾燥速度及
び温度について変化させれば、タバコ中のピラジンのレ
ベルに影響を及ぼし、風味及び香気など処理後のタバコ
素材の実質的な性状に影響を与える。従って、乾燥プロ
セスの変化がタバコの組成を変化させてはならない。タ
バコの組成は、ピラジン及びその他の構成要素に関与し
ているからである。
発明の要旨 本発明は、処理中におけるタバコの劣化を最小としつ
つ、低滞留時間でストリップタバコ素材を再乾燥、冷却
及び再整する方法を提供する。本発明は、処理されるタ
バコ素材床の全体にわたって乾燥及び湿化を均一に分布
させると共に、タバコの乾燥、冷却及び再整を完了させ
るのに限られた短い時間を要するだけである。さらに本
発明は、短時間に且つ極めてわずかなフロアスペースで
処理される大量のタバコを迅速に乾燥し再整する一方、
タバコの取り扱い損傷も最小に保持する手段を提供す
る。
本発明の方法は、流動床技術を利用した低滞留時間乾
燥からなるものであり、非常に短い処理時間でよく、合
計の滞留時間が従来の再乾燥技術で必要だった乾燥時間
の約10%である。タバコ素材を再乾燥するために、タバ
コ床がベルトコンベヤ上に形成される。タバコ床は5つ
の乾燥ゾーンを通過し、各ゾーンはタバコの上方から圧
力プレナムを介して吹き付けられる加熱空気を用いてタ
バコを乾燥する。各乾燥ゾーンにおいては、加熱空気が
タバコの上面に向かって差し向けられると共に、タバコ
の小片が乾燥器を介して循環するのを防いでいる。次い
でタバコは冷却器に搬送され、そこで周囲空気がタバコ
素材に対して下方に差し向けられることで、加熱された
タバコが冷却される。タバコ素材はその後再整器に搬送
され、そこで適切な水分含有量となるようにタバコは再
び湿らされる。
本発明の方法はより詳しくは、ストリップタバコを積
送器からベルトコンベヤ上に所定の床厚さで送り込むこ
とを含む。タバコは乾燥器を通過し、そこで加熱空気が
200゜F(93.3℃)から280゜F(137.8℃)の間の温度で
タバコに吹き付けられる。タバコは約5%の水分含有量
に乾燥される。次いでタバコは、周囲空気を用い約80゜
F(26.67℃)に冷却される。その後タバコは、登り傾斜
に沿った振動搬送を利用し、蒸気トンネルに通されて再
整される。蒸気トンネル(再整器)の出口において、タ
バコは、紙巻きタバコの充填作業に用いるのに必要な水
分含有量である約15%の水分含有量を呈する。タバコが
処理プロセス内に存在する総時間は、わずか約2分であ
る。
結局のところ本発明は、加熱空気を用い複数の流動床
乾燥器内でタバコを乾燥すること;周囲空気を用い流動
床冷却器内で前記タバコを冷却すること;及び蒸気トン
ネル内で前記タバコを再整し、前記タバコの水分含有量
を高めることを含む。
図面の簡単な説明 添付の図面を参照した以下の説明によって、本発明の
より明解な理解が得られるであろう。尚図面中、同じ番
号は同じ部分を示している: 図1はタバコを乾燥、冷却及び再整する処理装置の一
例図; 図2は低滞留時間でタバコを乾燥、冷却及び再整する
のに必要な処理を示すブロック図; 図3は流動床の正面図で、処理されるタバコへ向かう
空気を示す; 図4は再整器の斜視図;及び 図5は乾燥中におけるタバコ内でのピラジンの生成を
表す図である。
好ましい実施例の詳細な説明 ストリップタバコを低滞留時間で乾燥、冷却及び再整
する本発明の処理装置10の好ましい実施例が、図1に概
略的に示してある。ストリップタバコ12は、図示してな
い積送器(バルカー)から、連続式のコンベヤベルト14
上に給送される。タバコ12は、ベルト14の断面方向全体
に沿って、約3インチの一定の深さでベルト14上に置か
れる。ベルト14が乾燥器38の複数の乾燥/加熱ゾーンの
各々を介してタバコを通過させ、これらの乾燥/加熱ゾ
ーンはそれぞれ22、24、26、28及び30の参照番号を付し
たゾーン1、ゾーン2、ゾーン3、ゾーン4及びゾーン
5として示してある。乾燥器38は、タバコを適確に処理
可能であると共に、乾燥を細かく制御可能であるよう
に、独立に制御される別個の加熱ゾーンで構成されてい
る。各ゾーンは独立に制御でき、この制御は温度、プレ
ナム圧、及び排気空気流量の各因子を含む。乾燥プロセ
スの各ゾーンは、既知の流動床技術を用いてタバコ12を
乾燥するものであり、そのような乾燥器の一例はWolver
ine社製の「ジェットゾーン流動床」である。各ゾーン2
2、24、26、28及び30は独立に制御され、図1に示すよ
うに独立の加熱空気導入口及び排気口を有している。乾
燥後タバコ12は、同じく流動床技術を用いた、加熱空気
を導入しない点を除き前述の「ジェットゾーン流動床」
ユニットと同様な冷却器32内に通される。タバコ12は周
囲の空気を用いて冷却され、再整に適切なタバコ12の温
度に低下される。冷却器32を出たタバコ12は、連続式の
コンベヤベルト14から蒸気/水床36へと移り、蒸気/水
床36は均一に分布され乾燥及び冷却がなされたタバコ12
を最小の取り扱い損傷で受け取る。蒸気/水床36はそれ
によって形成された緩衝落下領域を提供し、タバコ12は
再整器34を介した処理が始まる前にその緩衝落下領域へ
落下する。再整器34内では、乾燥されたタバコ12の床が
蒸気にさらされ、タバコ12の水分含有量を水分約15%の
適切なレベルに高める。わずかに上向きの傾斜角で振動
搬送を行うことで、タバコ12は再整器34の蒸気トンネル
40を通過する。これにより、乾燥且つ再湿されたタバコ
12は、それに損傷を与えるような機械的な取り扱いを全
く含まずに、再整器34を通過できる。
乾燥器38は前述したように、5つの独立の乾燥ゾーン
22、24、26、28及び30で構成され、連続式のベルトコン
ベヤ14がこれらのゾーンを通って通過する。ベルトコン
ベヤ14はタバコ12を、約3インチ(7.62cm)の深さ及び
7フィート(213.3cm)の幅で搬送する。コンベヤ14は
取り扱い損傷を最小とするために、乾燥ゾーン及び冷却
ゾーンの各々を通過する単一のコンベヤからなる。
タバコ12は図2に示すように、ほぼ30%の水分含有量
で積送器から乾燥器38へと入る。加熱空気50が図3に示
すように、各乾燥ゾーンの圧力プレナム52内へ、以下に
示す各圧力及び温度で強制的に送り込まれる: 次いで加熱空気50は、複数のジェット管54を通過せし
められ、毎分1000から3000フィート(3.4mから914.4m)
の間の速度でタバコ12に衝突する。前記圧力プレナム52
と流体連通したジェット管54は中空状で、約12インチ
(30.48cm)の長さである。ゾーン1の乾燥域22の圧力
プレナム52内における加熱空気50の温度は、約200゜F
(93.3℃)から280゜F(137.8℃)、好ましくは約220゜
F(104.4℃)である。前述したごとく乾燥器38の各ゾー
ンは独立に制御され、図1に示すようにそれぞれ固有の
加熱空気の導入口と排気口を有している。
連続式のコンベヤベルト14は、タバコ製品12を乾燥器
38全体を介して、約1.3フィート/秒(39.62cm/秒)の
速度で搬送する。参照番号24、26、28及び30で表した乾
燥ゾーン2、3、4及び5は、約200゜F(93.3℃)から
280゜F(137.8℃)、好ましくは約240゜F(115.56℃)
の空気温度を用い、加熱空気50を前記した規定の各圧力
で、圧力プレナム52を介して送り込む。各乾燥ゾーンに
与えられる温度を異ならせてあるのは、タバコ葉の乾燥
を高温で行った場合に生じるさや材の効果及び葉材の巻
きを最小にするためである。タバコ12の乾燥器38内にお
ける合計滞留時間は、わずか約60秒である。乾燥器38は
長さが約80フィート(24.38m)で、幅は前述したように
7フィート(2.13m)である。タバコ12は乾燥器38の入
口で、約30%の水分含有量である。乾燥器38をでると
き、タバコ12は均一に約5%の水分含有量に乾燥されて
おり、それに要する時間は同じタバコを市販の標準型エ
プロン乾燥器で乾燥した場合のほぼ10%である。
図3に示したように、乾燥ゾーン22、24、26、28及び
30は、圧力プレナム52と流体連通した複数のジェット管
54を有している。ジェット管54は、タバコ12に加わる外
乱を最小としながらタバコ床12へ向けて加熱空気を下方
に流入せしめ、タバコ床の全体にわたってタバコを一様
に乾燥させると共に、床深さの全体にわたって水分含有
量に偏差が生じるのを防いでいる。ピラジンの発生、あ
らい蒸発物の除去、及びタバコ葉の加工性改善の観点か
ら、タバコ素材は適確に乾燥する必要がある。乾燥が不
適確だとさや材を硬化させまた葉材の巻きを引き起こす
ため、タバコ素材の乾燥は、本プロセスの前に施される
重いさや材の乾燥に基づき厳密にモニターされねばなら
ない。
図3に示すように、ジェット管54に通される加熱空気
50は、戻しチャンネル58と59を経由し、各乾燥ゾーン2
2、24、26、28及び30並びに冷却ゾーン32で循環され
る。乾燥されたタバコ素材12が各乾燥域の排気戻しチャ
ンネル58と59へ入り込まないように、各ゾーン毎に導入
及び排気両ファンのバランスを取っておく必要がある。
加熱空気50は圧力プレナム52内に与えられ、複数のジェ
ット管54から空気の強制送り込みがなされる。そして加
熱空気50は、高速で移動するタバコ12の移動床に対して
向かわされる。次いで、加熱空気50は図3に示した側方
の両排気チャンネル58と59を上昇して戻り、それぞれ独
立の乾燥ゾーン内で循環される。空気は乾燥または冷却
ゾーン内で循環され、閉じた系を形成しているため、導
入及び排気両ファンを調整することで容易にバランスを
取ることができる。タバコ素材を必要なレベルへ適切に
乾燥させるのに、タバコ床12は乾燥器38内に非常に短い
時間滞留すればよく、通例ほぼ60秒である。
乾燥プロセスの結果として、ピラジンがタバコ内に発
生する。発生するピラジンの量は、タバコが乾燥される
温度と合計の乾燥時間に直接関連している。タバコ内に
おけるピラジンの形成は、喫煙素材の風味及び実質的な
嗜好度に影響を及ぼす。そのため、タバコ内でのピラジ
ンの化学的組成がプロセスを経ても一定に保たれるよう
に、タバコの乾燥は厳密に分析されねばならない。図5
は、異なる乾燥温度を用いた場合におけるピラジンの形
成を示すグラフである。タバコ12を乾燥器38によってほ
ぼ248゜F(120℃)の空気温度で乾燥させると、ピラジ
ンの総含有量にほとんどもしくは全く差異は生じない。
ピラジンの形成は合計の乾燥時間を変えても影響を受け
るので、合計の乾燥時間もさらに制御しなければならな
い。本発明の方法によれば、約248゜F(120℃)で乾燥
させることによって、乾燥時間が数分以上から90秒に減
少する一方、ピラジンの形成はほぼ一定のままである。
すなわち、ここに記述したような方法及び装置を用いる
ことで、合計乾燥時間の短縮が達成されると同時に、タ
バコを一様に約5%の水分含有量にする再乾燥が達成さ
れる。
乾燥器38を通過した後、タバコは約5%の水分含有量
を有している。このように低い水分含有量であるため、
タバコは損傷及び破損を受けやすく、従ってその取り扱
いは最小限に抑えなければならない。また、最終的な巻
きタバコ製品におけるタバコの必要な水分含有量は約15
%なので、タバコ12は巻きタバコの生産に用いる前に再
び湿らせなければならない。この作業を行うために、タ
バコ12は、図3に示したのと同じジェット管54を用いた
冷却器32に通される。しかし、冷却器32で用いられる空
気52は周囲温度、つまり75゜F(23.8℃)であり、タバ
コ床12内のタバコをほぼ80゜F(26.6℃)に冷却する。
タバコ12の冷却器12内における合計滞留時間は約15秒
で、タバコを適切な温度へ低下させるのにわずか約20フ
ィート(6.1m)の処理長さがあればよい。
その後タバコは、タバコの水分含有量を適切なレベル
に上昇させるために、つまり5%の水分含有量からほぼ
15%の水分含有量にするために再整段へと進む。タバコ
がコンベヤ14から再整器34の蒸気トンネル40内へと移れ
るように、過渡的な蒸気床36が設けられている。この移
送ステーション36は蒸気/水床からなり、タバコをコン
ベヤ14から蒸気トンネル40内に受け取る。コンベヤ14と
移送ステーション36との間の高さの差は、約42インチ
(106.7cm)である。再整器34の入口部には、独立の圧
力源によって蒸気または水のブランケットが設けられて
おり、タバコ素材12の落下を緩衝すると共に、製品の劣
化を最小に保ちつつ、高密度の初期湿化ゾーンを提供し
ている。この落下ゾーン/蒸気ブランケットの領域34
は、蒸気トンネル40の導入部に位置している。蒸気また
は水の供給源は、前述したように独立のヘッダーの下に
あり、蒸気トンネル40とは独立に制御可能である。また
その地点では、再整器34の振動搬送系が作用し、タバコ
素材12を蒸気トンネル40を通じわずかな登り勾配に沿っ
て前進させる。図4に示した蒸気トンネル40は、床60、
側壁64と66、及びこれら床60と側壁64、66に形成され、
蒸気源と直接連通した複数の噴霧器62から構成されてい
る。蒸気トンネルは、COMAS製の蒸気トンネル調整ユニ
ットなどが使える。再整器34は約2.5゜の上向き角度に
保持され、タバコ床を前記と同じく約3インチ(7.62c
m)の深さで、振動搬送を利用し床60に沿って移動せし
める。蒸気トンネル40で使われる複数の噴霧器62は水分
の微細な霧を与え、どのサンプル領域でも大きな偏差を
生じることなく、タバコ床の水分レベルを均一に上昇さ
せる。蒸気トンネル40は長さ約20フィートで、幅は乾燥
器38及び冷却器32の幅と一致した7フィートである。タ
バコ12の再整器34内における合計の滞留時間は、わずか
約15秒である。再整器34を出る時点でのタバコの水分含
有量は、全体にわたって一様に15%である。
本発明の好ましい実施例の装置10、つまり乾燥器、冷
却器及び再整器は、約120フィート(36.6m)の全長と、
7フィート(2.13m)の幅を有する。本発明の方法及び
装置の取り扱い容量は、再整器の出口においておよそ1
4,000ポンド(6350.4kg)/時間である。乾燥器、冷却
器及び再整器におけるタバコの合計滞留時間は、約90秒
である。この点は、約20分の合計滞留時間を必要とし、
200フィート(60.96m)以上の長さにわたって延び、再
整器の出口で約10,000ポンド(4356kg)/時間を有する
従来の乾燥器及び再整器と比べて顕著な改良である。
上記の詳細な説明は発明の理解を明瞭にする事を主な
目的として記されたものであり、各種の変更が本開示を
読むことによって当業者には自明であると共に、発明の
精神もしくは添付の請求の範囲に記載の範囲を逸脱する
ことなく可能であるため、本開示から不必要な制限が解
されるべきでない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケヴィン アール コーテ アメリカ合衆国 ジョージア州 31210 メーコン シュアリー レーン 150 (56)参考文献 特開 昭60−133864(JP,A) 米国特許4177576(US,A) 米国特許3224452(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A24B 3/04,3/10

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タバコを迅速に乾燥、冷却及び再整する方
    法において、 前記タバコを連続状のコンベヤベルト上に所定の床厚で
    積載する工程; 前記コンベヤベルト上の前記タバコを、加熱空気を用い
    た流動床の乾燥器を通して搬送する工程; 前記コンベヤベルト上の前記タバコを、周囲空気を用い
    た流動床の冷却器を通して搬送する工程; 前記タバコを振動コンベヤを有する蒸気トンネルに転送
    する工程;及び 前記タバコを前記蒸気トンネル内で再整する工程; を有し、 前記タバコを前記乾燥器を介して搬送する工程が更に、 第1の所定温度に加熱された空気を第1の加熱ゾーン内
    に差し向ける工程; 前記空気を前記第1の加熱ゾーン内で循環させる工程; 第2の所定温度に加熱された空気を、前記第1の加熱ゾ
    ーンから複数の下流加熱ゾーン内に差し向ける工程; 前記空気を前記複数の下流加熱ゾーン内で循環させる工
    程; 前記タバコの水分含有量を約5%に減少する工程;及び 前記タバコの温度を約240゜F(約116℃)に上昇させる
    工程; を有する方法。
  2. 【請求項2】前記タバコの前記所定の床深さは約3イン
    チ(7.6cm)である請求の範囲第1項の方法。
  3. 【請求項3】前記タバコは約1.3フィート(39.6cm)/
    秒の速度で前記乾燥器及び前記冷却器を通して搬送させ
    る請求の範囲第1項の方法。
  4. 【請求項4】前記第1の所定温度は約220゜F(104.4
    ℃)である請求の範囲第1項の方法。
  5. 【請求項5】前記第2の所定温度は約240゜F(115.56
    ℃)である請求の範囲第1項の方法。
  6. 【請求項6】前記第1の加熱ゾーン及び前記複数の加熱
    ゾーン内の前記空気が閉じた系内に含まれている請求の
    範囲第1項の方法。
  7. 【請求項7】前記タバコの前記冷却はさらに: 周囲空気を前記タバコに差し向けること; 前記空気を前記冷却器内で循環させること;及び 前記タバコの温度を約80゜F(26.6℃)に低下させるこ
    と; を含む請求の範囲第1項の方法。
  8. 【請求項8】前記タバコの前記再整はさらに: 振動式コンベヤを用い、前記タバコを前記蒸気トンネル
    を通して搬送すること; 蒸気を複数の供給源から前記蒸気トンネル内に注入する
    こと;及び 前記タバコの水分含有量を約15%に上昇させること; を含む請求の範囲第1項の方法。
  9. 【請求項9】葉脈切除タバコを迅速に乾燥、冷却及び再
    整する装置において、 複数の個々に制御される加熱ゾーンを有するタバコ乾燥
    器; 冷却ゾーンを有するタバコ冷却器; 前記タバコ乾燥器及び前記タバコ冷却器を貫いて延びた
    連続状のコンベヤベルト; 前記連続状コンベヤの端部に位置した蒸気床移し替え領
    域; 内部を貫いて形成された蒸気トンネルを有する再整器;
    及び 前記蒸気床移し替え領域に隣接し、前記再整器を貫いて
    延びた振動コンベヤ; を備え、 前記乾燥器が更に、 前記タバコを約220゜F(約104℃)に加熱された高圧空
    気にさらす第1の加熱ゾーン; 前記タバコを約240゜F(約116℃)に加熱された高圧空
    気にさらす第2の加熱ゾーン; 前記タバコを約240゜F(約116℃)に加熱された高圧空
    気にさらす第3の加熱ゾーン; 前記タバコを約240゜F(約116℃)に加熱された高圧空
    気にさらす第4の加熱ゾーン;及び 前記タバコを約240゜F(約116℃)に加熱された高圧空
    気にさらす第5の加熱ゾーン; を備えている装置。
  10. 【請求項10】前記振動式コンベヤ(60)は2.5゜の上
    向き傾斜面を形成している請求の範囲第9項の装置。
  11. 【請求項11】前記乾燥器(38)はさらにタバコ素材の
    流動床を生成している請求の範囲第9項の装置。
  12. 【請求項12】前記加熱ゾーンの各々は前記加熱空気を
    循環させる手段(58、59)を含む請求の範囲第9項の装
    置。
  13. 【請求項13】前記冷却器(32)はさらに、前記タバコ
    (12)を上方からの高圧周囲空気にさらす手段を含む冷
    却ゾーンを備えている請求の範囲第9項の装置。
  14. 【請求項14】前記連続式コンベヤ(14)は約1.5フィ
    ート(39.6cm)/秒の速度で作動する請求の範囲第9項
    の装置。
  15. 【請求項15】前記再整器(34)はさらに: 底部搬送面(60); 第1及び第2の側壁(64,66);及び 蒸気源と流体連通した複数の噴霧器(62)で、前記底部
    搬送面と前記第1及び第2の側壁に形成された複数の噴
    霧器; を備えている請求の範囲第9項の装置。
  16. 【請求項16】前記振動式コンベヤは約1.5フィート(3
    9.6cm)/秒の速度で前記タバコを移動する請求の範囲
    第9項の装置。
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