JP3439955B2 - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体発光素子及びその製造方法

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JP3439955B2 JP23314697A JP23314697A JP3439955B2 JP 3439955 B2 JP3439955 B2 JP 3439955B2 JP 23314697 A JP23314697 A JP 23314697A JP 23314697 A JP23314697 A JP 23314697A JP 3439955 B2 JP3439955 B2 JP 3439955B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体発光素子とそ
の製造方法に関し、特にページプリンタ用感光ドラムの
露光源などに用いられる半導体発光素子とその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体発光素子を図7及び図8に
示す。図7及び図8において、21は半導体基板、22
はGsAsから成るバッファ層、23はn+ −GaAs
から成るオーミックコンタクト層、24はn−AlGa
Asから成る第1のクラッド層、25はp−AlGaA
sから成る発光層、26はp−AlGaAsから成る第
2のクラッド層、27はp+ −GaAsから成る第2の
オーミックコタンクト層、28は保護膜、29はアノー
ド電極、30はカソード電極である。
【0003】各半導体層22〜27は、積層して島状に
形成されている。n−AlGaAs層24とp−AlG
aAs層25とで半導体接合部が形成され、p+ −Ga
As層27にアノード電極29が、またn+ −GaAs
層23にカソード電極30がそれぞれ接続して形成され
ている。n+ −GaAs層23の一部が露出するように
上層の各半導体層24〜27が形成され、このn+ −G
aAs層23の露出部にカソード電極30が接続され
る。
【0004】このような各半導体層22〜27、アノー
ド電極29、およびカソード電極30で構成される半導
体発光素子が、図8に示すように、半導体基板21上に
列状に形成される。また、カソード電極30(30a、
30b)をn+ −GaAs層23の露出部に接続して設
けると、アノード電極29とカソード電極30(30
a、30b)とを半導体基板21の同一面側に形成する
ことができ、二種類の電極を同じ工程で形成することが
できるようになると共に、外部回路との接続作業も容易
に行うことができるようになる。
【0005】図9にアノード電極29とカソード電極3
0部分を拡大して示す。発光部31がアノード電極29
で覆われているところは遮光されるため、図8(a)に
示すように、アノード電極29を発光部31の中央部に
設けると、発光ドットの中で発光強度の分布ができる。
このような発光強度の分布を解消するためには、図8
(b)に示すように、アノード電極29とカソード電極
30を発光部31の両側に対峙させて設けることが有効
である。また、図8に示すように、2個の発光素子ごと
に1つのカソード電極を設けたデュアル構造の発光ダイ
オードアレイでは、電流の流れに方向性があるため、発
光強度のばらつき対策としても、アノード電極29とカ
ソード電極30を発光部31の両側に接続して設けるこ
とが有効である。さらに、アノード電極29とカソード
電極30を発光部31の両側に対峙させて設けると、電
極29とオーミックコンタクト層23とのコンタクト面
積が増え、駆動電圧の低電圧化を図ることができる。こ
のように発光部31の両側にアノード電極29とカソー
ド電極30を対峙させて形成する場合において、島状発
光部31の上方からより多くの光を取り出すためには、
島状発光部31の側壁部Yをアノード電極29で被覆す
ることが望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】ところが、メサ形の
半導体発光素子では、アノード電極29の引き出し部の
壁Xがメサ形状になるように島状半導体層31の結晶の
方位を設定して形成すると、図10に示すように、島状
発光部31の側壁Yは逆メサ構造になり、島状発光部3
1の側壁Yの中央部は窪んだ形状になる。この状態で島
状発光部31の側壁Yも被覆されるようにアノード電極
29を形成すると、この窪んだ部分には電極材料が被着
しなかったり、リフトオフ法で電極パターンを形成する
場合は、この窪んだ部分にレジスト材料(不図示)が残
って電極材料がこのレジスト材料と一緒に剥離し、逆メ
サ部Yには電極材料のないものが発生するという問題が
あった。
【0007】島状発光部31の側壁Yが電極材料で被覆
されない場合、この部分から光漏れが発生し、発光素子
の上方へ照射される発光強度が弱くなり、発光ドットご
とに発光強度や発光パターンがばらつくという問題を誘
発する。
【0008】また、島状発光部31の側壁部Yから光漏
れが発生するとドット露光時の指向性が悪くなり、印画
品質が悪化するという問題があった。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、島状発光部の側面の側壁が
電極材料で被覆されない事態が発生することを極力低減
すると共に、発光ドットごとの発光強度や発光パターン
のばらつきを極力低減した半導体発光素子を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る半導体発光素子では、基板上に、バ
ッファ層と第1のオーミックコンタクト層を島状に形成
し、この第1のオーミックコンタクト層上に、この第1
のオーミックコンタクト層の一部が露出するように、第
1のクラッド層、発光層、第2のクラッド層、及び第2
のオーミックコンタクト層を順次積層して形成し、前記
第1のオーミックコンタクト層の露出部から前記基板上
にかけて第1の電極を形成し、前記第2のオーミックコ
ンタクト層から前記基坂上にかけて第2の電極を形成し
た半導体発光素子において、前記第1のオーミックコン
タクト層の露出部と対向する部分が前記第1のクラッド
層、発光層、第2のクラッド層、及び第2のオーミック
コンタクト層よりも幅広となるように形成し、この幅広
部分の側壁部が被覆されるように前記第2の電極を形成
した。
【0011】また、請求項2に係る半導体発光素子の製
造方法では、基板上に、バッファ層、第1のオーミック
コンタクト層、第1のクラッド層、発光層、第2のクラ
ッド層、及び第2のオーミックコンタクト層を順次積層
して形成し、前記第1のオーミックコンタクト層の一部
が露出するように、前記第1のクラッド層、発光層、第
2のクラッド層、及び第2のオーミックコンタクト層を
エッチングして、前記第1のオーミックコンタクト層の
露出部に第1の電極を接続して形成すると共に、前記第
2のオーミックコンタクト層に第2の電極を接続して形
成する半導体発光素子の形成方法において、前記第1の
クラッド層、発光層、第2のクラッド層、及び第2のオ
ーミックコンタクト層の一部をエッチング除去する際
に、前記第1のオーミックコンタクト層の露出部と対向
する部分が前記第1のクラッド層、発光層、第2のクラ
ッド層、及び第2のオーミックコンタクト層よりも幅広
となるように、前記第1のオーミックコンタクト層の露
出部と対向する部分上の前記第1のクラッド層、発光
層、第2のクラッド層、及び第2のオーミックコンタク
ト層をエッチング除去する。
【0012】さらに、請求項3に係る半導体発光素子で
は、基板上に、バッファ層と第1のオーミックコンタク
ト層を島状に形成し、この第1のオーミックコンタクト
層上に、この第1のオーミックコンタクト層の一部が露
出するように、第1のクラッド層、発光層、第2のクラ
ッド層、及び第2のオーミックコンタクト層を順次積層
して形成し、前記第1のオーミックコンタクト層の露出
部から前記基板上にかけて第1の電極を形成し、前記第
2のオーミックコンタクト層から前記基板上にかけて第
2の電極を形成した半導体発光素子において、前記第1
のオーミックコンタクト層の露出部と対向する部分の前
記発光層と第2のクラッド層を徐々に幅狭となるように
形成し、この幅狭部分の側壁部を前記第2の電極で被覆
した。
【0013】
【作用】請求項1に係る半導体発光素子では、第1のオ
ーミックコンタクト層を第1のクラッド層、発光層、第
2のクラッド層、及び第2のオーミックコンタクト層よ
りも幅広に形成すると、この島状半導体層の側壁部が階
段状になり、この側壁部のくぼみ量が小さくなる。した
がって、この側壁部に電極材料が被着しなかったり、リ
フトオフ法におけるレジストが残ることが極力低減でき
る。
【0014】また、請求項2に係る半導体発光素子の製
造方法では、第1のクラッド層、発光層、第2のクラッ
ド層、及び第2のオーミックコンタクト層の一部をエッ
チング除去する際に、第1のオーミックコンタクト層の
露出部と対向する部分が第1のクラッド層、発光層、第
2のクラッド層、及び第2のオーミックコンタクト層よ
りも幅広となるように、第1のオーミックコンタクト層
の露出部と対向する部分上の第1のクラッド層、発光
層、第2のクラッド層、及び第2のオーミックコンタク
ト層をエッチング除去すると、工程を煩雑化させること
なく、島状半導体層の側壁部に電極材料が被着しなかっ
たり、この側壁部にリフトオフ法におけるレジスト材料
が残ることを低減できる。
【0015】さらに、請求項3に係る半導体発光素子で
は、第1のオーミックコンタクト層の露出部と対向する
部分の前記発光層と第2のクラッド層を徐々に幅狭とな
るように形成したことから、この発光層と第2のクラッ
ド層の側壁部の切り立ち角度は緩やかになり、この側壁
部を第2の電極でより一層被覆し易くなり、この部分か
らの発光漏れを極力低減できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づき詳細に説明する。図1は請求項1に係る半導
体発光素子の一実施形態を示す断面図であり、1は基
板、2はバッファ層、3は第1のオーミックコンタクト
層、4は第1のクラッド層、5は発光層、6は第2のク
ラッド層、7は第2のオーミックコンタクト層、8は保
護膜、9はアノード電極(第2の電極)、10はカソー
ド電極(第1の電極)である。
【0017】基板1は、例えば単結晶シリコンやガリウ
ム砒素などから成る。この基板1としては、(100)
面から(011)面方向へ2〜7°オフさせた単結晶基
板などが用いられる。
【0018】バッファ層2は、基板1上に格子定数の異
なる化合物半導体層を形成するためのバッファ層として
機能し、例えばガリウム砒素膜などから成り、2μm程
度の厚みを有する。
【0019】第1のオーミックコンタクト層3は、半導
体不純物を高濃度に含有するガリウム砒素膜などから成
り、0.1〜2.0μm程度の厚みを有する。
【0020】第1のクラッド層4は、n型半導体不純物
を含有するアルミニウムガリウム砒素(n−A1x Ga
1-x As)層から成り、アルミニウム組成xは0.3程
度に設定される。発光層5は例えばp型半導体不純物を
含有するアルミニウムガリウム砒素(p−A1y Ga
1-y As)層から成る。第2のクラッド層6は例えばp
型半導体不純物を含有するアルミニウムガリウム砒素
(p−Alz Ga1-z As)層から成り、アルミニウム
組成zは例えば0.3程度に設定される。第1のクラッ
ド層4および発光層5はそれぞれ0.4μm程度の厚み
に、第2のクラッド層6は0.8μm程度の厚みに形成
される。
【0021】発光層5のアルミニウム組成yは、必要な
発光波長となるように適宜選択して決定される。すなわ
ち、この発光層5のアルミニウム砒素(AlAs)とガ
リウム砒素(GaAs)の混晶比(アルミニウム組成
y)を0〜0.4の範囲で変化させることにより650
〜880nmの光を発光する発光ダイオードとすること
ができる。第1のクラッド層4および第2のクラッド層
6のアルミニウム組成x、zは、発光効率を高めるため
に、いわゆるダブルヘテロ構造となるように発光層5の
アルミニウム組成yよりも大きくする。こうすること
で、発光層5からの正孔の拡散を禁制帯幅の広い第1の
クラッド層4が阻止し、発光層5における電子と正孔の
再結合効率を向上させ、発光効率が向上する。また、発
光層5よりも禁制帯幅の広い透明な第2のクラッド層6
が上層側に存在するため、発光層5で発光した光を効率
よく外部へ取り出すことができる。オーミックコンタク
ト層7は、p型半導体不純物を多量に含有するガリウム
砒素(p+ −GaAs)層などで構成され、160Å程
度の厚みを有する。
【0022】バッファ層2はMOCVD法やMBE法な
どで形成される。すなわち、シリコン基板1表面の自然
酸化膜を800〜1000℃の高温で除去し、次に45
0℃以下の低温で核となるアモルファスガリウム砒素膜
を100〜500Åの厚みに成長させた後に500〜7
00℃まで昇温して、ガリウム砒素単結晶膜を形成する
(二段階成長法)。このガリウム砒素膜中で成長を中断
し、750〜1000℃の高温アニールと600℃以下
への冷却を繰り返す(熱サイクル法)ことにより、転位
などの結晶欠陥を低減させる。次いで、残りのバッファ
層2を所定厚みになるまで連続して形成する。
【0023】このバッファ層2上に形成される各化合物
半導体層3〜7もMOCVD法やMBE法で形成され
る。各化合物半導体層3〜7をMOCVD法で形成する
場合は、ガリウム(Ga)、アルミニウム(A1)、イ
ンジウム(In)の原料としては、トリメチルガリウム
((CH3 3 Ga)、トリメチルアルミニウム((C
3 3 A1)、トリメチルインジウム((CH3 3
In)などが用いられ、Asの原料としてはアルシン
(AsHs3 )など用いられる。導電型を制御するn型
半導体不純物としてはシラン(SiH4 )などがあり、
p型半導体不純物としてはジメチルジンク((CH3
2 Zn)などがある。
【0024】図1のような島状構造は、図5(a)に示
すように、シリコン基板1の全面もしくは一部にバッフ
ァ層2、第1のオーミックコンタクト層3、発光層5を
含む多層膜4〜6、第2のオーミックコンタクト層7を
順次積層して形成した後に、エッチングなどによって島
状に形成され、次に、図5(b)に示すように、島状部
上にレジストマスク12を塗布して、第1のオーミック
コンタクト層3の一部が露出するようにそれより上部の
半導体層4〜7の一部をエッチングすることによって、
図5(c)に示すように、側壁部が階段状になるように
形成される。
【0025】一導電型半導体層である第1のオーミック
コンタクト層3の一部が露出するように第1のクラッド
層及び逆導電型半導体層4〜7の一部をエッチングする
際には、図3に示すように、電極接続部の第1のクラッ
ド層及び逆導電型半導体層4〜7の両側もエッチングす
る。このように電極接続部の第1のクラッド層及び逆導
電型半導体層4〜7の両側もエッチングすると、図3に
示すように、島状半導体層の側壁部Yは、バッファ層2
と第1のオーミックコンタクト層の側壁Y1 と第1のク
ラッド層及び逆導電型半導体層4〜7の側壁Y2 で形成
される階段状になり、島状半導体層の側壁部の窪みは小
さくなる。したがって、島状半導体層の側壁部に電極が
被着しないことやレジスト材料が残ることが回避され
る。
【0026】第1のオーミックコンタクト層が第1のク
ラッド層及び逆導電型半導体層4〜7よりも幅広になる
ようにエッチングするには、図4に示すようなレジスト
マスクス12を使用してエッチングすればよい。図4
中、aは第1のオーミックコンタクト層3にカソード電
極10を接続するために、第1のオーミックコンタクト
層3を露出させる領域であり、bは発光部になる領域で
あり、cは第1のクラッド層及び逆導電型半導体層4〜
7にアノード電極9が接続して形成される領域である。
したがって、第1のオーミックコンタクト層3を露出さ
せるためのレジストマスク12のマスクパターンで島状
半導体層を階段状に形成できる。
【0027】このアノード電極9を形成する部分の第1
のクラッド層及び逆導電型半導体層4〜7は少なくとも
第1のオーミックコンタクト層3よりも幅狭となるよう
に形成すればよいが、エッチングマスク11の精度か
ら、第1のオーミックコンタクト層3よりも1〜5μm
程度幅狭となるように形成すればよい。
【0028】図1に示すように、化合物半導体層2〜7
の表面部分には、例えば窒化シリコン(SiNx )膜な
どからなる保護膜8が形成されており、この保護膜8の
表面部分には、例えばAu−Crから成るアノード電極
9が形成され、保護膜8に形成されたスルーホールを介
して第2のオーミックコンタクト層7に接続されてい
る。また、第1のオーミックコンタクト層3にはカソー
ド電極10として例えばAu−Crなどの層が形成され
る。
【0029】このように構成された半導体発光素子は、
アノード電極9からカソード電極10へ順方向に電流を
流すと、第1のクラッド層4から発光層5へ電子が注入
され、これら少数キャリアと発光層5中の多数キャリア
である正孔が発光再結合することにより発光する。
【0030】図6(a)(b)は、請求項3に係る半導
体発光素子の一実施形態を示す図である。図6(b)は
発光部を平面視した図であり、図6(a)は図6(b)
中のA−A線断面図である。図6(a)(b)におい
て、1は基板、2はバッファ層、3は第1のオーミック
コンタクト層、4は第1のクラッド層、5は発光層、6
は第2のクラッド層、7は第2のオーミックコンタクト
層、8は保護膜、9は第2の電極である。第1のオーミ
ックコンタクト層3と第1のクラッド層4が一導電型半
導体層であり、発光層5、第2のクラッド層6、第2の
オーミックコンタクト層7が逆導電型半導体層である。
【0031】第1のオーミックコンタクト層3は、その
一部が他の半導体層4〜7から露出するように形成され
ている。この第1のオーミックコンタクト層3の露出部
分には、コンタクトホールC1 を介して第1の電極10
が接続されている。この第1のオーミックコンタクト層
3の露出部分と対向する第1のクラッド層4、発光層
5、及び第2のクラッド層6は、徐々に幅狭となるよう
に、先細り状に形成されている。この先細り部分にコン
タクトホールC2 が形成されている。
【0032】第1のクラッド層4、発光層5、及び第2
のクラッド層6の先端部Sの幅W2は、第2の電極9の
断線を防止するために、10μm以上あることが望まし
いが、第2の電極9の本来の幅W1 が例えば22μm
で、幅狭になる長さLが例えば18μmであるとする
と、幅狭になる角度θは、tanθ=((22−10)
/2)/18で、θ=18.43となり、角度θ<19
°であることが望ましい。また、第1のクラッド層4、
発光層5、及び第2のクラッド層6の先端部の幅W2
5μmにできれば、角度θ<25°まで広げることがで
きる。
【0033】この先細り部分の半導体層上から、側壁部
分にかけて第2の電極9が被着形成され、コンタクトホ
ールC2 を介して、第2のオーミックコンタクト層7を
介して第2のクラッド層6に第2の電極9が接続されて
いる。なお、第2のオーミックコンタクト層7は、コン
タクトホールC2 の形状にそって形成してもよいし、第
2の電極9で被覆される部分から第2のクラッド層6と
同様に徐々に先細り状となるように形成してもよい。
【0034】このように、第1のクラッド層4、発光層
5、及び第2のクラッド層6が徐々に幅狭となるように
形成すると、この第1のクラッド層4、発光層5、及び
第2のクラッド層6の壁面Yは、結晶の面方位の関係か
ら側壁部Yの切り立ち角度が緩やかになり、この第1の
クラッド層4、発光層5、及び第2のクラッド層6の壁
面部Yを第2の電極9でより確実に被覆できるようにな
る。もって、この部分からの発光漏れを極力低減でき
る。
【0035】なお、上記実施形態では、第1のクラッド
層4、発光層5、及び第2のクラッド層6を先細り状に
形成していることから、第1のオーミックコンタクト層
3の一部を露出させる際に同時に、先細り状にパターニ
ングできて有利であるが、この実施形態に限らず、最低
限、発光層5と第2のクラッド層6だけが先細り状であ
ればよく、全ての半導体層2〜7を先細り状としたり、
第1のオーミックコンタクト層3よりも上の層を先細り
状とすればよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る半導体発
光素子によれば、第1のオーミックコンタクト層を第1
のクラッド層、発光層、第2のクラッド層、及び第2の
オーミックコンタクト層よりも幅広となるように形成す
ると、この島状半導体層の側壁部が階段状になり、この
側壁部のくぼみ量が小さくなる。したがって、この側壁
部に電極材料が被着しなかったり、リフトオフ法におけ
るレジストが残ることが極力低減でき、発光強度のばら
つきが防止できる。
【0037】また、請求項2に係る半導体発光素子の製
造方法によれば、第1のクラッド層、発光層、第2のク
ラッド層、及び第2のオーミックコンタクト層の一部を
エッチング除去する際に、第1のオーミックコンタクト
層の露出部と対向する部分が第1のクラッド層、発光
層、第2のクラッド層、及び第2のオーミックコンタク
ト層よりも幅広となるように、第1のオーミックコンタ
クト層の露出部と対向する部分上の第1のクラッド層、
発光層、第2のクラッド層、及び第2のオーミックコン
タクト層をエッチング除去すると、工程を煩雑化させる
ことなく、島状半導体層の側壁部に電極材料が被着しな
かったり、この側壁部にリフトオフ法におけるレジスト
材料が残ることを低減できる。
【0038】さらに、請求項3に係る半導体発光素子に
よれば、第1のオーミックコンタクト層の露出部と対向
する部分の発光層と第2のクラッド層が徐々に幅狭とな
るように形成したことから、幅狭部分の側壁部の切り立
ちが緩やかになり、この側壁部をより完全に被覆するこ
とができ、もってこの幅狭部分から光漏れが発生すると
ことが極力低減でき、ドット露光時の指向性がよくなっ
て印画品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る半導体発光素子の一実施形態を
示す断面図である。
【図2】請求項1に係る半導体発光素子の一実施形態を
示す平面図である。
【図3】請求項1に係る半導体発光素子の一製造工程を
示す図である。
【図4】請求項1に係る半導体発光素子の一製造工程の
マスクパターンを示す図である。
【図5】請求項2に係る半導体発光素子の製造方法を示
す図である。
【図6】請求項3に係る半導体発光素子の一実施形態を
示す平面図である。
【図7】従来の半導体発光素子を示す断面図である。
【図8】従来の半導体発光素子を示す平面図である。
【図9】従来の半導体発光素子における電極部分を拡大
して示す平面図である。
【図10】従来の半導体発光素子における島状発光部の
側壁部を示す断面図である。
【符号の説明】
l・・・基板、2・・・バッファ層、3・・・第1のオ
ーミックコンタクト層、4・・・第1のクラッド層、5
・・・発光層、6・・・第2のクラッド層、7・・・第
2のオーミックコンタクト層、8・・・保護膜、9・・
・第2の電極(アノード電極)、10・・・第1の電極
(カソード電極)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−274374(JP,A) 特開 平6−140666(JP,A) 特開 平5−95134(JP,A) 実開 昭60−169855(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 33/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、バッファ層と第1のオーミッ
    クコンタクト層を島状に形成し、この第1のオーミック
    コンタクト層上に、この第1のオーミックコンタクト層
    の一部が露出するように、第1のクラッド層、発光層、
    第2のクラッド層、及び第2のオーミックコンタクト層
    を順次積層して形成し、前記第1のオーミックコンタク
    ト層の露出部から前記基板上にかけて第1の電極を形成
    し、前記第2のオーミックコンタクト層から前記基板上
    にかけて第2の電極を形成した半導体発光素子におい
    て、前記第1のオーミックコンタクト層の露出部と対向
    する部分が前記第1のクラッド層、発光層、第2のクラ
    ッド層、及び第2のオーミックコンタクト層よりも幅広
    となるように形成し、この幅広部分の側壁部が被覆され
    るように前記第2の電極を形成したことを特徴とする半
    導体発光素子。
  2. 【請求項2】 基板上に、バッファ層、第1のオーミッ
    クコンタクト層、第1のクラッド層、発光層、第2のク
    ラッド層、及び第2のオーミックコンタクト層を順次積
    層して形成し、前記第1のオーミックコンタクト層の一
    部が露出するように、前記第1のクラッド層、発光層、
    第2のクラッド層、及び第2のオーミックコンタクト層
    をエッチングして、前記第1のオーミックコンタクト層
    の露出部に第1の電極を接続して形成すると共に、前記
    第2のオーミックコンタクト層に第2の電極を接続して
    形成する半導体発光素子の形成方法において、前記第1
    のクラッド層、発光層、第2のクラッド層、及び第2の
    オーミックコンタクト層の一部をエッチング除去する際
    に、前記第1のオーミックコンタクト層の露出部と対向
    する部分が前記第1のクラッド層、発光層、第2のクラ
    ッド層、及び第2のオーミックコンタクト層よりも幅広
    となるように、前記第1のオーミックコンタクト層の露
    出部と対向する部分上の前記第1のクラッド層、発光
    層、第2のクラッド層、及び第2のオーミックコンタク
    ト層をエッチング除去することを特徴とする半導体発光
    素子。
  3. 【請求項3】 基板上に、バッファ層と第1のオーミッ
    クコンタクト層を島状に形成し、この第1のオーミック
    コンタクト層上に、この第1のオーミックコンタクト層
    の一部が露出するように、第1のクラッド層、発光層、
    第2のクラッド層、及び第2のオーミックコンタクト層
    を順次積層して形成し、前記第1のオーミックコンタク
    ト層の露出部から前記基板上にかけて第1の電極を形成
    し、前記第2のオーミックコンタクト層から前記基板上
    にかけて第2の電極を形成した半導体発光素子におい
    て、前記第1のオーミックコンタクト層の露出部と対向
    する部分の前記発光層と第2のクラッド層を徐々に幅狭
    となるように形成し、この幅狭部分の側壁部を前記第2
    の電極で被覆したことを特徴とする半導体発光素子。
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