JP3439280B2 - 定着温度制御装置 - Google Patents

定着温度制御装置

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JP3439280B2
JP3439280B2 JP00287895A JP287895A JP3439280B2 JP 3439280 B2 JP3439280 B2 JP 3439280B2 JP 00287895 A JP00287895 A JP 00287895A JP 287895 A JP287895 A JP 287895A JP 3439280 B2 JP3439280 B2 JP 3439280B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電式複写機等の画像
形成装置に適用され、定着装置加熱用のヒータへの通電
を制御することにより定着温度を調整する定着温度制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、静電式複写機において、例えば日
本工業規格A列0番(以下「A0判」という。)のよう
な大きなサイズの原稿の複写を行なうことができるもの
が提供されるに至っている。ここにいう「A0判」と
は、日本工業規格による紙の仕上り寸法の1つであり、
841(mm)×1189(mm)の大きさをさす。
【0003】上記のA0判のような大きな複写シートを
1枚ずつ取り扱うのは困難であるので、通常、上記の複
写シートには、帯状の連続した複写シートを芯棒に巻回
させて、複写機本体内に収容したロールシートが適用さ
れている。一方、一般に、静電式複写機では、次のよう
にして原稿の複写像が複写シート上に形成される。すな
わち、原稿が照明走査され、原稿からの反射光により感
光体が露光される。これにより、感光体の表面に静電潜
像が形成される。この静電潜像はトナー像に顕像化さ
れ、このトナー像が複写シートに加熱定着される。これ
により、複写シート上に原稿の複写像が形成される。
【0004】上記の定着装置は、ゴム製の圧ローラおよ
びヒータにより加熱される熱ローラを含み、両ローラ間
を通過する複写シート上にトナーを加熱定着させる。加
熱定着を行うためには、定着装置が所定の温度に達して
いることが必要である。そこで、従来、熱ローラの温度
を検出し、この検出温度に基づいてヒータをオンオフす
ることにより、熱ローラの温度を所定の制御温度に近づ
けるように制御していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように熱ローラの
検出温度に関連して、定着温度を制御していても、実際
には、定着温度は圧ローラの温度の影響を強く受けてお
り、圧ローラの温度が低い場合には、定着温度が低くな
り過ぎて定着不良を起こしていた。一方、圧ローラの温
度が高い場合には、定着温度が高くなり過ぎ、複写シー
トにしわや波打ちを生じていた。
【0006】特に、長尺広幅のロールシートでは、ヒー
タから熱ローラへ与えられる熱量も多く、且つ定着時に
熱ローラがロールシートから奪われる熱量も多いので、
熱ローラの温度が変動し易い傾向にある。このため、上
記のような定着不良やしわ等を発生し易い傾向にあっ
た。そこで、本発明の目的は、定着温度を所定の範囲に
維持することができる定着温度制御装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、圧ローラ及びヒータにより
加熱される熱ローラを含み、且つ両ローラ間を通過する
シートにトナーを加熱定着させる定着装置と、上記熱ロ
ーラの温度を検出する熱ローラ温度検出手段と、上記熱
ローラ検出手段により検出された熱ローラの温度を、予
め定める制御温度に近づけるようにヒータへの通電を制
御する通電制御手段とを備えた定着温度制御装置におい
て、圧ローラの温度を検出する圧ローラ温度検出手段
環境温度を検出する環境温度検出手段とをさらに備
え、上記通電制御手段は、予め定める熱ローラ基準温度
に、上記圧ローラ温度検出手段により検出された圧ロー
ラの温度に応じた補正量を加算して、上記制御温度を設
し、 上記補正量は、圧ローラ温度検出手段により検出
された圧ローラの温度が、環境温度検出手段により検出
された環境温度に応じて設定される圧ローラ基準温度よ
りも低いことを条件として加算され上記環境温度検出
手段により検出された環境温度が高い場合に圧ローラ基
準温度が低く設定されることを特徴とするものである。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の定
着温度制御装置において、上記補正量は、圧ローラ温度
検出手段により検出された圧ローラの温度と上記圧ロー
ラ基準温度との差分に応じて設定されることを特徴とす
るものである
【0009】
【作用】請求項1に係る発明の構成によれば、予め定め
る熱ローラ基準温度に、検出された圧ローラの温度に応
じた補正量を加算して、熱ローラの制御温度を設定す
る。圧ローラの温度を加味して熱ローラの温度を制御す
るので、実際の定着温度を好ましい範囲に、精度良く制
御することができる。また、検出された圧ローラの温度
が、環境温度に応じて設定される圧ローラ基準温度より
も低いことを条件として、上記補正量が加算される。圧
ローラの温度が圧ローラ基準温度よりも高い場合には、
制御温度を高くしないので、熱ローラの温度が不要に高
くなることを防止することができる結果、シワ発生を効
果的に防止できる。
【0010】請求項2に係る発明の構成によれば、検出
された圧ローラの温度と圧ローラ基準温度との差分に応
じて、上記補正量を設定するので、より精度良く定着温
度を制御することができる
【0011】
【実施例】以下実施例を添付図面を参照しつつ詳細に説
明する。図1は本発明の一実施例に係る複写機の内部構
成を概略化した断面図であり、図2は外観構成を示す斜
視図であり、図3は複写時の複写機の外観を示す斜視図
である。この複写機は、例えばA0判のような大きなサ
イズの原稿の複写像を得るためのものである。この複写
機では、原稿が搬送される一方で、固定配置した光学系
により原稿面が照明走査され、この照明走査に基づいて
画像が形成される。
【0012】図1を参照して、複写機本体1は、底部に
キャスタ車輪2を設けており、自在に移動できるように
なっている。図1ないし図3を参照して、複写機本体1
の上部には、複写機本体1の上面に形成された原稿搬送
路41に沿って原稿9を搬送するための原稿搬送部10
が設けられている。複写機本体1の前面1aには、トナ
ー像が転写されたシートが排出される排出口54が開口
されている。この排出口54から排出されたシートは、
図3に示すように案内部材91により案内されつつ先端
を下向きにして落下され、複写機本体1の前面1aに沿
う前カバー5によって形成されたポケット92内へ導入
開口93を通して順次に収容されるようになっている。
また、複写機本体1の上面の端部には、複写に関連する
各種の設定を行なうためスイッチやキー等を配した操作
部100が設けられている。
【0013】図1を参照して、複写機本体1の内部の高
さ方向の中央部から下方の部分には、ロール状に巻回さ
れた上中下3段のロールシート4A,4B及び4Cが収
容されている。これらロールシート4A,4B及び4C
は、それぞれ供給リール51,52及び53に巻き取ら
れている。これらロールシート4A,4B及び4Cの種
類としては、普通紙、フィルム及びトレーシングペーパ
等を例示することができる。また、複写機本体1の中央
部には、A0判〜A4判等の、予め所定長さに切断され
たカットシートを、複写機本体1の前面1aの手差し給
紙部30を通して供給するためのバイパス給紙経路D4
が設けられている。図11を参照して、複写機本体1の
前面1aの少なくとも一部は、各ロールシート4A,4
B及び4Cのロールを交換する際に、開放可能な前扉1
bに構成されており、複写機本体1内には、上記前扉1
bの開閉を検知する前扉開閉センサ110が配置されて
いる。なお、図11においては、ポケット92を形成す
るための前カバー5の図示を省略した。
【0014】上段のロールシート4Aは、上記供給リー
ル51、給紙ローラ61、搬送されるロールシート4A
の先端を検知する第1の先端検知スイッチ71、搬送ロ
ーラ62、カッタ機構80、搬送ローラ63、搬送され
る各シート4A,4B,4C,4Dの先端を検知する第
2の先端検知スイッチ72、及び搬送ローラ33を順次
に介して、感光体ドラム20に至る第1の給紙経路D1
に沿って搬送される。
【0015】中段のロールシート4Bは、供給リール5
2、給紙ローラ64、搬送されるロールシート4Bの先
端を検知する第3の先端検知スイッチ73、搬送ローラ
62、カッタ機構80、搬送ローラ63、第2の先端検
知スイッチ72、及び搬送ローラ33を順次に介して、
感光体ドラム20に至る第2の給紙経路D2に沿って搬
送される。搬送ローラ62以降の経路は、第1の給紙経
路D1と共通である。下段のロールシート4Cは、供給
リール53、給紙ローラ65、搬送されるロールシート
4Cの先端を検知する第4の先端検知スイッチ74、搬
送ローラ62、カッタ機構80、搬送ローラ63、第2
の先端検知スイッチ72、及び搬送ローラ33を順次に
介して、感光体ドラム20に至る第3の給紙経路D3に
沿って搬送される。搬送ローラ62以降の経路は、第1
の給紙経路D1と共通である。
【0016】上記のバイパス給紙経路D4は、上記手差
し給紙部30から導入されたカットシート4Dを、搬送
されるカットシートの先端を検知する第5の先端検知ス
イッチ75、図示しない摺接板が摺接されることにより
カットシートを捌く(1枚ずつ分離する)分離ローラ3
2、搬送されるカットシートの先端を検知する第6の先
端検知スイッチ76、レジストローラ39、第2の先端
検知スイッチ72、及び搬送ローラ33を順次に介し
て、感光体ドラム20に導く経路である。本バイパス給
紙経路D4の、第2の先端検知スイッチ72以降の経路
は、第1の給紙経路D1と共通である。
【0017】また、上記のカッタ機構80は、ケーシン
グ80A内に、ロールシート4A,4B又は4Cの搬送
方向と直交する方向に延びた長尺の固定刃81と、この
固定刃81との間で、搬送されるロールシート4A,4
B又は4Cを切断する回転刃82とを備えている。カッ
タ機構80を搬送される際の、各ロールシート4A,4
B,4Cの搬送方向Kは、上向きである。
【0018】上記原稿搬送部10は、搬送方向を順方向
R1又は逆方向R2に切り換えて原稿9を搬送するもの
である。画像形成動作は、原稿が順方向R1に搬送され
るときに行なわれる。同一原稿から複数枚の複写が行な
われるときには、原稿搬送部10は、搬送方向を、順方
向R1及び逆方向R2に交互に切り換えて原稿9を搬送
する。また、複写機本体1の上面において、順方向R1
に関して原稿搬送部10よりも上流側には、上記の原稿
搬送路41が複写機本体1の上面から迫り出す位置まで
形成されている。
【0019】上記の原稿搬送部10は、順方向R1に沿
って、第1の原稿端検知スイッチ11、第1の搬送ロー
ラ12、第2の原稿端検知スイッチ16、第2の搬送ロ
ーラ14、及び第3の搬送ローラ15を順次に配置して
いる。第1の搬送ローラ12は、第1の原稿端検知スイ
ッチ11が、オフからオンになって原稿9の先端(順方
向R1に関して下流側の端部)を検知することにより駆
動開始される。第2の搬送ローラ14は、原稿9をスリ
ット露光するために透明板13に対向する位置に設けら
れており、原稿9を透明板13に密着させる。第3の搬
送ローラ15は、露光後の原稿9を排出する。
【0020】また、上記第2の原稿端検知スイッチ16
は、原稿9が順方向R1に搬送される際に、オフからオ
ンに切り換わることにより、順方向R1に関する原稿9
の先端を検知する。この第2の原稿端検知スイッチ16
がオンになることに応じて、ロールシート4A,4B又
は4C(以下、転写のために搬送されるロールシート
A,4B又は4Cを、単に「ロールシート4」という)
の搬送が開始され、その結果、原稿とロールシート4の
搬送が同期されるようになっている。
【0021】また、上記第1の原稿端検知スイッチ11
は、順方向R1に原稿9が搬送される際に、オンからオ
フに切り換わることにより、順方向R1に関する原稿9
の後端を検知する。この検知のタイミングから所定時間
経過後の所定のタイミングで、カッタ機構80が駆動さ
れ、ロールシート4が切断されるようになっている。本
実施例では、カッタ機構80から転写用コロナ放電器2
4の転写位置20bに至るロールシート4の給紙経路の
長さは、第1の原稿端検知スイッチ11から原稿露光位
置44に至る原稿給紙経路の長さよりも、感光体ドラム
20の露光位置20aから転写位置20bに至る長さの
分だけ長く設定されている。これにより、上記のタイミ
ングでの切断で得られたロールシート4の後端に、原稿
9の後端に対応した画像を形成させることができるよう
になっている。
【0022】また、上記第2の原稿端検知スイッチ16
は、原稿9が逆方向R2に搬送される際に、オンからオ
フに切り換わることにより、逆方向R2に関する原稿9
の後端を検出する。この第2の原稿端検知スイッチ16
がオフされることによって、搬送ローラ12,14,1
5の駆動が停止される。このとき、原稿9の先端が搬送
ローラ12に挟持された状態となって、次の回の複写動
作に備えられる。なお、8は、原稿の方向を反転させる
ことにより、複写機本体1の背後への原稿9の落ち込み
を防止する反転部材である。
【0023】透明板13に関連して、原稿9の原稿面を
照明するための原稿走査手段である光源17が固定配置
されている。この光源17からの光は透明板13を介し
て原稿表面に照射される。そして、原稿9の表面からの
反射光はセルフォックレンズ18により、複写機本体1
の略中央部に設けた感光体ドラム20の表面に導かれ
る。セルフォックレンズ18からの光により露光される
以前の感光体ドラム20の表面は、帯電用コロナ放電器
21により一様に帯電されている。このため、露光後の
感光体ドラム20の表面には、原稿像に対応した静電潜
像が形成されることになる。この静電潜像は、現像装置
22によってトナー像に顕像化される。このトナー像
は、感光体ドラム20が矢印23方向に回転することに
よって、転写用コロナ放電器24の近傍に導かれる。
【0024】一方、各給紙経路D1,D2又はD3から
感光体ドラム20に導かれたロールシート4は、さらに
転写用コロナ放電器24に近傍に導かれ、この転写用放
電器24のコロナ放電によって、感光体ドラム20の表
面のトナー像がロールシート4に転写される。トナー像
が転写されたロールシート4は、剥離用コロナ放電器2
5でのコロナ放電により感光体ドラム20の表面から剥
離され、さらに搬送路34を通って定着装置35に導か
れる。この定着装置35では、熱ローラ37と圧ローラ
38間でロールシート4を加熱押圧することにより、ト
ナーがロールシート4の表面に定着させられる。トナー
が定着させられたロールシート4は、排出検知スイッチ
55を介して排出ローラ36から複写機本体1外へ排出
され、上述したように、案内部材91を介してポケット
92に収容される。その一方で、トナー像の転写後の感
光体ドラム20の表面に残留するトナーは、クリーニン
グ装置26により除去され、次の静電潜像の形成のため
の用意がなされる。バイパス給紙経路D4から感光体ド
ラム20に導かれるカットシート4Dについても、同様
にして、トナー像が転写、定着され、ポケット92へ排
出される。
【0025】なお、上記の案内部材91の上方には、案
内補助板94が配置されている。この案内補助板94
は、複写機本体1の前面1aに取り付けられたステー9
5に回動自在に支持されており、回動することによっ
て、案内部材91の前方に垂れ下がって排出されるロー
ルシート4を案内部材91と共にポケット92へ案内す
る案内姿勢(図1において一点鎖線で示す)と、ステー
95に保持される収納姿勢(図1において実線で示す)
とに変位可能である。
【0026】上記の感光体ドラム20、現像装置22及
び転写用コロナ放電器24などにより画像形成手段が構
成されている。本実施例では、上記画像形成手段を駆動
するためのメインモータMMと、各シート4A〜4Dを
給紙するためのローラ群を駆動するための給紙用モータ
DMと、定着装置35の熱ローラ37及び圧ローラ38
等を駆動するための駆動手段としての定着用モータFM
と、原稿搬送部10を駆動するための原稿送り用モータ
OMとが設けられている。
【0027】次いで、図4を参照して、熱ローラ37に
は、当該熱ローラ37を加熱するためのヒータ37Hが
内装されている。また、図5(a)を参照して、主に圧
ローラ38に風を当てる冷却ファン107が、圧ローラ
38の長手方向の一端面に近接して配置されている。こ
の冷却ファン107はファンモータFMにより駆動され
る。図4及び図5(a)を参照して、熱ローラ37の周
面の温度を検出する第1温度センサTh1と、圧ローラ
38の長手方向の略中央部の周面の温度を検出する中央
温度検出手段としての第2温度センサTh2と、圧ロー
ラ38長手方向の一端部の周面の温度を検出する端部温
度検出手段としての第3温度センサTh3とが配置され
ている。一方、複写機本体1内の熱影響を受けない部位
に、環境温度を検出する第4温度センサTh4が配置さ
れている(図1参照)。これらの温度センサTh1,T
h2,Th3及びTh4は、サーミスタ等からなる。
【0028】本複写機の主に定着に関わる部分の電気的
概略構成を示すブロック図である図6を参照して、上記
各温度センサTh1,Th2,Th3及びTh4、上記
前扉開閉センサ110、並びに上記操作部100に配置
された紙種類選択キー111(各段のロールシート4
A,4B及び4Cに対応して、普通紙、トレーシングペ
ーパ、フイルム等を選択する)は、マイクロコンピュー
タ等からなる制御部Cに接続されており、各温度センサ
Th1,Th2,Th3及びTh4、前扉開閉センサ1
10並びに紙種類選択キー111からの信号が制御部C
に入力されるようになっている。また、制御部Cは、上
記ヒータ37Hへの通電をオンオフするためのリレー1
03を駆動するリレー駆動回路102と、上記定着用モ
ータFMを駆動するためのモータ駆動回路104と、上
記ファンモータ106を駆動するためのファンモータ駆
動回路105に接続されており、制御部Cによって、リ
レー103、定着用モータFM及びファンモータ106
の動作が制御されるようになっている。
【0029】制御部C、リレー駆動回路102及びリレ
ー103によって通電制御手段が構成されている。制御
部C及びモータ駆動回路104によって定着用モータF
Mを制御するための駆動制御手段が構成されている。次
いで、制御の流れを示すフローチャートである図7及び
図8、並びに熱ローラ及び圧ローラの温度の経時変化を
示す図である図9及び熱ローラと圧ローラの温度の相関
を示す図10を参照して、本定着温度制御装置の動作に
ついて説明する。
【0030】まず、複写機の電源キーが投入されて処理
が開始されると、ヒータ37Hへの通電をオンして熱ロ
ーラ37の温度を一気に所定温度まで安定して立ち上げ
るためのウォームアップ制御が行なわれる(ステップS
1)。図9において、タイミングt1は、予め設定され
た一次安定温度TRDY1にて、定着用モータDMがオンさ
れるタイミングである。また、タイミングt2は、予め
設定された二次安定温度TRDY2にて、ヒータ37Hへの
通電開始後第1回目に通電がオフされるタイミングであ
る。タイミングt2までウォームアップ制御の段階であ
る。なお、本実施例では、実施していないが、上記の一
次安定温度TRDY1及び二次安定温度TRD Y2は、第4温度
センサTh4により検出された環境温度TP4に応じて調
整することも可能である。
【0031】ウォームアップ制御が完了すると(ステッ
プS2)、第4温度センサTh4により検出された環境
温度TP4が初期温度として読み込まれる(ステップS
3)。読み込まれた初期の環境温度TP4に応じて、熱ロ
ーラ基準温度THCONと圧ローラ基準温度TPTH とが次の
表1に示すように設定される(ステップS4)。
【0032】
【表1】
【0033】次いで、第2温度センサTh2により検出
された、圧ローラ38の中央温度T P2が読み込まれ(ス
テップS5)、ステップS6の判別において、上記圧ロ
ーラ38の中央温度TP2が上記設定された圧ローラ基準
温度TPTH 以上である場合には、制御温度TP-H を熱ロ
ーラ基準温度THCONに等しく設定した後、制御温度T
P-H を目標としてヒータ37Hの通電をオンオフする通
常制御に移行する(ステップS7,S11)。図9を参
照して、タイミングt2からタイミングt4までがコピ
ー中であり、タイミングt4以降は待機中となってい
る。図9では、圧ローラ38の中央温度TP2が圧ローラ
基準温度TPTH である100°C以上となる、タイミン
グt3からタイミングt5までの時間領域において、制
御温度TP-Hが熱ローラ基準温度THCON(図9では14
3°C)と等しく設定されている。
【0034】一方、ステップS6の判別において、検出
された圧ローラ38の中央温度TP2が上記設定された圧
ローラ基準温度TPTH 未満である場合には、圧ローラ基
準温度TPTH と圧ローラ38の中央温度TP2との差分
(TPTH −TP2)に所定の補正係数k(例えば0.5)
を乗じて補正量E1を求め(ステップS8)、この補正
量E1が10°C以上である場合には、10°Cとして
(ステップS9,S10)、当該補正量E1を熱ローラ
基準温度THCONに加算して、制御温度TP-H を設定し
(ステップS11)、次いで、通常制御に移行する(ス
テップS12、図9においてタイミングt2以降であ
る。)。図9を参照して、圧ローラ38の中央温度TP2
が圧ローラ基準温度TPTH である100°C未満とな
る、タイミングt2からタイミングt3までの時間領
域、及びタイミングt4からタイミングt6までの時間
領域において、補正により制御温度TP-H が熱ローラ基
準温度THCONよりも高く設定されている。
【0035】通常制御中において、読み込んだ圧ローラ
38の中央温度TP2が80°C以下であり且つ定着装置
35が待機中(すなわち定着用モータFMが停止された
状態のとき)である場合には(ステップS14,S1
5)、定着用モータFMをオンして通常の半分の速度
(より微速であっても良い)で回転させる。次いで、ス
テップS3からステップS15の処理を繰り返す。
【0036】繰り返し中に、圧ローラ38の温度が上昇
して、検出された圧ローラ38の中央温度TP2が90°
Cを超えると、定着用モータFMがオンであることを条
件として、定着用モータFMを停止した(ステップS1
5,S17〜S19)後、ステップS3に戻り、ステッ
プS3からステップS19の処理を繰り返す。図9を参
照して、タイミングt6以降のタイミングt6〜t7、
タイミングt8〜t9及びタイミングt10〜t11の
各時間領域で、定着用モータFMの半速度回転が繰り返
し行なわれることにより、圧ローラ38の中央温度TP2
が80°Cから90°Cの温度範囲に保たれている。図
9において、タイミングt6以降の圧ローラ38の中央
温度TP2を示す破線は、半速度回転を行なわない場合に
対応している。このように、圧ローラ38の中央温度T
P2が低下してしまうと、ステップS8による温度補正に
て熱ローラ37の温度Tp1が高くなり過ぎてしまい、そ
の結果、タイミングt6以降の熱ローラ37の温度Tp1
を示す破線のように、シワ発生領域に入ってしまうおそ
れがある。これに対して、本実施例では、このようなこ
とがない。
【0037】図10は、熱ローラ37の温度TP1及び圧
ローラ38の中央温度TP2に関して、制御温度TP-H
ラインを示している。圧ローラ温度38の中央温度TP2
が100°C以下の範囲では、ステップS8の補正が行
なわれて制御温度TP-H が設定されており、圧ローラ3
8の中央温度TP2が低くなるほど熱ローラ37の温度T
P1が高くなっている。そして、圧ローラ38の中央温度
P2が66°C以下では、制御温度TP-H が160°C
以上となって、普通紙の含水率が7%以上の場合のシワ
発生領域に入ってしまう。これに対して、本実施例で
は、圧ローラ38の中央温度TP2が80°C以下になら
ないように半速度回転が行なわれるため、含水率が7%
以上の場合のシワ発生領域に入ってしまうことがない。
なお、熱ローラ37の温度TP1が160°Cを超えない
場合であっても、圧ローラ38の中央温度TP2が100
°C以上であって且つ熱ローラ37の温度TP1が147
°C以上の範囲は、シワ発生領域となっている。
【0038】本実施例によれば、予め定める熱ローラ基
準温度THCONに、検出された圧ローラ38の中央温度T
P2に応じた補正量E1を加算して、熱ローラ38の制御
温度TP-H を設定する。すなわち、圧ローラ38の温度
を加味して熱ローラ37の温度を制御するので、実際の
定着温度を、好ましい範囲に精度良く制御することがで
きる。
【0039】特に、検出された圧ローラ38の中央温度
P2と予め定める圧ローラ基準温度TPTH との差分(T
PTH −TP2)に応じて、上記補正量E1を設定するの
で、より精度良く定着温度を制御することができる。ま
た、検出された圧ローラ38の中央温度TP2が、圧ロー
ラ基準温度TPTH よりも低いことを条件として、上記補
正量E1が加算される。すなわち、圧ローラ38の中央
温度TP2が圧ローラ基準温度TPTH よりも高い場合に
は、制御温度T P-H を高くしないので、熱ローラ37の
温度TP1が不要に高くなることを防止することができる
結果、シワ発生を効果的に防止できる。
【0040】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、例えば、上記実施例において、補正量E
1に加えて、第4温度センサTh4により検出された環
境温度TP4に応じた補正量E2を加算して、制御温度T
P-H を設定することもできる。例えば、TP4≦15°C
である場合に、E2=7°Cとして、制御温度TP-H
高めに設定することにより、定着性を確保し、また、3
2°C≦TP4である場合に、E2=−5°Cとして制御
温度TP-H を低めに設定することにより、シワ発生を効
果的に防止することができる。
【0041】また、操作部100に配置された紙種類選
択キー(図示せず)によって、普通紙、トレーシングペ
ーパ及びフィルムの何れ種類が選択されたかに応じて、
熱ローラ基準温度THCONを、例えば、普通紙が143°
C、トレーシングペーパが140°C、フィルムが15
0°Cとそれぞれ設定するようにしても良い。また、圧
ローラ基準温度TPTH を、例えば、普通紙が100°
C、トレーシングペーパが80°C、フィルムが100
°Cとそれぞれ設定するようにしても良い。この場合、
シートの種類に適した定着温度に制御できるので、定着
性を向上できると共にシワの発生を防止することができ
る。
【0042】その他、本発明の範囲で種々の変更を施す
ことができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1に係る発明の構成によれば、予
め定める熱ローラ基準温度に、検出された圧ローラの温
度に応じた補正量を加算して、熱ローラの制御温度を設
定する。圧ローラの温度を加味して熱ローラの温度を制
御するので、実際の定着温度を、好ましい範囲に精度良
く制御することができる。また、圧ローラの温度が、環
境温度に応じて設定される圧ローラ基準温度よりも高い
場合には、制御温度を高くしないので、熱ローラの温度
が不要に高くなることを防止することができる結果、シ
ワ発生を効果的に防止できる。
【0044】請求項2に係る発明の構成によれば、検出
された圧ローラの温度と圧ローラ基準温度との差分に応
じて、上記補正量を設定するので、より精度良く定着温
度を制御することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての定着温度制御装置が
適用された複写機の内部構成を示す簡略化した断面図で
ある。
【図2】複写機の外観構成を示す斜視図である。
【図3】使用状態の複写機の斜視図である。
【図4】定着装置の要部を模式的に示す概略側面図であ
る。
【図5】定着装置の要部を模式的に示す概略正面図であ
る。
【図6】定着温度制御装置の電気的構成を示すブロック
図である。
【図7】定着温度の制御のフローチャートである。
【図8】図7のフローチャートに続くフローチャートで
ある。
【図9】熱ローラ及び圧ローラの温度の経時変化を示す
図である。
【図10】熱ローラ及び圧ローラの温度に関連して制御
温度を示す図である。
【図11】前扉の開閉を模式的に示す複写機の概略平面
図である。
【符号の説明】 37 熱ローラ 37H ヒータ 38 圧ローラ C 制御部 Th1 第1温度センサ(熱ローラ温度検出手段) Th2 第2温度センサ(圧ローラ温度検出手段) Th3 第3温度センサ Th4 第4温度センサ TP2 圧ローラの中央温度 TP-H 制御温度 THCON 熱ローラ基準温度 TPTH 圧ローラ基準温度 E1 補正量 k 補正係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−125875(JP,A) 特開 平5−265341(JP,A) 特開 昭52−17826(JP,A) 実開 昭57−49254(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧ローラ及びヒータにより加熱される熱ロ
    ーラを含み、且つ両ローラ間を通過するシートにトナー
    を加熱定着させる定着装置と、 上記熱ローラの温度を検出する熱ローラ温度検出手段
    と、 上記熱ローラ検出手段により検出された熱ローラの温度
    を、予め定める制御温度に近づけるようにヒータへの通
    電を制御する通電制御手段とを備えた定着温度制御装置
    において、 圧ローラの温度を検出する圧ローラ温度検出手段と 環境温度を検出する環境温度検出手段とをさらに備え、 上記通電制御手段は、予め定める熱ローラ基準温度に、
    上記圧ローラ温度検出手段により検出された圧ローラの
    温度に応じた補正量を加算して、上記制御温度を設定
    し、 上記補正量は、圧ローラ温度検出手段により検出された
    圧ローラの温度が、環境温度検出手段により検出された
    環境温度に応じて設定される圧ローラ基準温度よりも低
    いことを条件として加算され上記環境温度検出手段により検出された環境温度が高い
    場合に圧ローラ基準温度が低く設定される ことを特徴と
    する定着温度制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の定着温度制御装置におい
    て、 上記補正量は、圧ローラ温度検出手段により検出された
    圧ローラの温度と上記圧ローラ基準温度との差分に応じ
    て設定されることを特徴とする定着温度制御装置。
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