JP3440640B2 - 音間検出回路 - Google Patents

音間検出回路

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JP3440640B2 JP18575595A JP18575595A JP3440640B2 JP 3440640 B2 JP3440640 B2 JP 3440640B2 JP 18575595 A JP18575595 A JP 18575595A JP 18575595 A JP18575595 A JP 18575595A JP 3440640 B2 JP3440640 B2 JP 3440640B2
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進作 福田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、オ−ディオ
機器に設けられ、音間を検出する音間検出回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】オ−ディオ機器には、たとえば、曲と曲
との間(以下音間という)を検出するために、音間検出
回路が設けられている。通常、この種の音間検出回路
は、検波回路によって検波された音声信号がコンパレ−
タ(比較回路)によって、あらかじめ設定された参照電
と比較され、比較の結果により、音声信号の有無を判
断し、音間の無信号の部分を検出する構成になってい
る。
【0003】図4はこの種の音間検出回路の一例を示す
従来の音間検出回路の回路図である。図4においては、
ADAは加算アンプ、TL ,TR はLチャンネルとRチ
ャンネル音声信号の入力端子、AMP1は演算増幅器
(以下単に増幅器という)、R1 〜R4 は内部抵抗素子
をそれぞれ示している。VR は加算アンプADAのオフ
セット電圧、LPFはロ−パスフィルタ、HPFはハイ
パスフィルタ、AMP2ははハイパスフィルタHPFに
おける増幅器、R5 は内部抵抗素子、RH1,RH2
H1,CH2は外部抵抗素子および外部容量素子、DET
は検波回路、TD は検波回路DETの出力端子、RD
D は検波回路DETの外部抵抗素子および外部容量素
子、COMPはコンパレ−タ、AMP3はコンパレ−タ
COMPを構成する動入力型増幅器、Vref はコンパ
レ−タの参照電圧、INVはインバ−タ、TR は出力抵
抗素子の接続端子、TOUT は音間検出回路の出力端子、
OUT はプルアップ抵抗素子をそれぞれ示している。さ
らに、1,2はコンパレ−タCOMPの入力端子、この
うち、1は非反転入力端子+、2は反転入力端子−、3
はコンパレ−タCOMPの出力端子、4は接地線、5は
電源電圧VCCの供給線をそれぞれ示している。
【0004】図4に示すように、音間検出回路は直列に
接続されている加算アンプADA、ロ−パスフィルタL
PF、ハイパスフィルタHPF、検波回路DET、コン
パレ−タCOMPおよびインバ−タINVにより構成さ
れている。加算アンプADAは増幅器AMP1、内部抵
抗素子R1 ,R2 ,R3 ,R4 、定電圧源VR より構成
され、ハイパスフィルタHPFは増幅器AMP2、内部
抵抗素子R5 、外部抵抗素子RH1,RH2および外部容量
素子CH1,CH2により構成されている。検波回路DET
は、検波部と外部抵抗素子RD および外部容量素子CD
により構成されている。コンパレ−タCOMPは、増幅
器AMP3および参照電圧Vre f を供給する定電圧源V
r により構成されている。
【0005】ここで、図4に示す音間検出回路図を参照
しながら、この回路の動作を説明する。図4に示す構成
においては、まず、加算アンプADAの入力端子TL
よびTR に、キャリア周波数fo の高周波信号にバイア
スされたチャンネルLおよびチャンネルRの音声信号が
それぞれ入力され、内部抵抗素子R1 ,R2 を通して増
幅器AMP1の非反転入力端子+に入力され、定電圧源
R の電圧が内部抵抗素子R4 を通して増幅器AMP1
の反転入力端子−に入力される。すなわち、この加算ア
ンプADAにおいて、チャンネルLおよびチャンネルR
の音声信号が増幅器AMP1によって加算されて、さら
に定電圧源VR に基づいたオフセット電圧が加算され、
次段のロ−パスフィルタLPFに出力される。
【0006】ロ−パスフィルタLPFにおいて、加算さ
れたチャンネルLおよびチャンネルRの音声信号の高周
波成分が除去されて、低周波成分のみが次段のハイパス
フィルタHPFに出力される。
【0007】ハイパスフィルタHPFにおいて、加算さ
れたチャンネルLおよびチャンネルRの音声信号の低周
波成分が除去される。したがって、ロ−パスフィルタL
PFおよびハイパスフィルタHPFによって、加算され
たチャンネルLおよびチャンネルRの音声信号の低周波
成分および高周波成分がともに除去され、中間帯域の周
波数成分だけが次段の検波回路DETに出力される。
【0008】検波回路DETにおいて、交流バイアスの
ための高周波成分が除去され、音声信号のレベルに応じ
た直流信号VD のみが取り出される。そして、取り出さ
れた直流信号VD がコンパレ−タCOMPの入力端子1
(非反転入力端子+)に入力される。コンパレ−タCO
MPの他方の入力端子2(反転入力端子−)には、参照
電圧Vref が入力されるため、検波回路DETにより入
力された音声信号のレベルに比例する直流信号VD と参
照電圧Vref とが比較される。このため、音声信号のレ
ベルに比例する直流信号VD のレベルが参照電圧Vref
のレベルより大きければ、コンパレ−タCOMPの出力
端子3にハイレベルの信号が出力され、この信号がイン
バ−タINVを通して、ロ−レベル信号となり、音間検
出回路の出力端子TOUT に出力される。
【0009】一方、音声信号に比例する直流信号VD
レベルが参照信号Vref のレベルより小さければ、コン
パレ−タCOMPの出力端子3にロ−レベルの信号が出
力され、この信号がインバ−タINVを通して、ハイレ
ベルの信号となり、音間検出回路の出力端子TOUT に出
力される。
【0010】上述のように、音間検出回路の出力端子T
OUT にハイレベルの信号が現れるとき、コンパレ−タC
OMPの入力端子1に入力された直流信号VD のレベル
がコンパレ−タCOMPの入力端子2に入力された参照
信号Vref のレベルより低い、すなわち、音声信号のレ
ベルが低いあるいは音声信号がないと考えられる。これ
によって、音間検出回路の出力端子TOUT にハイレベル
の信号が現れるとき音間であると判断できる。
【0011】上述のように、図4に示す音間検出回路の
出力端子TOUT の出力信号レベルをモニタ−することに
より、音間の検出が実現できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の音間検出回路においては、ハイパスフィルタHPF
の中に、内部抵抗素子R5 が用いられている。一般的
に、内部抵抗素子R5 のバラツキが大きいため、ハイパ
スフィルタHPFの出力信号レベルが内部抵抗素子R5
のバラツキと同程度のバラツキを持っている。このた
め、検波回路DETの出力信号VD もバラツキを持ち、
コンパレ−タCOMPにおいて、バラツキのある信号電
圧VD が定電圧源Vr で与えられる参照電圧Vref と比
較された結果、コンパレ−タCOMPの出力信号に内部
抵抗素子のバラツキによる誤り信号を生じるおそれがあ
る。たとえば、音声信号レベルの低い区間が音間と間違
えられ、音間検出回路の出力端子TOUT に誤った信号が
出力されるという問題がある。
【0013】また、ハイパスフィルタHPFにおいて、
内部抵抗素子R5 の代わりに精度のよい外部抵抗素子を
使用することによって、内部抵抗素子R5 のバラツキに
よる影響をなくすことができるが、外部抵抗素子を接続
するために端子を増設する必要がある。
【0014】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、少ない端子数で、内部抵抗素子
のバラツキにより生じた音間検出回路の誤検出を抑制で
きる高精度の音間検出回路を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、入力された音声信号に基づいて、無音信
号領域を検出する音間検出回路であって、上記音声信号
を受けて、外部抵抗素子に依存する第1の電流を発生
し、当該第1の電流と第1の内部抵抗により第1の電圧
信号を発生するフィルタ回路と、第1の電圧信号を受け
て、その所定の域を抽出する検波回路と、第1の電流源
と第2の内部抵抗素子とにより第2の電圧を発生する参
照電圧発生回路を有し、当該参照電圧発生回路により発
生された第2の電圧と上記検波回路による検波信号とを
比較し、比較の結果に応じて音間を検出する比較回路と
を有する。
【0016】また、本発明では、上記比較回路の参照電
圧発生回路は、上記第2の内部抵抗素子に対して、上記
第1の電流源に並列に接続された第2の電流源を備え、
上記比較回路の出力信号に応じて、上記第2の電流源を
上記第2の内部抵抗素子に対して、選択的に接続する制
御回路を有する。
【0017】
【作用】本発明によれば、フィルタ回路においては精度
の高い外部抵抗素子に依存する第1の電流が発生され、
当該第1の電流とバラツキのある第1の内部抵抗素子に
よって、第1の電圧信号が発生され、後段の検波回路に
出力される。検波回路においては、入力された第1の電
圧信号の直流成分に応じた電圧信号が検出され、後段の
比較回路の一方の入力端子に入力される。比較回路の他
方の入力端子に、第1の電流源と第2の内部抵抗素子と
により発生された参照電圧としての第2の電圧が入力さ
れる。ここで、第1および第2の内部抵抗素子が同種の
内部抵抗素子によって構成されるため、第1および第2
の内部抵抗素子が同様なバラツキを持つ。しかし、たと
えば、比較回路は差動入力型の増幅器により構成される
ため、第1および第2の内部抵抗素子のバラツキの影響
が互いに相殺され、比較回路の出力は、第1および第2
の内部抵抗素子のバラツキに全く影響されず、高精度な
出力が得られる。
【0018】また、本発明によれば、比較回路におい
て、第1の電流源と並列に、第2の電流源および比較回
路の出力信号に応じた制御信号を出力する制御回路が設
けられている場合、比較回路の出力信号に応じて、第2
の電流源が第2の内部抵抗素子に対して、選択的に接続
される。これにより、安定したヒステリシス特性を比較
回路に与えることができる。
【0019】
【実施例1】図1は、本発明に係る音間検出回路の第1
の実施例を示す回路図である。図1に示すように、本第
1の実施例の音間検出回路は図4に示す従来例の音間検
出回路と同様に、直列に接続されている加算アンプAD
A、ロ−パスフィルタLPF、ハイパスフィルタHPF
a、検波回路DETa、コンパレ−タCOMPaおよび
インバ−タINVにより構成されている。
【0020】本第1の実施例の音間検出回路において、
加算アンプADAおよびロ−パスフィルタLPFは、従
来例と同様であるが、ハイパスフィルタHPFa、検波
回路DETaおよびコンパレ−タCOMPaは従来例と
は異なる構成になっている。以下、従来例と異なるハイ
パスフィルタHPFa、検波回路DETaおよびコンパ
レ−タCOMPaについてのみ、図1を参照しつつ、説
明を行う。
【0021】図1に示すように、ハイパスフィルタHP
Faは、増幅器AMP21,AMP22、外部抵抗素子
H1,RH2、外部容量素子CH1,CH2、カレントミラ−
回路CUR1 ,CUR2 および内部抵抗素子R5 により
構成され、電流出力型両波整流回路の特性を持ってい
る。外部抵抗素子RH1、外部容量素子CH1、増幅器AM
P21およびカレントミラ−回路CUR1 により、電流
出力型両波整流回路が構成される。さらに、この両波整
流回路は前段のロ−パスフィルタLPFにより出力され
た信号電圧に対して、低域信号成分を除去する、いわゆ
るハイパスフィルタの特性を持つ。
【0022】そして、カレントミラ−回路CUR1 によ
り、前段のロ−パスフィルタLPFの出力電圧に応じた
第1の電流IH1が発生される。この第1の電流IH1が内
部抵抗素子R5 に入力され、第1の電圧VH が発生さ
れ、後段の検波回路DETaに出力される。
【0023】さらに、この電流出力型両波整流回路によ
って得られた出力電流IH1が、精度の高い外部抵抗素子
H1および外部容量素子CH1に依存するため、バラツキ
がないものと考えられる。しかし、内部抵抗素子R5
はバラツキがあるため、内部抵抗素子R5 により発生さ
れた電圧VH には、内部抵抗素子R5 のバラツキに応じ
たバラツキを持つ。すなわち、内部抵抗素子R5 の抵抗
素子値がR5Vとすると、内部抵抗素子R5 で発生される
電圧VH が次式で与えられる。 VH =IH1・R5V …(4)
【0024】図1に示すハイパスフィルタHPFaに
は、上述の電流出力型両波整流回路と同様に、外部抵抗
素子RH2、外部容量素子CH2、増幅器AMP22および
カレントミラ−回路CUR2 により、もう一つの電流出
力型両波整流回路が構成される。そして、この二つの電
流出力型両波整流回路が同様な動作をすることがいうま
でもない。但し、ここで、外部抵抗素子RH2および外部
容量素子CH2の値を外部抵抗素子RH1および外部容量素
子CH1と異なった値に設定されるため、選択スイッチS
H によって、ハイパスフィルタHPFaの出力端子に
異なるレベルの出力電圧が得られる。
【0025】ハイパスフィルタHPFaによって、前段
のロ−パスフィルタLPFにより入力された電圧の低域
信号が除去され、内部抵抗素子R5 のバラツキにのみ影
響される電圧VH が得られる。さらに、電流出力型両波
整流回路によって、ハイパスフィルタHPFaの出力電
圧VH が前段のロ−パスフィルタLPFの出力電圧の直
流成分のオフセットに影響されない。
【0026】上述のハイパスフィルタHPFaの出力電
圧VH が、次段の検波回路DETaに入力される。図1
に示すように、この検波回路DETaはピ−クホ−ルド
回路によって構成されている。具体的に、検波回路DE
Taは増幅器AMP3、トランジスタTRD 、内部抵抗
素子R6 、外部抵抗素子RD および外部容量素子CD
よって構成されている。
【0027】この検波回路DETaによって、前段のハ
イパスフィルタHPFaにより入力された電圧VH の正
のピ−クが保持され、すなわち、電圧VH の直流成分に
応じた電圧VD のみが検出され、検波回路DETaの出
力端子TD に出力される。検波回路DETaによって得
られた電圧VD がさらに後段のコンパレ−タCOMPa
に出力される。
【0028】コンパレ−タCOMPaは差動入力端子
1,2を持ち、出力端子3を持つ差動入力型増幅器AM
P4、たとえば外部抵抗素子に依存する定電流源CUR
3 および内部抵抗素子R7 により構成されている。さら
に、コンパレ−タCOMPaの差動入力端子1,2のう
ち、1は非反転入力端子+、2は反転入力端子−であ
る。検波回路DETaの出力電圧VD がコンパレ−タC
OMPaの入力端子1(非反転入力端子+)に入力され
る。たとえば、外部抵抗素子に依存する定電流源CUR
3 が内部抵抗素子R7 に入力され、内部抵抗素子R7
発生される電圧Vre f がコンパレ−タCOMPaの参照
電圧として、コンパレ−タCOMPaの入力端子2(反
転入力端子−)に入力される。
【0029】定電流源CUR3 によって発生される電流
をIr1とすると、Ir1が、たとえば精度の高い外部抵抗
素子に依存するため、バラツキがないと考えられる。内
部抵抗素子R7 の抵抗素子値がR7Vとすると、内部抵抗
素子R7 で発生される電圧V ref が次式で与えられる。 Vref =Ir1・R7V …(5) すなわち、コンパレ−タCOMPaの入力端子2に入力
される電圧Vref が内部抵抗素子R7 のバラツキの影響
を受ける。
【0030】一方、コンパレ−タCOMPaの入力端子
1に入力される電圧VD は、前述のように、内部抵抗素
子R5 のバラツキの影響を受ける。内部抵抗素子R5
よびR7 は同種の内部抵抗素子であり、そのバラツキも
常に同様であると考えられるため、増幅器AMP4によ
って、これらの内部抵抗素子のバラツキが相殺される。
したがって、増幅器AMP4の出力端子3の出力電圧V
C は、内部抵抗素子R 5 およびR7 のバラツキの影響を
全く受けずに、もとの音声信号のみに依存する。
【0031】コンパレ−タCOMPaの出力端子3に出
力される電圧VC は次段のインバ−タINVを介して、
音間検出回路の出力端子TOUT に出力される。出力端子
OU T にもう一つの端子TR が接続され、TR と電源電
圧VCCの供給線5との間に、プルアップのための外部抵
抗素子ROUT が接続されている。
【0032】ここで、図1を参照しながら、本第1の実
施例の音間検出回路の全体の動作を説明する。図1に示
すように、加算アンプADAの入力端子TL およびTR
に、キャリア周波数fo の高周波信号にバイアスされた
チャンネルLおよびチャンネルRの音声信号がそれぞれ
入力される。加算アンプADAの入力端子TL およびT
R に入力された、チャンネルLおよびチャンネルRの音
声信号が内部抵抗素子R1 ,R 2 を通して増幅器AMP
1の非反転入力端子+に入力され、定電圧源VR の電圧
が内部抵抗素子R4 を通して増幅器AMP1の反転入力
端子−に入力される。すなわち、この加算アンプADA
において、チャンネルLおよびチャンネルRの音声信号
が増幅器AMP1によって加算されて、さらに定電圧源
R に基づいたオフセット電圧が加算され、次段のロ−
パスフィルタLPFに出力される。
【0033】ロ−パスフィルタLPFにおいて、加算さ
れたチャンネルLおよびチャンネルRの音声信号の高周
波成分が除去されて、低周波成分のみが次段のハイパス
フィルタHPFに出力される。
【0034】ハイパスフィルタHPFaにおいて、前段
のロ−パスフィルタLPFにより出力された信号電圧に
対して、低域信号成分を除去する。そして、カレントミ
ラ−回路CUR1 により、前段のロ−パスフィルタLP
Fの出力電圧に応じた電流I H1が発生される。この電流
H1が内部抵抗素子R5 に入力され、電圧VH が発生さ
れ、後段の検波回路DETaに出力される。
【0035】検波回路DETaによって、前段のハイパ
スフィルタHPFaにより入力された電圧VH の正のピ
−クが保持され、すなわち、電圧VH の直流成分に応じ
た電圧VD のみが検出され、後段のコンパレ−タCOM
Paに出力される。
【0036】検波回路DETaの出力電圧VD がコンパ
レ−タCOMPaの入力端子1(非反転入力端子+)に
入力される。そして、たとえば外部抵抗素子に依存する
定電流源CUR3 が内部抵抗素子R7 に入力され、内部
抵抗素子R7 で発生される電圧Vref がコンパレ−タC
OMPaの参照電圧として、コンパレ−タCOMPaの
入力端子2(反転入力端子−)に入力される。
【0037】このように、作動的に比較動作を行うコン
パレ−タCOMPaによって、内部抵抗素子R5 ,R7
のバラツキによる影響が相殺される。したがって、コン
パレ−タCOMPaの出力端子3の出力電圧VC は、内
部抵抗素子R5 およびR7 のバラツキの影響を全く受け
ずに、もとの音声信号のみに依存する。
【0038】コンパレ−タCOMPaの出力電圧VC
インバ−タINVを通して、信号電圧VO として、音間
検出回路の出力端子TOUT に出力される。また、出力さ
れる信号電圧VO は出力端子TR および電源電圧VCC
供給線5の間に接続されている抵抗素子ROUT によっ
て、プルアップされている。音間検出回路の出力端子T
OUT の出力電圧VO のレベルによって、音間を検出する
ことができる。
【0039】以上説明したように、本第1の実施例によ
れば、ハイパスフィルタHPFaにおける電流出力型両
波整流回路によって外部抵抗素子RH1に依存する電流I
H1を発生し、バラツキのある内部抵抗素子R5 で電圧V
H を発生させる。検波回路DETaによって電圧VH
直流成分に応じた電圧VD を発生させて、コンパレ−タ
COMPaの一方の入力端子1に入力させる。かつ、定
電流源CUR3 によって発生される電流Ir1を内部抵抗
素子R7 に入力させ、発生される電圧Vref をコンパレ
−タCOMPaの他方の入力端子2(反転入力端子−)
に入力させるので、内部抵抗素子R5 ,R7 のバラツキ
による影響が互いに相殺され、安定した検出結果が得ら
れる。
【0040】また、電流出力型両波整流回路によって、
ハイパスフィルタHPFaの出力電圧VH が前段のロ−
パスフィルタLPFの出力電圧における直流成分のオフ
セットに影響されない。
【0041】
【実施例2】図2は、本発明に係る音間検出回路の第2
の実施例を示す回路図である。本実施例が上記第1の実
施例と異なる点は、コンパレ−タCOMPbにおいて、
たとえば外部抵抗素子に依存する定電流源CUR4 が設
けられ、コンパレ−タCOMPbの出力レベルVC に応
じて、定電流源CUR4 によって発生される定電流Ir2
を選択的に内部抵抗素子R7 に入力する制御回路CTL
が設けられていることにある。
【0042】図2に示すように、たとえば精度のよい外
部抵抗素子に依存する定電流源CUR4 がスイッチSW
C を介して、内部抵抗素子R7 に接続される。そして、
スイッチSWC のオン・オフ状態は制御回路CTLの出
力信号によって制御される。制御回路CTLは、コンパ
レ−タCOMPbの出力線3の電圧レベルによってスイ
ッチSWC をオンまたはオフする信号を出力し、スイッ
チSWC のオン・オフを制御する。以下、図2および図
3を参照しながら、コンパレ−タCOMPbの出力レベ
ルVC により動作する制御回路CTLおよび制御回路C
TLの出力信号に制御されるスイッチSWC の動作を説
明し、コンパレ−タCOMPbのヒステリシス特性につ
いて説明する。
【0043】図3はヒステリシス特性を持つコンパレ−
タCOMPbの入出力特性および入出力信号の波形を示
す図である。図3(a)がコンパレ−タCOMPbの入
出力特性を示し、図3(b)がヒステリシス特性を持つ
コンパレ−タCOMPbの入出力波形の一例を示してい
る。コンパレ−タCOMPbの出力電圧VC がロ−レベ
ル、たとえば、図3(a)に示す電圧VC2のレベルをと
るとき、制御回路CTLはスイッチSWC をオンさせる
信号を出力し、スイッチSWC がオン状態に保持された
ままとなる。これにより、定電流源CUR4 によって発
生される定電流Ir2が内部抵抗素子R7 に入力されるた
め、コンパレ−タCOMPbの入力端子2に入力される
電圧Vref2は次式で与えられる。 Vref2=(Ir1+Ir2)・R7V …(6)
【0044】コンパレ−タCOMPbの出力電圧VC
あるレベル、たとえば図3(a)に示す電圧VC1に達し
たとき、制御回路CTLがスイッチSWC をオフさせる
信号を出力し、スイッチSWC がオフ状態となる。これ
により、コンパレ−タCOMPbの入力端子2に入力さ
れる電圧Vref が前述の式(5)で与えられる。すなわ
ち、Vref =Ir1・R7Vとなる。
【0045】このように、コンパレ−タCOMPbの出
力端子の電圧レベルに応じて、コンパレ−タCOMPb
の入力端子2に入力される電圧が、ΔVr =Ir2・R7V
分だけ変化する。すなわち、コンパレ−タCOMPbの
出力電圧VC のレベルに応じて、スイッチSWC がオン
・オフ制御される結果、コンパレ−タCOMPbの入力
端子2に入力される電圧Vref とVref2の差電圧、すな
わちΔVr =Ir2・R 7V分のヒステリシス電圧がコンパ
レ−タCOMPbに与えられる。
【0046】すなわち、図3(a)に示すように、コン
パレ−タCOMPbの入力端子1に入力される電圧VD
がロ−レベル、たとえばVref のレベルをとるとき、コ
ンパレ−タCOMPbの出力端子3の電圧VC もロ−レ
ベル、たとえばVC2のレベルをとり、制御回路CTLの
出力信号により、スイッチSWC がオン状態に保持され
るため、コンパレ−タCOMPbのしきい値はVref2
高く保持される。
【0047】一方、コンパレ−タCOMPbの入力端子
1に入力される電圧VD のレベルが上昇し、しきい値V
ref2に達すると、コンパレ−タCOMPbの出力端子3
の電圧VC がハイレベル、たとえばVC1のレベルとな
る。これに伴い、電圧VC のレベルに応じて作動する制
御回路CTLはスイッチSWC をオフさせる信号を出力
し、スイッチSWC がオフ状態となり、コンパレ−タC
OMPbのしきい値はV ref と低くなる。このとき、コ
ンパレ−タCOMPbの入力端子1に入力される電圧V
D のレベルがふたたび下がり、電圧Vref 以下に達する
と、コンパレ−タCOMPbの出力端子3の電圧VC
ロ−レベルのVC2になる。これに伴い、制御回路CTL
の出力により、スイッチSWC がオン状態となり、コン
パレ−タCOMPbのしきい値がふたたびVref2と高く
なる。
【0048】また、図3(b)に示すように、入力波形
がロ−レベルのとき、コンパレ−タCOMPbのしきい
値が高い値Vref2となり、雑音により入力信号に多少の
振動があっても、検出回路の出力信号はその影響を受け
ない。一方、入力信号がハイレベルのときも同様に、コ
ンパレ−タCOMPbのヒステリシス特性により、コン
パレ−タCOMPbのしきい値が低い値Vref となり、
入力信号の雑音にによる誤検出が抑制される。
【0049】以上説明したように、本第2の実施例によ
れば、たとえば外部抵抗素子に依存する定電流源により
発生される定電流がコンパレ−タCOMPbの出力電圧
により選択的に内部抵抗素子に入力されるため、コンパ
レ−タCOMPbがヒステリシス特性を持つことがで
き、入力信号に混入した雑音による誤検出が抑制でき
る。また、外部抵抗素子がバラツキのない安定した値を
持つため、コンパレ−タCOMPbは安定したヒステリ
シス特性を持つことができ、音間を高精度に検出するこ
とができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の音間検出
回路によれば、少ない端子数で、内部抵抗素子のバラツ
キによる影響が相殺でき、安定した出力が得られる利点
がある。
【0051】さらに、定電流源で発生される定電流で比
較回路にヒステリシス特性を与えることにより、雑音に
よる誤検出を抑制でき、音間を高精度に検出できる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音間検出回路の第1の実施例を示
す回路図である。
【図2】本発明に係る音間検出回路の第2の実施例を示
す回路図である。
【図3】コンパレ−タのヒステリシス特性および入出力
波形を示す図である。
【図4】従来例の音間検出回路を示す回路図である。
【符号の説明】
AMP1,AMP2,AMP3,AMP4…演算増幅器 AMP21,AMP22…演算増幅器 R1 〜R7 …内部抵抗素子 RH1,RH2,RD ,ROUT …外部抵抗素子 CH1,CH2,CD …外部容量素子 ADA…加算アンプ LPF…ロ−パスフィルタ HPF,HPFa…ハイパスフィルタ DET,DETa…検波回路 COMP,COMPa,COMPb…コンパレ−タ INV…インバ−タ TRD …トランジスタ CUR1 ,CUR2 …カレントミラ−回路 CUR3 ,CUR4 …定電流源 SWH ,SWC …スイッチ CTL…制御回路 VR …加算アンプADAのオフセット電圧 TL ,TR …加算アンプADAの入力端子 TOUT …音間検出回路出力端子 1…コンパレ−タ非反転入力端子+ 2…コンパレ−タ反転入力端子− 3…コンパレ−タ出力端子 4…接地線 5…電源電圧供給線 VCC…電源電圧 GND…接地電位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−342541(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/087 102 G10L 11/02 G10L 15/04 H03D 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された音声信号に基づいて、無音信
    号領域を検出する音間検出回路であって、 上記音声信号を受けて、外部抵抗素子に依存する第1の
    電流を発生し、当該第1の電流と第1の内部抵抗により
    第1の電圧信号を発生するフィルタ回路と、 第1の電圧信号を受けて、その所定の信号成分のみを抽
    出する検波回路と、 第1の電流源と第2の内部抵抗素子とにより第2の電圧
    を発生する参照電圧発生回路を有し、当該参照電圧発生
    回路により発生された第2の電圧と上記検波回路による
    検波信号とを比較し、比較の結果に応じて音間を検出す
    る比較回路とを有する音間検出回路。
  2. 【請求項2】 上記比較回路の参照電圧発生回路は、上
    記第2の内部抵抗素子に対して、上記第1の電流源に並
    列に接続された第2の電流源を備え、上記比較回路の出
    力信号に応じて、上記第2の電流源を上記第2の内部抵
    抗素子に対して、選択的に接続する制御回路を有する請
    求項1記載の音間検出回路。
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